連載小説
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第三章:壊れ始める日常……!
 凄く淫らな夢を見た。何度も何度も、同棲している可愛い女の子とゴムも付けずにセックスして、射精しまくる夢だった。
 僕は夢見心地のまま、まさか夢精しているのではないかと怖くなる。そんなことになったら、それこそ同棲している女の子に引かれてしまう。しかも今は両親もおらず、二人暮らしなのだ。関係が壊れたらもうどうしようもない。
 そんな事を考えている間に目が覚めた。
 夢精どころか、ベッドの上は精液と愛液でぐしょぐしょだった。
「あー」
 体が少し重い。身を起こそうと手を突くと、柔らかい感触を掴んだ。同棲している魔物の女の子、エンナのおっぱいだった。
 何が起きているのか。いや、何が起きたのか、ようやくはっきりと思い出す。
 昨日学校から帰った後に、自室で自慰にふけるエンナを見つけてしまったのだった。
 そして盛りのついたエンナに迫られるまま、僕はエンナと交わってしまった。いや、交わったなんて生易しいものではない。あれはもう、孕ませる事だけを目的にした獣同士の交尾と言った方が正しい。
 昨夜の自分の感情を思い出し、身体が震え出す。あの時の自分は、まるで自分じゃないみたいだった。
 確かに僕はエンナに惹かれていた。エンナとそういう事をしてみたいとは思っていた。けれど、いくら好きだからってあんなに何度も休む間も無く女の子を犯し抜くなんて普通じゃない。あの時、僕は笑っていた。ただ快楽を求めて、エンナの身体を貪って。笑いながら、本気でエンナを孕ませようとしていた。……もしそうなってしまったら、留学の事も含めてとんでもないことになってしまうというのに。
 あの時の口づけ。甘くて濃いエンナの、あの唾液が原因だろうか。
「ぅん。……」
 エンナの瞼がゆっくりと開いてゆく。僕の姿を認めると、色っぽく歪んだ。
「おはよう。マサル」
「ご、ごめん」
 手をのけようとすると、逆に手首を掴まれて強く押し付けられた。
「いいの。触りたかったんでしょ。おはようのセックス、しよっか」
「ちょ、ちょっと待ってよ。そういうつもりじゃないよ」
「もう。昨日はあんなにしつこいくらいしてくれたのに」
 途端にエンナの身体の感触が蘇ってくる。身体が、熱くなってくる。
「立てなくなっても休ませてくれなくて、四つん這いで犯されて、四つん這いも辛くなってきたら今度はうつぶせのままひたすら腰振ってくるんだもん。初めての交わりであんなに激しくされたら、魔物娘の私だってどうしたらいいか分かんなくなっちゃうよ……」
 やっぱり、昨日の自分はどうかしていたのだと思う。けれど、それをそのまま言うわけにもいかなかった。
 どうかしていたからと言ってあんな行為が許されるはずも無いのだ。それに、エンナとしたいと思っていたのは紛れも無い事実でもある。
 きっと僕は自分の気持ちを上手く制御出来なかったのだ。……多分。
「ご、ごめん。悪かったよ。けど今は、ほら、朝だし、学校の準備もあるし」
「むー。じゃあせめておはようのキス」
 エンナは目を閉じ、顎を少し上げる。
 僕は躊躇ったものの、これで放置するのはあまりにも失礼だと思って、そっと触れる程度のキスをした。
 その瞬間両手と尻尾が伸びてくる。僕は慌てて身を引いた。
 エンナの両腕が空を切り、男をねだる舌がエロティックに伸ばされたまま宙をさまよった。咄嗟に身を引かなかったら、舌を入れて再びアレを飲まされていたかもしれない。
 そうしたらまたあんな風になってしまうのだろうか……。あんな風に、また、エンナと。
 ……いいや、そんなの駄目だ。
「もう。マサルの朴念仁」
「わ、悪いけど先にシャワー浴びるね」
 膨れるエンナに背を向けて、僕は慌てて着替えをひっつかんでシャワールームへ飛び込んだ。


 裸でいるとまた狙われてしまいそうで、僕ははらはらしながら急いでシャワーを浴びた。
 冷たい水に打たれていると、少しずつ頭も体も冴えて来た。
 不思議な事に、シャワーを浴びているうちに体の倦怠感もすぐに消えてしまった。頭の方もしゃっきりとしてくる。
 あれだけ射精したら普通は翌日ぐったりして何も出来なくなりそうなのに、体はすこぶる快調だった。
 まぁ、そんな事はどうでもいい。ちょっと体調が良かろうが悪かろうが、少し経てば元に戻るのだから。
 問題なのはエンナがいつまであんな調子なのかという事と、避妊もせずにたっぷり中出ししてしまったという事だ。
 女の子とセックスしたのなんてもちろん初めてだった。確かに、初めての喜びも気持ち良さも、思っていたよりもずっと良かった。けれど、その対価もまた思っていた以上に大きなものになってしまった。
 魔物娘と人間との間には、それこそ種族の違いもあるので子供は出来にくいとは聞いてはいる。だが、出来にくいだけで出来ないわけでは無いのだ。
 もし留学生の子を孕ませてしまったりしたら……。
 僕が、孕ませて……しまったら……。
 孕ませ……、孕ませる。僕が。
 はっと我に返り、慌ててシャワーを止めた。
 急いで体を拭いて制服に着替えた。いつもと同じように朝食をとり、学校に行く。それだけを考えるようにした。
 ……さもないと、またエンナを孕ませたいと思ってしまいそうだった。


 風呂場から出ると、少し落ち着きを取り戻した様子のエンナが待っていた。
 まだ服は着ていなかったが、バスタオルを巻いて局部はちゃんと隠していた。
「あの、マサル。ごめんね。私ちゃんと時間と場所はわきまえるようにするから。だから、またしてくれるよね?」
「ん……。そ、そうだね。えっと」
 危険を避けるためには、セックスなどしないのが一番だ。それは分かっている。分かり切ったことだ。
 けど、目の前のエンナの肢体は、とても柔らかそうで、魅力的で。不安と期待が入り混じった女の子の顔を見ていると、僕は「もうしない」とは言えなかった。
「……い、今はとにかく学校に行かないと」
 僕はそんな風に誤魔化して、逃げた。エンナの顔も見られなかった。
「そうだよね。私も準備しなきゃ。シャワー浴びてくるね」
 入れ違いに風呂場へ入ってゆくエンナを見届けて、僕はほっと息を吐いた。
 そのあと、急いで昨日の洋服とベッドのシーツを洗濯機に放り込み、朝飯の支度をした。
 朝飯を詰め込んで、洗濯物と湿った布団を干してから、僕達は学校へと向かった。


 学校には、遅刻もせずに辿り着けた。
 童貞喪失しても、人に言えないような乱暴なセックスをしても、授業風景はいつもと何も変わらなかった。何も知らないクラスメイト達はいつもと同じように接してきた。僕とエンナの関係を疑う者は誰一人としていなかった。
 けれどもそのことが、僕にとっては少し怖かった。もし昨日の事が公になってしまったらどうなってしまうのだろうか、と、
 付き合うどころか告白してもいない、ただ一緒に住んでいるだけの留学生と、セックスしたいというただそれだけの理由で、欲望のまま肌を重ねて、いや、身体を貪り合うように激しく交わってしまった。
 怒られるかもしれない。軽蔑されるかもしれない。世間に晒し上げられて、もう表を歩けなくなるかもしれない。
 それに、怖い事はそれだけでは無かった。
 昨日の、獣のように女を求めていた自分。普段の自分とはまるで違っていたとはいえ、エンナを笑いながら犯していたのは、まぎれもなく自分自身だった。
 もし今の自分が嘘で、あの自分が本物だったとしたら。何かのきっかけで発情して、誰彼かまわず襲い掛かってしまったら。
 そうなったら、本当に人間失格だ。
 普段通りを装いながら、僕は内心一日中震え続けていた。
 けれど、僕が恐れていた事は何も起こらなかった。僕とエンナの関係が感づかれる事も無かったし、誰彼かまわず発情することも無かった。
 ただ、例外はあった。
 エンナにだけは欲情してしまうのだ。昨日の事があったからか、彼女の声や匂いに対して異様に敏感になってしまっていた。小さな息遣いだけでも妙に色気を感じてしまい、ふとした瞬間に感じる甘い体臭も気になってしまって、授業に一切集中できなかった。
 目を閉じるだけで昨晩のエンナの痴態が蘇って、勃起しないようにするだけでも大変だった。
 そして、僕の変化に気づき始めているクラスメイトも、一人だけ、居た。一番気付かれたくなかった女子。隣の席の、犬飼だ。
 犬飼は朝から僕の様子がおかしい事に気が付いているみたいだった。時折確認するように僕の事を見て、話しかけてさえ来ないものの、ずっと何か言いたげにしていた。
 そして午後の授業中に、ついに犬飼は話しかけてきた。
「……ねぇ。猿渡君、何か今日体調おかしい?」
 先生が板書しているすきに、こっそりと囁きかけてきた。僕は内心泣きそうになりながらも、努めて平静を装って答えた。
「どうして? いつも通りだけど」
 犬飼の訝るような表情は、すぐには消えなかった。
「でも、今日は授業中よくぼーっとしてるよね。珍しく課題も忘れて来たし、話も聞いていないみたいだし、さっきも注意されてたし。何か、猿渡君らしくないっていうか」
「だ、大丈夫だよ。ちょっと考え事してただけで」
「本当? 昨日、何かあったんじゃない? 悩んでいるなら、一人で抱え込まない方がいいよ」
「大丈夫大丈夫。でもそういう時には、また頼りにさせてもらうよ」
 犬飼は納得してくれたのか、頷いて黒板の内容をノートに取り始める。取り繕いつつも、僕は心臓が飛び出そうなほど驚いていた。
 昨日の事なんて、話せるわけが無い。悩んでいることを相談できるはずもない。
 エンナの身体の事が気になって他に何も手に付かないなんて、もしかしたら他の女子にだって襲い掛かりかねないほど性欲狂いなのかもしれないなんて、男友達にだって気軽に話せもしないのに。
 そんな事知られたら、きっと軽蔑される。犬飼とは昔からいい関係で上手くやってきたんだ。それを崩したくは無い。
 僕は溜息を吐く。普段と同じ一日のはずなのに、ずいぶんと精神をすり減らしたような気がした。
 全ての原因であるエンナはしかし、我関せずといった様子でいつも通りに振舞っていた。
 僕の視線に気づくと、彼女はいつもの微笑みを浮かべた。まるで昨夜の事なんて、何も無かったみたいに。


 その日もエンナは放課後になるとすぐに帰ってしまった。
 僕は後を追いかけるかどうか躊躇った。真っ直ぐ帰ったら、また昨日のような事になるのではないかと怖かった。
 けれど、他に帰る場所が無いのも事実だった。結局、帰るのが早くなるか遅くなるかの違いしかないのだ。
 僕は覚悟を決めて、真っ直ぐに家へと帰った。
 寄り道もせず家路を歩いた。帰り道も、やっぱりいつもと何一つ変わらなかった。
 ただ家に帰るのにこんなに気を使うことも無かった。玄関を開けるときでさえ、躊躇っている自分が、なんだか滑稽でさえあった。
「た、ただいまぁ。……あれ」
 家に入るなり、美味しそうな匂いが鼻をくすぐった。炒め物のような匂いだ。それと一緒に、フライパンで油が弾けるような音もしていた。
 台所にエプロンを身に着けたエンナが立っていた。それも、エプロンの下にちゃんと服を着て。タンクトップにホットパンツという、露出多めの部屋着ではあったが、まともなエプロン姿だった。
 髪は頭の後ろでまとめていて、短いポニーテールにしていた。白いうなじに、思わず目を引かれてしまう。
「あ、おかえりなさい」
「ただいま。料理、してるのか」
「うん。昨日当番だったのにすっぽかしちゃったし」
 僕は困惑し、立ち尽くしてしまう。一昨日までのエンナに戻ったのか? だったら昨日の事は何だったんだ?
 ひとしきり交尾して、満足したのかもしれない。それとも盛りが落ち着いたのだろうか。
 だとすれば平穏が戻ってくる事になる。今日のように、一日中びくびくしながら過ごすことも無くなる。昨日の事は消せないが、一時の気の迷いだと思う事にしよう。
 これで普段通りの日常が戻ってくる。けれど、どうして胸の中がざわざわするのだろう。なぜ寂しいような気がしているのだろう。
 何を考えているのだろうか。自分は。
 いい加減考えを切り替えなければ。
「……手伝おうか?」
「ありがとう。それじゃあ、野菜切るのを手伝ってもらおうかなぁ」
 僕は着替えて戻り、手を洗ってエンナの手伝いをする事にした。
 思っていた以上にエンナの料理の手際は良かった。魔物娘には料理の文化はまだそれほど発展してはいないと聞いていたので、これは予想外だった。
 隣で並んで料理をしていると、エンナは本当に獣の特徴があるだけのただの女の子みたいに見えた。正直言って、デートしているみたいで楽しかった。二人きりの家の中で一緒に料理しているなんて、まるで新婚みたいだと思ってしまった。
 けれど、エンナの盛りは本当に終わっているのだろうか。エンナの肌からは、まだ体臭が強く甘く香っていた。顔だって、少しのぼせているかのように赤みが差していた。
「よし出来た。うん。自信作」
 振る舞いだけがいつも通りなのだ。なんだか妙にちぐはぐしているような気がしてならなかった。
 違和感を抱えたまま、僕はエンナと一緒に出来上がった料理をテーブルの上に並べた。


 チンジャオロース、トマトと卵の中華炒め、豆腐のサラダ。色とりどりでどれも美味しそうだ。
「じゃあ、食べよっか」
「うん」
 精力剤とか、何か入れられているのだろうか。一緒に料理をしておきながらそんな風に怪しんでしまう自分がひどく薄情に思えた。
 せっかくエンナが料理をしてくれたというのに……。
 エンナは食事に手を付けながら、ちらちらと僕の方を見ていた。きっと自分の料理がどんな風に受け入れられるか、気になっているに違いない。
 僕は腹をくくった。もういい! エンナが何か混ぜていたとしても、それごと受け入れるだけだ!
 思い切ってチンジャオロースを頬張る。
「あ、美味い」
「ほんと? 嬉しい!」
 ポロリとこぼれた僕の感想に、エンナは顔をくしゃくしゃにして笑った。
 二口目を口に運ぶが、お世辞抜きにやはり美味しかった。
 肉にはしっかり味が付きつつも、噛むと豚肉本来の味わいも広がる。タレの味も癖が無く舌の上にまろやかに広がり、ピーマンの苦味が全体を引き立たせていた。しゃきしゃきしたタケノコの歯ごたえもたまらない。
 ご飯をかきこみ、トマトと卵の炒め物に箸を伸ばす。
 玉子はふわふわの半熟で、甘辛のソースがまたご飯によく合った。トマトの酸味も爽やかで、いくらでも食べられてしまいそうだ。
 豆腐のサラダも、味付けが抑えられていて箸休めによさそうだった。
 僕が手伝ったとはいえ、調理も味付けもほとんどエンナがやった。まさかエンナの料理がこんなに美味しいものだとは、予想外の嬉しい発見だ。
 気が付けば箸を止められないまま、あっという間に自分の分を平らげてしまった。
 見れば、エンナの分はまだ半分も残っていた。
「……あまりに美味しくて夢中になっちゃったよ」
「えへへ。私の料理も捨てたものじゃないでしょ? 興味ない子も結構いるけど、私は料理は結構好きなんだぁ。ちょっと手を加えるだけで、いろんなものが凄く美味しくなるから。それに」
「それに?」
「美味しそうに食べてくれる好きな人の姿見てると……、ね。えへへ」
 エンナは初心な少女のようにはにかむ。そんな顔で見つめられたら、僕も顔を赤くせずにはいられなかった。
「でも。本当に美味しかったよ。毎日エンナが料理当番でもいいんじゃないか?」
「えぇー。それはダメ。私だってマサルの手料理食べたいもん」
 これはこれで、ちょっと嬉しい一言だった。


 食事を終えた後は二人分の食器を片づけた。洗い物は料理当番では無い方がすることになっていた。
 エンナは先に風呂に入っている。今日は汗をかいたから、早めにすっきりしたいとのことだった。
 家族も二人と少なければ、洗う食器の量も少なかった。フライパンの油汚れが曲者だったが、まぁあの味の対価と考えれば大した事でもなかった。
 洗い物が済んでも、エンナは上がってこなかった。
 僕は部屋に戻って宿題を先に済ませることにした。
 すでに朝干した布団はベッドの上に戻っており、シーツも敷かれていた。帰ってすぐにエンナがやっておいてくれたらしい。
 乾いてフカフカになって、おひさまの匂いがした。けれど、よくよく顔を押し付け匂いを嗅ぐと、昨日の交尾の淫靡な匂いも残っていた。
「やめやめ。宿題しないと」
 自分に言い聞かせて、机へと向かう。
 しかし、いざノートを広げても、一向に勉強する気にはなれなかった。
 昨日あんなことをした部屋だと考えると、どうしても思い出さずにはいられなかった。
 エンナの肌、エンナの匂い、エンナの味、僕の拙い愛撫で感じてくれてる切ない表情、僕を激しく求めてくる盛りのついた雌の顔。
 昨日は勉強どころか、食事もせずに一晩中エンナとイチャイチャして、一緒に気持ち良くなっていたのに、どうして今日は勉強なんてしなければならないのか。肉欲に溺れても生きていけるならそれでいいのではないのか。そんな風にさえ考えてしまう。
 不潔でふしだらな関係を愉しむより、勉強した方が後のためだ。こうする事の方が正しいと分かり切っているのに、うずうずして仕方なかった。


 それでも何とか宿題を進め、いつもよりかなり雑ではあったが勉強を終わらせた。
 時計を見ると、雑にやった割にいつも以上に時間がかかってしまっていた。
「あれ、エンナまだ風呂入っているのか」
 エンナは長風呂するようなタイプでもない。もしかして、何かあったのではないかと不安になってくる。のぼせて倒れていたとすれば、いくら魔物娘でもまずいだろう。
 念のため確認しよう。
 思い立った僕は、すぐに風呂場へと向かった。
 扉をノックするが、返事は無い。
「エンナ?」と声をかけるも、やはり返事は無かった。
「入るよ」
 一応声をかけて、脱衣所へと入る。
 シャワーを使っているような音も、湯船のお湯が揺れる音もしていなかった。
 その代わりに、昨日狂おしくなるほど聞いた、粘ついた水音が小さく漏れ聞こえていた。悩ましい雌の喘ぎを伴って。
 たぶん昨日と同じ事をしているのだろう。
 何とも言えない複雑な気分にはなったが、のぼせているわけではなさそうだ。とりあえず、僕は安心した。
 本来お風呂場はプライベートな場所だ。用が済んだら、早く出ていかなければならない。
 なのに、僕の身体は動かなかった。
 脱衣場にはエンナが着ていた服が散らばり、甘い匂いを発している。下着に顔を押し付けて匂いを嗅ぎたい衝動に駆られる。
 むしろ、このまま服を脱ぎ捨てて、エンナと一緒に……。
「まさ、る?」
 エンナに声を掛けられて、ようやく下着に手を伸ばしかけている自分に気がついた。
 僕は慌てて手をひっこめる。
「ごめん。ずいぶん長湯だと思って、心配で」
「……ねぇ。たすけてぇ」
「え?」
「うごけ、ないの。ぬれちゃうから、はだかで、はいってきてぇ」
 生唾を飲み込む。
 エンナは、僕の心でも読めるのだろうか。
「な、何があったんだよ」
「たて、ないの。おふろばから、でられないの」
 もしかしたら大変な事になっているかもしれないのに、心配するべきはずなのに、僕の心臓は期待で高鳴ってしまう。
 僕は許可を得たとばかりにシャツを脱ぎ、ズボンを下ろす。下着は迷ったが、パンツをはいて風呂に入るやつなどいないと、全部脱いだ。
「え、エンナ。入るよ」
「うん」
 浴室への扉を開ける。
 むわっとする雌の匂いに包み込まれ、エンナのあられもない姿が目に飛び込んでくる。
 エンナは、おしっこをする時のように膝を立てて座り込んで、自分の桃色の割れ目を激しく攻め立てていた。
 穴の中にも指を入れ、音が出るほどの勢いで指を出入りさせている。
「とめられないの。オナニー、やめられないの。やってもやってもマサルのことがあたまにうかんで、どうしようもないの」
 エンナは泣き笑いで僕を見上げる。
「やっぱり、まだ盛りがついたままだったんだな」
「うん。すっごくがまんしたんだけど。だめだった。がまんしすぎておかしくなっちゃったみたい。あっ、ああぁっ」
 小さく潮を吹きながら、エンナは声を上げて体を震わせた。
 そしてほんの数秒、遠くを見ながら全身を弛緩させたかと思ったが、僕を見るとすぐにまた顔を赤らめて、自分自身を慰め始める。
 僕は彼女の腕を抑える。彼女を思っての事だったが、彼女はぽろぽろと泣き出してしまった。
「とめないで。オナニーさせて。じゃないとおかしくなっちゃいそうなの」
「けど、いつまでもこのままじゃダメだろ。一晩中しているつもりか」
「だって。だってどうしようもないんだもん」
「どうすれば収まる? 僕とセックスしたら落ち着くか? ならここで」
「そんなの。ダメだよ」
「どうして。だって昨日は」
 エンナは歯を食いしばり、身をこわばらせる。小さく震えながら、絞り出すような声で言う。
「きもちよかった。いきててよかったって、このせかいにきてよかったってこころのそこからおもった。しんじゃいそうなくらいきもちよくて、しあわせだった。
 でも、だからこわくなっちゃった。
 マサルにきらわれたくない。マサルとのエッチはきもちいいよ、でもごういんにして、マサルにきらわれたら……。いやがるマサルとしたって、あんなきもちにはなれないし、マサルがいやがっているのもみたくなくて、だったら、ひとりでするしかないじゃない」
「嫌いになんてならないよ」
 エンナは僕を見上げる。目を見開いて、救われたような表情で。
「ほん、とう?」
「あんなに気持ちいいこと、僕だって初めてだった。……本当はいけないことだと思うけど」
 僕は、僕はついにその言葉を自ら口にする。
「また、したい。エンナとエッチなことしたい」
「ほんとう? ほんとうにいいの?」
 僕はエンナの顔を見ていられず、俯く。問いかけにも、頷きでしか答えられなかった。
 見ていなかったから、エンナの突然の動きについていけなかった。僕はいきなり真正面から抱き締められて、唇を奪われた。
「マサル、だいすき。しよ! いっぱいしよ!」
 エンナは喜色満面、本当に嬉しそうだった。
 僕は照れながらも、やはりそんな彼女が可愛くて、その手をぎゅっと握りしめた。


 せっかくお風呂場なんだから、ここでしか出来ない事をしようよ。というエンナの提案によって、僕らはそのまま風呂場で体を洗いっこしながらエッチなことをすることになった。
 まずは、僕が先に体を洗ってもらうことになった。
「そこに座って」
 言われるままにバスチェアに腰かけると、すぐに後ろからエンナに抱き付かれた。
 程よい弾力の双丘が背中に押し付けられる。泡でいっぱいになった、柔らかな獣毛で覆われた両腕が胸に回される。
 気持ち良くないわけが無かった。
 熱い吐息が耳元にかかる。振り向くと、エンナがうっとりとした表情で目を細めていた。
 エンナは僕が見ているのに気が付くと、目を瞬かせてはにかんだ。
「ご、ごめん。つい、嬉しくなっちゃって。それじゃ、洗い始めるね」
 エンナが体を動かし始める。押し付けられた乳房が背中を滑り、両腕の毛をタオルのようにして胸を、腹を撫で回す。
 全身の細胞が震えだすようだった。心臓の鼓動と、呼吸がどうしても早くなってしまう。
 胴体が終わると、次は腕だった。豊かな乳房で挟むようにして抱え込まれ、滑るようにして泡を塗り込まれる。真っ白なおもちのようなおっぱいとふさふさの毛皮に包まれて、腕がとけてしまいそうだった。
 指先も、恋人つなぎのように手と手を重ねて丁寧に洗ってくれた。
「今度は足ね」
 足を洗うときには、エンナは僕の太ももに腰を下ろすようにして、自分の股間と太ももを押し付けて洗ってくれた。
 エンナのあそこは熱を帯びていた。彼女は時折艶っぽい声を上げながら、ボディソープ以外のものでぬるぬるになった股間を丁寧に足全体に擦りつけてきた。
 彼女が僕をどれだけ求めているのか、僕の身体でどれだけ感じているか、文字通り肌を通して伝わってくる。
 天国に居るように全身が心地よく、これ以上ないほどの刺激的な光景や、背徳的で淫猥な行いに、胸がいっぱいになってくる。
 けれど、一か所だけ。股間の屹立した一物だけは地獄だった。
 事前に「気持ち良くなっても、私の体の中以外で射精しちゃだめだからね」と強く言われていたので、どんなに気持ち良くても射精するわけにはいかないのだ。
 お尻の割れ目まで洗われて、あと残すところは一か所だけになった。
「お待ちどう様。最後に、おちんちんキレイキレイにしようね」
 エンナは僕の一物に指を絡ませながら、睾丸を優しく揉んでくる。その表情は今や、娼婦でさえも呆れてしまいそうなほど淫らに蕩けきっていた。発情しきったその顔は赤く、口元も緩んで涎が垂れていた。
「優しくお願いするよ」
「どうして? 激しいのは嫌?」
 僕は迷ったが、伝えておくことにした。
「多分昨日張り切りすぎたせいで、勃起してるとちょっと痛いんだ。いつもより大きかったし、何度もしたし。擦れ過ぎたのか、ちょっとひりひりもするし」
「そっか。ごめんね。私の準備が足りなかったのかもしれない。じゃあ、今日からはそんなことが無くなるように、念入りにお口でしゃぶってあげるね」
 言うが早いか、エンナは何の遠慮もなく僕の一物を咥え込んだ。
「うっ。ああぁ」
 ねっとりとした粘膜が僕の全てを包み込む。その刺激だけで射精してしまいそうなほどだった。
 唇を、頬をすぼませ吸い付きながら、エンナは頭を上下に動かし始める。舌が軟体動物のように裏筋を舐め上げてくる。竿全体を濡れた頬肉に包まれて、ねっとりとした唾液まみれにされて扱かれる。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が浴室に響く。
 気持ち良すぎて腰が引けてしまう。けれどもエンナは両腕を腰に絡めて来て、逃げることは許してくれない。
「あ。ああぁっ」
 溢れた唾液が睾丸を濡らし、床に滴り音を立てる。
 エンナは獣欲に濁った眼で、僕を見上げてくる。口をすぼめて、頬を上気させて、ひたすら卑猥な表情で。
 けれどこの行為もただ純粋に僕の事を求めての結果だと思うと、その姿も可愛くて愛しくて堪らなかった。
 こんなに愛されているなら、他に何もいらない。それくらいに。
「エンナ。あっ。でるっ」
 鈴口を舐められ、強く吸われ、僕は一気に決壊した。
 腰が震える。強く脈打つ。腰全体がまるでポンプになったかのように、びくびく痙攣しながら大量の精液を迸らせる。
「んんっ」
 最初の放精が激しすぎたのか、エンナの口の端から白濁が漏れ出た。けれどエンナは、それ以降の脈動の分は全て口の中で受け止めてくれた。
 途中で何度も喉を鳴らしながら、幸福そうな表情で口の中を白濁で満たす。
 ひとしきり射精が終わると、エンナは尿道に残っている精液出さえ掻き出そうとするかのように、唇をすぼめて、僕の根元から先端まで吸い上げてきた。
 竿に、かり首に、隙間無く唇が吸い付く。最後にチュッと音を立てて鈴口から唇が離れていった。
 エンナは僕の瞳を覗き込みながら、口の中をすすぐように音を立てて精液を味わう。そして口を開けて、泡立った白濁を僕に見せつけてきた。
 チロチロと赤い舌が動いていた。僕の放ったものは一度それにまとわりつくと、どろどろと絡みついて離れなかった。
 エンナは口を閉じ、幾度かに分けて僕の精液を飲み干した。そしてしばらく余韻を楽しむように目を閉じていた。
 僕もまた、エンナの口淫の余韻に浸っていた。いったいどんな魔法を使ったのか、ペニスの膨張感による痛みは全く無くなっていた。射精する瞬間も、ただ気持ちいいだけでほかの雑多な感覚は何もなかった。
 これがエンナの、魔物の力なのだろうか。
 彼女は目を開き、唇を舌で舐める。その姿は、まさに淫魔そのものだ。
「あぁ、美味しかったぁ。匂いも強くて、味も濃厚で、どろどろで喉に引っかかるのもたまらない。……さいっこうぅ」
「飲んでくれたのは嬉しいけど、そんなにお世辞なんて言わなくていいよ。精液なんて苦くて生臭いだけだろ」
「嘘じゃないよ。私たちにとっては、精液はごちそうなんだもん。言葉では上手く表現できないけど、マサルの精液はいくらだって飲めるくらいに美味しいよ。それこそ、精液のお風呂につかりたいくらい。もちろんそのあと全部飲んじゃうけど」
 ちょっと想像がつかないのもあったが、流石にそこまで精液ばかりを求められるとどういう顔をしていいのか分からなくなってしまう。
 エンナは僕の事が好きなのか。それともセックスや、精液が得られれば何でもいいのだろうか。
「あ……。引かれちゃった、かな」
「そこまででは、無いけれど」
「マサルにしかこんな顔見せてないからわからないかもしれないけど、誰にでもこんな事するわけじゃないからね。むしろ、もうマサル以外の男になんて触られるのも嫌なくらいなんだから。
 学校での私の姿を見てるんだから、分からないことは無いよね」
 確かに、言われてみれば来たばかりの頃に比べて、エンナの男に対する態度は最近少し変わってきている。
 留学に来たばかりのころは男に話しかけられると楽しげな顔をしていたし、エンナの方からも話しかける事もあった。
 ところが今は、女の子や魔物娘とばかり話している。男子に話しかけることは滅多に無いし、話しかけられても嫌がりさえしていないものの、あまり興味も無さそうな態度を取ることが多いようだった。
 僕もエンナの事が気になって見ていたから、間違いは無い。
「さぁ、今度はマサルが私を洗ってよ」
 エンナは僕を立ち上がらせると、今度は自分がシャワーチェアに腰かけた。そしてしなを作って、僕を見上げてくる。
「マサルの好きなところから、好きなように洗っていいよ?」
 体を擦り合ったせいだろう、その肌は桃色に上気していた。傷一つない綺麗な肌だ。あれだけ肌と肌を擦り合ってもなお、エンナの肌は見ているだけでも魅力的だった。
 僕は自分の身体にボディソープを付け直すと、エンナがしてくれたように後ろから彼女から抱きしめて体をこすりつける。
 背中に胸を押し付けて、腕を彼女の胸に回す。
 ほんのりと脂肪の乗った魅惑のお腹を撫で回し、肌の下の肋骨のくぼみに沿って指を滑らせる。
 その上は、男の夢であるおっぱいが並んでいる。しかしこのまま欲に任せて掴んでいいものか。そう躊躇っていると。
「もう、遠慮なんてしなくていいよ。触られるの、私も嬉しいし」
 エンナに手を取られて、おっぱいを掴まされた。
 柔らかくて、また泡のおかげでぬるぬるで、指がおっぱいの中に溶けていってしまいそうなほど心地よかった。
 じっくり撫で回し、揉みしだき、乳首を優しく転がして、摘み上げる。
 触れ合っている肌が震える。エンナは感じてくれていた。
 続けて、ほっそりとした肩を、首筋を指先で綺麗にしてゆく。
「何か、いいね、これ。全身がマサルのものにされていくみたい。ぞくぞくしちゃう」
 エンナは情欲で浮ついた瞳で、じっと僕の動きを追い続けている。その瞳を覗き込んでいると、こっちも我慢出来なくなりそうなのであえて何も考えずに次に進む。
 腕を抱えて、洗い上げる。女と違って硬くて平たい胸しかないので、腕を絡めたり指で細かいところを洗ってやることしか出来なかった。
 足もエンナがしてくれたように洗ってやろうとしたが、障りがあって出来なかった。
 エンナはそんな僕の股間を見て、何も言わずにただくすくすと笑った。
 仕方なく僕は腕と同じように、足を抱き抱えるようにして洗ってやった。
 エンナの肌は腕も足も綺麗で、触っているだけで気持ち良かった。特に太ももは肉付きが良く柔らかく、食べたくなってしまうほどだった。
 肌を洗い終われば、残るのはエンナの一番大切な部分だけだ。
 僕はエンナの膝に両手を置き、足を押し広げる。むっちりとした白い太ももの付け根の淫らな雌の花は、既に蜜を垂らして満開に咲き誇っていた。
 僕は顔を近づけ、まずは匂いを嗅ぐ。
 一日の汗の匂いと、愛撫でにじみ出た愛液の混ざった強い匂いが鼻を刺激する。癖になるエンナの匂い。僕にとっては、甘くとろけてしまう匂いだ。
 顔を押し付けて擦りつける。しばらくそうした後に、舌を出して割れ目を舐め始める。
 エンナが身を震わせて喘ぐ。太ももが締り、顔に押し付けられるが、僕は愛撫を止められない。
 丁寧に、細かな皺の一本一本まで舌を這わせる。溢れた淫らな蜜を舌にのせて、花全体に塗りたくる。
 そのうちに、ぷっくりと陰核が膨れてくる。
 舌で皮を剥いて、ここにも丁寧に優しく蜜をまぶしてやる。
 びくん。と強くエンナの身体が跳ねる。僕は彼女の腰に腕を回して、しがみつくようにして彼女の身体を捕え続ける。
 そのついでに、肉付きのいいおしりにも手のひらを這わせてこねくり回すように洗い上げてやった。
 割れ目から敏感なお豆まで、ゆっくり、やんわり、舌で洗い続けた。
 外だけでなく、中も綺麗にしてやった。花の中にまで舌を入れて、舌を伸ばして粘膜同士を擦り合わせる。
 舌が疲れて喉が渇いたときには、エンナから溢れ出る愛の蜜で喉を潤した。
 甘酸っぱくて、飲み込むと体中がかぁっと熱くなった。僕の精液ならいくらでも飲めると言ったエンナの気持ちが、少しわかった気がした。
 舐めても舐めても、蜜は溢れ続けた。きりが無いので、僕は途中で切り上げて顔を離した。
 見上げると、エンナは蕩けた顔で呆けていた。その目は僕を見ているようで、僕のずっと向こうを見ているように、焦点が合っていなかった。
 時折びくんとだらしなく体を震わせて、エンナはエクスタシーの彼方に意識を飛ばしてしまっているようだった。
「エンナ」
「あ、う……。ま、さる」
「一通り、終わったけど……」
「あり、がとう、……、あ、ひっ」
 股間を触ると、エンナは大きく体をひくつかせる。僕の手のひらには、エンナの愛液がべっとりと付いていた。
「エンナ。ダメじゃないか。こんなにだらしなくあそこからおつゆを垂らしてたら、いくら綺麗にしても終わらないよ」
「ごめ、んなさ、ひゃんっ」
 指で割れ目をなぞっただけで、エンナはちょっぴり潮を噴いた。恐らく、少し触れられただけでいってしまうような状態になってしまっているのだろう。
 休ませてあげたい気もするが、僕自身ももう辛抱たまらない状態でもあった。
「でもね、エンナ。僕のあそこもまた汚れちゃったんだ。我慢汁が止まらないんだよ」
「ふぇ。じゃあ、またわたしがなめて……」
「それじゃあいつまでも綺麗にならないよ。だから、いいことを思いついたんだ。僕のあそこを使って、エンナのあそこを綺麗にすれば、奥の奥まで全部綺麗にできるだろ」
 エンナはふわふわした顔のまま、にんまりと笑う。
「ほんとだぁ。マサルはあたまがいいねぇ」
「ほら、立って。壁に両手を付いて、お尻を突き出すんだ」
 エンナ素直に立ち上がると、僕に向かって背を向けて、ひくつき続ける雌の穴を曝け出す。
 僕は猛り切った一物を掴み、その入口へとあてがった。
「まさるぅ。きれいにしてぇ。わたしのからだのおくのおくまで、まさるの、エッチな、ソープでっ、あ、あっ。入って、あああーっ!」
 僕は本能のまま、自分の雄をエンナの雌に突き立てる。
 風呂場に快楽の悲鳴と、獣の咆哮が反響する。
 エンナは腰を震わせながら、ついには失禁してしまった。
「ごめんなさい。また汚れ、あ、あっ、あああっ!」
 エンナの声が気持ち良かった。けれどその言葉の意味までは、もうどうでもよかった。
 僕はただひたすら、エンナにがんがんと腰を突き立て続けた。どの頃合いで、何回射精したのかもよくわからなかった。ただひたすらエンナを犯したくてたまらず、そしてその思いのまま、僕は腰を振り続けた。
 身を清めるはずの風呂場で、僕達は欲望で互いの身体を汚し合い続けた。
 浴室には、淫らに腰を打ち付けあう音と、ねっとりと絡み合う水音。そして雄と雌の歓喜の声がいつまでも響き続けた。
15/09/04 00:06更新 / 玉虫色
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■作者メッセージ
そんな感じの、第三章でした。
猿と言うとオナニーを覚えたら止めなくなるとか、毛づくろいし合うとか、そういう感じの事からお風呂場のシーンを考えたりしました。
……いえ、正直に言えばエッチに洗いっこするシーンが書きたかっただけです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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