連載小説
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本格的始動・・・・・・・・・
{人生やめちゃおうかな〜・・・か・・・・・・・・・・・
選択の余地がある分ましだな・・・・・今我々の状況は人生やめるしかない
の選択肢1つだけだからな・・・・・・・・・・・・・・・・}

                 ザバサZ部隊結成前の一言・・・・・・

「確かに私はあいつらのことを信じていた……」

そう私は言いながら感無量な一瞬の次元移動を終え無事にあっちの世界に着き

町の中を散策していた、

少し前に到着した時はひどかった・・・

                    何故なら・・・・・・


(・・・いくら初めてだからって…間違ってあんなとこに移動させるか?
 普通……)

到着後、すぐにそう思う私が移動した先は・・・・・・

「ははは、落ち着いて落ち着いて…私は決して怪しいものではないし、
 美味しくもないぞ」

公共浴場内部・・しかも女湯と来ている、そして何の因果か魔物しかいない

(いい度胸だ、喰ってやる! やら・・覗きはダメですよ♪〜などと
 言われながら襲われたな、危うく精力吸われそうだったわ)

まあそう思いながらも私は装備していた煙幕弾を投げつけ煙に驚いて

居る間に危機を脱出していた

(浴場の方はボヤ騒ぎだが…まあ大丈夫だろう……煙だけだし)

そう思いながら素っ裸であわてながら浴場から飛び出てくる魔物達や

ボヤ騒ぎを見物に来ている野次馬を見ながら私はこっそりとその場を去った

「・・・で今に至るわけだ」

そう言いながら私は町のメインストリートを散策していた

この町、もとい国の名はニルバスと言うらしい

比較的ここは温暖な場所だ、

メインストリートは行商や屋台でごった返している

所々に自警団らしき人達が立っているが至って治安はよさそうだ

そして何より重要なのはここが親魔物領地である所だ

先ほど気が付いたのだが、公共浴場には男湯と女湯以外に魔物専用の湯が

あるそうだ・・・これは隔離政策と言うわけではなく人間の女性が

魔物達の魔力に当てられすぎて魔物になってしまわない為の措置らしい

それほどこの街には魔物がたくさんいるらしい

(中々魔物達の誘致が進んでいる町だな)

そう思いながら私はメインストリートから空を見上げ空を行き来している

ハーピー達を眺めていた

詳しい時刻は観測しないと立てられないが大体の時間は分かる

今は大体・・昼前だ

私は太陽の位置と気温を感じながらそう結論を出した

(エレノアとは・・・・夜だったな)

そう私は思いながら、私は少しぶらつきながら両替屋を探すことにした

「ここから町が一望出来るな・・・」

そう言う私はメインストリートの最深部にある展望台に居た

展望台と言ってもせいぜい川の土手位の高さである

「ここには宮殿の様なものはないのだな」

どうやらこの街はいくつもの組合見たいな物が集まって統治しているらしい

一番立派な建物が教会と来ている

私はその様なことを考えながら町の外を見わたした

(・・・綺麗だな)

そう思う私の目に映ったのは果てしなく続くオアシス

そして自分の後ろには雄大に連なる険しい雪山山脈が続いていた

(元居た世界に比べるとここは天国みたいな所だな)

そう思いながら私は展望台から両替屋を探していた

正直メインストリート以外は家々が連なって良く分からない

「おっ天秤らしきものが……」

私はメインストリートの入り口で天秤だけを置いて座っている者を見つけた

「両替商の可能性があるな」

そう言った私だが展望だいから入り口まで軽く1q位あることに気が付いた

どうやらメインストリートの露店に夢中だったらしい

(面倒だな…仕方がない……)

そう思うと私は光学迷彩のスイッチを入れ

(行くぞ)

展望台から飛び上がった

私は魔法で空を飛ぶ位は出来るようになっていた、

私はエレノアから魔法を学び次元移動は出来なくとも

魔物レベルで無くては使えない空中移動位は出来る様になっていた

エレノアいわく魔物と関係を持ったとしてもここまで出来る様になるのは

稀だと言われた

(まあ、あれだ、素質があったのかな)

そう思いながら両替商付近の人目に着かない所に降り立ち光学迷彩を切り

両替商の元へ向かって言った

(やはり入り口は混むな…)

そう思いながら私は両替商を見つけ話しかけた

「おい! お主…金を両替できるかね?」

私はなるべくジパングの人間らしく振る舞うことにした

「へえ! お任せください! 金銀その他通貨、何でも両替いたします!」

そう両替商の男は言ってきた

「そうか…ではこの金をニルバスの通貨にしてくれるか?」

そう言うと私は100gくらいの金をバックパックから取り出した

「御客さん…こちらに移住でもするんですかい?」

「まあ、そんな感じだ」

両替商にそう聞かれたので私はそう答えといた

「そうですかい…では秤に乗っけてください……」

両替商に従い目の前に置いてある秤に金を乗っけた

すると男は秤の金に何やら呪文の様なものを唱え始めた

この世界の特徴である、魔法で金の純度を計ることができる

また天秤と言えども釣り合うように反対側の皿に魔力をかけるだけで

不正は出来ない・・・と言うかしようとしても感覚で分かる

「へえ〜…ずいぶんと良い金ですね、さすがジパング産です……」

そう両替商は言ってきた

「そうだろう?・・・でいくら位だ?」

「へえ! ニルバスの通貨ですね…これ位になります」

そう言いながらの瓶覗色の結晶で出来たコインを大量に出してきた

(魔晶石のコインか)

「へえ、これだけの金だとこのコインでないと足りないんです」

そう両替商は申し訳なさそうに言ってきた

「ああ、気にしないでくれ…だが少しは細かいのでいただきたい」

「お安いご用です、これ位しか用意出来ないですが……」

そう言うと両替商は翡翠色のコインと露草色のコインを出してきた

「すまないな」

「お安いご用です、こちらも上等な品をどうも」

「助かったぞ…では」

そう私は両替商に礼を言いその場を立ち去った

「またのお越しを〜」


時刻は昼を少し過ぎた所・・・・・・

ニルバスの通貨名はオルタとネラとなっている

1オルタ=100ネラとなっていて分かりやすい

先ほどのコインで説明すると

瓶覗色のコイン・・・10オルタ
   ↑
   |
   |
翡翠色のコイン・・・1オルタ
   ↑
   |
   |
露草色のコイン・・・50ネラ

               ・・・・・・となっている

この瓶覗色のコインはニルバス最高額通貨だが、

最低額通貨は露草色のコインではなくこれと別に

青碧のコインと舛花色のコインがある

貨幣価値はそれぞれ

青碧のコイン・・・10ネラ
  ↑
  |
  |
舛花色のコイン・・・1ネラ

               ・・・・・・となっている

この国は栄えているため貨幣に高価な魔晶石を用いている

よって貨幣価値が下がりにくいので衰えにくい特性がある分

貨幣製造に多額の資金が必要になるのも事実だ

(まあ、これだけ栄えていれば問題はないだろう)

そう思いながら私は不動産屋を探していた・・・・・・


ちなみに余談だが魔晶石は純度が高くなればなるほど透明度が増す

色でも効果が分けられていており主に赤・青・緑に分かれている

赤は攻撃魔法、青は状態魔法、緑は回復魔法と用途が分かれてる

ちなみのニルバスの貨幣は青色の魔晶石から作られている

普段の生活で使うのには状態魔法の方が良いらしい

また最近はさらに一部に特化させるために錬金術やら何かで

特化させて色違いの魔晶石が出来ていたりする

例として闇魔法は黒・・・等である

そうなると透明度が関係ないが元にする結晶の透明度が重要なことには

変わりはない、しかし魔晶石は魔法を使いたくない時や魔力が弱い者が

魔法を使いたいときに補助する役割のものである

だが、そう言う用途よりも日常生活で使う方が圧倒的に多い

魔晶石は魔力は沢山詰まっているが一度に放出出来る魔力は極微量だ、

なので一般的な使い方だと良くて低級の魔法が少し使える程度だ

魔晶石の普通の用途は生活に使う微量な魔力を補うために使われる

仮に大量の魔力を一気に放出出来る魔晶石があったとしてもずば抜けて高く

それをほいほいと使うバカはいない

魔晶石は魔力を使いきると輝きを失い価値が無くなり、魔力を放出しなくなる

再び輝きを取り戻すまで魔力を蓄えるには長い年月をかけて魔力を

吸収するしか方法はない

ちなみに、ここニルバスの魔晶石硬貨は魔力を放出しないように

加工がなされているため普通の魔晶石の使い方は出来ない

他の所から魔力を受けないと反応しないのだ

だがニルバスの魔晶石硬貨は簡単に言えば魔力の放出しない魔晶石のため

他国ではとても珍重に扱われる

ちなみに普通の魔晶石は掘り出した直後から極微量の魔力を常に放出している

ちなみに、魔力を放出させないようにする加工はニルバスの独占技術だ

用は秘密の技術らしい、まあ・・・魔晶石についてはそんな感じだ

・・・でここで言えるのはニルバスは共生国家と言うべき所で

貨幣はニルバスに定住する人しかほとんど使わない、

またとても高い買い物が頻繁にある国では無いため

物々交換も盛んに行われている

なので貨幣はそんなに重要視はされなく貨幣の目的は

国自体の保身の為だけにしか使われないようだ

魔晶石は複製や混合が物凄く難しいので価値が下がらなく信頼がある

そして素人でも見た目だけで簡単に価値を判断できる

現にニルバスの貨幣価値はとても高く国外にはそんなに流されない

よって国の権限も維持できるわけだ

物を買う際もニルバスの人間は貨幣を使いそれ以外の者は物々交換で

買うことが多い

簡単にニルバスの原理を説明すると

行商人は他国で珍重に扱われるニルバスの貨幣を何とか手に入れ稼ごうとする

ただ・・行商人達の払える限度額はたかが知れている

そしてニルバスの商人たちは行商の品物を安く買おうとする

そして買った品物を皆にニルバスの貨幣で売る・・と言うより分け与える

国を国民単位で守る国だ、他国の介入を・・・・・・

実際ニルバスの貨幣はあまり他国に出回っていないらしい

(自分たちの土地は自分たちで統治するか…立派な考えだ……)

私はその様な事も考えながらも不動産屋を探し続けていた

(しかし色々な物があるな〜)

そう思いながら少し探し続けると家のマークの看板が吊るされた

小さな店を見つけた、

(たぶん、あれじゃないかな?)

そう思った私はとりあえずその店に入ることにした

「ガチャ・・ちりんちり〜ん......」

「いらっしゃ〜い!」

扉を開けると気立ての良い・・・ゴブリンが居た

(なんだ、ゴブリンが店主か)

そう思った私だが嘘は見抜く自信があったため気にしないことにした

また親魔物領ではいたずらはしても悪事は起こさないはずだ

「ここは、家や土地を扱っているのか?」

そう聞くと

「そうだよ〜、ここは両方揃ってるし、今なら特別サービス中だよ」

その様に答えられた

(この店で間違いはないようだな)

そう思い私はその時は安堵したのだが、

「じゃあオジサン、さっそくだけどお嫁さんの種族は何?」

いきなりその様な事を聞かれて驚いた

「は? 種族? お嫁さん?」

私にはいきなりすぎて意味が理解できなかった

「オジサン…ちゃんと看板見てよ! うちは魔物達の為の快適な物件・土地を 紹介、そして販売する店だよ」

(さすが誘致が進んでいるな…だがあの看板だけでは分からんぞ)

私がそう思いながらも戸惑っていると

「はは〜ん? さてはオジサン、プロポーズか何かで家を渡そうとして居る  んだ?」

そう戸惑っている私にゴブリンはいやしい目でみながらそう言ってきた

「あっ、ああ、実はそうなんだ、この前プロポーズされてね」

とりあえず私は嘘は言っていない

「なるほどなるほど・・・でOKと同時に愛を育む家を・・・く〜オジサン  中々粋なことするね〜」

何とか誤魔化せたようだ

「任せてよオジサン! 夜の営みを大事にする大型ベットから
 アルラウネ印の特製媚薬までサービスしちゃうよ!」

何故だかゴブリンはノリノリである

「あっああ、恩に着るよ」

とりあえずそう言っといた

「・・・でさ、オジサンがプロポーズされたお嫁さんの種族は?」

「ああ、種族はな・・・・・・」

まあ、その時知っていたのはエレノアだけだったので

「エキドナだ…」

「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

私はあっさりとそう言ったがゴブリンの反応は違った

「どうかしたか?」

「オジサン…あのエキドナにプロポーズされたの?」

「ああ、そうだぞ?」

「え!? じゃあ締め付けられて強引に……」

「最初はそんな感じだったが…最後は普通にされたぞ……」

私はその時忘れていた、エキドナが上位の魔物であり

なおかつ気に入った者を強制的に夫にすることに定評があったことを

「オジサン・・すげええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!......」

ゴブリンは店の外にも聞こえるくらいの声でそう言ってきた

「どうした?! そんなに驚くようなことか?」

「何言っているんだよ! エキドナにプロポーズされてここに居るって
 ことはだ、エキドナを屈服か何かさせたんだろ?」

「まあ…たしかに屈服はさせたと思うが……」

断じて言う、私は嘘は付いていない

「すげええ…」

まあ、最初はそんな感じの会話だったが

「・・・で、オジサン・・そのエキドナさんは何処に居るの?」

ゴブリンはどうやら私の話を信じられないらしい

「ああ、少し遠くに居る」

「少し遠くって何処?」

「何処だろうな…? あそこ?」

「オジサン言いにくいけど直接お嫁さん連れてこないと売っちゃいけない
決まりなんだよね」

そうゴブリンに言われた

(そうか、仕方がない、非常時だからな)

そう思うと私はバックパックから小さな箱を取り出した

「ん? オジサン何それ?」

ゴブリンを無視しながら私は箱を開け始めた

(こうやって・・こうか!? ・・・・・・で・・こうやって......)

私は特殊金属で出来たからくり箱を開けていた、

その様子をゴブリンはただ眺めていた・・・・・・


開け始めて約2分・・・・・・

「良し! 開いた!」

そう言うと私はからくり箱から透明な結晶を取り出した

透明と言ってもうっすらと瓶覗色をしていた

「オジサン、それって…」

「そうだ、超高純度の魔晶石だ」

そう言ったとたん手に持っていた魔晶石が点滅し始めた

「これで良し! 店主・・・少しの間待って居てくれ」


待つこと約3分・・・・・・

店内に原理不明の時空の亀裂らしきものが出た、

・・・と思ったらその亀裂からエレノアが出てきた

(いつも思うが次元移動って感無量だな

私はそう思っただけだが

「ザバサ・・呼びだすのは夜ではなかったのか?」

エレノアは不思議がっている

「ああ〜すまない、お前が居ないとココの店主が家やら土地を売ってくれなく てな」

とりあえず理由を説明しておいた

「なんじゃ、その様なことか」

状況を理解してくれたようだ

「・・・で、店主、こちらの方だが?」

「じ、十分です、はい」

エレノアを呼びだしたのは良いがゴブリンの店主はひどく脅えている

無理もない、ライオンの前の兎みたいなものだ

「じゃあ・・話の続きを・・・・・・」

「は・・はい・・・・・・」

(いまさら思ったが私はまだ10代のお兄さんだ、断じてオジサンでは無い)


時刻は昼過ぎと夕方の間・・・・・・

「ガチャ・・ちりんちり〜ん......」

私はエレノアのおかげで無事ここに支部を立てることに成功した

まあゴブリンの店主を若干脅しながらになってしまったが、

色々とサービスしてもらいここらではかなり大きな家を売ってもらった

格安で、しかも家は気に入らなかったら勝手に取り壊して新しい家を

立てて構わないと言ってくれた、ちなみに料金は金500グラムなり

「・・・で、エレノア、昼食ったか?」

とりあえず私は腹が減ったことに気が付いた

「いや、まだじゃが」

「そうか、とりあえず何か食べに行こう、私のおごりだ」

そう言うと私とエレノアでメインストリートで何かうまそうなものを探しに

散策することにした

「しかし・・ここには色々な物があるな」

「確かに色々あるのう」

メインストリートには正体不明の食べ物や日本食まで置いてあった

正直どの店で食べればよいか分からなくなっていた、それで私は考えた・・・

「エレノア、家もここからそう遠くはないし、色々食べてみたいから……」

「屋台で買っていって家で食べる、・・・と言う事じゃな?」

「そう言うことだ」

「それが良い」

そう意見がまとまった訳でとりあえずエレノアにニルバスのコインを渡して

一旦分かれて新しく買った家で落ち合うことにした

(さて・・何を買おうとするかな?)


・・・・・で・・時間は進んで落ち合う予定の家・・・・・・・・・・・・・

「ここか、やけにでかいな…」

そう私は家の大きさに驚いていた

「おい! ザバサ、何をしておる? 早く入ったらとうじゃ?」

どうやらエレノアは先に買い物を済ませていたらしい

二階の窓から顔を出してそう言ってきた

「わかったわかった、すぐに行く」

とりあえず家に入ることにした

「ほ〜ずいぶんと広いな」

外見もそうだが内部も広い

「ザバサ早いとこ買ってきたものを食べようではないか」

「ああ、そうだな」

私は買ってきた物をあらかじめ置いてあった机の上に置いた


私の買ったものは・・・

{イモリの黒焼き・蛇の丸焼き・ブルーポーション・焼き鳥・謎の野菜炒め}

エレノアは・・・

{謎の青色の果物・謎の七色の果物・ライ麦パン・葡萄酒」

                         ・・・・・・以上


「まあ、変わった物ばかりであるがとりあえず食べてみよう」

「そうじゃな」

とりあえず私は謎の野菜炒めから食べてみた

「・・・うまいな! しかし何だこの芋の様な物は?」

すべてが謎の食べ物で構成された野菜炒めである

「ほお、どれ…」

エレノアがとりあえず私の買ってきた謎の野菜炒めを食べてみる

「ほお、これは媚薬成分が含まれているのう」

「な!?」

エレノアは媚薬成分の含まれる物を食べれば分かる舌を持っていた

「安心するがよい、極微量じゃ…それにお主には効かぬじゃろ?」

「ああ」

そう心配しながらも美味しかったので私は食べた

(次は・・・・・・)

私は妥当な食べ物に手を出していた、蛇の丸焼きである

「うん、これが妥当でうまい!」

そう蛇の丸焼きを食べる私をみて案の定エレノアは

「お主、それは我に対する嫌がらせかのう」

そう不機嫌そうな顔をして言ってた

「んん? ああ、嫌がらせでは断じて無い、単に美味しいからだ」

そう言いながら物凄い勢いで食べる私に対してエレノアは

「もう少し我の事もそう…激しく食べてくれれば良いのじゃが」

そう言ってきた

「この蛇の丸焼きよりもお前の方が比べ物にならないほど魅力的だ」

私はあっさりとそう言ったが

「ふふ、わかっておる」

エレノアは軽く笑みを浮かべた


・・・・・で・・そんな感じでで二人で買ってきた物を食べ終わった頃には

すでに夕方になっていた・・・・・・

「ふう〜食った食った」

「さすがに昼にしてはちと重すぎたかのう」

二人とも珍しい物をたらふく食べ上機嫌である

二人は新しい支部の窓からニルバスの国を見ながら話していた

「しかし、この国は平和そのものだな…俺の元居た国の様に偽りがない」

「そうじゃな」

私はこの共生国家とも呼べる素晴らしい国をみてそう・・感傷に浸った

「じゃが、この国は悲しい者の集合体とでもいうべきかのう」

「ああ、そう言えば言っていたな…そんなこと……」

私はここに支部を立てる推奨の理由としてエレノアにこう言われていた

ニルバスの周りは見た感じオアシスと山脈が続いているが実際には

大国によって囲まれている

ニルバスは地形の関係で攻め込まれることはなかった

そしてその理由によりこれと言った発展もしなかった

だが大国の政策や権力による暴挙や汚職などに嫌気がさし

それに対抗するようにニルバスに移住してきた賢い人々が今のニルバスを

支えている、ニルバス特有の質の高い魔晶石を使いオアシスや山脈を

楽に移動するための魔法航路(ワープみたいなもの次元移動とは別物)を作り

大国同士だと欲に目がくらんでおり税や他国民の差別などで

行商がしにくかった為悩んでいた行商人達にニルバスの地での自由な交易地を

与えたことによりニルバスは栄えた

(まあ、私の元居た世界のようにバカが正当化される世界よりはマシだが)

そう私が思っていると

「どうしたのだザバサ? さっきから呼んでおるのに…また考え事かのう?」

「あっああ、すまない…考え事だ」

どうやら考え事に集中していた為エレノアの声が聞こえなかったらしい

(まあ、その様な者たちが集まった国だからこそこの様に素晴らしい国家にな るのか……)

そう思う私の外では日が沈みかけてようとした



{最終的に勝つのは尊敬と信頼の対象が人間自身である者たちだ・・・・・}

                  ザバサの戦闘前の名言・・・・・・・

10/09/04 00:02更新 / クロニカル
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■作者メッセージ
昼食中のザバサとエレノアの会話・・・・・

「しかしのう・・買い物は大変じゃった・・・・・・・・・」

「どうしてだ?・・・ここでは何も起こらなそうだが・・・・・・・・・」

「実はのう・・我があるいておると皆目を揃えて我のことを見てくるのじゃ!
・・もう恥ずかしくてたまんなかったのう・・・・・・・」

「まあ・・たしかにエキドナが普通に街中を歩いていたらそりゃ驚くわ・・」

強者故の悩みも存在するようだ・・・・・・・・

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あれ・・リリア殿の回想は?・・・・・・・・

妄想が膨らみまくりました・・・・・・

長くなりそうです・・・・・・・・・・・・・

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