スライム侵食の日
その日、村は様々な色のスライムに飲み込まれた。 右を見ても左を見ても、男は老若問わずスライムに襲われ、生殖機能を否応なしに使わされる。うら若き娘はそのまま寄生され、生殖に至れない程若き女児や、既に致すことが出来ない老体の婦人はコアに分解、瑞々しいスライムの女性に再構築されて男を襲う。 耳を塞げど聞こえる嬌声、喘ぎ、淫らな声。 目を背けど瞼に焼き付く村中を覆う女体、裸体、粘液。 まさに地獄だった。人間の視点からすれば。 拘束され全身が動けなくなろうとも抵抗を止めない者。 愛する人がスライムやスライムキャリアとなり絶望に打ちひしがれる者。 観念してなすがままとなってしまった者。 親魔物派を隠さぬようになり嬉々としてスライム達と交わる者。 男達は様々な思惑の表情を作り上げていく中、女達は全員揃って恍惚、愉悦、快楽、狂喜の表情で男を好き勝手に蹂躙している。 「う〜〜♥ん〜〜ま〜〜〜♥」 「あはぁっ♥この子ったちぃ♥私がして欲しい事ぉ♥全部させてくれるよぉ♥」 「ほらほら、射精しないと貴方も溶かしちゃうかもよ〜?ほら出せっ♥出せって♥」 男の体にスライムが覆われ、身を震わせたかと思うとスライムが更に大きくなり、凌辱の激しさを増していく。きっと俺がこの村に戻ってくるまでの間幾度となくその様な行為が行われたのだろう。スライム達は分裂し更に数を増し男を飽かずに求めている。 しばらく俺はその絶望的な光景に目眩がして呆然と立ち尽くしていたが、ここにいたら巻き込まれる、という脳からの警鐘を全身に迸らせ、踵を返し再び森の中へと走り抜けた。 |
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