初始動・・・・・・・・
{見栄を張るな・・・・・・
見栄ばかりを求めると何時かは見栄の重みによって・・・・
・・・中身のない自分が沈むことになるぞ}
ザバサの偵察日誌の走り書きより抜粋・・・
あれは冬の時期だったかな・・・・・・
次元転換装置が完成し、機動確認を終了して実用化の臨床実験を含めて
私が向こうの世界に移動しようと試みたのだ
「エネルギー充填率100%…」
「システムオールグリーン…」
「機動準備完了!」
実験室内に研究員達とオペレーターの声が響く
「最終確認・・・すべてクリア!」
実験主任が最終確認の終了を告げた・・・・・・
時刻は午後6時00分・・・・・・
私は出撃前のブリーフィングルームに居た、
他の研究員や隊員達、そして監査長らとな・・・・・・
まあ・・そいつらから私は色々と言われていたのだ
「……で、次元をまたいでの断続的通信方法はまだ確立していないのだな?」
「はい・・ですが一時的な発信は可能となっておりますが、多量のエネルギー を必要としまた音声などの情報は送れません、送れるのはエネルギー反応に よる位置情報のみとなっております」
その時私に説明してくれたのはある部隊から引きぬいてきた隊員名はさとり…
その様な愛称で呼んでいたな
「まあ・・救難信号と同じか、様はこの装置で居場所のみを発信…
そして私自身をその発信した座標を元に回収……と言うコンセプトか」
「はい、最悪の場合はエレノアさんに回収を頼みます」
「そうか・・もしもの時はたのんだぞ、エレノア」
「ふふふ、任せておれ、見返りはちと高くつくがのう」
「勘弁してくれ、まあその様な状況に陥らないように心掛けるが」
「そうか、残念じゃのう」
まあ、最初はそんな感じのブリーフィングだったかな
「……で、エレノア、今回はさすがに装甲車はまずいよな?」
私は出撃予定地に詳しいエレノアに訪ねた
「そうじゃのう、ミランダの村とは規模が違うからな、装甲車などで赴けば
石弓の餌食にされるぞ」
「そうか、どうやら単身で乗り込むしかないようだな」
「まあ・・そう案ずるな、お主は空を飛べるし姿も消す装置がある
それに…お主はもう我と同じく魔族じゃ魔法も使える…問題は無いはずじゃ」
私はエレノアと関係をもった事により人間から魔族になっていた
実際魔族と言うよりは人間と魔族のハーフ・・分かりやすく言えば
私の状態は性欲を抑えているインキュバス見たいな感じに体が変化していた
「武器は…どうするかな……」
「まあ、お主はジパングの人間に扮するわけじゃから日本刀は持って
置いた方が良い、後は現地調達かのう」
「そうだな、せっかくミランダさんが銃を外部にあまり持ち出さないで
くれていたものな、だが非常時の為に少し持って行くとしよう」
そう言うと私は無線で武器庫に連絡をした
《あ〜聞こえる?...》
《はい・・聞こえます隊長...》
《頼みごとだ・・・
実験室に短機関銃数種類と大型拳銃と手投げ弾一式を持ってきてくれ...》
《了解しました、ご希望か何かは?...》
《なるべく故障が少ないものだ、君に任せる...》
《了解しました、すぐ搬送しときます...》
《すまない・・手間をかけるな...》
そう言うと私は無線を切った・・・・
「もういいですか?隊長?・・・」
「ああ・・すまないな・・・・続けてくれ・・・・・」
「一応今回は名目上臨床実験となっています、くれぐれも無理をしないでくだ さい、次元移動の肉体への影響は未知数ですから」
「分かっている、あくまで偵察だ・・・まあ、奇跡が起きて誰かしら連れてく るかもしれないがな」
そう言って私は少し楽しみになってきた
別に向こうの世界に行くのはなれた・・しかし今回実験で移動するのは
向こうの世界の住人のエレノアですら言ったことのない地方だ
本人曰く、行こうと思えば行けるらしいが・・行っても何もないらしいので
行かなかったらしい、用は現状は未開の地だ・・・・・・
分かっていることは中規模の都市、そして行商が盛んと言う所
(だが・・エレノアが言うにはヴァンパイアの魔力を感じるらしい
しかも物凄く強大な)
私はそう思いながらも今回は偵察で済ます感じにしておいた
隊員達にに余計な心配をかけさせないためだ、
実際に私は行く気であるが・・・・・・
「では、隊長…そろそろ時間です」
「ああ…分かった」
そう言うと私はブリーフィングルームから出て実験室に向かって行った
時刻は6時15分・・・・・・
私は実験室に居た
「隊長、希望に添えるような物を持ってきました」
「助かる、さて・・・何を持ってくとするか」
そう言いながら私は搬送してもらった銃器を吟味していた
その時持ってきてもらった銃器は・・・・・・
短機関銃
{mini-UZI・P90・UMP・PDW・Vz61・MP5SD5・FMG-9・PP2000}
大型拳銃
{COP.357マグナム・デザートイーグル・M500ES}
「まあ、拳銃はジャッジもあることだし…でかいのを1つ」
そう言いながら私はM500ESを弾薬と共に手に取った
M500ESは簡単にいえば最強の威力を誇る化け物拳銃・
「さて・・短機関銃は携行がきくやつと・・弾数が多い奴だな
精度は至っては今回はたいして気にしない」
そう言うと私はmini-UZIとFMG-9を手に取った
「おい、これにサイレンサーとフラッシュライトを付けといてくれ」
そう私は銃を持ってきてくれた武器庫担当の隊員にそう言った
「分かりました、直ぐに終えます」
「頼むぞ」
そう言って選んだ銃を渡し、もう一度並べられている銃に目をやった
「さて、後はどうするかな」
そう悩んでいるとその様子を見ていた他の隊員に言われた
「隊長、今回は偵察任務ですよ? 本来武器なんて拳銃1つで大丈夫ですよ」
「ん・・まあそうだな」
そう私の微妙に口ごもった返事に対し
「それとも何かよからぬことを企んでいるんじゃないでしょうね?」
そう言われて私は少し焦ったが、よからぬことはするわけではない・・・と
自分に言い聞かせて尋ねてきた隊員に答えた
「よからぬことなど企んではいない、ただ…心配性なだけだ」
そう私は答えた
「隊長はどっちかと言えば心配性と言うよりかはヘタレでしょう?」
そしてそう言い返された
「はは…確かにそうかもな」
そう私が返すと別の隊員から
「確かに、昨日も……ねえ?」
その隊員は他の隊員に尋ねる様に言った
すると・・・・・・
「ははは! 確かにそうだ! 昨夜の隊長のヘタレっぷりは凄かった物な!」
「確かに確かに・・・明日は実験で命が消えるかもしれないから
「今夜は念のため一生分楽しみましょ〜♪」って皆で行ったのに…ねえ?」
「そうそう、なのに隊長は、「いやいや・・明日はだからこそ体力を
温存して備えなくてはならない」なんて言ってきて断るんだから」
その様に口々に物凄いことを暴露していく
実験場はもはや実験のムードでは無くなりかけていた
そして最後は皆口をそろえて・・・・・・
「もしかしたら最後の快楽になるかも知れないのに、それを断るなんて、
ヘタレにも程があるよね〜」
・・・・・・と言われた
「お前達…そのことを言うな・・まあ良い・・・生あるもの何時最後が来ても おかしくない……そして、私は実験は成功すると信じている」
そう私は言い返したが・・・・・・
「あらあら…隊長またヘタレ的発言」
そう言い返された・・・・・・
「もう・・好きにしてくれ」
そう言って私は銃選びに戻った
実際にこの隊員達には断ったが無視され、昨日は寝ていない
そして今朝がたエレノアにも求められ、正直実験前にもう疲労が来ている」
(・・・・ふう、下半身…特に腰がヤバイ)
そう思いながらも私は彼女達に少しでも愛されていることを実感し
心の底では言葉で言い表せないほど嬉しかった
だが・・やはり実験前夜はやめてほしかった
時刻は6時24分・・・・・・
結局私はPP2000を選び専用ホルスターに入れ腰に装着した
そしてP90にスリングをつけて脇に抱えた
「良し! 準備完了!」
そう言うと私は改造を頼んでいたmini-UZIとFMG-9の入った
バックパックを背負い込んだ
(ととっ・・・やはり重いな)
今回バックパックの中身は8〜9割が金属だ
金属と言っても弾薬ばかりではない・・今回は偵察任務も含まれる
そして移動先の世界に拠点を設ける目的もあった、
以上の理由から上げられるのはお金代わりの金である
バックパックに入っている量は軽く20キロは入っていた
向こうでは金の価値がこちらの5倍位ある
その様な知識は向こうで生活していた際に学んだ
(まあ、行商の盛んな町と聞く・・両替所位はあるだろう)
そう思いながら私は次元転換装置に近づいていく
そしてその途中にいるエレノアに呟いた
《後で・・な・・・・・》
そう私が言うとエレノアは返事の変わりに軽く微笑んだ
「隊長、準備完了です…どうぞ……」
研究員が私を次元転換装置に案内する
予想外にシンプルだ・、簡単に言えばス〇ーゲートのよな装置である
違う点は移動方法だ・・・通過するのではなく当たりに行くらしい
「隊長〜大丈夫ですか? 疲れていたりしませんか〜?」
「恐くなったらすぐに発信機のスイッチを入れてくださいね?」
そう口々に隊員に言われた
(つーかお前たち私をどれだけヘタレだど思っているんだ?
「疲れていませんか〜」って……だったら昨夜の所行はなんだ?)
そう私は思いながらも自分を案じてくれてることに感謝した・
「大丈夫だ、じゃあな……」
そう言うと私はエネルギー核散範囲と床にビニールテープで区切られた範囲の
少し手前で待機した
(おいおい? こんなんで大丈夫か?)
そう思いながらも私は研究員たちを信じた
「さ〜てこれから隊長には次元移動を体験していただきますが、」
「・・あ?」
「御忘れ物はございませんか?」
「・・・あ・・ああ、大丈夫だ」
どうやら研究員は次元移動装置をテーマパークのアトラクションか何かと
勘違いしているらしい
酷くノリノリである・・・・・・
「ご乗車の際には注意点がございます、身長・体重は関係ございません……が 体積に規定がございます」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
私は突っ込んではいけないと思いただ黙って聞くことにした
「また高エネルギー物質お持ちの際は係り員にお申し付けください
すぐに反応防止のケースをお貸しいたします」
研究員の話は3分位続いた
今の話以外にも移動中の体位やら姿勢を指示され挙句の果てには
服まで指定されそうになった
まあ、そんな感じで説明が終わった
「それでは…装置機動!」
研究員が装置のスイッチを入れた
「ぎぃぃぃぃぃぃぃがぁぁっぁぃぃあぁぁっぁぁっぁぁっぁぁっぁぃい・・」
訳のわからない轟音が実験室を襲った
時刻は6時30分・・・・・・
(本当に大丈夫かな…)
そう思いながら私は次元移動装置を見た
青白い光を発しながら装置が起動している
「さあ! 行ってらっしゃいませ! 隊長!」
そう言うと研究員は敬礼と共に退避エリアに歩いて行った
「ああ、行くか…」
そう言うと私は後ろを向き…隊員達に敬礼をしてから装置の中に飛び込んだ
「バァァァァァギィィィィィィガァァァァァァァァァァァァァァァ........」
物凄い電撃音と共に私の姿は実験室から消え去った・・・・・・
{私は今の多数決は嫌いでね・・・正しい意見が徒党を組んだ町間違っている
意見につぶされるのがほとんどだからな・・・・・・保身のための手法だよ
多数決は・・・・唯一正しい使いかたは正しい意見が出た場合において
それが実際にどうなのか?を問う場合にのみ有効な手法であり
多数決は決定権を持たせる物でなく良い意見をより良い意見にするための物か
または良い意見を絞り出す為の物である・・・・・・・}
ザバサのブリーフィング室の書置きより抜粋・・・
見栄ばかりを求めると何時かは見栄の重みによって・・・・
・・・中身のない自分が沈むことになるぞ}
ザバサの偵察日誌の走り書きより抜粋・・・
あれは冬の時期だったかな・・・・・・
次元転換装置が完成し、機動確認を終了して実用化の臨床実験を含めて
私が向こうの世界に移動しようと試みたのだ
「エネルギー充填率100%…」
「システムオールグリーン…」
「機動準備完了!」
実験室内に研究員達とオペレーターの声が響く
「最終確認・・・すべてクリア!」
実験主任が最終確認の終了を告げた・・・・・・
時刻は午後6時00分・・・・・・
私は出撃前のブリーフィングルームに居た、
他の研究員や隊員達、そして監査長らとな・・・・・・
まあ・・そいつらから私は色々と言われていたのだ
「……で、次元をまたいでの断続的通信方法はまだ確立していないのだな?」
「はい・・ですが一時的な発信は可能となっておりますが、多量のエネルギー を必要としまた音声などの情報は送れません、送れるのはエネルギー反応に よる位置情報のみとなっております」
その時私に説明してくれたのはある部隊から引きぬいてきた隊員名はさとり…
その様な愛称で呼んでいたな
「まあ・・救難信号と同じか、様はこの装置で居場所のみを発信…
そして私自身をその発信した座標を元に回収……と言うコンセプトか」
「はい、最悪の場合はエレノアさんに回収を頼みます」
「そうか・・もしもの時はたのんだぞ、エレノア」
「ふふふ、任せておれ、見返りはちと高くつくがのう」
「勘弁してくれ、まあその様な状況に陥らないように心掛けるが」
「そうか、残念じゃのう」
まあ、最初はそんな感じのブリーフィングだったかな
「……で、エレノア、今回はさすがに装甲車はまずいよな?」
私は出撃予定地に詳しいエレノアに訪ねた
「そうじゃのう、ミランダの村とは規模が違うからな、装甲車などで赴けば
石弓の餌食にされるぞ」
「そうか、どうやら単身で乗り込むしかないようだな」
「まあ・・そう案ずるな、お主は空を飛べるし姿も消す装置がある
それに…お主はもう我と同じく魔族じゃ魔法も使える…問題は無いはずじゃ」
私はエレノアと関係をもった事により人間から魔族になっていた
実際魔族と言うよりは人間と魔族のハーフ・・分かりやすく言えば
私の状態は性欲を抑えているインキュバス見たいな感じに体が変化していた
「武器は…どうするかな……」
「まあ、お主はジパングの人間に扮するわけじゃから日本刀は持って
置いた方が良い、後は現地調達かのう」
「そうだな、せっかくミランダさんが銃を外部にあまり持ち出さないで
くれていたものな、だが非常時の為に少し持って行くとしよう」
そう言うと私は無線で武器庫に連絡をした
《あ〜聞こえる?...》
《はい・・聞こえます隊長...》
《頼みごとだ・・・
実験室に短機関銃数種類と大型拳銃と手投げ弾一式を持ってきてくれ...》
《了解しました、ご希望か何かは?...》
《なるべく故障が少ないものだ、君に任せる...》
《了解しました、すぐ搬送しときます...》
《すまない・・手間をかけるな...》
そう言うと私は無線を切った・・・・
「もういいですか?隊長?・・・」
「ああ・・すまないな・・・・続けてくれ・・・・・」
「一応今回は名目上臨床実験となっています、くれぐれも無理をしないでくだ さい、次元移動の肉体への影響は未知数ですから」
「分かっている、あくまで偵察だ・・・まあ、奇跡が起きて誰かしら連れてく るかもしれないがな」
そう言って私は少し楽しみになってきた
別に向こうの世界に行くのはなれた・・しかし今回実験で移動するのは
向こうの世界の住人のエレノアですら言ったことのない地方だ
本人曰く、行こうと思えば行けるらしいが・・行っても何もないらしいので
行かなかったらしい、用は現状は未開の地だ・・・・・・
分かっていることは中規模の都市、そして行商が盛んと言う所
(だが・・エレノアが言うにはヴァンパイアの魔力を感じるらしい
しかも物凄く強大な)
私はそう思いながらも今回は偵察で済ます感じにしておいた
隊員達にに余計な心配をかけさせないためだ、
実際に私は行く気であるが・・・・・・
「では、隊長…そろそろ時間です」
「ああ…分かった」
そう言うと私はブリーフィングルームから出て実験室に向かって行った
時刻は6時15分・・・・・・
私は実験室に居た
「隊長、希望に添えるような物を持ってきました」
「助かる、さて・・・何を持ってくとするか」
そう言いながら私は搬送してもらった銃器を吟味していた
その時持ってきてもらった銃器は・・・・・・
短機関銃
{mini-UZI・P90・UMP・PDW・Vz61・MP5SD5・FMG-9・PP2000}
大型拳銃
{COP.357マグナム・デザートイーグル・M500ES}
「まあ、拳銃はジャッジもあることだし…でかいのを1つ」
そう言いながら私はM500ESを弾薬と共に手に取った
M500ESは簡単にいえば最強の威力を誇る化け物拳銃・
「さて・・短機関銃は携行がきくやつと・・弾数が多い奴だな
精度は至っては今回はたいして気にしない」
そう言うと私はmini-UZIとFMG-9を手に取った
「おい、これにサイレンサーとフラッシュライトを付けといてくれ」
そう私は銃を持ってきてくれた武器庫担当の隊員にそう言った
「分かりました、直ぐに終えます」
「頼むぞ」
そう言って選んだ銃を渡し、もう一度並べられている銃に目をやった
「さて、後はどうするかな」
そう悩んでいるとその様子を見ていた他の隊員に言われた
「隊長、今回は偵察任務ですよ? 本来武器なんて拳銃1つで大丈夫ですよ」
「ん・・まあそうだな」
そう私の微妙に口ごもった返事に対し
「それとも何かよからぬことを企んでいるんじゃないでしょうね?」
そう言われて私は少し焦ったが、よからぬことはするわけではない・・・と
自分に言い聞かせて尋ねてきた隊員に答えた
「よからぬことなど企んではいない、ただ…心配性なだけだ」
そう私は答えた
「隊長はどっちかと言えば心配性と言うよりかはヘタレでしょう?」
そしてそう言い返された
「はは…確かにそうかもな」
そう私が返すと別の隊員から
「確かに、昨日も……ねえ?」
その隊員は他の隊員に尋ねる様に言った
すると・・・・・・
「ははは! 確かにそうだ! 昨夜の隊長のヘタレっぷりは凄かった物な!」
「確かに確かに・・・明日は実験で命が消えるかもしれないから
「今夜は念のため一生分楽しみましょ〜♪」って皆で行ったのに…ねえ?」
「そうそう、なのに隊長は、「いやいや・・明日はだからこそ体力を
温存して備えなくてはならない」なんて言ってきて断るんだから」
その様に口々に物凄いことを暴露していく
実験場はもはや実験のムードでは無くなりかけていた
そして最後は皆口をそろえて・・・・・・
「もしかしたら最後の快楽になるかも知れないのに、それを断るなんて、
ヘタレにも程があるよね〜」
・・・・・・と言われた
「お前達…そのことを言うな・・まあ良い・・・生あるもの何時最後が来ても おかしくない……そして、私は実験は成功すると信じている」
そう私は言い返したが・・・・・・
「あらあら…隊長またヘタレ的発言」
そう言い返された・・・・・・
「もう・・好きにしてくれ」
そう言って私は銃選びに戻った
実際にこの隊員達には断ったが無視され、昨日は寝ていない
そして今朝がたエレノアにも求められ、正直実験前にもう疲労が来ている」
(・・・・ふう、下半身…特に腰がヤバイ)
そう思いながらも私は彼女達に少しでも愛されていることを実感し
心の底では言葉で言い表せないほど嬉しかった
だが・・やはり実験前夜はやめてほしかった
時刻は6時24分・・・・・・
結局私はPP2000を選び専用ホルスターに入れ腰に装着した
そしてP90にスリングをつけて脇に抱えた
「良し! 準備完了!」
そう言うと私は改造を頼んでいたmini-UZIとFMG-9の入った
バックパックを背負い込んだ
(ととっ・・・やはり重いな)
今回バックパックの中身は8〜9割が金属だ
金属と言っても弾薬ばかりではない・・今回は偵察任務も含まれる
そして移動先の世界に拠点を設ける目的もあった、
以上の理由から上げられるのはお金代わりの金である
バックパックに入っている量は軽く20キロは入っていた
向こうでは金の価値がこちらの5倍位ある
その様な知識は向こうで生活していた際に学んだ
(まあ、行商の盛んな町と聞く・・両替所位はあるだろう)
そう思いながら私は次元転換装置に近づいていく
そしてその途中にいるエレノアに呟いた
《後で・・な・・・・・》
そう私が言うとエレノアは返事の変わりに軽く微笑んだ
「隊長、準備完了です…どうぞ……」
研究員が私を次元転換装置に案内する
予想外にシンプルだ・、簡単に言えばス〇ーゲートのよな装置である
違う点は移動方法だ・・・通過するのではなく当たりに行くらしい
「隊長〜大丈夫ですか? 疲れていたりしませんか〜?」
「恐くなったらすぐに発信機のスイッチを入れてくださいね?」
そう口々に隊員に言われた
(つーかお前たち私をどれだけヘタレだど思っているんだ?
「疲れていませんか〜」って……だったら昨夜の所行はなんだ?)
そう私は思いながらも自分を案じてくれてることに感謝した・
「大丈夫だ、じゃあな……」
そう言うと私はエネルギー核散範囲と床にビニールテープで区切られた範囲の
少し手前で待機した
(おいおい? こんなんで大丈夫か?)
そう思いながらも私は研究員たちを信じた
「さ〜てこれから隊長には次元移動を体験していただきますが、」
「・・あ?」
「御忘れ物はございませんか?」
「・・・あ・・ああ、大丈夫だ」
どうやら研究員は次元移動装置をテーマパークのアトラクションか何かと
勘違いしているらしい
酷くノリノリである・・・・・・
「ご乗車の際には注意点がございます、身長・体重は関係ございません……が 体積に規定がございます」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
私は突っ込んではいけないと思いただ黙って聞くことにした
「また高エネルギー物質お持ちの際は係り員にお申し付けください
すぐに反応防止のケースをお貸しいたします」
研究員の話は3分位続いた
今の話以外にも移動中の体位やら姿勢を指示され挙句の果てには
服まで指定されそうになった
まあ、そんな感じで説明が終わった
「それでは…装置機動!」
研究員が装置のスイッチを入れた
「ぎぃぃぃぃぃぃぃがぁぁっぁぃぃあぁぁっぁぁっぁぁっぁぁっぁぃい・・」
訳のわからない轟音が実験室を襲った
時刻は6時30分・・・・・・
(本当に大丈夫かな…)
そう思いながら私は次元移動装置を見た
青白い光を発しながら装置が起動している
「さあ! 行ってらっしゃいませ! 隊長!」
そう言うと研究員は敬礼と共に退避エリアに歩いて行った
「ああ、行くか…」
そう言うと私は後ろを向き…隊員達に敬礼をしてから装置の中に飛び込んだ
「バァァァァァギィィィィィィガァァァァァァァァァァァァァァァ........」
物凄い電撃音と共に私の姿は実験室から消え去った・・・・・・
{私は今の多数決は嫌いでね・・・正しい意見が徒党を組んだ町間違っている
意見につぶされるのがほとんどだからな・・・・・・保身のための手法だよ
多数決は・・・・唯一正しい使いかたは正しい意見が出た場合において
それが実際にどうなのか?を問う場合にのみ有効な手法であり
多数決は決定権を持たせる物でなく良い意見をより良い意見にするための物か
または良い意見を絞り出す為の物である・・・・・・・}
ザバサのブリーフィング室の書置きより抜粋・・・
10/09/03 03:51更新 / クロニカル
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