連載小説
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忘れられてた二人・・・
〜〜〜ウルスが諜報部へ向かっている途中〜〜〜


魔王城謁見の間

リエル「いったい、どういうことですか母上(怒)我々の部隊が、諜報部の囮などというう扱いとは・・・」グヌヌ
アリエス「そうです魔王様!!蝙蝠(諜報部の蔑称)共の小賢しい策など用いずとも、私共の実力をそのまま発揮させていただければ。」

魔王「う〜ん、別に最初からリーちゃん達の部隊をそうするつもりはなかったのよ→。ただね〜、途中で手強い勇者さんが出てきたって聞いたから、エッちゃんに『調べてあげて><』って頼んだだけなんだけど〜。ママ、リーちゃんの邪魔しちゃった(´;ω;`)ブワッ」

リエル「い、いえ、そういうわけでは。(やはり、母上では埒が明かんか。そもそも、そんなに進行に関しては興味持たれていないし・・・) どうやら、エアリス。貴様が母上を謀ったようだな(やはり現況はこっちか!!)。」
エアリス「おやおや、リエル様も人聞きの悪い(苦笑)私は、魔王様の頼み通り、リエル様達のスランプ(笑)の原因を調べてご報告しただけですよ。」
アリエス「嘘を言うな、この『謀略大臣』め!!ならどうして、私達の戦場が、お見合い場扱いになる?!」

エアリス「なにも、私達も直ぐにあの一般兵の“異常さ”に気づいたわけではありません。貴方方への援軍もちゃんと許可を取って送られたものです。ところで、リエル様にアリエス殿。二人共誉れある血筋であることは私も理解していますが、軍の上官・下官として対面しているこの場で、いささか言葉遣いが無礼ではありませんか。 ねえ、ディン殿?」
アリエス「なにおう?!この日陰蝙蝠が。母上も何か言ってください。」

魔王軍騎士大臣ディン(アリエスの母親)
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」フンッ

一同「「「(一言も発してないのに、言い切った風???)」」」

魔王「あそれヒョイッと」
魔王がディンの首を持ち上げると、デュラハンお馴染みのエクトプラズマ状態のディンが喋り始めた。
素ディン「は?何故私が、無能なただのサキュバス(リエル)と、娘とか名乗る一般兵(アリエス)のことを気にせねばならん?それこそ。そのこの首チョンパ(アリエスのこと・・・)。お前が言うように、真の力を持つ騎士であれば、策が敷かれた地であろうと、自らの覇道で塗り替えるのみ・・・かつて、お前に少し似た我が娘にそのような教育をしたつもりだったが、どうやら私の思い違いだったらしい。あと、そこのサキュバスもどき。お前魔王様を泣かしたか?泣かしただろ?お前が泣いて詫びろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」チャーージ

*ディンは、超武闘派かつ、無口→素は毒舌、かつ魔王溺愛である。

魔王「はいはい落ち着きましょうね〜♪」ポンッ
ディン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
魔王「言い方は厳しいけど、ディンディンも二人のこと心配してくれてるのよ〜。ね〜、ディンディン?」
ディン「・・・」にへら

他の幹部「「「(口だけ弛んだ…余計怖い)」」」

エアリス「ゴホン。まあ、色々と判明したあと本格的にお見合い会場化したのは、魔王様にしか伝えていないがな。元々機密性の高い案件だ。ここに呼んでいる大臣の少なさで分かるだろう?」

リエル「ぐぬぬ……仕方がない。では、早速ヘルメスを渡してもらおうか!そうでなければ、腹の虫が収まらん( ̄^ ̄)」
アリエス「ちょっ、姉様また抜け駆けですか(゜ロ゜;」
リエル「ええい、邪魔をするな(怒)」
ガチャゴチャガチャカキンガチャ

魔王「ええと、なんでぇ><?」
リエル・アリエス「!!!!!!!」
リエル「なんでもなにも、奴は我軍が捕らえた捕虜です!決定権は指揮官である我にあるはずです!」
アリエス「捕らえたのは私です(怒)」

エアリス「ああ、すまないが、あのヘルメスという男の身は既に諜報部の方で押さえてある。」
アリエス「なにい?!蝙蝠め、実の娘のために職権濫用ではないか!許されるわけなかろう。」
エアリス「人聞きの悪い。あくまでも、司法取引だ。彼の身体調査と知識の提供でな。もちろん、その後で諜報部へスカウトするつもりだが。」
リエル「エアリス貴様何の権限があってそのようなことを。」
アリエス「答えずとも良い。切って捨ててやる。」チャリ

グツグツグツグツグツグツ
スポーーーーーーーン
ディン「このたわけがーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ドドドドドド怒)」
魔王「あらよん♪」キャッチ!

ディン「無能がわあきゃあと喋るな(怒)権限だあ?それこそ、マトモに進軍できず、あまつさえ情けで与えられた役すら放棄して戦場を離れるとは……そんなに私の剣の錆びになりたいか????ああん!」
魔王「どうどう。」

リエル「エアリスだけでなく、ディンも我に否ありだと……」フンスフンス
アリエス「しかし、母上。ヘルメスを捕らえたのは事実ですし、その後、一時帰還の命も受けております!」

エアリス「情報は正しく読みませんとなあ(苦笑)帰還かつヘルメスの護送命令は、貴方方の部下、ウルスのみに出ていたはずです。それに捕らえたねえf(^_^;」
アリエス「何が可笑しい(怒)」
ザッ、シャリーーン
ピタ
ディン「いい加減黙れ…さもなくば、その頭、縦に斬る………」
リエル「っく(我等二人を同時に斬るつもりか?!こやつなら…本気で!)」

ディン「その空の頭にようく入れておけ…お前は、あの男を捕らえられてなどおらん……」
アリエス「し、しかし、現に私の剣術によって奴は!」
ディン「……ここまでアホだったか……確かに武力で言えばお前の方が上だ…しかし、あの戦い…奴がわざと敗れたことに気付かんか……」シュッカチーーン
カツカツカツ



魔王「あっディンディン、帰っちゃうの〜?頭忘れないでね♪」
ディン「ありがとうございます。(首がはまった状態で)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・斬る価値無し………」ぼそっ

カツカツカツ

ギィ〜〜〜バタン




エアリス「とにかく、貴方達に、ヘルメスの所有権はありません。むしろ、軍旗違反の罰則があります。」
魔王「ごめんねえ〜(;´д`)」

リエル「ふんっ。納得はいかんが、どうしようもないみたいだな……」
アリエス「母上見限られた、、、、この私が、、、、一族の最高傑作が、、、、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ……」ぶつぶつ
エアリス「重症だなあ…」
魔王「うーん、でも丁度良いかも→」
リエル「罰とやらを早く言って貰いたい。蝙蝠の毒牙にかかる前に、ヘルメスを取り戻さねばならん。」ふんす



???「だいぶ威勢が良いのう。若い若い。」カッカッカ
エアリス「わざわざすいません。サリス様。」 ぺこり
魔王「先生おひさです〜。」
リエル「校長!」
アリエス「嘘だ嘘だ嘘だ……っへ?」

魔王軍前諜報大臣・現士官学校校長サリス
「皆の衆、久しぶりじゃのう。」
リエル「校長、お久しぶりです。しかし、何故ここに?」
アリエス「まさか罰って、また、学校の雑用ですかあ?orz 」
サリス「相変わらず、頭が悪いのう二人とも(笑)」ッカッカッカ

エアリス「私がお呼びしたのだ。貴殿方の罰に、サリス様の力が必要でな。」
魔王「さっすが、先生!そこに、痺れる、憧れるぅ〜><」
サリス「しかしのう……ウルスの奴が居なくて大丈夫かのう、エアリスよ。ワシちょいと、不安じゃよ?」
エアリス「しかし、彼女が居ては罰になりませんから。」

リエル「(そう言えばウルスの奴はどこで何をしているのだ?)末妹の力が無くとも、大抵のことは大丈夫ですが。」ふんす
アリエス「そ、そうです。私と姉様さえ居れば、オマケ(しかも、先に相手見つけやがって…)のワンコ一匹居なくても!」

サリス「そうかそうか(苦笑)では、お前らを今からあるところに飛ばす。そこから帰ってくるだけで良い。」
リエル「何かと思えば、行軍訓練ですか。」はぁ
アリエス「それなら、私たちの得意とするところ!」
サリス「ほう。それは、期待できるのう……ただし、」

ガチャン
エアリス「ほいっ」
チャキン
魔王「あっそれ」
ぶーーーーん

アリエス「な、いきなり首にものを巻くな。」
リエル「母上。これは、貞操帯???なっ!!」
ふしゅぅ〜〜〜
アリエス「くっ首が、離れない?!」
リエル「我の尻尾が!羽が!角が!!!」

エアリス「御安心を。人化の装備です……呪い付きですが(苦笑)」
魔王「〜♪若い頃のママとディンディンそっくりねえ(^-^)」
リエル「校長!母上!これはどういうことですか!?」
アリエス「力が微妙にはいらないいいい」ムガモガ


その時、床の魔方陣が輝き始めた。

サリス「ほれ、もう飛ぶぞ。なあに、簡単なことよ。お前達、ちょっくら勇者とパーティー組んで、世直ししつつ、帰ってこい。魔王を倒せれば、その装備外せるぞい。」


リエル・アリエス「「な、なんだとーーー!(何せすかそれ〜〜〜〜)」」
ぶーーーーん
ぴかっ
ばしゅう……









エアリス「行きましたねえ。」
サリス「しかし、よくこんな罰思い付くのうお前さんも。魔王の肩書きは伊達じゃないわい。」カッカッカ
魔王「え〜><罰なんかじゃないですよう。ただ、リーちゃんも、私の娘ってのに拘らないで欲しいかなーって(>_<)」
サリス「ほう。お前さんも母親の顔をするようになったのう……」
エアリス「しかし、よく似合ってましたねえ。確か、魔王様とディン殿、サリス様が勇者(魔王の旦那)様と旅された時の物でしたっけ?」
サリス「懐かしいのう〜。まさか、ノリで勇者に付いていったら、こやつが魔王になったのだから、世の中わからんわい(苦笑)」
魔王「そうだ、先生久しぶりにダーリンに会っていってくださいよう><あと、ディンディンも呼んでお茶しましょうよう〜♪」
サリス「うむ、お邪魔するかのう。」

エアリス「では、お二方、私はこれで。」
魔王「エっちゃんは仕事?いつもありがとうねえ♪」
エアリス「いえいえ、好きでやっていることですので。」
サリス「相変わらずじゃのう。」

エアリス「人を待たせているので失礼いたします。」
カツカツカツ
ギィ〜〜〜
サリス「そう言えばのう、エアリス。」
クルッ
エアリス「はい、なんでしょう?」

サリス「大したことではないのだが、捕虜の名前はなんといったかのう〜?」
エアリス「ヘルメスと言いますが、彼が何か?」
サリス「いや、一度ワシのとこにも顔出させてくれ。 おばあちゃんの命令じゃよ。」

エアリス「? かしこまりました。それでは。」ぺこり
ばたん
カツカツカツ
魔王「ヘルメス君に興味あるんですか〜先生→?」
サリス「なあに、秘密じゃよ。」
ええええ〜〜
ぶうぶう〜〜………









〜〜〜ウルス色々後〜〜〜
諜報部執務室

エアリス「というわけだ。よかったなあウルス色々な意味で飛ばされずに済んで。」
ウルス「そんなことになっていたのですか……」ガクブル
ヘルメス「だから言ったろ。助けてやったって。俺がワンコちゃんは、部下に欲しいから、お願いしといたんだよ。」
ウルス「あ、あ、ありがとうございます。」ぺこりぺこり

ロビン「・・・・・・」じーーーーー
ヘルメス「ん?どうしたロビン?」
ロビン「・・・ヘルメス。君ウルスが好きなのかい?」
ウルス「うひぇえ!?へ、ヘルメス殿お。ま、まさか……」

ヘルメス「アホか(苦笑)ワンちゃんには、アルトが居るだろうが。」
ロビン「あっ、そっか。いや〜万が一かと思ってね♪安心安心。」
ウルス「・・・もし私狙いだったらどうしたんですか・・・?」
ロビン「ん?そうだね〜、とりあえず、ビーフジャーキーかな(真顔)…」

ヘルメス・ウルス「…………」

エアリス「しかし、サリス様の発言はこういうことだったのか。ヘルメス君。一応、君の姉の母親だ。今度会いに行きなさい。」
ヘルメス「そうしておきます。」
ロビン「っは!まずは、外堀から埋めておけば、後々有利に……」ぶつぶつぶつ

ウルス「切り替え早いですねえ。(もっと無理でしょうに。)」
ヘルメス「(姉さん達の、母さんか。一筋縄でいくはずがない……)」
エアリス「(浅はかだな、娘よ)」

ロビン「よし、なんとかなる気がしてきたーーー!」



終われ
13/01/11 14:15更新 / S.L.サンチェス
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■作者メッセージ
前回、まったく出てこなかった二人 解説・補完です。

まさか、本当に投票してくれる方がいるとは歓喜><
ただ、今のままだと、3本全部かつ、最初がヘル×アン・・・
投票は今日の夜まで受付中ですm(_ _)m
よろしくお願いいたします。

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