連載小説
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外伝〜極限世界ぷちねた劇場そのに〜
※何かいろいろ図鑑世界入りしていますが、ギャグなので気にしない。
※キャラクターを二頭身に脳内変換してお楽しみください。

〜アラスカではよくあること〜
[20話より]

商人の男は大樽を自室に運ばせると、鼻息荒く樽の蓋を開けに入った。

「高額で転売するのもいいが……まずは味見だな。」

下衆っぽい笑い声をあげながら樽の蓋に付いている取っ手を掴み、フタを開ける。

『キューキュー!』

中に入っていたのは真っ白な体毛をもつ、ずんぐりとした生き物だった。
くりくりとした目が非常に愛らしい。



「クソッ!あいつ持っていく樽間違えやがった!」



〜アニメではよくあること〜
[20話より]

商人の男は大樽を自室に運ばせると、鼻息荒く樽の蓋を開けに入った。

「高額で転売するのもいいが……まずは味見だな。」

下衆っぽい笑い声をあげながら樽の蓋に付いている取っ手を掴み、フタを開ける。

『ボクと契約して魔法中年になってよ!』

中に入っていたのは猫ともウサギとも付かない奇妙な生物。
男は静かに樽の蓋を閉めた。



〜天然危険物〜
[21話より]

「わ〜〜〜〜〜〜〜」

と、何かがとろとろと走ってくる。
同じゴブリンのようだが……。

「わ〜〜〜〜〜〜〜」

走るたびに何かがたゆんたゆんと揺れている。
そいつは俺に狙いを定めたのか、こちらへ何かを振り上げながらこちらへとよたよたと駆けてくる。
その手に持っているのは……


HEAT(形成炸薬)ハンマー


「ちょ!マジでこっちくんな!」
「まて〜♪」



〜スパ……〜
[22話より]

「さて……と、そろそろ来そうだな。」
『肯定。生体反応確認。数1。距離70。エクセルシア反応あり、パターンE-クリーチャーです。』

ゴブリン達が去っていった方とは反対側の岩陰から、何かが飛び出し、キメポーズらしきものを取る。

それは……

「キノコ狩りの男!スパイダーm

俺は有無をいわさずそいつにジャベリンを打ち込んでいた。



〜伝説の男〜
[23話より]

「私は、貴方を縛る鎖にはなりたくありません。」

俺は、彼女を縛る鎖を断った。しかし彼女は、俺を縛る鎖になりたくないという。
睨み合う二人。と、その時。

「ちぇいぁぁぁぁああああ!」

上空から何者かが急降下し、転がってきた巨岩を蹴り砕く。
そいつは宙返りを打つと、地面に着地する。
黒いパイロットスーツ……?

「師匠!いかがでしたか!?」
「バカモン!その程度できて当たり前だわぁ!」

いつの間にか背後に立っていた中国拳法のような道着を着た老人がその男を一喝する。

「はい!すみません、師匠!」
「分かれば良い。ならばドモン!流派、東方不は

「帰ろう……面倒なことに巻き込まれる前に」
「そうだねぇ……」
「はい……」



〜謎の行動〜
[23話幕間より]

「あ、いた。」

探し始めてさほど経たずにアルを見つけた。
腰を下ろしてなにかをゴソゴソとやっている。

「(少し驚かしてあげようかな……)」

気配を消し、足音を立てないように忍び寄る。
すると、アルの声がかすかに聞こえてきた。
何かをブツブツとつぶやいている。

「一つ積んでは父のため……一つ積んでは母のため……」

そして手元に置いてある石を一つずつ積み重ねている。
関わるのが怖かったのであたしはそっとその場を後にした。



〜ルーブ・ゴールドバーグ・マシン〜
[24話より]

その壁を飛び越える!」
『障壁超越者<バリアジャンパー>』

爆発する筋肉。躍動する肉体。
猛然と幼年障壁<ロリバリアー>へと突進し、跳躍。空中でひねりを加え、華麗に着地する。


<ズルッ>


「は?」

回転する視界には、ドリバナナ(普通のバナナより皮が滑りやすい)の皮とドリバナナを頬張っているゴブリン3人娘。

その場で転倒した俺の指先が何かに触れた。あれは……木片?
その木片が倒れ、レールの上を滑っていく。
レールの終点で落ちた木片がばね仕掛けの板で遠くへ飛ばされ、積んであったグラスから甲高い音を鳴らしながら落ち、再びばね仕掛けの板でこちらへ飛んでくる。
飛んできた木片は柱へぶつかるとそのまま落下。床に不自然に空いていた穴へすっぽりとはまる。
カチリと何かが作動する音がして、俺の足元の床がおもいっきり外へ向けて跳ね上がる。
当然乗っていた俺は外へ放り出され、尚も地面に落下せずに飛んでいき、看板に書いてあった『ヒ』の右上あたりに突き刺さった。
その看板にはこう書いてあった。

『ピタゴラスイッチ』

「なんで?!」



〜鬼畜王アルテア〜
[25話より]

『ターゲット接近。距離1』

振り向きざまに砂に鵺を突き立てる。丁度浮上してきたギルタブリルの頭部に直撃した。

「!?!?!?!?」

ゴーンとかいい音がした気がする。暫く尻尾をピクピクさせると彼女は気を失った。

「不意打ち騙し討は暗殺者の常だがね、俺らには効かないって言ったばかりだろうが。」

俺はバックパックの中から真っ黒な毛布を取り出すと、ギルタブリルに掛けてやる。

「蒸し焼きだ。うまく火が通るかな?」
『あなたは鬼ですか。』



〜グルメ〜
[25話より]

しばらくすると部屋にアヌビスが入ってきた。どうやら仕掛けを破壊されたことに腹を立てているらしい。

「しかもやたら進む速度が早いのか追いつくことすらできん。これでは既にこの部屋の宝物も……ん?」

彼女が何かに気づいたようだ。もちろん、俺の設置した缶詰だろう。

「……ックックック……私も舐められたものだ。」

不敵に笑いながらスプーンで皿の端をカンカンと叩いている。

「猫缶ごときに私が釣られるかぁー!」
「突っ込む所そこかよ!?」



〜ダメ出し〜
[26話より]

急に辺りの空気が重くなる。高度な意思のある生物が放つプレッシャー。全ての物を凍りつかせる殺意。まとわりつくように漂う不気味な空気。

<カツ……カツ……カツ……>

後ろの方から足音が聞こえてくる。この草原には隠れるような場所など無いはずなのに死角をついて現れたのだ。

「これは、振り返るべきだよな?」
「むしろ振り返らないと殺されそうだな。」

意を決して振り返ると、

「…………」

ドピンクのフルプレートにはリボンとフリルがあしらわれており、片手には日よけ傘、片方にはバスケットが握られている。
取れているはずの首はきちんとお行儀よく胴体の上に乗っかっており、その兜にもいくつものリボンやラメが施されている。

「お前着替えてこい!凄まじく場違いだから着替えてこい!」
「可愛いかも……」
「えぇ!?」



〜聖水〜
[27話より]

「ふむ……イヴ、この風船を撤去したいのだが水を大量に運べる方法ってないだろうか?」
「……?」

首を傾げるイヴ。まぁ期待はしていなかったが。

「よし、イヴ!みずでっぽうだ!」

冗談で某懐怪物の技を叫んでみる。すると、彼女はバルーンのすぐ側までてこてこと歩いていき、下半身を何かゴソゴソとやりはじめた。

「一部の特殊な性癖の人を喜ばせるだけだからやめよう、な?」
「?」

大変なことになる前に止めた。



〜大乱交?〜
[28話より]

「向こうは明るいな……何かあるようだ。」
「あまり下手に顔を出すなよ?気付かれでもしたら事だ。」

俺達はそーっと灯が漏れてくる大部屋を覗き込む。

「うげ……」
「っ……!」

部屋の中は酷い有様だった。
鞭を持ち、ボンテージスーツに身を包んだ女性達が強盗団と思わしき男達を引っぱたきながら高笑いをしている。
しかもこの強盗団、アヘ顔をさらしながらヨダレを垂らして喜んでいる。

「……見なかったことにするか」
「そうだな……」



〜新作ファッション〜
[29話より]

俺が助けた女性と服を見ていると……

「おにいちゃん、しちゃくしてみたんだけどみてもらえる〜?」

後ろからアニスちゃんの声が掛かった。
試着室のカーテンから首だけだしている。
側にはニコニコとした店員が控えていた。

「どんな物着たんだ……ってここにあるのはまともなものが1着も無い気がするんだが……」

もはや嫌な予感しかしない。

「じゃ〜ん!これだよ〜!」

アニスちゃんが一気にカーテンを開け、その姿を晒す。

な に も き て い な い。

「このなつさいしんふぁっしょん『バカにはみえないふく』なんだって!すごいでしょ!」

とりあえず店員をしばき倒しておいた。

「案外似合ってるわね。」
「え”!?視えるの!?」
11/11/22 22:38更新 / テラー
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■作者メッセージ
〜あとがき〜
4万ビュー記念のぷちねた劇場(2回目)です。
本来であればまだ書けそうな話数が残っていたのですが、あまり出し過ぎると小ネタではなくそれ自体で話1本分近くなりそうなので続きはまた今度で。

恒例の感想返信です。いつもありがとうございます!

>>ネームレスさん
バトルを書いている時が一番楽しいのはこの世界とは合わないんだろうなぁ……
エロで話一つ埋められるようになりたいものです。
「毒牙毒牙言うけどさ、食われているのはいつも俺の方なんだよな。」
『ドMならば仕方がありません。』
「ドM言うな!」

>>『エックス』さん
どちらも怪力系&ハンマーor斧系ですから少し惜しい方面ですね。
後々の展開に使いやすいのでミノタウロスです。
そして誤字指摘ありがとうございます。確認して速攻修正しましたorz
『メンテナンスは重要です。しっかりと受けてきてくださいね。』
「あれどうやって振っているんだろうな……きゅうりで真似したら指が攣りそうになったぞ……。」

>>銀さん
予想以上にビューの進みが早くて先にこちらを持ってきてしまいました……次回にご期待くださいませ。
「わしも兄様と一緒にどこかへいきたいのじゃー!」
「バフォ様、作るって決めたのだから最後までやってください。手が止まってますよ?」
「……はい。」
「(あぁ……バフォ様のしょんぼりした顔……ゾクゾクします……)」

次回は前回の予告通り土曜日です。これで全行程の約半分……長かった……
それではまた次回にお会いしましょう。

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