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第十二話・セクシー・ヒーロー・レヴォリューション
【とある歴史書より】

 人は、何故『魔王』という存在を必要とするのか。
 かつて人類が脇役にもなれなかった有史以前の世界で神々が取り決めた役割とは別に、人間はしばしば自分たちの都合で実在する魔王とは別に『魔王』を生み出していった。21世紀現在、歴史という記録の中で確認されている中で代表的な『魔王』は、紀元1世紀に栄えた古代ティベリス帝国における皇帝・ゲルマニクスだとされている。現代までに『魔王』という悪名で知られている人物は古今東西で諸説はあるがおよそ18名挙げられており、その中には本伝に登場する“沢木狼牙”(書状によっては“後平(ごたいら)大納言義成”と名乗っている場合もあり)も含まれている。

 そもそも彼らが何故『魔王』の汚名を被らねばならなかったのか。

 それは極論してしまえば、たった一つの理由に辿り着く。
 先に挙げたゲルマニクス帝は帝国の風紀と体制を乱すとの理由で初期レスカティエ教を迫害した。また『荒原の魔王』の異名で知られるハトゥシェ王国のルリウマ1世は、史上初と言える魔界との対等な和平条約を結んだことでも知られている。ルリウマ1世の偉業の方がゲルマニクス帝の『悪行』よりもさらに千年以上前なので、本来なら彼こそが歴史上最初の『魔王』と呼ばれるべきなのだが、ルリウマ1世が『魔王』と認定されたのは何と19世紀における宗教衰退期になってからなので、彼は古代の人物でありながら宗教上では新しい『魔王』であると言わざるを得ない。
 さらに挙げられるのは沢木狼牙である。彼は魔界によって滅ぼされたレスカティエ教国の後継の一つであったヴァルハリア教会領(後に神聖ルオゥム帝国を侵略併合し“ヴァルハリア神皇国”と名乗る)を絶頂期の内に滅ぼすきっかけを作ったことで、かのデルエラ公と並ぶ歴史上と宗教上、二つの意味での大罪人であるとされている。

 おわかりいただけるだろうか。

 レスカティエ教およびヴァルハリア教を含めた派生宗派はただ神の言葉のみを必要としたのではない。彼らは自分が如何に正しいかを愚民に知らしめるために、自分たちの外に敵を作り続けてきたのである。愚民という言葉は言い方が悪いかもしれないが、彼らは信者が余計な疑念を持たぬようにあらゆる知識を自分たち教会で独占してしまった。そのため王侯貴族以外の多くの信者たちは文字も書けなければ読むことも出来ず、教会の言葉がすべて正しいことだと教育されてきたのである。
 その証拠として後ルオゥム帝国がヴァルハリア教圏を含めた辺境統一王朝を打ち立てるまで、この地域の人々の識字率は11,3%と非常に低い数字であったことが資料から読み解くことが出来る。それが後ルオゥム帝国統治5年後の資料では75%まで識字率が伸びるのだから、ヴァルハリア教会のこれまでやっていたことは神の教えなどではなく、人々の持つ知性への冒涜でしかないように思われる。
 そのような愚かな行為が、時に聖典の内容を大幅に都合よく改竄され、もはや宗教者と言い難いような教会内部の権力闘争や粛清も、すべて神の思し召しとして処理されてきた。そして何故魔物たちが悪なのかもわからないのに人々が憎み続けることも、すべてが教会の言いなりだったのである。恐ろしいことに、レスカティエ教が周辺諸国に王権を超えるほどの大きな影響力を与えるようになった紀元60年頃から沢木狼牙がセラエノという歴史の舞台に登場するまでのおよそ1500年もの間、特に反魔物国家が集中した辺境地域において人々は知識を奪われ、人生を搾取され続けてきた。それら人々を解放しようとした人物たちこそが教会に反逆する『悪魔』であり、魔物以上に危惧すべき存在『神敵』であり、決して教会が赦してはならない『魔王』なのであった。
 これが今現在尚憎まれ続けている『魔王たち』の正体であり、人間と魔物たちが対立させられ続けた『不毛の中世暗黒時代』の正体なのである。

(出典・明姪書房『教科書に載せると隣のあの国とかPTAとか(わん♪)教組がクッソうるさくてクッソめんどくさい歴史』より)




 

 それは、ある心優しい女神が見た夢



 野山に花が咲き乱れ、暖かな日差しが優しく降り注ぐ世界

 彼女はそんな世界を夢見ていた

 そこに生きる人々を心から愛していた

 だけど悲しいことに彼女の望んだ世界は邪悪な異形たちに壊されていく

 まるで獣

 まるで化物

 美しい世界は荒らされていく

 か弱き愛しい者たちが殺されていく

 だから彼女は人々に力を与えた

 闇を滅ぼす強い力を

 混沌を打ち払い、希望の未来へと導く強い光を

 やがて人々は彼女の与えてくれた光の下に団結した

 自らを喰らう邪悪に立ち向かうために

 その希望の光を人々はレスカティエと呼んだ

 彼女は少し恥ずかしかった

 自分はただ愛する人々を守りたいだけだったのに、と

 それでも彼らがより良い方向へ歩もうとするのなら

 その手助けが自分に出来るのならばと『神』という役目を引き受けた

 やがて気の遠くなるような月日が流れ闇の王は倒された

 新しい時代がやってきた

 新たな闇の王は不必要な争いを好まぬ女王だった

 闇の女王は闇の女王なりに平和を愛し、人間を愛していた

 闇の眷属たちは人間と共存出来るようにと

 不完全ではあったが人間に近い姿になり、人間との共存に向けて努力を始めた

 彼女はそれに喜んでいた

 もう、争いはなくなるのだと

 闇の眷属たちは言葉が通じ、人間と変わらぬ知性がある

 人間と眷属たちとの間に言葉と心のやり取りがあれば

 二度とあのような恐ろしいことは起こらないのだと心から喜んだ

 だから彼女はそれを伝えるために人々の前に再び現れた

 剣を捨てなさい

 もう戦う必要はないのです、と優しく訴えた

 そして一人、また一人と誰かが剣を大地に突き刺していく

 大地には何本、何十本…何千本もの無数の武器が捨てられていく

 命を奪う刃にツタが絡まり、花が咲き、命が宿っていく

 戦場から人々が去っていく

 鎧を脱ぎ捨てて、誰もが穏やかな日常へと還っていくのだ

 その姿を遠くから彼女は嬉しそうに見つめている

 一人立ちしていく我が子の旅立ちを見送る母のような優しい眼差しで



 だけど、彼女の望んだ優しい世界はやって来なかった



 何百年もの闇の王との戦いは確実に人々の心を蝕んでいた

 人々を救うことを目的としていたレスカティエも

 長い時間の中で本来の役目をすっかり忘れてしまっていたのである

 金も 名誉も 名声も

 正義も 肉欲も 権力も 何もかもが手に入る

 闇の王と戦っている限りすべては彼らの思い通りになる

 レスカティエが彼女を讃えることで人々が彼ら自身を崇めていた

 だがそれは闇の王がいてこその玉座だった

 人々を守護するのが彼女に光を授けられたレスカティエの役目である

 そしてその役目がそのまま彼らの権力そのものだった

 人々が捨てた剣をレスカティエが引き抜いた

 ただ平穏な日々を送り始めた人々の背中から彼らは斬り付ける

 平和への祈りが彼らの役目だったはずなのに

 彼らはあろうことか自らの欲望のために平和を壊したのである

 そこに一切の迷いはない

 正義は我にあり

 正義は我にあり

 魔物を滅せよ

 魔物を駆逐せよ

 女神の言葉に従った者たちを異端と見做し迫害した

 女神の言葉を知る者たちを惨たらしく滅ぼした

 女神ではなく、レスカティエ自身を信仰するように強いた

 女神はもう人々の守護者ではなくなっていたのである

 もはや彼女は彼らにとって邪魔者以外の何でもなかった

 彼女はその光景に何も出来ず悲鳴を上げた

 だけどその悲鳴は誰にも届かない

 彼女の望んだ美しい世界は、もう誰の手にも届かない

 
 それは心優しい女神が見た悲しい夢

 そして彼女は泣きながら目を閉じた

 もう愛した人々に夢を見ないように、深く…、深く…

 やがて、女神の言葉を知る者はいなくなった

 
 






「笑え、そして蹂躙せよ。鬨の歌声と炎の雨で震え上がらせい」

 紅蓮の炎が夜空を焦がす。
 降り注ぐ火の玉の雨は無差別に勝利に酔いしれる人々を焼け出した。勝利の宴は瞬く間に怨嗟に包まれた。ロウガによるフウム王国残党軍への騙し討ちは成功し、無防備なままに勝利を信じていた者たちを嘲笑うかのように蹂躙していった。
 老人の望みは叶えられた。
 フウム王国残党軍はただ徒(いたずら)に虐殺と略奪を繰り返しながら突き進んできた。元々彼らは軍隊という体裁のない烏合の衆に等しい存在であり、本国であるフウム王国がジャン王子のクーデターによる政策転換によって追放された敗残兵の集団である。それにも関わらずかつての権力の栄光に縋り、本国で廃位されたはずのフィリップ王こそが真の王として、ヴァルハリア教会の掲げた聖戦に参戦すべく別ルートより彼らは侵攻していた。
 だが聖戦とは名ばかりである。
 本国を追われた敗残兵の群れは物資や人員の補充など望むべくもない。それどころか追放された貴族階級を多く抱えていたせいか、貴重な兵糧を彼らの憂さ晴らしの宴や粗食を拒まれたことで信じられない速度で消費していった。またフウム王国の貴族には元々ある種の選民思想があったこともあり、狩りの獲物としてしばしば神聖ルオゥム帝国の人間へと矛先が向かったのである。そこに『聖戦』という言い訳がある以上、あらゆる虐殺や略奪が彼らの中では正当化されていた。
 こうした残虐行為が起こるのはある意味で必然的であり、老人の村が襲われたのも他人の客観的な視点で見れば本当に不幸な事故としか言いようがなかった。老人の村は名を『セルカ』と云った。セルカ村もこうした不幸な事故に巻き込まれる形で襲撃を受けたのである。男も女も必死に戦い残党軍に抗ったが、およそ二千にも及ぶ残党軍に押し潰される形で一時間足らずの反抗は終わった。フウム王国残党軍に戦略や戦術といったものはない。ただ無秩序に人間の波が小数を飲み込んでいくだけである。
 戦力にならないからとして最初に逃がされた老人や子供たち十数名以外に生き残った者はいなかった。さらに残党軍は村があまりにみすぼらしいからという理由で多くの家屋を打ち壊し、村人の死体と一緒に焼き払った。現代に残る当時のフウム王国残党軍が使用していた貴族の帷幕を見ればわかるのだが、彼らの帷幕とうのは金銀鮮やかな刺繍の入ったものばかりで、それらから見れば村の家屋など確かにみすぼらしいものに見えなくもない。
 だが、そんなことは村人たちには関係ない。
 残党軍は命ばかりか、そこに生きた人々の思い出までも奪い去っていった。
 老人は願った。
 復讐を。恨みを晴らすべく復讐をセラエノ軍に願った。
 ロウガも兵を動かす上でセルカ村の距離は遠すぎず近すぎずという好条件に加えて、残党軍にそれなりの打撃を与えれば彼らの進軍速度は鈍り、神聖ルオゥム帝国軍と共同戦線を展開している有利になるかもしれないという利害が一致したことで、偶然保護することになった老人の願いを聞くこととなったのである。

 残党軍たちの帷幕が燃える

 布の焦げる匂い。
 肉が焼かれる匂い。
 セラエノ軍の鬨の声に戦意を喪失して逃げ惑う残党軍の悲鳴。それらを感じ取りながらロウガは、戦場を駆け回っていた若かりし頃を思い出して懐かしんでいた。それはさながら地獄の炎を背景に、愉快に笑う邪悪な悪魔そのものであった。
「学園長、追撃しますか?」
 セラエノ軍の赤い鎧を纏ったリザードマンが弓を構えつつ訊ねてきた。
「追撃突撃無用。逃げたいやつは勝手に逃がしてやれ。だがやつらの逃げる背中から嘲笑うことを忘れるな。今は火矢の雨と言葉の毒矢のみ降らせよ。かの如き遊びで白刃を抜くは武門の恥ぞ。ただ手向かう気概ありし剛の者のみを、仏心にて悉く討て」
「了解です。では、そのように敵味方共に触れ回って参ります」
「良きに計らえ」
 ロウガの意図するところは単純である。
 逃げろ逃げろと煽るだけ。反撃に出ようものなら皆殺しにするぞ、と脅しているのである。彼は逃げ道を敢えて残しているのである。ただ、これは心からの優しさから発する言葉なのではない。その証拠に彼が残した逃げ道というのは非常に険しく、鎧や防具も付けぬまま進めば怪我の一つや二つ、平然と負うような悪路なのである。
 それでも士気を挫かれた残党軍は我先にと逃げ出す。
 敵の規模はわからない。
 奮闘しても多勢に無勢で殺されるくらいなら、と恥も外見もなく慌ただしく逃げ惑う。折れた枝が足に突き刺さり、裸足で逃げる足を尖った石が傷付けようとも、彼らは生き延びたくて必死に逃げ続けるのである。馬鹿にするようなセラエノ軍の嘲笑を背後から浴びせられ、屈辱に身を焼かれながら転がるように逃げていく。

 ロウガはそんな残党軍の無様な姿をからかっているだけなのであった。

「大将ッ!」
「おう、役目ご苦労」
 次にロウガに声をかけたのはセラエノが雇った傭兵だった。
 山賊上がりという経歴が気に入って、ロウガは彼ら傭兵隊をこの文字通りの火遊びに誘っておいたのである。若かりし頃にロウガが率いていた“丸蝶の郎党”の多くが山賊上がりだったことから、ロウガにとって悪党と呼ばれる人材は余程馬が合うのだろうと推測出来る。
「井戸の水はどうした」
「もちろんクソを投げ入れときやした!」
「上等、これでやつらはもうこの村を使えん。やつらの兵糧はどうした」
「焼けてねえ無事なやつだけ奪いやした。しばらく大根は食わなくて済む」
「クックック…安心しろ、俺が大根と一緒に料理してやるよ」
 またあの不味い大根を食べるのか、と山賊上がりの男は悲鳴を上げて天を仰ぐ。
「やつらの規模、構成は見たか?」
「ああ、バッチリでさぁ。指示通り、連中の中に種は蒔きましたぜ」
「ご苦労。約定通り、お前らが奪った連中の宝石などの宝物はすべてお前らで分けろ」
「大将はいらねえのかい?」
「俺はいらん。こちらの世界の宝物は趣味じゃないんでね」
 金銀宝石よりも趣味の良い“茶碗”の一つでもあれば嬉しいとロウガは思っていた。しかし茶碗など残党軍が持っているはずもなく、ロウガは初めから戦利品といったものを諦めているのである。むしろロウガにとってこの騙し討ちは、からかう以上にもっと重要な目的があった。
 それは敵の規模を知ること。
 それは敵の内情を知ること。
 そして敵の構成を知ることの三点である。
 その結果、山賊上がりの男の口から聞いた情報によりロウガは確信した。勝てる勝てないという次元の話ではない。フウム王国残党軍は、間違いなくロウガにからかい尽くされて、ロウガの思惑通りに恐怖に震えながらどこにも行けずに、ここムルアケ街道で歴史からその名を消すのだということである。それは同朋である紅龍雅の軍略と違い、頭で理論立てて弾き出された答えではなく、天賦の才能ともいうべき嗅覚がそう言っているのだった。

 紅蓮の夜にロウガの高笑いが響いた。

 彼の本性は人の好い老学園長などではない。
 彼はどこまでも、どこにいようとも、あの頃のままの血気盛んな戦国武将であり、人々の思いに駆り立てられて群れを率いて荒野を征く狼の王である。古きを食い破り、風穴を開けるためだけの王である。
 ロウガはそのためだけに存在している。
「……クックック、良いなぁ。やっぱ戦は楽しいなぁ。禄衛門がおって、綾乃が傍にいる戦は格別に楽しい。宗近がおらぬのは残念だが、こればっかりはマイアにもサクラにも、あの小娘…アドライグとやらにも譲れぬなぁ。フウムの雑兵連れ、貴様らは道を誤った。騎士道とやらの建前で歩んできた道がそもそも外道畜生道の地獄道よ。弱きを助く正義であれば良かった。敬虔なる祈りの信徒たれば良かった。だが貴様らのやってきたこと、もはや人の道に非ず。鬼畜の所業、これに尽きる。もっとからかい尽くしてやるから、さっさと立て直せ。無様に掛かって来い。フッ………クックッ…クハハハハッ!!」

 魔王ロウガ

 それはあながち間違いではないのかもしれない。歴史上のどの人物よりも自分勝手で、どの人物よりもしっかりとした理想を持ち、どの人物よりも幻想を打ち破る才能を持った異能異端の来訪者。紅蓮の炎に浮かび上がる姿は、恐ろしいまでに『人間』そのものだった。

 古今東西、これほど性格の悪い人物は今尚見付かっていない。



―――――――――――――――――――――――――――――――――



 外は大火事。
 逃げ惑う人々でいっぱいだった。
 だけどそんな些細な出来事なんて僕らには関係なかった。
 何人、どなたが傷付こうとも興味がなかった。
 僕は、僕だけの時間に溺れている真っ最中だった。

 キリア様にずっと、僕は今でも溺れている。


「あ……ん……ああ…ッ!」
「ほら、あんまり悶えてると深く刺さっちまうよ」
 僕は目隠しをされた状態で、ベッドの上に転がされている。
 ベッドの四隅に両手両足を革のベルトで固定されて、僕は一糸纏わぬまま大の字に寝かされている。目は何も見えないのに、全裸であるという恥ずかしさに身体中が火照っていた。
 ポチ、と僕は呼ばれている。
 本当の名はもう忘れてしまった。
「やれやれ、相変わらず可愛らしい反応するじゃないのさ」
 熱い吐息交じりに女神様が囁く。
 女神様の名はキリア・ミーナ。僕の村を襲った残党軍の客将のお一人で、とても楽しそうに人を殺す素敵なお方。キリア様が言うには『殺人とセックスは同じ次元に存在している』とのことらしい。僕は村が全滅した日からキリア様に飼われているのだけど、実際にキリア様が人を殺して帰還された時は股座をすごく濡らしてお帰りになる。
 僕を飼う以前は適当に男を見繕って一晩だけ過ごして処理していたそうだ。もっともその男だって一晩明けたらこの世からいなくなるのだから、キリア様を満足させて差し上げられなかったということが手に取るようにわかる。
 今日もキリア様は人を殺して戻られた。
 だけど満足出来る内容ではなかったらしく、そんな日はいつも決まって僕を裸にしてベッドに転がすと、まるで標本にされるがままの虫を扱うように、壊してしまわぬようにと大事に大事に、とてもぞんざいに僕を甚振って弄ぶ。
 僕の役目は、キリア様の火照りを処理すること。
「キリア様……キリア様…ッ!」
 キリア様の名を叫びながら僕は身をよじった。
 何も見えない闇の中で、優しい指が僕の胸板をそっとなぞる。
 キリア様の手にはナイフが握られている。
 その刃が僕の身体に何度も当てられていた。鉄の冷たく重い感触が、視覚を封じられて敏感になった皮膚の感覚を伝って、恐ろしさが背筋をまるで蟻の大軍が這い上がるように駆け上がる。その鉄の塊が間違いなく人間の命を無感情に奪う道具であることを、僕は文字通りこの肌で感じることが出来る。
「ポチ、あんたって子は本当に可愛い馬鹿たれだね」
「ひぎいっ!」
 言い終わらぬ内に僕の胸に一筋の熱い線が迸った。
 何も見えなくてもわかる。ナイフだ。キリア様のナイフが、あの蒼い月のように鈍く美しく煌めくあのナイフが僕の胸の上を走ったのだ。何度も、何度も、キリア様に切り刻まれ続けたおかげで、僕はその感覚だけで自分の切り傷の状態を把握することが出来る。
 傷は皮膚の上だけで済んでいる。
 血管どころか皮膚の中身までは切られていない。
「あはは、良いね。本当に良い声で啼くね、ポチ。わかるかい?プツプツと切れた皮膚から赤い血が珠のように浮き上がってきてる。あたしはね、こういう光景が好きなんだ。血の雫ってやつは、本当に綺麗でさ。今にも殺されそうになっているってのに、命が必死になって抗っているみたいな感じが本当に好きさね」
 暗闇の中でそっとキリア様が僕のペニスを握られた。
 いきなりのことだったので、僕は思わず声を上げてしまう。
「まるで女の子みたいな可愛い喘ぎ声じゃないのさ。それにしてもガチガチに勃起してんね。こりゃとんだ拾い物をしちまったみたいだ。あたしに勃起するやつは結構大勢いたけど、切り刻まれることに快感を覚えてくれる犬なんて初めてだよ」
「も、申し訳御座いません。どうか……その…見ないでください…」
「駄目だね。しかももう射精寸前って感じ。考えてみりゃ、あんたは臓物と糞尿の匂いの中で勃起してたっけ。あんたの仲間や友達が次々に殺されていってたのにね。ポチ、あんたあの時のこと、覚えてるかい?」
 あの時のことなんてろくに覚えていなかった。
 友達やお世話になった人たちがキリア様になす術なく殺されていたことだけは何となく覚えているけど、どうしてだかうまく思い出せない。もしかしたら自分もここで殺されるんじゃないかと思っていたのは、何となく思い出せる。でも友達のことなんかよりも、彼らを惨殺していくキリア様が本当に楽しそうで美しかったのだけは心に焼き付いて離れない。
「あんた、優しい綺麗な笑みを浮かべていたよ」
 優しい声だった。
 優しい言葉をキリア様は僕の耳元で囁くと、愛おしそうな手付きで僕の頬を撫でる。
「生まれて初めて、あたしはあたしの同類に出会えた気がするよ」
 言葉の意味はよくわからなかった。
 キリア様はその後、しばらく無言になられた。不機嫌になったようではなく、何となく持て余すように僕の胸に付けられた傷口をそっと撫でたり、僕の髪を犬を撫で回すようにグシャグシャと優しく撫で回してくれる。そのまま穏やかに時間が過ぎていくような錯覚を感じていた直後、突如無言のまま、僕の胸の傷口にキリア様は御自身の指の爪を捻じ込むと、まるで掻き毟るように乱暴に傷口を広げていく。傷口を抉られていく痛みのあまりベッドの上で拘束されているにも関わらず、僕の身体が跳ね上がるのだが、キリア様は事もなげで暴れ回る僕の身体を抑え込む。
 僕の醜く悲鳴を上げる様子にキリア様は楽しそうな笑い声を漏らす。
「素敵、素敵だよポチ!こんなに苦しそうなのに、こんなに痛そうなのに!」
 ギチッ、という音が聞こえてきそうなほどの握力でキリア様が僕のペニスを握り締める。キリア様の細腕からは信じられないほどの凄まじい力で握られたまま、一切何の遠慮もなく、千切れるかと思うぐらい力一杯叩き付けるようにペニスを上下に扱き始めた。
「さっきよりずっと硬くなってる!こんなに肉を抉ってるのに、さっきよりずっと硬いよ!切り付けるだけじゃ満足出来なかったんだね、ごめんよポチ。あたし、あんたの飼い主失格だったよ。あんたを気遣って優しくしてあげてたのが間違いだった」
「ああっ!!!」
 我慢出来なかった。
 胸の傷を指で抉られる痛み、恥ずかしいほどに膨れ上がったペニスを一切の気遣いのない手付きで扱く快楽に耐え切れず僕は射精していた。まるで火山の噴火で溶岩が噴き出るように激しく何度も何度も精を吐き出し続ける。
 嗚呼、しまった。
 快楽に負けて……キリア様の御手を汚してしまった…。

「あんたは、こっち側だ」

 射精しても尚萎えないペニスをニチャニチャと扱きながらキリア様は優しい声で仰った。
「あたしの欠けた部分にピッタリ嵌まるように生まれてきた、あたしだけのペットさね。あたしは人間を殺したり切り刻んだりしないとエクスタシーを得られない。あんたは、こうされないと本当のエクスタシーが来ない」
 豚のような奇声を上げながら僕はただ善がるだけだった。
 キリア様の言う通り、気持ち良すぎて頭の中が痺れてうまく考えがまとまらない。ただただぼんやりとキリア様の言葉を聞きながら、心のどこかで納得している僕がいた。
「……昔ね、面白いやつがいたよ。あたしに殺しを頼んでおいて酒代ケチった大馬鹿野郎がいてね。何となく気に食わなかったから組織ごと皆殺しにしてやったのさ。その時、その野郎何て言ったと思う?」
 そっと、僕の身体にキリア様の体重が圧し掛かる。
 キリア様の言葉を借りるなら、まるでピッタリと重なり合う欠片同士のように。
「……あたしがもし堕落したら、マンティスかダークエルフになるだろうってさ。それがそいつの遺言になっちまったんだからお笑いだね。まったく、あたしが堕落する訳がないのにさ」
 ぬるり、としたものが僕の傷口に滑り込む。
 舌だ。キリア様の可愛らしい舌が僕の傷口を、胸を熱く流れる血を嘗めている。決して気持ち良いものではないけれど僕を傷付けて、抉れた肉に触れて、流れ出る血を嘗めることでキリア様が性的に興奮なさっている様子を、胸に掛かる荒々しい呼吸で感じることで、僕の心はどんどん満たされていく。
「あたしにはヴァルハリアもセラエノもどうでも良いのさ。一日最低一人殺さないと眠れないろくでなし。それがあたし、キリア・ミーナさ。ただのセックスじゃ濡れない。死体をこさえなきゃ濡れもしない。たったそれだけであたしの人生ハッピーさね。だからそんなヤツは堕落なんかしない。堕落する前に自殺するよ。殺しが出来ない人生なんか、まっぴらごめんだね」

真っ暗な闇の中、キリア様はそう仰った。
きっと目隠しの向こうでは美味しそうに僕の血で顔を汚しながら嘗めている。
その姿は、きっとヴァンパイアのように美しいのかもしれない。
僕を切り刻んでいた時はマンティスのように恍惚の表情を浮かべていたのだろう。

 僕は犬だ。
 孤独なキリア様のたった一人の犬だ。
 その犬の役目はたった一つ。
 誰も理解してくれなかったキリア様に寄り添っていくこと。
「堕落なんかしませんよ。キリア様はそのままの御姿こそ美しいのですから」
「……本当、あたしは良い犬を拾ったよ」
 ほんの少しだけ意外そうな声をキリア様は漏らす。
 そしてまるでふざけ合うかのようにキリア様は僕の首筋に噛み付いた。ヴァンパイアで言うところの吸血行為のように、きっちりと出血するほど力で首の皮膚を噛み切り、じわりと溢れ出る血をキリア様は艶めかしく舌で舐め取っていく。

 嗚呼、今夜も爛れた夜が更けていく
 そんな中で僕は理性が焼き切れる前にいつも思うのだ
 もしもキリア・ミーナ様の心の中に永遠に残れるのなら
 もしも永遠にキリア・ミーナ様のものになれるのだとしたら

 僕は  彼女に殺されたい

 心からそう思うのだった




 偶然にもキリア・ミーナが『雰囲気が気に入った』という我儘から破壊を免れたレンガ造りの倉庫の中にいたことで、二人はセラエノ軍の襲撃に気付くこともなく情事に溺れていた。しかもセラエノ軍の襲撃に気が付いたのは、フウム残党軍が逃げ果せた後であり、セラエノ軍も撤退し終わった後だというのだから彼女の運の強さというものは計り知れないものがある。
 それでいて彼女らの被害と言えば、朝食を食いそびれたこと。それと情事に夢中になりすぎて、彼女のお気に入りだったというシルクの下着がどこかにいってしまったというだけだったという。




―――――――――――――――――――――――――――――――――



「御老人、お嬢さん、我らが替え玉役大義であった」
 燃え盛る炎の中、この奇襲の功労者である二人を見付け出し、俺は労いの言葉を掛けた。御老人は跪くことはなかったが、彼の代わりになるようにアスティア役を引き受けたリザードマンは膝を突いて頭を垂れた。
「狼王、約定を果たしてくれたな」
「だから王はやめろって言ってるだろ。みんなが勝手に王だの何だのと持ち上げるから肩が凝って仕方がねえ。本当なら俺は学園長の椅子に座りながら、娘婿に孫はまだかといびって余生を送ってたはずなのによ」
 御老人、確か名前はポーカル・ウェートとか言ったか。
「で、ポーカル翁。胸の憎しみは晴れたかい?」
「晴れた、と言わば嘘になろうな。憎しみが晴れるのに必要なのは時間だけよ。こればっかりはな、何十年生きようとも寿命が尽きる寸前であろうとも変わることはない」
「そうか」
 それ以上は何も言えなかった。
 俺自身、何十年経とうとも消えぬ思いがある。
「……で、これからどうする。しばらくはムルアケ街道で暮らすのも良いが、良かったらその後はセラエノに来るか?この調子だと住人が増えていきそうだし、学園都市名乗るならもう少し土地を開墾せねばならんところだ。ポーカル翁が移住を望むなら歓迎する。衣食住も保障しよう。何、この緒戦の功労者だ。武辺者だらけのうちじゃ誰一人文句は言わねえだろうよ」
「…………ワシはこの地に残るつもりだ」
 ポーカル翁は言った。
 人が住めなくなったとは言え、ここには彼らの思い出が眠っている。古えのルオゥム皇帝たちと共に歩んだ歴史がここには眠っている。だからこそこの地は離れ難く、村の生き残りとしての義務を全うしたい。ポーカル翁は寂しそうな表情を浮かべながらそう言った。
 おそらくルオゥム帝国の村々の多くが未だに脱出せず、フウム残党に抵抗するのはポーカル翁と同様の思いがあるのだろう。帝国の民は誰もが発展に尽力する民衆であり、職業軍人とは別に自分たちは国を守る兵士であるという思いがあるのかもしれない。ルオゥム帝国の統治が良いものだったことがそんなところから窺える。
「しかし、そうなると厄介だ。ポーカル翁への恩賞はどうするか」
「老い先短い故に特に欲しくはない」
「そういう訳にもいかねえんだよ。形だけでも受け取ってくれねえかな?」
「そうか、貰わねば問題になるのだな」
 うんうん、とポーカル翁は首を振る。
「だが、断る」
「断るのかよ!!断るなよ!!!」
 ああだこうだとポーカル翁との押し問答が続く。
 はっきり言って俺はうちの連中が勝手に『王』だの何だのと呼んでいるだけで、実際には領地はおろか冠位爵位の類いを与える立場にいる訳じゃない。もっとも俺のように“大納言”などの冠位を自称するのは構わない訳だが、実際問題今の俺が独断で与えられるものがあるとすれば、このポーカル翁を学園の教師として採用して、臨時賞与という形で給金を出す程度のものだ。
 そもそもセラエノは軍事においては俺の独裁が認められているが、それ以外は俺の仕事が遅いこともあって教師陣を含めた街の顔役たちの合議制になっている。もっとも、アスティアとネフィーの信頼が俺より勝っているから、実質あの街を仕切っているのはあの二人のような気もしないでもない。それでもこの老人一人増えるぐらいなら、誰一人文句を言う者はあるまい。
 良いさ、俺は傀儡の王様なのさ。
「あの……総帥、よろしいでしょうか?」
 おずおずとアスティア役を引き受けてくれたリザードマンが声を発した。
 名前は確かミンティアと言ったか。名前の語呂が似ていたからアスティアの替え玉になってくれるように頼み込んだ訳なのだが、こうして改めて冷静になって彼女の容姿を観察すると、心の底からアスティアの替え玉だと気付かれなくて良かったと思う。
 サラシで押さえているとは言っているが、それでも押さえ切れなくてデカい。
 これ、うちのホルスタウロスのアスクと良い勝負じゃないのかな。
「おお、すまん。もう一人の立役者をほったらかしにしてたな」
「いえ……その…差し出がましいかと思いましたが、よろしければ私の恩賞を先にいただいてもよろしいでしょうか?その、どうしても欲しいものが御座いまして…」
「どうしても、とな?」
 ポーカル翁に構わないかと問うと、それで良いとの了承を得た。
「では、畏れながら申し上げます」
「いやそんなに畏まらんでも…」
「此度の緒戦、恩賞を賜りますれば…………その…、こちらのポーカル・ウェート氏を恩賞として賜りたく存じます」

「「……………………………………はぁ!?」」

 思わずポーカル翁と声が揃ってしまった。
「その……実は総帥夫妻の替え玉として行動している内にですね、フリではなく本当に心からこの御方をお慕いするようになりまして…。出来ることならポーカル様と添い遂げたく存じます。あっ、もちろんポーカル様はポーカル様の生きてきた習慣がありますので、まずは清い交際から構いませんから」
「いやいやいやいや、落ち着け。まずは落ち着け。ミンティア嬢ちゃん、交際初日が葬式かもしれんのだぞ、この爺さん。今日を生きてるだけでぼろ儲けってぐらいの老いぼれで本当に良いのか!?」
「狼王、貴様本当に無礼なヤツだな」
 ミンティアはただ何も言わず頬を赤らめた。
「……………はい」
「第一お前もリザードマンだろ。うちの嫁も紆余曲折あった訳だけど、基本的に自分よりも強い者が良いんじゃないのか?このジジイ、どこをどう見てもお前に敗北を味あわせたって感じがしねえ。むしろジジイの方がお前の指先一つで破裂する予感しかしないんだが」
「まだ言うか狼王」
 そこで俺は娘・マイアのことを思い出した。
 貧弱坊やだった頃のサクラもあいつは気にかけていた。それがまさか恋愛関係に発展するとはあの頃は思いもしなかったが、リザードマンなどのそういった種族は目に見える武力とは別の強さというものを見えているのかもしれない。もっとも当人にしかわからない強さだから、周囲には不思議で仕方のないものだろう。
 今の俺がそうであるように。
「実はポーカル様を見ていると幼い頃大好きだった祖父を思い出しまして。私、おじいちゃんっ子だったんです。ですからこれまで気になった男性も中年から御年配の方々ばかりでした」
「いるところにはいるもんなんだな。そういう趣味ってのが」
 目に見えない別の強さじゃなかった。
 妙に真面目に推理してしまった俺が馬鹿みたいじゃないか。
 だが考えてみればセラエノの男どもの中にも熟女好きは確かにいる。若い時期が長い魔物娘では物足りないなどとほざく贅沢者もいない訳ではない。何と言うか年長者に甘えたいところがあるのだろう。
 わからなくもない気がする。
「それに、剣を交える以前に『本能』が敗北してますから♪」
「それで良いのか!?」
 良いんです、とミンティアははにかんだ。
「そ……そういう訳ですので、ポーカル様。どうか私をお側に置いてくださらないでしょうか」
「し、しかし……ワシはこの若造の言った通り老い先短い身であって…」
 いつの間にか『狼王』から『若造』へと格下げされていた。
 年齢的にはあんまり変わらないはずなんだが、やはりこの世界の魔力とやらにそこそこ影響されているのだろう。この歳にしてみれば、他の同年代に比べて我ながら確かに若い見た目をしていると思う。
「ジジイ、今伴侶はいるか?」
「いや、妻は20年前に天に召された」
「そうか。それじゃあ若い頃は腕に覚えがあったかい?」
「そりゃあ若い頃はそれなりに従軍しておったからなくはない」
「………じゃあ、変な言い方だが貰われてやってくれ。あんたへの褒賞もこの娘で良かろう。確かこの娘、うちの嫁さんの部下に当たるんだが、気立ては良いし、料理もうまい。それでいて腕もなかなかに立つらしい。お買い得物件だと思うぞ?」

 渋々とではあったが、ポーカル翁はミンティア嬢を娶ることを了承した。
 ポーカル翁としては困惑の色を隠せずにいたが、ミンティア嬢と言えばどうもこの老人が理想の男性だったらしく恥ずかしそうな嬉しそうな表情を浮かべて、可愛らしく老人に寄り添っていた。
 まあ、若い頃は腕に自信があったそうだ。

 後で、『うちの大根』でも食わせてやろう。

 少しは若返るかもしれないからな。
 さて、奪えるものは奪い尽くしたようだし帰るとするか。

 こんな馬鹿やれるのも後僅かだ。
 次は連中も死に物狂いでやって来るだろう。
 俺は禄衛門ほど軍略に明るい訳じゃないから、気を引き締めていかんとな。


14/06/03 23:54更新 / 宿利京祐
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■作者メッセージ
こんばんわ、お久しぶりです。
パソコンを買い替え、ようやく操作に慣れました宿利です。
今回は人間だらけな回になってしまいましたが、第12話、第13話(予定)では人間考察をメインテーマにしていきたいと思っております。お見苦しい点も多々あるかと思いますが、どうぞ生暖かい目で蔑むように見てくださると興奮げふんげふん、いえ温かい目で見ていただければなと思います。

さて次回のルーツですが
@魔王様の人間大喜利
Aアドライグ恥辱プレイ
B貧乳無双-猛将伝-
の3本でお送り致します。お楽しみに(^^)ノシ

では最後になりましたが
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
また次回お会いしましょう。


追伸・ついったー始めました。毎度絡み辛いつぶやきしてますw

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