逃走中!! ~不思議の国のイタズラ猫~ %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d

2ndミッション!

ビー!ビー!ビー!ビー!ビー!

「きた!」

ゲーム開始から既に53分が経過し、残り時間が1時間7分となっていた。このゲームも、残り時間がもう半分になろうとしていた。
そんな時だった。エインのスマートフォンが突如鳴り響いた。

見るとそこにはハットちゃんがなにやら顔を赤くして写っていた。と言うことは確保情報ではなく、新しいミッションと言うことになるだろう。
エインは覚悟を決めてハットちゃんの映像に顔を向けた。


「あん♥あぁん♥、、、や、やぁみんな!ゲームマスターのあん♥、、、ハットちゃんだよきゃっ♥
こ、こら♥シータ♥今仕事中なんだから♥
あ!ごめんね!新しいみ、ミッションのぉ♥んんん♥
こ、今回のぉ♥ミッション!、、、ミッションはゲームクリアにすっごく影響するからぁあん♥頑張って挑んでね♥
んもぅ♥やったなぁシータ♥仕事中だって言ってるのにぃ♥お仕置きだ♥
コチョコチョコチョコチョ♥♥♥あ♥出たぁ♥」

ハットちゃんはどこかにフェードアウトし、白い壁を数秒間映した後にスマートフォンの映像は終わった。


「、、、あいつら、幸せそうだな、、、」

そんなことをボソッと呟いていると、続けてスマートフォンにメールが届いた。


「・ミッション!ジャブジャブに卵を返せ!
いたずら大好きチェシャ猫がジャブジャブの卵を盗んでしまった!盗まれた卵を取り返すために7人のジャブジャブが現在こちらに向けて移動している!
このままでは残り時間が1時間5分になると7人のジャブジャブがハンターとして追加されてしまう!
君たちはエリア内にあるジャブジャブの卵を探しだして彼女たちに届けよう!そうすることでハンターをゲームから離脱させることが出来る!
*卵は全部で8つ!つまり全ての卵を届けると初期人数より少なくすることも出来るぞ!頑張って卵を探して彼女たちに届けてあげよう!」

今回のメールには他に、黄色やピンクをド派手に塗ったくった少し毒々しい色合いの卵の画像が添付されていた。恐らくこれがジャブジャブの卵なんだろう。






「な、、、ハンターが7人追加!?と言うことは初期と合わせてハンターが11人になるのか!?流石にそれはまずいな。急いで卵を見つけないと!」

エインは卵を探しに走り出した。













「卵!卵!卵はどこだ!?」

俺の名前は「ジーン」この不思議の国に連れてこられる前は、街の市場で牧場から取り寄せた産みたての卵や新鮮な野菜や売っていた人間だ。

売り物としてイヤと言うほど扱っていた卵を、今度は探して走り回らなければいけないとは、なんと言う皮肉だろうか

既にミッションのメールを受け取ってから2分が経過していた。と言うことは既にハンターが7人も追加されてしまったと言うことだ。
急いで卵を見つけて一人でもハンターを離脱させないと逃走が困難になってしまう!


「あはぁ♥みぃつけた♥男の子ぉ♥逃がさないぞぉ♥」

「うぉ!あぶねぇ!!」

走り回っていると後ろからハンターであるジャブジャブが追いかけてきた。
そう、卵を探して走り回っているとハンターに見つかる危険性も高くなる。
注意して走り回らないといけないのだ。


「いや〜ん♥逃げないでぇ♥」

「いや!逃げさせてもらう!」

ハーピィのわりに飛行速度が遅いジャブジャブを、全力疾走で振り切った。


「はぁ、、、はぁ、、、まいたか。」

しばらく走っていると俺を追ってきていたハンターはいなくなっていた。
走る速度を落とし、息を整えて一時の安堵に胸を撫で下ろしていた。

その時だった。


「つっかまーえた♥」


ムリュリ‼


「うっ!!」

俺の後頭部を柔らかくて暖かい極上の肉感が襲った。その極上の肉感は後頭部を通り過ぎて、頭全体を包むように広がって行く。
そのまま全身がふわふわとした羽毛に優しく強く抱きすくめられた。


「ハンター!?ど、どうして!?撒いたはず!?」


「いひひ〜♥あなたはジーンくんでしょ?油断しちゃったねぇ♥ワタシはさっきジーンくんが別の娘に追われてるのを少し遠くから見てたんだ〜♥
もうハンターはいっぱい増えちゃってるんだから、ひとり振り切っても安心できないんだよ〜♥いひひひ〜♥♥♥」

俺の身体を包み込むフワフワで暖かいジャブジャブの羽毛がワシュワシュと妖しくうねりだした。
まるで全身がこの羽によって揉みくちゃに洗浄されて行くようだ。


「あ!、、、あ♥」

羽の心地は最高だった。
見た目だけでもフワフワで美しくて気持ちよいと分かるのに、それで全身をくるまれて愛撫を受けてしまっているのだ。気持ちよくて俺の身体がこの羽に溶かされて無くなっていくかの様な錯覚に陥ってしまう。


「さぁジーンくん♥私の旦那様になっちゃえ〜♥♥♥」
ワサワサワサワサ‼

「あああああああああ♥♥♥」

羽が股間を激しく刺激した瞬間、頭の中がピンク色に染色された。

どぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅどぴゅ











「あ!みつけた!卵だ!、、、でかいな!」

オレンジやピンクの鮮やかな模様の卵をエインはついに見つけた。少し毒々しいまでに鮮やかなその色彩と模様はこの不思議の国に非常に似つかわしい。
そしてその卵は、大きかった。とても大きかった。


「この卵、、、俺と同じくらい大きいぞ?俺より全然小さい身体のジャブジャブがこんなに大きい卵を産むのか?」

この世界はほんとに訳のわからないだらけだと言うのを改めて実感した。


「あはぁ♥みぃつけた♥男の子♥」

そんなことを考えていると早速ハンターであるジャブジャブに見つかった。


「ちょっとまて!俺は卵を返すぞ!」

エインは卵を盾にしてそう言い放った。


「、、、ちぇ〜やっと男の子見つけたのにぃ〜、」

ジャブジャブは膨れっ面をすると、卵を鳥の足で起用に掴み飛び去っていった。

とりあえずこれでハンターは一人ゲームから離脱したようだ。
この調子で他のハンターも離脱させそう。

そう思った矢崎だった。


ビー!ビー!ビー!ビー!ビ!


「これは、確保情報だ!ジーンがハンターに確保された!?ハンターが追加されてからまだ2分ほどでもう捕まったのか、、、
これは急がないとな!」

他の卵を探すべくエインは再び走り出した。

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・ゲーム開始から57分経過
・残り時間、63分
・逃走者、残り9人
・脱落者、6人

17/11/11 11:52 J2

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