連載小説
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もしも、病院にこんなナースがいたら・・・
突然のケガや病気で、私たちが必ず一度はお世話になる場所、病院。

しかし、この病院には何もそういったものを治療する医師だけがいるわけではありません。

患者さんの身の回りのお世話をする、ナース。

白衣の天使とも呼ばれるその存在はもはや、病院内のアイドルといっても過言ではありません。


という訳で今回のもしもシリーズは、そんな、ナース達のお話です。


もしも、病院に、こんなナースがいたら・・・











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〜CASE1〜 マミー



「あっちゃ〜、包帯にお茶零しちゃった・・・気持ち悪いから換えて貰うか・・・」



ポチ・・・・



『・・・はい、どうしました?』



「あの〜すみません。包帯にお茶を零しちゃって・・・すみませんが、換えて貰えませんかね?」



『わかりました。すぐに行きますね』


プツン・・・



「はぁ〜、しかし、最悪だなぁ〜コレ・・・」



〜数分後〜



コンコン・・・


「はい、どうぞ」



ガラガラ・・・


「・・・失礼します」



「あぁ、すみませんね。ホントに申し訳ない」



「・・・気にしないで下さい。では、交換しちゃいますね?」



スルスル・・・ (包帯解き中・・・)



「この濡れちゃった包帯は、もう処分しちゃいますね?」



「すみませんね〜、ホントにご迷惑をおかけして・・・」



「いえいえ、良いんですよ?それじゃ、んしょ・・・っと」




ヌギヌギ・・・ (看護士はいきなり服を脱ぎだした!)




「え!?ちょっと看護士さん、何で、いきなり後向きで服脱ぎだしてるんですか!?」



「え・・・?包帯の交換ですけど?」



「だから、そうじゃなくって、何で脱ぐ必要があるんですか!?」



「あぁ、それは・・・包帯の在庫が無くって・・・だから私の包帯で代用を・・・」



スルスル・・・ (看護士は自らの包帯を解き始めた!)



「ちょ、ちょっと、止めなさい!?」



ガシッ! (男は止めようと彼女の体を掴んだ!)




「ふぁあ・・・♪」



「・・・え?」



「あひぃ・・・もうらめぇ・・・♪」



バタリ・・・ (看護士は倒れてしまった!)




「・・・・・・・・だめだ、こりゃ ><;」




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〜CASE2〜 ウシオニ



「あ〜・・・検査入院ってのは案外、暇だなぁ〜・・・」



ドンドンドン!!



「あ、はい。開いてますよ?」

ガラガラガラ!! 


「邪魔するぞ〜?」


バンッ!!


・・・ガシャ〜ン!


(男の上の棚が落ちてきた!)



「〜〜〜〜〜〜ッ!?いったぁ〜!?ちょ、ちょっと〜!何やってんですか!?もうちょっとゆっくり開けてくださいよ!?いったいなぁ〜もぅ!」



「はっはっは〜!そんな細かい事は気にすんな!!それより、検温の時間だぞ〜!」



ゴチンッ!!


(看護士は頭をぶつけた!)



「って、アイタァ!?・・・・ったく、何だよ!?この入り口は!?低くて狭いから入れねぇじゃねぇかッ!?」



「いや、アンタがデカ過ぎるんだよ・・・それ・・・」



「こんのぉ〜・・・こなくそぉッ!!・・・ふ〜ん!!」



ガチッ!!



「・・・・・・・・あ」



「・・・?どうしたんですか?」



「あ、あはは・・・いやぁ〜、わりぃんだけどさ、何か、体が挟まっちまったみたいだからさ、助けてくんね?」



「えぇ!?ったく、しょうがないなぁ〜もぅ〜。引っ張ればいいんですか?」




「ああ、頼むわ」



「ふんッ!ふんッ!!そぉい!!」



男が力いっぱい引っ張ると、看護士が挟まっていたドアの周りがバキバキッ!と音を立てて壊れ、勢い余って彼女は向こう側の壁へ激突し、さらにその壁をバキバキッ!と音を立てて破壊した後、外に投げ出されて、倒れてしまった!




「うが〜!いててて!誰か・・・誰か、救急車呼んでくんね?」






「・・・・・・・だめだ、こりゃ ><;」





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〜CASE3〜 コカトリス




「あ〜・・・そろそろ注射の時間だなぁ〜・・・」



コンコンコンコンコンコン!!



「は、はい?どうぞ?」



ガラガラ・・・



「し、ししし・・・失礼・・・します・・・・わ、わたし、き・・・今日から、あああ、あな、あなたの身の回りのお、お世話をさせていただく事にな、ななな・・・なりました」



「は、はぁ・・・?あ、あの〜だ、大丈夫ですか?」




「あ・・・あのあの・・・わ、わたし・・・ここに、き、今日、き・・来たばかりの、ししし、新米なんです・・・い・・一生懸命、が、ががが、頑張りますので・・・・・」




「は、はぁ・・・」




「あ、あのあの・・・さ、早速ですが・・・お・・・お注射、う、ううう、打たせても、もらいますね・・・」




「あ、あの〜・・・大丈夫なの?何かさっきからブルブル震えてるけど・・・?」



「だ、だだだ、大丈夫です・・・さ、さあ、ううう、腕をだ、出してく・・・下さい」



「はい」



男が腕を差し出すと、彼女は腕に消毒用アルコールを染み込ませたガーゼを腕に擦りつけた。


・・・思いっきり力いっぱいの力で。



「ちょ!?痛ッ!!痛いよ、アンタ!?何やってんの、もぅ〜!」




「あああ!?ご、ごごご、ごめんなさい!?わ、わわわ、わたし、こ、ここにき、今日、き、来たばかりのし、しし、新米なものですから・・・い、いい、一生懸命頑張りますから・・・」



「まったくもぅ〜。ちゃんとお願いしますよ?」




「は、はい。で、では・・・・・・・あぁあぁぁぁ〜!!」



看護婦は注射器を取り出し、針先を見るなり、悲鳴を上げた!





「ちょ!?看護士さん、どうしたんですか!?」



「こ、こここ、これがい、今から、か、かか、患者さんのう、うう、腕に刺さるんですかぁ!?うぅう〜・・・」



「刺さるってそんな大げさな!?」




「い、いいい、痛いですよねッ!?いいい、痛くないわけ、な、ないですよねッ!?」




「いいからさっさとしてくださいよッ!?」




「は、はははい!?で、ででで、では・・・・・えいっ!!!」


(ブスリ!看護士は“目を瞑って”注射器を刺した!)



「〜〜〜〜ッ!?ああああ〜〜〜〜〜ッ!?」


(パチリ!男の絶叫に看護士は目を開けた!)



「ど、どどど、どうされました!?」



「どうされました!?じゃ無いよ!!何、足に刺してんですか!?いったいなぁ〜、もぅ!!早くコレ、抜いてくださいよッ!?」



「あああああ!?ご、ごごご、ごめんなさい!?な、何せわたし、き、今日来た、ば、ばかりのし、ししし、新米ですから・・・」



(グイッ!看護士は力いっぱいに注射器を抜いた!)



ピュ〜!!



「あああああ〜〜〜ッ!?」



「ああああああ!?ち、ちちち、血が・・・血がぁ〜!!・・・きゅう〜〜〜〜・・・」


バタリ!


看護士は倒れ、白目を剥いて気絶してしまった・・・・・



「・・・・・・だめだ、こりゃ ><;」



チ〜ン・・・・




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〜CASE4〜 ワーシープ




「ふぅ・・・リハビリも終わったし、ちょっと疲れたからひと眠りしようかな・・・」



ガラガラ・・・



「・・・あれ?私、カーテン閉めて行ったっけ・・・?」



シャッ・・・



「ぐ〜・・・ぐ〜・・・」



「!?」



「う〜ん・・・んうぅ・・・す〜す〜・・・」



「ちょっと、ちょっと看護士さん!?何やってんですか!?」



「・・・・ふぇ?」



「ふぇ?じゃないでしょ、アンタ!?何、他人のベッドで寝てるんですか!?」





「ん〜・・・もう〜、何言ってるんですかぁ〜?ここは私のおうち。私のベッドですよぉ〜?・・・ふぁあぁぁ〜・・・・ぐ〜・・・す〜・・・」





「・・・・・・だめだ、こりゃ ><;」





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〜CASE5〜 シルフ



「あ〜・・・頭と足が痛いなぁ〜・・・」



コンコココンコン、コンコン♪



「誰だよ!?変なノックしてるのは?」



ガラガラ・・・



「は〜い!白衣の天使ちゃん、と〜じょ〜!!」



「・・・あの、看護士さん!!静かにしてくれない!?今、頭が痛いんだから・・・・」



「え〜?患者さん、頭が痛いのぉ〜?きゃっははは〜!!」



「〜〜〜ッ!?ちょ、ちょっと!静かにしてって言ってんでしょ!?ったくもぅ〜!」



「てへっ、は〜い」



「・・・で?看護士さん、何しに来たんですか?」



「あ、そ〜だった!足の包帯を換えに来たんだよ〜♪」



「あぁ、そうだったんですか?丁度良かった。足が蒸れてて気持ち悪かったんですよ。んじゃ、お願いしますね」



「は〜い。じゃあ、ちゃっちゃと換えちゃいましょ〜!!」



グイグイグイッ!



「イタイ、イタイ、イタイ!?ちょっと!?痛いじゃないですかッ!?何やってんですか、アンタは!?」




「え〜?男の人なのに、なっさけないなぁ〜もう♪」




「・・・・・・あのね、看護士さん。一つだけ言っていい?」




「・・・・・・だめだこりゃ♪」




「なに人のセリフ取ってんですか、アンタは!?」




「きゃっははは〜!!!」




「はぁ〜・・・・・・・・・だめだ、こりゃ ><;」


12/09/14 23:08更新 / 四爺麓参
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■作者メッセージ
こんなナースがいたらさぞかし賑やかなんだろうな(笑)

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