異世界放浪記

話をしよう・・・


コレは、平凡で地味な俺の



・・・・・・これから始まる物語(ストーリー)だ


と、良いな









俺の名前は、八神零人(ヤガミ レイト)

定期的に[レイヒト]とか間違える人が居るけど、人の名前間違えるとか最低だよ

歳は16、と

・・・2ヶ月後には17か・・・

部活は、弓道部所属

コレと言った成果無し

成績も中の下、下の上と言ったところだ・・・

得意教科:体育

彼女居ない歴=年齢


家族構成、母、姉、俺、妹の四人で、オヤジの事は母さんが頑なに話したがらないから家では完璧禁句(タブー)


姉貴は何か知ってる(?)ようだが・・・


まぁ、深くは追求しないがな



とまぁ、女三人に囲まれ育った訳で女性に頭が上がらない・・・




正直この現実(リアル)には飽き飽きだ。









−数ヶ月後−
季節は冬

休日なだけに暇なので街へと外出!

カジュアルなジーンズ、真っ黒なコートと若者らしい服装で出かけたのだが・・・



お気に入りのアクセサリーショップへの近道のはずの路地裏を通りかけると、見知らぬ店を発見!

興味半分で入店してみると、店内は薄暗く骨董品(?)やら猿の頭蓋骨(?)など珍妙な商品が並んでいた


店内を物色していると不思議な色で光る石を見つけた。

「綺麗だ・・・」

鼓動の早まり

久々のドキドキ・・・


そっと手を伸ばし、触れる


『・・・繋がった!』

女性の声(?)がした・・・


と、思う。




次の瞬間






頭がクラっとして、体験した事の無い落ちる感覚に襲われる。


とっさに近くに有った何かを握った











グッと目を堅く瞑った。

それからしばらく・・・



突風に煽られ、先程とは違い瞼の外側が明るい



ゆっくりと目を開くと、墜ちてた。




「・・・?・・・・・・!?・・・・・・ギャァアアアアアアアアアアアアーーーーーっ!!!!!!!!!!」



下は樹海(?)で木々が青々と、鬱蒼と生い茂っている。



背中を下向け、丸め木々をクッションにし着陸すべく、対衝撃に備える。



ガサガサガサ、バキバキッと凄まじい音を立て地面に叩き付けられる。



「ゲホゲホ・・・ってぇ〜・・・」


痛みに悪態を吐きながら、ようやく立ち上がり呼吸を整える。


服は木々の小枝で切り刻まれ、少々の生傷・・・



それから周りを見渡す。




見慣れない景色。





取り敢えず民家を探す事に











どれほど歩いただろうか・・・?


日が沈み始める


なのに心は高鳴り、この状況を楽しんでいる




さらに歩くこと数キロ


いや、一キロも歩いていないかも知れない。



川を見つけた。


結構綺麗な小川の様だ



疲れた所にオアシスと言う神からの救い。

日頃は、神や占いなどを一切信じないがこの時ばかりは神に感謝した


小川に駆け寄り一口。

カラカラの喉に満たされて行く潤い。

次に傷口を洗い流し、コートを脱ぐ。
あまりに無意識だったが、結構暑く汗が傷口に染みて痛くイライラしていたが、好奇心には勝てなかった・・・

そんな俺だが、心配事(疑問)が二つ程・・・

一つ目が、マジでここが何処なのか、リアルに帰れるよねコレ?(涙


そしてもう一点、あの小川の中心から鼻先まで出しジーーーーッと見てるあの子は?


ってか、こんな時間に水泳?

あっ、目が合っちゃった・・・

っ!潜った!?


・・・アレ?早くね、コレ!?

てか、良く見ると人じゃないよーな・・・



透明な水の中を凝視し、見極める。

昔読んだ本に出てくる[半魚人]に似てるな?


コスプレだよね、コレ?


だって[半魚人]って妖怪とか魔物って存在だよね?


アレ?こっちに近づいてね!?



嫌々、ガチ有り得ねぇ〜ってマジで!!俺はオカルト信じてねぇ〜し、あんなロリっ娘がアヤカシとか無いわぁ〜






必死に棒立ちのまま思考を巡らせていると、ザバァ〜ンと水中から飛び出し目の前で着地する



「ヒィッ・・・」
「・・・・・・」

目が合ったまま一言も喋らない。

その間、俺は少女の大きく美しい瞳に吸い込まれたかの様に直視する


少女は口に 咥えた鮮魚を手に持ち換え口を開く
「・・・・・・食べる?」

・・・・・・・・・ハイッ?

「・・・誰か来たの・・・久々・・・」
「・・・ハァ・・・い、頂きます。」
「・・・(コクッ)」

小さく頷き手を引き誘導する。

はっ!!

・・・まさか・・・

「食べる?」ではなく「食らってやる」の間違いでは?

まさかね、いくら妖しくても人食うわけ無いよね、ロリっ娘だし



などと思考を巡らせていると目的の場所に着いたようだ・・・

「・・・着いた」


ってぇ、洞窟かよっ!!



入ってすぐに生で魚渡されるとはね・・・

「ありがとう・・・生で食えと?」
「・・・(コクコクッ)」
「き、君の分は?」
「・・・・・・ない」
(えぇ〜っ!いきなりそれかよっ!!)
「じゃ、半分にしよ?あぁ〜名前を、 教えて?」
「・・・・・・サハギンの[リア]」
「リアちゃん、か。良いなだね?オレは、八神零人、普通の人間だよ」

内心で、大胆カミングアァ〜ウッ!!と突っ込みつつ平常を装う。

リアはと言うと・・・
「・・・・・・」

相変わらずだが、頬が赤らめていた。
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