連載小説
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中編
なぜ…こいつが俺の家にいる?一瞬思考が固まった。
だがダークエルフの鬼のような形相、両手に握られている鞭を見て正気に返る。
くそっ!後をつけられたか!?やばいっ!
その途端背筋に寒気が走り、金切り声をあげていた。

「ああっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

俺はとっさに背中を向けて逃げ出した。だがドアを開けて外に飛び出そうとした瞬間…
空気を切り裂く音が響き、背中に甘いうずきが走った…。
そのうずきはたちまち体全体に浸透し、ついには下半身で信じがたい快感となって爆発した。
今度は絶頂の叫び声を発して俺は意識を失った。





気がついた俺はいつの間にか素っ裸にされ、体を縛られ拘束されていた。
惨めに四つんばいにさせられ尻を突き上げている。これではケツの穴と金玉がむき出しだ。
だが、羞恥心を感じる間もなくダークエルフが語りかけてきた。

「ねえ…。あんた。よくもやってくれたわね…。」

「畜生っ!一体なんで俺をこんな目に!ふざけるなっ!」

「魔物娘を甘く見ないで…。あの程度の事では逃がさないわよ…。あんた。全く反省していないようだから、たっぷりおしおきしてやるわ…。」

怒りを殺した静かな声が背中越しに響いた瞬間。またしても背中で甘い爆発が起こった。

「〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」

同時に起こる下半身の快楽。ぜんぜん我慢できない…。たまらず俺は射精した。
頭の中が真っ白になる様な未経験の快感。ああ。きもちいい…。
信じられないぐらい大量の精液を放出しつづける。

「ふふっ。あんたみたいな奴だけど、ちょうどおなかがすいているわ。おやつ代わりに精を頂こうかしら…。」

耳元で囁くダークエルフ。心まで凍るような冷たい響きでぞっとする。
彼女は褐色の手を俺の股間に伸ばすと、溢れ出た精液をぬぐった。

「い、痛っ!」

玉袋と竿を乱暴に捕まれ俺は痛さで呻いてしまう。

「ふっ。この程度で情けないわねぇ…。」

嘲笑しながらもダークエルフは俺の精液を舐めている様だ。
背中側にいるので姿は見えないが、ねぶり取っている音が下品だ。
魔物って本当に精液を飲むんだ…。俺が妙に感心した時だ。

「なっ…。なにこれっ!…。おいしい!おいしすぎるじゃないのよ!それにとっても甘いし!信じられないわっ!」

ダークエルフの甘ったるく叫ぶ声が響き渡った。精を舐める音はさらに激しさを増す。
彼女は精液をごくりと飲み込んで、感激したとでも言う様に深い息をついた。

「話には聞いていたけど、まさかこれほど美味だったなんて…。もう市販の精補給剤なんて飲めないわねぇ…。いいわ!あんな事しでかした罰として、枯れるまで搾り取ってあげる!」

えっ!?枯れるまで搾り取る?恐怖を感じる間もなく、再度背中に快楽が落とされる。

「ぐうっ!!」

全身に回る甘さに耐え兼ねて俺は呻く。

「この馬鹿っ!よくもふざけた真似してくれたわね!」

ダークエルフの叫び声と共に、今度は尻に快感が叩きつけられる。

「ぎいっ…ぐ!」

「あははっ。汚いケツ震わせちゃって…。無様ね!思い知りなさいっ!」

侮蔑する様に笑うダークエルフにまた尻を責められる。
何度も襲い来る快感という衝撃。俺は精液を小便のように漏らし続けた。

「ひいいっ!いくっ!」

「ん…ちゅっ。そうだわ。いい事思いついたわ!今度はおチンチンとタマタマに喰らわせてあげるわねぇ…。そうすればもっともっと美味しいのがいっぱい出てくるでしょうから…。」

「えっ………。」

ダークエルフは精液を舐めながら俺の顔を覗き込んできた。
昏い炎が燃えているかのような淫虐な瞳。怖くて目をそらしてしまう。
その態度が気に食わないのだろう。彼女は手に持っている鞭で床を激しく叩いた。
そうか…さっきから気持ちいいのって、この鞭で叩かれているせいか…。

変に納得すると同時に、彼女の言った言葉を理解する。
え、チンチンを鞭で叩く…?いや…駄目だ!背中や尻でさえこんなに気持ちいいのに…。
それが急所を責められたら俺はいったいどうなるか…。ほんとうに壊れる…。

「や…やめろ!やめろおっ!」

俺は恐怖のあまり泣き叫んでしまう。必死に体を動かすが、縛られているのでびくともしない。
怯えきって慌てふためく俺を見て、ダークエルフは高々と笑った。
奴隷が悶え苦しんでいるのが楽しくてたまらない…。そんな冷酷な女主人のように。

「あーっはっは!ざまあないわね!ほら!さっさと精を出しなさい!」

ダークエルフは腕を振るい、鞭を俺の股間に叩き付けた。
その瞬間、下半身から生まれた絶大な快楽が俺の脳髄に走る。
腰が抜けたかのようにガクガクと震え精がぶちまけられる。
ほとばしる俺の精を手ですくって飲みながら、ダークエルフは狂喜して鞭を叩き付けた。

「ぎ。いぐううっ!」

「ほらっ!まだまだよ!」

ダークエルフはまた鞭を叩き付ける。精液が延々と噴出し続ける。異常な気持ち良さ…。

「ひいっ!またでるう!」

「こんなものじゃ済まさないわよ!さあ!食らいなさい!」

ダークエルフは鞭を叩き付ける

気持ち良さで精神が焼き切れる…

ダークエルフは鞭を叩き付ける…

ひたすら続く拷問のような快楽…

ダークエルフは鞭を叩き付ける…

もうキモチいい以外なにも考えられない…

ダークエルフは鞭を叩き付ける。

きもちいい…

ただひたすら叩き続ける。

きもちいい…

叩き続ける。

キモチいい…

叩き続ける。

キモチイイ…

叩き続ける………………

いつしか俺の意識は快楽地獄の中に堕ちて行った…

















俺の意識が闇から戻る。目の前にはダークエルフがじっと立ち尽くしていた。
相変らず四つんばいの状態で縛られていて身動きが取れない。
延々と射精を強制され続けて疲労困憊だ。異常な快楽を与えられ続け何も考えられない。
おそらく拘束されていなくても動く気力は無いだろう。
彼女は酷薄な眼差しを俺に向けて冷笑した。

「惨めね…。」

「………。」

情けなさのあまり全身が震えて俯いてしまう。ダークエルフはそんな俺をさらに追い詰める。

「ね。あんたさっき言ったわよね。奴隷になるより死を選ぶって。まだまだ殴り続けてあげるわ。枯死するまでよがり狂わせてあげようかしら…。」

ダークエルフは鞭で床を叩きつけた。凍るような冷たい口調に戦慄する。
さっきの言葉。調子に乗ってしまった俺の言葉だが。当然本気ではない。

魔物は人を殺さないはずじゃなかったのか…。でもこの様子ではどうなるかわからないぞ…。

まだ死にたくはない………。俺は言葉を出す気力も無く。怯えきって様子を伺うだけだ。
惨めに這いつくばる姿をダークエルフは嘲り笑った。

「あははっ!ほんと馬鹿ねえ!私にも魔物娘の誇りはあるのよ。人間の命を奪う事は絶対にしないわ。たとえあんたのような奴でもね!」

ほんの少しだけ安心した俺だが、その心はダークエルフの残酷な言葉で凍りついた。

「でも。肉体的に殺しはしないけど…社会的に抹殺するのは ア リ なのよ…。」

えっ? 社会的に…ころす?
にやりと笑うダークエルフ。顔が青ざめる俺。
ダークエルフは俺の体を縛っている縄を掴んで引きずって行く。
いったいなにをするの…。

「このまま素っ裸のあんたを街中引き回してやるわっ!そのあとに警察に突き出してやる!あんな騒ぎを起こしてただで済むと思っていないでしょうね!」

動揺する俺を見るのが楽しいのだろう。ダークエルフは無慈悲に叫んだ。

「えっ。ま…。まって。お願いだから!お願いだから許して!許してえ!」

そんな事されたら間違いなく人生終わりだ…。やばいやばいやばいやばいやばい…。
俺は恐怖のあまり半ば錯乱状態で怯えて騒ぐ。

「うるさいわねえ!」

ダークエルフは吐き捨てると絶叫し続ける俺を転がした。
肩を掴んでグイッと体を起こすと、射る様に見つめて宣言する。

「でも…。それだけじゃ甘いわね…。よし!決めたわ。あんたのケツ穴に鞭突っ込んで、ネットに映像流してあげる…。良かったわねえ。これで一躍人気者じゃないの!」

全く情け容赦ない残酷さ。ダークエルフは冷たく笑い続けている。
終わった。これで人生終わりだ…。何もかも終わりだ………。

もうだめだ…。このまままっさかさまにおちていくんだ…。もうおわりだ…。

全く打つ手なしの絶望感。最悪の状況。俺の目から知らぬ間に涙が溢れ出た。
俺は大声を上げて泣き始めた。
ただひたすらに泣き続けた。
その様子を無言で見下ろしていたダークエルフだったが、ふいに苦しそうなため息を着いた

「あのね…。キミ、自分が何をしたかわかっているの?あの後大変だったのよ…。魔物連中が山のように集まってきて警察は来ちゃうし。警察に色々事情聴取されちゃうし。買ったばっかりの服はキミのあの液体でべたべたにされちゃうし。せっかくの楽しい休日が台無しだったわ…。」

ダークエルフは俺に文句をいい続けている。
だがその声音は子供に言い聞かせるような、穏やかで優しい調子に変わっていた。

「それにね。あのカフェのオーナーっていう刑部狸も来たけれど、顔真っ赤にして怒っていたわよ。魔物娘が多く集まる店先でこんな真似しでかすなんて、反魔の連中のテロだ!って…。
テロリストは絶対に許さない!警察が動かないのなら私が制裁を加える!って!」

からかうように言うダークエルフだった。
だが、刑部狸が裏で権力を握っているらしいという噂はよく耳にする。
その種族にテロリスト認定されてしまうなんて、いくらなんでもまずい…。マジで終わりだ…。
俺は無駄と知りつつも、すがるようにダークエルフを見つめてしまう。
どうせ自業自得だと罵倒されるのだろう…。諦めていた俺に彼女は意外な事を言ってきた。

「大丈夫。安心なさい!私の方から事情は説明しておいたから…。狸さんはわかってくれたわ。
警察官も全員インキュバスだったから、意外に早く理解してくれたわよ!」

ダークエルフは俺を安心させる様に何度もうなずく。何も心配はいらないと言ってくれる。
なんで?今まで俺をいたぶっていた恐ろしいダークエルフとは全然違うじゃないか…。
半ば呆然としてしまう俺にダークエルフは肩をすくめた。

「で!私は色々面倒で散々な目に会ったのよ。何か言う事は無いの?」

身をかがめるとダークエルフは俺の目を見つめた。
深い憐れみを湛えた眼差しだった。愛情すら感じさせる瞳だった。
なぜだろう…。その途端に後悔の念が襲う。申し訳ない事をしてしまったと思う。
気がつけば俺は頭を下げて何度も詫びていた。

「ごめんなさい…。ごめんなさい…。ごめんなさい…。」

褐色の彫刻のようなダークエルフの手。
美しい手がそっと伸ばされてきて俺の頭を撫でる。労わるように何度も撫でる。
手の柔らかさと心地よさが頭から全身に伝わっていく。
恐怖と快楽でぼろぼろになった心にじんわりと染み渡っていく。
身を震わし続ける俺にダークエルフは優しく言ってくれた。

「もう…。バカな子ねえ…。でも、下僕の過ちを赦すのも主人のつとめね。わかったわ。
これで終わりにしてあげる。」

「本当に…。」

「ええ。許してあげるわ!」

ダークエルフは笑った。花のように美しく太陽のような朗らかさだ…。
そう思った瞬間。彼女は俺の頭を抱いた。彼女の甘い香りと温かさが全身を包む。
あまりにも突然与えられたご褒美。ただうっとりとするしかなかった。
彼女はそっと涙をぬぐってくれると俺の唇にキスをする。
瑞々しく柔らかい唇を感じると、頭が蕩けるように犯されていった…。

この瞬間。俺は堕ちたのだろう。
後は彼女の望むままにされていくだけだった………。




















「よしよし…。怖がらせちゃったわね。でも、安心しなさい。いい子になってくれたキミに酷い事はしないわ!」

俺はダークエルフさんの抱擁に溺れる。優しい慰めの声と、温かい体が心を蝕んでいく。
ふくよかな胸に顔を埋めながらもふと思う。
さっきまで怖かったけど今はどんな顔しているんだろう…。

気になって上目づかいで彼女を見ると、柔らかく微笑んでくれていた。
可愛らしい笑顔で安心したけど、見つめられてなんだかこそばゆい。
ダークエルフさんはそんな俺の様子が嬉しいみたいだ。はしゃいだように問いかけてきた。

「そうだわ!言い忘れていたけれど、私はクレア!キミの名前は?」

「俺は黒川樹…あ。ごめんなさい!黒川樹といいます!」

雑な言葉を慌てて言い直す俺だったが、クレア様は苦笑しただけだった。
気にしないでいいのにと、いい子いい子と撫でる。とっても温かい手…。

「大丈夫!そんな事で怒らないから怯えないで!そう、いつき君っていうの。可愛い名前ね。」

「あ、ありがとうございます。その…。ご、ご主人様…。」

愛情あふれるクレア様の言葉だ。もういい…。下らない意地を張るのは止めよう。
認めてしまおう…。このお方は俺の御主人様だと…。
いや。俺の方から認めようなんて大口叩ける身分じゃない。
この方に生涯仕える事を従容と受け入れるだけなのだ…。

俺は口ごもりながらもクレア様を見つめて「ご主人様」と言った。
クレア様は顔をほころばせた。嬉しそうだったが、もじもじと何か言いたそうだ。

「樹からそう言ってくれて嬉しいわ…。でも、ご主人様でもいいけれど………その、お嬢様。って言って欲しいわ…。」

恥かしそうにお願いするお嬢様がとっても素敵だ。俺はお嬢様の言葉に満面の笑みで答えた。

「はい!クレアお嬢様。」

お嬢様と言った途端、服従する喜びと、この方に仕えられる興奮が溢れてきた。
俺は膝をついて手を取り口づけする。なんのためらいも恥ずかしさも無い。
お嬢様はそんな俺を華やかな笑顔で見守ってくれている…。

「ふふっ。よく言えました。いい子ね」

お嬢様は目を細めて褒めてくれる。子供を褒める母のように包み込んでくれる。
そうだ…。俺は今日のこの日を迎えるために生きてきたんだ…。
なぜか歓喜の思いが溢れてきた俺を、お嬢様はしっかりと抱きしめてくれた。


















「疲れたでしょう。はい。これを飲みなさい。」

お嬢様は備え付けの冷蔵庫を開けると、中に入っていた缶を取り出す。
そして中身をコップに注ぎいれると俺に差し出した。
だが、液体は見た事も無い様な異様に濃い紫色だ。つい尻込みしてしまう。
ちなみにあの後、お嬢様と抱き合うようにしてこのホテルに連れてこられた。
魔物娘にとっては御用達のような馴染みの店らしい。

「お嬢様…。」

「大丈夫!魔界産の精力抜群の物をブレンドした栄養ドリンクだから。とってもおいしいのよ。」

一体何なのか不安な表情をする俺…。お嬢様は安心させる様ににっこりとすると自分も一口飲む。
促されて少し飲んだが、甘さと酸味が調和していて美味しい。たちまちのうちに飲み干してしまう。

「どう?」

「はい。とっても美味しかったです………って。お嬢様っ!」

途端に体が熱くなり、萎えきっていた俺の息子がむくむくと大きくなりだした。
ああ…。出したい…。散々搾り取られたはずなのに…。また精を出したくて仕方がない…。
たまらず切なそうな目でお嬢様を見つめてしまう。お嬢様は労わるように微笑んでくれた。

「カフェで言ったでしょう?樹がいい子でいれば、いっぱい気持ち良くしてあげるって…。だから栄養補給してあげたのよ。」

そう言うと、俺をまた四つんばいの体勢にする。さっきと同じように尻穴がむき出しだ。
恥ずかしがる俺を見てお嬢様は悪戯っぽく笑った。

と、思ったら、なんと…異様に大きい注射器…?を取り出してきた。
一体こんなものをどこから取り出したのだろう?
そう思う間もなくお嬢様は注射器の口を俺の肛門に差し入れようとした。
これは…。もしかして。浣腸?いや。だめだ!そんな恥ずかしい事絶対に嫌だ!
羞恥心と恐怖心が抑えきれなかった俺はお嬢様に哀願していた。

「いやです!それはダメです!許してください!おねがいします!」

必死に身をよじらせてお願いする俺を見て、お嬢様も一時動きを止めた。

「ふふっ。これはキミの心を解放するとっても素敵なものよ。我慢しないで苦しくなったらすぐに出せばいいから…。気持ち良すぎてクセになるわよ!」

俺を宥めながらも、お嬢様はなおも浣腸しようとする。きらきらする目で心底嬉しそうな顔だ。
いくらなんでも…お嬢様の言葉でもそれは嫌だ!俺は全力で抵抗する。

「お嬢様お願いです!お許しください!お嬢様あ!」

錯乱した様子にお嬢様もこれはいけないと気付いたようだ。
すぐに浣腸器を投げ捨てて背中から俺を抱きしめてくれた。

「わかったわ。わかったから落ち着いて…。大丈夫…。大丈夫よ…。」

俺の気持ちを落ち着かせる様に優しく言い聞かせてくれる。

「お嬢様…。俺…。」

「確かに最初からこれはキツかったわね。大丈夫。もうしないから。」

済まなそうに目を落とす嬢様を見ていると、逆に申し訳なくなってしまう。
俺は当然のように頭を下げて詫びていた。

「お嬢様ごめんなさい。」

「いいの。キミは何も謝る事無いわよ。」

お嬢様はかぶりを振ると微笑んでくれた。

「でもお尻の快感も少しずつ覚えなさい!慣れればとっても良いものだから!」

そういうとお嬢様は俺の尻たぶにちゅっとキスをする。柔らかい唇が触れたと思ったら
なんと…当然のように肛門に口を付けてぺろぺろと舐めはじめた。

「えっ!ちょっとお嬢様ぁ…。」

柔らかく温かい舌が俺の肛門を這い回る。時折舌をとがらせてちょんちょんと刺激される。
俺は未知の刺激に尻を振って悶えるだけだ。
ぬるぬるしていて少しざらざらしていて、自在に動き回る生き物みたいな舌。
いつしかそれがたまらない快感になり、肉棒が張りつめてしまった。

「あら?樹のおチンチンカチカチになっているわよ?気持ちいいのかしら?」

「っ………。」

「私は気持ちいいのかと聞いているのよ!?答えなさい!」

お嬢様の意地悪い問いかけ。恥ずかしくて言葉も無い俺を、叱るように語気を強めた。
お嬢様はローションでどろどろにした手で、俺の玉袋を掴んだ。
急所をぎゅっと掴まれて俺は慌てる。

「ああっ!ごめんなさいお嬢様!?気持ちいいです。お尻気持ちいいです!」

素直に詫びる俺をお嬢様は褒めてくれる。

「正直に言えていい子ね…。いい子の樹にはご褒美を上げるわ。」

お嬢様は玉袋に指先を這わすとさわさわと撫でる。繊細な指先で裏筋をつーっと撫でる。
ローションでぬるぬるの手がもたらす快感は凄まじかった。

「なにっ。くすぐったいけれど、これ、いいですう!」

「喜んでくれて嬉しいわ…。まったく。下僕をここまで喜ばす主なんてそうはいないわよ!有難く思いなさいよね。」

俺をたしなめる様に言うと、お嬢様は再度俺の肛門を舐めて刺激してくれた。
相変らず指は俺の玉袋を優しく刺激している。

「はい!ありがとうございます!とっても嬉しいです…。とっても気持ちいいです…。」

快楽で喘ぎながら俺はお嬢様に感謝する。
喜びに身を震わす俺に、お嬢様はさらに快楽という名のご褒美をくれる。
今まで全く知らなかった性の喜びを惜しみなく与えてくれる。

温かい舌で肛門を丁寧に舐められる…
玉袋だけでは無く、亀頭や竿をローションまみれの手でしごかれる…
俺は絶頂に向かって高まって行った。

だがそれはさっきまでの拷問にも等しい絶頂感では無かった。
労わりと気遣いに溢れた快楽。お嬢様の深い愛情を感じる。
その瞬間。たちまち俺の股間の甘い疼きが爆発した。

「お嬢様…もう駄目です!イっちゃいます!」

アクメに達しながら俺は叫んだ。お嬢様も俺の姿に興奮したかの様に射精を促す。

「いいのよ…。なにも遠慮する事は無いわ!思う存分出しちゃいなさい!」

精を噴出し続ける俺の一物をお嬢様は優しくしごき続ける。鈴口に指を当ててくすぐり続ける。
舌をとがらせて肛門に入るのでは思うぐらい、ぐりぐり突っ込もうとする。
未経験の快楽と射精感を味わい続ける俺…。とうとう腰が抜けて突っ伏してしまった。
俺はそのままうつ伏せになって、荒い息をつくだけだった。とっても心地よい疲労感。

「ん………。ちゅっ。はーっ。やっぱりキミの精は凄くいいわ!こんなに美味しいものをだしてくれるなんて、とってもいい子ね…。」

お嬢様は俺を労わってくれる。美味しそうに精を飲むと、微笑んで何度も背中をさすってくれた。















16/05/14 16:27更新 / 近藤無内
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■作者メッセージ
予想以上に文章が多くなってしまったので今回は中編とします。
次で間違いなく完結します!申し訳ありません…。

さて、このお話は本当は四つんばいの日に公開する予定でした。
しかし、あちらは男が魔物娘を四つんばいにするのが趣旨だったはずでは?その逆に魔物娘が男を四つんばいにしてヒイヒイ言わすのはルール違反だろ…。
そう思い出しまして話を作り直しました。作中の黒川の四つんばいはその名残です。

今回もご覧いただきありがとうございます。

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