連載小説
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準備・・・・・・・・・
{否定的な意見や思想が出ると言うことは矛盾点が存在するから起こるのだ
私は結果的にその様な意見が自然に消えていく事が望ましい・・・・が・・・
今の世の中では絶対に不可能だ・・その様な意見は不可解に押さえつけられる
・・だからこそ私は考えでなく行動を起こしている・・・・・・・}

             Z部隊結成相談のザバサの意見より抜粋・・・・


太陽が沈み、代わりに月がニルバスの街を青白く照らす

巨大なオアシスの湖面に青白い月が映りまるで幻想世界の様だ

(つーか、私からすればすでにこの世界だけで幻想世界だよ)

そう私は思いながら新たに創設した支部の二階の窓から月を見ていた

(さて、そろそろヴァンパイアも活動しても良い頃だ)

そう思うと私はエレノアにそろそろヴァンパイア探しをしてもらおうと考えた

「エレノア…ヴァンパイア探しを……」

私がそう言うと

「安心するが良い…もう発見済みじゃ……」

エレノアはすでに波長やら何やらを感じ取っていたらしい目を瞑りながら何か

を感じ取っている

「そうか・・・で、どのあたりだ?」

「んん〜たぶん裏に面する雪山山脈からじゃのう」

私はエレノアの言ってきた事に驚いた

「あんな過酷な環境の所に居るのか?」

私はエレノアを信じていたが、やはり疑いたくなった

「間違いはない、確かにあのあたりじゃ」

「そうか、一回町で聞き込みを行った方が良いな」

私はこのあたりの情報をいち早く集めないといけないと思った

「エレノア、もう十分だ」

「そうか」

そう言うとエレノアは瞑っていた目を開けた

(しかし何故あの様な所に……)

私は未だに信じ難かった

聞いた話ヴァンパイアは大きな屋敷に住んでいると言われた

(あの様な山に大きな屋敷が存在するのか?)

考えれば考えるほど謎が深まる

しかし、私はまだ、ニルバスに来てまだ半日もたっていない

先ほども思った通り情報が少なすぎる

今後ここに支部を作るとしても情報は重要だ、

(まっ、明日から始めますか?)

そう思い私は悩んでも仕方ないと思い明日から活動すると決めた

「そう言えばエレノア、私が移動した後装置はどうなった?」

私は移動は成功したが装置はどうなったか知らない

「それなら、お主が移動した後も正常に起動していたのう」

エレノアの一言に私は安心した

「そうか、それは良かった」

落ち着いた私は疲れていたので明日の為に早めに寝ようと思い

この家に付いている風呂に行こうとした

この家は大きい家なので風呂が付いている

「お主…何処に行くのじゃ?」

「ああ、今日は疲れていてな、明日の為に早く寝ようと思って、風呂に行く所 さ」

そう言う私を見てエレノアが言った

「そうか、なら我もお主と一緒に入るとするかのう」

「・・・・逆に疲れそうなのだが?」

「気にするでない、今回は純粋に一緒に風呂に入るだけじゃ」

「・・・そうか、なら良いか」

「話が分かるのう♪」

私はエレノアが{そう言うこと}をしてこない・・・と言うのなら

悪くないと思い一緒に入ることにした

実際私は交わるのは疲れるので欲情した時以外あまりしたくはないが

裸体を見るのは積極的に見に行くたちである

(やはり、私はヘタレなのかもしれないな)

そう思いながらも私は浴場で服を脱いでいた

「ザバサ、早く入らぬか? 思ったより広々とした風呂じゃ」

どうやらエレノアは先に入っているらしい

まあ、エレノアは自ら言った約束は守るので襲っては来ないだろう

「ああ、今入る」

「ガラガラ.....」

浴室の扉を開けて風呂場に入る

するとそこには全裸で湯船につかるエレノアの姿があった

(おっ思わず反応してしまった)

私はエレノアの裸体を見て息子が反応してしまわないように気を落ち着けた

エレノアはその様を楽しそうに見ている

「どうじゃザバサ、思ったより広いじゃろう?」

そう言って湯船から身を乗り出して言ってきた

「ああ、そうだな…予想外だ……」

浴場は広かった、少なくとも八畳位の広さはある

またこの家には生活用水用の井戸が掘ってあるらしく

井戸から水を転送する魔晶石からは常に水が出ており

また魔晶石の力でお湯も即座に出てくる

「エレノア、ここなら改築しなくてもよいな」

「そうじゃな、確かにこの広さなら問題はないじゃろう」

そう会話の間にも私は蛇口代わりの魔晶石からお湯を出して

体を洗おうとしていた、するとエレノアが・・・・・・

「ザバサ、お主は疲れていおるじゃろう? 我が代わりに洗ってやるぞ」

「大丈夫だ、この程度では体力は消費しない」

私はエレノアの裸体を見ているだけでも息子が大変なことになっているのに

体なんて洗われたらもう・・・・・・

臨戦モードにならない限り息子の奮起は止められない

(・・・と言うかエレノア、私の性癖を理解してきたな)

そう思いながらもエレノアの好意を無駄には出来なく

結局・・言われるがままに体を洗ってもらうことにした

「ほれ、エレノア…タオル」

私は体を洗うためのタオルを渡そうとそう言いながら後ろを向いたら

「・・・・・・エレノア、何をやっているのだ?」

エレノアは私の後ろで自分の蛇腹で石鹸を泡だてていた

「ん? タオルなんぞでチマチマと洗うのなんて我には出来ぬからな」

「・・・で、自分の体で洗おうと?」

「そう言う事じゃ♪」

エレノアはやけに嬉しそうだが私にとっては非常にマズイ状況だ

「ちょ…ちょっと待て……」

私はそう制止したのだが

「隅々までよ〜く洗ってやるからのう」

そう言うと私の体にエレノアが巻きついてきた

にゅるにゅると音を立てながら蛇腹の自分の体が絡みつく

「謀ったな、エレノア…」

「何の事じゃか分からんのう♪」

エレノアはそう言いながら石鹸まみれになった体をさらに密着させていく

正直この時はほんとにまずかった・・色々な意味で

「さて・・そろそろ洗うとするかのう」

そう言うとエレノアは石鹸でにゅるっとした蛇腹で私の体全体をこすって来た

そう、へびが木の枝巻き付きながら移動するみたいに

(うっ…これはマズイな)

そう思っている私だがこうもエレノアに絡まれていると身動きが取れない

私はその時必死で冷静になろうとしていたのだが

「何処かかゆい所はないかのう?」

そう聞いてきたエレノアに私は

「主に背中がかゆい…」

この様な状況なのに馬鹿正直に言ってしまった

「ほお…背中がかゆいのか……ふふふ♪」

エレノアはそう不吉に微笑むと

石鹸をたっぷり泡立てた豊満な胸で私の背中をこすってきた

縦横にエレノアの柔らかな乳房が私の背中をこすり

かゆい所にはエレノアの固くなっている乳首が当たる

にゅるにゅるといやらしい音を立てながら

「ふふっ・・どうじゃ? かゆみは取れたかのう?」

エレノアは若干感じているのか声が震えている

「あっ・・ああ、かゆみ以外にも色々と取れたよ」

私は正直我慢の限界、もといここまでされたら答えないとダメだろう・

という感覚に襲われていた

「ほう、それは良かったのう」

エレノアはそう言うと体を洗い終え私の体から離れた

あの様な事をしていたが、私の体は綺麗になっていた、

(・・・すげえな、本当に隅々まで洗ってあるよ)

私はそう思いながら感心した

「ザアアアアァァァァァァァァァ..」

エレノアは体に付いた石鹸の泡と私の垢を水で流していた

(とりあえず沈むとするか)

そう思い私は若干疼く体を引きずりながら湯船につかった

(ふぅ〜極楽極楽…)

風呂とはすばらしいものだ・・疲れがお湯に溶けていくように取れる

先ほどまで疲れていたせいで肌がが荒れていたが

今ではつるつる・・いや・・・ぬるぬるしている

(え!? 何だ?! このお湯?)

私は沈んでから気が付いた・・・・・・

(これ水ではなく、ローションだ…しかもあったかい)

私はすぐさまエレノアの方を向いた

(・・・・嗚呼、絶対よからぬことを企んでいる)

振り向いた私の目に飛び込んできたのは

あからさまに何か企んでいる目つきで見ながら

不吉に微笑むエレノアの姿だった

「エレノア、何をした?」

私はエレノアにそう尋ねた

「ふふふ、我の魔法は素晴らしいじゃろ?」

エレノアは分かり切った顔をしていた、そして私は悟った・・・・・・

(こいつ…私から襲わせようとしている……)

私には分かった、なにせローションと言うか濡れた感じのプレイが

大好きだ・・・と言うことをエレノアに知られていたからだ

「・・・で、この様な状況にしてどうする気だ?」

さらにマズイことも発覚していた、湯船から出ようと私だが、

金縛りを喰らっていた、無論エレノアの

「なにを勘違いしておる? 我はただお主の疲れを癒してやろうとしておるの じゃぞ」

私は理解した

(ローションマッサージをする気だ)

何故かって? それは私の性癖だからだ、身動きでいないうえにローションま

みれ・・・私の息子は限界だった

「さてさて、動けないのか? しかたないな、我が助けてやろうかのう」

エキドナはその様なセリフを棒読みで言い

エレノアが湯船に入ってきた

(やあべぇ..)

それと同時に私の金縛りが解けたが、案の定、逃げる前に絡まれた

「まてまてまて! 私にはもうそんな余力は」

そう言ったがエレノアに完全に無視され完璧に巻きつかれた

「ほう、動けなくなったのは、体全体が固くなっているからじゃな」

「いやいやいや、お前が巻きついているか)ry」

私の進言は棄却され、エレノアの手で口をふさがれた

「さて、固くなった体は我のマッサージでほぐしてやるからのう」

そう言うとエレノアは私の体を

強く締め付ては緩め・・また強く締め付けては緩め・・・を繰り返し行った

(ん、んぐ…)

正直そのマッサージ自体は気持ちが良かったが続けられると体・・と言うか

理性が保てなくなる、しかもローションとの愛称は抜群で、そしてついには

私の息子が正しい反応をしてしまった、それでもって、それを待ってましたと

ばかりにエレノアが・・・・・・

「ほう、体の方が柔らかくなった次はコッチのほうかのう」

そう言いながらエレノアは私の息子に向かって

手でローションを煽り刺激してきた

(うっ・・くっ・・・・)

エレノアは自分で言った約束は守る

どうやら私の息子に直接触ったら{そう言うこと}になってしまう

と思っているらしい・・まあ、許可されたら別だが・・・・・・

実際私には直接触られるよりもこっちの方が刺激が強かった

「ほれ、どうじゃ? 固くなっておるぞ?」

(もう…ダメだ……)

そう思うと私は体の力を一気に抜いた

これはエレノアに{好きにしてくれ}の合図である

私が力を抜いた途端・・・・

「ほほ、しかたがないのう? 我がこの固くなったモノを柔らかくしてやろう かのう?」

(謀られた..)

そう言いながら巻きつきを強めてきた

「が…ちょ……逃げないから落ち着け!」

私の言葉はエレノアの耳には届いていない

ローションの湯船の中でエレノアは私の体を物凄い力で締め付け

長い舌で首を絞めてきた

「ふふふ、たまにはこういう感じのも良いじゃろう」

そう言いながら私のことを落とそうとしていた

どうやらエレノアのS心に火が付いてしまったらしい、

しかし、私には止めるすべがなかった

「さて・・そろそろ・・・・・・」

エレノアは私の息子に手をかけ絞るように上下運動をし始めた

(が、がはぁ..)

快楽によって理性が鈍くなってきた

「あ…かはぁ……」

首を締められているので意識も朦朧としてくる

「ほれほれ? もう少しで柔らかくなるはずじゃ」

エレノアは私の真っ赤に膨れ上がった息子をしごきながらそう言ってきた

「も、もう限界……」

私の最後の力を振り絞って言った言葉と共に

「あっ・・ああっ・・・・・・・んあっ」

ローションの湯船の中で静かに射精してしまった

それと同時に私の視界もかすんできた

「ふふふ、これで少しは疲れも取れたじゃろう?」

そう言うエレノアの微笑みを見ながら

私の視界は暗くなった・・・・・・


・・・で・・その風呂から約一時間後・・・・・・・・・・・・・・・・・・

涼しげな夜風に吹かれながら私は目を覚ました、ベッドに寝かされていた様だ

「んん、ああ・・・酷い目にあった」

そう言う私だがエレノアのあのマッサージのおかげだろうか

体の疲労は完璧に取れている

(ほお、エレノアのマッサージも効果はあるんだな)

そう思いながらベッドから立ち上がりエレノアを探した

「んん? なんだそこに居たのか?」

エレノアはテラスで夜風に吹かれていた

青白い月の光に照らされる彼女の姿は格段に美しかった

「目を覚ましたか…どうじゃったか? 我の愛情のこもったマッサージは?」

「ああ、おかげで疲労は取れた・・だがもう少し優しい方が良かったな」

「ふふふ、では今度はそうして見るかのう?」

「是非ともそうしてくれ」

その様な会話をテラスでしていた

「明日は何処に聞き込みに行こうかな?」

私は明日の予定を考えた

正直ただ闇雲に聞き回るのでは効率が悪い・・・的確な情報を素早く集める

必要があった、何故なら、あくまで今回は偵察・・もとい実験と言う建前で

やっているため、あまり遅くなると心配されると思ったからである

現にエレノアがここに居ることや支部を立てることは隊員達には秘密である

「そうじゃな…教会にでも行ってみれば何か分かるのではないかのう」

エレノアがそう言ってきた

「何故教会なのだ?」

私は不思議に思った

「実はのう、あそこからダークプリーストの気配を感じるのじゃ」

「ほう、確かにここいらの魔物事情には詳しそうだな」

私はとりあえず教会にいると言うダークプリーストに会いに行こうと決めた

「さて、我もそろそろ寝るとするかのう…」

そう言うとエレノアはテラスから去って行った

「・・・・さて、私も寝るとするか」

そう言うと私は先ほど寝かされていたベッドに向かった


(・・・エレノアって積極的だな)

私はベットに横になりながらそう思っていた

魔物だからそう言うことに必死になると思っていたが

それ以外の理由もありそうだった

(やはり、私がヘタレすぎて満足させられていないのかな?)

だんだんその様な考えも浮かんできた

実際に愛していないわけではない、ただ単に奥手なだけである

(・・だが、なんか気の毒な話だよな)

そう思いながら私はやるせない気持ちになっていた

(まあ、私がただ単に奥手なだけか)

そう結論し私は思った

(たまにはこっちから出向いてみるか)

なぜか私はその様なことを思いついた

たぶん湯船のプレイが初体験の頃を鮮明に思い出させたからだろう

(驚かすために・・光学迷彩)

私は姿を消しながらエレノアの元に出向いた


「しかし、ザバサの奴…どうすればもう少し積極的になるかのう」

エレノアの独り言が聞こえてくる

(私が積極的に? まずないな)

エレノアの独り言に否定しながらゆっくりと近づいていく

そして目の前に近づいた瞬間・・・

「エレノア!〜」

光学迷彩を外しエレノアのベッドに飛び込んだ

「な、なんじゃお主?」

突然の出来事に驚いているエレノアだがそのような暇はない

驚いた瞬間に私がエレノアに飛びついた

「エレノア、たまには一緒に寝ないか?」

「お、お主…どこかで頭でもぶつけたか?」

エレノアはいきなりの出来ごとに戸惑っている

「私は至って正常だ・・でいいのか? 悪いのか」

「どうしたのじゃ? 理由を聞かせい」

とりあえずエレノアは状況を飲み込もうとしていた

戸惑っているエレノアの顔は普段見れないだけあってとても可愛かった

「一緒に寝たくなった、それが理由だ」

「お主、理由になっておらぬぞ」

「不器用なんだ、知っているだろう? そこは分かってくれ」

「ふう・・仕方がない奴じゃな?」

そう言うとエレノアは私に巻きついた

だが今回は優しく自分の体をゆりかごのようにして私を包んでくれた

「・・・でお主、どういう風の吹きまわしじゃ」

とりあえずエレノアはまだ状況が分かっていないらしい

「ん・・まあ、もう少し積極的になるには時間がかかるからな、んでそれまで はこれ位が限界」

私は少し照れながら、かたことでそう言った

「別に我は無理にお主に積極的になってほしいとは思ってはおらん」

「そうか・・では私は一生このままでいようかな」

「じゃが」

「じゃが?」

「ずっと傍に居てほしいのじゃ」

「それはもちろんだ」

そう言い、私はエレノアに抱かれながら共に眠りに着いた・・・・・・




{人の信念や意志を利用して己の欲を満たす者は・・・
何時かはその者たちの制裁を受けるであろう・・・・・・
そして利用していた者には意志や信念などあったとしても陳腐な物であり
簡単に敗北するであろう・・・・・・}





10/09/04 01:41更新 / クロニカル
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■作者メッセージ
管理棟内のザバサとエルナ・・・・・
「まあ・・ここの所は色の話になるからな・・抜かすとしようか・・・・」

「いえ・・艦長・・・続けてください・・・・・・・・・・」

「いやそう言ってヘレーナも後悔・・と言うか顔を真っ赤にしたぞ・・・・」

「構いません・・・」

「どうなっても知らんぞ・・・・・・」

(あれ・・やっぱりデジャブ?・・・・・・・・)

で・・話した後はザバサは気まずくなり

エルナの顔は完全に赤くなっておりました(無表情で・・・)

(無表情で顔が赤く・・・怖いな・・・・・・・・・・)

***********************************
リリア殿は後1〜2回目ぐらいで出せるはずです・・・

リリア殿の回想と言うより

支部創設の回想みたいになっている・・・

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33