パンが無ければマンドラゴラの根っこを食べればいいじゃない %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d %02 c=15d

食休み 〜微エロ〜

「随分と変わったものだ…。」
 ゴトゴトと揺れる馬車の中で、ゴルドは誰に言うでもなく独り言ちた。
 車窓からは、石畳と土壁の家々、露天、すれ違う馬車、人々が見える。石畳の隙間からは雑草が生え、人々の踏みしめにより割れているが、それこそが長い歴史を感じさせる。
 土壁の家々は土壁自体は新しいが柱は古く、石畳とともに長くこの景観を守ってきたに違いない。
 露天からは威勢のいい声が響き、道行く人々を振り返らせる。
 しかし、それらよりも美しいものが人々の顔である。見る人見る人の顔は明るく、皆朗らかだ。店先に箱を降ろしている無骨なおっさんの睨み顔にすら周りに花が見えるほどである。
 そして、女。女達の顔も男共に負けず劣らずに柔かであり、何より蒸気していた。
もしここが、どんよりとした紫がかった霧のようなものが立ち込めておらず、絡みつくような黒い日差しに晒されてなく、女達の体が人の形態であるならば人の世でこれに匹敵する都はないであろう。
 そう、人の世であるなら。
 ここは、魔界国家「レスカティエ」。ゴルドは今、ある集まりに参加するために馬車を走らせているのだ。
 だが、今日は休日。しかも、いつも使っているルートに今宵様の魔力塊が落とされたため、遠回りで走っているのだが、どこも人通りが多く進みは遅々としていた。その証拠に馬車はまた停止した。
「まぁ、私は遅れたほうがいいのだがな。…ん?」
 窓や屋根の作りを見ていた視線を下げると家と家の間、細い路地の入口で一つの番が交わっていた。
 番は、ゴルドの視線も、通行人の声援も気にせず、お互いを一心不乱に求め合っていた。
 女の方は茶色がかった黒光りからデビルバグだとわかる。男の方は脱ぎ捨てられた継ぎ剥ぎだらけの上着や膝まで下ろされた煤で汚れたズボンから煙突掃除夫かなにかだろう。
 二人の背格好は低く、魔物とインキュバスであることを考えても、天下の往来で交わるには少し早すぎる年齢に見える。
 それがなぜこのような所で交わっているのか?
 思案しているとゴルドの視線の奥、暗い光が立ち込める街道よりもさらに暗い路地の奥でなにかが視線をかすめた。じっと目を凝らすとかすめたものは大きく上下に動いており、一つではなくいくつもの動きが見て取れた。
 それに気づいたゴルドは合点がいった。つまりは「満室」だったということなのだ。
 思わずニヤリと笑うと同時に馬車はやっと動き出し、目的地へと急いだ。




 街に溢れる情事を眺めてから10分後、ようやく目的の邸宅に着いた。
 重厚な鉄門、装飾の行き届いた門柱、出迎えの召し使いの佇まい。どれを取っても一流の貴族が住まうに相応しい邸宅である。
 二台の馬車はその邸宅の正面玄関に横付けした。本来なら余り褒められた付け方ではなかったが、コンデ公の名が無礼を礼へと変えていた。
 二台の内、後方から着いてきた馬車から執事と御付きのメイドが降り立つと、きびきびとした動きでゴルドが乗る馬車へと近付き扉へと手を掛けた。
 が、執事はその手を途中で止めた。
 メイドが不思議がって首を傾げるとギシギシと馬車が揺れていることに気付き、クスッと笑った。その仕草を咎めるように執事は睨み、溜め息をつきつつ乗り手へと呼び掛けた。
「ゴルド様?御存知と申しますが、到着致しました。行為をお止めになってお降りして頂けませんかね?」
「お、おお、…くっ!す、少し待て…!ふぅ…、ふぅ…。」
 この返答に執事とメイドは呆れながらも待つことを強いられることとなった。
 二人の従者をほったらかしに馬車の揺れは激しさを増す。その上、回りも憚らず媚声まであげ始めた。
「ふっう、く!シャル、シャルロット、も、着いたよ。んはぁ、は、早く出ないと…。」
「んあぁ…、一回、あと一回だけぇ…。も、もうすぐですからぁ…、ああひぃ…いうぅぅ、だめぇ?」
「仕方のない妻だ。イ、イクぞぉ…!」
<ギコギコ♪ギコギコ♪ギコギコ♪
 馬車は揺れに揺れてサスペンションであるバネ板が悲鳴を上げる。通り過ぎる人達も中でナニをしていると気付いているのでニヤニヤしながら生暖かい視線を投げ掛けてくる。その前に佇んでいる二人はいい恥さらしであった。
 しかも、他人の邸宅の正面玄関の真ん前で。
「実にお恥ずかしい限りです。」
 執事は出迎えにきた相手の使いに会釈をして非礼を詫びた。
「いえいえ、お気になさらず。馬車内で行為に耽っておられたお客様は公爵様を含めて8組目で御座います。ちなみに今お越しになっているお客様は9組です。」
 顔はにこやかであったがどこか頬が痩けて疲れている使いの表情に、執事は同情の念を抱かずにはいられなかった。
 レスカティエが陥落してから早十数年、それよりも長い時間を厳格な執事や忠実な下部として使えてきた者達にとって、なんとも煮え切らない時世である。
「ふっうああっぁぁぁ!イ、イク!イクぅああぁぁ〜♥」
「ふぐぅ…!出すぞぉ…!出すぞっ!!ぐううううぅぅ〜!!」
 一際大きく激しく揺れると馬車の揺れは止まった。その代わり、扉の隙間から白濁した液が垂れだし、行為の一応の終了を告げた。
「はぁ〜、満足しましたか?」
<バタンッ!
 扉を開けて出てきたゴルドの姿に執事はあからさまに嫌な顔をした。
 ゴルドは、その馬かと見間違う程に肥大した剛直を隠そうともせず、勃起したまま降りてきたのだ。腕には肩で息をしているシャルロットを抱えていたが、シャルロットの腹は大きく脹れ、股からは刺激臭の漂う精液を滴らせていた。
 ここが魔界でなければ誰もが眉をひそめていただろう。
 ゴルドは不機嫌そうな執事の顔を見て、バツの悪そうに咳払いをしてから喋りだした。
「あー、そのだな。うん、待たせてしまったようだな。」
「で?言うことはそれだけですか?まぁ、もう何も喋らなくてもいいですが、せめて貴族の威厳くらいは保って頂けませんでしょうか?」
「何を言うか。この立派なモノで貴族の威厳を……」
<ギロッ!
「あー、実はだな。2週間前の料理以来収まりがつかなくてだな。」
「もう結構!ロゼ!何をしている!早く奥様を車椅子に御乗せしろ!」
 クスクス笑っていたメイドはまさか自分に矛先が向くとは思っておらず、慌てて車椅子を取り出した。
「まぁ、こう言う世の中ですから。」
「頭痛がしてくる…。」
 執事は使いの者に肩を叩かれながら、その頭痛の原因を引き連れて屋敷へと足を踏み入れた。




 敷地内を案内された一行は、大きな全面ガラス張りの建物へと導かれた。その大きさたるや凄まじく、三階建ての縦横10室はある邸の半分をくり貫くように造られており、無理矢理増築したことをはっきりと示していた。ガラスなので中を伺えそうではあるが、歪んだ黒いうねりが見えるだけで窺い知れない。
 一行が入り口に着くと二対の簡易ゴーレム動きだし、縦4メートル、横3メートルはある大扉を押し開けた。
 扉の先の光景はまさに異常であった。

 色とりどりにならぶ「モノ」達はどれも人の世では考えられないものばかりである。
 紫色の葉、黄色い茎、ピンクのトゲ、白い花びらを持つ薔薇、
 大柄なゴルドを越える背丈をもつ葉、茎、花の全てが真っ黒な向日葵、
 通り過ぎるメイドに蔦を伸ばしては払われる唇付きの百合、
 ここは魔界の植物園なのである。

 中に入ると直ぐに小肥りの男が駆けよってき、ゴルド達に頭を下げた。
「コンデ公、奥様、お待ちしておりました。」
「リプカ殿、また一段と拡げられましたな。見事な限りだ。」
 ゴルドの言葉に敬服するように再び頭を下げた男、リプカはこの植物園「温室」の主であり社根会の主催者でもあった。
「いえ、これもコンデ公の援助の賜物。私は常々そのことを…。」
「あー!シャルロットー!!」
 リプカの社交辞令的挨拶は甲高い乙女の声にかき消された。見れば、中央には噴水を模した水浴び場があり、そこに幾人かの影が見えていた。
 緑の肌、花の生えた頭、大きく黄色い雌しべ、シャルロットと同じマンドラゴラ達がそこにいた。
「アリシアー!」
 シャルロットは先ほどまでの疲れはどこ吹く風と元気よく返事を返した。
「ゴルド様、あ、あのぉ〜…。」
「シャル、私は少し話をしてくる。あっちで待っていてくれるかい?」
「!♪、はい!!」
「ロゼ、奥様のお世話をしなさい。私は旦那様にお供しなければならん。」
「畏まりました、執事長様。さぁ、奥様。動かしますよ。」
 メイドは車椅子を回し、はしゃぐシャルロットをあやしながら水浴び場へと押していった。

 今のシャルロットは一人で歩くことが困難である。ゴルドに腹を歪に脹らまされたことも関係あるが、一番の要因はその足である。2週間、交わり続けて溜めた精は当然のように足に集まり、異常なまでに成長を促した。通常なら伸びても30〜40pの根っこが、シャルロットの場合は4mも伸びているいるのだ。いくつもの枝根が伸びた根っこは、まるで大樹のそれのようである。
 これでは生活もままならず、もっぱら移動は、ゴルドにしがみつくか、メイドに車椅子を押してもらうかであった。

 キャアキャアとはしゃぐマンドラゴラ達を見て、ゴルドは溜め息を押さえられなかった。
「美しい…。このためなら、今までの労力など無いに等しく感じる。」
「まことに…。」
 二人のおっさんが惚けた顔で裸の少女達を眺めてる。正直、かなり危ない。
「裏切り公!!おぉ〜!我らが裏切り公!」
 残念なおっさん二人の間にもう一人おっさんが加わった。酒瓶と盃、臭い息、赤ら顔、典型的な酔っぱらいである。酔っぱらいは、リプカを押し退け、ゴルドに腕を回した。
「うぃ〜、リプカ殿のつまらん話より、一緒に酒でもどうですかな、裏切り公?」
「ローライラス卿…ッ!その呼び方は余りにも、…そのっ…。」
 ローライラスは、盃を持っているにもかかわらず、酒瓶をラッパ飲みし、リプカへと酒臭い息を吐きかけた。
「ぷはぁーッ!よいではないかっ!いいか?私は何も軽蔑の意味で呼んでいるわけではない。我らの未来、我らの希望!我らの永遠の愛ッ!!すべてをもたらしてくれたコンデ公、その人を讃えているのだ!」

<ウワォーーーーー!!
     <コンデ公万歳ッ!!
           <裏切り公に栄光あれぇーーー!!

 周りの貴族からは歓声が、魔物達からは声援が、どれもコンデ公を讃える声ばかりである。


 裏切り公・コンデ公、それは決して間違いではない。

 一日で陥落した宗教国家レスカティエ。その首都奪還作戦は幾度となく計画され、そして失敗に終わった。
 しかし、教団の影響力は広く、何度撃退されても大軍を組織する財力と人心を持っていたので、誰もが奪還は時間の問題だと考えていた。
 だが、そうはならなかった。
 レスカティエの中でも、もっとも多くの領地と税収を持つ旧家コンデ家が突然の寝返りを表明したからだ。それまで教団の指示により宿営地や兵員を貸出していた諸侯は、これに大いに驚き、また、期待の念も湧き上がった。
 戦争に勝ったとしても得るものはない。一度魔界化した土地が元の環境に戻った試しはないのだ。運良く魔界化から復活したとしても、王家は既に存在せず、更に貧聖と節制にうるさい教会監視下に入るだろう。
 それならばいっそのこと魔物に組みしたほうが得策ではないのか?魔物に利用された後、食われる可能性もあった。だが、代替りで堕ちたとは言え、あの強欲と策謀で馳せたコンデ家が無策で寝返るはずがない。今の内に組みした方が美味しい汁を吸えるのではないか?
 諸侯達の間では揺れに揺れたが、結局、貴族の全てが反旗を翻す形となった。
 宿営地も物資も兵員も、現地調達できなくなった教団は、攻勢を緩めることを余儀なくされ、教団を撤退させたレスカティエに恐れをなした周辺諸国は兵を出し渋り、結果、長期的な平和が実現されたのだ。
 これが、彼が裏切り公と呼ばれる由縁である。


「結果として、我らは文字通り『甘い汁』を吸うことができた。皆、感謝しておるのだ。」
 そう言うと、ローライラスは高らかに賛美歌を歌い始めた。まさに酔っぱらいの所業。だが、ゴルドは怒るでも戸惑うでもなく、冷静に切り替えし始めた。
「今度は何を頼みに来た、ローライラス?貴公が酒に強いことは周知の事実だ。下手な芝居はやめることだ。」
 図星を突かれたローライラスは一瞬息が詰まったが、すぐに持ち直すと先ほどとは打って変わったシュンとした態度で頼み事を呟き始めた。
「じ、実は、嫁とうまくいっておらず、その…。」
「やれやれ、またか。これでいったい何度目だ?」
「累計で15回になりますな。」
 と執事の合いの手が入る。
「き、聞いてくれっ!何も私ばかりが悪いのではないのだ!あれはだな………。」




 おっさんの愚痴が続く中、一方の奥様達も井戸端会議に夢中になっていた。もちろん内容はシャルロットの足についてである。
「ひさしぶり〜、うわっ!すっごいね、お腹も根っこも…。」
「え、えへへ///そ、そんなこと…………えへへ♥」
「いいなー、ねぇ、どうやって誘惑したの?やっぱりちからずく?」
 アリシアと呼ばれたマンドラゴラは、シャルロットに近づくと長く伸びた枝根の一本を持ち上げ、舐めしゃぶり始めた。慌てたシャルロットは真っ赤になって抗議した。
「あわわ!だ、ダメだよぉ、ヒアッ…!な、なめちゃぁ、んん///、ゴルドさまに怒られちゃうぅ〜!」
<じゅるるる、ずっ〜、んぐ、ンク
「うん、味もすっごくおいしい。愛されてるって味。」
「もう!アリーのバカッ!」
 アリシアを叩くために腕を伸ばすが、足が重くて届かない。もちろん根っこは自在に動かすことができるが、傷つけるとゴルドが死ぬほど心配するのでなるべく動かさないようにしているのだ。
 そう考えているのはシャルロットだけではない。水浴び場以外にいるマンドラゴラは、皆、車椅子に乗り、根っこにはそれを保護するように可愛らしい靴下まで履かせている。レスカティエの社根会にとって素足を晒しておくことなど言語道断であり、歩かせるなど論外以外の何者でもないのである。
 中には裸にチョーカー、ハイソックスのみのマンドラゴラもおり、決して、保護が目的だけではないのは明白でもあったが。
「でも、アリーも育ってるよね、胸とか。あたしたちってそういうところ大きくならないのにね。」
 見れば、確かにアリシアの胸は大きく育っている。
 マンドラゴラは引き抜かれた瞬間に体の成長が止まる。長く地中にいれば成熟した大人の女の体になるが、アリシアとシャルロットは同じ時期に抜かれたため、肉体的にも、精神的にも、それほど違いがない。なのにアリシアの胸は、幼い体には不釣り合いな程大きく、Aカップのシャルロットに比べてHカップ級まで育っていた。頭の花もアリシアの方が1周り大きい。
 普通なら喜ぶべきことだが、アリシアは急に不機嫌になり、捲し立てるようにシャルロットに愚痴りだした。
「胸なんてッ!聞いてよ!シャル!フランったら、あたしの話なんてまるで聞いてくれないの!この前なんてねッ………!」
 とこんな感じに夫婦揃って結婚生活のお悩みを相談されるのであった。




 社根会に来て随分と時間が経った。大抵、社根会は2〜3日にわたって開かれる。その理由は、魔物が性交以外にはルーズな生き物だからだ。
 貴族らの馬車は、雇ったケンタウロスやミノタウロスが牽いているのだが、当然のことながら、この色欲の街で彼女らが真面目に仕事をこなすはずもなく、帰ってくるのを待つために長く開かれるのだ。
 その間、コンデ公夫妻はどうしているかというと、まだ、お悩み相談に捕まっていた。
「私は彼女を愛しているッ!彼女の全てで気持ちよくなりたいのだ!雌しべにぶっかけて何が悪い!ミルクをかけて何が悪い!気持ちいいのだからいいだろうが!!」
「ああ、ああ、そうだな。わかるよ、フランソワ。」
「あたしはねっ!早く子供が欲しいの!種でお腹を膨らませて、フランとの愛の結晶をフランと一緒に撫でてあげたいのッ!なのに!あの人ったらッ!ホル印ミルクかけとか言って!」
「そ、そうだね、子供は欲しいよね、うん。………はぁ。」
 お互いがお互いの相手に辟易し、「早く帰ってセックスしたいなぁ…。」などと思い始めた頃、ようやく執事から助け舟が出された。
「ローライラス卿、お話はよくわかりました。これをどうぞ。アリシア様をシャルロット様のようにして差し上げることができるレシピでございます。」
「お、おお…!これは、なんとも…、独創的な…、んん…。」
「ボソボソ(す、すまんな…。)」
「コソコソ(あちらでリプラ殿がお待ちです。例の件で…、なのでこれを。)
 さぁさぁ、奥様がお待ちのことでしょう。行きましょう、ローライラス卿。」
 執事はローライラスを立たせるとアリシアやシャルロットの方へと促していった。どうやら、ついでにシャルロットも助けるつもりのようだ。
 ゴルドはその場を発つとすぐにリプラの元へと近づき、小声で話し始めた。
「お話の途中に申し訳ありません。」
「よい。少々、飽きてきていたところだ。で、どうなった?」
 リプラは、その一見温和そうな顔を途端にいやらしく歪めると報告した。
「はい、御指示のあった8つの村に例の物をバラ撒いた結果、6つが陥落。残り2つも一週間以内には。」
「素晴らしいな。良い働きをしてくれたと見える。」
「いえいえ、素材が良かったのでございます。つきましては…。」
「わかっておる。これがリストだ。確認するがいい。」
 紙を受け取るとすぐに確認し始めた。が、どうも腑に落ちないのか何度も確認するのだ。
「こ、公よ、お頼みしたものよりその、なんと言いますか。」
「不足か?腕の良い魔界農家10人とダークマターが発生しそうな地域のリストのはずだが。」
「私は5人と。それにダークマターはお願いには入っておりませぬ。」
「良い働きには相応の褒美を与えんとな。それにお前もそろそろ嫁をもらえ。『植物園』に『太陽』は欠かせぬだろう?」
「ははっ!有難うございます!」
<チリンッチリンッ
「迎えの馬車が来たようだ。私達はこれで失礼する。件(くだん)のこと引き続き頼むぞ。」
「畏まりまして御座います。」
 リプラが顔を上げた時、その顔はいつもの温和なものに戻っていた。




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言えない・・・。また、17000字も書いちゃったから二つに分けたなんて言えない。
ま、いっか♪
という訳で今回はお料理なしのちょっとした設定話のないようになりました。特に注釈が必要な内容でもないので対して書くことはありませんが、読んでいただけて幸いです。
次回はかなり頭の悪い文章になってると思いますが、
「あへええええええ!!いきゅうううう!!」
的なのが好きな方には大丈夫だと思います。
誤字脱字等、叱咤激励等ありましたら感想欄にお願いします。
では、次回!

12/11/24 04:53 特車2課

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