連載小説
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ヘルメス殿やロビンのあれこれ
流石にあの時は緊張しました。
士官学校の卒業式で一度入ったとはいえ、魔王城の中枢部。
それも、大臣と謁見とか普通ありえませんから。







〜〜〜ヘルメス拘束?より3日後〜〜〜

魔王軍諜報部執務室。
ロビン「いや〜、この部屋も久しぶりだなあ。次来る時は、結婚報告をと思ってたんだけどな〜(チラチラ」
ヘルメス「そんなに、結婚したいのか?残念ながら、お前と紅い糸が繋がってる奴は、今のところ見えん。」
ロビン「ふんっ。良いさ、自分で手繰り寄せるから。」


義姉達の智将(笑)っぷりが暴露された後、「母上に直接に文句を言う(リエル)」と私も連れてこられたのですが、謁見の間に入る直前で、私だけ別のメイド(サキュバス)さんに案内されました。


ウルス「それで連れてこられたら、夫婦漫才ですか。砂糖口から出しましょうか?」
ヘルメス「馬鹿言うな。コーヒー豆のまま飲ますぞ。」
ロビン「夫婦だなんてそんなあ(*´ω`*)。僕なんて所詮彼の肉
奴隷さ♪」
ウルス「(ー_ー;)汚物を見るような目」
ヘルメス「声に出てるから!というか、俺なんもしてないから!!!」

ロビン「ハッ(゜ロ゜;これが放置プレイ」


ウルス「ところで、何故ヘルメス殿がここに?一応捕虜ではないのですか。もしくは、直ぐにクラリスに食べられているかと思いましたが。」
ヘルメス「ワンちゃん意外と辛辣だな。折角助けてやったのに……」
ウルス「私を助けた…?」
ロビン「それは、もうすぐわかるよん。それに僕のことは、ロビンってよんで欲しいな。」

3人がくっちゃべっていると、廊下からこの部屋に向かってきているらしい足音が。
ウルス「(というよりこの部屋どこ何でしょう?)」

カツカツカ
ガチャ
どうぞ、御主人様。
うむ。
???「すまぬ、待たせたな。」

扉の方を見ると、執事にエスコートされて、一人のヴァンパイアが入ってきた。しかし、服装は一般的なゴスロリ系ではなく、パンツルックのスーツに眼鏡と言う、まさに「出来る女!」といった感じだ。

ロビン「御母様久しぶり。パパも元気だった?」
???「これ、フッド隊長。貴君はまだ、任務中の筈だが?」
ロビン「え〜、ケチ〜(´Д`)御母様だって、パパを副官にして公私混同じゃないですか〜。」
???「馬鹿なことを言うな!まったく、我が娘ながらもう少し扱いやすくなってくれんか( ;∀;)」
ロビン「無理。」


ヘルメス「コイツのアホさは遺伝ではないのか…」
ウルス「クラ…ロビンのお母上って確か……!」

シュタ
ピシッ
尻尾アンド耳ピーン
ウルス「だ、大臣殿。敬礼もせず失礼いたしました。わた、私は魔王軍リエル様付き参謀、ウルス=アシュラムであります。」

???「ふむ。フッド隊長、この娘が例の?」
ロビン「はい、そうだよ。そして、こっちのイケメンが僕のry」
ヘルメス「囚われたモブ兵です。」
ロビン「ああ、もう(●`ε´●)」


???「どちらも噂通りだな。まあ、座りたまえ。」





執事(大臣の旦那様らしい)?さんの淹れてくれた紅茶で少し落ち着くことができましたが、冷静になったらなったで、自分の置かれている状況に寒気がしていました・・・

???「改めて自己紹介させていただこう。魔王軍諜報部門大臣、『紅月』エアリス=ボガードだ。」
ロビン「よっ!通称『謀略大臣』どんどんぱふぱふ!」
ヘルメス「モブの捕虜、改め、元教国軍ガナビア方面守備隊一兵卒ヘルメスです。」
ウルス「本当に、ただの一般兵だったんですね。」
ロビン「これでも、昇進の機会何度もあったんだよ。」

ウルス「・・・あれ?大臣とロビンのFMが違うような・・・?」
ロビン「ああ、それはね。御母様ったらパパにゾッコンだからさry)」
エアリス「余計な事は言わんで良い!・・・・ゴッホン。まあ、あれだ、軍の方では、エアリス=ガードナーで通してある。」
ヘルメス「それでも、違いますね。まあ、何となく分かりました。」
エアリス「察してくれるとありがたい(。・・。)」
ロビン「ちょっっと、何で御母様には優しいのさヾ(*`Д´*)ノ"」
ヘルメス「これでも、女性の扱い方は叩きこまれていてな。」

ウルス「ロビン・・・クラリスの本名はどっちなんですか。」
エアリス「フッド隊長・・・いや、私の本名も明かしたことだし、ここからは堅苦しさは抜きでいこう。この子の本名は、クラリス=ガードナー。ウルス君、君が士官学校で会っていた当時のものと一緒だ。」
ウルス「大臣から君付など(´゚д゚`)ウルスと呼び捨てで結構です(ビシッ」
ヘルメス「ワンコは硬いなあ・・・しかし、ダンピールだからって養子とかではないですよね。目元ととかスッキリしててそっくりですし。」
ロビン「当然、パパの熱い肉棒が御母様の欲望渦巻く子宮を貫いてry) スパコーーーーーーーーン
執事さん「(*^_^*)」

ヘルメス「(作業続けてるのに、一瞬分身して見えたぞ・・・)」ヒソヒソ
ウルス「(エアリス様も元は伝説級ですよ。その旦那様ですから)」ヒソヒソヒソ
エアリス「うむ、ありがとうアンディ。馬鹿娘のせいで話がずれたな。この子の本名は先程述べたとおりだが、我がガードナー家には家令があってだな・・・」

〜〜〜解説〜〜〜

ガードナー家は現当主で48代目であるが、実は魔王の代替わり以前から人間と交じり合っていた変な一族であった。
その契機となったのが、『義賊ロビン・フッド』である。森の狩人・義賊として、領主の圧政と戦っていたフッドであるが、ある時深手を負って森の更に奥深くで倒れてしまった。そこを助けたのが、10代目ガードナー当主出会った(当時はまだ一人娘)。
彼女の計らいにより、ガードナー家の手当を受けたフッドは9代目当主(まだ男)の器の大きさに心酔し、彼に新たな領主となることを求めた。
しかし、魔物である自身が表舞台に立つことは流石に一般の民衆にはシゲキが強すぎると判断した9代目は、フッドを助け、悪徳領主を倒した後、一人娘とフッドを結婚させ彼を領主とした。
その後、フッドと10代目の子供の中に初めてダンピールが生まれた。以後、ガードナー家に時折生まれるダンピールの子には、『ロビン=フッド』の二つ名が与えられるのである。

〜〜〜解説終了\(^o^)/〜〜〜

ウルス「え?ってことは、ロビン現当主なんですか!!!」
エアリス「いや、それがなあ・・・何故かは分からんが、当家のダンピールで、長女として生まれた者は居ないのだ。一説によると、10代目様の当主はヴァンパイア、領主は『ロビン・フッド』と別けたことが言霊として残っているという事だが・・・」

アンディ「(*^_^*)(言えない。領主=夫側に伝わる宝具として、人間化のイアリングがあって、それを身に着けて子作りした時に生まれるなんて言えない。)」
ロビン「(^q^)(もち僕ら、歴代の『ロビン=フッド』は知ってるけどね)」

エアリス「というわけで、今のこの子姉が当主だ。そして、クラリス=ガードナー、ロビン=フッド、どちらのこの子の名前だ。」
ロビン「基本、結婚するか、より若いダンピールが生まれたら本名に戻るけどね。」
ヘルメス「ということは、当分先だな。」
ロビン「ちょっとーーーーーーー!!」


〜〜〜話転換(・ω<)〜〜〜

エアリス「さて、ヘルメス君。改めて、間接的とはいえ、我が魔王軍諜報部の活動を支援していただき感謝する。」
ヘルメス「好き勝手やった結果ですから。こちらもだいぶ助けていただきましたし。」
ウルス「私達は散々でしたけどね(ズーーーーーーンorz」
ロビン「まあまあ。」

エアリス「ヘルメス君についてはいくつか興味深い報告が上がってきているのだが、質問させてもらえるかな?」
ヘルメス「所詮、捕虜の身ですから。それに、特段秘密はありませんし。」
ウルス「じゃあ、好きな女性のタイプは? (0゚・∀・) ワクテカ というか、僕だよね。僕のどこが好き((o(´∀`)o))ワクワク」スパコーーーーーーーーン
アンディ「(*^_^*)」
ウルス「(今度は三人に!!!)」


➀仲人能力について、
エアリス「人魔問わず、男女の相性がわかるということだが?」
ヘルメス「ええ。故郷でも、酪農傍らそれで飯食ってましたから。お見合い成功率100%、後の離婚率0%、さらに加えると半年以内のオメデタ率80%です。」
ウルス「本当にすごいですね・・・(という事は、私とアルト殿も(*´ω`*)イヤン、種付けされちゃう)」
ロビン「ワンコちゃん涎出てるよ・・・」

エアリス「しかし、カンとはいえ凄いな。」
ヘルメス「それがですね・・・」
一同「ん?」
ヘルメス「戦時招集されてから気づいたんですが、どうも力が強い相手同士は、よりハッキリ見えるようになりまして。」
ロビン「というのは?」
ヘルメス「俗に言う“赤い糸”が見えるってやつです。たぶん、魔物娘側の魔力が可視化してると思うんですが。」
エアリス「ふむ。それも、あとで技術局で調べてみよう。とすると、その力によって、士官クラスをピンポイントでくっつけていたというわけか。」
ヘルメス「もちろん、絶対的ではないですけどね。ただ、二人の相性が良い方が、俺の『目的』に都合が良かったので。」

ロビン「(コォ〜〜〜〜)(´゚д゚`)」
ウルス「何してるのロビン?」
ロビン「いやね、僕の魔力を彼に送ってるイメージなんだけど。」
ヘルメス「ちなみに、俺自身から出ている糸も、俺に繋がりそうな糸も見えません。あと、これがそのまま二つ目の疑問の答えになるかと。」


Aなんで“魅力”が通じないの?
エアリス「特に加護が付いていないのも本当のようだな・・・どうやって、魔物娘の魅力を回避しているのだ?」
ヘルメス「単純に、性的に興味のある女性が居ないってのもあります(キッパリ」
ロビン「酷い(ノД`)シクシク あの夜はあんなに激しく愛してくれたのに。僕とは、遊びだったということかい( ;∀;)」
ウルス「それは、あなたの妄想でしょうが(苦笑)」

エアリス「しかし、リエル様の件はどう説明する?智将(笑)とは言え、彼女も魔王の娘リリムだが・・・」
ヘルメス「こればっかりは、自分でも確証はないんですけど、昔姉に『アタイが認めるような子じゃないと、アンタの彼女なんて認めないよ!気になる子がいたら連れてきな。』と言われたっきり、さっぱりでして。」
ロビン「なにそれ!ヘルメス、君ってシスコンだったのかいorz仕方がない、今夜からは、僕のこと『お姉ちゃん』って呼んでいいよ(o(´∀`)o)まずは、『二人でお風呂』からだ!」
ヘルメス「アホか。」
ウルス「・・・ちょっと待ってください。」ウンタラカンタラカンダダポカパマズ

ヘルメス「を!初めてアヌビスっぽい。」
ウルス「ただの、ワンコじゃなかったんだ!」
エアリス「ほう、確かウルスは士官学校魔術面で主席卒業だったか。(ワンコかわいい)」
アンディ「(*^_^*)(ワンコかわいい)」
エアリス「しかし・・・これは、呪いの探知術???」

レップウケーン!ハオウショウコーケン!レッドリーレーイブ!
ウルス「・・・分かりました。これヘルメス殿に、付いてるの呪詛ですね。だけど、術式も詠唱も無い、ただの言霊です。それにかなり“荒っぽい”・・・」
エアリス「ただの言霊だと!?それで、リリムの“魅了”をも跳ねのけるとは。」
ウルス「ヘルメス殿自身が、この言霊を嫌がっていない。というより、言霊を発した相手を信頼してるから効果が強まってるってのもありますね。だけど、これ人間かなあ???」
アンディ「ちょっと失礼」クンスカクンスカ

ヘルメス「ホヒョッ?!」
ロビン「まさか、パパも彼狙い・・・!」スパン
エアリス「またややこしいことを言うな! ヘルメス君安心しろ。アンディは元々ソムリエでな、色んな意味で“鼻”が利くのだ。」
ウルス「(ヘル×アン。。。ありかも)」

アンディ「だいぶ魔力を抑えていますが、魔物娘。それも牛の匂いがしますね。」
ヘルメス「よく分かりますね。確かに姉は牛の魔物娘らしいです。」
ロビン「なんだ、ホルスタウロスか〜。ならなんとかなるかな。」
ウルス「確か、故郷が辺境で、魔物娘も居る酪農地なんでしたっけ?」
ウルス・アンディ(けど、ホルスタウロスかな・・・???)

エアリス「魔物娘の姉ということは義姉かい?」
ヘルメス「はい。昔っから、お世話になってた近所の姉さん達でして。」
ロビン「よし!早速君の故郷に行こう。大丈夫、僕らの姿を見たらお姉さんも二人の仲を認めてくれるさ。(ミルクタンクなんて余裕さ♪)」
ヘルメス「二人の中になった覚えはない。(キッパリ」
エアリス「しかし、ホルスタウロスでこれほどの言霊を込められるとは・・・」
ヘルメス「え〜っと、姉はホルスタウロスじゃないです。」
一同再び「ん???」
ヘルメス「性格に言うと、さっきの言葉を掛けてきた姉はホルスタウロスじゃないです。」


〜〜〜ヘルメス回想中〜〜〜

前から言ってる通り、俺の故郷には、普通に酪農系の魔物娘さんがいてな。特別、魔物娘への偏見とかなかったんだ。
その中でも、俺の面倒をよく見てくれた魔物娘の家族が居たんだけど、そこが夫1人魔物娘2人の夫婦でな。なんでも、元々その地に居た人たちじゃなくて、俺が生まれる頃に流れてきたらしいんだ。

ウルス「ちょっと待ってください。いくら辺境とはいえ、堂々と魔物娘を嫁に出来るものなんですか?」
ヘルメス「そこは、上手い具合に独身∽飼ってる家畜のフリしたり、森の賢者(今思うとありゃエキドナさんだな)にお願いして人化できるアイテムもらったりしてるんだよ。ただ、姉さんたちは自力で人化してたみたいだけど。」

とにかく、ちょっと変わった家族みたいだったんだ。力は普通の魔物娘の3倍はあったし、旦那さんもただの魔術師とは思えないほど知識があったからな。それで、近所子供集めての学校もやってた。
そんなかでも、ある理由で俺は姉さんの1人に凄い面倒見てもらってな。子供というか年下の弟というか、そんな感じだったんだが。ある時、

ショタヘルメス「ねえ、◯◯姉さん。姉さんはどおして、ラルフ(旦那さんね)兄さんと結婚したの?」
○◯「?そりゃあ、惚れてるからさ。」
ショヘル「どこに〜?ラルフさん、頭良いけど、結構ドジだよ。」
○◯「ハッハッハ、確かにアイツは、頭が良い割にどっか抜けてるよな。」
ショヘル「それに、『優男より、もっといい男もいるだろうに』って言ってたよ。」
○◯「おいヘル坊。それは誰が言ったんだい(^_^;)」ズゴゴゴゴゴゴゴゴ
ショヘル「ふぇえ・・・この前来てた、役人だよ。あいつら、姉ちゃんたちのこと嫌な目で見るから、文句言ってやったらさっきの言われて・・・・ゴメン、俺すぐに言い返せなかった・・・」

○◯「・・・・お前もそう思ってるのか、へル坊?」
ショヘル「そんなわけないやい!!!ラルフ兄ちゃんドジだし、いっつも髪ボサボサだし、好き嫌い多いけど、いい兄ちゃんだよ><」
○◯「(それは、褒めてんのか貶してんのか・・・)」
ショヘル「・・・でも、なんで姉ちゃんたちが結婚してるかわからなかったから・・・」
○◯「なるほど、それで最初の質問か。   コイツ〜〜〜、いっちょ前にマセやがって」グワシグワシ
ショヘル「うわー、頭なでるな〜。」

○◯「教えてやるよ。確かにアイツはところどころ駄目なところもあるし、アタイは超絶美人だし(キリッ)、もっといい男でも捕まえられるだろうね。だけど、そんなことはどうでもいいのさ。アイツは、アイツだけがアタイを“ただの女”として見てくれたんだから(*´ェ`*)ポッ」
ショヘル「どういうこと〜〜?」
○◯「なあに、ヘル坊も好きな子ができたら分かるさ・・・だけど、アンタも結構抜けてるからな・・・悪い女に引っかかりでもしたら・・・」ブツブツブツブツ
ショヘル「ねーちゃん?」
○◯「よし、決めた!ヘルメス。アンタ好きな子が出来たらアタイのところに連れてきな。アタイがアンタに相応しいかどうか見極めてやる。」
ショヘル「ええええええ!!!」
○◯「これは、姉として『母』としての命令だ。文句は認めないよ!!!」
ショヘル「う〜〜〜ん、まあその時になったらそうするよ。」
○◯「うん、良い返事だ、よしよし。」ナデナデ
ショヘル「うわ〜〜、だから、姉さんの力で頭撫でられると目が・・・・

△△「あらあら〜〜、○◯ちゃんは、ヘルメス君に夢中ですね〜〜」
ラルフ「おい、○◯。お前がそんなこと言うと、言霊がなっちまうぞ。」
○◯「ヒャッ!?二人共帰ってたのかい?い、いつから???」
ラルフ「なんで、俺と結婚してるとこぐらいかな。」

○◯「最初っからじゃねえか」ブンッ
バシッ
△△「まあまあ、落ち着いて〜〜。ところでラルフさ〜〜ん〜〜〜。○◯ちゃんは、ラルフさんよりもっと“イイ男”が捕まえられるらしいですよ〜〜。」
○◯「なっ!?△△お前えええ!!!」ヒュッ
ッガ
△△「私は、ラルフさん一筋ですから〜〜♪浮気者のミノタウロスなんてほっといて、2人でHしましょう〜〜。オッパイイッパイですよ☆」シャッ
○◯「おい、ラルフ!!お前が好きなのは、私の腹筋だよな!!ミルク垂らして舐めるの今日はやらせてやるからヾ(*`Д´*)ノ"」ガスッ

ラルフ「あの〜〜〜二人共・・・」
◯△「何(何ですか〜)!!!」
ラルフ「あのね。2人がさっきから投げたり、盾にしてるの、ヘルメス君だからね。さっきから息してないからね。」
△△「あらあら〜〜〜〜(ヘケ)」
○◯「へル坊ううううううううううううううううううう!!!!!!!」

〜〜〜回想終了〜〜〜〜


ヘルメス「というわけで、この呪詛かけたのは、ミノタウロスの姉ちゃんの方でして、もちろん俺の恋人審査員もこっちの姉ちゃんです。」
ロビン「・・・・・・」
ウルス「しかし、ミノ・ホル牛系の魔物娘で自力で人化の術使えるって凄いですね・・・」
ロビン「・・・もちろん、審査って穏便な方法だよねえ・・・」
ヘルメス「まあ、家事とかも見るだろうが、『最後は腕っ節!』とかも姉さんなら言いそうだな。」
ロビン「け、っけど、僕だって魔王軍諜報部最年少で隊長になったんだ。そうそう負けるわけが(((( ;゚д゚))))アワワワワ」

エアリス「・・・ヘルメス君、今何歳だい?」
ヘルメス「っへ?ちょうど先月で22歳ですけど。」
エアリス「そのお姉さんたち夫婦が越してきたのは?」
ヘルメス「俺が生まれる二ヶ月ぐらい前です。何でも、大嵐の中、傷だらけになってウチの村にたどり着いいたらしいです。」
ウルス「あ、同い年なんですね私達。確かその年って、結構大きな大戦があって魔王軍の兵力も減ってしまったようです。」
ロビン「それで、士官学校も創設されたって聞くしね〜〜。」

エアリス「・・・22年前・・・ドジな優男・・・ホルスタウロスとミノタウロスの姉妹・・・・・・ヘルメス君!!」
ヘルメス「はい!!(やぱり威厳あるなあ)」
エアリス「正直に答えたまえ。お姉さん方の角の形は?」
ヘルメス「角ですか?そういや、二人共、普通のホルスタウロスよりも大きくて、なおかつ左右非対称でした。ただ、綺麗な角なのに、二人共片方の先っぽが折れてたんですよね。」
エアリス「胸は?特に、ミノの方!!」
ヘルメス「む、胸ですか?!・・・二人共大きかった。と言いたいところですが、ミノの姉さんは普通というか、スレンダーというか・・・」
エアリス「ちっぱいだな!!!」
ヘルメス「それ言うと俺が殴られるんでやめて下さい!!!」

〜〜〜〜
○◯「ヘックシ」
ラルフ「?どうした。」
○◯「へル坊の野郎、アタイの胸のはなししてやがるな・・・(怒)」
ラルフ「相変わらず凄いな。へル坊も元気かね〜。結構活躍してるみたいだけど。」
△△「まさか、言霊のせいで一部感覚が繋がっちゃうとはね〜。彼に魅力が効かない代わりに、○◯ちゃんに流れてきちゃうとか厭らしい〜〜♪」
○◯「ヘックシ。バカにすんな。お前だって年中発情期だろうが!」
ワイワイガヤガヤ
〜〜〜〜

エアリス「最後の質問だ・・・彼らの家に武具はなかったか?」
ヘルメス「武具ですか???特に何にも無かったですけど。ただ、二人共本当に馬鹿力でして、普通の何倍もある農具ぶん回してるんですよ。金色の鍬と銀色の鋤で・・・」
エアリス「金と銀!!!その農具の名前は?!!!」
ヘルメス「農具の名前???ああ、そういえば、姉さんが、酔った時に、農具を抱きながら『銀角〜〜〜、△△がイジメるよ〜〜』って鋤を抱きしめてましたけど・・・・」

エアリス「ックックックックック(^m^;)」
ロビン「なに御母様?突然僕を憐れむような顔して???欲求不満で可笑しくなったの???」
エアリス「ッハッハッハッハ、軽口も叩ける時に叩いていたほうがいいぞ。我が娘ロビンよ。お前は、とんでもない『姉』の弟に惚れてようだな((o(´∀`)o))」
ロビン「ちょ、っちょとどういうことさ?」
ウルス「22年前・・・ホルスタウロスとミノタウロスの姉妹・・・歪な角・・・銀角・・・どっかで聞いたことがあるような〜?う〜ん、いでよアヌペディア!」ボンッ ペラペラペラペラ

*アヌペディアとは、魔王軍のアヌビスたちで共有されている情報ベースである。なお、エッチな言葉を検索すると使用者が爆発する(赤面的な意味で)。

アンディ「おっ今度は検索術かい?本当に優秀だねえ。」
ピタッ
ウルス「あった、あったこれですよ。」

〜〜〜
『銀角』:猪突爆進、銀色の竜巻と呼ばれた魔王軍の猛将。姉の『金角』と合わせて、魔王軍突撃部隊の『双角』と呼ばれしミノタウロス。22年前のジオ戦役において戦死。なお、姉の『金角』も上に同じ。
〜〜〜

ウルス「士官学校の授業で習ったんですよ。突出したこの力があれば、下手に戦術に縛るのでなく、むしろ自由放任で生かせって。」
ロビン「た、確か、どんな武器でも折れない角だったんでしょ。確か技術部のサリー先輩が当時実況見分して、二人の角の一部と大量の地が見つかったから、死亡って判断したって言ってたよ。血で探索魔術掛けてみたって言ったけど、引っかからなかったって言うし。別人じゃないかな〜〜:(;゙゚'ω゚'):」
ヘルメス「ジオって大陸の東ですよね。俺の故郷からだとだいぶ離れていますけど・・・」
エアリス「ウルス。次は、ラルフ・・・いや、ローレンで調べてみたまえ。」
ウルス「はっ、かしこまりました。アヌペディア!」ペラペラペラペラ
ピタッ
ウルス「え〜っと」

〜〜〜
『ラルフ=ローレン』:変人。中途半端な知略・魔術により、なんだかわからないまま、魔王軍を翻弄した教国軍の魔術使い(魔導師試験には落ちた模様)。攻撃魔法の才は無いが、地理・天候学との合わせ技により、突発的な気象現象を起こしたと言われている。ジオ戦役では海沿いということもあり、台風を発生させるも、自らも巻き込まれて戦死。
〜〜〜

ヘルメス「ラルフ兄さん昔から、こういう扱いだったのか・・・」
ウルス「この人も習いましたよ。ただ力に頼るのでなく、周りの状況をよく理解しろって。最後にドジするなってついてましたけど・・・」
ロビン「た、たまたまでしょ〜〜。たまたま、ヘルメスの故郷に、22年前に、ミノタウロスとホルスタウロスの姉妹がラルフとか言う名前の夫と一緒に現れた。良くある、良くある( ;∀;)」
アンディ「・・・22年前だと君が大臣職ではないとはいえ、諜報部で調べなかったのかいエアリス?」

クックックッ
エアリス「ああ、すまん。笑いすぎた。確かに、私がこの職に着いた時、善人の大臣に聞いたことがある。だがその時は、『ふっふっふ、さあてどうじゃろうなあ。死んどるやもしれんし、生きとるかもしれんし。探るだけ野暮ってものじゃろう?』と言われてな(ッハッハッハ」
ロビン「お母様らしく内容(´;ω;`)ブワッ なんで食いさがちゃったの><」
エアリス「何故って、前の諜報大臣は、あのサリス様だぞ(苦笑)全て承知の上ということだ。」
ウルス「確かサリス様って・・・」

アヌペディア『銀角』欄末期事項
〜〜〜
なお、『金角』『銀角』は種族が違ったが、『肝っ玉お母ちゃん』サリス(エキドナ)の双子の娘である。
〜〜〜

ヘルメス「あ、なるほど。だから、姉さん達が悪さした時に、ラルフ兄さんがぼそっと『サリ・・・』呟いてたのか。」
エアリス「あの方のことだ。二人の娘が生きていることぐらい、わかりきっていたのであろうよ。」
アンディ「ということは。」
ウルス「ヘルメス殿の『姉上』は、魔王軍の元猛将『双角』が一人『銀角』様で。」
ヘルメス「ロビンが俺を欲しいというなら。」
エアリス「彼女に認められなければならないということだ(苦笑)ちなみに、彼女に今のお前ぐらいの技術では小細工は一切通用せんぞ。(私も昔ふっとばされたしな)。」

ロビン「こ、こ、こんなのっってないよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(´Д⊂ヽウェェェン」


Bヘルメスの『目的』
ロビン「赤い色・・・いや、暴走化されたらもっと手に負えなくなる・・・・家庭的な面?料理なんてできないよ・・・・スタイル??この僕の魅惑のボディ位で、ってそんなことしたら、オッパイもがれちゃうよ・・・」ブツブツブツブツ

エアリス「娘が壊れたが、気にするな。あと、娘よ。お前の胸はそんなにでかくないぞ。」
ウルス「エアリス様は、パッツンパッツンですもんね。」
エアリス「まあな(*´ω`*)」
アンディ「(言えない・・・結婚してから僕のために豊胸マッサージした結果なんて言えない・・・あと、僕の趣味で、ワンサイズ小さい服来てもらってるの言えない)」
*服の件はエアリスも知らない。
ヘルメス「まあ、アイツなら何とかしそうですけどね・・・」
エアリス「おや?興味が無いかと思いきや、あの娘に勝機があるっていうのかい?」クックックッ
ヘルメス「・・・いえ。ただ、姉さんと、そう相性が悪いとも思えませんので。それに、勝つ必要はありませんから・・・」
エアリス「ふむ。私としては、あんな馬鹿娘よりも、ウチの長女なんかどうかなと思っているんだが?」

ロビン「御母様!!!」
エアリス「お、復活したな。なあに、報告通りヘルメス君は是非とも魔王軍、諜報部、ひいては当家に欲しい人材だ。別にお前と関係があるわけでもないだろうし、ミリアと会ってみるのも一興かなと。」ッフッフッフ
ロビン「駄目、駄目、ぜーーーーーーーったい駄目><彼のこと好きにしていいって言うから、休暇返上して潜入してたのにヾ(*`Д´*)ノ"」
アンディ「ああそれなら、これをご覧ロビン。」パサ

請求書:媚薬200、罠120、仕込み部隊展開8セット、人間側での人事異動工作費・・・・・・

アンディ「むしろ、借金になってるよ(*^_^*)」
ロビン「嘘だよ!そんなばかな。」
ウルス「え〜〜〜っと」ペラペラ

特別費:『夢魔術』X回 諜報部門保険適用外

ロビン「・・・・・・・」
ウルス「・・・・・・・」
ヘルメス「お前、どんだけ、俺の夢に干渉してんだよ!!!むしろ、俺に、慰謝料払え(怒)」
エアリス「自業自得というやつだ。せいぜい、結婚手当で返せるように頑張るのだな。では、ヘルメス君。最後の質問に入ろう。」
ヘルメス「やっと、ですね。」

エアリス「何故君はあのような戦い方をしていた?」
ヘルメス「・・・ここまで来て遠まわしにするのはやめませんか?」
エアリス「ほう。本当に骨のある男だ。アンディこれ録画してるか?後で、娘たちに見せてやろう。お見合い映像だ。」
アンディ「もちろんでございます。」
ロビン「・・・」
ウルス「もうなにも言えないみたいね。」

ヘルメス「お見合いの件は知りません。単純に会うことに興味はありますが。」
ロビン「ちょっとヘルメス君ってやつはヽ(`Д´)ノプンプン」
エアリス「ウルス。」
ウルス「は、っはい。いでよミイラの包帯!」ッポン
ロビン「ん〜〜〜〜〜〜ーっムーーーーーーーーーームフーーーー」ジタバタ
エアリス「うむ。察しがいいな。」
ウルス「あ、ありがとうございます。よく、義姉達を抑えていたのでΣ(´∀`;)」

エアリス「では、単刀直入に聞こう。ヘルメス貴様は何故、『ノルン・パッカード』を守るよう退却していたのだ?」
ウルス「ノルン・パッカード???聞いたことありませんね。宝具か何かですか?アヌペディアにも載ってないみたいだし。」
ヘルメス「名前は初めて知りました。『ノルン・パッカード』というのですか。」
エアリス「ウルスよ、毎度申し訳ないが、これも諜報部の案件でな。一般兵卒の君が知らないくても仕方がない。アンディ地図を。」
アンディ「かしこまりました。」



ウルス「あれ?この地形どっかで見たような?」
ヘルメス「ガナビアの端っこだよ。たぶん、お前らの使ってた侵略図の南の端に載ってる。途中で、ギリギリ沿うように誘導したから、眼中に無かったと思うが。」
エアリス「うむ。いかにも『ノルン・パッカード』の場所は、君達が居た戦場のすぐ近く、裏庭と言っても過言ではない。しかし、我々諜報部が彼の地を“実験場”と定めたのが3年前。その以前に、人の手による調査入った痕跡があったという報告を受けている。君だな。ヘルメス?」
ヘルメス「ええ。」
エアリス「何故我々の先回りが出来た?」ズゴゴゴゴゴゴゴゴ
ウルス「ヒャウッ!」尻尾ピーーン
ヘルメス「別に先回りをしたわけじゃありません。ただただ、良い土地だなと思っただけです。その後の目的は、おそらく同じだと思いますが・・・」


エアリス「君から言わないのか?」
ヘルメス「所詮妄想です。そちらはちゃんと計画を立てて行なっているのでしょう。」
エアリス「しかし、君の行動は我々の予想通りというより、君の調査の副産物として、彼の地に目をつけたようなものだ。」
ウルス「あの〜〜私にも分かるように話して欲しいです。」
ヘルメス「貴方の口からの方が、わかりやすい説明ができると思いますが?御母様(苦笑)」
エアリス「・・・貸一つだぞ。必ず、娘たちとの会食の席は設けさせてもらう。アンディ言質は!」
アンディ「もちろん。サブで3つほど記録していますし、既にデータ転送済みです。この部屋で暴れられても消えません。」
ヘルメス・ウルス「(あんた相手に暴れはしないって・・・)」


エアリス「よし・・・・ウルス、説明してあげよう。我々が現在『ノルン・パッカード』で行なっているのは、      当地の“半魔界化”だ!!!!」





ウルス「はい?」






















〜〜〜現在〜〜〜
今思えば、士官とはいえ、ただの一兵卒の私にあんな機密情報をきかせていたのがおかしいのです。
確かに、お給金も任務の内容も私生活の質も向上しましたが・・・

アルト「ウィリィ。メディア様からの要望書が上がってきています。何でも、アレン君の鍛錬のために闘技場を作って欲しいとか、作れというか、今現在私の首が絞められているというか・・・・・・」
メディア「早く、その書類に判を押すのだ村長。金などいくらでも私が出す。工事はアンリたちにやらせればよいであろう!!!」

以前より、胃が痛くなる回数が増えたかもしれません。
ウルス「メディア様、アルト殿を離さないとマミーの呪いかけますよ。闘技場の件は保留です。ただでさえ、伝説の戦士たちが集まってるんですから、下手に闘技場なんか作ったら、ヒートアップしてしまうでしょうに。」
メディア「なにおう?!私が鍛え上げたアレンが、平和ボケしている者たちに負けるというのか?仮にそうだとしても、私が完璧に防ぎきってみせるわい!!!」
アレン「師匠〜。あんまり、村長さん困らせては駄目ですよ〜〜。この前だって、ワイバーンの真似して、公舎壊したばっかりなのに。」
メディア「あ、あれは、エニスのやつが『・・・空の上では、私達のほうが一心同体・・・』とか言うから。それに、アレン。修行場以外ではお姉ちゃんと呼びなさい。夕飯抜きにするぞ!」
アレン「作ってるの僕ですよ〜〜><」
アルト「・・・・・」紫色になってきた
ウルス「いい加減に話して下さい(怒)」

カレン「おうじゃまするよう。ウルス、ウチの裏庭でコーヒー豆作っていいかな?マギのやつに頼んで、地質変えてくれよう。」
メディア「カレン!今は私の要望書が先だひっこんでろう。」
カレン「な、なんだよう。この前チェスで勝った分、貸一つって言ったじゃンよう。」
ワイワイガヤガヤ


ただいまーーーーーーーーーーーーー
???「お?あいかわらずテンパってるなワンコ。」
???「ご苦労様だねえ。よっ、魔王軍特別慰安居住区・実験都市『ノルン・パッカード』行政官。すなわち村長。君も偉くなったねえ。」



う、ううっうう、、、
ワンワンキャウーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン(´Д⊂ヽs」



終われ
13/02/13 23:42更新 / S.L.サンチェス
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■作者メッセージ
携帯で打つのつらい・・・
なんとか、前作の解説を入れましたが、書けば書くほど話広げたくなるorz
次は、
ワンコ行政官、のくくりで
1.ヘルメス故郷へ帰る。姉さんVSロビン。
2.ヘルメスお見合いをする。ガードナー家の娘たち。
3.ウルスとアルト。真面目な二人の清きお付き合い。

もしくは、
ノルン・パッカード住民録、として
1.メディア
2.カレン
3.その他
4.ノルン・パッカードの日常

でも書こうかと。見てくれてる方居るか分からんが、今週末までに支持が多かったもので書きます。

追伸:村の名前はあれですよあれ。
○◯の性能を生かせず、死んでいけーーーーーーーーーー!
特産品はパイナップルにしようかな。

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