竜の子
むかしむかし とある少年は竜と出会いました 竜と少年は仲良くなり ある時、2人は約束を結びました 「僕はみんなが幸せに暮らせる国を作りたいんだ」 「いいでしょう。私が手伝ってあげましょう」 その日から2人は何もない土地に国を作り始めました 少年が大地を耕し、国を作り 竜は悪人を食べて、国を守りました 2人の作った国にはたくさんの人が住み始めました 少年は大きくなり、王様として国を作り 竜は大きな身体でどんな悪者からも国を守りました そうするうちに2人の国は楽園と呼ばれ、千年も栄えました しかし、少年が死んでしまうと、竜の心は変わってしまいました 竜は少年のいなくなった国で悪い人間だけでは飽き足らなくなり とうとう良い人間までも食べ始めてしまったのです 楽園に住む人々は怒りました 人々は竜を狭い箱の中に閉じ込めました 暗い箱の中で竜は静かに眠り始めます 何年も何年も その悪い竜は未だに世界のどこかで眠っているそうです |
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