異世界に移住(?)して、七日目・・・
早くも一週間が経過した。 変わったこと、リアの俺への呼び方が(なぜか)『マスター』に変わった。
全く意味が解らん。
さらに、リアと小川に行った時、水中に引きずり込まれた時にケータイ濡らしてお陀仏・・・
まぁ、電波が0だったから必要性も0だったわけで
ココまで言うと自分への自己暗示だ・・・
この世界の人間はケータイなんて知らないのだから
さらには、勉強家で真面目でお利口さんな私、八神零人はこの世界の事についてサハギン娘のリアさんに(若干不安を覚えながら)教わったのだ!
お金の単位や、ギルド、世界情勢・・・
俺が思ってるより深刻な問題のようだ
そして、今はリアが住んでいた森林から程遠くない街の外れに来ていた
怪しい小屋の中で[闇闘技場]に参加するための手続きを取っていた
理由? ギルドに所属するには、3000Mが必要だからさ・・・ リンゴ一個が150Mだから、リンゴ20個分の額が必要
まぁ、そもそも金稼ぎ事態がリアのためなんだが・・・ 誰だって思うはずだ、「自分の事を信頼してくれてる女の子を助けてあげたい。」って!それが、人外娘だってさ・・・
「っで、この大会のルール、規約、参加人数、相手の情報、一括して説明してもらえますか?」 「えぇ、ルールと規約ですが、武器の使用禁止・魔法の使用禁止・複数名での参加禁止」 「待てっ!武器の使用禁止!?」 「はい、禁止です。嫌なら参加取り消しです。」 「くっ・・・続けて下さい。」 「対戦相手は教えられません。不公平になるのでヒイキはなしです。参加人数は、・・・」
言葉を止め、紙をペラペラめくり始める
「・・・五人、あなたを含めて五人です。年齢、性別バラバラですね、皆訳有りの様です。」 「本当に参加費無料で報酬が三万Mなのか?」 「えぇ〜“勝てれば”ですが・・・負ければ・・・」 「負ければ・・・?」 「あまり大声では言えませんね、耳をお貸し下さい。」
スゥッと耳を近づける。
「オーガや赤鬼の餌食ですね。最悪の場合は物好きの貴族に見られながら犯されます。」 「っ!?」
ガタッと席から立ち上がり、身を引く。
「落ち着き下さい。勝てば問題ありませんよ」 「そ、そうですね」 「それでは、明日の夕刻に此処へお越し下さい。お迎えに上がります。くれぐれも他言せぬようお願いします。」
サッと立ち上がり、扉へ向かう
後の事は、神のみぞ知るって奴だな
―翌日― 「リア、悪いけど今日は夕方から居なくなるから」 「・・・・・・」
無表情のまま服の袖を摘む。
行くな、と言うことか
「心配しなさんな。金貯めて帰ってくる。」 「・・・・・・しよっ?」 「しよっ?て、まさか・・・お嬢さん?」 「・・・交尾、しよっ?」 「それはつまり、夜やれないから今って意味?」 「・・・・・・」
無言のままだが、コクリと頷き期待の眼差しで見つめてくる。 コレさえなければ完璧なのに・・・
「むぅ・・・一回だけだぞ?」 「・・・・・・チッ」 「止めるか・・・」 「・・・ま、マズダァ・・・の・・・ケチ(グズッ」 「イッ!?」
いきなり鳴き始めるリアに為す術もなく易々と降参する。 こう言う行動を取られると、頭が上がらないのが俺の欠点だ・・・
「はぁ〜解ったよ、好きにしてくれ・・・」
さっきまでのグズり顔とは打って変わって今度は、喜びに満ちた顔
2、3日前に連続でヤらされた俺の気持ちなど全く関係ない様な素振りで喜ぶ。
まぁ、自分でも薄々気付きつつある。 俺は既にリアに夢中なのだと・・・
昨日ヤれなかったのが不満だったのか、大胆にも俺の股間をズボンの上から触り始める。
「り、リアさん?いくらなんでもそれは、ちょっと・・・」 「・・・出して」 「は、はい?」 「早く出しなさい。」 「あっ、はい・・・」
リアの手慣れた動作に刺激され既に腫れ上がったソレを、ズボンのチャックから飛び出させる。 ソレを眺め、躊躇いもなく舐め始める。
くちゅくちゅ、ズチュッと卑猥音を発しながら舐めるリアを見ていると興奮が止まらない・・・
下の状態が限界に近づき、抑えの効かなくなった体の一部[手]を使い、リアの秘部を弄る。
「ひゃっ、あぁっ!ひ、ひゃめぇ(だめ)・・・」
と、弱々しい声を出す。 その声がトドメと成り、欲望を一気に解放する。
ビュルルッ!、と自分でも解る程の力で大量に放出し、いきなりの出来事にリアは口から零し顔や胸元に飛び散る。
「マスター、出すなら言って下さいよ〜」
エロさが倍増して見える・・・
ゴクリと生唾を飲み込み、リアを押し倒す。先程まで躊躇っていたとは思えない程に積極的に攻める。 その行為に喜びを感じ、さらに促してくる・・・
・・・・・・それから
結局あの後四回も続けて出して今はヘトヘトだぁ・・・ その姿を見るリアは「もう一回」と言っている様だ。
この後、夕方には狂暴な“ナニカ”と闘うのにこんな調子で大丈夫なのだろうか?
勝てなければ、二度とリアに会えないかも知れない・・・ 家に帰れないかも知れない・・・
沸々と上がってくる思い。
気が付けば、日は落ち始めていた。
「そろそろ出るよ〜リア、行ってきます。」 「・・・・・・うん。」
たった2文字の一言、その瞳は「早く帰ってきて」と訴えて来ている様だ・・・
グッと袖を掴み、背伸びで頬にキスをしてくる。
心が熱く、力が漲ってくる。 これが恋だった思う。
ビシッとサムズアップで決め、出て行く。
行き先は、昨日の怪しい小屋だ・・・
―町外れの小屋前―
少々早く来すぎたか?
待ち合わせには少し早めに行くように心掛けてる者は解ると思うが、少し損だよね?
しばらく待った。
小一時間位? それ以上待ったかも・・・
「お待たせしました。」
馬車から颯爽と降り、挨拶する。
そして、手際良く目隠し用の布を頭の後ろでキツく結びつけ、馬車へ乗せられる。
「すいませんね、道を見られるのはNGなので」 と言われた後は、全くの無言。
不思議と緊張感が高まる。 それもそのはず、未成年の学生が見ず知らずのオッサンに拘束されたまま・・・
死ぬほどビビるわ!
体内時計が二時間半と告げている。
目隠しのままで座り続けて、ケツが死ぬ・・・
そんなこんなでソワソワしていると、振動がピタリと止む。
「さぁ、着きました。足元に注意して下さい」
業務的な口調で、さっきまでとは違う男が手を貸してくれる。
「あの・・・何時まで目隠ししてれば良いんですか?」 「もう暫く、室内に入るまで我慢して下さい。」 「はぁ・・・」
―選手控え室内― 「おっ!アンタが五人目か!?」 「うぇっ!?」 「まだガキじゃねぇ〜か?」 「うっ、ウッス!16っす!」 「俺はダイン!精々頑張れよ。まぁ、賞金は俺が頂くがね」
そう言い残し巨漢は部屋を出ていった
多分、第一回戦の出場者だろう。
流石にビックリしたわっ!
アイツの制で入室早々睨まれるし・・・ 最悪だぁ・・・
周りをグルリと見渡すと老若男女様々に三人 先程の男で四人 全員がそれぞれ腕に自信が有るのだろう。
体は大きくないが筋肉量は凄まじい男、小柄ながらも動きが俊敏そうなお爺ちゃん、俺と同じ位の女の子・・・
ガチャリと扉が開き、お爺ちゃんが連れて行かれる。 さっきの男は負けた様だ・・・
椅子に座り、少々考えてみる。
この世界に落ちてきて、早くも一週間が過ぎた。 その間に不覚にも人じゃない少女に惚れてしまった・・・ 初体験も終わらせて、今じゃ家一個建ててやる為に大奮闘? 笑えるね、ココまで行くと・・・ もしかしたら熊に殺されたかも知れないこの命、こうなりゃヤケだ! 鬼だろうが悪魔だろうが関係ない。 ぶっ潰して、賞金担いで帰ってやる!!
ボォ〜っと考えにフケっていて気が付かなかったが、この部屋も後一人に成っていた・・・ 普通の女の子に見える。
「あの、アナタは何故コレに参加したんですか?」 「・・・答える義理は無いわ、目障りよ」 「うっ!」
酷く冷たい女だ
「今、“酷く冷たい女”って思ったでしょ?」 「えっ!?」 「考えが筒抜けよ。」 「な、何で・・・?」 「他人の思考が読める。良い趣味とは言えないけど」 「だから、その力で金稼ぎに?」 「いいえ、病気の母に薬を買う為に、病院に連れて行くために出たの。」 「そうか・・・」 「そう」
言葉数が少ない(たぶん)同い年の女の子・・・
暫く沈黙が続く
ガチャリと扉が開く 「次の方」
席を立ち、こちらを振り向く 「勝ち残って賞金を貰うのは私!」
「・・・まぁ、精々頑張れよ!」
先程の男と同じ様に返す・・・
それから、十分前後
オレの出番が来た
薄暗い廊下を抜け、競技場へ出る。 何もない丸いステージ・・・ ギャラリーも結構な人数だ
「貴族が見ている。観客を飽きさせるなよ!?」
そう言い、解放。
男はその場を後にする・・・
向かいの門が開き、敵が出てくる。
・・・・・・っ!?
リザードマンだった・・・
|