連載小説
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『ロリポップ』
ロリポップを頂戴な
カボチャ被った子供が笑う
悪戯好きな子供達
棒付きキャンデー持てるかな?

顔より大きなロリポップ
みんなで分ける幸せがある
貴女も一つどうかしら?

今宵もまた来るかしら?
いつものように来るかしら?
夜更けより前に来るかしら?
明日も準備が必要かしら?
ぐるぐる渦巻くロリポップ
狙うお菓子はロリポップ
すぐに無くなるロリポップ

赤くて白い渦巻きに
甘酸っぱさを織り込んだ
それを舐めた子供達が
胸がきゅんとなるんだって

舌よりも赤いまん丸ほっぺ
綻ぶときには
幸せの粉が降り注いで

君は今日もまた来るかしら?
笑みを浮かべて来るかしら?
路地のこの店に来るかしら?
明日も準備が必要かしら?
ぐるぐる渦巻くロリポップ
狙うお菓子はロリポップ
すぐに無くなるロリポップ

幸せの粉が降り注ぐ
眠りに付いた子供達
夜も楽しき異世界の子ら
朝日が昇って踊り出す
グラスの中には砂糖水
妬む心が何処にもない
素敵な時代の子供達

今宵もまた来るかしら?
いつものように来るかしら?
夜更けより前に来るかしら?
明日も準備が必要かしら?
ぐるぐる渦巻くロリポップ
狙うお菓子はロリポップ
すぐに無くなるロリポップ
10/06/04 16:51更新 / 初ヶ瀬マキナ
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■作者メッセージ
「フェアリーをテーマにしてみたわ。彼女達って、子供っぽくて無邪気で羨ましいわ」
「……つか、サビの頭文字自重しろ」
「やたら口うるさい年増が増えると困るのよねぇ……いいじゃないの。嗜好はそれぞれなんだし、常識はアートの邪魔しかしないわよ」
「多数決じゃ発言権が無くなるしな……じゃなくてだな!つか今完全に毒吐いたろ!」
「大丈夫よ。直接描写してないもの(キリッ)」
「またそれかよ!」

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まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33