連載小説
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Z部隊訓練所{ある意味最悪の戦場}
{人間が恐ろしいのは理性によって欲を押さえられることを知っているのに
  自らの欲の為に何の躊躇もなく他人を痛めつけることだ・・・・・・・}
    
        とある作戦前のブリーフィング時のザバサの発言より抜粋


《・・・スタンバイ・・・・・・・・》

1人の教官隊員が3人の一般隊員に無線越しに息を殺しながらそう指示する

「・・・・・・・・・・・・・サッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・サッ・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・サッ・・・・・・・・・・」

3人は無言で指示された位置に着き手で完了の合図を送りあった・・・・・・

《突入と同時にその部屋を制圧・・・以上・・・・・・》

そう教官係の隊員がそう無線越しに言うとその場を少し離れて3人を見守る

「・・・・・カサカサ・・・・・サッ・・・・・・・・・・・・・・・」

3人の内1人が突入用のC4爆弾を扉に付け指でカウントし始めた・・・・・

(・・・3・・・・2・・・・1・・・・・・・・・・爆破ッ・・・・・・)

「バッガァァァァンンンン・・・・・・・・・・・・」

物凄い爆発音と共に扉が吹き飛ぶ・・・・・・・・・

(来ましたなぁ〜・・・・・・・)

扉が吹き飛んだ瞬間に3人は部屋の中に突入する・・・・・・・

「行け行け!・・・・・・・・」

1人がそう言い突入する2人をサポートした・・・・・・

サポートを受けながら2人は部屋の中に突入する・・・・・・・

「バァァァンンンン・・・・・・・・・・」

(・・・・戦術には問題ないでありんす・・・・・・・・・・・・)

サポート役が投げた音響閃光爆弾が部屋の中に炸裂する・・・・・・・

2人は音と閃光にも対策された装備のおかげで大丈夫だ・・・・・・・

「右側・・・・異常なし・・・クリア・・・・・・」

「左側も異常なし・・・・クリア・・・・・」

(うふふ・・・甘い甘いですのぉ〜♪・・・・・・・・)

突入した二人は銃で部屋の中を探索して安全を確認・・・・・・・・

部屋の中を制圧した・・・・・・・・・

「部屋の中に目標は無し・・・・・」

そうサポート役に報告し安全の確保を伝えた・・・・・

「了解・・・・」

サポート役は部屋の中に入った・・・・・・・・

(そろそろ・・・・行きますかのぅ〜・・・・・・・・・・・・)

「え?・・・・・・・・きゃあああああ・・・・・・・・」

部屋には入るや否やサポート役の隊員がいきなり暗い天井に持ち上げられた

「甘いですのぉ〜・・しっかりと上まで見ないといけませんなぁ〜・・・・」

暗い天井からそう柔らかく言う影があった・・・・・

(あれが魔物と言われる者たちか・・・・・・・・)

どうやらこの3人は魔物について詳しく知らないらしい・・・・・・・

「くっ・・・・・・」

そう言いながら二人は銃口を暗い天井の声の主に向けようとした・・・が・・

「な!?・・・・銃が動か・・・・・・・・ひゃっ・・・・・・・・・・」

銃が動かず・・・驚く暇も与えられずに暗い天井に持ち上げらた・・・・・・

「な・・・何が?・・・・・・・・・」

(これが・・・魔物との格差なの?・・・・・・・・)

そう考えている間に3人の隊員は部屋の天井に糸のような物で

意味不明なポーズを取りながら吊るされていた・・・・・・・・・

(まだまだ・・・ですのぅ〜・・・・・・・・・・・)

「どうだったかしら?・・・・・魔物との初戦闘は?・・・・・・・・・」

部屋の中に教官隊員の声が響く・・・・・・・・・・・・・

「くっ・・・・ここまで強いとは・・・・・・・・・」

「ひえ〜ん〜・・こんな恥ずかしい状態は嫌です〜・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」←逆さづりで気絶状態・・・・

そう突入した隊員達は口々に言う・・・・・・

「しばらくそのままで居なさい!・・・・・失敗した罰です!・・・・・・」

そう一言隊員達に言うと隊員達を天井に吊るした張本人のに話かけた・・・

「どうでしたか?・・・・新米達の感じは?・・・・・瑠璃華さん?・・・」

そう教官隊員が言うと暗い天井から瑠璃色の着物を着て髪止めにかんざしを

刺している女性の顔が逆さまの状態で降りてきた・・・・・・

隊員達は暗くて顔以外は良くわからない・・・・・・・

(うわ〜・・・綺麗な人・・・・って私達この人にやられたの?・・・・・)

そう若干ショックを受けている隊員達を他所に教官隊員と何やら話し始めた

「そうですなぁ〜・・まず魔物に対する知識を付けないといけないですのぅ〜
 そうしないとインキュバスになってしまいますなぁ〜・・・・・・」

そうえらく和風な言葉で的確な助言を教官隊員にしている・・・・・・

そしてそれを真剣に教官隊員は聞いている・・・・・

「いや・・・・体でならせば知識は後で良いかと思いまして・・・・・
               ・・・やはり知識も重要ですか・・・・・」

そう言いながら教官隊員は反省している様子・・・・

「必要な知識が存在することを考えないといけませんなぁ〜・・・・・・・」

「そうですね・・・・無駄な知識だけでは無いですものね・・・・・・」

そう会話を2人で続けている間3人は天井につ吊るされたまま・・・・・・

(・・・・・もう限界〜・・・・・こんな恰好ぅ〜・・・・・・・・・・・)

(さすがに・・・・・ツライッ・・・・・・・・・)

(・・・・なぜでしょう・・・・・・私だけ逆さづり・・・・・・・・・)

そう思う3人の事を無視しながら2人は話を続ける・・・・・・・

「私はついこの間教官になったばっかりで・・・・・
      ・・・・・こんな踏み出しで正直私は心配です・・・・・・・」

「心配はないでありんす・・・・こうやって貴女は新兵達にも育てられている
ですからなぁ〜・・・・貴女が頑張れば心配ないでありんす・・・・・・」

そう落ち込み気味の教官隊員を元気づける瑠璃華の姿があった・・・・・・・

「で・・・・瑠璃華さん・・・そろそろあの子たちを・・・・・・・・・」

「あっ・・・・そうでしたなぁ〜・・・・・・・・・・・・・」

教官隊員は瑠璃華に天井に吊り下げた隊員達を下ろしてもらうように頼んだ

時刻は2時13分・・・・・・・・・・


その出来事とほぼ同時期・・・・・

○訓練所内管理室

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「どうした艦長?・・・・えらく疲れているようだが・・・・・・・・・・」

何処からどう見ても疲れた顔をして椅子に腰かけているザバサを気遣うように

フレイヤが声をかけている・・・・・

「いや・・・・・ちょっと監査長にな・・・・・・・・・・・・・・・」

そうザバサが言うとフレイヤは驚いた顔をして

「艦長・・・・満足させたのですか?・・・・たった5時間程度で・・・・」

そうフレイヤは聞いてきた・・・・・

「ああ・・・・早く済ませた代わりに私の精力をかなり吸い取られた・・・」

エレノアもとい監査長はだれもが知る超絶倫・・・・・・・

並大抵の事では満足しない・・・しかもあまりこのようなことは

しない代わりにやった時には満足するまで帰さないと言う理不尽設定・・・

現にエレノアのスイッチが入ってザバサが4〜5日任務を出られないと

言う事が何回もあった・・・・・・・・・

だが今回はザバサが昔話をした後でザバサ自身が珍しくムラムラ・・・・

と言うかエレノアに襲われた時には若干疼いており・・・・・

このように奇跡的な短時間で戦いを済ますことが出来た・・・らしい・・・・

(まあつくづく思うがあの様な事で任務拒否&休暇が許可されるのって
        魔物達だからこそ許してもらえるんだよな・・・・・・)

そうしみじみ思いながら腰かけていた椅子から立ち上がり

訓練場を一望できる管制室の窓に向かった・・・・・・・・

「フレイヤ・・・訓練場の見回りに行ってくる・・・・・・・」

そう言うとザバサは装甲服についている羽らしきものを広げ始めた・・・・

「ザバサ・・・魔法を使った方が楽ではないか?・・・・・・・・・・・」

そうフレイヤが聞くとザバサは

「魔法を使っても良いのだが・・・・・どうも私は魔法が苦手でな・・・・」

そう残念そうに答えた・・・・・・・・

「そうか・・・・それでもあの魔力だろ?・・・・・・・・・・・・・」

「出来ると得意は別物だ!・・・・・・・・・・」

そうフレイヤに言うとザバサは窓の外に飛び出して行った・・・・・・・

(実はこの羽が気に入っていたりしてな・・・・・・・・・・・・・・)

そう思いながらも飛行原理不明の羽で訓練所の見回りを開始した・・・・・・


戻って時刻は2時15分・・・・・・

「・・・・・・お〜い?・・・・大丈夫か?・・・・・・・・・・・・・・」

「やはり魔物の知識は必要ですなぁ〜・・・・・・・・・・・」

教官隊員と瑠璃華は天井から下ろした3人の隊員達にそう言っている・・・・

何故なら・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」←完璧に気絶

「・・く・・・くも・・・お・・nな・・・・・」←断末魔と共にパニック

「・・・・・・・・・・・・・・いや・・・・・・」←ある意味拒絶反応

このような感じで3人の隊員が地面に転がって居るからである・・・・・・・

まあこの様な有様になったのは察しが付いているが・・・・・・・・・

「・・・・やはり魔物の知識を付ける事が最優先事項ですね・・・・・・・」

そう教官隊員は言いながら3人を起こしている・・・・・・・・

ご察しの通り・・・魔物に知識のない3人が天井から下ろしてもらう際に

瑠璃華の姿を見て驚いた・・・・・と言うのが正解だろう・・・・・・・・・

「そう言えば・・・天井は暗くてわての胴体は見えなかったからなぁ〜・・」

そう言いながら瑠璃華は自分の体を見た・・・・・・・

「確かに・・・・失礼かも知れませんが・・・ジョロウグモはいきなりハードだったかもしれません・・・あいつらの想像していたのはミノタウロスの様な奴らを想像していましたから・・・・・・・・・」

そう申し訳なさそうに教官隊員は言うと

「気にしてはおりませぬ・・・・
    ・・・わてはその様な扱いには慣れているでありんす・・・・・・」

そう瑠璃華は教育隊員に言った・・・・・・・・・・

「申し訳ありません・・・・・ただ初めてだったのでこの様になっただけですから・・・・・こいつらは外見で差別するような奴らではありませんから」

そう3人の事を言う教育隊員に対し

「存じています・・・・ここに来る方々ですからなぁ〜・・・・・
 その様な事は断じて無いでありんす・・・・・・・・・・」

その様な事を言い教育隊員を立てた・・・・・・・・・・・・・・

「そうですね・・・・・さて・・・・・・そろそろ・・・・・・・・・・・」

そう教育隊員は言うと・・・・・

「お前達!・・何時までお昼寝しているつもりだ!!・・・・・・・・」

そう大声で3人に一喝・・・・・・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」←未だにに気絶

「・・く・・・くも・・・お・・nな・・・・・」←未だににパニック

「・・・・・・・・・・・・・・いや・・・・・・」←未だに何かしらの反応

            が・・・・先ほどと変わらぬ状況だった・・・・・

「あらあら・・・余程衝撃が強かったんですなぁ〜・・・・・・・・・」

「・・申し訳ありません・・・・・・・・・・」

そう少し驚きながら言う瑠璃華に対して教育隊員は頭を抱えながらそう言った

「おいおいしっかりしてくれよ・・・私の出身部隊の新米達・・・・・・・」

そう言いながら上空でそう思うザバサの姿があった・・・・・・・

(瑠璃華もしっかりやってくれているようだし・・・・・安心安心♪・・・)

そう思いながらザバサはこの訓練施設を後にした・・・・・・・・

「さてと・・・室内戦闘用施設の様子は大丈夫だな・・・良し!次・・・」


時刻は2時30分・・・・・・・・

Z部隊の訓練所は様々な状況を作り出し体験させることが可能で、

本気を出せば様々な世界破滅への戦い・・・等も再現できる・・・・・

まあ・・・・それは置いとくとしてこの訓練所には沢山の施設がある

訓練施設ははZ部隊員達の日々の鍛錬をサポートする重要な場・・・・・・・

それらがしっかりと機能しているかどうか見まわるのも重要な任務の一つ

「さてと・・・・・次の場所は・・・・・・・・・・・・・」

そう言うとザバサは施設に見回りを開始した・・・・・・・


○大演習所・・・・とても大きな広場・・しかし塹壕等の後が目立つ

「は〜ああああああああああああ!!!!!!・・・・・・・・・」

「ゴォーーーーーーーーーー・・・・・」

ケンタウロスと装甲戦闘車が速さを競っている・・・・・

どうやらどちらが先に相手陣地に到達出来るかどうか競っているみたいだ・・

「どうです早いでしょう?・・アグネスさん?」

そう装甲戦闘者の上部ハッチからアグネスと呼ばれるケンタウロスに

砲撃手が声をかける・・・

「ははは・・・そうだな!鈍い戦車より張り合いがある!・・・」

そう砲撃手に向かってアグネスは楽しそうに言う・・・・・

(おお〜・・・中々良い勝負だな・・・・・・)

そう思いながらザバサは飛び続け他の隊員を探した・・・・・

「おっ・・・・発見!・・・・・・・・・・・・」

場所はアグネス達主催の危なっかしいレースの傍ら・・・・・・・・・・

そこで一般隊員が携行型ロケット弾の発射訓練をしている・・・・・・

「で・・・・こうすれば発射できますから・・・・・・・・・」

そう教育係の隊員が教えている・・・・・・・

「え〜とこうやって狙いを定めて・・・・・・・・・・」

そう言いながら1人の隊員が近くでアグネスとレースをしている

戦闘装甲車両を試しに狙って見ていた・・・・・・・

(おいおいちゃんと標的があるだろ・・・・)

そう思うだけだったはずが・・・・・

(ん?・・あれ?・・・安全装置が・・・・・・・)

余計な不安要素強制付属・・・・・・・・

「バシュッ・・・・ジュオオオオオッッッ・・・・・・・・・・・」

そしてさらに余計な危険行為が強制付属・・・・・・・・・・・

どうやらトリガーに指がかかっていたらしく・・・

誤射されたロケット弾は装甲戦闘車へ・・・・・・

「あ・・・・あれ?・・・・撃っちゃった・・・・・・・・」

どうやら状況が読めなかったらしくただそう言うしか出来ていなかった・・・

「おいおい!・・・あれ?・・撃っちゃった♪・・じゃねーよ!・・・・」

そうザバサは言っているが何もしない・・・

その間に誤射されたロケット弾は戦闘装甲車両に飛んでいく・・・

「ん?・・・・なんですかね?・・・・・・・・」

上部ハッチから顔を出している砲撃手は飛んでくるロケット弾見てそう言った

まさか訓練所内でロケット弾が飛んでくるとは普通思わない・・・・・

ロケット弾のスピードは約マッハ3・・・・・・・

そんで持って次の瞬間・・・・・・

「へッ?・・・・・きゃあああああああ・・・・・・・・・・・・・」

飛んできた物体をロケット弾と断定したのか悲鳴が聞こえた・・・・・・・・

「ボスッ・・・・・」

「・・・・・けふっ・・・・・・・・・・・」

鈍い音と共に直撃を受けた砲撃手の声が聞こえた・・・・・・・

「おい!・・大丈夫か?しっかりろ!・・・・・・・」

レースを一時中断してアグネスが心配そうにロケット弾の直撃をくらって

吹っ飛んだ砲撃手に近づく・・・・

「あ・・・あはは・・・・大丈夫です・・・・・かすり傷です・・・・・・」

そう言いながら砲撃手は笑った・・・・・・・・

「まあ・・実弾じゃなくて訓練用ミサイルだから平気なんだがな・・・・」

※これはZ部隊内だから許されることです。普通はアウトです!

そうザバサは呆れながら言っていた・・・無論砲撃手も全然無事である・・・

(おっちょこちょいが多し・・・変わり物が多し・・・・・・・
     ・・・だが腕は最高・・・まあうちの隊員らしいや・・・・・・)

そうザバサは結論を出し次の施設へ飛んでいく・・・・・・・


○射撃場・・・・ここなら何を撃っても大丈夫です!

「タァッッッンンン・・・・・・・・・・・・・・」←小銃

「バスッッッ・・・・・・・・・・・」中口径ライフル

「ティティティティティティティ・・・・・・・・・・」←大口径機関銃

射撃場からは様々な銃弾の音が聞こえる・・・・・

それはまさに芸術とも呼べる最高の音であった・・・・・・・

「うん・・・まあ取りあえずここには問題はないかな?・・・・・・・・」

そう言ってザバサは上空から様子を見ながらそう言っていた・・・・

「はい〜♪みなさんよ〜く狙ってくださいね♪〜・・・」

ザバサの下ではそう言いながら新兵を訓練する教官の姿が見えた・・・

「了解!・・」

(お!・・あれはヘレーナじゃないか・・・・)

そう答えながら訓練に励む新兵達の中にヘレーナの姿があった

どうやら多連装機関銃の訓練中らしい・・・・・

「う〜む・・・やはりエルナはダウンしたままか・・・・・・・」

ザバサは訓練中の新兵を見わたしエルナが居ないことにそう案じた・・・・

「まあ良いか・・・たまにはへたばるのも良い経験だ・・・・・・・・・」

そうザバサは結論付けた・・・・・・

「それでは撃ってくださ〜い♪・・・」

ザバサがそう結論付けるうちに実弾射撃訓練に入った・・・・・

「ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォ........」

物凄い連射音が射撃場に響き渡る・・・・・

この兵器は一秒間に約100発の弾丸を撃ち尽くす・・・・・・

たとえ一発の威力が弱くとも数が重なれば恐ろしいことになる

実際に標的としていた厚さ50pのコンクリート製壁が見るも無残に壊れていく

若干だが後ろで見ているヘレーナも恐れをなしたか後ずさりをしている

(やはりこの手の兵器は恐ろしいな・・・・・・・・・)

そうザバサは思っていた・・・・

しかしザバサ自身この類似兵器に身を助けられている

実際にとある馬鹿どもの私兵団の大群に襲われた時に

その類似兵器はザバサを助けてくれた

(・・・・まあ・・有事の際にしか使わないから良いか・・・・・・・・)

そう思いながら射撃場を後にした・・・・・・


○大プール・・・と言うかもはや淡水の海岸

「バアァァァァァァ・・・・・・・・・・・」←陸上急襲艇

「ザバァーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・」←水陸両用装甲車

どうやら上陸作戦の訓練をしているらしい・・・

「いけぇ〜・・・突撃〜突撃!〜・・・・・・・・・・・・・・・」

上陸艇からZ部隊の新兵達が勇ましく波打ち際から5m位離れた所から

海岸を目指す・・・・・・・

「こらぁ!・・のんびりと遊んでないで早く海岸に張り付きなさい!・・・」

そしてここにも新兵達の教育係の隊員の姿があった・・・・・・・

少し離れた所に浮かんでいる高速艇から拡声器で怒鳴っている

「ティティティティティティ・・・・・・・・・・・・」

海岸の奥からは訓練弾ではあるが重機関銃が新兵達を蹂躙する・・・・・・・

「ひえ〜ん・・・・撃たれました〜・・・・・・・・・・・」

「ふ・・・不覚・・・・・・・・・・」

まだ慣れていない新兵達はどんどんとリタイアしていく・・・・・

(・・・・いきなり上陸訓練は無茶じゃないかな?・・・・・・・・・)

そうザバサは思いつつも・・・数個小隊位の人数は無事海岸についていた

(おお〜・・・中々優秀だな・・・・・・・・・・・・・)

「良し!・・・一気に落としましょ!・・・・・・・・・・・・・」

そう1人の新兵が言って体勢を立て直した・・・・・・・・・

「良し私の合図であの銃座をつぶすわよ!・・・・・・・・」

そう仲間に伝え・・・突撃の機会をうかがっていた・・・・・・

「さて・・・本題と行きますか?・・・・・・・・・・・・」

少し離れている高速艇で教育係の隊員の嫌な言動が走った・・・・・・・・

(ん?・・ああ・・・そうかこの訓練の目的・・・・・うわぁ・・・・・)

ザバサはどうやらこの教育係のたくらみが読めたらしい

(まあ・・・良い訓練だが・・・・トラウマにならないよな?・・・・・・)

ザバサがそう心配していると・・・・・・・・・・・

「へ?・・・・きゃあああああああああああ・・・・・・・・・・・」

「何?何?・・・・え?・・・・いやああああああああああ!・・・・・・」

海岸の方で悲鳴が聞こえた・・・・・

「さてさて・・・あの子たちはどの様な行動をとりますかねえ?・・・・・」

そう教育係の隊員は面白そうに海岸でパニックになっている

隊員達を見ながらそう言った・・・・・・・・

(うわ〜・・スキュラ達を準備していたのかよ・・ご丁寧な奴だな・・・・)

そう言うザバサは思いながらこのたくらみの首謀者を割り出していた・・・・

何せZ部隊にスキュラ達は所属していない・・・・・・

(まあ・・・たぶんあいつだろう・・・・・・)

そう言いながらザバサは高速艇の近くを見わたした・・・・・・・

(・・・・・・やっぱり居た・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

高速艇の傍にクスクスと笑う女性の姿があった・・・・・

(アリア・・・やっぱりあいつの仕業か・・・まあ良い訓練だ・・・・・・)

ザバサはそう思いながらもこのアリアの仕業を評価した

「ちょ・・・や・・やめ・・・・・・・がぼがぼぉぉぉ......」

「くっ・・・離れろ!・・・この!・・・・・・・・・・・・・・・」

(ふう・・・しかし一気にレベルが上がったな・・・・・・・・・・・)

新兵達はスキュラ達の奇襲で上陸作戦どころでは無くなっていた・・・・・・

抵抗してはいるがまったくの無駄な抵抗に終わっていた・・・・

新兵達は海岸から海の中に逆戻りを開始していた・・・・・・・・・・・

(はああ・・・まだまだ訓練不足だな・・・・魔物に対しての・・・・・・)

ザバサはそう思いながら大プールを後にした・・・・・・・

(まあ元は優秀だから良いか・・・・・・・・・・・・・・・)

そう思いながら飛んでいくザバサの姿をアリアは笑いながら見ていた・・・・

(クスクス・・・すごいサプライズでしょ?・・・・・艦長♪・・・・)


○教育訓練場・・・用は教養を身に付ける場所です

「後は・・訓練が行われているのはここだけか・・・・・・・・・・」

そう言いながらザバサ教育訓練所に入って行った・・・・・・

(お忍びため光学迷彩を付けておくか・・・)

そう思いながら光学迷彩を装備し・・・教育訓練場へ入って行った・・・・・

この教育訓練場は主に装備の取り扱いや戦術などの知識を教えるのを

目的とした施設である・・・・・・・・

館内には講義室・プール・簡易射撃場等がある

(ほう・・今日は講義室から声がするな・・担当はフレイヤかな?・・・・)

そう思いながらザバサは少し開きかけている扉から中の様子を覗いた

「ええ〜これから訓練場の様子を使って講義を行う・・・・・」

新兵たちに講義を行っているのはザバサの予測通りフレイヤだった・・・・

どうやら先ほどザバサが見てきた訓練場の様子を使って

実践的な講義をするらしい・・・・・

(お手並み拝見・・・と言うほど心配はしていないがな・・・・・・・・・)

「良し・・・まず室内戦闘用施設からだ・・・・・・・」

そうフレイヤが言うとスクリーンに瑠璃華と倒れている3人の隊員の

姿が映し出された・・・・

「まず・・・この三人は部屋の中に突撃したまでは良いが天井の
確認を怠ってしまった・・・よってジョロウグモも糸の餌食に
なってしまった・・・なので第一に部屋の四方八方良く確認することだ・・・
だが万が一糸に絡まれた場合は火を使えば糸は簡単に切れるぞ
これはアラクネ等にも有効な手段だ・・・」

フレイヤはその様にやられた場合の対策を教えながら徐々に倒す方法を

教え始めて言った・・・・・

「いいか・・・蜘蛛は香水などの強いにおいなどに弱いなので香水をかけることも効果的だまた糸が火に弱いのと同様に本人も弱いなのでいきなり火を
浴びさせるのも効果的だ・・・・」

その様な感じで新兵達に熱烈に講義していた・・・・・・

「大演習所・・・・は・・・いいかお前たち安全装置を常に確認しろよ!
味方に当てるなんて言語道断だからな!いいな!」

(えらく断片的と言うか感情的な講義だな・・・・)

そう思うザバサの無視しながらフレイヤの講義は突撃していく

「次・・大プール・・・・いいか!上陸戦とはな・・・・・・・・」

約2時間延々と上陸作戦の意義・防衛方法・戦術についてフレイヤは語った
                  
(・・・・ノルマンティーのせいか・・・・・・・・・・・・・)

話の途中でザバサはそう思った・・・・・・・・

「で・・・スキュラ達の対策だが・・・・とりあえずたこ焼きにするぞ!
とか・・足を見ながらうまそぉ〜と言っておけばたぶん大丈夫だ・・・・・
だが後者はここにはいないが男性が使うと海の中にお持ち帰りされてしまう
可能性があるから実行の際には気を付けてくれ!・・・・・
まあこの作戦がダメなら海辺でウツボでもあらかじめ捕まえておけ!・・」

(おいおい・・えらく無責任だな・・・・まあ間違ってはいないが・・・・」

そのあとも山の中でのサバイバル・・・アルラウネから身を守る&蜜を奪う

アラクネ式トラップ・・・その他の戦闘方法etcを新兵達に教えていた・・・

(まあ・・新兵達も大方理解しているし大丈夫だろう・・・・・・・)

そう思いながらザバサは講義室を後にして

訓練所管理室に戻って行った・・・・・

時刻は6時30分・・・・・

管理室内で小休止を取るザバサの姿があった・・・・・




{絶望の真っただ中の絶望と希望に満ち溢れている最中の絶望・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・お前はどっちを取る?・・・}

               ザバサ・・副艦長への唯一の問い・・・・・
10/07/14 18:58更新 / クロニカル
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■作者メッセージ
フレイヤの講義の途中であったこと

「で・・光学迷彩の様に姿を消した奴の対策は・・・・・」

(・・・・・・・いやな予感・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

「まず殺気や気配を感じて・・・感じた所にひたすら攻撃だ!・・・・・・」

そうフレイヤが言った瞬間・・・・・・・

「ババババババババババババババババババババ・・・・・・・・・・・・・」

フレイヤの持っていたP90が火を噴いた・・・・・

(おw・・・おわわわわ・・・・・・・・・・・・)

「ババババババ・・キンッ・・・・・・・・・・・・・・」

「まあこんな感じに威力よりも数をばらまくのが効果的だ!・・・・・」

(ふう・・・・俺は実験台かよ・・・・・・・・・・・・・・・)

そう思うザバサにフレイヤは新兵たちに気づかれないように軽くほほ笑んだ

(・・まあ良いか・・・・・・・・・・・・・・・・・)

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いや〜夏ですね〜正直疲れます

書きたいネタを消費するため頑張ります・・・・

でも外で遊びたいな・・・・・・・・

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