親魔物領にてー1
「重いんだけど」
「女の子に重いとか言うな〜」
今、俺達は親魔物領の街の入り口門前にいた。彼女は肩に乗ってじゃれている。
「今更だけど、あんたの名前何なの?」
「他人に名前を聞くときは自分からなのだ〜」
「あ、すまん。俺はドレイク。怪人のドレイクだ」
「かっくいい名前!あたしはニーナ。ワイバーンのニーナだよ」
「あぁ、よろしくニーナ」
「むふふ。よろしくね。えっちしようね」
「しないよ」
軽く自己紹介を済ませた後、関所へと向かう。そこには……犬耳か?こちらもまた魔物娘と思われる女性がいた。
「ワーウルフさんだね。犬耳ピコピコー」
ワーウルフと言う種族らしい。なるほど、分かりやすい。
「ほな、おおきに」
「はい。良いお商売を頑張ってくださいね」
「はいはーい。ほら、あんた!しゃんとしいや!お商売始めるで!」
「うーい」
前にいる行商人の夫婦かな?が許可を得て街の中へと馬車を進める。手綱を握っている女性は狸のような特徴を持っていた。
「あっちは刑部狸。ジパング出身の人が多いよ」
「ジパング?」
「東の方にある国。昔から人間と魔物が寄り添って過ごしてる昔からの親魔物領の国だよ」
「へえ」
と、俺たちの順番だ。
「あの、この街に入りたいんですけど、何か許可証みたいなの要りますか?」
「……?」
首をかしげられてしまった。どう言うことだろう。……まさか
「えっと、関所で許可がいるのはうちでは商人の皆さんだけですが……」
「あ、さいですか」
「あちゃー失敗失敗」
これは恥ずかしい……さっさと入ってしまおう。
門をくぐって街にはいると……なんというか、感動すら覚えた。本当に、俺はこの世界にいていいんだと実感できた。
最初に目に入ったのは、下半身がすべて蛇になっている女性。その近くには体が液体のようなものでできた女性がいる。俺の腕なんて、ここにいる人たちに比べたらアクセサリー程度のインパクトしかないのだろう。
「どうだ!あなたぐらいの人、いっくらでもいるでしょ!」
「あぁ。本当だ」
「フンスフンス。それじゃあえっち」
「しないよ。とりあえず宿でも探すか」
「ヤる気満々ではないかこのこの」
「だからしないって」
それより早く肩から降りてほしい。辛くはないけど重い。
「しよーよしよーよ」
「するわけないだろ。出会って二時間もたってないのに」
「魔物娘にとっては十分な時間だよぉ。……ねえ先っぽだけでいいから」
「それは男側が言う台詞だ」
「ぶー」
さて、ちょうどいい宿はないものか。お金ならある程度はある。皮袋には金貨が数枚と、銀貨がそれより少し多目に入っている。数泊はできると信じたい。
「お金少ないね。それじゃあ、ぼろ宿で二泊がギリじゃないかな」
訂正。かなりかつかつだ。
「どうしたもんか……」
「AOKANする?」
「そろそろ無視するぞ」
「ごめんごめん」
ニーナも首をかしげて考え始める。が
「だめだ。えっちなことしか考えられない!これもドレイクのせい!」
「さて、とりあえずお金を稼ぐ方法はないか、ききまわってみるか」
欠片も役に立ちそうにないし。
「ニーナもお金稼ぎの方法を考えてくれ。二人して野垂れ死にたくないだろ」
「まあ最悪、野宿で過ごせばいいよ。えっち関係なく、これはマジ」
「だよな。はあ……」
本気で街に来てまで野宿の可能性は考えたくなかった。
「女の子に重いとか言うな〜」
今、俺達は親魔物領の街の入り口門前にいた。彼女は肩に乗ってじゃれている。
「今更だけど、あんたの名前何なの?」
「他人に名前を聞くときは自分からなのだ〜」
「あ、すまん。俺はドレイク。怪人のドレイクだ」
「かっくいい名前!あたしはニーナ。ワイバーンのニーナだよ」
「あぁ、よろしくニーナ」
「むふふ。よろしくね。えっちしようね」
「しないよ」
軽く自己紹介を済ませた後、関所へと向かう。そこには……犬耳か?こちらもまた魔物娘と思われる女性がいた。
「ワーウルフさんだね。犬耳ピコピコー」
ワーウルフと言う種族らしい。なるほど、分かりやすい。
「ほな、おおきに」
「はい。良いお商売を頑張ってくださいね」
「はいはーい。ほら、あんた!しゃんとしいや!お商売始めるで!」
「うーい」
前にいる行商人の夫婦かな?が許可を得て街の中へと馬車を進める。手綱を握っている女性は狸のような特徴を持っていた。
「あっちは刑部狸。ジパング出身の人が多いよ」
「ジパング?」
「東の方にある国。昔から人間と魔物が寄り添って過ごしてる昔からの親魔物領の国だよ」
「へえ」
と、俺たちの順番だ。
「あの、この街に入りたいんですけど、何か許可証みたいなの要りますか?」
「……?」
首をかしげられてしまった。どう言うことだろう。……まさか
「えっと、関所で許可がいるのはうちでは商人の皆さんだけですが……」
「あ、さいですか」
「あちゃー失敗失敗」
これは恥ずかしい……さっさと入ってしまおう。
門をくぐって街にはいると……なんというか、感動すら覚えた。本当に、俺はこの世界にいていいんだと実感できた。
最初に目に入ったのは、下半身がすべて蛇になっている女性。その近くには体が液体のようなものでできた女性がいる。俺の腕なんて、ここにいる人たちに比べたらアクセサリー程度のインパクトしかないのだろう。
「どうだ!あなたぐらいの人、いっくらでもいるでしょ!」
「あぁ。本当だ」
「フンスフンス。それじゃあえっち」
「しないよ。とりあえず宿でも探すか」
「ヤる気満々ではないかこのこの」
「だからしないって」
それより早く肩から降りてほしい。辛くはないけど重い。
「しよーよしよーよ」
「するわけないだろ。出会って二時間もたってないのに」
「魔物娘にとっては十分な時間だよぉ。……ねえ先っぽだけでいいから」
「それは男側が言う台詞だ」
「ぶー」
さて、ちょうどいい宿はないものか。お金ならある程度はある。皮袋には金貨が数枚と、銀貨がそれより少し多目に入っている。数泊はできると信じたい。
「お金少ないね。それじゃあ、ぼろ宿で二泊がギリじゃないかな」
訂正。かなりかつかつだ。
「どうしたもんか……」
「AOKANする?」
「そろそろ無視するぞ」
「ごめんごめん」
ニーナも首をかしげて考え始める。が
「だめだ。えっちなことしか考えられない!これもドレイクのせい!」
「さて、とりあえずお金を稼ぐ方法はないか、ききまわってみるか」
欠片も役に立ちそうにないし。
「ニーナもお金稼ぎの方法を考えてくれ。二人して野垂れ死にたくないだろ」
「まあ最悪、野宿で過ごせばいいよ。えっち関係なく、これはマジ」
「だよな。はあ……」
本気で街に来てまで野宿の可能性は考えたくなかった。
13/11/16 11:08更新 / しんぷとむ
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