極めて近く限り無く遠い世界〜蒼衣の錬装士〜
『任務確認。 一つ、平行世界へ転移したエクセルシアの回収。二つ、回収したエクセルシアの現世界への送還。三つ、現世界への帰還。』 『警告。次元跳躍ゲートが不安定です。異世界転移時の座標のずれ、および転移者の記憶障害が発生する可能性があります。』 携行した兵装のAIから任務内容の確認メッセージと警告が表示される。 「尻尾を巻いて逃げ出すなら今のうちだぜ?」 「まさか、俺がこれを投げ出したらそれだけ被害が増えるんです。今更逃げることなんてできませんよ。」 冷やかす上官を至極真面目な態度で返す。 『間もなく次元跳躍が開始されます. 転移開始まであと1分。』 「それに好き好んでこんな任務を受ける奴なんて俺ぐらいの物でしょう。今志願を募ったところで誰も出てきたりしませんよ。」 「ガッハッハ!その通りだな。第一逃げ出すとか言いやがったら気絶させてでも送り込むつもりだったしなぁ!」 ひでぇ。 上官は破顔した表情を引き締め、俺に確認を取ってくる。 「おめぇはもう二度とこちらの世界には戻って来られないかもしれねぇ。有機物を送り込めるのは此方からだけだし、向こう側からでは専用の施設でもない限りは戻ってくることはできないだろう。つまり、任務内容には帰還も含まれるが、果たせる確立はほぼ皆無だ。」 そう、俺は二度と戻って来られないかもしれない旅に出ることになる。 「これは遂行が極めて困難な任務だ。しかし『絶対不可能』と決まった訳じゃねぇ。諦めずに戻って来い。いいな?」 「了解だ、おやっさん。」 『転移まであと30秒』 ゲートが放つ轟音が大きくなっていき、異世界への扉が開かれる。 『15秒後に転移が開始されます。カウントダウン 10... 9 ... 8 ...7…6…』 「それじゃ、達者でな。必ず生きて帰って来いよ。」 「ああ、行ってくる!」 『5…4…3…2…1…転送。』 そして素粒子まで分解された俺は、転移の最中に意識を手放した。 ※ この小説にはスパロボネタ、バルドスカイネタ、自分設定が大量に含まれます。 また、それ以外のネタもちらほら出てくる為、そう言うのが嫌いな方は迷わず戻るボタンを押してください。 医療ネタ、ミリタリーネタも出てきますが、素人なのでツッコミ所満載です。生暖かく見守ってやってください。 また、流血表現もかなり多めです。 本人は自覚してはいませんが割と厨二っぽくなってしまっているので、そういうのが嫌いな方も、迷わず戻るボタンを押してください。 |
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