連載小説
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アンノウンさん 助手・セイレーン
 来てくれたんだ!
 嬉しい!

 こうして二人っきりになるのも久しぶりだね
 昔は、よく一緒に遊びに行ったのにね

 お互いに忙しくなっちゃったからねー・・・
 ボクもコンサートとかで色んな所に行かなくちゃならなくなったし・・・

 ねぇ、覚えてる?
 ボクの初ライブ
 緊張しているボクにさ・・・
 手に人って書いて飲むと緊張しなくなるよって教えてくれたよね

 あの時は「そんな簡単に緊張がほぐれるはずない!」って怒っちゃったけどさ・・・
 実はね・・・今でも、やっているんだ・・・

 もちろん、先輩達とかには内緒でね
 見られたら「そんな迷信を信じてるの?」なんて笑われちゃうもん

 あ、そういえば君さぁ・・・
 ボクの初ライブ終わった後、舞台の袖で感動して泣いてたんでしょ?

 なんで知ってるのって?
 そりゃあ、決まってるでしょ

 それ聞いて、ボクも泣いちゃったからね・・・

 コホン・・・
 マイクテス マイクテス
 うん、調子良い

 アー・・・ アー・・・
 喉の調子も万全だね

 ベストコンディションだ

 でも・・・おかしいなぁ・・・
 こんなにベストな状態なのに、心臓がドキドキする・・・
 ファンの前で歌っている時でも、こんなに緊張しないのに・・・

 君のせいだよ?
 心臓がドキドキして、顔が熱くなるのも全部、君のせい。

 デビュー前からのボクを知っている
 ボクの歌が下手なときから、ずーっと聞いているから
 君相手だとすごく緊張しちゃうんだ

 君のためだけに歌うんだから・・・ボクの歌、ちゃんと聞いてくれないと嫌だよ

 今宵のボクのライブは大好きな君のために捧げるライブです
 観客は君しか居ないけど、最後まで楽しんで行って下さい

 じゃあ・・・歌うね


 ねぇ、ボクがアイドルを目指した理由分かるかな?
 憧れの人が居たんだよ
 決して、気の利く人ではなかったし
 格好良い白馬の騎士でもなかったの

 でも、とても温かい人だった
 とても優しくて、とても不器用
 日溜りの様なぬくもりに
 ボクは少しずつ惹かれていった

 落ち込んだ時 ボクのことを励ましてくれたよね?
 すれ違う事もあったけど 君はちゃんとボクを見ていてくれたよね?

 待っていてくれて ありがとう
 待たせて ゴメンネ

 ボクは君に負けないぐらいのアイドルになれましたか?



 どうだった?
 今まで・・・一番上手く歌えた?

 ありがとう
 あ、あのさぁ・・・御褒美に・・・キスして?

 ん・・・む・・・はむ・・・ちゅ・・・・♪

 えへへ・・・
 君の唇、美味しいね・・・

 もう一回・・・してくれる?

 良い? やったぁ!
 大好き♪

 ん・・・ちゅ・・・くちゅ・・・
 ぴちゃ・・・ぺろっ・・・

 ドキドキ、しちゃった・・・

 君も?

 うふふ・・・嬉しい

 でも・・・ボクはファンを大事にするから・・・
 ドキドキするのはまだ早いよ?

 それに・・・君には特別なファンサービスをしてあげるから・・・ね?

 ほら、ズボンを脱がせてあげる
 もう、臨戦態勢だね・・・

 セイレーンの魔力に当てられちゃったかな?

 え?
 ボクが可愛いから?

 そんな・・・恥ずかしい事言わないでよ! もぅ///

 と、とにかく!!

 するよ?
 まずは・・・羽で、ね?

 くすぐったい? それとも気持ち良い?
 気持ち良いんだ、クスッ♪

 ヒクヒク言ってるよ?

 出したい?

 でも、だ〜め
 どうしてって?

 ボクだって我慢してたんだからね・・・

 ねぇ、君の事を食べて良い?
 食べるよ? ううん、食べるから!

 う、んくぅ・・・
 あ・・・あぁあああんん!!!
 マイクが大きすぎて・・・咥えただけなのに・・・イッちゃった・・・

 えぇ・・・ずるい?

 仕方ない、でしょ? 君とするの・・・久しぶりなんだもん・・・
 ずーーーっと・・・ 一人で慰めてたんだよ?
 君の写真見ながら・・・ 楽屋で・・・
 寂しかったんだよ・・・?

 あぁん!!! ちょ・・・待ってよぉ!!! そんな、急に動かないでぇ!!!

 おかしくなっちゃうから!!!

 ボク、おかしくなっちゃうよぉ・・・!!!

 奥までぇ!!! ボクの奥まで届いているよぉおおお!!!
 声出すからぁ!! 御褒美頂戴!!! 白いのぉ、君の白いのぉ!!!

 もっとぉ!!! んっくぅ! だめぇ!!! 優しく突いてぇ!!!


 イクぅ!!! ボク、イッちゃうぅううう!!!


 あぁあああああああああああああああああああああああ!!!!

 はぁ・・・はぁ・・・ふぅ・・・
 すごぉい・・・
 奥まで君の白いのが掛かってるのが分かるよ・・・

 ねぇ・・・子供できちゃったらどうする?
 スキャンダルだよねぇ〜・・・

 純情派トップアイドルで売り出したのにさ・・・
 君と一緒に寝ちゃってるんだもの
 それでこんなに乱れてさ・・・

 雑誌の記者に見つかったらきっと
 「純情派トップアイドル AVデビュー?」
 なぁんてタイトルで書かれちゃうんだろうね?

 どうしたの?
 そんな顔してさぁ

 クスクス・・・
 ボクのお仕事の心配してくれてるの?

 ありがとう、でも、心配要らないよ
 それはファンだって大事だよ?

 アイドルだもん
 ファンを大切にしないアイドルなんかアイドルじゃない

 それ以上に、ボクにとって君が誰よりも大切なだけだよ

 ボクはね・・・本当に大切な人から「大好き」って言ってもらえるなら
 それで満足なんだ

 うふふ・・・

 雑誌でどんな事言われても、君がボクを好きって言ってくれるならそれで良いんだ

 今まで頑張ったのに、そんな簡単に辞めて良いのかって?
 うん、別に良いよ

 君にボクの事をもっと見て欲しいって思っただけだし
 君がボクの事をもっと可愛いって思って欲しかっただけだから

 ちょっと頑張り過ぎちゃってしばらく会えなくて本末転倒になっちゃったけどね

 もし失敗があるなら、そこだね

 今まで・・・ゴメンね
 それと・・・これからず〜〜〜っとよろしくね?

 んちゅ♪

 ボク、今までで一番幸せだよ

 ありがとう


 あぁ〜〜〜〜〜!!!
 今なら君と空を飛べる気がする

 飛ぼう!
 一緒に飛んでくれるよね?

 しっかり捕まってね?
 それと・・・繋がってね♪

 さぁ、行くよ?

 あぁん!!!
 飛ぶよ?


 あぁ・・・すごい・・・ボクたちの事をみんな見てるよ?

 もっと見て!!!
 ボク達のイヤらしい姿をもっと見てぇ!!!

 もっともっとボク達の愛の形をみてぇ!!!

 すごぃよぉ!!! 君のマイクが大きくて動いてて・・・
 飛んでるのに落ちちゃうよぉ!!!
 落ちてるのに飛んじゃうよぉ!!!

 飛んでるよぉ!!! ボク達飛んでるよぉ!!!


・・・

・・




 恥ずかしくて・・・ボク死んじゃう・・・
 なんで、あんな事しちゃったんだろう・・・

 うぅ〜・・・ あんな、一杯の人に見られちゃうなんて・・・
 舞台だって、あんな事しないよ・・・

 アイドルじゃなくて、完全に痴女だよぉ・・・

 どうしよう・・・
 ボク、もうアイドルとしてやっていけない・・・

 責任取って!!!

 嫌だって言っても聞かないからね!!!

 人生はリテイク無しの一発勝負なの!
 ボクと一緒に人生を成功させてよね?

 返事は?

 じゃ、これからもよろしくね



 ベストパートナー!!!
10/09/24 23:15更新 / 佐藤 敏夫
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■作者メッセージ
歌が思いつかない・・・orz
とりあえず、俺の音楽センスはゼロだ・・・
歌が短いのはそのせい・・・ 突っ込まないで・・・

そして・・・

おかしいな、リクは勝気セイレーンのはずだったのに
甘々ですやん・・・

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