連載小説
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たった一つの、彼女のわがまま。
一方的な契約により、僕はソニカさんを犯すことを義務づけられた。
だけど、その契約は明らかに僕を護り、満足させるためにあるかのような内容だった。
そんな契約を、僕の同意がなかったとはいえ結んでくれた。言い換えれば、僕のために一生を捧げてくれると言ってくれた。愛することがわからないなら教えてくれるとも言ってくれた。

そんな彼女を、受け入れることができないなんて、そんなことは絶対にあり得ない。
勢いで押し倒してしまっても、そのまま胸を鷲掴みにしても、彼女は怒るどころか犯してくれと言う。しかも僕の性癖の塊であるコスチュームを着た状態で。

その誘惑の前では、僕の理性などないも同然だった。

僕は、彼女の股を思いっきり開かせた。
そして完全に再現されているがゆえにあるぱんつのジッパーを開き、お○んこを出させ・・・そして十分濡れていた為、一気に挿入したのだった。

「あっ、あっ、あきひとくんっ、はげしいっ、もっと、もっとしてえっっ!!!」
「すげー、お○んこが、ぼくに、からみついて・・・あぁっ!!!」

それは、一瞬のことだった。
昨日は優しく包み込む感じだったソニカさんのお○んこは、今日は態度を豹変させ積極的に僕に絡みつき、おびただしい量の快楽を僕に送り込んだのだ。
その結果、僕はまたもや挿入したとたんに射精。
事前にごっくんフェラのご奉仕を受けていたこともあって射精量自体は昨日の足元にも及ばなかった。しかしそれでもいつもとは比べものにならないくらい多く、お○んこからは少し漏れだしていた。

・・・そして、我に返ったとき。
「ソニカさんっ、本っっっ当にっ、申し訳ありませんでしたっ!!」
僕の頭に浮かんだのは、とてつもない申し訳なさだった。
ちなみに、彼女がいわゆる「だいしゅきホールド」でガッチリと僕の身体を固定していたため、正常位のまま謝罪するという端から見れば謝罪の光景とは思えない絵面になっていたのだった。

しかし。

「え? なんで謝るんですか??」
「え、ええっ!?」
まさかの反応に、一瞬困惑してしまった。

「私はデーモンの本分として昭人くんを堕落させ、私と契約を結ばせたつもりです。
私に全てを捧げるという契約を守ってくれるのであれば、私は昭人くんが永遠に快楽・安心・安全を享受できることをお約束します。これは、その片鱗に過ぎません。」
「なら、ハッキリ言う。僕はこのままじゃ、堕落してしまう。だから、僕にはもう二度と関わらないで欲しい。僕は、堕落するのが怖いんだ。」

・・・しばしの沈黙。そして。

「嫌です。契約による縛りがなかったとしても、それは断固として拒否します。」
彼女のその声には、いつもの甘さは全くなかった。

「私は、昭人くんとは離れたくはありません。私は、法と私の能力が許す限り最大限の願いを叶えます。しかし、ひとつだけ。一つだけ私のわがままを聞いてください。」
「ひとつだけ・・・ですか?」
「はい。それは・・・ずっと、私と一緒にいてくれることです。もっと細かくいえば、私と一緒にこれからの人生を送ってくれることです。困ったときはまず私を頼ってくれることです。私と身体を重ねてくれることです。私は、昭人くんの人生になくてはならない存在になりたいんです。」

そう言われては、もう・・・

「今すぐ結論出せなんて、そんなことは言いませんから。私があなたに対してそう思っていることだけは、覚えておいてくださいね。」
「はい。わかりました。」
「うん、いい返事です。さて、それでは昭人くん。要ちゃんのコスプレえっち、もうアレだけで満足しちゃった?」

そう言った頃には、声も表情も激甘モードに戻っていた・・・

「うぅん、もっとしたい!! でも、さっきみたいに我を忘れて、それこそ完全に『かな姉ぇ』を犯してるような、ソニカさんの存在を忘れてしまいそうな・・・」
「大丈夫。昭人くんがそうなってくれるって事は、このえっちに夢中になってくれてるって事でしょ。昭人くんが望むなら、それで気持ちいいえっちができるならいくらでも要ちゃんになりきってあげる。だから昭人くんも遠慮しないで、心も身体も満足するまで『要ちゃん』とえっちしてね。」
「うん!! 僕の心も身体も満足するまで、何度でもさせてもらうし中出しもぶっかけもさせてもらうから覚悟してね、『かな姉ぇ』っ!!」
「はいっ、望むところですっ! いいですか、大事なことですので何度でも言いますっ! 私は昭人くんが望むのであればコスプレすることも、私の身体を昭人くん専用の精液便所として捧げることも厭いませんっ! ですから絶対に、絶対に無駄撃ちだけはしないでくださいっ! 射精したければ、遠慮なく、心ゆくまで私のお○んこの中で射精してくださいっ!!」

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何度でも犯していい、好きにしていいと言われた。
その瞬間、何か沸々とわき上がるものがある。

「それでは四つんばいになって、僕の方にお尻を突き出してください。」
僕がそう言うと、彼女はすぐにお尻を突き出してきた。

「それでは、頂きます。」

じゅぶっ・・・

愛液と精液で未だずぶ濡れの肉壺に、もう一度肉棒を侵入させる。

ずっ・・・ずっ・・・ずっ・・・

ソニカさんがしてくれた筆降ろしから片手で数えられるほどしかHなんてしていない。
ましてバックで犯すのは初めてだ。
だというのに、不思議と腰は滑らかに動いている。

ぱんっ・・・ぱんっ・・・ぱんっ・・・

腰を動かすたび、さっきとは違い甘い快楽が適度な強さで伝わってくる。
これならいつまでもヤり続けられる。
そう、思っていた。

だけど、次第にそれでは物足りなくなってきた。
そこで、少しずつペースを上げて、より強い快楽を貪ろうとした。
そしてそれに呼応するかの如く、彼女のお○んこは締め付けを増し、潤滑液の量を増やして僕により強い快楽を叩き付ける。

僕は、もう止まれなかった。
このままではすぐに達してしまう。そんなことは、わかっていた。
だけど、彼女が次々とぶつけてくる快楽を、僕の身体は貪欲に求めた。
ほんの少し前まで、まったく感じることのなかった射精感。それが火山の下のマグマのように、とてつもない圧力で下腹部にたまってきているのが感じ取れた。
だけど、それでも、僕は彼女の快楽を求め続けた。そして・・・

- 彼女の中を、僕の精液で一杯にしたい。彼女の全てを、僕のモノにしたい。 -

そんな欲望が、僕を完全に覆い尽くした。
そして欲望に飲み込まれた僕は、それ以上ないほどに腰を振り、射精ギリギリまで快楽を高め------

「ソニカさんっ、イきますっ! 僕の精液、受け止めてくださいっ!!!」

僕の下腹部と彼女のお尻を強く密着させ、そして力を抜く。
熱く滾った濁流が、彼女の肉壺の中を直撃する。

「あっ、あぁんっ、あーくんのっ、せーえきっ、わたしのおま○このおく、こんこんノックしてるううっ!!! だめぇっ!! あーくんを、まんぞくさせなきゃいけないのにぃぃっ!!! わたしも、イっちゃうーーーーーーっ!!!」

・・・

「ごめんね、あーくん。私、イっちゃった・・・あーくんがイき終わるまで、ちゃんと面倒見てあげなきゃいけないのに・・・」
「あーくん、か。それなら僕も・・・」

彼女をどう呼ぼうか。
彼女が僕のことを「あーくん」と呼んだ以上、いつまでも「ソニカさん」のままじゃ他人行儀すぎる。
しかし、正直なところ「ソニカ・フェムエース」と言う名前をどう愛称にすればいいのか・・・

・・・

・・・

「どうしたの、あーくん?」
「あぁ、ごめんよ、ソニカ”お姉ちゃん”。」

「お姉ちゃん」と言う言葉が、特に意識もせず出てきてしまった。
その言葉を聞いて、彼女はふるふると震えだした。

そして、僕は彼女の腕に抱きしめられた。
「かっわいーーーっ!! ねぇっ、あーくんっ!! これからも、私のことを”お姉ちゃん”って呼んで!! いーっぱい甘えてっ!! いーっぱいえっちしてっ!!」
お姉ちゃんは、完全にスイッチが入ってしまった。
デーモンやデビルは、ターゲットとなる男に過剰なまでの愛情、献身と快楽を注ぎ込んで堕落させる種族だと聞く。
その恐ろしさを、今ここで思い知らされる。
正直言うと・・・彼女に甘えていないと、もう生きていけない。そんな感覚さえあるのだ。

そして、お姉ちゃんは追い打ちをかけてきた。

「・・・おさらいだけど、覚えておいてね。私はあーくんのことが大好き。そして、それと同時に身体が疼いて疼いて仕方ない魔物なの。つまり、私もいつも溜まってるの。
だから、『ヌきたくなったら私と中出しH』はあーくんの権利で義務。
だから私に性処理を願いするのは決して自分勝手でも、独りよがりでもないよ。もしあーくんが望むなら、私はあーくん専用のオナホールや肉便器にだって喜んでなってあげる。あーくんが満足するまで、好きなだけこの身体を使って射精してね。
あーくんはマジメだからやっちゃいそうだけど・・・むしろ私を精液お便所にしたくないとか言って自分で処理して私を犯すのを我慢する方が無礼な独りよがり。ましてサキュバス属の私を好きなだけ犯していいんだから、無駄撃ちなんてもってのほかよ。
私のことを思うなら、堅苦しいことは忘れて、好きな時に好きなだけ私を犯してね。

・・・あんまりシないようだったら、逆に「私の」性処理としてあーくんを中出し逆レイプしちゃいますからね?」

僕に許された答えは、一つしかなかった。
16/02/14 21:00更新 / ぜろトラ!
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■作者メッセージ
挿絵なしで、ごめんなさいっ!

・・・なかなか挿絵が描けないので、見切り発車で投稿しちゃいました・・・。

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