連載小説
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エンディング
「おめでとう!エインくん!ゲームクリアだ!」

ゲームマスターであるマッドハッターのハットちゃんが拍手をしながら俺に称賛の言葉を投げかけた。

同じくハットちゃんの後ろに立っているシータも拍手をしながら俺におめでとうと言っている。



「にゃにゃにゃ!おめでとさんだにゃあ!何年ぶりかのゲームクリアだにゃ!」

今回のゲームでずっとミッションの裏方として活躍していたチェシャ猫のクエスがエルドに抱きつきながら言った。



「あーん!おめでとうございまぁす!ほんとにクリアしちゃうなんてぇ凄いですぅ!感動しましたぁ!」

この娘は確か1stミッションのときにパーティを開き、お役立ちアイテムをくれたワーラビットの女の子、マーチへアのミミだ。

彼女の横にいるイヨくんも俺におめでとうと言ってくれている。



「、、、すぅ、、、すぅ」

なんか男に抱かれて寝ている娘がいるな。



「、、、、、」
ジュブ‼ジュブ‼ジュブ‼

、、、こっちにはなんかでかい卵がある。
たしか2ndミッションで使用したハンター、ジャブジャブの卵だ。
中から凄い水音が聞こえてて、ごとごと揺れてるんだけどもうそろそろ産まれるのか?



「ちょっとぉ!何でもうおしまいなのよぉ!」

「むきー!!!私たちも旦那様欲しい!」

「うわーん!エインくーん!!!」

「3rdミッションの参加者も少なかったわ!再開して!再開!」

「ジュルリッ、、、」

その他にハンターとしてゲーム中に俺たちの事をさんざん追い回したジャブジャブや3rdミッションで新たに追加されたトランプの兵隊たちのトランパートや最後に50人も追加されて残った逃走者を次々捕まえていったジャバウォックたちが、ぶーぶーと文句を言っていた。



「はい、これが賞金の1000万だよ。」

そう言うとハットちゃんは何処からか、中身がたっぷり入った茶色い布の鞄を俺に渡してきた。
ずっしりと重くその重量感は1000万以上に入っているのではと錯覚させるほどだ。



「それではにゃ!名残惜しいですがにゃ!エインくん本当におめでとうだにゃ!元の世界へのお帰りはあちらですにゃ!」

クエスがそう言うと、何もない空間に突然扉が現れた。



「ゲームクリアほんとぉに!おめでとうございますぅ!」

「おめでとう!」

「また来てね!!」

「エインくーん!!!」


不思議の国の住人たちが次々に称賛の声や別れを惜しむ声を俺に浴びせてくる。

俺はその声を背中で受け、ゆっくりとドアの方に歩いていった。

元の世界へ戻るため、、、

ずっと帰りたかった元の世界へ帰るため、、、













「おやおや?どうしたのかな?エインくん?」


「、、、、、」


「にゃにゃにゃ!もしかしてにゃけど、、、」


「、、、、、」


「元の世界にぃ帰っちゃうよりもぉ、、、」


「、、、、、」


「「「この不思議の国に!!!」」」


「、、、、、」


「「「ずっといたいとか!ですか!!!」」」


「、、、、、」


「ジュルリッ、、、、、フフフッ」




「ふふっ!エインくん!それが君の願いかな?」


「、、、、、」
コクッ‼


「ふふふっ!!!ここは欲望と快楽の不思議の国!エインくん!君が快楽を望むなら!この世界は君をいつでも受け入れるさ!!!
ましてや君は今回のゲームの勝利者!私たちから見たら君は英雄さ!君に誘われればどんな娘だってすぐに君を受け入れてくれるさ!!!」


「にゃにゃにゃ!実は、、、にゃたしの25人の妹たちからエインくんを紹介しろってうるさく電話がかかってるのにゃ!今回のゲームをみててエインくんにメロメロで君が欲しくて堪らないって来てるのにゃ!」


「実は私の友達からもなんですよぉ!彼を紹介しなさいってさっきからスマフォが鳴りっぱなしなんですぅ!」


「「「私たちジャブジャブだって!!まだエイン君の事諦めてませんからね!」」」


「「「私たちトランパートだって!!エインくん!!好き好き好き!!!」」」


「「「快楽なら私たちジャバウォックが一番あなたの事を気持ち良くできるわ!!!」」」


「おやおや、、、流石にみんな血気盛んだね。それくらいみんなエインくんのことが欲しいのさ。
なんだったらさ、、、みんなをお嫁さんにしちゃってもいいんじゃないかな?ふふふっ!今の君ならそれくらい分けないさ!」


「、、、、、」


「にゃにゃにゃ!!!それじゃあ改めて!」


「「「ようこそ!欲望と快楽の不思議の世界へ!!!」」」





18/01/06 04:33更新 / J2
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■作者メッセージ
長い期間ご愛読ありがとうございました。
これにておしまいです。
次のページはおまけとなります。

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