連載小説
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クラーケンさんと深海えっちしよう!
クラーケンさんに甘やかされえっちしたいな……
例えばこんな感じで。
ある日、人生の諸々に疲れた俺が、海辺で缶コーヒー(カフェオレ)飲みながら黄昏れてると、突如遠くの海面から細長い2本の「何か」が突き出てくるんですよね。
何だありゃ? って目を凝らすと、細長い二本の「何か」はグニャンッ……と曲がって先っちょ同士を繋げてハートマークになるんですよ。
何故かそれに返答しなきゃ、と思った俺は缶コーヒーの缶を足元に置いて、自分も手でハートマークを作るんですね。
そしたらその「何か」はクネクネ動き出してさぁ、その様子が何か照れてるみたいで可愛いかも、って思ってるとですね。
その「何か」がすごい勢いでこっちに向かって伸びてきて。
ぼんやりしてた俺はその2本の「何か」にあっという間に絡め取られて、そのまま海の中へ引き込まれちゃう……!
ひぃっ、何やコレ⁉︎ あかん、多分俺死んだ……! って思ってるうちにどんどん深い場所に引き込まれて行って。
何故か息も苦しくなくて、でもやっぱり死ぬのは怖くて目をギュッと閉じちゃって。

そのまま、しばらく時間が経って。
引っ張られる感覚が収まったと思ったら、何かフワフワ浮かんでる感じがして。
そんな俺の耳に

「こんばんは〜」

ってホワホワした感じのお姉さんボイスが聞こえて来て。
恐る恐る目を開いた俺の視界に映ったのは……もう説明不用ですね。
真っ暗な海の底で儚げな光を放つ、おっぱい触手イカお姉さん、クラーケンさん!
彼女の幻想的な美しさに見惚れる俺に

「はじめまして〜。私の名前はセピアと申します〜。
ふつつかものですが、よろしくお願いします、旦那様〜❤️」

って挨拶されるんですよね!
何か空中(水中?)で三つ指ついて、触手もついて丁寧にお辞儀されて困惑してる俺を見て、頭上に?マーク浮かべたみたいな困り顔で俺を見るセピアさん。可愛い。

「あら〜……? おかしいですね〜。
乙姫のマミちゃんに好きになった男の子には、こうやってご挨拶するのよ、って教わったのですが〜……
私、何か間違えてます〜?」

って言われてさぁ、もう完全に混乱しちゃうんですよね、俺。

えっ? 乙姫? 好きになった?
何? 何で? というかここどこ? 海の中?
何で息もできるし、普通に会話できてるの?

って俺が質問したらセピアさん、ニッコリ笑って

「海の中でもへっちゃらなのは〜私のラブラブパワーのおかげですね〜❤️ えっへん♪」

って胸張ってドヤ顔するんですよ、おっぱい揺れてエロいしドヤ顔めっちゃ可愛い。
でも次の瞬間、サッと頬染めてモジモジし出すんですよね。
両手の人差し指を合わせて、それと同時に触腕の先っちょもツンツン付き合わせながら、触手をわななかせて、全身で照れをアピールするんですよ、このイカお姉さん……!
可愛すぎませんか?

「えっと……そのぉ〜❤️
海の中から寂しそうな顔したあなたが見えて……そのお顔を見た瞬間、こう……ビビっ! と来て……❤️
仲良くなりたいなぁ〜、お話したいなぁ……って思って……でも急に触れるのも怖かったから……遠くから『好き好きサイン』送ったらぁ……❤️
あなたが応えてくれたから……❤️
私、もう嬉しくて嬉しくてぇ……❤️❤️
つい、ここに連れて来ちゃいました〜❤️❤️❤️」

そう言って両手でハートマーク作って、はにかむセピアさん……!
触腕も彼女の頭上でハートマーク作っててさぁ、もうめちゃくちゃ可愛いんだ……
俺も自分が両手でハートマーク作った事思い出して恥ずかしくなって来てさぁ、照れ隠しに目を逸らして別の話題で誤魔化そうとしちゃうんだ。

へ、へぇ……セピアさんってすごく目が良いんだね。
こんな海の底から海辺の俺が見えたんだ……

俺がそう言うと彼女はグイッと顔近づけて来て。

「えへへ〜❤️ そうなんですよ〜♪ 私の目、すごく良く見えるんです。
だから、あなたの事近くで見るともっと色々なモノが見えるかな、って〜❤️」

お互いの吐息がかかるくらい間近で、彼女に見つめられて。
右目は髪で隠れて見えないけど、それでも心の内まで見透かされそうな澄んだ瞳と視線を絡ませてると、もうどうしようもなくドキドキして来て、ちんちんも膨らんで来てムラムラ収まらなくて……そのまま、どちらからともなくチューしちゃうんですよ。
最初は唇を重ねるだけのキスだったけど、すぐにそれだけじゃ満足できなくなって、お互いの舌と舌を深く絡め合うえっちなキスして……いつのまにか俺のズボンもパンツも彼女の触手に脱がされてて。
ヌルヌルした触手に全身絡め取られて。
俺も彼女の背中に腕を回してしっかり密着して……初えっちしちゃうんですよ。
セピアさんのヌルヌルおまんこに何度も精を吐き出して、彼女の艶めかしい腰つきに何度も搾られて……
知らない内に俺たちの周りは深海の暗さよりも真っ暗な闇に包まれてるんだ。
それはセピアさんが出したイカスミ。
えっちしてる時の俺の姿を誰にも見せたくない、彼女の独占欲の表れ。
俺も彼女の痴態は独占したいし、それはお互いにとって喜ばしい事で。
そのままお互いだけが見える暗闇の中で愛し合い続けるんですよ。
愛する女性を独占して、愛する女性に独占されて。
深く深く、溺れていきたい。
愛と安らぎに満ちた海の底に、どこまでも、どこまでも……




えっちがひと段落して、お互いに繋がったままちゅっちゅしまくってるとですね、セピアさんにこう言われるんですよ。

「あなたの口の中、甘くてほろ苦い……❤️
オトナっぽくて素敵……❤️」

って。
そう言われた俺は苦笑しながらこう返すんです。

あー……それ、多分さっきまで飲んでた缶コーヒーの味かな?
だから別に俺の口の中がそういう味するって訳じゃないと思う。
……何か、ごめんね? ロマンチックな雰囲気、台無しにしちゃって。

そう謝る俺に彼女は気にした風もなく

「あらまぁ♪ あなたはその『かんこーひー』って飲み物、好きなんですか〜?」

って聞いてくる。

いや、どうだろう? 特別好き、って訳でもないけど……

って言い淀む俺に彼女はこう言うんですよ。

「私、この味、気に行っちゃいました〜❤️
地上に行けばこの飲み物がたくさんあるんですよね〜?
よ〜し! それじゃあ、地上まで一緒に行きましょうか〜。
その『かんこーひー』って飲み物、たくさん飲みたいです〜♪
もちろん、あなたの口移しで……ね❤️」

って妖艶な笑みを浮かべて舌舐めずりする彼女のナカに。
俺は、また射精してしまうのだった……
23/02/23 19:10更新 / H.H
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■作者メッセージ
クラーケンさんのお名前は「セピア」さんにします。
イタリア語の「seppia(甲イカ)」からそのまま使わせてもらいます。
大人っぽさと可愛さが両立してる響きが良いかな、って。

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