ピクシー救済作戦5
「う・・・うわあああああああああああああああああああああああ!!」
泣き声というより絶叫に近い声がピクシーのステラの口から上がる。
文字で見るとゲシュタルト崩壊が起きているのではないかと思うほどだ。
「どうした、何があった!?」
尋常ではないその泣き声にニールが飛び出す。
「う・・・ううう・・・」
叫び疲れてしまったのか、ステラはうずくまって身体を震わせてしゃくりあげている。
その横には魔物図鑑が開かれて落ちていた。
「何々・・・」
開かれていたのは、2011年1月13日に追加された魔物のページだった。
ホブゴブリン
身体の一部が極端に肥大化したゴブリンの突然変異種。
特徴的なのは、ゴブリンには見られない大きな胸である。子供のような小さな姿で成長の止まるゴブリンとは違い、胸だけが肥大化している(以下略)
「ロリ巨乳まで・・・ロリ巨乳まで被されたよ・・・うわ〜〜〜〜〜!!」
再び突っ伏してステラは号泣する。
「う〜・・・」
その横でニールは腕を組んで唸る。
もともとピクシーのロリ巨乳属性はニール(沈黙の天使)が勝手に提案している属性であり、公式ではない。
だから、文句を強く言う筋合いはないのだが・・・
「どうしよう・・・ヒック・・・ようやく、えッぐ・・・ひどかったキャラ被りから・・・ヒック・・・脱出できると思ったのに・・・グスン・・・せっかくニールがくれた『ロリ巨乳』って武器だったのに・・・グスッ・・・そこまで潰されたら・・・もうあたし、もう立ち上がれないよ・・・うぅ・・・」
「う〜む・・・」
相変わらず腕を組んで唸っているニールだが、その頬に一筋の涙が伝った。
彼も、ピクシーの差別化が図れる切り札と期待していただけに、今回の切り札が破られたのはショックだった。
「ねぇ、やっぱり・・・あたしたちピクシーは・・・つぶされて埋もれる運命なのかな・・・?」
地にうずくまったままステラが訪ねる。
ポツリポツリと、しかし先ほどよりややしっかりした声に、ニールは彼女が顔を上げる前に自分の涙をぬぐった。
一番辛いのは彼女だ・・・自分が泣いていてどうする・・・!
「心配するな! また新しい武器を探すさ!」
「本当に・・・?」
ゆっくりとステラが顔を上げる。
「ああ、本当だ。それがまたダメでも、さらにまた別の武器を見つけるさ!」
「・・・・・・ありがとう」
「どういたしまして」
「もう! そこは『なんだって?』って聞き返しなさいよ!! 前もそう言ったじゃない!!」
「イテテ、耳を引っ張らないでくれ〜!」
耳を引っ張られ、苦笑しながらもニールは頭を回転させる。
『まずは何もなくても、みんなの目に触れる回数、出演回数を多くしないとな・・・アイドルも後続に埋もれないようにメディア露出を狙うわけだし・・・それから新しい武器だけど・・・』
どんなキャラがいいか、耳を放したステラをじっと見ながら考える。
「ちょっと、何じっと見ているのよ? 惚れた?」
「・・・かもな。キャラが被されようが何であろうが、君は可愛いし」
「ほめても何も出ないよ? てか、ビミョーに貶された気がするし・・・それよりねぇねぇ、どんな要素がいいかな?」
いたずらをする子どものように目を輝かせているステラを見ながらニールは思う。
○○キャラのピクシー、ここにあり! と言われるまで、僕は頑張る。
泣き声というより絶叫に近い声がピクシーのステラの口から上がる。
文字で見るとゲシュタルト崩壊が起きているのではないかと思うほどだ。
「どうした、何があった!?」
尋常ではないその泣き声にニールが飛び出す。
「う・・・ううう・・・」
叫び疲れてしまったのか、ステラはうずくまって身体を震わせてしゃくりあげている。
その横には魔物図鑑が開かれて落ちていた。
「何々・・・」
開かれていたのは、2011年1月13日に追加された魔物のページだった。
ホブゴブリン
身体の一部が極端に肥大化したゴブリンの突然変異種。
特徴的なのは、ゴブリンには見られない大きな胸である。子供のような小さな姿で成長の止まるゴブリンとは違い、胸だけが肥大化している(以下略)
「ロリ巨乳まで・・・ロリ巨乳まで被されたよ・・・うわ〜〜〜〜〜!!」
再び突っ伏してステラは号泣する。
「う〜・・・」
その横でニールは腕を組んで唸る。
もともとピクシーのロリ巨乳属性はニール(沈黙の天使)が勝手に提案している属性であり、公式ではない。
だから、文句を強く言う筋合いはないのだが・・・
「どうしよう・・・ヒック・・・ようやく、えッぐ・・・ひどかったキャラ被りから・・・ヒック・・・脱出できると思ったのに・・・グスン・・・せっかくニールがくれた『ロリ巨乳』って武器だったのに・・・グスッ・・・そこまで潰されたら・・・もうあたし、もう立ち上がれないよ・・・うぅ・・・」
「う〜む・・・」
相変わらず腕を組んで唸っているニールだが、その頬に一筋の涙が伝った。
彼も、ピクシーの差別化が図れる切り札と期待していただけに、今回の切り札が破られたのはショックだった。
「ねぇ、やっぱり・・・あたしたちピクシーは・・・つぶされて埋もれる運命なのかな・・・?」
地にうずくまったままステラが訪ねる。
ポツリポツリと、しかし先ほどよりややしっかりした声に、ニールは彼女が顔を上げる前に自分の涙をぬぐった。
一番辛いのは彼女だ・・・自分が泣いていてどうする・・・!
「心配するな! また新しい武器を探すさ!」
「本当に・・・?」
ゆっくりとステラが顔を上げる。
「ああ、本当だ。それがまたダメでも、さらにまた別の武器を見つけるさ!」
「・・・・・・ありがとう」
「どういたしまして」
「もう! そこは『なんだって?』って聞き返しなさいよ!! 前もそう言ったじゃない!!」
「イテテ、耳を引っ張らないでくれ〜!」
耳を引っ張られ、苦笑しながらもニールは頭を回転させる。
『まずは何もなくても、みんなの目に触れる回数、出演回数を多くしないとな・・・アイドルも後続に埋もれないようにメディア露出を狙うわけだし・・・それから新しい武器だけど・・・』
どんなキャラがいいか、耳を放したステラをじっと見ながら考える。
「ちょっと、何じっと見ているのよ? 惚れた?」
「・・・かもな。キャラが被されようが何であろうが、君は可愛いし」
「ほめても何も出ないよ? てか、ビミョーに貶された気がするし・・・それよりねぇねぇ、どんな要素がいいかな?」
いたずらをする子どものように目を輝かせているステラを見ながらニールは思う。
○○キャラのピクシー、ここにあり! と言われるまで、僕は頑張る。
11/06/02 19:51更新 / 三鯖アキラ(旧:沈黙の天使)
戻る
次へ