後編
ロビン「そもそも、ヘルメスの行動のどこを見たら、『勇者』だと勘違いすることができるんだいwww」
ヘルメス「同感だが、笑うことはないだろうが。そう言うロビンだって、どこが『騎士』様なんだよ。」
ロビン「僕だって好きで呼ばれてるわけじゃないさ。あれは花屋のメアリーやパン屋のジェシーが勝手に呼び始めたわけで。」
リエル「ええい、我等を無視するな!それに、『勇者』でないだとという揺さぶりが聞くとでも思ったのか(怒)」
ロビン「いや十分すぎるでしょう。」
アリエス「そうだ、首が上手くハマってないから聞き間違えたんだ。180度逆につけ間違えたに違いない(アセアセ)。ジャ◯おばあさん、新しい頭を早く:(;゙゚'ω゚'):オロオロ」
リエル「アリエス、貴様は少し黙っとれ(怒)(怒)(℃)(怒)」
ウルス「リエル様。お怒り過ぎて一瞬、沸騰しております、落ち着いて下さい。」
ヘルメス「自分で言うのもなんだが、俺の行動・策略を振り返ってもらえば、分かりそうなもんだが・・・と言うより、なんでわざわざ『勇者』と勘違いしたんだ?ロビンと違って、俺は別に市民からそう呼ばれてるわけでもないぞ???」
ロビン「大方、『エリートの我々を苦しめるとは、敵は勇者に違いない』っていう、自己暗示じゃないかな(苦笑)」
ウルス「確かに、冷静に思い返してみれば・・・」
〜〜〜回想〜〜〜
斥候部隊所属ワーキャット
「人間どもはいつも卑怯だにゃ。開戦当初からネコジャラシやら毛糸玉やら、本気で戦闘する気があるかにゃ。お陰で、アタイらはいっつも、罠に引っかかったり、先頭に出遅れたり散々だにゃ(怒) それはそうと、こないだの干物はうまかったにゃ〜(クシクシ)。次はマタタビがほしいにゃ!」
歩兵部隊所属ワーウルフ
「人間どもは根性なしだな。我々に出会うとすぐに干し肉を差し出して命乞いをしてくる。まあ、自分たちが貢ぐ側だと自覚しているのだろう(ハッハッハ)。しかし、肉が噛めば噛むほど旨みが出てくるものだから、時間がかかってしまい前線に出れんのだが、些細な事だ。」
攻城兵部隊所属アカオニ
「いや〜、人間どもは肝っ玉が小さくて駄目だね。それに緊張感もない。アタシらが攻め入るといつも酒盛りしていやがる。まあ、その酒ほっぽり出して逃げてくれるんだから楽なものさ。しかし、酒の旨さだけはほめられるな。あれ飲むとすぐに気持よくて寝ちまう。しかも、起きたら自陣の前に帰ってるんだぜ。丁寧に毛布までかかった状態でな。良く出来た酒だよな〜。」
重歩兵部隊ホルスタウロス(一部音声を編集してお送りしております)
「ええと〜、ニンゲンさんは〜、と〜〜〜っても優しいんですよ〜(ニヘラ)。私達が〜、眠いの頑張って従軍していると〜、お昼寝タイムを宣言してくれるんですよ〜(ブルン)。あと〜、この前はブラッシングとマッサージをしてくれました〜〜〜(サンシャイン・スマイル)。今度は〜、お乳の方も絞って欲しいかな〜〜って(ニヘラ)」
以下略
〜〜〜回想終了〜〜〜
アリエス「ほとんどまともに、戦っていないやんけ!!!」
ヘルメス「おっ復活したな(なぜか関西弁だけど、突っ込まないでおこう)」
ロビン「いや〜、実に魔物娘の特性を生かした戦略だね。我が指揮官ながら恐ろしいよ。」
ヘルメス「おいおい、俺一人で考えてた頃はそこまでひどくなかったぞ。ロビンが来てから、幅が広がったんじゃないか。」
ロビン「それは、褒めてくれてるのかい?」
ヘルメス「まあな。」
ロビン「なら良し。結婚しよう!」
ヘルメス「前後の脈略がねーよ!!!!」
ウルス「見事に、我軍が餌付けされていたと・・・orz」
ヘルメス「ロビンが来てからは、坂の上からローション流したり、落とし穴に催淫剤仕込んだり、アンデット系に閃光弾ぶちかましたり。あ、あとディラハンの頭が吹っ飛ぶように森に縄貼ったりもしたなあ。弱点知らなかったから、あれは助かった。」
アリエス「やはり、お前の仕業かーーーーーーーーーーペテン師ーーーーーーーーーーーー!叩ききってやるから、動くなーーーーーーーーーーー!」
ロビン「いや〜、まさか逃げた先の林に縄張っただけで、”本当に”引っかかるとは思わなかったよwwww」
ウルス「なるほど、騎士ロビンの登場が約二年前。その頃から、我軍の進行が一層鈍ったのには、このような背景が・・・」
リエル「待てい!如何に貴様らの策が巧妙だったとしても、士官レベルには通じないはずだ(その程度の誘惑よりも性欲・結婚願望が強いから!)。それに、ヘルメス、貴様に我の魅力が通じんことはどう説明する。」
アリエス「そうだ。それこそ、ペテン師が現れたと同時期から、我軍への援軍も強化されているはずだぞ。魔王軍の中でも歴戦の勇士だ。」
ロビン「で、その『歴戦の勇士』とやらはどこにいるんだい?今のところここには居ないようだが?(とぼけ〜)」
アリエス「ぐぬぬ・・・」
ウルス「絶賛行方不明中です。それも、着任→初戦で活躍→しかし次の戦いで、突然の行方不明・・・消息は今もしれず。」
リエル「しかも、母上に問い合わせてみても『死ぬはずもないから、大丈夫よ〜』と呑気なもの(ガスッガス)。母上は気にしていなくても、我の指揮する軍から、行方不明者が多数出ているのも、また『智将(笑)』と呼ばれる理由の一つ(上上下下右左右左AB)」
アリエス「姉上、私の鎧を凹ますのはやめて下さい!」
ヘルメス「いやでも、実際そっちの軍の士官クラスは罠にも引っかからないから最初は大変だったよ。ただ、お前らが魔物でなく『魔物娘』だと、頭で理解してからは楽だったけどな。」
リエル「なん、、、、だと・・・・」
アリエス・ウルス「(今のは、姉上の『いつか言いたいセリフランキング3位のだ・・・』)」
リエル「って、ヘルメス貴様今何と言った?我等のことを『魔物娘』だと、しかも『理解した』だと。貴様我等の侵略の目的が何であるかを知っているのか!?」
ヘルメス「ああ。元々、俺主神教徒でもないし、それどころか軍の士官でもないからな。」
アリエス「なにい?」
ヘルメス「俺の故郷は教国圏でも、中立圏寄りの辺境でな。主に酪農やってるもんだから、ホルスタウロスさんやワーシープさんは見慣れてたからなあ。まあ、基本のほほんの彼女達と、あんたら武闘派の魔物の思考が一緒かどうかは最初は分からんかったからな。」
リエル「しかし、我等の習性が少しわかったぐらいでは、士官クラス(の性欲と結婚願望。結婚願望!結婚しようを止められんはずだ。」
アリエス「姉様、途中から思考が漏れてます・・・」
ヘルメス「だからお前らは、魔王軍である前に『魔物娘』だろ。進軍の第一目標は、教国の滅亡でも魔界の拡大でもない、『結婚相手』を見つけることだろう。なら俺は、上手い具合にそれを叶えてやるだけだ。」
ロビン「君自身の戦う理由も、『防衛』が第一ではないしね。」
ヘルメス「ああ。一般兵クラスの魔物娘は、適度に欲求を解消してやるだけでもなんとかなる。まあ、たまに夫として貰われていくこっちの兵士は居たがな。だけど、人間同士で戦争やって死ぬ人数に比べたら微々たるもんだ。」
ロビン「一方、士官クラスにはあえてピッタリの夫をあてがう。あまりに激しく燃え上がった二人は軍も忘れてスタコラサッサ。」
ヘルメス「軍を抜けてくれれば、討ち取ったのとほぼ同じ効果があるからな。」
ウルス「つまり要約すると、一般兵は罠(というかエサ)を張って無力化。士官クラスには、結婚相手と一対一の状況を作り出したと・・・」
リエル「なんと羨ましい・・・いや、恨めしい。」
アリエス「しかし、そうピッタリな相手などわかるものなのか?!出来るなら私のダーリンはどこに居るのだ!ちなみに、私のカンでは、ヘで始まってスで終わる名前の男がぴったりだと思うぞ!!!!」
リエル「ヘロドトトスだな。よし。」
アリエス「姉上ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(怒)邪魔をしないでいただきたい。」
リエル「何を言う、どさくさに紛れと抜け駆けしようとするな!」
ウルス「もうドタバタはやめて下さい。」
ヘルメス「あ、ワンちゃん。ウチの副官のアルトがアンタでオナってたぞ。折角先月一対一になるように谷底に落としたのに、それぞれ帰ってきやがって。真面目か(苦笑)」
ロビン「据え膳食わぬはなんとやらだねえ。」
リエル・アリエス「ウールースーーーーー(ドッドッドッドッド怒)」
リエル「ウルス貴様まで抜け駆けか?!」
アリエス「3ヶ月前の戦いか・・・無事に帰ってきたと思ったら、時々ぽーっとしてたのはそういうわけだったのか!!!」
ウルス「いえいええええ、そっそんんなわけないじゃあーりませんか。た、っただ、危機的状況だったので一時休戦して、谷から這い上がっただけです。アルト殿も真面目な方でしたから、『人と魔物が争うことなければ良かったのに・・・』」
ヘルメス「『ウルスさん・・・できることなら今すぐ貴方を抱きしめたい。戦争など捨てて、貴方のことを知りたい。だけど私は副官なんです。部下を、上司を見捨てるわけには行きません』」
ロビン「『私もです(正直姉二人は捨ててもいいかな〜。しかし、ここは純情を貫いたほうが、思慕の念は深まるか?)・・・いつか。いつかきっと迎えに来て下さい(多分私が迎えに行く方ですが)。平和な場所でまたアルト殿と出会いたい。私を、私を一人の女として見てほしry』」
『ッチュ』
ヘルメス「『今はこの誓いで我慢しましょう。私は決して死にません。再び貴方の顔を見るまで・・・』」
ロビン「『アルト殿・・・・』」
長〜〜く、あっま〜〜〜〜〜いキッスうううううううう
ウルス「な、な、なんで、記録水晶にーーーーーーーーーーーーー?」
ロビン「いや〜〜僕も上に報告しなければならないからねwww」
ヘルメス「ちなみに、アルトは犬の飼い方とブラッシングの方法を勉強しだしたぞwwwww」
ウルス「な、な、な、な、、、ワンワンキャウーーーーーーーーーーーーーーン!!!!」
リエル「この雌犬がーーーーーーーー!」
アリエス「義姉妹の契を破るとは死罪に値するーーーーーーーーーーーーーー!」
〜〜〜仕切り直し〜〜〜
ロビン「まあ、いかにピッタリの相手を見つけるかが鍵ということさ。そこで、彼の職業さ。彼は『勇者』でも『軍の士官』でもない。元々の職業。いや、天性の能力は、」
ヘルメス「仲人・結婚相談人だ。故郷じゃ、人間同士、動物同士、人間・酪農系魔物娘、なんでもござれだった。なんとなくだが、ありとあらゆる男女の縁が俺には分かるのさ。」
ウルス「ただの、、、」
アリエス「仲人だと???」
リエル「しかし、ヘルメス貴様それなりに戦えるではないか。それに援軍で着ていた士官はそれこそ伝説級の猛者ぞろいだったぞ。そうそう、適した人間が貴様らの陣に居るとは信じられん!」
ヘルメス「だからそこで、」
ロビン「僕の登場ってわけさ。」
ヘルメス「罠の立案だけでなく、俺への剣術の指南。」
ロビン「それに、教国側の猛者をこの戦場に配備させるツテが僕にはあってね。
リエル「そう何でも、上手く行ってたまるか(怒)」
ヘルメス「それがうまくいくんだな。俺も理由はついさっき確信したが・・・」
ウルス「・・・・私達魔物娘の生態に詳しく、Hなグッズも取り揃え、卓越した剣の腕・・・もしかして、ロビン殿、アナタは、、、」
アリエス「魔物娘か!?」
ロビン「おしいね、80点ってところかな。僕が魔物娘ってところは合っているただそれだけじゃ不十分さ。・・・・ここまで来て気付かれないとは、若干寂しいものもあるのだがね(苦笑)www」
リエル「気付かれないだと?」
ロビン「答え合わせをしてあげよう。回答者ウルス・アリエスの二人は魔物娘で80点。ヘルメス、君の答えを聞こうか?」
ヘルメス「・・・ロビン、お前は魔物娘なだけでなく、『魔王軍』のものなんじゃないか?」
アリエス・ウルス「な、な、ロビンが『魔王軍』だと(ですって)!?」
ロビン「流石っ、ヘルメス〜。やっぱり僕のことを100%理解してくれるの君だけだ。これは結婚するしかないね。これは宿命・運命・天命だね♪」
ヘルメス「それは、俺自身が決めたいことなんだがな。」
ロビン「素直じゃないねえ。嫌って言わないってことは重要だよ。ただ、女性はミステリアスなところがある方が、君もそそるだろう?君の100点の答えを120点にする、秘密が僕には未だあるのさ。」
ヘルメス「ほう・・・興味はあるな。」
ロビン「でしょう、でしょう!本当は君から求婚してくれてから言うつもりだったんだけど、今はそれ以上に面白いタイミングだ。何を隠そう僕は、ここにいる三人と」
リエル「同級生。そうなのだろう、ロビン。 いや、魔王軍士官学校第81期の問題児、オール・ワーストワン、クラリス!!!」
アリエス・ウルス「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ??????????????」
〜〜〜回想と言う名の説明〜〜〜
リエル・アリエス・ウルスが、かつて魔王軍士官学校をトップ成績で卒業したことは以前説明した通り。
その同級生には、これまたある意味エリートの、問題児の生徒が居た。
それがクラリスである。
実は彼女もいいトコの出であり、母親は魔王軍のある部署の大臣だったりする・・・
筆記・実技・生活態度・全てを、査定ギリギリでのクリア。
そう、常に完璧に一切の妥協なく『ギリギリ』にクリアしたのがクラリスだったのだ。
一般の生徒や教官はただの落第生と見ていたが、洞察力あるものには、彼女は別の姿に写っていた・・・
〜〜〜回想終了!〜〜〜
アリエス「しかし、姉上コイツが、ペテン師ロビンがクラリスなはずがない。」
ウルス「確かに人(というより姉様方二人)を小馬鹿にした態度やその手腕はクラリスに通じるものがあります。しかし、、、」
ロビン「『クラリスが昼間の戦場に居られるはずがない』。君達二人の疑問はそんなところかな?より正確に言うなら、『クラリスはヴァンパイアだったはずだ』。」
リエル「・・・そう。我等が知る、落第生クラリスはヴァンパイアだ。しかし、我は彼女の配属先を一度調べたことがあるのだ。」
アリエス「け、結果は?」
リエル「見つからなかった。」
アリエス「へ?」
リエル「見つからなかった、といったのだ!!!」
ウルス「魔王軍の中で軍籍が調べられない・・(そう言えば彼女の母君は)・・・まさか彼女は?!」
ロビン「おっと、真実は僕の口から出させてもらおう。ある時は落第生クラリス。ある時は教国軍に突如現れた自由剣士。その実態は、、、『魔王軍諜報部特殊潜入部門MS08小隊隊長ロビン・フッド』これが僕の正体さ!まあ、隊長といっても基本単独行動だけどね。」
アリエス「なんだってーーーーー(あっ、もう驚いてるの私しか居ない。恥ずかしい...)」
リエル「クラリス。いや。ロビン、貴様の母親は確か魔王軍工作大臣。てっきり、親の七光りかと思ったが、とんだ狐だったわけか。」
ロビン「狐憑きではないけどね。ここまで来たら、理解していると思うが僕の諜報技能は士官学校自体から訓練を始めていたのさ。敵を騙すならまずは味方からさ。」
ウルス「つまり、クラリスがヴァンパイアだというのすらフェイク。アナタの本当の種族は。」
ヘルメス「ダンピール、だったか?」
ロビン「ほう、君が知っているとは意外だね。」
ヘルメス「お前が只の人間じゃないのはなんとなく感じていたからな。調べてみたら、人にバレず、かつ性欲をコントロールして、人間社会の中で生活できる種族は少ないらしいからな・・・後は話の流れだ。」
ロビン「ヘルメスが、僕に興味。僕のことを調べる。(自分の世界に没頭中)。(まったく、君が聞いたらいくらでも答えたさ!)性欲に関しては、君でオナっったり、多少精をいただいていたから何とかなったがね!」
リエル「心と建前が逆になっとるわ!それと、精ってなんだ、精って!」
アリエス「ヘルメス、貴様私という運命の相手が居ながらなにをしているーーーーーーーー!」
ヘルメス「いや、知らん。確かにロビンのことは信頼してるが、性交渉はまだしてない(アセアセ)。そして、俺はお前の男じゃない!!!」
ウルス「諜報部には魔女にバフォメット、ナイトメア、ドッペルゲンガー、・・・そういった魔術には事欠かないでしょう。」
ロビン「ご名答。ヘルメス安心してくれ。君の愛する僕のマンコは未だに未使用さ。夢の中では、抜かずの108連発などどいう君の暴れん坊を抑えるので大変だけれども(テレテレ)」
アリエス「抜かずの・・・」
リエル「108連発・・・」
ぽわ〜〜〜〜〜〜〜ん
ヘルメス「いやいや、それ、ロビンの勝手なイメージの俺だから。夢だから。108連発なんかしたら死んじゃうから(泣)」
〜〜〜仕切り直っし!〜〜〜
ウルス「自由騎士ロビンの正体は、魔王軍諜報部の隊長・・・」
アリエス「諜報部の力を使えば、人間側の猛者の配属を操作することも可能。」
ロビン「なにせ、相打ち(と言う名の失踪)とはいえ、ここの戦場は結果を出し、珍しく魔王軍の侵略を食い止めているからね。」
リエル「まさか、我軍の援軍に伝説級の士官クラスが続々と配属されてきていたのも・・・」
ヘルメス「魔王軍上層部の意図があった。長く(未婚状態で)働いてきた功労者への恩賞(と言う名のお見合い)、だったというわけか。やたら、手強い魔物娘が援軍に来るのはそういうわけだったのか。」
ロビン「そいういうことさ。つまり、リエル。君の軍が笑われていた理由は、一般兵士レベルでは、進行の稚拙さで間違っていない。しかし上層部レベルでは、『リエル様もまだまだ血気盛ん(婚期を焦って)で猪突猛進(アホな)若者ですね(苦笑)』ということだったのさ。よっ智将(笑)」
リエル「・・・・・」
アリエス「あ、あ、姉上?」
ウルス「リエル様?」
リエル「我は、我は、誇り高き魔王の娘・・・」
「エリートの中のエリート・・・」
「それを、止めるヘルメスは勇者で我の婿・・・・」
ロビン「はい戻ってきましょーねー」
スパコーーーーーーーーン
リエル「我は、我は、、(グスッ)ヘルメスだけでなく、母上たちにもはめられて追ったというのかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(泣)。・゚・(ノД`)・゚・。」
この日を境に、その戦場からは、教国軍・魔王軍両陣営の指揮官クラスが突如として消えた。
その後、新しく赴任した指揮官は双方共に魔王軍諜報部の息がかかったものであり、戦線はゆっくりと魔界圏を拡げつつ、上級士官の『お見合い会場』として機能した。
終わる?いや続けよう。
ヘルメス「同感だが、笑うことはないだろうが。そう言うロビンだって、どこが『騎士』様なんだよ。」
ロビン「僕だって好きで呼ばれてるわけじゃないさ。あれは花屋のメアリーやパン屋のジェシーが勝手に呼び始めたわけで。」
リエル「ええい、我等を無視するな!それに、『勇者』でないだとという揺さぶりが聞くとでも思ったのか(怒)」
ロビン「いや十分すぎるでしょう。」
アリエス「そうだ、首が上手くハマってないから聞き間違えたんだ。180度逆につけ間違えたに違いない(アセアセ)。ジャ◯おばあさん、新しい頭を早く:(;゙゚'ω゚'):オロオロ」
リエル「アリエス、貴様は少し黙っとれ(怒)(怒)(℃)(怒)」
ウルス「リエル様。お怒り過ぎて一瞬、沸騰しております、落ち着いて下さい。」
ヘルメス「自分で言うのもなんだが、俺の行動・策略を振り返ってもらえば、分かりそうなもんだが・・・と言うより、なんでわざわざ『勇者』と勘違いしたんだ?ロビンと違って、俺は別に市民からそう呼ばれてるわけでもないぞ???」
ロビン「大方、『エリートの我々を苦しめるとは、敵は勇者に違いない』っていう、自己暗示じゃないかな(苦笑)」
ウルス「確かに、冷静に思い返してみれば・・・」
〜〜〜回想〜〜〜
斥候部隊所属ワーキャット
「人間どもはいつも卑怯だにゃ。開戦当初からネコジャラシやら毛糸玉やら、本気で戦闘する気があるかにゃ。お陰で、アタイらはいっつも、罠に引っかかったり、先頭に出遅れたり散々だにゃ(怒) それはそうと、こないだの干物はうまかったにゃ〜(クシクシ)。次はマタタビがほしいにゃ!」
歩兵部隊所属ワーウルフ
「人間どもは根性なしだな。我々に出会うとすぐに干し肉を差し出して命乞いをしてくる。まあ、自分たちが貢ぐ側だと自覚しているのだろう(ハッハッハ)。しかし、肉が噛めば噛むほど旨みが出てくるものだから、時間がかかってしまい前線に出れんのだが、些細な事だ。」
攻城兵部隊所属アカオニ
「いや〜、人間どもは肝っ玉が小さくて駄目だね。それに緊張感もない。アタシらが攻め入るといつも酒盛りしていやがる。まあ、その酒ほっぽり出して逃げてくれるんだから楽なものさ。しかし、酒の旨さだけはほめられるな。あれ飲むとすぐに気持よくて寝ちまう。しかも、起きたら自陣の前に帰ってるんだぜ。丁寧に毛布までかかった状態でな。良く出来た酒だよな〜。」
重歩兵部隊ホルスタウロス(一部音声を編集してお送りしております)
「ええと〜、ニンゲンさんは〜、と〜〜〜っても優しいんですよ〜(ニヘラ)。私達が〜、眠いの頑張って従軍していると〜、お昼寝タイムを宣言してくれるんですよ〜(ブルン)。あと〜、この前はブラッシングとマッサージをしてくれました〜〜〜(サンシャイン・スマイル)。今度は〜、お乳の方も絞って欲しいかな〜〜って(ニヘラ)」
以下略
〜〜〜回想終了〜〜〜
アリエス「ほとんどまともに、戦っていないやんけ!!!」
ヘルメス「おっ復活したな(なぜか関西弁だけど、突っ込まないでおこう)」
ロビン「いや〜、実に魔物娘の特性を生かした戦略だね。我が指揮官ながら恐ろしいよ。」
ヘルメス「おいおい、俺一人で考えてた頃はそこまでひどくなかったぞ。ロビンが来てから、幅が広がったんじゃないか。」
ロビン「それは、褒めてくれてるのかい?」
ヘルメス「まあな。」
ロビン「なら良し。結婚しよう!」
ヘルメス「前後の脈略がねーよ!!!!」
ウルス「見事に、我軍が餌付けされていたと・・・orz」
ヘルメス「ロビンが来てからは、坂の上からローション流したり、落とし穴に催淫剤仕込んだり、アンデット系に閃光弾ぶちかましたり。あ、あとディラハンの頭が吹っ飛ぶように森に縄貼ったりもしたなあ。弱点知らなかったから、あれは助かった。」
アリエス「やはり、お前の仕業かーーーーーーーーーーペテン師ーーーーーーーーーーーー!叩ききってやるから、動くなーーーーーーーーーーー!」
ロビン「いや〜、まさか逃げた先の林に縄張っただけで、”本当に”引っかかるとは思わなかったよwwww」
ウルス「なるほど、騎士ロビンの登場が約二年前。その頃から、我軍の進行が一層鈍ったのには、このような背景が・・・」
リエル「待てい!如何に貴様らの策が巧妙だったとしても、士官レベルには通じないはずだ(その程度の誘惑よりも性欲・結婚願望が強いから!)。それに、ヘルメス、貴様に我の魅力が通じんことはどう説明する。」
アリエス「そうだ。それこそ、ペテン師が現れたと同時期から、我軍への援軍も強化されているはずだぞ。魔王軍の中でも歴戦の勇士だ。」
ロビン「で、その『歴戦の勇士』とやらはどこにいるんだい?今のところここには居ないようだが?(とぼけ〜)」
アリエス「ぐぬぬ・・・」
ウルス「絶賛行方不明中です。それも、着任→初戦で活躍→しかし次の戦いで、突然の行方不明・・・消息は今もしれず。」
リエル「しかも、母上に問い合わせてみても『死ぬはずもないから、大丈夫よ〜』と呑気なもの(ガスッガス)。母上は気にしていなくても、我の指揮する軍から、行方不明者が多数出ているのも、また『智将(笑)』と呼ばれる理由の一つ(上上下下右左右左AB)」
アリエス「姉上、私の鎧を凹ますのはやめて下さい!」
ヘルメス「いやでも、実際そっちの軍の士官クラスは罠にも引っかからないから最初は大変だったよ。ただ、お前らが魔物でなく『魔物娘』だと、頭で理解してからは楽だったけどな。」
リエル「なん、、、、だと・・・・」
アリエス・ウルス「(今のは、姉上の『いつか言いたいセリフランキング3位のだ・・・』)」
リエル「って、ヘルメス貴様今何と言った?我等のことを『魔物娘』だと、しかも『理解した』だと。貴様我等の侵略の目的が何であるかを知っているのか!?」
ヘルメス「ああ。元々、俺主神教徒でもないし、それどころか軍の士官でもないからな。」
アリエス「なにい?」
ヘルメス「俺の故郷は教国圏でも、中立圏寄りの辺境でな。主に酪農やってるもんだから、ホルスタウロスさんやワーシープさんは見慣れてたからなあ。まあ、基本のほほんの彼女達と、あんたら武闘派の魔物の思考が一緒かどうかは最初は分からんかったからな。」
リエル「しかし、我等の習性が少しわかったぐらいでは、士官クラス(の性欲と結婚願望。結婚願望!結婚しようを止められんはずだ。」
アリエス「姉様、途中から思考が漏れてます・・・」
ヘルメス「だからお前らは、魔王軍である前に『魔物娘』だろ。進軍の第一目標は、教国の滅亡でも魔界の拡大でもない、『結婚相手』を見つけることだろう。なら俺は、上手い具合にそれを叶えてやるだけだ。」
ロビン「君自身の戦う理由も、『防衛』が第一ではないしね。」
ヘルメス「ああ。一般兵クラスの魔物娘は、適度に欲求を解消してやるだけでもなんとかなる。まあ、たまに夫として貰われていくこっちの兵士は居たがな。だけど、人間同士で戦争やって死ぬ人数に比べたら微々たるもんだ。」
ロビン「一方、士官クラスにはあえてピッタリの夫をあてがう。あまりに激しく燃え上がった二人は軍も忘れてスタコラサッサ。」
ヘルメス「軍を抜けてくれれば、討ち取ったのとほぼ同じ効果があるからな。」
ウルス「つまり要約すると、一般兵は罠(というかエサ)を張って無力化。士官クラスには、結婚相手と一対一の状況を作り出したと・・・」
リエル「なんと羨ましい・・・いや、恨めしい。」
アリエス「しかし、そうピッタリな相手などわかるものなのか?!出来るなら私のダーリンはどこに居るのだ!ちなみに、私のカンでは、ヘで始まってスで終わる名前の男がぴったりだと思うぞ!!!!」
リエル「ヘロドトトスだな。よし。」
アリエス「姉上ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(怒)邪魔をしないでいただきたい。」
リエル「何を言う、どさくさに紛れと抜け駆けしようとするな!」
ウルス「もうドタバタはやめて下さい。」
ヘルメス「あ、ワンちゃん。ウチの副官のアルトがアンタでオナってたぞ。折角先月一対一になるように谷底に落としたのに、それぞれ帰ってきやがって。真面目か(苦笑)」
ロビン「据え膳食わぬはなんとやらだねえ。」
リエル・アリエス「ウールースーーーーー(ドッドッドッドッド怒)」
リエル「ウルス貴様まで抜け駆けか?!」
アリエス「3ヶ月前の戦いか・・・無事に帰ってきたと思ったら、時々ぽーっとしてたのはそういうわけだったのか!!!」
ウルス「いえいええええ、そっそんんなわけないじゃあーりませんか。た、っただ、危機的状況だったので一時休戦して、谷から這い上がっただけです。アルト殿も真面目な方でしたから、『人と魔物が争うことなければ良かったのに・・・』」
ヘルメス「『ウルスさん・・・できることなら今すぐ貴方を抱きしめたい。戦争など捨てて、貴方のことを知りたい。だけど私は副官なんです。部下を、上司を見捨てるわけには行きません』」
ロビン「『私もです(正直姉二人は捨ててもいいかな〜。しかし、ここは純情を貫いたほうが、思慕の念は深まるか?)・・・いつか。いつかきっと迎えに来て下さい(多分私が迎えに行く方ですが)。平和な場所でまたアルト殿と出会いたい。私を、私を一人の女として見てほしry』」
『ッチュ』
ヘルメス「『今はこの誓いで我慢しましょう。私は決して死にません。再び貴方の顔を見るまで・・・』」
ロビン「『アルト殿・・・・』」
長〜〜く、あっま〜〜〜〜〜いキッスうううううううう
ウルス「な、な、なんで、記録水晶にーーーーーーーーーーーーー?」
ロビン「いや〜〜僕も上に報告しなければならないからねwww」
ヘルメス「ちなみに、アルトは犬の飼い方とブラッシングの方法を勉強しだしたぞwwwww」
ウルス「な、な、な、な、、、ワンワンキャウーーーーーーーーーーーーーーン!!!!」
リエル「この雌犬がーーーーーーーー!」
アリエス「義姉妹の契を破るとは死罪に値するーーーーーーーーーーーーーー!」
〜〜〜仕切り直し〜〜〜
ロビン「まあ、いかにピッタリの相手を見つけるかが鍵ということさ。そこで、彼の職業さ。彼は『勇者』でも『軍の士官』でもない。元々の職業。いや、天性の能力は、」
ヘルメス「仲人・結婚相談人だ。故郷じゃ、人間同士、動物同士、人間・酪農系魔物娘、なんでもござれだった。なんとなくだが、ありとあらゆる男女の縁が俺には分かるのさ。」
ウルス「ただの、、、」
アリエス「仲人だと???」
リエル「しかし、ヘルメス貴様それなりに戦えるではないか。それに援軍で着ていた士官はそれこそ伝説級の猛者ぞろいだったぞ。そうそう、適した人間が貴様らの陣に居るとは信じられん!」
ヘルメス「だからそこで、」
ロビン「僕の登場ってわけさ。」
ヘルメス「罠の立案だけでなく、俺への剣術の指南。」
ロビン「それに、教国側の猛者をこの戦場に配備させるツテが僕にはあってね。
リエル「そう何でも、上手く行ってたまるか(怒)」
ヘルメス「それがうまくいくんだな。俺も理由はついさっき確信したが・・・」
ウルス「・・・・私達魔物娘の生態に詳しく、Hなグッズも取り揃え、卓越した剣の腕・・・もしかして、ロビン殿、アナタは、、、」
アリエス「魔物娘か!?」
ロビン「おしいね、80点ってところかな。僕が魔物娘ってところは合っているただそれだけじゃ不十分さ。・・・・ここまで来て気付かれないとは、若干寂しいものもあるのだがね(苦笑)www」
リエル「気付かれないだと?」
ロビン「答え合わせをしてあげよう。回答者ウルス・アリエスの二人は魔物娘で80点。ヘルメス、君の答えを聞こうか?」
ヘルメス「・・・ロビン、お前は魔物娘なだけでなく、『魔王軍』のものなんじゃないか?」
アリエス・ウルス「な、な、ロビンが『魔王軍』だと(ですって)!?」
ロビン「流石っ、ヘルメス〜。やっぱり僕のことを100%理解してくれるの君だけだ。これは結婚するしかないね。これは宿命・運命・天命だね♪」
ヘルメス「それは、俺自身が決めたいことなんだがな。」
ロビン「素直じゃないねえ。嫌って言わないってことは重要だよ。ただ、女性はミステリアスなところがある方が、君もそそるだろう?君の100点の答えを120点にする、秘密が僕には未だあるのさ。」
ヘルメス「ほう・・・興味はあるな。」
ロビン「でしょう、でしょう!本当は君から求婚してくれてから言うつもりだったんだけど、今はそれ以上に面白いタイミングだ。何を隠そう僕は、ここにいる三人と」
リエル「同級生。そうなのだろう、ロビン。 いや、魔王軍士官学校第81期の問題児、オール・ワーストワン、クラリス!!!」
アリエス・ウルス「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ??????????????」
〜〜〜回想と言う名の説明〜〜〜
リエル・アリエス・ウルスが、かつて魔王軍士官学校をトップ成績で卒業したことは以前説明した通り。
その同級生には、これまたある意味エリートの、問題児の生徒が居た。
それがクラリスである。
実は彼女もいいトコの出であり、母親は魔王軍のある部署の大臣だったりする・・・
筆記・実技・生活態度・全てを、査定ギリギリでのクリア。
そう、常に完璧に一切の妥協なく『ギリギリ』にクリアしたのがクラリスだったのだ。
一般の生徒や教官はただの落第生と見ていたが、洞察力あるものには、彼女は別の姿に写っていた・・・
〜〜〜回想終了!〜〜〜
アリエス「しかし、姉上コイツが、ペテン師ロビンがクラリスなはずがない。」
ウルス「確かに人(というより姉様方二人)を小馬鹿にした態度やその手腕はクラリスに通じるものがあります。しかし、、、」
ロビン「『クラリスが昼間の戦場に居られるはずがない』。君達二人の疑問はそんなところかな?より正確に言うなら、『クラリスはヴァンパイアだったはずだ』。」
リエル「・・・そう。我等が知る、落第生クラリスはヴァンパイアだ。しかし、我は彼女の配属先を一度調べたことがあるのだ。」
アリエス「け、結果は?」
リエル「見つからなかった。」
アリエス「へ?」
リエル「見つからなかった、といったのだ!!!」
ウルス「魔王軍の中で軍籍が調べられない・・(そう言えば彼女の母君は)・・・まさか彼女は?!」
ロビン「おっと、真実は僕の口から出させてもらおう。ある時は落第生クラリス。ある時は教国軍に突如現れた自由剣士。その実態は、、、『魔王軍諜報部特殊潜入部門MS08小隊隊長ロビン・フッド』これが僕の正体さ!まあ、隊長といっても基本単独行動だけどね。」
アリエス「なんだってーーーーー(あっ、もう驚いてるの私しか居ない。恥ずかしい...)」
リエル「クラリス。いや。ロビン、貴様の母親は確か魔王軍工作大臣。てっきり、親の七光りかと思ったが、とんだ狐だったわけか。」
ロビン「狐憑きではないけどね。ここまで来たら、理解していると思うが僕の諜報技能は士官学校自体から訓練を始めていたのさ。敵を騙すならまずは味方からさ。」
ウルス「つまり、クラリスがヴァンパイアだというのすらフェイク。アナタの本当の種族は。」
ヘルメス「ダンピール、だったか?」
ロビン「ほう、君が知っているとは意外だね。」
ヘルメス「お前が只の人間じゃないのはなんとなく感じていたからな。調べてみたら、人にバレず、かつ性欲をコントロールして、人間社会の中で生活できる種族は少ないらしいからな・・・後は話の流れだ。」
ロビン「ヘルメスが、僕に興味。僕のことを調べる。(自分の世界に没頭中)。(まったく、君が聞いたらいくらでも答えたさ!)性欲に関しては、君でオナっったり、多少精をいただいていたから何とかなったがね!」
リエル「心と建前が逆になっとるわ!それと、精ってなんだ、精って!」
アリエス「ヘルメス、貴様私という運命の相手が居ながらなにをしているーーーーーーーー!」
ヘルメス「いや、知らん。確かにロビンのことは信頼してるが、性交渉はまだしてない(アセアセ)。そして、俺はお前の男じゃない!!!」
ウルス「諜報部には魔女にバフォメット、ナイトメア、ドッペルゲンガー、・・・そういった魔術には事欠かないでしょう。」
ロビン「ご名答。ヘルメス安心してくれ。君の愛する僕のマンコは未だに未使用さ。夢の中では、抜かずの108連発などどいう君の暴れん坊を抑えるので大変だけれども(テレテレ)」
アリエス「抜かずの・・・」
リエル「108連発・・・」
ぽわ〜〜〜〜〜〜〜ん
ヘルメス「いやいや、それ、ロビンの勝手なイメージの俺だから。夢だから。108連発なんかしたら死んじゃうから(泣)」
〜〜〜仕切り直っし!〜〜〜
ウルス「自由騎士ロビンの正体は、魔王軍諜報部の隊長・・・」
アリエス「諜報部の力を使えば、人間側の猛者の配属を操作することも可能。」
ロビン「なにせ、相打ち(と言う名の失踪)とはいえ、ここの戦場は結果を出し、珍しく魔王軍の侵略を食い止めているからね。」
リエル「まさか、我軍の援軍に伝説級の士官クラスが続々と配属されてきていたのも・・・」
ヘルメス「魔王軍上層部の意図があった。長く(未婚状態で)働いてきた功労者への恩賞(と言う名のお見合い)、だったというわけか。やたら、手強い魔物娘が援軍に来るのはそういうわけだったのか。」
ロビン「そいういうことさ。つまり、リエル。君の軍が笑われていた理由は、一般兵士レベルでは、進行の稚拙さで間違っていない。しかし上層部レベルでは、『リエル様もまだまだ血気盛ん(婚期を焦って)で猪突猛進(アホな)若者ですね(苦笑)』ということだったのさ。よっ智将(笑)」
リエル「・・・・・」
アリエス「あ、あ、姉上?」
ウルス「リエル様?」
リエル「我は、我は、誇り高き魔王の娘・・・」
「エリートの中のエリート・・・」
「それを、止めるヘルメスは勇者で我の婿・・・・」
ロビン「はい戻ってきましょーねー」
スパコーーーーーーーーン
リエル「我は、我は、、(グスッ)ヘルメスだけでなく、母上たちにもはめられて追ったというのかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(泣)。・゚・(ノД`)・゚・。」
この日を境に、その戦場からは、教国軍・魔王軍両陣営の指揮官クラスが突如として消えた。
その後、新しく赴任した指揮官は双方共に魔王軍諜報部の息がかかったものであり、戦線はゆっくりと魔界圏を拡げつつ、上級士官の『お見合い会場』として機能した。
終わる?いや続けよう。
12/12/31 01:16更新 / S.L.サンチェス
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