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第四話 森入口、ワーウルフの村【後編】
※ふたなり描写有り


こんこんと宿のとある部屋のドアをノックする、今回で駄目なら本当に男は諦めて森の奥で暮らそう。
聞こえてきたのは男の声。
ドアノブを回し、中に入る。

「どうした?」

少し大きめなベッドと姿見と小さなテーブル、壁と一緒のクローゼットがあるだけの狭い部屋。
スコッドはベッドに座っていた。
テーブルの上には酒とツマミ、晩酌の途中だったのだろうか。

「・・・」

まずい、長に色々言われて来たもののどうするか一切考えていなかった。
そういえば部屋にティナが居ないみたい。

「ティナは...居ないのね」

「酒が抜けたから酒場で採血だってさ」

「そう・・・隣、座ってもいいかな」

「どうぞ」

スコッドが座っている隣に座る。
年甲斐も無くドキドキしてきた...思えば此処に来てから男と関わると言ったら他のワーウルフに捕まった男をあてがわれて・・・という感じだったからこんな風に落ち着いて関わるのは本当に久しぶりだ。

「目のそれ、夜でも外さないんだな」

「ええ、あまり光に強くないから...だから」

「だから?」

「窓...閉めてくれる?」

「こうか?」

きぃぃと音を立てながらカーテン代わりの木の板を回転させて外の魔力で作られた街灯の光が入らないようにしてもらう。

「暗い?」

「ロウソクがあるから大丈夫だな」

...なら、大丈夫かな。
立ち上がって後ろにあるアイマスクのホックを外し、テーブルの上に置いて...ゆっくりと目を開く。
今まで薄暗い所でマスクをずらしての読書は何度もしているけど、完全に外すのは本当に久しぶり。
必要なかったから外さなかった...でも今は違う。
私は、この男の顔を見たい。

普通の人には暗いのかもしれないけれど何年も真っ暗の状態だったせいで私の眼は光を調整する機能が弱くなっていて日光等の光のあるところでは裸眼で見ることが出来ない。
完全な魔物娘化をしてもこれは治ってくれなかった。
でもロウソク程度の...この位の明るさなら、見ることが出来る。
この前昼の時に見たバンダナは外していて、目元もしっかり見える。
うん、匂いだけじゃない顔も好みだ。
スコッドの手を握る。

「私の手を掴んでくれる?」

無言で私の手を握ってくれる。
女の子やワーウルフとは違ってもふもふもしていないし細くて柔らかくも無い太くてゴツゴツと角張っている鍛えられた手。
けれど、嫌じゃない。

「何度か長の所に行って話をしていたっていうのは皆から聞いている...私の身体の事、女なのに男性器が付いてることは聞かされている?」

「ああ」

「...気持ち悪くない?」

次の言葉を聞くのが怖い。
聞いてしまうのなら、この耳をいっそ塞いでしまいたい。

「手を握らせた理由が気持ち悪かったり嫌悪感を感じたら離してくれ、と言うものだったら残念だが無意味だぞ」

「・・・」

「まぁ座れって、俺の話を聞いてからだ」

トントンと自分の隣を軽く叩く、私はその通りに座って待つ。
...拒絶されなかった、男だと初めてかも。

「そうだな、確かに何も知らないで今のを言われたら多少はビビったし混乱したかもしれない。けど此処のお偉いさんがそれを見越して教えてくれたお陰で考える事ができた、その上でティナのなつき具合とか仲良くなってるのを見ても俺がニミュを拒む理由が殆ど無い」

「私、ティナを犯すかもよ」

「ま、まぁその辺は...慣れるまで待てというか置いておいてくれ...本気でその辺は悩んでいるんだ」

「ごめん...」

一気に落ち込んでしまい小さく丸まってしまった彼の背中を撫でてどうにかしようとするが...あ、戻った。

「とにかく、俺の友人の話しだ。友人の一人に面白い奴が居たんだ『自分は男として生まれたけど心は女だ』って言う奴がな。初めは男にも女にも相手にされてなかったけど女達と仲良くなって、その後に男女間の喧嘩になった時に活躍して皆から頼りにというか男女間の事で頼りになる奴になったんだ」

きっとその人すごく頑張ったんだろうな・・・。

「ちなみにそいつの名言『男は度胸、女は愛嬌、両方持ってるアタシは最強』」

「あはははっ、確かに最強だわ!」

「まぁ、なんだ...だからお前の身体であーだこーだ言ったりしないから安心してくれ。俺にとっては体が女に男があろうが心が男と女だろうが変わらないとか思ってるから」

「わかったわ、それじゃぁ...頭、撫でてくれる?」

「えっと、こうか?」

ゆっくりと私の頭にスコッドの手が置かれてさわさわと優しくなでられる。
少しずつ、わずかだけどこの人の匂いが私に馴染んでいく...あぁ、これから私、この人の女になるんだ...。
もう少し、強く撫でて欲しいかな。

「スコッド、犬って飼ったことある?」

「あるぞ、正確にはデカイ野良犬が住み着いていたから皆で世話していた位だが」

「なら、その子と同じ感じでいいから撫でてもらえるかな」

「髪がくしゃくしゃになっても知らんぞ?」

「おねがい」

さわさわ....わしゃわしゃと少しずつ撫で方が強くなっていく。
髪の上から触れる程度だったのが指と指の間に髪が入り込んで頭を直に撫でられていく。

「く...ぅん♪」

耳も後ろから抑えられるように撫でられる、この感触嫌いじゃない♪
魔物娘化した時に側頭部関係の構造が変化して耳の穴の位置とかが変わったせいで本来の人間の耳がある場所はみっちり毛が生えている。
けど奥には場所が変わっていない三半規管があるので・・・触られると、弱い。

「んっ....ぁっ...」

優しく後ろ髪を手櫛で梳かれると僅かに後ろに引っ張られるような感触があって心地いい。
心許せる人に髪を委ねられるのがここまで幸福だとは思わなかった...。
もっと触っていて欲しいけど、そろそろ次に行かないと。

「...次は、私の...獣の手を好きに触って」

「あぁ、わかった」

彼の手に私の右手を委ねると彼がどんな風に犬に触れてきたかが分かる。
毛の流れに合わせて数度撫でて、時折逆らって撫でてくる。
ぷにぷにと肉球を指先で押される度にむず痒さが腕を通して頭にやってくる。
撫でられた毛がざわざわと抵抗して心地良い、スコッドに撫でられていた犬はきっと幸せだったのだろう、そして少しだけ嫉妬しちゃう。
...こんな風に私の手を扱かれたら...まずい、勃起してきた...。

「息が荒くなっているぞ、大丈夫か?」

「ふぇ?」

あぁ、もう発情しかけてるのバレちゃったかなぁ...。
もう流れに任せちゃえ...。
キスしたい、男との初キッス。
スコッドの頭に手を添えて唇を近づけるとスコッドは受け入れてくれた。
唇が少しずつ触れ合い、全てが触れ合う。
しちゃった、キスしちゃった♪
ん...スコッドが私の唇を舐めてくる...私もしなきゃ...忌々しいこれまでの経験だけど、この人を悦ばせるだろうか。
少しずつ、少しずつ焦らすように私の口の中にスコッドの舌が入り込んでくる。
んっ...歯が舐められてる...歯茎をくすぐってくる、もっと、もっと責めてぇ。
抱きしめられてる...背中と頭に手を回されて押さえつけられて、舌で嬲られちゃってる♪

「んっ...んん....」

不意にとろとろと美味しい物が流し込まれてきた...これが唾液、精の味。
女のキスとは全く違う、楽しさを飛び越して気持ちいいが全てのキス。
こんなのぉ...がまんできなぃ♪
もっと、もっと唾液ちょうだい♪
わふぅぅっ♪舌ぁ、舌をじゅぼじゅぼ咥えにゃいでぇ♪
イク...キスと舌フェラだけで軽くイッちゃうぅ♪

「んんっ、くぅぅん♪」

媚薬突っ込まれて舌でイカサレたことはあったけど...キスだけでイッちゃうのは初めて...。

「なんだ?まだキスしかしてないぞ?」

「こんにゃのうそぉ...キスだけで、イクなんてぇ...」

頭がボーっとしてくる...今まで入れられてきたどの媚薬よりも強力で、恐ろしくて...優しい♪

「全く、アザラシに続いてワンコもキス好きか」

頭をワシャワシャ撫でられて、耳をクニクニと触られる。
そっかぁ、あの子もキスが好きなんだ...。
くぅん...もっとぉ...。

「ふふ、さっきまでのお姉さんっぽさが一切ない甘え方だな」

これが本当の私なの、この体のせいで色々な事をされたけど、これが...本当なの。
10年以上前のあの日、あの人に抱かれたあの時の感触を思い出した。
久しぶりだなぁ、エッチが楽しいと思えるのは...。

「...抱いて、私を...抱いて」

ベッドに座っているスコッドの太腿に座る、お尻に硬いものが当たって私に欲情してくれてるのが分かってすごく嬉しい。
こんな体でも、犯そうと思ってくれるのね...。

『え?ちん...こ?』

『あー...えっと....』

一瞬だけ思い出すのは私のモノを見て萎えて他の子と夫婦になった男たち。
後で謝りに来てくれたけど、それでもちょっとは傷跡が残る。
お母さんが言っていた意味があの時分かった。
でもそんな思い出とは今日でお別れ。

「最期の確認だ、本当に俺でいいんだな」

「次にそんな事言ったら...そうね、貴方を掘るから」

「肝に銘じておく!...どうも他人からなにか奪う時は確認を取る癖が付いちまっててな」

「治さないといけないわね、早く出してくれる?口はなんとかマトモだけど...んっ、体の方は....正直限界なの」

早く突っ込め、26年待ち続けた処女を捧げろ、さっさと男の味を教えろと子宮が、アナルが頭に襲いかかってきて腰を浮かせている脚が震えだしてしまった。
早く、おちんぽ欲しいぃ♪
おまんこにも欲しいけどアナルをメチャクチャにされたいのぉ♪♪

ズボンと下着から取り出されたソレの匂いが私の頭を犯し始める。
すごぉい...これが、これが好きになった男の精の匂い....。
このままチンポをしごいたらどれだけ射精できるだろう♪あのムカつくピエロのアナルにつっこんで口から男汁吐き出させる位は余裕な気がする♪
もうむり、理性がもたにゃいぃぃ♪

「もういい!?もうむりぃ、がまんできないのぉ♪」

「うおっ!?がっつくなって!」

おまんことおちんぽがキスしてるっ♪
これ以上腰下ろすと膜が、破れるっ♪

ぶつっ、ぬぷっ...ずぷぷぷ

「あ゛...」

頭がバチバチと電気を流されたようにかき混ぜられる。
私のちんぽで見えないけどアナルとは違う、異物が身体の中にある感覚。
そして最奥で私の一番大事な所に押し付けられている感覚。
処女、あげちゃったぁ♪

「......〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

全身を殴りつけるような快楽に耐えられなくなり思わず肩を抱き、縮こまってしまう。
ヤバイ、これは理性を離したら私じゃなくなってしまうと警告が頭の中に鳴り響き、トロけた頭をいつもの状態に突き戻す。
一度抜いて落ち着かないと...っ!?

「おっと、逃げるな逃げるな」

スコッドに腰を捕まれ逃げられなかった上に中途半端に抜いたおちんぽが引きずり降ろされたことでさっきよりも奥にねじ込まれる。

「ふぎゅぅ!?」

さっきより短く、鋭い火花が目の前に走る。
も、もういっかいぃいまのもういっかい♪
っ!?

「なんでぇ!?腰抑えないでぇ!!ずぽずぽできないぃ!」

「やべぇ、普段と甘えてくる時のギャップがすげー可愛い・・・」

いじわるぅ、スコッドいじわるぅ!
じゅぼじゅぼエッチしたいの...ぉぉぉぉん♪おちんちん、おちんちんしこしこだめぇ♪
扱かないでぇ♪♪

「あっ...あぁん♪しこしこらめぇ♪」

「コイツと向き合わないと二ミュを抱けないだろ...というか締め付けすぎだ!」

「らってぇ、いままで、いままで26年も守ってきた処女だもんっ♪スコッドの美味しいよぉ♪」

ごつごつした硬い指で扱かれると触手や女の子のきもちよさとっぉ、ちがって....いたきもちいいのぉ♪
もうしごかれちゃえ♪脚を絡めあって、後ろ手にスコッドの腰つかんでぬぽぬぽできないようにしちゃうんだからっ♪
もっと、もっとしごいてぇ♪
スコッドの身体あったかい、オスの匂いすごいぃ♪私がマーキングされちゃうぅ♪

「いく、いっちゃうぅ」

「イケ、好きなだけ出しちまえ!」

「ふぁぁぁぁ、っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

どぴゅ、どぴゅ、どぴゅ、どぷどぷどぷどぷっ♪
とまらにゃいっ♪とーめいざーめんとまらないぃぃっ♪

「すげぇな...スライムみたいにネバネバしてやがる」

「あ゛ぁぁ........」

だめ、頭の中ぽやぽやして...かんがえられない...。
おっぱいまだ触ってもらってないし、射精してもらってもいないし...私だけまんぞくしちゃ...。
すこ...っ...ど....。

「おい、おいニミュ!?・・・気絶しちまってるし、とりあえず寝かせるとして...目隠し付けといてやるか...あとは...俺が不完全燃焼だが仕方あるまい」







「いいのティナちゃん?恋人さんとニミュちゃん一緒にさせて」

「そーだよ、私達には考えられんなー好きな男と他の女を抱かせるなんてー」

「まぁハーレムする奴も居るから野暮な事は言えんがな」

がちゃがちゃと使い終わった食器をティナが洗っている。
スコッドの所にニミュが向かい、しばらくしたらニミュの喘ぎ声が聞こえてきたという話は村中に広がっていた。
その事でマスターや他の客がティナに話しかける。

「いいも何も私が言ったことなんだよ、それに」

今日は此処で働かせてくれと皿洗いなどの雑用をティナが言い出したのが数時間前。
暴れたお詫びにタダ働き。

「ソレに?」

「こうやって体動かしてないと乱入して3Pしてしまいそうなんだよ、ハジメテくらいは二人っきりでやらせてあげたいんだよ」

「止めるとか嫉妬じゃなくて乱入したくなるんかい・・・」

洗い終わった皿を今度は丁寧に拭いて食器棚に戻していく。

「なんで私がニミュに嫉妬するのさ、ニミュはおっぱい大きいしケモケモだしトンデモを言った私にも優しいし、絶対エロいし、共通のお嫁さんとしては私のセンサーに引っかかる最高の物件なんだよ」

「しっかしなんでまた二人をくっつけようとしたわけさ?」

カウンター席に座っているショートカットのワーウルフが頬杖をつきながらティナに話す。

「私じゃスコッドのトラウマというか心の傷を覆う事は出来ても埋めることは出来ないんだよ、ソレにニミュの傷はスコッドと触れ合うだけで少しずつ時間をかけて埋まっていくんだよ」

「そーれがよくわからん、なんであんたはそーいうのが分かるのさ」

皿を全て拭き終わったティナがワーウルフの前に座る。

「特技、というかその人が何に飢えているかものすごく大雑把に分かるんだよー」

「へー・・・じゃぁ私は今何に飢えている?」

じーっとワーウルフを見つめるティナ。
ふいに手を合わせる、見えたのは『家族』の文字。

「いいお子さんが生まれるのを願っているんだよー、お姉さん結婚してるからそんな感じかな〜」

「なはは、ずいぶんと大雑把だなぁ!だけど当たってるよ!すごいねぇ、アザラシちゃん」

「細かくはわからないからねぇ、後は観察眼がモノを言うんだよ〜」

この時ワーウルフからはすぐに背中を向けたティナの表情は伺えなかった。
そして小声で誰にも聞こえないように呟く。
こんなのが分かるこの魔力の本当の持ち主はきっとトンデモなんだよ、と。

ティナの掌から一瞬だけ小さな玉が現れ、すぐにティナの掌に消えていった。
掴んだグラスに映る自分と中に入った氷で歪に変化しながら映る自分を僅かな間見つめ、ティナはシンクに氷水を捨てた。
酒場の魔力が僅かに薄まったと何人か感じ取ったが、直ぐに元に戻ったので気のせいだと飲み直し始めた。








ぴちゃ...ぴちゃ、くちゅ。
全身の寒さと下半身の違和感に目が覚める。

「おはよう、スコッド...んっ、あむっ...んふっ♪」

朝日の眩しさに掌で目を隠しながら起きる。
上半身を起こすとニミュが俺の肉棒をその豊満な胸で挟みながら亀頭を咥え、舐め回していた。
足をベッドのから降ろされていて、両足の間に入り込んでパイズリをしている。
ふさふさとした尻尾がゆっくりとだが嬉しそうに揺れているのが目に映る。

「ニミュ、なんでフェラとパイズリをしているんだ?」

「スコッドをイかせる前に気を失ってしまったからね、吐き出させてあげようかとおもって...どうかな、気持ちいい?」

そういえば夢中になりすぎてこの凄まじい胸に一回も触れていなかったのを思い出した。
ティナでは体験する事が出来ない感触、太腿にはずっしりとした重さと柔らかさ。
それを両手で掴み俺のモノを挟み込んでいる...先端のピンクの膨らみがツンと主張していてそれがエロい。
ぐにゅぐにゅと常に変化する圧で手でされるのとも膣に挿れるのとも異色の快楽を与えてくれる。

「すごく気持ちいい...」

「うふふ...」

「本当に会った時とは別人だな」

「あら、つんけんしてたほうが好み?んんっ....じゅぶっ、くぽっ...ぢゅるるっ♪」

「いや、今の方が好きかな...っん...上手い、な」

胸で挟むのをやめたニミュは根本まで一気に咥え、卑猥な音を立てながら美味そうにしゃぶり何度も何度も根本と先端を唇と舌を使って往復させて扱く。
更に俺の中のモノを吸い出そうと口をすぼませて吸引しだす。
下品な顔が俺を興奮させてくる。
そして咥えたまま俺の手に自分の手を絡めてくる。
ふさふさとした毛とぷにぷにとした肉球が掌をくすぐってきて気持ちいい。
指を絡めあったまま、喉奥まで男根が呑み込まれる刺激に耐え切れなくなる。

「ニミュ...そろそろっ、出ちまいそうだ...っ!」

鈴口を舌先でチロチロと刺激し、亀頭をコレでもかと舐めまわして仕上げをしてくる。
力を込めて耐えていたが等々耐え切れなくなり塞き止めていた白濁液が吹き出してニミュの口内を白く染めていく。

どくっ、どくっと吐き出す度に俺の手を握るもふもふの手が力を込めてくる。
射精の瞬間ピンッと真っ直ぐになっていた艶のある黒毛の尻尾も徐々に揺れ始め、今までにないほど忙しなくパタパタと振れ動く。

「うぐっ...イクッ!」

「ん゛〜〜〜っ♪♪♪、んっ♪...じゅるるる♪」

もう一度根本まで咥え、尿道に残った精液まで搾り取られる感触に背筋がぞくぞくと震えて反応してしまう。
呼吸が落ち着かないままニミュを見ると頬を膨らませ、口を開き俺が吐き出した子種を見せつけて咀嚼する。
ごくんと喉を鳴らしながら飲み干すと目を隠していても分かるとろけた表情で俺を見てくる。

「満足...できた?」

「ニミュこそ満足できたか?」

「まだまだ♪エッチを知ってから10年以上男とやれなかったからもっともっとエッチしたい♥今までで口に入れたものなかで一番...美味しかったわ♪」

そう言うとニミュは俺の右太ももに跨がって腰を前後に動かして秘部を擦りつけてくる。
むっちりとしたも見応えの有りそうな尻が前後しながらニチャニチャとねばっとい音が部屋の中に響かせている。

「ねぇ、こういうこすりつける系好き?」

「あ、あぁ...エロいと思う」

事実この動きを見ているだけで獣欲がふつふつと沸き上がってきている。
ニミュはこすりつけるのを止めると俺の足を動かして互いがM字開脚の体勢になるようにして肉棒同士を合わせるような状態にした・・・・そして昨日は暗かったから分からなかったが、ニミュの方が...デカイ。

「なら、大きな町とか行ったらソーププレイしてあげるわ」

「ソープ?」

「お互い裸になって、ぬるぬるの液体を全身にかけた状態で私が奉仕するの。スコッドなら気に入ってくれると思う」

そういいながら彼女は二本の棒を両手で掴み、一緒にしごき始めた。
ガチガチに固く、天井に向けて反り立っている肉棒が焼け石のように熱くなっているのがニミュがどれほど興奮してくれているかの証明になっている。

「こんな事しちゃってるけど、気持ち悪くない?大丈夫?」

僅かに抵抗感があるが目隠ししていても分かる嬉しそうな表情を見ていると気持ちいいしまぁいいかと言う気分になってくる。
・・・正直に心のなかで叫ぶと、暫くはこの一物の感触はなれそうにありません、ハイ。

「ニミュが気持いいならそれでいいさ、存分に楽しんでくれ」

「はぁい♪ちゅっ...、ちゅっ、れろ....んっ.....んふふっ、スコッド...愛してます、ちゅ...ちゅぷ...んんっ♪ところでスコッドにぶっかけたいんだけどいいかな?」

「・・・それは慣れるまで待ってくれ」

「わかったわ、うふふ♪」

それからティナが「朝飯が出来たんだよ、いつまでパコッてんのさ二匹とも」等と微妙な怒りを込めた朝の挨拶がされるまで俺とニミュは肌を重ね続けた。
・・・それにしたって匹はねーだろ、匹は。
今日はちゃんと構ってやらないとな。







なぜだろう、妙に私を見る周りの目が多い気がする。
ココに来てから男という男が寄り付かなかった私に男ができたという話がそれほど面白いのだろうか。
まぁいいか、とりあえず長に話をしないと。


「そうかそうか!相思相愛になれたか!いや〜ぁぁ良かったよかった」

パンパンと軽く背中を叩きつつも喜んでくれる。
ココに来て本当に良かった。
・・・しかしなぜ私を見る目がじとー、という感じになっているのだろうか。

「...なぁ、お前それわざと?」

「何がですか?」

「髪だよ、髪」

そう言われて自分の頭を撫でるが可笑しな寝ぐせとかは付いていない。
うーん、長が言いたいことがいまいち分からない・・・。

「...落としきれてないんだよ、精液が」

「!?」

う、うそ!?
慌てて髪を全部撫でるがベトベトしないし精液がついてなんて・・・。

「お前の音で見るっていうのもこういう時不便だな...いいか、元人間で処女だったお前に説明するとな・・・毛に絡まった精子って言うのはかなり落ちにくいんだ。黒い髪だから白い点々が面白いくらい見えやすいぞ」

「っ〜〜〜〜〜〜!?」

と、言うことは・・・。
宿から此処に来るまでの途中、私は精子の付いた髪を見られていたということで・・・。
自分でも分かるくらい顔が...耳が熱い。

「お前の喘ぎ声がデカすぎて周りの部屋どころか外まで聞こえていたしなぁ・・・お前、抱かれるとあんな風に鳴くんだな」

表情は分からないけど、絶対ニヤニヤしてるこの人!!!
絶対殴りたくなるような顔してる!

「も、もういいです!とにかく私はスコッド達と行きますので!」

「まぁ待て待て、そんな斑模様の髪で男と先輩嫁に会いに行ったら面白いことになるから。私が取ってやるから座りな」

「...ぐぅ」

見えていない私では鏡の前に立っても取ることは出来ないだろう。
仕方なく椅子に座って大人しく長に取ってもらうことにした。

「嫌だったらいいなよ」

「大丈夫です」

「.....さてコレで終わりだ、口を開けてみな」

言われて通り口を開けると何かを入れられ、驚いた拍子に噛んでしまった。
ん♪この味はぁ...♪

「へぇ、こんな顔を男に見せるんだ・・・どうだい?アンタの髪に付いてた愛しの男の精液のカスは、って聞くまでもないか・・・」

乳首が硬くなって、ちんぽもおっきくなって...やぁ、長の前で発情したくないぃ♪

「そんなアンタを見たらイジワルしたくなるけど、もう他の奴の女だしね・・・いいかい、今までの人生の分しっかり愛してもらうんだよ」

「はいぃ♪」

「・・・・・・・・・」

「・・・?、あいたっ」

ぺしんと頭にチョップされた。
結構な強さで叩かれた様でじりじりと痛む。

「いつまでも溶けた顔してんじゃないわよ、もう少ししたら出発でしょ?」

「そうでした...短い間でしたが、お世話になりました」

「近くに寄ったりどっか住む場所決まったりしたら顔見せな、いつでも歓迎してあげるからさ」

「はい!」



少ない荷物を纏めたバッグを肩に背負い、村の入口に向かう。
替えの服と幾つかの道具、それと少しの食料。
必要最低限の装備、だけどコレで十分。

「それじゃ最期に確認だけど、本当に俺達と行くってのでいいんだな?」

「スコッド、貴方は分かりきっている事を何度も確認する癖をどうにかした方がいいわ」

「・・・善処する」

ほぼ私と同じ目線、額には緑のバンダナを付けた短めの髪で少しつんつんしてる。
剣士ほどではないけど鍛えられた身体...もう他の匂いなんて要らない程の私好みの匂い。
これが私の旦那様。

「むっふー♪ニミュ〜♪」

「きゃっ!?」

私に抱きついてきたアザラシの魔物娘。
並んでも私の胸の位置までしか無い小さな身体、魔物娘には珍しい露出が一切ない服装。
歳も10歳離れていてギリギリ妹っぽいって感じ。
けど、この子が言ってくれなかったらスコッドとこんな関係になれることはなかったと思う。

「ふぉぉぉ!このっ、このぉっ、ばくにゅーがいつでもどこでも堪能できるとはぁぁぁぁああ!でけぇぇぇぇぇなんだよぉぉ!!!」

「このおばかアザラシ」

そんなに楽しいのか私の胸に顔をうずめたりすりすりしたり。私の胸の両側に手を添えて自分から挟まったりしている。
この子本当に胸が好きなのね。
スコッドにぺちんと叩かれたティナはしぶしぶ私から離れた。
なんだかすっごく顔がつやつやしている...。

「まったくこの巨乳好きめ・・・」

「おんやぁ?そんなこと言ってるとスコッドには触らせてあげないんだよ〜」

う、それは・・・ちょっと困るかな。
本音を言えば、何時でも何処でも揉んだり抓ったり叩いたりして欲しいし・・・。
路地裏で誰かに見られそうになりながら犯されるとか玩具を使って周り人だらけな所でイカサレるとか♪

「なっ!?そんなこと言うとおはようのキスをしないぞ!」

「オウッ!?ごめんなんだよー!ちゅー無しは厳しいんだよー!」

ふふふ、この二人と居ると退屈しないで生きていけそうね。
フリア...貴女の言う通り、私を愛してくれる人...見つけることが出来たよ。
もう一度、会いたいな。

「ニミュ、漫才終わったからそろそろ行くんだよ」

「漫才だったの!?」

「ほれ、行くぞ。次の目的地は....『キャラバン カガリビ』!」

「おー!」

「お、おー」


つづく
15/05/06 17:24更新 / ホシニク
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■作者メッセージ
描写注意の欄をサブタイトルに付けてしまうと長くなってしまう可能性が今後の話で出てきましたので本文の冒頭に付けてみました。
あっちこっちに注意文が移動してしまい申し訳ありません、サブタイトルか本文どちらのほうがいいかもしよろしければ感想にて一言お教えいただけるとありがたいです。

ニミュは調教によってマゾなので基本的に全面受けか誘い受け、更に読書好きなお陰でエロ知識はそんじょそこらの魔物娘に負けていないです。
んで、ここからニミュが一緒になりましたのでタグに追加が有りました。

次回も読んでいただけるとありがたいです。

次回:キャラバン停泊地に向けて移動


※2015/05/06 初稿

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