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かつどう16:ニーソ履いてるから恥ずかしくないもん! |
ここはどこにでもある魔界
その四丁目にある淫夢通りにある一軒のアパート そこに非公式の騎士団が結成されていた その団名は…【アリス騎士団】 「皆さん準備はいいですぅ?」 「はい、だいじょーぶです!」 「ばっちりなんだお!」 「わはーい♪カレーカレー♪」 「僕も準備できました」 「妖狐おねーさんもばっちり♪」 今日の団長さん達はいつにも増して元気一杯です。 団長さん達を応援している方から貰った穴開き包丁が埃をかぶっているのは申し訳ない、ということで料理をすることにした団長さん達 午前中に何を作るか話あった結果、皆が大好きなカレーを作ることにしました。 材料の買い出しを済ませた皆はエプロンと三角頭巾を身につけ、たったいま準備ができたところです。 「はーい、それでは役割分担を発表するですぅ♪」 「「「「おー♪」」」」 その中で特に気合いが入っているのはレタスちゃんです。 料理を作るという話題に真っ先に食いつき、自分から率先して料理の段取りを決めていきました。 そんな熱意を受け、妖狐お姉さんはレタスちゃんに指揮を任せてフォローに回っています。 「この水中ゴーグルを付けてやれば目に染みないですぅ」 「あ、本当だ…これなら大丈夫です♪」 お魚が一杯泳いでいるエプロンを付けた潮ちゃんはレタスちゃんから貰った水中ゴーグルを付けて玉ねぎを切るのを頑張っています。 ちゃんと玉ねぎ対策の装備品も用意している所はさすがです。 「れたすちゃん、これでいーですか?」 「そのぐらいの大きさでいいですぅ♪引き続きお願いしますですぅ」 「あい!」 猫さんの顔が刺繍されたエプロンを付けたありちゅ団長はお肉を一口サイズにするように切っています、最初は手を広げて切ろうとしていて危なっかしくて見ていれなかったのですが レタスちゃんの指導のもと、しっかりと包丁を握り左手を猫の手にして作業をしています。 「こんな感じでいいんだお?」 「ですぅ、あ!芽の部分は気持ち多めに取り除いてくださいですぅ」 「わかったお」 解答キッドのエプロンを付けたキッドちゃんはじゃがいもを担当しています。 家で料理のお手伝いをしているのか、手慣れた手つきでキッドちゃんはじゃがいもをくるくる回してあっという間に皮を剥いています。 「人参剥きは当方にまかせろー!バリバリィ!」 「ああぁ、ダメですぅ!ちゃんと剥いてくださいですぅ〜!というか服着てくださいですぅ!」 人参の頭部分を丸く成るように切り、先端に謎の切り込みを入れて遊んでいるポテチちゃん。何故か裸でエプロンを付けています。 「わはー!ニーソ履いてるから恥ずかしくないもん!」 「恥ずかしい恥ずかしくないの問題じゃないですぅ!服着てくださいですぅ!」 「アラホラサッサー!」 レタスちゃんに注意されたポテチちゃんは作業を一度中断して服を取りに行きました。 「んもぅ…こんなんじゃ人参が間に合わないですぅ…」 軽く不満を呟きながら皆の進行に合わせる為にレタスちゃんが人参を手に取りました。 「〜♪」 「ぬお!凄いんだお!」 「ほへ〜…凄い」 「しゅぱーんしゅぱーん♪れたすちゃんかっこい〜です!」 「レタスちゃん凄い…」 鼻歌を歌いながら鮮やかな手さばきで人参をあっという間に一口サイズに変えてゆくレタスちゃん 皆はその手捌きに感動して拍手を送りました。 「えへへ♪そんなことないですぅ♪」 皆に褒められて上機嫌なレタスちゃん、人参は切り終えた後も嬉しそうにニコニコしていました。 無事に食材を切り終わった後はいよいよ食材を煮込んで仕上げるだけになりました。 ここは流石に皆でやる必要がないので居間で団長さん達はカレーが出来るまで時間を潰していました。 台所にはナベの管理にレタスちゃんが居て、妖狐お姉さんは食器の用意。ポテチちゃんは開いているスペースで何かを作っているようです。 「本当にレタスちゃんは凄いわねぇ、料理は親に教えてもらったのかな?」 「いえ、独学ですぅ。親はお仕事で帰ってくるの遅いからいつも作ってたら上達したんですぅ」 「へぇ…それじゃあいつもは1人でお留守番してたの?」 「いいえ、こねぎと一緒に遊んでたですぅ」 「こねぎちゃんかぁ…妹さんなの?」 「いえ、ずっと前に拾った植物の名前ですぅ。騎士団に入る前は一緒におしゃべりしたり本読んでたり、お庭で育ててる野菜の手入れとかしてたですよ」 「なるほどねぇ…騎士団に入ってこねぎちゃん寂しがってないかしら?」 「それは大丈夫ですぅ、帰ったらこねぎちゃんに騎士団の事をお話してるので寂しがってないですよ 騎士団に入る時はこねぎに言ってありますし、応援もしてくれたぐらいで、むしろこっちが申し訳ないぐらいですぅ 野菜のお手入れも任せっきりですし」 「え?植物が野菜のお手入れ…?」 「はいですぅ、こむぎは…」 「お、お姉さん!大変です!なんとかしてくださいぃ〜!」 楽しいくおしゃべりをしている所に慌てた様子で台所に入ってきた潮ちゃん、顔は病気にでもなったかのように真っ青です。 「潮ちゃん、一体なにがあったの?」 「だ、団長さんとキッドちゃんが!」 潮ちゃんに言われて居間を覗きこむとそこには団長さんとキッドちゃんがいつものように勝負をしていました。 騎士団の日常ではあるのですが、持っている物を見て妖狐お姉さんはぎょっとします。 二人の手にしているはいぶし銀の刃がギラリと光る穴開き包丁でした。 「え、ちょ、ちょっと!二人とも!」 カキーン!シュパーン! 止めに入ろうとする妖狐お姉さんですが包丁を振り回す二人に近づけません。 今のところ二人は怪我をした様子はないのですが、このままではいずれ大怪我を負ってしまいます。 「二人共、やめなさーい!」 「しょーぶちゅーです!」 「そうだお!勝負はとめちゃいけないんだお!」 「そんなこと言ってる場合じゃないの!包丁は危ないから別の武器にしてくださいよ!」 何とか勝負を止めさせたい所ですが迂闊に手をだすと怪我をしてしまうので口で制止させようとしましたが二人は話を聞いてくれません。 「とやー!」 スパーン! 閃光を放ちながらカーブを描いた刃はキッドちゃんのおでこを掠め、前髪の何本かの毛がハラリと落ちました。 「ひぃ!だ、団長!本当にやめてくださいよ〜!」 「大丈夫だお!こんなへなちょこ攻撃なんか当たらないんだお♪」 「むぅ!これならどーですか!」 シャキーン! 包丁で薙ぎ払う団長、キッドちゃんはそれを包丁で受け流し反撃の手を加えます。 その攻撃は襟元を掠めますが団長には当たっていません。 「もう!二人共やめてください!!」 大声であげても二人の手は休みません。 最早、二人の間に割って出て止める手段しかないと考えた妖狐お姉さんは二人の様子を見て割って入るタイミングを図ります。 と、そこに脇から何かが通りました。 「あ、レタスちゃん危ないから下がってて!」 レタスちゃんは前に出てきて注意をするも、団長さん達のように話が聞こえていないかのように反応がありません。 「…い…げん…し……す…」 テーブル前に来たレタスちゃんは何かブツブツ言っていますが声が小さくて何を言っているのか聞こえません。 「ひっさちゅ!す〜ぱ〜えくせれんとふぁいなるだいなみっくでらっくすえれきてるうるとらはいぱ〜さんだ〜ふれいむ〜ごーじゃす… 「隙ありなんだお!」 団長が必殺技らしい発動ポーズを決めていると団長へ飛びかかろうとするキッドちゃん。 「キッドちゃん、やめてえええ!!」 それを止めようと妖狐お姉さんは走りだし、間に入ろうとします。 「いいかれんに…しやられですぅ!!!!」 バアアァァン!! 大きな音に驚いた皆は時が止まったかのようにその場に硬直しました。 その音を発したのは、なんとレタスちゃんです。 今回は大人しいレタスちゃんもこのような状態に止めに入ってくれたのでしょう。 ですが、なにか様子がおかしいようです。 「ふらりとも!そこに座りやがれれすぅ!!」 「あぅ…れたすちゃ?」 「んぁ…な、なんか怖いんだお…」 「あぁん?誰がこわいんれすか!?誰がれすか〜!?ぷりち〜できゅ〜とできゅあきゅあで〜…びゅーてぃふぉ〜!な私が怖いんれすか!?んん!?」 「な、なんでもないんだぉ…」 普段のほほんとした雰囲気とは真逆の荒々しい態度に団長さんやキッドちゃんはたじろぎます。 「ほら!ふたりとも!す・わ・る!包丁置いて座る!」 「あ、あい!」 「はいだお!」 いつもと違う態度に押されてか素直に包丁をテーブルに置いて正座をする二人。 「なんれ包丁を使うんれすか!包丁は料理をするらめの道具なんれすよ!?わかってれんですか!」 「ご、ごめんなさぃ…」 「わ、わるかったんだお…」 「あやまっれすむ問題れすか!!!怪我したらどうすれんですか!?痛いれすよ!痛いれすからね!」 ろれつの回ってない口調で説教をはじめるレタスちゃん、一体彼女に何があったのでしょうか? 「わはー♪大成功なのです♪」 そこに満足気に台所から出てきたポテチちゃん、手には色の濃い液体が入ったコップを持っています。 「ポテチちゃん成功って、何が?」 「わはーい♪これなのです」 地面げに差し出してきたのは手にしていたコップ、何やら凄くキツイ匂いが漂ってきて頭がクラクラしてきます。 「ポテチちゃん…これ、何?」 「ドーピングコンソメスープなのです♪」 「ちょ、ちょっと味見してもいいかな?」 「はいな♪」 奪うようにポテチちゃんから貰ったコップを口に含んでみる妖狐お姉さん。 「んぶっ!?」 コップの中に入っている液体を口に含むやいなや、妖狐お姉さんは吹き出しました。 「ポ、ポテチちゃん…これお酒じゃないですか、しかも色々混ざって…うわぁ…」 「わはー♪滋養強壮、肩こり、筋肉痛、アトピー、リウマチ、お肌スベスベになるのです♪」 「なりません!しかもコンソメどころかスープでもないですよこれ!」 「わはペロ♪なのですぅ♪」 「誤魔化さないでください!」 その後、小一時間ほど説教をしたレタスちゃん 団長さんとキッドちゃんは二度と包丁を触らない事を約束させて酔いが完全に回ったのか説教疲れをしたのか寝てしまいました。 ―つづく― |
―おまけコーナー―
キ「うあぁぁ…えぐっえぐっ…」 あ「ぐすっ…ひぐっ…」 美「ほら、もう二人共泣かないの、楽しい楽しいおまけコーナーの時間なんだから」 ポ「カメラ回ってるのです〜」 美「ちょっと、勝手にカメラ回さないの!しかも使わないカメラを…」 ポ「わは〜♪まわすと読んで廻すと書くのです♪」 美「やめなさい…んもう…ほら、お便りコーナー始めますよ」 美「ってあら?はがき1枚しか着てませんね」 美「やんでれな団長なんて居る訳・・・え?本当に居るの? ainさん より」 あ「ありちゅはやんでれなじゃないですありちゅはありちゅです! キ「団長、やんでれな は名前じゃないんだお…」 潮「ヤンデレですか…何か怖いです」 ポ「中に何もありませんよ?ってやつなのです♪」 あ「あー!おかしたべた!」 キ「ポテチちゃんずるいんだお!わっちもお菓子食べるんだお!」 美「こらこらこらこら、これからカレー食べるんだからお菓子はメッです」 あ&キ「ぐぬぬ…」 美「ということで、今回のコーナーはこれでおしまいですね」 あ「はい、おつかれさまでした!」 キ「わっちの活躍、また見せるんだお!」 潮「いつもご覧になってくれてありがとうです」 ポ「ここに包丁がありましてね…」 あ&キ「ぎにゃああああああぁぁぁぁ!!!」 潮「行っちゃった…」 美「もう、ポテチちゃん!」 ポ「わはペロ☆」 ('A`)うわ〜い、今回もgdgdになってます 調理するのは良いんですが包丁は人に向けちゃメッですよね〜! さて、予告をば キッドちゃんが泣く!ありちゅが脱ぐ!潮ちゃん赤面!そして…妖狐お姉さんがポロリ! 次回「ドキッ!エロエロだらけの水着大会!」 ついにエロありタグが… 美「 な に し て る ん で す か ? 」 (´・ω・` ) (´・ω・`)b 生きていたらまた会おう! 美「猛 孤 竜 撃 脚 !」 \俺って輝いてるぅ/ ミ☆ キラーン 美「予告は嘘ですから、気にしないでくださいね」 12/07/15 05:48 ロッテン |