かつどう２：あるじをさがします
ここはどこにでもある魔界
その三丁目にある三毛猫通りにある物置小屋
そこに非公式の騎士団が結成されていた
その団名は…【アリス騎士団】
「はう〜、だんちょうさん！」
「はい、なんですか？」
「お手紙がきてるですぅ」
３枚の手紙を持ってマンドラゴラちゃんが戻ってきた
そんな騎士団の拠点では
団長のありちゅは木箱に乗せた画用紙に何かの絵を描いて
バフォメットちゃんはクッキー食べながらごろごろしている
カリュブディスちゃんは水槽の中でお昼寝
妖狐お姉さんはファアリーの髪を梳かし
フェアリーちゃんは気持ち良さそうにうとうとしていた
「はい、よんでください！」
「よむですぅ〜、えーっと………おめでとう」
「ありがとうございます(ぺこり)」
「いえいえ、どういたしまして(ぺこり)」
と二人はお辞儀をするが、何かが違うのは気にしない
「えーっと、差出人は………うーんと……」
「よめませんですぅ＞＜；」
「じゃあ、私が読ませてもらっても良いですか？」
と、そこに妖狐おねえさんが名乗りを上げてきました
「はい、おねがいします」
「おねがいしますですぅ」
「騎士団結成おめでとう 佐藤 敏夫さんより」
「はい、ありがとうございます(ぺこり)」
「いえいえ、こちらこそ(ぺこり)」
とありちゅと妖狐お姉さんがお辞儀をするが、ちょっと違う気がするが気にしない
「では、次を読みますね…えーっと、騎士には使えるべき主が必要です。 沈黙の天使さんより」
「…あれ？あるじってひつようなんですか？」
「うーん……独立騎士団とかもありますけど、基本は何かに仕えてますね」
「はい、わかりました！つぎをおねがいします」
「はい、では…ぜひ保育園にも遊びに来てください。 園長先生より」
「はい、わかりました！」
と、いうことで今日の会議が始まった
「はい！きょうはあるじさがしをしたいとおもいます！」
「わぁ〜、わたしかっこいいひとがいいですぅ！」
「わっちはおに〜っぽいひとがいいんだお！」
「ぼ、ぼくは……海鮮料理が好きな人がいいかな……」
「当方は(自主規制)な人がいいのです！」
みんなの意見を画用紙に書き留めるありちゅ
さすが騎士団長！でも、書いてるのはなぜか魚とライオンとアカオニ…
「はい！よ〜こおね〜さんはなにがいいですか？」
「え、私ですか？そうですねぇ……夜の……」
「よるの？」
「はっ！？い、いえ…かっこいい人が良いですね！」
そして画用紙に新しく亀を描くありちゅ団長であった
こうして、騎士団の主探しのため、皆は外へと出て行った
色々と似合いそうな人を探すけどなかなか見つからず
他人から見れば小さな子供を釣れた母親の微笑ましい光景に見ている
途中でお菓子を貰ったりしながら皆は主となる人を探していた……
「あ、いぶしさんだ！」
「ほんとですぅ！いぶしさ〜ん」
「当方、サインが欲しいのです！」
「おや？皆さん、お元気そうで…今日は何をしているんです？」
と、差し出された画用紙にサインをしながらイブシさんが質問をしてきた
「きょ〜は、あるじさがしをしているんです！」
「主…ですか？」
「はい、そ〜です！あるじになってください！」
「と、唐突ですねぇ…残念ながらあっしは仕事柄、そういうのは持てないんですよ
申し訳ないですが、他をあたってくれませんかねぇ？」
と、丁重に断られて落ち込む４人…
さすがにイブシさんも小さな女の子の落ち込む顔は見たくないが
場合によっては危険が伴う自警団に所属している以上、この子達のお願いを聞くことはできない
と、そこに…
「ふはははは！話は聞かせてもらったぁ！」
どこかの正義のヒーローっぽい高笑いが聞こえてくる
皆がどこから聞こえているのか探っていると家の屋上に誰かが居るのに気づいた
「とうっ！」
その人物は掛け声と共に飛び降り、中を舞う何かと着地する物体
「この私に任せなさい！ﾑｷｯ」
と、事情を分かっているのか分かっていないのか
赤い褌一枚でポージングして見せた人物がロナルドさん
筋肉ムキムキの筋肉自慢の人である
「わ〜！きんにくおばけ〜にげろ〜」
「にげるですぅ〜」
「きゃっきゃ♪」
「あ、みんなまってよぉ〜(ToT)」
「鬼さんこちらなのです〜♪」
「ふははは！追いかけっこか？まてぇ〜い！」
と筋肉に光沢を出しながら走り回る姿は住民からドン引きされそうだが…
いつもの事だと気にしていなかった
その場にぽつんと取り残された妖狐お姉さんはイブシさんに謝っていた
「す、すみません…団長がご迷惑を…」
「いえいえ、子供はあのぐらい元気な方がいいですからねぇ〜
あっし達はああいう元気な姿を見るために頑張ってますから、良いことだと思いますよ」
「そう言って頂けると助かります(ペコペコ)」
その日、アリス騎士団は筋肉おばけと追いかけっこをして遊びました
―つつく―
その三丁目にある三毛猫通りにある物置小屋
そこに非公式の騎士団が結成されていた
その団名は…【アリス騎士団】
「はう〜、だんちょうさん！」
「はい、なんですか？」
「お手紙がきてるですぅ」
３枚の手紙を持ってマンドラゴラちゃんが戻ってきた
そんな騎士団の拠点では
団長のありちゅは木箱に乗せた画用紙に何かの絵を描いて
バフォメットちゃんはクッキー食べながらごろごろしている
カリュブディスちゃんは水槽の中でお昼寝
妖狐お姉さんはファアリーの髪を梳かし
フェアリーちゃんは気持ち良さそうにうとうとしていた
「はい、よんでください！」
「よむですぅ〜、えーっと………おめでとう」
「ありがとうございます(ぺこり)」
「いえいえ、どういたしまして(ぺこり)」
と二人はお辞儀をするが、何かが違うのは気にしない
「えーっと、差出人は………うーんと……」
「よめませんですぅ＞＜；」
「じゃあ、私が読ませてもらっても良いですか？」
と、そこに妖狐おねえさんが名乗りを上げてきました
「はい、おねがいします」
「おねがいしますですぅ」
「騎士団結成おめでとう 佐藤 敏夫さんより」
「はい、ありがとうございます(ぺこり)」
「いえいえ、こちらこそ(ぺこり)」
とありちゅと妖狐お姉さんがお辞儀をするが、ちょっと違う気がするが気にしない
「では、次を読みますね…えーっと、騎士には使えるべき主が必要です。 沈黙の天使さんより」
「…あれ？あるじってひつようなんですか？」
「うーん……独立騎士団とかもありますけど、基本は何かに仕えてますね」
「はい、わかりました！つぎをおねがいします」
「はい、では…ぜひ保育園にも遊びに来てください。 園長先生より」
「はい、わかりました！」
と、いうことで今日の会議が始まった
「はい！きょうはあるじさがしをしたいとおもいます！」
「わぁ〜、わたしかっこいいひとがいいですぅ！」
「わっちはおに〜っぽいひとがいいんだお！」
「ぼ、ぼくは……海鮮料理が好きな人がいいかな……」
「当方は(自主規制)な人がいいのです！」
みんなの意見を画用紙に書き留めるありちゅ
さすが騎士団長！でも、書いてるのはなぜか魚とライオンとアカオニ…
「はい！よ〜こおね〜さんはなにがいいですか？」
「え、私ですか？そうですねぇ……夜の……」
「よるの？」
「はっ！？い、いえ…かっこいい人が良いですね！」
そして画用紙に新しく亀を描くありちゅ団長であった
こうして、騎士団の主探しのため、皆は外へと出て行った
色々と似合いそうな人を探すけどなかなか見つからず
他人から見れば小さな子供を釣れた母親の微笑ましい光景に見ている
途中でお菓子を貰ったりしながら皆は主となる人を探していた……
「あ、いぶしさんだ！」
「ほんとですぅ！いぶしさ〜ん」
「当方、サインが欲しいのです！」
「おや？皆さん、お元気そうで…今日は何をしているんです？」
と、差し出された画用紙にサインをしながらイブシさんが質問をしてきた
「きょ〜は、あるじさがしをしているんです！」
「主…ですか？」
「はい、そ〜です！あるじになってください！」
「と、唐突ですねぇ…残念ながらあっしは仕事柄、そういうのは持てないんですよ
申し訳ないですが、他をあたってくれませんかねぇ？」
と、丁重に断られて落ち込む４人…
さすがにイブシさんも小さな女の子の落ち込む顔は見たくないが
場合によっては危険が伴う自警団に所属している以上、この子達のお願いを聞くことはできない
と、そこに…
「ふはははは！話は聞かせてもらったぁ！」
どこかの正義のヒーローっぽい高笑いが聞こえてくる
皆がどこから聞こえているのか探っていると家の屋上に誰かが居るのに気づいた
「とうっ！」
その人物は掛け声と共に飛び降り、中を舞う何かと着地する物体
「この私に任せなさい！ﾑｷｯ」
と、事情を分かっているのか分かっていないのか
赤い褌一枚でポージングして見せた人物がロナルドさん
筋肉ムキムキの筋肉自慢の人である
「わ〜！きんにくおばけ〜にげろ〜」
「にげるですぅ〜」
「きゃっきゃ♪」
「あ、みんなまってよぉ〜(ToT)」
「鬼さんこちらなのです〜♪」
「ふははは！追いかけっこか？まてぇ〜い！」
と筋肉に光沢を出しながら走り回る姿は住民からドン引きされそうだが…
いつもの事だと気にしていなかった
その場にぽつんと取り残された妖狐お姉さんはイブシさんに謝っていた
「す、すみません…団長がご迷惑を…」
「いえいえ、子供はあのぐらい元気な方がいいですからねぇ〜
あっし達はああいう元気な姿を見るために頑張ってますから、良いことだと思いますよ」
「そう言って頂けると助かります(ペコペコ)」
その日、アリス騎士団は筋肉おばけと追いかけっこをして遊びました
―つつく―
11/05/19 17:21更新 / ロッテン
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