パンが無ければマンドラゴラの根っこを食べればいいじゃない %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d

目玉焼き風焦げくず

 ゴルドを乗せた馬車が屋敷に着いたのは、薄暗い太陽の妖光が、輝くばかりの月光に取って代わられる夜半も過ぎた頃だった。そして、ゴルドはこのことに非常に立腹していた。
「まったく!夕刻前には城を出たというのにどう言う事だ!」
とゴルドが怒鳴ると、
「怒鳴ろうとどうされようと、進みませぬものは進みません。」
と執事長が冷静になだめるのだ。もうこのやり取りを何十回やったことか。
 なぜこの様な事になったかと言うと、レスカティエ名物とも言える稲荷・今宵の魔力球が、週末でもないというのに突然ゴルド達の進行ルートに落とされたからだ。それだけなら、まだ戻って迂回すればよかっただけだったが、落ちた場所がほぼ目の前だった事、たまたま落ちた場所が触手植物を多く扱っている露店街だった事、さらに今日はテンタクル・ブレインを大量入荷していた事が災いし、街道とその周辺の家々は突如発生した触手の森に飲み込まれてしまった。
 当然、ゴルド達も緑の波として襲いかかる触手に襲われた。その主な犠牲者である馬車の引手だったケンタウロス夫妻は、今は、裸で馬車を引いているが、正常な思考残しているのは妻の方だけである。テンタクルに指揮された触手がケンタウロスを拘束、高速に回転するブラシの様な触手で前後の秘部を磨き上げられた後、テンタクルに同じように拘束された夫と無理矢理交わらされていた。テンタクル達は似た様な夫婦を並べると、男性との交わりが如何に気持ちのいい行為なのか、じっくりねっとりとした観察を続けた。
 解放された時には既にあたりは暗く、それぞれのパートナーを得た彼女らは、観察のお礼にと旦那の方にマン・マリオネットを残して、家々の隙間へと消えていった。
 なので、夫は今も妻であるケンタウロスの前に触手を使ってへばり付き、精液を叩きつけている。もちろん意識はない。あれに耐えるケンタウロスはよほどの堅物なのであろう。
「あとで手間賃を弾みませんとな。」
 そう、執事長がつぶやく。
 彼にはこの国で生きる従者の気苦労が痛いほど解るのだ。夫がセックスにかまけて仕事をクビにならぬよう、必死に耐える姿に何らかの情が移ったのだろう。
 それに比べて、ゴルドはときたら、執事長とは対照的な苛立ちを滲ませた表情で外を見ていた。
「(私がこの程度のことで召使をクビにする鬼だと思っていたのか、こいつらは。)」

 そうこうする内に、馬車は屋敷の玄関へと着いた。
 扉を開ける筈の夫妻が、使い物にならない事は解っていたので、執事長が扉を開けた。
 ゴルドが降りると、夫妻はその場で交わり始めた。いや、正確には道中からずっと交わっていたのだが、今はケンタウロスが夫を下敷きにし、激しく腰(馬で言えば首部分だが)を振って犯していた。触手はあまりの圧力に逃げ出し、茂みへと散り散りになった。
「後でメイド達に片付けるよう指示しておきます。」
「よい。朝まで放っておけ。それよりも出迎えが一人も居らんぞ!どういうことだ!」
「確かに。誰かいないのか!」
<ガランッ!ガラ〜ンッ!
 執事長が呼び鈴を鳴らす。普段ならこんなことをせずともメイド達が門を通った時から待機し、扉の開け閉めから外套の受け取り、履き物の交換まですべて行うはずだが、今は玄関の灯りすら灯っていない。
 さらに二、三度呼び鈴を鳴らすと、やっと扉の向こうから、パタパタと誰かが走ってくる気配が感じられた。
<ゴ、ギイイイィィィィ
 重そうに扉を開けると、メイドの一人が顔を見せた。
「はいはい、どちら様?って執事長様?と、旦那様!?!?」
 慌てて扉を大きく開け放ち、脇に避けて頭を下げるメイド。それに向かって執事長は怒鳴り付けた。
「ロザリア!いったいどういうことだ!灯りは灯っていない!出迎えも居ない!おまけに旦那様がお帰りなると解っていてなぜ一人しか来ない!いったいお前達は何をしていたのだ!」
「も、申し訳ありません〜!つい皆で夢中になってしまったものでぇ。すぐにお支度を致しますぅ〜!」
「もうよい。それより、何に夢中になっていたのだ?正直申せ。」
 頭を下げたまま、ロザリアは小さな声で語り始めた。
「はいぃ。実は、奥様がお料理をさなりたいと仰られた為…。」
「なに!?料理とな!」
「は、はい!旦那様もご存知の通り、料理長が留守にしておりまして。それで、奥様が旦那様の為に手料理を食べさせたいと。」
「そんなことはどうでもよい!怪我はしとらんのか!?」
「それはもう!皆、細心の注意を払っておりますから!」
 ふぅ、と一息つくゴルド。よほど料理に危機感を抱いているのか、シャルロットが料理、と聞いて真っ先に思い浮かんだのが、シャルロットが包丁で指を切っているイメージだった。もっとも、植物型の魔物娘は、その由来ゆえに傷ついても血が出る訳でもないし、くっつけていれば元通りになるので、心配は必要ないのであるが。
「まったく、奥様に使用人の様な事をさせた挙句、自分達は職務放棄か?ロゼにはあとでたっぷり仕置きをせねばならんな。ロザリア!お前にもだぞ!」
「は、はいぃ〜。」
「やれやれ、シャルも時々突拍子もないことをしたがるからな。誰に似たのやら。では、手料理を食べさせてもらいに行くかな。」
「(間違いなく旦那様でございますよ)…はい。」
 腹を揺らして歩くゴルドの後ろを執事長が付いて行く。そのさらに後ろで扉を閉めていたロザリアは、奇妙な匂いに気がついた。
「スン?スンスン、あれ?この匂い…。でも、そんなまさか。執事長様と旦那様に限って、でも…。」
 意に知れぬ不安がロザリアの胸に渦巻く。このまま奥様にお二人を会わせて良いのか。だが、ただの使用人兼執事長の性処理娘である自分にはどうする事もできない。今は、ご主人様達を信じるしかなかった。





「で?シャルロット達はどこだ?」
 ずかずか、ずかずか。大広間を通り、キッチンを訪れてみたゴルドだったが、急な主人の登場に慌てふためくメイド達ばかりでシャルロットは見つけられなかった。
「大食堂の方に。あの、旦那様?先にお召し物をお着替えになられては如何ですか?それに、シャワーの方も。」
 ゴルドと執事長の外套を抱えたまま付き従うロザリアは、なんとか二人の気を逸らそうとする。受け取った外套から立ち上る匂い、そして、二人に染み付いた匂い。ローパーと言う魔物娘だから解る匂い。この匂いを近づけさせたくない不安が警鐘を鳴らしまくっているのだ。
「旦那様もそうしたいそうだが、ロザリア?出迎えの準備も出来ていなかったのに、風呂の準備が出来ているのか?」
「う、それは、その、すぐに準備いたしますから!」
「よい、せっかく手料理を作ってくれておるのだから、そちらが優先だ。」
 やはり止まらない。そもそも、この強欲豚を止められるわけがないのだ。
<ガコン
「さて、ここだな。シャル〜!帰ったよ!シャル〜!」
「ゴルドさま!?」 「執事長様!?えっ!もうこんな時間!?」
 驚いて口を押さえるシャルロット、時計と執事長のしかめっ面を交互に見るロゼ。本当に二人は時を忘れていたようだ。
 いつも食事をしている長テーブルにはサラダようなものを盛り付けたボールに、ライスの皿、秘蔵のワイン、黒と黄色の………よくわからないものが並べられていた。
「それがシャルの料理かい?」
 俯向くシャルロット。緑の頬が魔力で上気している。それを隠そうと両手を頬に当てているが、赤みが耳まで広がっていては隠しようがない。
「は、はい!あんまり上手にはできなかったですけど…。」
「初めてにしては上出来ですよ、奥様♪とても美味しそうな目玉焼きです。」
 そうか、あの中心が黄色い焦げクズは目玉焼きだったのか。確かに、言われてみれば、焦げの中に辛うじて生き残った白身が見て取れるし、黄身はなんとか無事なようだ。そんなことを思いながら、ゴルドは席に着こうとシャルロット達に近づいた。
「ああ、本当に美味しそうだよ、シャル。それじゃあ、早速頂こうか。」
 窮屈そうに城に出向く用の正装を緩めていく。緩んだ隙間からは、朝から蓄えていた匂いが一気に溢れ出した。
「はい!冷めないうちに、どう、…ぞ………。」 「えっ?これって…。」
 椅子に手をかけるゴルドを見て、先程まで晴れやかだったシャルロットの顔がどんどん青ざめていく。隣にいるロゼも有り得ないと言わんばかりに、そして、嫌悪を募らせたような引きつった顔になっていった。
 その表情の変化に逸早く気がついたのは執事長であった。
「?ロゼ、どうした?」
「執事長…様…。これはいったい…。」
 ワナワナ震えるロゼ。執事長にはまったく理解できなかった。
「まったく、お前という奴はいつまでたっても失敗グセが抜けんな。だが、今回はお仕置き目当てでも許されんぞ。ほれ、さっさと外套を片付けんか。」
 そう言って執事長は、自らの外套を渡そうとした。
 その際に巻き上がるむわっとした匂い、女の匂い、爛れるほど熱い愛液と体を犯す精液の匂い。
 その匂いがシャルロットとロゼの琴線に触れ、そして、二人はキレた。


<ツカツカツカツカツカ 「失礼します。」  バッシ〜ン!?>
「な!?」
「ヴ、ヴああああぁぁぁぁぁああああぁああぁぁああ〜〜〜〜〜〜!!ゴルドしゃまの!裏切り者ぉ〜!!!!」
「に?!」


 執事長に一閃する平手。失われたはずの命を刈り取る叫び声。
 それぞれの攻撃がそれぞれのパートナーを襲い、がっくりと膝を付かせる。
 ゴルドも執事長も、自分の身に何が起こったのか全く理解できず、ただ目を白黒させて膝まづくしかなかった。
「うぇええぇええ〜〜ん〜〜〜!」
 車椅子から飛び降り、猛然と扉へと駆けていくシャルロット。ぶつからない様にメイド達が扉を開けると、メイドはシャルロットを守るようにその後ろを追いかけていった。
 残されたおっさん二人。ゴルドは四つん這いになり、体中を小刻みに震わせている。命に別状は無いのだろうが、ほぼ不死身と言っていいほどの回復力を持つゴルドが動けないと言う事は、相当な重症である。執事長はゴルドの容態を横目で確認するが、いい角度で入ったロゼのビンタと追い打ちの叫び声で頭がクラクラする状況では、他人の心配などしている余裕はなかった。
 そして、そんなことはおかまいなしと、ロゼは執事長の胸ぐらを掴むと触手も使って釣り上げたのだ。
「さぁ、どういうことか、説明していただきましょうか?」
「ググ、ッぐ、ロ、ロゼッ!こんなことをして、仕置きは今までのようには!」
「お仕置き?いいえ、執事長様。今お仕置きされているのは執事長様なのですから、執事長様が反省なさらないといけないのですよ♪」
「何を馬鹿なことをッ!うぐ!」
 宙ぶらりんの足、ズボンの裾からピンクの細い触手が這い上がる。触手は、脚に巻き付きながら上昇し、パンツの中身へと侵入する。締め上げられる玉の根元と隙間なく巻き上げられる竿。そこにいつもの熱っぽさはない。冷たい粘液が小便を漏らしたかの様に執事長の股間を濡らしていく。
「さぁ、お答えください。その濃い女の匂いはどこの端女ですか?王宮のメイド?それとも貴族の子女の誰か?」
「に、匂いだと!?」
 言われて、苦しい中必死で鼻をひくつかせるが、ロゼの媚薬粘液が醸し出すクラクラする匂いしか感じ取れない。確かに女の匂いだが、ロゼは別の匂いについて言っていることは想像できた。だが、感じ取れない。
「ま!待て!匂いなどしない!お前の匂いしか感じられないぞ!?」
「ッ!お戯れをッ!私には確かに匂います!スー、ハァー、スーッ!この匂い!発情しきった女の匂い!何日も溜め込んだ愛液の匂い!悔しい!こんな匂いを体中からさせるほど犯してきたくせにっ!!」
「王宮に行っていたのだぞ!あの魔窟に一度足を踏み入れれば、歩くだけで匂いが付くわ!」
「歩くだけで愛液を浴びせかけてくる魔物なんていません!メイフィーのバカ!変態!たらしのすけこましッ〜!」
 ロゼは、今や涙を流して釣り上げた執事長(本名;メフィスト・カッサーノ)の腹に顔を擦りつけている。涙と鼻水が混じったものが、ピンとアイロンが当たった白シャツをぐちゃぐちゃにしていく。
 全く聞く耳を持たないロゼ。そうこうする内に股間の触手は締めつけを増す。
「(ひ、握りつぶす気か!?何とかせねば!)」
 焦る執事長、泣きじゃくるロゼの耳にくぐもった声が聞こえた。
「デルエラだぁ…。」
「えっ?」「えっ?」
「し、城でデルエラ…様に、まとわりつかれた。いつもの悪ふざけだ。」
 膝がまだ笑っているのか、椅子の肘置きを杖がわりに立ち上がったゴルドがつぶやいた。
 それでもそれが限界なのか、再びがっくりと膝をついたところで立つのを諦め、椅子に這い上がって座った。
「褒美がどうこうと言っとったが、誤解が起きるから離れて欲しいと言っても聞かなかった。そしてこの様だ!まったく…。」
「えっ!?でも、えっ!でもでも!」
「メフィストとは半日も馬車で缶詰になっておったのだ。匂いぐらい感染る。これが貰った褒美だ。お前ら魔物にならこれが何か解るであろう?」
 執事長を床に降ろし、ゴルドが取り出した小瓶をロゼはじっくりと見る。紫の小瓶は、透明な中身をトロトロ揺らし、油の様なそれでいて水の様な水銀の様な煌きを投げかけていた。まるで、昔聞いたことのあるあの粘液の様な…。
「ハッ!?」
 そこまで思考を巡らして、ロゼは何かに気付いたのか。体を引くと締め付けられた愚息の安全を確認していた執事長へと飛びつき、謝罪の言葉を浴びせかけ始めたのであった。
「ごめんなさい!ごめんなさい!浮気なんて、するはずないのに!ごめんなさい!許してください!ご主人さまぁ〜、どうか、いくらでも嬲ってください!痛めつけてください!ですから、捨てないでぇ、捨てないでぇ…。」
 頭を振り乱して許しを請う。やっと理解してくれたことに安堵する執事長は、この豹変ぶりに驚いていた。いったい、ゴルド様が受け取っか品とはなんなのか、と。だが、そのような興味はすぐに薄れた。目の前には自分に暴力を振るった卑しいメイドがいる。謝罪しながら、許されるために座り込む自分の股間に泣きつき、ご機嫌を取るために口で奉仕まで始めた愚かなメイド。
 放っておく道理など存在し得ない。
「ロゼ、お前は私に暴力を振るった。自分がどうなるべきか理解しているな?」
「んふゅ、んく、ちゅぶゅ、ちゅ、は、はい。ハイ!私は、暴力を振るいました。ですから、暴力で返されるべきです。いたぶられ、罵られ、尊厳を奪われ、それから…。」
「違うであろう。それはお前がして欲しいことだろう?私が被害者なのに、なぜお前の欲求に付き合う必要がある?」
「そ、それは…。」
「お前には、私の欲求に付き合ってもらう。覚悟しろ。」
 執事長は、ロゼのロングの髪を掴んで、イチモツから引き剥がす。するとロゼの触手が、今度はロゼ自身に絡みついて、腕を後ろ手に拘束、そして、何か言おうとする口に触手がねじ込まれ、息苦しさに涎と鼻水と涙を垂らした。
 酷い顔をもっとよく見るために、執事長は掴んだ髪をグッと背へと引っ張り、顔を晒させる。愛おしいメイドが嗚咽をにじませながら頬を染めた顔を見るのは実に甘美なものなのである。
「ふふふ、お前の触手は便利だな。自分の体に裏切られる気分はどうだ?さぁ、来るんだ。ククククク…。」
 引き摺りながら、引き摺られながら、二人は扉から出て行く。時折、漏らす咳き込む声には、明らかに妖艶な何かの響きが含まれていた。


<ギィィィィィィィ、バゴンッ!





「ハァ…、ハァ…、…で、主人たるわしは無視か?使えぬ使用人どもめ!!」





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜







はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・

 壁に手を付きつつ、ゴルドは長い廊下を湯浴みへと歩き続ける。とにかく、この染み付いた女の匂いを落とさない限り、シャルロットに弁解もできないと判断したからだ。途中、何人かのメイドには会ったが、先の誤解がまだ解かれていないのか、会釈をしてくれればまだマシ、ツーンとそっぽを向いて完全無視をしてくるメイドまでいる始末。この館の主なのに。
「クソッ!執事長め!普段からの躾がなってないから、このようなことになるのだ!まったく…。」
 ぐちぐちとした日頃の鬱憤が次から次へと漏れ出す。自分の恨み言に過去の事がフラッシュバックし、さらにイライラが募る。
 浴場に着いた頃には、体調は回復したが、頭はゆでダコのように暑くなっていた。
 20人は入れるほど湯船は広く、庭園にそのまま出られる様式を磨き上げた石版で覆うこの浴場は、先代が、何人もの愛人、いや、愛奴隷達と湯浴みを楽しむために趣向を凝らせて作らせたものだった。ゴルドも幼い頃は、裸で踊らされる年端もいかない娘達をよく見ていたものだ。
 その思い出の湯船には、少なめだが既に湯が張られており、熱く心地のいい湯気がむわっとゴルドを包んで体中から汗を促した。
 着ている物が鬱陶しくなったゴルドは、その場で脱ぎ散らかすと、体も洗わずそのまま湯船へと飛び込んだ。
 少なめと言っても、元々が多すぎるだけで、ゴルド一人を温めるには十分なのである。
「ぷぅはぁ〜、すぅー、ふぅ〜。たまらんなぁ。あとは…。」
 シャルロットが居れば、と口に仕掛けて、つぐんだ。シャルロットに嫌われた事が口に重くのしかかったからだ。
 ゴルドは自分に驚いていた。若い頃は、貴族の子女に手を出すために相手の家ごと謀略に掛け、身売りをさせて犯し抜いたこともある。パーティーの最中に娘を攫って犯したことも、駆け出しの女勇者を使命と謀って奉仕させたこともあった。そんな自分が小娘一人の感情に揺れ動かされているなどチャンチャラおかしい話であると。
「そうだ、そうなのだ!何を恐ることがあるか。シャルをここに呼びつけ、無理矢理犯せば良いではないか!今までが甘かったのだ。魔物の天下になったからと、どこか媚を売っていたのだ。そんなもの、このコンデ公の振る舞いではない!力で犯し、威厳で震え上がらせ、権力で黙らせれば良いのだ!シャルめ、今に見ておれ…。」
 なんとも下衆な考えである。もっとも、裏切り公であるコンデ家に、既に威厳と呼べるものはなく、王家が傀儡である以上、振るえる権力などとうに存在しないのであるが、ゴルドはその辺には気が回らなかった。その迂闊さが、当代でコンデ家が一線を退かなければならなかった理由でもある。
 そんなことはともかく、ゴルドが早速メイド達にシャルを連行させてこようと呼び鈴を手に取った時、
「あ、あの、その…。」
弱々しい声がゴルドの耳に届いた。
 辺りを見回すが誰もいない。ふと、庭園の方を見ると、木の後ろから隠しきれない頭の華が飛び出しているのに気付いた。
「そんなところで何をしておる、シャル?」
 もじもじしつつ、木陰から顔を半分だけ出したシャルロットは、決してゴルドとは目線を合わせないように下をきょろきょろ見つつ、聞き取り辛い声で話しだした。
「の、覗き、かな…?」
「それは解っておる。わしはなぜ覗いておるのかと聞いとるのだ。」
「その、メイドさん達に聞きました。誤解だって、浮気じゃないって。」
「ほう?それで?」
「仲直りしたいなって、思って。でも、怒ってたらどうしようって。お話できなくて、っそれで隠れて!」
「ふぅむ、そうか。わしは怒ってはおらんよ。ただ、失望しておる。わしの愛はシャルには届いておらなんだのだと、な。」
「そんな!そんなことありません!!」
 それまでの弱々しさはどこへやら、声が割れる程強く叫んだかと思うと、シャルロットは隠れるのをやめ、湯船へと走り込む。ばしゃばしゃと細い足で湯を掻き分けながらゴルドへと迫り、その股間めがけてダイブした。
<バシャーン、ドプンッ
「うぷっ!何をする!?はぅ///」
「コポォ、チャプ(ん、んぶ、ちゅ、ちゅじゅぷ、んぐ、ん、んむ、むぶ)ボコォ、ポココ(んはぁ、ぶ!んぶ!)」
 唐突に襲ってきた快感。水面から飛び出した黄色い花が激しく出たり入ったりを繰り返し、弛んだ腹や胸に水しぶきをかける。
 水面下ではどれほど艶かしい光景が繰り広げられ、どれほどいやらしい顔をシャルロットがしているか、このイチモツから伝えられる快楽から想像するのは簡単なことだ。
 一日ぶりのシャルロットの体温。それはゴルドを興奮させるには十分すぎる褒美であった。
「ぬ、うぅ、こんなことをしてもわしの失った思いは取り戻せんぞ?(ロゼも行っていたが、魔物には謝罪をするときはフェラをする風習でもあるのか?だとしたら、なんとも浅ましく下賎な者共よ。まぁ、だからこそ良いと言うものだが。)」
 頭は水中だが、ゴルドの声が聞こえていたらしく、シャルロットは口を窄めながら竿を吸い上げ、その勢いを持って湯から顔を上げた。
 出てきた顔のなんと淫らなことか。湯の熱なのか、それとも精に酔ったのか、緑の肌の頬に魔力の朱が差しトロンと細めた目には涙が浮かんでいる。ぷっくりと膨れた黄色い雌しべが、おそらくは意図したものではないだろうが、ピクピクと震えてまるで受粉を今か今か待ちわびるようである。
 牝華シャルロットは、華のくせに犬のように舌を出して息を付き、ゴルドに心の内をさらけ出した。
「はい、わかっています。だから、これはごめんなさいの意味ではないんです。」
「ほう?罪を犯しておきながら謝るつもりがないと?いけない子だなシャルは。」
「シャルは、いけない子です。でも、わかって欲しいから。私の愛をたくさん届けたいから。失ったものを取り戻すよりも、もっともっと、たくさんのモノをあげたいから。」
 そう言うと、シャルロットは再び水面に顔を沈め、イチモツへの奉仕を再開した。
「ゴポポ、ボコッ、ポコン、ポココ(ん、じゅつ、じゅるる、んぐ、んんっ、んく、ぐんぷッ)」
「(ふん、殊勝な娘だ。勇者でさえ、ここまで純粋な者はおるまい。だが、)」


 ゴルドは、奉仕をするシャルロットに悟られぬよう、脱ぎ散らかしたローブに手を伸ばし、例の小瓶をポケットから探り当てた。そして、

「(だからこそ、壊し概があるというものだ。)」

小瓶の中身をシャルロットの周りへとぶちまけた。


     ドクンッ
ドクンッ
                    ドクンッ

「(えっ?なにこれ?なんだか、懐かしい匂い。それに、体が熱く…。)」


       ドンッ!!

<バッシャーーーーーーーン!!!
「ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

「な、なんだぁ!?」

 いきなり水面から体を跳ね上げたシャルロットは、体を海老反りに反らしながら絶叫、さらには大きな痙攣までも引き起こし暴れだしたのだ。
「おのれ!デルエラめ!謀ったのか!?シャル!しっかりしろ!シャル!!」
 跳ねる体が傷つかぬよう、ブヨブヨの脂肪で小さな体を押さえ込む。
 意識を保たせようとシャルロットの顔を押さえると、目は白目を剥き、口は食いしばり、口角から泡が出始めていた。尋常ではない表情にゴルドも焦る。毒の類か、とにかく湯船を出ようとした時、シャルロットのかすれ声が絞り出された。
「こ、子宝、…ほ、宝樹…ねん、え、きぃぃあぁああぁ、…あひぃ。」
「な、なんだと!?子宝宝樹だと?シャル!これはその粘液なのか!?シャル!」

 子宝宝樹。それは魔物を確実に孕む体にすることができる奇跡の触手植物。その粘液は、強力な排卵作用と子宮の活性化を持ち、全魔物が喉から手が出るほど欲している最高級媚薬なのだ。シャルロットは、レスカティエ侵攻時に連れてこられた株の一体。魔界最深部の触手の森付近から連れてこられた為、子宝宝樹がどういう物かを知っているのだ。
「んああぁ!熱い!あついよぉ!ごるど様、あついよおぉ!!のどがk、カラカラにひぃあぁ!精を!精液飲ませてぇええェえ!!」
 子宮とは、魔物娘にとって吸精器官であると同時に子を孕む身体の中心部。そこが活性化するということは、通常の数十倍、数百倍に精を効率よく吸収し、卵子が精子に暴力的に犯される場所になるということ。それは同時に急激な飢えと渇きを誘発する。子を成す為の卵に魔力が集中する為、一時的に魔力欠乏症に陥る為だ。
 この症状は、魔力を多く溜め込んでいる魔物娘ほど悪化する傾向がある。
 当然であろう。10の高さから0まで飛び降りるより、100の高さ、1000の高さから飛び降りた方が痛いのは当たり前のことなのである。
 そして、シャルロットは、連れ添ってから欠かさず毎日交わって溜め込んだ魔力を全て奪われた。

「ほしい♥ごるど様の精液ほしい♥お腹いっぱいに、ぐちゃぐちゃに、してぇえ♥」
 根っこがゴルドの腹に巻き付き食い込んでいく。見れば、湯船を満たしていた湯は、足首が浸かるくらいにまで嵩を減らしていた。
 シャルロットが根っこで水分を吸い上げたのだ。一滴の無駄もなく粘液の成分を吸い上げた根っこは、急激にその体積を増し、湯の代わりに湯船を満たさんとしていた。ちょっとした木の根に近い太さの根っこは、主根と枝根に分かれて蠢き、まるで幾匹もの大蛇が水たまりで性交しているかのようにのたうっていた。
 ゴルドに巻き付いているのはその中でも中くらいの根っこ。それでも人間の腕くらいの太さはある。その根っこのさらに細い部分が腹から巻き上がると、ゴルドの口へ分け入ろうとする。
「食べて♥たべてぇ〜♥これ食べたら元気になるんでしょ?///早く元気になって、いっぱいだしてぇ〜♥」
「待てっ!シャル、お前何かおかしい、ッンブゥ!ングー!」
 口を開いた瞬間に押し込まれる根っこ。頭がおかしくなっても最愛のパートナーへの気遣いは失くならないのか、一応、嗚咽を感じることはないよう口の中で止どまり、喉奥を犯すようなことはしなかった。まぁ、おっさんのイラマチオなど当人達も求めていないので、ある意味でも助かったと言える。
 その代わり、根っこはゴルドの口の中を蹂躙する。細い根っこはまるで舌のようにゴルドの舌を絡めとり、歯の一本一本を舐めとり、頬の弾力を確かめ、そして、分泌される唾液を弄び、存分に染み込ませていった。
 染み込んだ唾液は最優先でシャルロットの味覚へと届けられる。それを口の中で転がす甘さの素晴らしさは、きっとシャルロットしか理解できないであろう。
「ふぁ、ぁあぁぅ♥おいし、おいしいぃようぅ♥からだにごるど様のくちゃいくちゃいヨダレの臭いが染み付いちゃう♥それがたまんなく好き♥だぁいすぅきぃぃぃ♥」
 視点が定まらない瞳は、既に半分が裏返り、まぶたの裏に隠れてしまった。
 これで根っこを食してやったらどうなるのか?ゴルドは心配と興奮で苦悩していた。
「噛んで♥噛んで♥プつって裂けるの好きなの♥ごるど様が、あたしの根っこに入ってくるみたいで好きなの♥」
 グルンと戻ってきたシャルロットの頭と瞳は、ゴルドの目と鼻の先で急停止し、お互いの瞳を覗き込む。
 紫に輝く瞳。濁りきった瞳に正気の光はない。ふるふる揺れる瞳は、まるで力づくでその場に押さえ込んでいるかのようだ。
「さっ♪あーーん〜〜♥」
 差し出される人差し指がゴルドの喉仏を撫で、それが顎まで到達するとゆっくりと力を込めて口を閉じさせた。
 徐々に食い込む前歯、表皮がぷつっと裂けると根っこに染み込んだ水分が溢れ出す。
「ん、あっ!ひぃ!裂ける!裂けてるよ♥汁が出てイっちゃう♥ンヒィ♪」
 甘い口当たりとほろ苦い酸味。味覚が蹂躙される感覚は何度味わっても飽きることはない。舌先から喉奥へと甘味と暖かさ、鼻腔に広がる爽やかな香り。口いっぱいに詰め込まれた主根は脂の乗った肉のように舌の上で溶けさり、汁とともに嚥下されていく。
「んヒゥ///ひぎっ♥アッ!アァ〜♥くちゃくちゃにされてッ///食われてイっちゃうなんて♥変態!ヘンタイぢょぉ〜♥♥♥」
<ゴクッ、もちゃくちゃ、ゴクッ
「ふぐっ!!ふっ!ふぅー!ふぐぅ〜!!」
 下腹が熱くなる。煮えたぎるマグマが胃から腸へと流れていき、それが下腹部に集約される。正確には前立腺、そして玉袋へと。
「ふぐぅ!!ふぐあああぁぁアアァァアア!!!」
「きゃっ///」
<ばしゃ
 拘束していたはずの主根を力づくで引き剥がされ、水たまり程度のかさになった湯船に押し倒されるシャルロット。小さな緑の少女は体が揺らぐ程の熱気を甘くもっちりとした肌から、だらしない舌から、潤んだ瞳から、そして、男を惑わす為に開けられたすべての穴から立ち上らせていた。
<ズンッ!
「紗、紗瑠ぅぅ、しゃるるるぅ、しゃるううぅあああっがあああ!!」
 全身が赤黒く変色したゴルドはビール樽の腹を揺らしてシャルロットへと歩を進める。そこに理性はない。目の前の牝を暴力的に犯し、屈服させ、孕ませる事しか考えていない鬼である。
 そして、勃起した剛直は鬼にふさわしい猛りを見せていた。
 その太さ、長さは腕と見間違うほどに張り詰め、赤黒さを通り越して真っ黒に黒光りしており、先から鈴口を通って垂れる先走りは精液と変わらぬ粘度と濃さを持ち、ボタボタと落ちては少女の肌を汚す。
「きゃ///やっ♥すごい匂ぃ♥はぁひゃぁあぁあ♪」
<レロ、ちゅ、れろ
 少女とは思えない貪欲な顔でゴルドの剛直にすがりつく。見開いた瞳は溢れる先走りがどこに流れていくのかを見定めるのに忙しく一向に定まろうとしない。鼻はイカ臭い匂いを肺一杯に吸い込もうとひくつき、舌と口は粘着くご馳走を逃さないようにするのに忙しくヨダレが垂れているのに気付こうともしない。
 昼間の幼さも可憐さもない牝。その牝の片足を、ゴルドは股を開かせるように高く持ち上げた。
「ルルル、ぐるぅああぁあがああぎぃ」
「んっ、あっ、いたいよぉ、ごるどさまぁ。そんなことしなくても、わたし逃げないよ?」
 露わにぴっちりと閉じた秘部。これだけを見れば、まさか毎晩の如くヒダがめくれ上がるほど調教され尽くした牝のマ〇コだとは誰も思わないだろう。
 そこにゴルドの肉鏝が当てられ圧倒的な熱量と破壊力でマ〇コをかき分けていく。
<ッズブ!グググ、ずちゅ
「んっ!んぎぃ、ぐ!さ、さすがに、ぐぎっ!入らな、い、かも、かっはっ!」
「ふぐっ!ぐあああぁああぁあぁあ!!」
<ズゴッんッッ!!
「ぎゅい!!カッ!あぎぃぃいあぁああ♥」
 業を煮やしたゴルドが力づくで腰を突くと、先走りの粘度と魔物の体が相まって剛直はシャルロットの腹に奇妙な凹凸を付けながら収まった。
 下腹から浮き上がった子宮の形がはっきりと見て取れる。もちろん、この程度で倒れるシャルロットではない。
 下半身の感覚が快楽でドロドロに融けても辛うじて目だけはゴルドを見つめている。
「ふぎ ♥ふいぃ♥まっ、まだぁ♥まだ入る♥よ?」
「フォオオオ、ふぉごおおお〜!ふが!うがああぁがぁっ!」
<ズゴッ、ぼぐ、ボギョ、ぐぶぅ、ズブゥ、ボキュ、ぼきゅ、ボゴ
「ふぎゅっ♥ふぎゅうぅ!♥ま゛♥ま゛だ♥ひぅ♥ひぎゅいぃぃ〜♥」
 だが、それも長くは続かない。一突きごとに腹がボコボコに出たり引っ込んだりを繰り返すと、それに合わせるように瞳がまぶたの後ろにひっくり返ってしまうからだ。
「お腹♥お♥なか♥お♥お゛♥お゛♥♥」
 最後に残された空間、子宮の中を埋めるまでゴルドが腰を止めることは無い。
「ガッ!シャ、しゃるぅぅがあぁあ!!」
<ぼきゅ!ボキュ!グピッ!ぐぼっ!ボゴォ!
「ひっ♪ヒギッ♥おごっ♪ゴ♥ごりゅ♥ド♥しゃまぁっ♪あ゙っ♥」
 掴んでいた片足をぐるんっと回して対面すると、今度はシャルロットのわきの下から両腕を回し、しっかりと肩を掴む。
 ラストが近いのだ。激しいピストンへの前準備が完了した。
「うがああああああ!!!」
<ボゴッ!ボゴン!ボコ!ボキュン!ぼきゅ!グボッ!ごぶっ!
「あ゙〜♥あ゙〜♥♥あ゙〜♥♥♥」
「ンぐぅっ!!あがぁ!」
<ビビュアー!!びしゃぁ!びゅるるるる〜!!
「ひぎぃっ!!…あっ!かっはぁぁぁ、ぁ、♥」
 大量の白濁液がシャルロットの子宮を満たす。
 今回は珍しく、子宮口は最後まで剛直の侵入を防ぎきったが、精液で内側からパンパンに膨らまされた状態では、次はなすすべが無いだろう。
 ゴルドのモノは、硬さも、太さも、射精の勢いも未だ衰えることは無い。
「がぁ〜がぁ〜うぅあ〜。」
「かっ、は、はぁ、ん///あっ♥」
 その変わらぬ愛に浸っていたシャルロットは、ある違和感に現実に引き戻された。
<ごりゅ♥
「(あ?あれ?ごりゅどさま、またおおきくなってりゅ?)」
<ごり♥ぐりぃ♥
「ひぎゅ!(ちがう!何かが、お腹の中で大きくなってる!?)」
「ぐはぁ〜、ふしゅぅ〜。」
<ぐぐぐ…
「ひっ!ま、まって!ゴルド様待って!お腹になにかあるの!動かさないで!」
「るぅあああああああ!!」
<ゴッポン♥
「ぅうっ!!」
 シャルロットの子宮内には、確かにゴルドのペニス以外の何かがあるようで、剛直を突き入れられて浮き出た子宮には、ペニスともう一つの膨らみがはっきりと見て取れた。
 その大きさは大きなリンゴほど。
 腕ほどのちんぽとリンゴを同時に挿入れられた子宮は、最早原型を止めておらす、突かれる度に好き勝手に動くなにかによってされるがままであった。
「(くっ、くるしいッ!はきっそっ!)んぐっ!うぇぁ!」
「んふぅ〜、るぐぅ〜ぁあ。」
<グリグログリグリ
「んぎぃいぃいいぃあっ!カッ!あが!か、きまわさない!でぇ!いぎぃっ♥」
 子宮内の硬い何かが裏筋を圧迫するのがよほど気に入ったのか、シャルロットが壊れても構わない程のピストンを止め。何かをちんぽではじき出そうとするように子宮の内壁をこすり始めた。
 カリ首と子宮壁の圧迫にはじき出された何かは、子宮を右へボコンッ、左へボコンッ、と膨らませる。
「ぐるぅ、ぐるうぅああがぁ!」
<どっぷ、どぼっ、どぷびゅ、びゅりゅるっ
「あ゙…♥ヴぅ…ぁ♥ひど…イッ、カァ♥もっ…う、ふくらま♥な、い…♥ぶぅえぇ。」
 確かに、シャルロットは限界に近づいていた。腹が、主に子宮の膨らみは尋常ではない。少女の身体には不釣合いなボテ腹の大きさはたった2発の射精でひと抱えもあるスイカ程に膨らんでいた。
 ぽちゃぽちゃと精液が揺れる子宮。だが、それでは締め付けが足りない。獣欲のみで動くゴルドはそれが気に入らなかったのだろう。シャルロットの腕を持ち直すと、真上へと引き抜き始めた。
 そして、「あれ」がかり首の反りに引っかかる。子宮内で突然出てきた「あれ」が、ちんぽと一緒に引きずり出される。もちろん、その分、子宮口を広げながら。
「うぎぃぃぃ♥ひ、ひぅううああああぁあ♥♥あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙♥♥♥」
<ミリミリミリ、じゅぽんっ!
「あひっ!♪」
 子宮口の次は膣道がおおきく歪む。ただでさえ、ちんぽが浮き出るほどに広がった膣にコブがもう一つ。膣ヒダの全てを引きずり出すには十分な拡張度合いと言えよう。
「あ♥ あが♥ うぇ♥ お♥ おぼ♥」
 人外の限界を超えた拡張に意識が刈り取られていく。白目を剥き、涎と泡と涙を垂らしながら、それでも敏感な魔物娘の膣は詳細に異物の形状を感じ取っていた。

 楕円の形。
 リンゴを大きくしたくらい。
 しわしわでゴツゴツ。
 とっても熱い。
 ちょっと動いてる?

 カリ首と異物がとうとう膣の入り口にたどり着く。限界まで広げられたいやらしい口は、その二つが出て行くことを拒むようにきゅっと締められた。
 だが、その抵抗はか弱く儚いものだった。自分を壊した元凶に、まるですがるように締め付ける様は、可憐で美しいものだ。ゴルドに言葉を紡ぐ理性が残っていればそのような言葉をのたまったであろう。
「んふーッ♥んふぅーッ♥あっとッ♥すこし♥いぃーッ♥」
<ミチミチミチ
「ふいぃい♥でるぅ♥でりゅぅぅあぁ♥ああああ!♥!♥」
<ミチミチミチミチミチ、ジュポンッ!!
「んきゅーっ!♥!♥」
<ボタボタボタ!べちゃっ!         ゴロン>
 大量の白濁液が滝のようにそれでいてヘドロの様な粘度で流れ落ちる。そして、精液は一緒に転げ出たそれをデコレートしていく。
 それは、茶色く、しわしわで、跳ねる様からかなり硬質な印象を受ける。そうまるで「種」の様であった。
「あ、あかちゃん。わたしの…あかちゃん♪」
 シャルロットは本能的に、それが種であることに気付いていた。自分の腹で形を成した命に気付かない母親などいない。シャルロットは、力なく垂らしていた根っこに活を入れ、産まれたばかりの娘に巻きつける。
 ほんのりと温かい。優しい温かさ。
「あ///」
 だが、出産の喜びもつかの間、その温かさを打ち消す程の熱が母になった穴にあてがわれる。
 父になった自覚など、目の前の女を貪ることに比べれば眼中にないとでも言うように、ゴルドは腕と腰に力を込める。
 しかし、シャルロットはそれに満足していた。母としての喜び、女としての喜び、牝の喜びをまだまだ味あわせてくれると言う意思表示。
 子宝宝樹の粘液の効果はまだまだ続くだろう。再び子宮が熱くなって来るのを感じているからだ。

「ごめんね、あかちゃん。今は根っこで我慢して。終わったらいっぱい抱っこしてあげるから。」
「ぐる、るあぁがぁ!しゃるるるぅがぁ!!」

「だって、ママね。もっとイキたいから♥」
「ぐああああがあああああああああ!!」













「イぎゅうううううぅぅぅぅぅぅ♥♥♥♥♥♥」











 結局、この日は13個の種を出産した。












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最終章一歩手前と言うことで、放置しすぎて開始から2年経とうとするマンドラゴラSSも後一歩のところまで着ました!!
と言っても、本当は最後まで出来ていまして、長すぎるので二つに分けただけなんですけどね。
続きは明日にでも投稿します。
それでは次回!



〜お料理解説コーナー〜

〇ただの目玉焼き
皆さんも一度は作った経験のある卵焼き。
これについて今更解説を挟む余地はないでしょう。
温めたフライパンに油を引いて卵を落として塩コショウで味付け。
焼き方によってサニーサイドアップやターンオーバーと呼ばれますが、そこはお好みで。
私はターンオーバー派です。ついでに卵料理好き(意味深)です!
皆さんも味噌汁と目玉焼きくらいは作れるようになった方がいいですよ!
(注;自分が出来るとは言っていない)

14/06/05 16:52 特車2課

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