番外:まだ見ぬ指導者たちの肖像…(1)
今期の格言
まだ見ぬ地へと帆を掲げ、君の手に届ける物語
恐れないで、両手広げ、永久に消えない約束の場所へ
文庫『風の旅路』序文より
この世界には大きく分けて四つの大陸がある。
中心に広がる広大な海を中心に、北西、北東、南西、南東…
そのうちの北西の大陸にわれらが鴻池智鶴率いるダークエルフ国家が存在する。
ここでは便宜上この大陸を『エルフ大陸』としておこう。
そのエルフ大陸の東に位置する、彼らの言うところの東の新大陸は
この世界の大陸の中で最も面積が狭く、文明も4つと少なめである。
ここもまた便宜上『ニューイースト』と呼ぶことにしよう。
友好国のリートゥスが発見した、世界の南西に位置する大陸、
いや、正確に言えば南西から、横は中央よりやや東まで広がり、北の先は
エルフ大陸の最南端…元トメニア領の半島の少し先まで迫るこの大陸は
この世界で屈指の広さを持っており、その面積はエルフ大陸の2倍以上にもなる。
配置された文明も非常に多く、さらに激戦に次ぐ激戦ですでに4つもの文明が
この大陸から姿を消しているのだという……
この最大の大陸には『中央大陸』と名付けよう。
そして最後にまだ見ぬ南東に位置する4つ目の大陸。
この時点ではなぞに包まれており詳しいことは分かっていない。
今ここは『未知の大陸』としておく。
ではここで、まだ見ぬ13の文明がどんな日常を過ごしているのかをちょっとだけ見てみよう。
…
中央大陸北方に位置する半島は起伏がほとんどない平野が広がる。
この地に、現在世界最大の領土を持つ強大な国家が存在した。
ドドドドドドド!
速度と重量のある地響きがステップ気候の平原が広がる大地を揺らす。
その正体は体長5メートルほどにもなろうかという巨大な猪だ。
陽の光を反射する黒金の毛皮と鼻の根元に生えた立派な牙を持つ獣は、
見ると体にいくつもの矢が刺さっている。血は流れていない、
しかし確実にダメージは負っているとみられる。
そして、その猪を追うように平原を荒まじい速度で駆ける影が複数…
ケンタウルスの群れが巨大な猪を狩ろうと追っていたのだった。
「よし、今が好機よ!大鳥の陣形で獲物を囲みなさい!一気に仕留めるの!」
『ラジャーッ!』
先頭を行くケンタウルスの合図で、配下と思しきケンタウルスたちが瞬く間に散開していく。
鳥が翼を広げたような形で獲物を取り囲んだ彼女たちは、隊長の合図で矢を放つ!
ヒュヒュン!ヒュヒュヒュヒュン!
「ビギーーーーッ!!」
一度に突き刺さった弓矢は獲物に大ダメージを与えた。
巨大猪は大きな悲鳴を上げて、砂埃を巻き上げながらその場で転倒する。
どうやら前足を集中的に狙ったのが功をなしたようだ。
「よし止めを――「止めはもらったあああぁぁぁぁぁっ!!」
獲物の元に駆け寄ろうとしたその時、別の声が岩陰から聞こえた。
岩陰から飛び出したのは白銀の鎧に身を包む女性騎士、
素早く剣を抜き、その場から跳躍すると空中でその身を縦に回転させ、
遠心力と落下の勢いをつけて巨大猪の眉間に剣を突き立てた!
「みぎゃーっ!?」
止めを刺された猪は、その巨体に似合わない意外と可愛らしい断末魔をあげて
その場にぱたりと力尽きた。猪を仕留めた女性騎士…その正体はデュラハンなのだが、
彼女は剣を高々と掲げて勝利宣言をする。
「よっしゃーっ!アサルトボアとったどーっ!」
「なにがとったどーよ!?待ち伏せなんかして…わたくしの手柄を奪うなんて!!」
「あっはっはー、なんとでも言うがいい。仕留めたのは私であることに変わりはあるまい。」
せっかく全力で追ったのにおいしいところを取られたケンタウルスは、
余裕の笑みで勝利宣言するデュラハンに怒り心頭の様子だった。
実はこの二人、こう見えてもこの強国を共同統治する指導者なのだが、
普段はこのように犬猿の仲で、よく喧嘩しているところを見かけることになる。
部下たちも「もう慣れた」といった感じで温かく見守っているだけ。
実に微笑ましい光景だ。
と、そこに
「あ、あれ!?なんであんたたち二人がいるの!?」
「あら…誰かと思えば…」
「おいおい、どうしてお前がここにいるんだ…」
なぜかお隣の国の軍が大勢のスタックを率いてやってきた。
軍を率いる指導者はサラマンダーのようで、真っ赤な鱗に炎が燃え盛るたくましい尻尾、
まるで全身天然警告色の彼女は遠くから見てもすぐわかる。
「いやだって、あたしはあの裏切りオークに拳を叩き込みに行こうと…!」
「あー…はいはい、そういうことね。」
「また道に迷ったのね…。あなたとは通商条約結んでたからよかったものを、
下手に迷って別の国に迷い込んだ挙句勝手に宣戦布告とかやめてほしいわ…。」
「あ、あはは…、あはははは……ゴメン。」
どうもこのサラマンダーは極度の方向音痴らしく、
外を歩くと必ず道に迷うといわれているくらいひどい。
しかも無駄に行動力のある文明なので余計厄介だ。
「そうだ、ついでに聞いておきたいんだけどさ、あんたたち二人は
またどっか攻める予定とかあるの?最近大人しいけど。」
「ううん、今のところないわよ。さすがにこのところ連戦続きで、
内政がさっぱりなのよ。これもすべてこの子が手当たり次第ケンカ売るからよ。」
「結果的に領土大きくなったからいいじゃないか。結果よければすべてよしってやつさ。」
「ちょっと黙ってなさい。」「なにをっ!」「ああ、また始まるのね…」
実はこの国、すでに文明を二つばかり滅ぼしている戦争狂なのである。
彼女たちに狙われたら最後、強大な軍事力で滅ぼされるだろう。
そして隣国のサラマンダーの国もまた、戦に明け暮れる軍事国家の一つ…
しかも二人の国と違って彼女は行き当たりばったりなのが怖いところだ。
「ま、そっちもがんばってね!困ったら力になるわよ!」
「ありがとう、あなたも負けないでね!」
サラマンダーの軍団を見送った後、入れ替わるようにケンタウルスの兵士の一人が
二人の元に急ぎ足で駆けてくる。
「失礼します、偵察隊の報告では海峡を挟んだ向こう側に、
主神信仰を旨とする強大な国家があるっことが判明しました!」
「ほう、これは…」
「次の標的、決まったかもしれないわね。」
…
変わってこちらは中央大陸のやや東よりに位置する地域。
この地方は比較的肥沃な地が広がっており、この地を占める文明は
ほかのどの文明に比べても進んだ生活水準が約束されていた。
しかし、この地方にその名をとどろかす国の首都はその規模こそ非常に巨大だが、
どこか退廃的な雰囲気と薄暗く禍々しい気配が漂っている。
この国の住人たちは、基本的に自分たちの本能をいかにして満たすか…
それだけを考えて生きている。治安は最悪で、物価は高く、中央通りから
一歩離れただけでそこは売春宿や阿片窟がひしめく暗黒街。
それでも、この国で暮らす人々や魔物娘たちは、秩序無きこの地で
刹那的な快楽を思う存分楽しんでやろうと、逞しく強かに生きていた。
そして、この地を統治する指導者は見た目非常にハンサムなインキュバスで、
その圧倒的なカリスマは、暴虐の限りを尽くす政治を行っても決して揺らぐこはない。
「あぁっ、いいっ♪もっとぉ…」
「ご主人様のおちんちん最高ぉですぅ♪」
天蓋月の豪華なベッドが中央に位置する、これまた豪華な部屋では
指導者のインキュバスがサキュバスのメイドを何人もはべらせ、女遊びに興じていた。
そこに、彼の正妻と思われるヴァンパイアがやってくる。
「あなた…、来客です。お隣のあの方が…」
「ちっあの真っ黒黒助がまたカツアゲにきやがったか、めんどくせぇなぁ。
おい、お前が代わりに会ってやれ、俺は忙しいとでも言っておけ。」
「そ、そうですか、わかりました。」
どうやら、隣の帝国から指導者がじきじきに訪れたらしい。
この国は軍事力こそそれほどでもないものの、その先進的な技術の優位性で
隣国を懐柔することで、戦争せずに他国からの侵略を免れているのだ。
しかし相変わらずの上から目線なので、評判はかなり悪い。
「そうだ、新しく開発したアレを試してみるか。ふふふ…」
「ああ、私…またあなたに虐められてしまいますのね…♪
今度はどんな酷いことをして下さるの?楽しみで…濡れてきてしまいました♪」
「くくく、なに…ちょっと離れていてもお前とつながってられるように、な。」
彼は不敵な笑みを浮かべた。
「多忙で会見できないと?」
「ええ…見てのとおりこの国は非常に多くの問題を抱えてますゆえ、
主人の負担も相当のものなのです。どうかご了承くださいませ。」
「……………」
ヴァンパイアが出迎えたのは、まずオールバックの髪型が特徴の
黒いよろいを纏った騎士風の男性。そしてその背後にいるのは
黒い布のようなものを一身に纏った巨大な「何か」だった。
身長は優に3mを超えるだろうと思われるソレは中の人が一体何者なのか
まったく判断がつかない。
「貴国の傍若無人な振る舞いは今に始まったことではないが、
仮にも一国の指導者がわざわざ来ているというのに会わないとはどのような了見か。」
騎士風の男がこの国の無礼を詰問すると、
意外にも彼女は礼儀正しく彼らに謝罪する姿勢を見せた。
「申し訳ありません、旦那様には後ほど…」
と、頭を下げて無礼を詫びようとしたそのとき、
彼女の下腹部で何かが蠢くと同時に、強烈な快感が襲った。
「…はぁんっ!?」
「む、如何なされた?」
「い、いえ…なんでも……」
(おい、何勝手に謝ってるんだお前は。そんなことしろって命令したおぼえはないぜ?)
彼女の頭の中に、夫の声が響く。
外見ではすぐに気がつかないが、彼女のドレスの内側には一本の触手が伸びていて
それは彼女の膣内に深く深く挿入されていた。
そして、それが蠢くたびに彼女の膣肉がにちゃにちゃと擦られ、
さらに隣国の指導者を前にするという緊迫した状況もあいまって、
非常に背徳的な快感をもたらすのだった。
そして、この触手は実は指導者の一物そのものであり、これを挿入れていると
彼の声がテレパシーとなって彼女に聞こえる仕組みになっている。
(で、ですがあなた…んっ……)
(そんなやつ等には「何度もたかりに来るような後進国家如きには、
ご主人様にお会いするなどとても恐れ多いことです」とでも言ってやれ。)
「な…何度もたかりに来るような……んあっ、こ、後進国家如きには、
ご主人様にお会いするなど…、とても恐れ多い……」
「何だと…。貴様、わが国を侮辱する気か…!」
騎士風の男はさすがに我慢の限界に達したのか、
背負っていた帯剣の柄に手を伸ばした…が、背後の黒ずくめの大男が
剣を抜こうとする彼の手を制したので、彼はしぶしぶ手から剣を離す。
「まあいい、こっちとしてもお宅の旦那様の顔はあまり見たくないからな、
むしろ有難いくらいだ。とにかくだ、お前らも知ってのとおりわが国は貧しい後進国。
それに最近は向こうの大陸から渡ってくる竜人どもが煩くてかなわなくてな、
貴国もわが国がなくなっては困るだろう?唇が無くなれば歯が寒い思いをするはずだ。
後のことは頭のよい貴国のことだから、言わなくてもわかるだろうな。」
要するに、彼らの国はこの豊かな国をたびたび恐喝して、
資金援助や技術提供をせびっているのである。
実は彼らの国は、世界でも有数の強力な軍隊を持っており、
常に隣国と鎬を削っているのだった。そして、ここの国は資源や技術を
無償提供する代わりに他国の侵略を引き受けてもらっているのだ。
「前向きな返答を期待している。では、われわれはこれにて失礼する。」
そういうと、彼らはさっさとその場を立ち去っていった。
(あなた、彼らはご帰還なさいました。)
(おう、ごくろうさん。…くくく、どうだ?新しく開発した触手の味は?
お前のようなどうしようもない変態雌奴隷にはピッタリの紐だろう?)
(あぁ…たまりませんわ……あの方たちにばれたらどうしようと思ったら…)
(気に入ってもらえたようだな。ほら、さっさと戻って来い、
俺の肉触手で壊れるまで遊んでやるからよ。)
(うれしいですぅ…あっああんっ、すぐ戻りますわ…♪)
今日もまた、宮殿内に桃色の嬌声が響く。
…で
そんな鬼畜な国のお隣には、鬼畜の国に戦争で負けてしまい
属国になってしまったオークとゴブリンたちの国がある。
「うーっし!今こそご主人様に恩返しをするときだー!」
『ウラーーーーッ!!』
この国は「繁殖地」という他国には無い独特のものがある。
そこでは各地から無理やり連れ去った男たちを集めて日々乱交が行われており、
他国の二倍近い速さで軍隊を増やすことができるのである。
そして、その物量で他国を蹂躙するのがこの国のやり方だ。
ただし、おつむが悪いこの子達は残念ながら技術の発展が遅く、
先進的な軍隊を持つかの国に対しては手も足も出なかった。
属国となった彼女たちは、宗主国を絶対的な主人と仰ぎ、
その宗主国の指令で日ごろから彼らに歯向かうサラマンダーの国との
戦争の準備をしていたのだった。
「みんなー!よくきけー!宗主国様が、今回の戦争に勝ったら
気持ちよく楽しめるアイテムをご褒美にたくさんくれるってさ!」
「うひょっ!あの大人のおもちゃが大量に!」
「これは俄然やる気が出てきたっちゃ!」
彼女たちは、もう一方の軍事帝国と違って操るのは苦労しなさそうである。
……
場面は変わって、ここは中央大陸のちょうど真ん中あたりに位置する地域。
このあたりは北に断崖絶壁の海岸線あり、西には広大な砂漠あり、
沼地密林が入り乱れ、剣の様な切立った山々が峰を連ねる絶界の地である。
この地を踏破するのは困難を極め、幾人もの偵察ユニットが
深い霧が立ち込める険しい地で消息を絶ったといわれている。
はたして…こんなところに国があるというのか…
「はぁっ…はぁっ…あなた、大丈夫?」
「ああ、…なんとかな。やつらに追いつかれる前になんとしても…!」
深い霧が立ち込める渓谷を一組の男女が息を切らせながら駆け抜ける。
その女性は褐色の肌に薄い布を纏ったいでたちで、一見すると娼婦のような姿だが、
腰の付け根から尾が生えていてその先端には太い針があり、
両足が無い代わりに六本の節足が生えている。
そう、彼女はギルタブリル…もともと隣国の首都で娼婦をしていた彼女だが、
今一緒に駆け抜ける男性と恋に落ち、娼館を飛び出して夜逃げしているのだ。
国から許可無く出ることは禁止されている。
今、彼女たちを捕まえるべく数騎の騎乗兵が後ろから追いかけてきていた。
つかまったら後が無い。彼らは必死に逃げるが、さすがに何日もろくに休まず
走り続けていては体力の限界…追いつかれるのも時間の問題かと思われた。
(旅人たちよ…もう少しです。目の前に見える石の鳥居をくぐりなさい…
そこから先は私たちの世界です…ここまで来ればもう安心ですよ。)
どこからか声がした。
詮索している余裕が無い二人は、最後の気力を振り絞り
霧の向こうにかすむ石の鳥居を潜り抜けた。
「はっ…はっ…はっ……助かった、のか…?」
「見て、あなた…霧が……!」
鳥居をくぐった二人の視界から一気に霧が晴れる。
すると、目の前には広大な農地が広がり、その先には丘の上に築かれた城砦が見えた。
秘境…この国はそんな言葉がピッタリだった。
盆地のど真ん中に開けた土地は、整備が行き届いた農地が広がっており、
そこに住む住人の誰もが幸せそうな日常をきずいていた。
そしてその中央の丘に鎮座する城塞都市は古代中国の城ような外観であり、
中に広がる街ではやはり人と魔物が分け隔てなく平和に暮らしていた。
ここは、世界各地からさまざまな人や魔物たちが集まって暮らす国。
この国を統治する指導者は、珍しい白銀の毛を持つ妖狐だ。
尾の数は九本…歴史上片手で数えるくらいしかいない最高位の妖狐の一人である。
「どうやら、あの二人は無事にこの国に逃げ込めたみたいね。めでたし、めでたし。」
水晶玉を覗く彼女は、二人の逃亡者が自国領内に無事逃げ込めたことで一安心した様子。
追っ手の騎乗兵は国境付近の谷間で深い霧の中道に迷ってしまい、
諦めて引き返していったようだ。
「ふぅ、そろそろこの大陸も大きな戦乱の兆しが見え始めてきたわね。
戦いからは何も生まれない…みんなそれがなぜわからないのかしら。」
周囲を強国に囲まれたこの国は、ゲーム開始時から幾度も他国の侵攻を受けてきた。
しかし、この国はその他に強力な防衛布陣で敵を撃退し続けている。
都市を一つしか持たず、この都市が陥落すれば即敗北となる…
彼女はその辣腕で国民を導いてきたのだ。
そんな彼女には、ひとつだけ悩みがあった。それすなわち恋の悩み。
「いいもん、いつか愛しのちーちゃんが私を助けてくれるんだもん♪
それまでは辛抱辛抱…でも、やっぱりさみしいよぉ…」
彼女はその能力ゆえ、まだ出会っていない文明のことも知ることができた。
そして、ダークエルフが特別な存在…つまりプレイヤーである智鶴を獲得したと知った。
なんとしてでも彼に会いたい、そう思ってはいるが智鶴は海の向こう側…
彼女は休憩のために自室へと戻る。
近しい重臣すら立ち入りが禁止されているこの部屋は、智鶴一色で塗りつぶされていた。
壁には千鶴のかわいらしい姿が書かれた絵が所狭しと飾られ、
愛用の布団には智鶴の絵がプリントされた抱き枕が置かれている。
「あぁ…ちーちゃん♪早く会いたいよぉ…♪」
今日も彼女は人知れず自分を慰める。
普段は完璧超人といわれる麗しい妖狐の姿は無く、
抱き枕をめいいっぱい抱きしめて、体の疼きを必死に抑えていた。
やがて、彼女のはなった偵察用の式神が、ダークエルフ領に到達することになる。
まだ見ぬ地へと帆を掲げ、君の手に届ける物語
恐れないで、両手広げ、永久に消えない約束の場所へ
文庫『風の旅路』序文より
この世界には大きく分けて四つの大陸がある。
中心に広がる広大な海を中心に、北西、北東、南西、南東…
そのうちの北西の大陸にわれらが鴻池智鶴率いるダークエルフ国家が存在する。
ここでは便宜上この大陸を『エルフ大陸』としておこう。
そのエルフ大陸の東に位置する、彼らの言うところの東の新大陸は
この世界の大陸の中で最も面積が狭く、文明も4つと少なめである。
ここもまた便宜上『ニューイースト』と呼ぶことにしよう。
友好国のリートゥスが発見した、世界の南西に位置する大陸、
いや、正確に言えば南西から、横は中央よりやや東まで広がり、北の先は
エルフ大陸の最南端…元トメニア領の半島の少し先まで迫るこの大陸は
この世界で屈指の広さを持っており、その面積はエルフ大陸の2倍以上にもなる。
配置された文明も非常に多く、さらに激戦に次ぐ激戦ですでに4つもの文明が
この大陸から姿を消しているのだという……
この最大の大陸には『中央大陸』と名付けよう。
そして最後にまだ見ぬ南東に位置する4つ目の大陸。
この時点ではなぞに包まれており詳しいことは分かっていない。
今ここは『未知の大陸』としておく。
ではここで、まだ見ぬ13の文明がどんな日常を過ごしているのかをちょっとだけ見てみよう。
…
中央大陸北方に位置する半島は起伏がほとんどない平野が広がる。
この地に、現在世界最大の領土を持つ強大な国家が存在した。
ドドドドドドド!
速度と重量のある地響きがステップ気候の平原が広がる大地を揺らす。
その正体は体長5メートルほどにもなろうかという巨大な猪だ。
陽の光を反射する黒金の毛皮と鼻の根元に生えた立派な牙を持つ獣は、
見ると体にいくつもの矢が刺さっている。血は流れていない、
しかし確実にダメージは負っているとみられる。
そして、その猪を追うように平原を荒まじい速度で駆ける影が複数…
ケンタウルスの群れが巨大な猪を狩ろうと追っていたのだった。
「よし、今が好機よ!大鳥の陣形で獲物を囲みなさい!一気に仕留めるの!」
『ラジャーッ!』
先頭を行くケンタウルスの合図で、配下と思しきケンタウルスたちが瞬く間に散開していく。
鳥が翼を広げたような形で獲物を取り囲んだ彼女たちは、隊長の合図で矢を放つ!
ヒュヒュン!ヒュヒュヒュヒュン!
「ビギーーーーッ!!」
一度に突き刺さった弓矢は獲物に大ダメージを与えた。
巨大猪は大きな悲鳴を上げて、砂埃を巻き上げながらその場で転倒する。
どうやら前足を集中的に狙ったのが功をなしたようだ。
「よし止めを――「止めはもらったあああぁぁぁぁぁっ!!」
獲物の元に駆け寄ろうとしたその時、別の声が岩陰から聞こえた。
岩陰から飛び出したのは白銀の鎧に身を包む女性騎士、
素早く剣を抜き、その場から跳躍すると空中でその身を縦に回転させ、
遠心力と落下の勢いをつけて巨大猪の眉間に剣を突き立てた!
「みぎゃーっ!?」
止めを刺された猪は、その巨体に似合わない意外と可愛らしい断末魔をあげて
その場にぱたりと力尽きた。猪を仕留めた女性騎士…その正体はデュラハンなのだが、
彼女は剣を高々と掲げて勝利宣言をする。
「よっしゃーっ!アサルトボアとったどーっ!」
「なにがとったどーよ!?待ち伏せなんかして…わたくしの手柄を奪うなんて!!」
「あっはっはー、なんとでも言うがいい。仕留めたのは私であることに変わりはあるまい。」
せっかく全力で追ったのにおいしいところを取られたケンタウルスは、
余裕の笑みで勝利宣言するデュラハンに怒り心頭の様子だった。
実はこの二人、こう見えてもこの強国を共同統治する指導者なのだが、
普段はこのように犬猿の仲で、よく喧嘩しているところを見かけることになる。
部下たちも「もう慣れた」といった感じで温かく見守っているだけ。
実に微笑ましい光景だ。
と、そこに
「あ、あれ!?なんであんたたち二人がいるの!?」
「あら…誰かと思えば…」
「おいおい、どうしてお前がここにいるんだ…」
なぜかお隣の国の軍が大勢のスタックを率いてやってきた。
軍を率いる指導者はサラマンダーのようで、真っ赤な鱗に炎が燃え盛るたくましい尻尾、
まるで全身天然警告色の彼女は遠くから見てもすぐわかる。
「いやだって、あたしはあの裏切りオークに拳を叩き込みに行こうと…!」
「あー…はいはい、そういうことね。」
「また道に迷ったのね…。あなたとは通商条約結んでたからよかったものを、
下手に迷って別の国に迷い込んだ挙句勝手に宣戦布告とかやめてほしいわ…。」
「あ、あはは…、あはははは……ゴメン。」
どうもこのサラマンダーは極度の方向音痴らしく、
外を歩くと必ず道に迷うといわれているくらいひどい。
しかも無駄に行動力のある文明なので余計厄介だ。
「そうだ、ついでに聞いておきたいんだけどさ、あんたたち二人は
またどっか攻める予定とかあるの?最近大人しいけど。」
「ううん、今のところないわよ。さすがにこのところ連戦続きで、
内政がさっぱりなのよ。これもすべてこの子が手当たり次第ケンカ売るからよ。」
「結果的に領土大きくなったからいいじゃないか。結果よければすべてよしってやつさ。」
「ちょっと黙ってなさい。」「なにをっ!」「ああ、また始まるのね…」
実はこの国、すでに文明を二つばかり滅ぼしている戦争狂なのである。
彼女たちに狙われたら最後、強大な軍事力で滅ぼされるだろう。
そして隣国のサラマンダーの国もまた、戦に明け暮れる軍事国家の一つ…
しかも二人の国と違って彼女は行き当たりばったりなのが怖いところだ。
「ま、そっちもがんばってね!困ったら力になるわよ!」
「ありがとう、あなたも負けないでね!」
サラマンダーの軍団を見送った後、入れ替わるようにケンタウルスの兵士の一人が
二人の元に急ぎ足で駆けてくる。
「失礼します、偵察隊の報告では海峡を挟んだ向こう側に、
主神信仰を旨とする強大な国家があるっことが判明しました!」
「ほう、これは…」
「次の標的、決まったかもしれないわね。」
…
変わってこちらは中央大陸のやや東よりに位置する地域。
この地方は比較的肥沃な地が広がっており、この地を占める文明は
ほかのどの文明に比べても進んだ生活水準が約束されていた。
しかし、この地方にその名をとどろかす国の首都はその規模こそ非常に巨大だが、
どこか退廃的な雰囲気と薄暗く禍々しい気配が漂っている。
この国の住人たちは、基本的に自分たちの本能をいかにして満たすか…
それだけを考えて生きている。治安は最悪で、物価は高く、中央通りから
一歩離れただけでそこは売春宿や阿片窟がひしめく暗黒街。
それでも、この国で暮らす人々や魔物娘たちは、秩序無きこの地で
刹那的な快楽を思う存分楽しんでやろうと、逞しく強かに生きていた。
そして、この地を統治する指導者は見た目非常にハンサムなインキュバスで、
その圧倒的なカリスマは、暴虐の限りを尽くす政治を行っても決して揺らぐこはない。
「あぁっ、いいっ♪もっとぉ…」
「ご主人様のおちんちん最高ぉですぅ♪」
天蓋月の豪華なベッドが中央に位置する、これまた豪華な部屋では
指導者のインキュバスがサキュバスのメイドを何人もはべらせ、女遊びに興じていた。
そこに、彼の正妻と思われるヴァンパイアがやってくる。
「あなた…、来客です。お隣のあの方が…」
「ちっあの真っ黒黒助がまたカツアゲにきやがったか、めんどくせぇなぁ。
おい、お前が代わりに会ってやれ、俺は忙しいとでも言っておけ。」
「そ、そうですか、わかりました。」
どうやら、隣の帝国から指導者がじきじきに訪れたらしい。
この国は軍事力こそそれほどでもないものの、その先進的な技術の優位性で
隣国を懐柔することで、戦争せずに他国からの侵略を免れているのだ。
しかし相変わらずの上から目線なので、評判はかなり悪い。
「そうだ、新しく開発したアレを試してみるか。ふふふ…」
「ああ、私…またあなたに虐められてしまいますのね…♪
今度はどんな酷いことをして下さるの?楽しみで…濡れてきてしまいました♪」
「くくく、なに…ちょっと離れていてもお前とつながってられるように、な。」
彼は不敵な笑みを浮かべた。
「多忙で会見できないと?」
「ええ…見てのとおりこの国は非常に多くの問題を抱えてますゆえ、
主人の負担も相当のものなのです。どうかご了承くださいませ。」
「……………」
ヴァンパイアが出迎えたのは、まずオールバックの髪型が特徴の
黒いよろいを纏った騎士風の男性。そしてその背後にいるのは
黒い布のようなものを一身に纏った巨大な「何か」だった。
身長は優に3mを超えるだろうと思われるソレは中の人が一体何者なのか
まったく判断がつかない。
「貴国の傍若無人な振る舞いは今に始まったことではないが、
仮にも一国の指導者がわざわざ来ているというのに会わないとはどのような了見か。」
騎士風の男がこの国の無礼を詰問すると、
意外にも彼女は礼儀正しく彼らに謝罪する姿勢を見せた。
「申し訳ありません、旦那様には後ほど…」
と、頭を下げて無礼を詫びようとしたそのとき、
彼女の下腹部で何かが蠢くと同時に、強烈な快感が襲った。
「…はぁんっ!?」
「む、如何なされた?」
「い、いえ…なんでも……」
(おい、何勝手に謝ってるんだお前は。そんなことしろって命令したおぼえはないぜ?)
彼女の頭の中に、夫の声が響く。
外見ではすぐに気がつかないが、彼女のドレスの内側には一本の触手が伸びていて
それは彼女の膣内に深く深く挿入されていた。
そして、それが蠢くたびに彼女の膣肉がにちゃにちゃと擦られ、
さらに隣国の指導者を前にするという緊迫した状況もあいまって、
非常に背徳的な快感をもたらすのだった。
そして、この触手は実は指導者の一物そのものであり、これを挿入れていると
彼の声がテレパシーとなって彼女に聞こえる仕組みになっている。
(で、ですがあなた…んっ……)
(そんなやつ等には「何度もたかりに来るような後進国家如きには、
ご主人様にお会いするなどとても恐れ多いことです」とでも言ってやれ。)
「な…何度もたかりに来るような……んあっ、こ、後進国家如きには、
ご主人様にお会いするなど…、とても恐れ多い……」
「何だと…。貴様、わが国を侮辱する気か…!」
騎士風の男はさすがに我慢の限界に達したのか、
背負っていた帯剣の柄に手を伸ばした…が、背後の黒ずくめの大男が
剣を抜こうとする彼の手を制したので、彼はしぶしぶ手から剣を離す。
「まあいい、こっちとしてもお宅の旦那様の顔はあまり見たくないからな、
むしろ有難いくらいだ。とにかくだ、お前らも知ってのとおりわが国は貧しい後進国。
それに最近は向こうの大陸から渡ってくる竜人どもが煩くてかなわなくてな、
貴国もわが国がなくなっては困るだろう?唇が無くなれば歯が寒い思いをするはずだ。
後のことは頭のよい貴国のことだから、言わなくてもわかるだろうな。」
要するに、彼らの国はこの豊かな国をたびたび恐喝して、
資金援助や技術提供をせびっているのである。
実は彼らの国は、世界でも有数の強力な軍隊を持っており、
常に隣国と鎬を削っているのだった。そして、ここの国は資源や技術を
無償提供する代わりに他国の侵略を引き受けてもらっているのだ。
「前向きな返答を期待している。では、われわれはこれにて失礼する。」
そういうと、彼らはさっさとその場を立ち去っていった。
(あなた、彼らはご帰還なさいました。)
(おう、ごくろうさん。…くくく、どうだ?新しく開発した触手の味は?
お前のようなどうしようもない変態雌奴隷にはピッタリの紐だろう?)
(あぁ…たまりませんわ……あの方たちにばれたらどうしようと思ったら…)
(気に入ってもらえたようだな。ほら、さっさと戻って来い、
俺の肉触手で壊れるまで遊んでやるからよ。)
(うれしいですぅ…あっああんっ、すぐ戻りますわ…♪)
今日もまた、宮殿内に桃色の嬌声が響く。
…で
そんな鬼畜な国のお隣には、鬼畜の国に戦争で負けてしまい
属国になってしまったオークとゴブリンたちの国がある。
「うーっし!今こそご主人様に恩返しをするときだー!」
『ウラーーーーッ!!』
この国は「繁殖地」という他国には無い独特のものがある。
そこでは各地から無理やり連れ去った男たちを集めて日々乱交が行われており、
他国の二倍近い速さで軍隊を増やすことができるのである。
そして、その物量で他国を蹂躙するのがこの国のやり方だ。
ただし、おつむが悪いこの子達は残念ながら技術の発展が遅く、
先進的な軍隊を持つかの国に対しては手も足も出なかった。
属国となった彼女たちは、宗主国を絶対的な主人と仰ぎ、
その宗主国の指令で日ごろから彼らに歯向かうサラマンダーの国との
戦争の準備をしていたのだった。
「みんなー!よくきけー!宗主国様が、今回の戦争に勝ったら
気持ちよく楽しめるアイテムをご褒美にたくさんくれるってさ!」
「うひょっ!あの大人のおもちゃが大量に!」
「これは俄然やる気が出てきたっちゃ!」
彼女たちは、もう一方の軍事帝国と違って操るのは苦労しなさそうである。
……
場面は変わって、ここは中央大陸のちょうど真ん中あたりに位置する地域。
このあたりは北に断崖絶壁の海岸線あり、西には広大な砂漠あり、
沼地密林が入り乱れ、剣の様な切立った山々が峰を連ねる絶界の地である。
この地を踏破するのは困難を極め、幾人もの偵察ユニットが
深い霧が立ち込める険しい地で消息を絶ったといわれている。
はたして…こんなところに国があるというのか…
「はぁっ…はぁっ…あなた、大丈夫?」
「ああ、…なんとかな。やつらに追いつかれる前になんとしても…!」
深い霧が立ち込める渓谷を一組の男女が息を切らせながら駆け抜ける。
その女性は褐色の肌に薄い布を纏ったいでたちで、一見すると娼婦のような姿だが、
腰の付け根から尾が生えていてその先端には太い針があり、
両足が無い代わりに六本の節足が生えている。
そう、彼女はギルタブリル…もともと隣国の首都で娼婦をしていた彼女だが、
今一緒に駆け抜ける男性と恋に落ち、娼館を飛び出して夜逃げしているのだ。
国から許可無く出ることは禁止されている。
今、彼女たちを捕まえるべく数騎の騎乗兵が後ろから追いかけてきていた。
つかまったら後が無い。彼らは必死に逃げるが、さすがに何日もろくに休まず
走り続けていては体力の限界…追いつかれるのも時間の問題かと思われた。
(旅人たちよ…もう少しです。目の前に見える石の鳥居をくぐりなさい…
そこから先は私たちの世界です…ここまで来ればもう安心ですよ。)
どこからか声がした。
詮索している余裕が無い二人は、最後の気力を振り絞り
霧の向こうにかすむ石の鳥居を潜り抜けた。
「はっ…はっ…はっ……助かった、のか…?」
「見て、あなた…霧が……!」
鳥居をくぐった二人の視界から一気に霧が晴れる。
すると、目の前には広大な農地が広がり、その先には丘の上に築かれた城砦が見えた。
秘境…この国はそんな言葉がピッタリだった。
盆地のど真ん中に開けた土地は、整備が行き届いた農地が広がっており、
そこに住む住人の誰もが幸せそうな日常をきずいていた。
そしてその中央の丘に鎮座する城塞都市は古代中国の城ような外観であり、
中に広がる街ではやはり人と魔物が分け隔てなく平和に暮らしていた。
ここは、世界各地からさまざまな人や魔物たちが集まって暮らす国。
この国を統治する指導者は、珍しい白銀の毛を持つ妖狐だ。
尾の数は九本…歴史上片手で数えるくらいしかいない最高位の妖狐の一人である。
「どうやら、あの二人は無事にこの国に逃げ込めたみたいね。めでたし、めでたし。」
水晶玉を覗く彼女は、二人の逃亡者が自国領内に無事逃げ込めたことで一安心した様子。
追っ手の騎乗兵は国境付近の谷間で深い霧の中道に迷ってしまい、
諦めて引き返していったようだ。
「ふぅ、そろそろこの大陸も大きな戦乱の兆しが見え始めてきたわね。
戦いからは何も生まれない…みんなそれがなぜわからないのかしら。」
周囲を強国に囲まれたこの国は、ゲーム開始時から幾度も他国の侵攻を受けてきた。
しかし、この国はその他に強力な防衛布陣で敵を撃退し続けている。
都市を一つしか持たず、この都市が陥落すれば即敗北となる…
彼女はその辣腕で国民を導いてきたのだ。
そんな彼女には、ひとつだけ悩みがあった。それすなわち恋の悩み。
「いいもん、いつか愛しのちーちゃんが私を助けてくれるんだもん♪
それまでは辛抱辛抱…でも、やっぱりさみしいよぉ…」
彼女はその能力ゆえ、まだ出会っていない文明のことも知ることができた。
そして、ダークエルフが特別な存在…つまりプレイヤーである智鶴を獲得したと知った。
なんとしてでも彼に会いたい、そう思ってはいるが智鶴は海の向こう側…
彼女は休憩のために自室へと戻る。
近しい重臣すら立ち入りが禁止されているこの部屋は、智鶴一色で塗りつぶされていた。
壁には千鶴のかわいらしい姿が書かれた絵が所狭しと飾られ、
愛用の布団には智鶴の絵がプリントされた抱き枕が置かれている。
「あぁ…ちーちゃん♪早く会いたいよぉ…♪」
今日も彼女は人知れず自分を慰める。
普段は完璧超人といわれる麗しい妖狐の姿は無く、
抱き枕をめいいっぱい抱きしめて、体の疼きを必死に抑えていた。
やがて、彼女のはなった偵察用の式神が、ダークエルフ領に到達することになる。
■作者メッセージ
皆様ごきげんよう。今年も智鶴ならびにヒロインの方々をどうかよろしくお願いします♪
今回と、それから次回は、まだゲームに登場していない文明たちの一コマを
お見せしています。連載開始からずいぶんたちますが、まだ出ていないリクエスト文明が
あまりにも多く、リクエストした方が自分の投稿文明が出るかどうか心配している
のではないかと思い、今回の話につながりました。一応ネタバレ回避のため、
固有名詞等はすべて伏せていますのでご了承ください。
今回は前半ということで、6つの国を登場させてみました。
そのうち、サラマンダー文明以外の5つはすべてリクエスト文明となります。
リクエストしてくださった方々に置かれましては、ここは修正してほしいという意見がありましたら
イメージが固まらない今のうちに修正案をお願いいたします!
追加設定もバシバシ受け付けていますのでお気軽にどうぞ。
まだ見ぬ指導者たちの肖像は後編に続きます。
もし、今回出てきた文明がどんな文明かどうしても知りたいという方は、
ここからずっと下のほうにスクロールしていってください。
何度も言いますがネタバレ注意です。後悔しないでくださいね♪
その1…ヒルパス連合
指導者:リアナ&ロイズ 双方とも女性 属性:魔
種族:ケンタウルス&デュラハン 志向:攻撃/侵略
騎馬民族の文明。騎兵による強力無比な機動打撃で、他国を蹂躙する。
その2…フリーダムトーチ
指導者:アグリナ 女性 属性:中立
種族:サラマンダー 志向:攻撃/拡張
火山帯を中心に活動する文明。指導者が致命的なまでの方向音痴。
その3…キルナス王政国家
指導者:レイム・キルナス 男性 属性:魔
種族:インキュバス 志向:金融/カリスマ
鬼畜王が統治する暗黒国家。この国の存在に周囲が否応なしに振り回される。
その4…エアオーベルグ帝国
指導者:アクストV沈黙帝(ザ・サイレント) 男性 属性:秩序
種族:人間 志向:金融/帝国主義
不気味な実力を持つ軍事帝国。変わった武器を使うことで有名。
その5…フェスタ
指導者:トンコ 女性 属性:魔
種族:オーク 志向:攻撃/組織
他国の倍の速度でユニットを生産する、戦いは数だよ兄貴を地でいく文明。
その6…フォクシミリアン共和国
指導者:アイ=サン 女性 属性:中立
種族:妖狐 志向:防衛/秘術/適応(定期的に志向を自由に変更できる)
会ってもいないのに智鶴へのフラグを全力で立てている謎の国。
今回と、それから次回は、まだゲームに登場していない文明たちの一コマを
お見せしています。連載開始からずいぶんたちますが、まだ出ていないリクエスト文明が
あまりにも多く、リクエストした方が自分の投稿文明が出るかどうか心配している
のではないかと思い、今回の話につながりました。一応ネタバレ回避のため、
固有名詞等はすべて伏せていますのでご了承ください。
今回は前半ということで、6つの国を登場させてみました。
そのうち、サラマンダー文明以外の5つはすべてリクエスト文明となります。
リクエストしてくださった方々に置かれましては、ここは修正してほしいという意見がありましたら
イメージが固まらない今のうちに修正案をお願いいたします!
追加設定もバシバシ受け付けていますのでお気軽にどうぞ。
まだ見ぬ指導者たちの肖像は後編に続きます。
もし、今回出てきた文明がどんな文明かどうしても知りたいという方は、
ここからずっと下のほうにスクロールしていってください。
何度も言いますがネタバレ注意です。後悔しないでくださいね♪
その1…ヒルパス連合
指導者:リアナ&ロイズ 双方とも女性 属性:魔
種族:ケンタウルス&デュラハン 志向:攻撃/侵略
騎馬民族の文明。騎兵による強力無比な機動打撃で、他国を蹂躙する。
その2…フリーダムトーチ
指導者:アグリナ 女性 属性:中立
種族:サラマンダー 志向:攻撃/拡張
火山帯を中心に活動する文明。指導者が致命的なまでの方向音痴。
その3…キルナス王政国家
指導者:レイム・キルナス 男性 属性:魔
種族:インキュバス 志向:金融/カリスマ
鬼畜王が統治する暗黒国家。この国の存在に周囲が否応なしに振り回される。
その4…エアオーベルグ帝国
指導者:アクストV沈黙帝(ザ・サイレント) 男性 属性:秩序
種族:人間 志向:金融/帝国主義
不気味な実力を持つ軍事帝国。変わった武器を使うことで有名。
その5…フェスタ
指導者:トンコ 女性 属性:魔
種族:オーク 志向:攻撃/組織
他国の倍の速度でユニットを生産する、戦いは数だよ兄貴を地でいく文明。
その6…フォクシミリアン共和国
指導者:アイ=サン 女性 属性:中立
種族:妖狐 志向:防衛/秘術/適応(定期的に志向を自由に変更できる)
会ってもいないのに智鶴へのフラグを全力で立てている謎の国。