-Side- 少年
少年の目に写ったのは、白と黒に染まった修道服を着飾る美しいシスター。
銀を基調とした緑がかったその髪の毛は腰まで伸び、頭のベールに収まりきらない程だった。
極一般に想像される修道服に身を包んだ彼女だが、1つだけ大きく異なっていた。
身を晒す事を拒み、汚れを拒絶するはずのそれは、胸元だけが大きくはだけていた。
大きくたわわなその胸を強調するその姿に、少年の目は奪われていた。
いつもの帰り道とは違う道を冒険と称して歩いていたが、思わぬ光景にその足が止まる。
見てはならないものだと頭の中で分かっていながらも、少年の視線は釘付けになっていた。
教会の周囲を掃除しているシスターは、まだ少年の視線に気がついていない。
箒を振るう度に、歩く度に揺れる胸に少年は心奪われていた。
もっと近くで見てみたいという欲望は、少年の足を自然と教会へと向かわせていた。
ふらりふらりと、火に釣られた虫のように進む少年に、シスターも気が付き声をかける。
可愛いと言われたことを否定するも、透き通るようなその声に魅了される少年。
嬉しそうに話しかけてくる彼女の質問に、少年はつい心にも無いことを言ってしまう。
「あの…えっと、僕。…か、神様にお祈りしにっ」
口から出たでまかせだったが、彼女はいたく喜び少年を教会の中へと誘う。
その間も、少年の視線は彼女の胸から離すことができなかった。
教会の中に入る事自体が初めてだった少年にとって、何処に座るべきかも分からない。
あまりキョロキョロするのはまずいと感じたのか、少年はとりあえず一番前に座ることにした。
だが、肝心の祈りの作法など少年は知らず、オロオロとしてしまう。
「あの、その、僕実は…初めて来たから…えっとお祈りの仕方が…」
たまらず彼女に正直に話すと、彼女は優しい笑みを浮かべ少年の隣に座り、祈り方を教える。
だが隣に座った彼女に祈り方を教わるが、少年の耳に入るのは半分程度だった。
彼女の大きな、柔らかそうにフルフルと揺れる胸から目を離すことができなかったからだ。
彼女に手ほどきを受け、目をつぶり祈るも、その最中に何度も目を開け彼女の胸を見てしまう。
「(近くで見ると…おっきい…すごい。……触って、みたい)」
近くで見たいという少年の欲望は、いつしか触りたいというより強い欲望へと変わっていた。
そんな少年に、シスターはまるで全てを見透かしたように話しかける。
くすくすと笑いながらも、その言葉は少年の心の真芯を捉えていた。
教会という神聖な場所へ邪な心で訪れてしまったことを見透かされ少年は動揺する。
だが、そんな少年に彼女は優しく微笑みかける。
優しく少年の頬へ手を添えながら、彼女は少年に心の内を全て吐き出すように告げる。
「あの……おこ、怒り…ませんか?」
震えながらも少年が口を開く。
そんな少年の不安を取り除くかのように、シスターはにっこりと微笑み頷く。
その笑顔は、少年の心の中に閉まっていた邪な、淫らな下心をゆっくりと引き出す。
「……ぃを…さわ…です」
最初は小さく震えた声だった。
彼女の顔を見ずに、下を俯いたままでの告白。
だが、少年は意を決したのか、彼女へと向き合うと教会中に響く声で告白する。
「シ、シスターの、おっ…おっぱいを、さ…触…りたいですっ」
顔を真っ赤にし半分涙目になりながらも、彼女をジッと見つめて告白する少年。
それをうっとりとした嬉しそうな表情で彼女は頷く。
そんな勇気を出した少年に、褒美をあげなければと彼女はぐっと胸を少年へと寄せる。
驚き状況を理解できていない少年に、彼女は好きにしていいと告げる。
しかし好きにしていいと言われると、反って戸惑ってしまう。
少年があわあわとしていると、彼女はそっと少年の右手をとり、胸元へと優しく引き寄せる。
だが引き寄せる手は、触れる直前で止まる。
彼女は優しく微笑みながら、最後の一手は少年へと委ねる。
目の前にある、丸く柔らかそうな彼女の胸を前に、少年の手は無意識の内に触れていた。
触った瞬間、彼女の上げた声に驚くも、彼女に言われるがまま胸を揉みしだく。
「(っ!や、やらか…なにこれ…ふわふわ…)」
手に触れる柔らかな感触は、ふわふわの柔らかなマシュマロのような感触。
少し手を押し当てれば、手がたやすく沈んでしまうほどにふわふわとしている。
それでいて手に感じる確かな重みは胸の大きさを如実に語る。
彼女に言われるがままに空いていた片手も彼女の胸に這わせ、両手で彼女の胸を揉みしだく。
柔らかく温かな水風船を揉みしだく様な心地に、少年は夢中になっていく。
必死で揉みしだいていると、たまに小さな硬い感触が少年の手に感じた。
それが少年に揉まれ興奮し、固くなった彼女の乳首であることに少年は気が付かなかった。
「柔らかい…暖かくて、ぽよぽよしてて…すごい」
思わず口に出ていた言葉に、彼女が嬉しそうな表情で頷く
揉めば揉むほどに、もっと揉みたくなるような不思議な感覚。
彼女が満足したかと少年に聞くも、少年の欲望はそう容易く満たされることはなかった。
………………
どれ程時間が経過したのか忘れるほどに、少年は彼女の胸を夢中で揉みしだいていた。
だが、残酷にも彼女の言葉が至福のひとときに終わりを告げる。
名残惜しそうに彼女の胸から手を離す少年だが、ぎゅっと握った手を膝に置いたまま俯く。
すぐに帰らなければ為らないのに、少年にはすぐに立ち上がる事が出来ない理由があった。
彼女が心配そうに少年のことを見つめると、少年は小さくその理由を口にする。
「あの…えっと、その…僕の、ちんちんが、苦しくて、その…」
その言葉を聞いた彼女の視線が、少年のズボンへと向けられる。
そこには少年の鼓動に合わせ、ピクピクと揺れる膨らみがあった。
どうしてそうなってしまったのかも、まだ理解できない程に少年は性知識に乏しかった。
それを嬉しそうに微笑む彼女だが、淡々と少年に帰宅するように諭す。
今すぐにどうにかして欲しいと思う気持ちがこみ上げ、少年は目に涙を浮かべて乞う。
どこかその少年の表情を、嬉しいとは違う笑みで見つめる彼女だが、優しく少年に告げる。
―――また明日、と。
きっとこれ以上ねだっても彼女は施しをしてくれないと感じたのか、少年は素直に頷く。
「…明日っ!必ず明日また来ます!だから、絶対その…っ!」
少年の言葉を聞いて、彼女が嬉しそうに微笑み少年の頭を撫でる。
優しく暖かな手の感触を忘れないようにしながら、少年は何度も振り返りながら教会を後にする。
日が落ちようとする中、くすくすと笑うシスターの影が人のそれとは異なることには気づくこと無く。
………………………………………………………………………………………………
学校に終わりの鐘が鳴り響く中、少年は友人の誘いに目もくれずその場を後にした。
昨日歩いた道はどっちだったのか、必死に思い出しながら全力で教会へと駆けていく。
息が上がり、足が上手く動かなくなる頃、漸く目的の教会へと辿り着く。
昨日と同じように、彼女はそこにいた。
彼女の元へと、使い切ったはずの力で全力で駆けていく。
駆け足で近づく少年に気がついた彼女は、嬉しそうに笑みを浮かべ少年の訪問を歓迎した。
「僕っ!あの、ちゃんと、来ましたっ!昨日のその、続きっ」
息の上がった状態で、それでも少年は彼女へと来た理由を告げる。
優しい彼女の笑みに、全力で駆けてきたのとは違った理由で少年の鼓動が高まる。
そんな少年を、どこか焦らすようにゆっくりとした口調で彼女は応える。
優しく頭を撫でられるだけで、少年の期待は更に膨らんでいく。
背に手を添えられながら教会の中へと案内されると、昨日と同じように好きな場所へ座るようにと告げられる。
「えっと…他に誰もいないですか?……じゃあ、一番前の席で」
誰も居ないことを確認すると、少年は昨日と同じ場所に座ることにした。
シンっと静まり返った教会は少年と彼女の2人だけの世界の様な錯覚を覚える。
まだ治まらない自分の荒い呼吸すらも、随分と大きな音に聞こえるほどに。
そんな中、少年は彼女へと期待の目を向ける。
しかし期待に胸を膨らます少年とは裏腹に、彼女はまるで昨日のことなの覚えていないかのように語りかける。
「え?…えっと、昨日約束した…あの、僕えっと」
約束したはずなのに、と少年は今にも泣きそうな顔をしながら彼女へ訴える。
約束の内容を言うのが恥ずかしくて、少年なオロオロとしながら、彼女へと縋り付く。
そんな、自分が思った通りの反応を示す少年を見て、彼女は嬉しそうにくすくすと笑う。
柔らかな口調で少年へ忘れていないことを伝えると、少年の表情は打って変わって明るくなる。
だが、彼女が言うには、今の少年は神に見放される程、邪な心に包まれているとのことだ。
「あの…僕、どうすれば…僕はその…昨日の約束を…」
くすくすと彼女は笑いながら、不安そうに見つめる少年を優しく撫でる。
全てを委ねればいい、そう彼女は少年へ告げ、一つの約束を提示する。
決して大きな声を出してはいけない、ただそれだけだと。
「うんっ!僕約束できる!ぁ…うん…出来ます…」
思わず大きな声で返事をした少年は、口に手を当て慌てて小さな声で言い直す。
そんな少年に、彼女は嬉しそうに微笑むと優しく彼の両頬に両手を添える。
ゆっくりと近づく彼女の顔に、少年はドギマギしながらも只々見つめることしか出来ない。
そして何をされるか全く理解して居なかった少年の唇に、彼女の唇が重なる。
「んむっ!?ん、んんぅ〜〜〜っ」
突然のことに少年は目を大きく見開き、ぱちぱちとまばたきをする。
突如唇に感じた柔らかく暖かな感触と、文字通り目と鼻の先にある彼女の顔。
目を閉じたままの彼女は、少年の唇をゆっくり、じっくりと味わう。
唇で何度も甘噛するような彼女の動きに、少年は何も出来ずに受け入れることしかできない。
「(えっ?なにこれ…柔らかくて…あれ?僕シスターと…)」
混乱する頭は、繰り返し触れる彼女の唇の感触に、次第に働きを緩めていく。
頭がぼーっとするほどに彼女の唇に心を奪われ、どこか夢見心地になってしまう。
繰り返し彼女の唇に甘噛される少年の唇は、快感神経がむき出しになったかのようだった。
唇からゆっくりと広がる快感に、少年の心はゆっくりと蕩けていく。
幾度目かの重なりの後そっと彼女が離れた時、二人の唇の間にはつぅっと二人の涎で出来た糸が垂れる。
自分の唇に掛かる糸を舌で舐めとると彼女はそっと目を開け、そして艶めかしい笑みを浮かべる。
満足そうな顔をした彼女が言うには、今の行為は特別な"司祭の施し"なのだという。
「ふ…ぁ…もっと……」
初めて味わう官能的な味に酔いしれる少年は、更なる快感のために続きを求める。
再び彼女の唇が少年の唇に重なる。
彼女の唇の動きを真似するように、唇を動かすと更に快感は増していく。
プルプルとした柔らかくしっとりとした彼女の唇は、徐々に動きを激しくしていく。
少年と彼女の唇が重なり合う度に、二人の間に甘い快感が広がる。
互いの吐息すらも、混ざり合い、溶け合い、甘い快感を生み出していた。
「(甘くて…いい匂いがして…くらくらする…)」
自分の心が蕩けていくのが少年自身にも理解できていた。
ぼーっとする頭では彼女が言っている意味を理解するのが難しかったが、
少年はきっと今の状態が"浄化されている"のだと思うことにした。
「ふぁ…ぁ…頭が、ぼーっとしてます…凄い気持ち…いぃ…」
少年の言葉を聞いた彼女は嬉しそうに頷くと、今度は少年に舌を出すようにと告げる。
目の前で彼女が舌を出したのを真似するように、少年も舌を出すと彼女はそれに自分の舌を触れさせる。
「えぅ…んぅ…む…んむぅ…あ…ぇ…」
舌と舌が重なると、弾けるような快感が舌を伝わり身体の奥へと広がっていく。
最初は舌先だけでチロチロと触れ合い、舌先から生まれる快感に酔いしれる。
くちゅり、ちゅく…と鳴る水音が耳に入る度に、少年は頭の内側から蕩けていく感覚を覚えていた。
次第次第に舌先から重なる面積は増えていき、より多くの快感を求め更に舌を重ねる。
いつしか舌だけでなく唇も重なり、少年の口内に彼女の舌が侵入するほどに激しくなっていく。
唇が、舌が重なり合う度に互いの唾液が混ざり合い、心までも溶かす甘い蜜へと変わる。
「(シスターの舌がっ…僕の口の中でくちゅくちゅして…あ…ふあぁ…)」
口から伝わる快感は全身に広がり、出口をさまよい少年の身体を刺激する。
びくんっと震える身体は、快感の受容の限界を知らせていた。
そんな少年の状態を察したのか、彼女の顔がゆっくりと少年から離れる。
舌を出したまま、ゆっくりと少年から離れる彼女の顔は、神に仕える者と呼ぶにはは程遠い。
艶めかしくうっとりとした笑みは、魔性と呼ぶに相応しい。
だが、それすらも判らなくなるほどに少年の頭の中は快感で蕩けていた。
舌を出したまま、蕩けた表情のまま荒い呼吸を繰り返すその姿は、快楽に溺れた飢えた雄。
その一方ではっきりと少年が感じ取っている事もあった。
自分の心臓の鼓動に合わせるように震える、己の性器。
「ぁ…あぁ…しすたぁ…ぼく…ぼくのおちんちんが…びぐびぐってぇ…苦しいよぉ…」
昨日の別れ際よりもよりはっきりと分かるほどに膨らんだ少年のズボン。
彼女だけが分かる精の匂いは、少年の言葉よりも鮮明に今の状態を彼女へと伝える。
そんな少年の救いを求める言葉に、彼女は再び艶めかしい笑みを浮かべ頷く。
思考のまとまらない少年へ、彼女の膝の上に座るように、と優しく告げる。
フラフラとしながらも少年は立ち上がると、座っている彼女の正面に立つ。
彼女と一時的に離れたせいか、少年の頭の中に少しだけ蘇った理性は、恥じらいを思い出す。
だが、その体勢でなければ出来ないのだと彼女に言われ、少年は彼女の膝の上に座る。
「(あ…シスターのおっぱい…目の前…昨日よりももっと近くて…)」
彼女の膝の上に座った少年の視線は、彼女の曝け出されている胸の谷間に集中していた。
じっと彼女の胸を見つめる少年に、彼女はくすくすと笑いながら好きなようにしていいと告げる。
少年はごくりと唾を飲み込むと、目の前の谷間に顔を埋めるようして彼女に抱きつく。
顔に広がる彼女の温かさと柔らかさ。
鼻孔をくすぐる甘く絡みつくような彼女の匂い。
ほんのりと湿り気を感じる柔らかくもちもちとした肌。
抱きついた感想を聞かれ、少年は思ったことをそのまま口にする。
「シスターの…匂い…甘くて…ドキドキしま、す…」
谷間に顔を埋めた状態で深呼吸をすると、再び頭が蕩ける感覚が生まれる。
ぎゅっと谷間に顔を押し付ければ、谷間からこみ上げる少し蒸れた彼女の匂い。
ずっと息を吸い続けたいと思うほどに、甘美な匂い。
「(ふぅっ、はぁっ…もっと…もっと…はぁっ!はぁっ!)」
頭の中が彼女の匂いに染まっていく。
呼吸をする度に思考が溶け落ち、再び何も考えることが出来なくなっていく。
甘い、男を惑わす芳しいその匂いは、嗅げば嗅ぐほどに少年を虜にする。
「(ずっと…吸って…しすたぁの匂い…いい)」
夢中になって彼女の匂いを嗅ぐ少年に、彼女は優しく告げる。
その匂いを、心に刻み込むように、と。
少年は彼女の言うとおりに、己の脳髄に、身体の奥底まで刻み込む。
もう戻ることが出来なくなるほどに深く深く。
そんな彼を満足気に見つめる彼女は、すっと彼の股へと手を添える。
「ぁ…しすたぁ…そこ…」
彼女の手が、少年のズボンの膨らみに添えられる。
そっとズボンの上から優しく撫でられるだけで、少年に今までに感じたことのない感覚を覚える。
彼女の手がゆっくりとズボン膨らみを撫でる度に、少年の身体がびくんっと震える。
「(しすたぁが…ぼくのおちんちん触って…ふぁぁ…身体が…びくってなるぅ…)」
身体が震えるたびに、思わず声を出してしまいそうになる。
だが、大きな声を出してならない、と忘れかけていた彼女との約束を思い出し、必死に少年は口を閉じる。
ふぅっ、ふぅっと、彼女にぎゅっと抱きついたまま荒い鼻息で必死に快感に耐える。
だが、荒い鼻息は、彼女の匂いを更に取り込み、反って快感を増幅させていた。
そんな必死に約束を守ろうとする少年を、彼女は満足そうに笑みを浮かべ見つめる。
やがて彼女の手は、少年のズボンのホックを外し、ファスナーを下げる。
そのまま少年のパンツに手を入れると、ついには彼のペニスを露出させる。
ぬらぬらとした先走りが溢れる少年のペニスを手に感じ、彼女は艶めかしく淫らな笑みを浮かべる。
「(あっあっ…しすたぁがっ…ぼく、ぼくのおちんちんを握ってる…ああぁっ)」
ビクンビクンと震える少年のペニスには、少し冷たく感じる彼女の手。
その温度差と異性に自分の性器を握られているという背徳感が、強い快感となって少年を襲う。
「ぁ…ひゃ…ぅ、ぁ…しす…たぁ…」
握られているだけで達してしまいそうな程の快感に襲われ思わず少年は声を漏らす。
その反応に満足した彼女は、握るだけの手に動きを加える。
優しく包み込むようにしながら、彼女の手が優しく彼のペニスに合わせて上下に動く。
ゆっくりと動かすその手は、動かすたびに少年の先走り汁でコーティングされていく。。
そしてその動きに合わせくちゅ、ぢゅ、くにゅと、静かな教会に水音が響く。
彼女の手が動く度に、ペニスの奥の方から何かが込み上がってくる様な感覚が少年を襲う。
初めての感覚に耐えるために、必死に彼女の胸に顔を押し当て少年は耐えようとしていた。
だが、彼女の匂いが鼻孔をくすぐる度に、彼女の柔らかな胸の感触を感じる度に、
彼女の手が与える快感と混ざり合い、さらなる快感の渦に少年を引き込む。
「(気持ちいいっ‥気持ちいい…きもちいいよぉっ…しすたぁ…もっとぉ…)」
声を出さないよう必死に耐えながら、彼女の言うとおり何度も胸中で"気持ちいい"を繰り返す。
そんな彼の反応が彼女を悦ばせ、手の動きは次第に上下に動くだけでなく指の動きも加わる。
裏筋、カリ首を中心に少年の感じる場所を探し当てながら、次第に激しく。
ぬちゅ、くちゅ、くちゃと、水音は激しく鳴り、少年を快感の限界へと追い込む
プルプルと身体を震わせ、身体の奥底からこみ上げてくる初めての感覚に少年は思わず叫ぶ。
「あっあっあぁぁっ、しすたぁしすたぁっ、なんか出ちゃうっ、おしっこ、僕、あぁっ!」
約束を守ることなど出来ないほどに、激しい快感に飲み込まれる。
こみ上げてくるそれを尿意と勘違いする少年に、彼女は更に手の動きを激しくしていく。
手の動きとは裏腹に、優しい声で少年へ我慢しないように告げる。
そして、今から起こることを己に刻み込むようにと。
「(きもぢいいっもうわかんない、おしっこ出、しすたぁの匂い…手…あぁっ!)」
優しく頭を撫でられ、激しくペニスをしごかれ、彼女の匂いの中で全てが混ざっていく。
意識が遠くなるような感覚のあと、少年のペニスが彼女の手の中で更に膨らむ。
そしてその一瞬後、彼女の手の中へと勢い良く白濁をぶち撒ける。
「あっ……っ!――っ……ぎ…っ!」
ビクンッビクンッと体を震わせながら、初めて尿以外のモノをペニスから吐き出す感覚に少年は溺れていた。
今まで身体の中に溜め込んでいた"気持ちいい"が全て形となって己のペニスから出る快感に。
勝手に震える身体がどうにかなってしまわないように、少年はぎゅっと彼女にしがみつく。
自分の中の全てが出ていってしまったような感覚。
ドクドクと溢れ出る精子は留まることを知らず、溢れ出る1敵1滴が暴力的な快感を生み出す。
何度も何度も体を震わせ、彼女の手、修道服の一部を白く染め上げるほどに精子を出した後、
少年のペニスの激しい脈動は漸く落ち着きを見せる。。
しかし嵐のような快感が過ぎ去った後も、少年の呼吸は荒いまま治まることを忘れていた。
そんな彼の吐き出した精子を、うっとりとした表情で受け止め、舐めとる彼女の顔は、
神に仕える者とは程遠い、淫らで恍惚とした表情を浮かべていた。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
身体中を走る快感が治まる頃、彼女にゆっくりと優しく頭を撫でられていることに気がつく。
次第次第に熱が引いていく身体は、少し重さを感じながらも、どこか開放感を感じていた。。
だが初めて味わう暴力的な快感に、少年はまだ身体を動かすことすらままならなかった。
そんな少年を思ってか、彼女が休憩することを提案する。
その提案に頷くと、少年はそのまま彼女に抱きついたまま休憩をすることにした。
………………
呼吸が落ち着き、身体の重さが感じなくなった頃、ゆっくりと少年は彼女から離れる。
ファスナーを上げ、ホックを着けて元の状態へと戻す。
自分に起きたことが夢の中の出来事の用に感じたが、目の前の彼女の姿が現実だったのだと告げている。
なんとなく身体が軽くなった気がしたことを告げると、彼女は嬉しそうに微笑む。
「あの……その、また来ても、いいですか?」
少年の問に、彼女は嬉しそうに応える。
また来てください、と。
そして少年は、今日のことは忘れまいと、そしてまたここへ来ることを胸に誓い教会を後にした。
………………………………………………………………………………………………
気がつけば、この教会に来ることはほぼ少年の日課になっていた。
時に友達に強引に引きずられ遊ぶこともあり、そんな日は教会へ行くことは諦めるしか無かった。
だが教会へ通うほどに、彼の欲望は膨らんでいった。
何度も彼女の舌で口を犯される度に、滑らかで優しい手でペニスを触られる度に、
もっと、もっと気持ちよくなりたいという欲望が膨らんでいく。
いつしか彼女の匂いが、感触が、温もりが頭から離れなくなっていた。
今日もまた教会へ向かう少年だが、その表情は若干曇りが見える。
いつもの様に入り口で掃除をしていた彼女に挨拶をすると、にっこりと笑いながら歓迎される。
「あ…えへへ、僕もシスターに会うの楽しみ、です……」
だが少年の表情、口調から何かを隠していることを彼女は見透かしていた。
じっと彼女の目は少年の目を見つめ、少年に胸の内を曝け出すように告げる。
真っ直ぐなその瞳に吸い込まれる様な感覚を覚え、誤魔化すことなど出来ないと少年は悟る。
そして震える唇で、己の中に膨れ上がる劣情を口にする。
「し、シスターの…はだ、裸が見たい、です…っ!」
顔を真っ赤にしながらも、少年は彼女の目をじっと見つめる。
優しい彼女ならきっと自分を受け入れてくれる、そう信じ、期待の眼差しで見つめる。
そんな少年を、彼女はにっこりと微笑み、頷く。
そして、少年の手を引くと、いつもの様に教会の中へと彼を招き入れる。
しかし、いつもの様に席には座らず、壇上の脇にある扉へ向かうと少年をその中へと迎える。
短い通路を通り、次の扉を開けた先には、小さな部屋があった。
木で作られたベッドは、飾り気のないシンプルな白で統一されている。
部屋の中にある小さな丸い机と2つの椅子も木で造られ、どこか寂しさを感じる部屋だった。
「この部屋って…」
彼女曰く、この部屋で寝泊まりをしているとのことだった。
静かな教会の更に奥にあるこの部屋は、物が少ないせいか更に静かに思える。
その静かさは、吐息一つすらも隠すことが出来ないくらいに思えた。
それ故か、部屋を満たす彼女と同じ匂いに、少年の吐息が荒くなるのを彼女は感じ取っていた。
そんな少年を椅子に座らせると、彼女はゆっくりとベッドの前へと移動すると少年へを向き直す。
ゆっくりと動く彼女の姿を、穴が空くほどにじっと見つめる少年。
くすくす、と彼女が笑うと、頭のベールを外し床へそっと落とす。
瞬間、ふわりと、腰まである彼女の髪が広がりを見せる。
次に腰に巻いていたウエスト紐の結び目を解くと、足元のベールの上に重ねるように落とす。
今度はゆっくと肩越しに両手を背中へ回すと、プチリ、プツリとボタンを外していく。
背中のボタンを外し終えても彼女はすぐには脱がず、先ずは両肩が曝け出すところで止めた。
少年の興奮が昂るのを感じると、次は胸元までゆっくりと時間を掛けてはだけさせる。
そんな彼女の焦らしに限界が来たのか、少年は無意識のうちに立ち上がり彼女へ近づく。
そんな少年に、彼女は恍惚とした笑顔を浮かべると、突然着ていた服を抑えることをやめる。
次の瞬間、ファサリと音をたてて彼女の足元へと修道服が落ちる。
そして、少年の目の前で彼女の裸体が露わになる。
何一つ身につけていない、その裸体が。
「え…あ…なん、で…パンツ…穿いてな…」
くすくすと笑う彼女は、身につけるものは修道服だけだと少年へ告げる。
穢れなき身体で神に仕えるには下着など着けてはならない、と。
だがそんな言葉すら耳に入らないくらいに、少年の意識は彼女の裸体へと向けられていた。
初めてみる、母親以外の異性の裸体に少年の興奮は更に高まる。
服の上からも分かるほど大きくたわわな胸は、服を脱ぐことで更に大きく感じる。
自らの重さに負けること無く、その形を崩すことのない彼女の胸。
離れた距離からでもあのマシュマロの様な柔らかさは感じ取れるほどにホヨンとしている。
ぷっくりと膨らんだ乳首は、すぐにでもしゃぶりつきたくなる程にいやらしく綺麗だった。
そして少年の視線は下へと移っていく。
「(あれが…シスターの…あそこ…毛、生えてない…あれ?なんか…光って…)」
無毛な彼女の下腹部はどこか綺麗さを感じるほどだった。
そして自分の身体とは異なる、一筋のワレメに少年の視線は集中する。
母親と一緒にお風呂に入る時には意識もしなかったその部分に、今は視線が釘付けになる。
同時に、太ももにぬらぬらと光る何かが垂れていることに少年は気づいたが、口に出すことはなかった。
彼女のワレメ、そして胸を交互に必死に見る少年に、彼女は背徳感と快感の2つを同時に感じていた。
そんな彼を、更に興奮させるかのように、彼女はベッドの縁に足を広げた状態で腰をかける。
「あ…ぁ……シスター…」
先程見えたヌラヌラとしたものは見間違いではなかった。
広げた足の間には彼女の秘所から溢れ出た愛液が糸を引き、ワレメからはとめどなくトロトロと愛液が溢れ出ていた。
足を開いても、ぴっちりと閉じたワレメはどうなっているのか。
もっと近くで見たい、もっと近くで触ってみたいという思いが少年の中で膨らんでいく。
ジッと少年にワレメを見続けられた所為か、彼女の顔もまた紅潮し、興奮していた。
もっと近くで見ていい、彼女がそう少年に伝えると、少年はゆっくり彼女へ近づく。
自然と四つん這いの格好になり彼女の股の間に入ると、もはや彼女のワレメは少年の目の前にあった。
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」
初めてこんな至近距離で見つめる異性の性器に、少年の呼吸は更に荒く激しくなる。。
綺麗な一筋のワレメは、近づいてよく見てみると先端にぷっくりと膨らんだ突起が付いているのが見えた。
彼女の秘所を見るほどに少年の吐息が更に荒くなり、その吐息が彼女の秘所に当たることで更に愛液が溢れ出る。
むわりと香ってくるその匂いは、発情した雌の匂い。
「(シスターのお股の匂い…もっと嗅ぎたいっ…もっと、もっともっと…)」
それは嗅ぐだけで理性が溶け落ち、己の中の獣を強制的に目覚めさせるためのもの。
嗅ぐほどに頭の中はクラクラとし、少年のペニスは固くビクンビクンと暴れる。
胸の谷間の甘い匂いとは少し異なる、だけれでももっと嗅いでいたくなる発情した雌の匂い。
鼻が触れるほどに近づいた少年は、何度も何度もその匂いを嗅ぎ、己の脳髄に刻み込む。
そんな必死な少年に、好きにしていいと彼女が告げると、少年は一度だけ彼女の顔を見上げる。
そして、視線を彼女のワレメに戻すと、口を開け、舌を出したまま、顔を彼女のワレメに押し付ける。
「(あぁぁ…僕、ぼく…シスターのお股舐めちゃってる…変態さんになっちゃった…)」
ぺちゃり、くちゅ、と少年の舌が彼女のワレメをなぞる。
なぞる舌が彼女のワレメを開き、そこから溢れ出る発情した彼女の愛液を舐めとる。
ワレメの下から上の突起までを丹念に、丁寧に何度も少年の小さな舌がなぞる。
その度に、声を噛み殺しながらも、彼女の口からは甘い喘ぎが零れ落ちていた。
「(シスターの…おまた…お汁いっぱい出て…ちょっとだけしょっぱい…でも…)」
溢れ出る彼女の愛液を、何度も何度も舌で舐め取っては飲み込む。
少し塩っぱくて、でもやめることが出来ない、魔性の蜜に少年は酔いしれる。
口の中が彼女の愛液の味で満たされても、なおその味を求め舐め続ける。
むわりと香る匂いは更に濃くなり、少年の脳髄へと深く深く刻まれる。
何度も何度も舐めとるうちに、突起部を舐めると彼女の喘ぎが漏れることに少年が気づく。
「(…しすたー…ここ"気持ちいい"のかな…もっと、舐めなきゃ…)」
舌の舐めとる範囲を彼女の突起部に集中させ、押し当てるように舐めとる。
少年がそうする度に彼女の喘ぎが更に漏れ出し、愛液も更にとぷとぷとワレメから溢れ出てくる。
次第に彼女の身体がぴくぴくと震え始め、開いていた足を閉じようとしては必死に開く。
それでも少年は舐めることを止めず、更に激しく彼女を責め立てる。
瞬間、彼女が大きく体をのけぞらせ、その足をギュッと閉じた瞬間だった。
彼女の大きな喘ぎとともに、少年の顔にかかる生暖かい液体。
「(しすたぁの…これ…おしっこ?…あ…あぁぁぁっだめ、だめっ!僕…あああっ!)」
同時に、彼もまた大きく身体を震わせる。
ずっと固く勃起したままの少年のペニスに感じる、何度も味わったこみ上げてくる感覚。
少年の意思とはもはや関係なく、限界を迎えたそれは暴発し白濁をズボンの中で吐き出す。
ぎゅっと彼女の秘所に顔を押し付けたまま、ビクンッビクンッと身体が震える。
びゅぐびゅぐとズボンの中で放たれる少年の白濁。
お漏らしをしてしまったかのような感覚に、少年の目には涙が浮かぶ。
「し、すたぁ…ごめん、なさいぃ…ひっく、僕、僕勝手に、出ちゃって…」
暴発したことがお漏らしに近い感覚だったのか、少年は怒られてしまうのではないかと思い泣き出してしまう。
そんな少年を、絶頂後の余韻に包まれたままの彼女が優しく微笑みかける。
すぐに綺麗にしてあげるから、と快感に蕩けながらも、暴発してしまったことに涙をうかべる少年に、彼女は優しく言葉を投げかける。
ズボンとパンツを脱いだ少年のペニスは、射精後だと言うのにその硬さを失っていなかった。
彼女は恍惚とした笑みを浮かべると、少年の下腹部へと顔を近づける。
「しす、たぁ…」
平静を装いながらも、彼女は少年の濃い精の匂いを堪能する。
そして見せつけるかのように大きく口を開けると、舌を出しながら少年の身体に付着した精液を舐めとる。
れぅ、ぢゅぱ、とわざと音を立てる用にしながら彼女は舐めとっていく。
最初は下腹部に付いた精子から舐め取り、徐々に少年のペニスへと顔を近づけていく。
だがピクンピクンと震えるペニスを避けるように、今度は周囲を丹念に舐め取っていく。
少年の身体に顔を押し当てるようにして太ももの内側を舐め取り、玉袋を舌で転がす。
「(ああぁぁ…なんで、なんでちんちんじゃないところばっかりペロペロするのぉ…)」
少年の悶える姿を彼女が上目遣いで見つめる。
自分の思う通りの反応をしてくれる少年に、思わずにんまりと笑みを浮かべてしまう。
そして、玉袋を舐めていた舌を少年のペニスに合わせて上へと沿わせていく。
裏筋を垂れる精子を舐め取り、亀頭部まで舌をゆっくりと這わせる。
亀頭部まで達した後は一度舌を離し、再び玉袋まで戻ると、同じ動作を繰り返す。
少年の身体を震わせ悶えるをのを見ながら、刺激しすぎないように調整をする。
裏筋を舐め終わった後は、唇全体を使って亀頭部を丹念に舐めとる。
カリ首まで咥えた後、すぐに先端部まで唇を戻し、そしてまたカリ首までを繰り返す。
2度3度と繰り返した後、これでおしまいと、彼女は少年のペニスから顔を離す。
刺激を与え続けた少年のペニスはガチガチに固くなり、再び射精しそうな程になっていた。
「しすたぁ…僕のちんちん…限界…壊れちゃうよぉ…お願い、です。助けてぇ…」
身体を震わせながら、ギリギリの快感を与え続けられ少年は涙を浮かべながら彼女へと乞う。
そんな少年に、彼女は優しく頭を撫でながら微笑みかける。
吐き出す出口を求め、ぐるぐると少年の身体中の中で駆け巡る快感という名の嵐を受け止めるために。
何もわからない少年のために、彼女は優しく手ほどきをする。
全ての衣服を脱ぐように少年へと伝えると、少年は素直にその指示に従い己の衣服を慌ただしく脱ぎ散らかす。
自分と同じく裸になった少年に、彼女はこれで儀式の準備が整ったと伝える。
「しすたぁ…早く…早くぅ…」
ガチガチに固くなった少年のペニスは、今にも再び暴発してしまいそうだった。
衣服を脱いだことで興奮したのか、それとも単純に興奮が治まらない故か。
そんな少年の反応を表面上は冷静に受け止めている彼女だったが、内心では今にも絶頂しそうなほどに興奮していた。
はやる気持ちを抑えながらも、彼女は少年をベッドへ横たわるように、そして自身は彼の上に跨る。
「(あたって…っ!シスターの、お股に、ぼくのちんちん…当たって…きもちいぃよぉ…)」
くちゅり、にゅくと彼女の手が少年のペニスを握り、それを彼女自身のワレメへと擦り付ける。
先程まで少年が必死に舐めていたそのワレメは、彼の唾液と彼女の愛液が混ざり濃密な蜜が滴る。
彼の亀頭部にその蜜を塗りたくるように何度も何度も擦り付ける。
そうしながらも、彼女は艶めかしい笑みを浮かべながらそのワレメの呼称を少年へと伝える。
壊れた機械のように、少年はその言葉を心の内で何度も何度も繰り返していた。
「(はぁっ!はぁっ!…おま、んこ…おまんこ…シスターのおまんこ…ああぁっ!!)」
その言葉の響きに、更に少年の興奮は膨らんでいく。
ガチガチに勃起し、先端からはとぷとぷと先走りの汁が溢れる少年のペニス。
そのペニスを、自身のワレメ、その穴へとぐっと彼女はあてがう。
彼女がゆっくりと腰を落とす度に飲み込まれていく少年のペニス。
包み込まれる部分が増えていく度に、全身の神経がペニスに集約される感覚を味わう。
亀頭部が彼女の膣に包み込まれる頃、少年はもはや言葉を発することすら出来ないほど快感に溺れていた。
「ぁ…か……ひっ……ぁぁ……ぃぎ…」
自分の存在の全てがペニスに集約された様な、抗うことすら出来ぬほどの快感。
そんな彼と同じく、彼女もまた異常なまでの興奮と快感を味わっていた。
だが、ゆっくりと挿入されていくペニスに、彼女の我慢に限界が訪れる。
もう我慢ができない、そう彼女は呟くと、少年のペニスを一気に根本まで飲み込む。
「ひぃっ……ぁが…かは……な、にこれ……ちんち…溶けちゃ……っ!!」
己のペニスが、ぎゅっと優しくみっちりと包み込まれる感触。
火傷をしてしまうのではないかと思うくらいに熱く絡みつく彼女の膣壁に、少年の身体は大きく仰け反る。
あまりの快感に挿れたまま互いに動くことができなかった。
しかし、ぐちゅりと、無意識の内に膣内は蠢き、身体を動かさずとも少年に絶え間なく快感を与える。
抗いようのない快感に意識すらも押しつぶされそうになり、少年の手は何かを掴もうとする。
最初に彼が掴んだのは彼女の柔らかな胸。
ぎゅっと形が変わってしまうほど強く握って居るにも関わらず、彼女は悦びの声を上げる。
彼女が大きく仰け反り胸から手が離れると、今度は彼女のお尻に手を伸ばす。
そんな少年の必死な行動も、彼女の更に悦ばせるだけだった。
興奮した彼女は、その身体をゆっくりと動かし始める。
「ふーっ!ふーっ!ああああぁっ!」
少年の喘ぐ声も彼女の興奮に火をつけるだけだった。
少年を更に快楽に溺れさせるかのように、わざと結合部を見せつけるように身体を大きく揺らす。
何度も彼女の膣に出入りを繰り返す己のペニスに少年の目が釘付けになる。
出入りを繰り返す己のペニスに感じる、幾重ものヒダヒダの感触。
結合部では出入りを繰り返したせいで白濁と化した2人の蜜がぐちゅり、ぐじゅと音を立てる
視覚、触覚の2つを同時に犯され、少年の頭ではもはや快感を処理しきれなくなる。
ぬちゅ、ぢゅ、ぬちゃと、彼女の腰が動く度に響き渡る水音。
何度も味わった、下腹部の奥深くからこみ上げてくる感覚に、彼が思わず叫ぶ。
「でちゃうっ!でるっでるぅ!シスター、僕飛んじゃうぅ、おねが、ぎゅってしてぇっ!」
己の存在全てが出ていくような感覚から思わず出た言葉に、彼女は嬉しそうに応える。
ぎゅっと抱きつかれ、身体中が柔らかな温かさに包まれた瞬間、少年は目の前にある彼女の唇に己の唇を重ねた。
「んんぅ…ぁむ…んむ…んんんぅっ!」
瞬間、身体の中の全てが、比喩でなく、自分のペニスから出ていくような感覚に包まれる。
視界は白く染まり、快感だけが感じることが出来る不思議な感覚。
身体は少年の意思とは関係なくビクンッビクンッと跳ね、脳天からつま先までの全てが快感に染まる感覚を味わっていた。
壊れた蛇口、そんな表現が当てはまるかのように少年のペニスからは精子が溢れ出る。
少年と同じように身体を震わせる彼女に合わせ、彼女の膣がぎゅぷ、じゅぷりと締り、少年に更なる射精を促す。
子宮までもを満たす少年の精子に、彼女もまた深い快感に支配される。
互いに唇を話せないまま、身体を震わせ、終わりのない快感に互いに酔いしれていた。
2分、5分、10分と離れることも出来ぬまま、ただただ快感が治まる事をひたすらに待つことしかできなかった。
「はぁっ…はぁっ…あ、ぼく…飛んじゃって…ここ…」
意識が半分以上飛んでいた少年は、今自分がいる場所が何処なのかも分からぬほどだった。
彼女は嬉しそうに笑うと、今いる場所を、そして初めて経験した交わりの感想を問う。
「すごい…きもちよくて…途中から、よくわかんないくらいすごくて…」
そんな彼の返答を彼女は嬉しそうに頷く。
本当はもっと続けたかったが、少年の負担が大きいと判断した彼女はゆっくりと身体を動かす。
未だビクンと震える身体で、少年の身体から離れようとすると、少年が口を開く。
「まって…あの…しすたぁ……も、もう少し…このままでいさせて…ください…」
一瞬驚いた表情を浮かべながらも、すぐにいつもの優しい笑みに戻った彼女は嬉しそうに頷く。
そのまま己の膣の中で硬さを失っていく少年のペニスを、抜けるその瞬間まで彼女は堪能することにした。
………………
事が終わってしまえば、まるで夢の中の出来事だったのではないかと思ってしまう。
だが目の前で修道服を着直す彼女の姿が、それは夢でなかったと少年へと告げていた。
風邪をひく前に服を着るように、そう彼女に言われ、少年もまた脱ぎ散らかした服を拾い着直す。
服を着た少年に、彼女が念押しのように質問する。
「うん…誰にも言わない。僕と…シスターだけの秘密って」
そう答えた少年に、彼女は満足そうに頷くと優しく彼の頭を撫でながら言葉を紡ぐ。
――約束を守れる子は、好きですよ。
その意味は、彼女にとっては深い意味など無かった。
軽く口から出た言葉だったが、その言葉を受け取った少年は別の意味で捉えていた。
「ぼ、僕もっ!シスターのことが好きですっ!」
思わぬ少年の返答に目をぱちくりとし驚く彼女だったが、すぐにいつもの笑顔に戻る。
無意識のうちに口から出た言葉は、もしかすると彼女の心の中にずっと在った言葉だったのかもしれない。
くすくすと笑いながら、彼女は自分が発した言葉の意味を考え直す。
そう、きっとそうに違いないと。
嬉しそうな笑顔を浮かべる少年の頬に優しくキスをすると、少年に言葉を投げかける。
――次はもっと素敵な儀式を、と。
そして、少年を教会の入り口まで見送ると、少年が見えなくなるまで手を振っていた。
夕闇の中、影だけが彼女の真の姿を映し出していた。
………………………………………………………………………………………………
少年が彼女と交わってから、2週間近くが経過していた。
もはやあの日から、少年は毎日教会へと向かい彼女と共に欲望に溺れていた。
手で、胸で、そして彼女の膣で。
日に2度、3度と増えていく射精回数に比例するように、少年の理性は崩れていった。
それはもはや学校に居ることが、家に居ることが苦痛になるほどだった。
彼女の匂いを、柔らかな感触を、彼女の温かな笑みを常に求めるほどに。
頭の中には彼女のことしか浮かばず、教会に居ない時間はぼーっと虚空を見つめる時間が増えていった。
今日も、朝から体調が優れないように見える少年を心配し、友人や教師が語りかけるが、
少年は何処か他人事のように、適当な返事を返すだけだった。
そしてその日、少年は休み時間になった瞬間学校を飛び出し教会へと向かっていた。
「(シスターに会いたい…シスターにぎゅってしてもらって…)」
もう彼女の事以外考えられなかった。
この世の全てを捨てて、彼女の側に居たいと思うほどに、少年の中で彼女の存在は大きくなっていた。
そしていつものように教会に向かうと、早すぎたのか彼女は教会の外には居なかった。
閉じている教会の扉を開けると、彼女は教会の中を掃除していたところだった。
扉が開いたことに気がついた彼女は、思わぬ時間の来訪に驚きながらも少年を笑顔で迎えた。
そんな彼女の胸に、少年は飛び込み抱きつく。
突然のことに驚きながらもしっかりと受け止める彼女を余所に、少年は己の心の内を彼女へと伝える。
「ぼく、僕もう我慢できなくて…シスターのことで頭いっぱいになってっ!」
抱きつきながら、彼女の匂いを胸いっぱいに吸う。
たった一度の深呼吸。
それだけで朝から続いた息苦しさも、頭の痛みも、胸の苦しさも、全てが容易く霧散する。
「(シスターの匂い…いい匂い…もっとずっと…こうしてたい…)」
少年を優しく受け止めた彼女は、嬉しそうな笑みを浮かべながら少年の背中を優しくさする。
ゆっくり深呼吸を、と彼女の言葉に少年は素直に従う。
「(あぁ……いい匂い…柔らかくて…もう……離れたくない…)」
ぎゅっと彼女の胸に顔を埋め、胸いっぱいに彼女の匂いを吸い込む。
少年を取り巻いていた、不安や焦燥は瞬く間に消えていく。
何度も深呼吸を繰り返すうちに、次第に頭の中で渦巻いていた靄が晴れていくのを感じていた。
落ち着いたかという彼女の問いに、素直に少年は頷く。
「あの…ごめんな、さい…もう、大丈夫だと思います…」
ぎゅっと抱きついていた力が緩まるも、少年はどこか上の空に見えた。
部屋で休むという彼女の提案に少年は素直に応じると、
彼女に手を惹かれながら、彼女の部屋へと入っていった。
…………
部屋に入ると、彼女は少年に座って待つようにと伝え、そのまま隣の部屋へと消えていった。
椅子に座った少年は待っている間、部屋にほんのりと香る彼女の匂いを堪能していた。
「(ここも、シスターの匂いがする……帰りたくない…ずっとここに…)」
匂いを嗅ぐ度に、頭の靄は晴れていくのにクラクラとする不思議な感覚に包まれていた。
やがて彼女が戻ってくると、自分と少年用の紅茶、不思議な果物を机の上に置いた。
「これ……果物?初めて見るけど…なんて名前ですか?」
彼女曰く、" 天使の涙"という果物らしい。
切込みを入れずそのままの形をしたそれは、青い皮と形状から名前通り"涙"を連想させる。
彼女によって4等分にされたものは、皮とは異なる真っ白な果肉が詰まっていた。
その中心には黒い種が散りばめられており、彼女が言うには種も一緒に食べれるとのことだった。
見た目を楽しんだ後、少年は紅茶を一口飲むと果実へ手を伸ばそうとしたが、
それを静止するかのように、彼女が嬉しそうに果肉をスプーンで掬い少年へと差し出す。
「ぁ‥えっと…恥ずかしいよ…」
顔を真っ赤にして恥ずかしがる少年を見て彼女がくすくすと笑うが、スプーンは引いてくれない。
観念した少年は、少し躊躇った後、大きく口を開ける。
「あ、あーん……」
口の中に入った果肉はあっという間に溶けるように消え、ほんのりとした甘さを口の中に残す。
口の中に残った種は、ゆっくりと溶け出すとチョコレートを何倍も甘くしたような味わい。
嬉しそうに微笑む彼女の笑顔が、少年の口の中の甘さを更に甘くする。
お返しと言わんばかりに、少年は同じようにスプーンで果肉を掬うと、彼女へと差し出す。
顔を赤くし恥ずかしがりながらも、少年は先程の彼女してくれたように、彼女にも食べさせる。
嬉しそうに微笑み少年のスプーンを咥える彼女につられ、少年も嬉しそうな笑みを浮かべる。
「(なんか…恋人みたい……えへへ)」
…………
何度も食べさせ合いながら、気がつけば3個あった" 天使の涙"は全て平らげていた。
食べている途中から次第に身体が熱くなる感覚を覚えていた少年は、顔は赤く上気し、吐息は荒くなっていた。
そんな少年を見た彼女はベッドで休むように伝えると、器を片付けに隣の部屋へと消えていく。
言われたとおり彼女のベッドに横になるが、頭の中では次から次へと劣情が湧いていた。
「(はぁっ…はぁっ…身体が熱い…なんで、えっちなことばかり浮かぶんだろ…)」
苦しさを覚えるほどに怒張した少年の性器は、今にも暴発してしまいそうだった。
荒い呼吸は、する度にベッドに染み込んだ彼女の匂いを吸い込み、更に少年は発情させる。
自分の手が気づかぬうちに己の性器に触れ、苦しさから開放されることを望んでいた。
そんな時、彼女が部屋へと戻ってくる。
苦しそうな少年を見ると、彼女はベッドの縁へ腰を掛け、少年へと優しく声をかける。
苦しみから救うために、心の内に秘める己の欲望の全てを曝け出すように、と。
「はぁっはぁっ!僕、僕っ!」
起き上がり、ギュッと彼女に抱きつくと、隠すこと無く己の欲望を打ち明ける。
「挿れ、たい。はぁっはぁっ!シスターの、おまんこ、挿れて、びゅーって出したい、僕っ!!」
抱きついてきた少年を優しく抱きしめ返す彼女は、少年の言葉に笑みを浮かべる。
にんまりと、心の底から満足したような艶めかしい笑みを。
彼女は嬉しそうに少年のズボンを脱がすと、そのいきり勃つ少年のペニスにうっとりとした表情を浮かべた。
はち切れん程に怒張した少年のペニスは、今までの中で最も大きく固くそそり勃っていた。
ドクドクと脈打つペニスに合わせ、先走り汁が先端から零れ落ちベッドにシミを作る。
「お願い、です。シスターっ挿れて、挿れさせて下さい!早く、早くぅ!」
彼女は嬉しそうに頷きながらベッドに横になると、修道服の裾を両手で捲る。
"いつも通り"下着を着けていない彼女の秘所は、少年同様にトロトロと愛液を溢れ出していた。
何時になく顔を赤らめた彼女が、自分の秘所の状態を口にする。
言葉通り、溢れんばかりの愛液と雌の匂いを撒き散らすそれは、少年の興奮に更に火をつける。
「はぁっ!はぁっ!ここ、ここで、いんだよね!挿れ、挿れますっ!!」
いつも彼女がリードしていた所為か上手く挿れれず、彼女の割れ目に沿って何度もペニスを擦り付ける。
くにゅ、くちゅ、と水音が少年を耳から犯し、今にも暴発してしまいそうだった。
挿れるべき場所はわかっているのに、という思いが少年の心を更に焦らせ、挿れるべき場所へ中々入らない。
そんな少年を愛おしそうに見ていた彼女が、少年のペニスに手を添えると優しく入れるべき場所を教える。
そのまま少年は腰を押し付けると、少年のペニスはまるで吸い込まれるように彼女の膣に包み込まれた。
にゅぷ、ずぷぷ…ちゅくと溢れ出る愛液を押し分ける音を零しながら。
「ぁ…ぁあぁっ…!入っ…たぁ…温か、熱いぃ…しすたぁ…凄いよぉ…」
根本まで挿れるとそのまま彼女へと倒れ込み、ぎゅっと抱きつく。
ふーっ、ふーっ、と荒い吐息が、必死に射精を堪えていることを伝えていた。
少年の身体が揺れる度に、ぐっぐっと彼女の膣内でペニスが擦り付けられ、彼女にも強い快感を与える。
いつも以上に張りつめた少年のペニスが圧迫感与えるが、今の彼女にはそれすら快感だった。
射精感が落ち着くまで、ぎゅっと抱きつき動かなかった少年だが、一転して今度は激しく腰を前後する。
ぱちゅん、ぱじゅん、と身体がぶつかりあう音、結合部から溢れ出る蜜の音が部屋に響き渡る。
「(気持ちいぃ…きもちいぃよぉ…腰が止まんなくて、いっぱい気持ちよくなって…ふあぁっ)」
いつもの様なこみ上げてくる感覚とは一味違う、濁流が押し寄せてくる様な感覚。
いつも以上に熱く蠢く彼女の膣壁は、出し挿れする度に絡みつき少年のペニスに快感を与える。、
ゾクゾクとした、寒気にもにた感覚が背筋を走り抜け、そのまま下腹部へ突き進んでいく。
今までの快感が全てまとまって押し寄せるようなその感覚に、少年はぎゅっと力一杯彼女に抱きつく。
それでも腰の動きは止めることはない、いや止めれない。
「ああぁっ出る、出るぅぅっ!シスター、シスタぁっ!!あ、ひ、あぁぁっ!!」
大きな叫びとともに、少年が力いっぱい彼女にしがみつく。
びゅぐん、びゅるると比喩でなく射精の音が少年と彼女の耳に届く。
彼女もまた、果実の効果で昂った身体を貫く快感に、思わず声をあげてしまう。
勢いも、濃さも何もかもが今までにないほどの射精に、互いにぎゅっと強く強く抱きしめ合う。
「うぅぅっ…止まんない…出る…まだ、まだ出るぅ…」
その瞬間だった。
一際大きな声で彼女が喘ぐ声を上げた後、彼女の身体が一瞬光を放つ。
ぎゅっと抱きついていた所為か、最初は何が起こったか少年には理解できなかった。
だが光が収まった次の瞬間、彼女の様子は一変していた。
先程まで着ていた修道服は、胸元が大きくはだけているのは変わりなかったが、
腰のあたりまで大きくスリットが入っており、両足が大きく露出するような形になっていた。
ゆったりめだった修道服は、今は身体のラインを浮かせるタイトな感じに変わっている。
また、腰からは大きな漆黒の羽を何枚も重ねた様な翼生えており、
その翼に隠れるように、先端部がハート型をした禍々しい尻尾が腰の付け根部分から生えていた。
クネクネと揺れていた尻尾は、少年の足に優しく巻き付く。
今までベールの下にあった耳は、エルフ種を思わせるような長く尖った耳に変わっていた。
隠していた姿が顕になった彼女が思わず呟いた言葉を、少年が繰り返す。
「ぁ…え…じんか…術?……シスター?」
長い射精が終わり、漸く落ち着きを取り戻した少年は彼女の変化に驚きを隠せなかった。
少年の頭を優しく撫でながら、彼女はゆっくりと自分の正体を明かす。
堕落神に仕えるダークプリーストであると。
だが決して少年を騙し続けるつもりはなく、いつかは言わねば為らぬと思っていたと。
いつもの様な優しい笑顔を浮かべながらも、その顔はどこか少しだけ様子が違っていた。
今にも泣いてしまいそうで、恐れを感じている、そんな表情だった。
そしてそれは彼女の口から言葉として放たれる。
――――私が怖いですか?……隠し事を怒りますか?まだ……好きでいてくれますか?
少年はじっと彼女の目を見つめていた。
姿は変わってしまったが、その目はいつも優しく少年を包み込んでくれていたシスターに変わりない。
ぎゅっと彼女を抱きしめ返すと、少年はその問いに、己の正直な気持ちを伝える。
「怖く、ないです…ちょっとだけ驚いたけど」
そこで少年は一度言葉を区切る。
目をつぶり、そしていま一度彼女と目を合わせると、言葉を続けた。
「好きです、シスターのこと。初めて見た時から今も好きです。大好きです!だから…」
そして、己の心の芯の部分を告げる。
「ずっと、ずっとシスターと一緒に居たいです。もう、もうずっと離れたくないですっ!」
その言葉に彼女は一筋の涙を零しながら、いつも以上の笑顔を少年へと向ける。
そして、彼女もまた己の心の芯の部分を伝え、優しく少年に口づけをする。
互いの全てを曝け出し受け入れた今、もうこの仮初の場所は不要だった。
今こそ終わりなき永久なる楽園で、終わることのない愛を紡ぐ時なのだと。
そして彼女は愛しき存在を抱きしめながら、1つの魔法を唱える。
世界を隔つ扉は彼女の魔法によって開かれ、教会ごと世界線を超える。
地響きとともに周囲の景色が変わる中であっても、少年に顔に不安は無かった。
大好きな、いや愛する人の腕の中で、怖い物など何一つとしてあるはずがなかった。
やがて世界を隔つ壁が閉じる頃、かつて教会が在った場所はまるで最初から何もなかったかのように荒れ地となっていた。
そして、そのことを誰も気づくことはなかった。
それを知っているのはただ二人だけ。
そしてその二人も、今やこの世界にはいない。
………………………………………………………………………………………………
ここへ来てからどれくらいの時間が経過したのか。
1時間か、10時間か、5年か20年か、あるいはまだ1分も経っていないのではないかと錯覚する。
だが、今の少年にとってそれはあまりに些細な事だった。
目の前にいる愛しの人がいれば、他には何も要らないのだから。
「おねぇちゃん…僕またおっぱい欲しい…」
ぎゅっと彼女に抱きつくと、大きく柔らかい、彼だけの乳房に吸い付く。
ツンと固くなった乳首を少年の唇が、舌が優しく吸い付き転がす。
母乳は出ていないはずなのに、少年の口の中には甘いミルクの様な味が広がる。
「ん…ちゅぅ…あふ…おいし。…おねぇちゃん、僕…」
この場所へ来てから、見た目以上に幼さが出るようになってしまった少年だが、
彼女は嬉しそうに頷くと、優しく彼のペニスを握る。
「ふああぁ…気持ちいぃ…おねぇちゃんっ…あぅぅ」
再びぎゅっと乳房に顔を押し当て、ちゅう、ちゅうと吸い付く。
ビクンビクンと震えるペニスは、すぐにでも射精することだろう。
蕩けきった幸せそうな顔を浮かべる少年を見て、彼女もまた心から幸せを感じていた。
永久に終わることのない時の中で、彼らはいつまでも愛に蕩ける。
銀を基調とした緑がかったその髪の毛は腰まで伸び、頭のベールに収まりきらない程だった。
極一般に想像される修道服に身を包んだ彼女だが、1つだけ大きく異なっていた。
身を晒す事を拒み、汚れを拒絶するはずのそれは、胸元だけが大きくはだけていた。
大きくたわわなその胸を強調するその姿に、少年の目は奪われていた。
いつもの帰り道とは違う道を冒険と称して歩いていたが、思わぬ光景にその足が止まる。
見てはならないものだと頭の中で分かっていながらも、少年の視線は釘付けになっていた。
教会の周囲を掃除しているシスターは、まだ少年の視線に気がついていない。
箒を振るう度に、歩く度に揺れる胸に少年は心奪われていた。
もっと近くで見てみたいという欲望は、少年の足を自然と教会へと向かわせていた。
ふらりふらりと、火に釣られた虫のように進む少年に、シスターも気が付き声をかける。
可愛いと言われたことを否定するも、透き通るようなその声に魅了される少年。
嬉しそうに話しかけてくる彼女の質問に、少年はつい心にも無いことを言ってしまう。
「あの…えっと、僕。…か、神様にお祈りしにっ」
口から出たでまかせだったが、彼女はいたく喜び少年を教会の中へと誘う。
その間も、少年の視線は彼女の胸から離すことができなかった。
教会の中に入る事自体が初めてだった少年にとって、何処に座るべきかも分からない。
あまりキョロキョロするのはまずいと感じたのか、少年はとりあえず一番前に座ることにした。
だが、肝心の祈りの作法など少年は知らず、オロオロとしてしまう。
「あの、その、僕実は…初めて来たから…えっとお祈りの仕方が…」
たまらず彼女に正直に話すと、彼女は優しい笑みを浮かべ少年の隣に座り、祈り方を教える。
だが隣に座った彼女に祈り方を教わるが、少年の耳に入るのは半分程度だった。
彼女の大きな、柔らかそうにフルフルと揺れる胸から目を離すことができなかったからだ。
彼女に手ほどきを受け、目をつぶり祈るも、その最中に何度も目を開け彼女の胸を見てしまう。
「(近くで見ると…おっきい…すごい。……触って、みたい)」
近くで見たいという少年の欲望は、いつしか触りたいというより強い欲望へと変わっていた。
そんな少年に、シスターはまるで全てを見透かしたように話しかける。
くすくすと笑いながらも、その言葉は少年の心の真芯を捉えていた。
教会という神聖な場所へ邪な心で訪れてしまったことを見透かされ少年は動揺する。
だが、そんな少年に彼女は優しく微笑みかける。
優しく少年の頬へ手を添えながら、彼女は少年に心の内を全て吐き出すように告げる。
「あの……おこ、怒り…ませんか?」
震えながらも少年が口を開く。
そんな少年の不安を取り除くかのように、シスターはにっこりと微笑み頷く。
その笑顔は、少年の心の中に閉まっていた邪な、淫らな下心をゆっくりと引き出す。
「……ぃを…さわ…です」
最初は小さく震えた声だった。
彼女の顔を見ずに、下を俯いたままでの告白。
だが、少年は意を決したのか、彼女へと向き合うと教会中に響く声で告白する。
「シ、シスターの、おっ…おっぱいを、さ…触…りたいですっ」
顔を真っ赤にし半分涙目になりながらも、彼女をジッと見つめて告白する少年。
それをうっとりとした嬉しそうな表情で彼女は頷く。
そんな勇気を出した少年に、褒美をあげなければと彼女はぐっと胸を少年へと寄せる。
驚き状況を理解できていない少年に、彼女は好きにしていいと告げる。
しかし好きにしていいと言われると、反って戸惑ってしまう。
少年があわあわとしていると、彼女はそっと少年の右手をとり、胸元へと優しく引き寄せる。
だが引き寄せる手は、触れる直前で止まる。
彼女は優しく微笑みながら、最後の一手は少年へと委ねる。
目の前にある、丸く柔らかそうな彼女の胸を前に、少年の手は無意識の内に触れていた。
触った瞬間、彼女の上げた声に驚くも、彼女に言われるがまま胸を揉みしだく。
「(っ!や、やらか…なにこれ…ふわふわ…)」
手に触れる柔らかな感触は、ふわふわの柔らかなマシュマロのような感触。
少し手を押し当てれば、手がたやすく沈んでしまうほどにふわふわとしている。
それでいて手に感じる確かな重みは胸の大きさを如実に語る。
彼女に言われるがままに空いていた片手も彼女の胸に這わせ、両手で彼女の胸を揉みしだく。
柔らかく温かな水風船を揉みしだく様な心地に、少年は夢中になっていく。
必死で揉みしだいていると、たまに小さな硬い感触が少年の手に感じた。
それが少年に揉まれ興奮し、固くなった彼女の乳首であることに少年は気が付かなかった。
「柔らかい…暖かくて、ぽよぽよしてて…すごい」
思わず口に出ていた言葉に、彼女が嬉しそうな表情で頷く
揉めば揉むほどに、もっと揉みたくなるような不思議な感覚。
彼女が満足したかと少年に聞くも、少年の欲望はそう容易く満たされることはなかった。
………………
どれ程時間が経過したのか忘れるほどに、少年は彼女の胸を夢中で揉みしだいていた。
だが、残酷にも彼女の言葉が至福のひとときに終わりを告げる。
名残惜しそうに彼女の胸から手を離す少年だが、ぎゅっと握った手を膝に置いたまま俯く。
すぐに帰らなければ為らないのに、少年にはすぐに立ち上がる事が出来ない理由があった。
彼女が心配そうに少年のことを見つめると、少年は小さくその理由を口にする。
「あの…えっと、その…僕の、ちんちんが、苦しくて、その…」
その言葉を聞いた彼女の視線が、少年のズボンへと向けられる。
そこには少年の鼓動に合わせ、ピクピクと揺れる膨らみがあった。
どうしてそうなってしまったのかも、まだ理解できない程に少年は性知識に乏しかった。
それを嬉しそうに微笑む彼女だが、淡々と少年に帰宅するように諭す。
今すぐにどうにかして欲しいと思う気持ちがこみ上げ、少年は目に涙を浮かべて乞う。
どこかその少年の表情を、嬉しいとは違う笑みで見つめる彼女だが、優しく少年に告げる。
―――また明日、と。
きっとこれ以上ねだっても彼女は施しをしてくれないと感じたのか、少年は素直に頷く。
「…明日っ!必ず明日また来ます!だから、絶対その…っ!」
少年の言葉を聞いて、彼女が嬉しそうに微笑み少年の頭を撫でる。
優しく暖かな手の感触を忘れないようにしながら、少年は何度も振り返りながら教会を後にする。
日が落ちようとする中、くすくすと笑うシスターの影が人のそれとは異なることには気づくこと無く。
………………………………………………………………………………………………
学校に終わりの鐘が鳴り響く中、少年は友人の誘いに目もくれずその場を後にした。
昨日歩いた道はどっちだったのか、必死に思い出しながら全力で教会へと駆けていく。
息が上がり、足が上手く動かなくなる頃、漸く目的の教会へと辿り着く。
昨日と同じように、彼女はそこにいた。
彼女の元へと、使い切ったはずの力で全力で駆けていく。
駆け足で近づく少年に気がついた彼女は、嬉しそうに笑みを浮かべ少年の訪問を歓迎した。
「僕っ!あの、ちゃんと、来ましたっ!昨日のその、続きっ」
息の上がった状態で、それでも少年は彼女へと来た理由を告げる。
優しい彼女の笑みに、全力で駆けてきたのとは違った理由で少年の鼓動が高まる。
そんな少年を、どこか焦らすようにゆっくりとした口調で彼女は応える。
優しく頭を撫でられるだけで、少年の期待は更に膨らんでいく。
背に手を添えられながら教会の中へと案内されると、昨日と同じように好きな場所へ座るようにと告げられる。
「えっと…他に誰もいないですか?……じゃあ、一番前の席で」
誰も居ないことを確認すると、少年は昨日と同じ場所に座ることにした。
シンっと静まり返った教会は少年と彼女の2人だけの世界の様な錯覚を覚える。
まだ治まらない自分の荒い呼吸すらも、随分と大きな音に聞こえるほどに。
そんな中、少年は彼女へと期待の目を向ける。
しかし期待に胸を膨らます少年とは裏腹に、彼女はまるで昨日のことなの覚えていないかのように語りかける。
「え?…えっと、昨日約束した…あの、僕えっと」
約束したはずなのに、と少年は今にも泣きそうな顔をしながら彼女へ訴える。
約束の内容を言うのが恥ずかしくて、少年なオロオロとしながら、彼女へと縋り付く。
そんな、自分が思った通りの反応を示す少年を見て、彼女は嬉しそうにくすくすと笑う。
柔らかな口調で少年へ忘れていないことを伝えると、少年の表情は打って変わって明るくなる。
だが、彼女が言うには、今の少年は神に見放される程、邪な心に包まれているとのことだ。
「あの…僕、どうすれば…僕はその…昨日の約束を…」
くすくすと彼女は笑いながら、不安そうに見つめる少年を優しく撫でる。
全てを委ねればいい、そう彼女は少年へ告げ、一つの約束を提示する。
決して大きな声を出してはいけない、ただそれだけだと。
「うんっ!僕約束できる!ぁ…うん…出来ます…」
思わず大きな声で返事をした少年は、口に手を当て慌てて小さな声で言い直す。
そんな少年に、彼女は嬉しそうに微笑むと優しく彼の両頬に両手を添える。
ゆっくりと近づく彼女の顔に、少年はドギマギしながらも只々見つめることしか出来ない。
そして何をされるか全く理解して居なかった少年の唇に、彼女の唇が重なる。
「んむっ!?ん、んんぅ〜〜〜っ」
突然のことに少年は目を大きく見開き、ぱちぱちとまばたきをする。
突如唇に感じた柔らかく暖かな感触と、文字通り目と鼻の先にある彼女の顔。
目を閉じたままの彼女は、少年の唇をゆっくり、じっくりと味わう。
唇で何度も甘噛するような彼女の動きに、少年は何も出来ずに受け入れることしかできない。
「(えっ?なにこれ…柔らかくて…あれ?僕シスターと…)」
混乱する頭は、繰り返し触れる彼女の唇の感触に、次第に働きを緩めていく。
頭がぼーっとするほどに彼女の唇に心を奪われ、どこか夢見心地になってしまう。
繰り返し彼女の唇に甘噛される少年の唇は、快感神経がむき出しになったかのようだった。
唇からゆっくりと広がる快感に、少年の心はゆっくりと蕩けていく。
幾度目かの重なりの後そっと彼女が離れた時、二人の唇の間にはつぅっと二人の涎で出来た糸が垂れる。
自分の唇に掛かる糸を舌で舐めとると彼女はそっと目を開け、そして艶めかしい笑みを浮かべる。
満足そうな顔をした彼女が言うには、今の行為は特別な"司祭の施し"なのだという。
「ふ…ぁ…もっと……」
初めて味わう官能的な味に酔いしれる少年は、更なる快感のために続きを求める。
再び彼女の唇が少年の唇に重なる。
彼女の唇の動きを真似するように、唇を動かすと更に快感は増していく。
プルプルとした柔らかくしっとりとした彼女の唇は、徐々に動きを激しくしていく。
少年と彼女の唇が重なり合う度に、二人の間に甘い快感が広がる。
互いの吐息すらも、混ざり合い、溶け合い、甘い快感を生み出していた。
「(甘くて…いい匂いがして…くらくらする…)」
自分の心が蕩けていくのが少年自身にも理解できていた。
ぼーっとする頭では彼女が言っている意味を理解するのが難しかったが、
少年はきっと今の状態が"浄化されている"のだと思うことにした。
「ふぁ…ぁ…頭が、ぼーっとしてます…凄い気持ち…いぃ…」
少年の言葉を聞いた彼女は嬉しそうに頷くと、今度は少年に舌を出すようにと告げる。
目の前で彼女が舌を出したのを真似するように、少年も舌を出すと彼女はそれに自分の舌を触れさせる。
「えぅ…んぅ…む…んむぅ…あ…ぇ…」
舌と舌が重なると、弾けるような快感が舌を伝わり身体の奥へと広がっていく。
最初は舌先だけでチロチロと触れ合い、舌先から生まれる快感に酔いしれる。
くちゅり、ちゅく…と鳴る水音が耳に入る度に、少年は頭の内側から蕩けていく感覚を覚えていた。
次第次第に舌先から重なる面積は増えていき、より多くの快感を求め更に舌を重ねる。
いつしか舌だけでなく唇も重なり、少年の口内に彼女の舌が侵入するほどに激しくなっていく。
唇が、舌が重なり合う度に互いの唾液が混ざり合い、心までも溶かす甘い蜜へと変わる。
「(シスターの舌がっ…僕の口の中でくちゅくちゅして…あ…ふあぁ…)」
口から伝わる快感は全身に広がり、出口をさまよい少年の身体を刺激する。
びくんっと震える身体は、快感の受容の限界を知らせていた。
そんな少年の状態を察したのか、彼女の顔がゆっくりと少年から離れる。
舌を出したまま、ゆっくりと少年から離れる彼女の顔は、神に仕える者と呼ぶにはは程遠い。
艶めかしくうっとりとした笑みは、魔性と呼ぶに相応しい。
だが、それすらも判らなくなるほどに少年の頭の中は快感で蕩けていた。
舌を出したまま、蕩けた表情のまま荒い呼吸を繰り返すその姿は、快楽に溺れた飢えた雄。
その一方ではっきりと少年が感じ取っている事もあった。
自分の心臓の鼓動に合わせるように震える、己の性器。
「ぁ…あぁ…しすたぁ…ぼく…ぼくのおちんちんが…びぐびぐってぇ…苦しいよぉ…」
昨日の別れ際よりもよりはっきりと分かるほどに膨らんだ少年のズボン。
彼女だけが分かる精の匂いは、少年の言葉よりも鮮明に今の状態を彼女へと伝える。
そんな少年の救いを求める言葉に、彼女は再び艶めかしい笑みを浮かべ頷く。
思考のまとまらない少年へ、彼女の膝の上に座るように、と優しく告げる。
フラフラとしながらも少年は立ち上がると、座っている彼女の正面に立つ。
彼女と一時的に離れたせいか、少年の頭の中に少しだけ蘇った理性は、恥じらいを思い出す。
だが、その体勢でなければ出来ないのだと彼女に言われ、少年は彼女の膝の上に座る。
「(あ…シスターのおっぱい…目の前…昨日よりももっと近くて…)」
彼女の膝の上に座った少年の視線は、彼女の曝け出されている胸の谷間に集中していた。
じっと彼女の胸を見つめる少年に、彼女はくすくすと笑いながら好きなようにしていいと告げる。
少年はごくりと唾を飲み込むと、目の前の谷間に顔を埋めるようして彼女に抱きつく。
顔に広がる彼女の温かさと柔らかさ。
鼻孔をくすぐる甘く絡みつくような彼女の匂い。
ほんのりと湿り気を感じる柔らかくもちもちとした肌。
抱きついた感想を聞かれ、少年は思ったことをそのまま口にする。
「シスターの…匂い…甘くて…ドキドキしま、す…」
谷間に顔を埋めた状態で深呼吸をすると、再び頭が蕩ける感覚が生まれる。
ぎゅっと谷間に顔を押し付ければ、谷間からこみ上げる少し蒸れた彼女の匂い。
ずっと息を吸い続けたいと思うほどに、甘美な匂い。
「(ふぅっ、はぁっ…もっと…もっと…はぁっ!はぁっ!)」
頭の中が彼女の匂いに染まっていく。
呼吸をする度に思考が溶け落ち、再び何も考えることが出来なくなっていく。
甘い、男を惑わす芳しいその匂いは、嗅げば嗅ぐほどに少年を虜にする。
「(ずっと…吸って…しすたぁの匂い…いい)」
夢中になって彼女の匂いを嗅ぐ少年に、彼女は優しく告げる。
その匂いを、心に刻み込むように、と。
少年は彼女の言うとおりに、己の脳髄に、身体の奥底まで刻み込む。
もう戻ることが出来なくなるほどに深く深く。
そんな彼を満足気に見つめる彼女は、すっと彼の股へと手を添える。
「ぁ…しすたぁ…そこ…」
彼女の手が、少年のズボンの膨らみに添えられる。
そっとズボンの上から優しく撫でられるだけで、少年に今までに感じたことのない感覚を覚える。
彼女の手がゆっくりとズボン膨らみを撫でる度に、少年の身体がびくんっと震える。
「(しすたぁが…ぼくのおちんちん触って…ふぁぁ…身体が…びくってなるぅ…)」
身体が震えるたびに、思わず声を出してしまいそうになる。
だが、大きな声を出してならない、と忘れかけていた彼女との約束を思い出し、必死に少年は口を閉じる。
ふぅっ、ふぅっと、彼女にぎゅっと抱きついたまま荒い鼻息で必死に快感に耐える。
だが、荒い鼻息は、彼女の匂いを更に取り込み、反って快感を増幅させていた。
そんな必死に約束を守ろうとする少年を、彼女は満足そうに笑みを浮かべ見つめる。
やがて彼女の手は、少年のズボンのホックを外し、ファスナーを下げる。
そのまま少年のパンツに手を入れると、ついには彼のペニスを露出させる。
ぬらぬらとした先走りが溢れる少年のペニスを手に感じ、彼女は艶めかしく淫らな笑みを浮かべる。
「(あっあっ…しすたぁがっ…ぼく、ぼくのおちんちんを握ってる…ああぁっ)」
ビクンビクンと震える少年のペニスには、少し冷たく感じる彼女の手。
その温度差と異性に自分の性器を握られているという背徳感が、強い快感となって少年を襲う。
「ぁ…ひゃ…ぅ、ぁ…しす…たぁ…」
握られているだけで達してしまいそうな程の快感に襲われ思わず少年は声を漏らす。
その反応に満足した彼女は、握るだけの手に動きを加える。
優しく包み込むようにしながら、彼女の手が優しく彼のペニスに合わせて上下に動く。
ゆっくりと動かすその手は、動かすたびに少年の先走り汁でコーティングされていく。。
そしてその動きに合わせくちゅ、ぢゅ、くにゅと、静かな教会に水音が響く。
彼女の手が動く度に、ペニスの奥の方から何かが込み上がってくる様な感覚が少年を襲う。
初めての感覚に耐えるために、必死に彼女の胸に顔を押し当て少年は耐えようとしていた。
だが、彼女の匂いが鼻孔をくすぐる度に、彼女の柔らかな胸の感触を感じる度に、
彼女の手が与える快感と混ざり合い、さらなる快感の渦に少年を引き込む。
「(気持ちいいっ‥気持ちいい…きもちいいよぉっ…しすたぁ…もっとぉ…)」
声を出さないよう必死に耐えながら、彼女の言うとおり何度も胸中で"気持ちいい"を繰り返す。
そんな彼の反応が彼女を悦ばせ、手の動きは次第に上下に動くだけでなく指の動きも加わる。
裏筋、カリ首を中心に少年の感じる場所を探し当てながら、次第に激しく。
ぬちゅ、くちゅ、くちゃと、水音は激しく鳴り、少年を快感の限界へと追い込む
プルプルと身体を震わせ、身体の奥底からこみ上げてくる初めての感覚に少年は思わず叫ぶ。
「あっあっあぁぁっ、しすたぁしすたぁっ、なんか出ちゃうっ、おしっこ、僕、あぁっ!」
約束を守ることなど出来ないほどに、激しい快感に飲み込まれる。
こみ上げてくるそれを尿意と勘違いする少年に、彼女は更に手の動きを激しくしていく。
手の動きとは裏腹に、優しい声で少年へ我慢しないように告げる。
そして、今から起こることを己に刻み込むようにと。
「(きもぢいいっもうわかんない、おしっこ出、しすたぁの匂い…手…あぁっ!)」
優しく頭を撫でられ、激しくペニスをしごかれ、彼女の匂いの中で全てが混ざっていく。
意識が遠くなるような感覚のあと、少年のペニスが彼女の手の中で更に膨らむ。
そしてその一瞬後、彼女の手の中へと勢い良く白濁をぶち撒ける。
「あっ……っ!――っ……ぎ…っ!」
ビクンッビクンッと体を震わせながら、初めて尿以外のモノをペニスから吐き出す感覚に少年は溺れていた。
今まで身体の中に溜め込んでいた"気持ちいい"が全て形となって己のペニスから出る快感に。
勝手に震える身体がどうにかなってしまわないように、少年はぎゅっと彼女にしがみつく。
自分の中の全てが出ていってしまったような感覚。
ドクドクと溢れ出る精子は留まることを知らず、溢れ出る1敵1滴が暴力的な快感を生み出す。
何度も何度も体を震わせ、彼女の手、修道服の一部を白く染め上げるほどに精子を出した後、
少年のペニスの激しい脈動は漸く落ち着きを見せる。。
しかし嵐のような快感が過ぎ去った後も、少年の呼吸は荒いまま治まることを忘れていた。
そんな彼の吐き出した精子を、うっとりとした表情で受け止め、舐めとる彼女の顔は、
神に仕える者とは程遠い、淫らで恍惚とした表情を浮かべていた。
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
身体中を走る快感が治まる頃、彼女にゆっくりと優しく頭を撫でられていることに気がつく。
次第次第に熱が引いていく身体は、少し重さを感じながらも、どこか開放感を感じていた。。
だが初めて味わう暴力的な快感に、少年はまだ身体を動かすことすらままならなかった。
そんな少年を思ってか、彼女が休憩することを提案する。
その提案に頷くと、少年はそのまま彼女に抱きついたまま休憩をすることにした。
………………
呼吸が落ち着き、身体の重さが感じなくなった頃、ゆっくりと少年は彼女から離れる。
ファスナーを上げ、ホックを着けて元の状態へと戻す。
自分に起きたことが夢の中の出来事の用に感じたが、目の前の彼女の姿が現実だったのだと告げている。
なんとなく身体が軽くなった気がしたことを告げると、彼女は嬉しそうに微笑む。
「あの……その、また来ても、いいですか?」
少年の問に、彼女は嬉しそうに応える。
また来てください、と。
そして少年は、今日のことは忘れまいと、そしてまたここへ来ることを胸に誓い教会を後にした。
………………………………………………………………………………………………
気がつけば、この教会に来ることはほぼ少年の日課になっていた。
時に友達に強引に引きずられ遊ぶこともあり、そんな日は教会へ行くことは諦めるしか無かった。
だが教会へ通うほどに、彼の欲望は膨らんでいった。
何度も彼女の舌で口を犯される度に、滑らかで優しい手でペニスを触られる度に、
もっと、もっと気持ちよくなりたいという欲望が膨らんでいく。
いつしか彼女の匂いが、感触が、温もりが頭から離れなくなっていた。
今日もまた教会へ向かう少年だが、その表情は若干曇りが見える。
いつもの様に入り口で掃除をしていた彼女に挨拶をすると、にっこりと笑いながら歓迎される。
「あ…えへへ、僕もシスターに会うの楽しみ、です……」
だが少年の表情、口調から何かを隠していることを彼女は見透かしていた。
じっと彼女の目は少年の目を見つめ、少年に胸の内を曝け出すように告げる。
真っ直ぐなその瞳に吸い込まれる様な感覚を覚え、誤魔化すことなど出来ないと少年は悟る。
そして震える唇で、己の中に膨れ上がる劣情を口にする。
「し、シスターの…はだ、裸が見たい、です…っ!」
顔を真っ赤にしながらも、少年は彼女の目をじっと見つめる。
優しい彼女ならきっと自分を受け入れてくれる、そう信じ、期待の眼差しで見つめる。
そんな少年を、彼女はにっこりと微笑み、頷く。
そして、少年の手を引くと、いつもの様に教会の中へと彼を招き入れる。
しかし、いつもの様に席には座らず、壇上の脇にある扉へ向かうと少年をその中へと迎える。
短い通路を通り、次の扉を開けた先には、小さな部屋があった。
木で作られたベッドは、飾り気のないシンプルな白で統一されている。
部屋の中にある小さな丸い机と2つの椅子も木で造られ、どこか寂しさを感じる部屋だった。
「この部屋って…」
彼女曰く、この部屋で寝泊まりをしているとのことだった。
静かな教会の更に奥にあるこの部屋は、物が少ないせいか更に静かに思える。
その静かさは、吐息一つすらも隠すことが出来ないくらいに思えた。
それ故か、部屋を満たす彼女と同じ匂いに、少年の吐息が荒くなるのを彼女は感じ取っていた。
そんな少年を椅子に座らせると、彼女はゆっくりとベッドの前へと移動すると少年へを向き直す。
ゆっくりと動く彼女の姿を、穴が空くほどにじっと見つめる少年。
くすくす、と彼女が笑うと、頭のベールを外し床へそっと落とす。
瞬間、ふわりと、腰まである彼女の髪が広がりを見せる。
次に腰に巻いていたウエスト紐の結び目を解くと、足元のベールの上に重ねるように落とす。
今度はゆっくと肩越しに両手を背中へ回すと、プチリ、プツリとボタンを外していく。
背中のボタンを外し終えても彼女はすぐには脱がず、先ずは両肩が曝け出すところで止めた。
少年の興奮が昂るのを感じると、次は胸元までゆっくりと時間を掛けてはだけさせる。
そんな彼女の焦らしに限界が来たのか、少年は無意識のうちに立ち上がり彼女へ近づく。
そんな少年に、彼女は恍惚とした笑顔を浮かべると、突然着ていた服を抑えることをやめる。
次の瞬間、ファサリと音をたてて彼女の足元へと修道服が落ちる。
そして、少年の目の前で彼女の裸体が露わになる。
何一つ身につけていない、その裸体が。
「え…あ…なん、で…パンツ…穿いてな…」
くすくすと笑う彼女は、身につけるものは修道服だけだと少年へ告げる。
穢れなき身体で神に仕えるには下着など着けてはならない、と。
だがそんな言葉すら耳に入らないくらいに、少年の意識は彼女の裸体へと向けられていた。
初めてみる、母親以外の異性の裸体に少年の興奮は更に高まる。
服の上からも分かるほど大きくたわわな胸は、服を脱ぐことで更に大きく感じる。
自らの重さに負けること無く、その形を崩すことのない彼女の胸。
離れた距離からでもあのマシュマロの様な柔らかさは感じ取れるほどにホヨンとしている。
ぷっくりと膨らんだ乳首は、すぐにでもしゃぶりつきたくなる程にいやらしく綺麗だった。
そして少年の視線は下へと移っていく。
「(あれが…シスターの…あそこ…毛、生えてない…あれ?なんか…光って…)」
無毛な彼女の下腹部はどこか綺麗さを感じるほどだった。
そして自分の身体とは異なる、一筋のワレメに少年の視線は集中する。
母親と一緒にお風呂に入る時には意識もしなかったその部分に、今は視線が釘付けになる。
同時に、太ももにぬらぬらと光る何かが垂れていることに少年は気づいたが、口に出すことはなかった。
彼女のワレメ、そして胸を交互に必死に見る少年に、彼女は背徳感と快感の2つを同時に感じていた。
そんな彼を、更に興奮させるかのように、彼女はベッドの縁に足を広げた状態で腰をかける。
「あ…ぁ……シスター…」
先程見えたヌラヌラとしたものは見間違いではなかった。
広げた足の間には彼女の秘所から溢れ出た愛液が糸を引き、ワレメからはとめどなくトロトロと愛液が溢れ出ていた。
足を開いても、ぴっちりと閉じたワレメはどうなっているのか。
もっと近くで見たい、もっと近くで触ってみたいという思いが少年の中で膨らんでいく。
ジッと少年にワレメを見続けられた所為か、彼女の顔もまた紅潮し、興奮していた。
もっと近くで見ていい、彼女がそう少年に伝えると、少年はゆっくり彼女へ近づく。
自然と四つん這いの格好になり彼女の股の間に入ると、もはや彼女のワレメは少年の目の前にあった。
「はぁっ!はぁっ!はぁっ!」
初めてこんな至近距離で見つめる異性の性器に、少年の呼吸は更に荒く激しくなる。。
綺麗な一筋のワレメは、近づいてよく見てみると先端にぷっくりと膨らんだ突起が付いているのが見えた。
彼女の秘所を見るほどに少年の吐息が更に荒くなり、その吐息が彼女の秘所に当たることで更に愛液が溢れ出る。
むわりと香ってくるその匂いは、発情した雌の匂い。
「(シスターのお股の匂い…もっと嗅ぎたいっ…もっと、もっともっと…)」
それは嗅ぐだけで理性が溶け落ち、己の中の獣を強制的に目覚めさせるためのもの。
嗅ぐほどに頭の中はクラクラとし、少年のペニスは固くビクンビクンと暴れる。
胸の谷間の甘い匂いとは少し異なる、だけれでももっと嗅いでいたくなる発情した雌の匂い。
鼻が触れるほどに近づいた少年は、何度も何度もその匂いを嗅ぎ、己の脳髄に刻み込む。
そんな必死な少年に、好きにしていいと彼女が告げると、少年は一度だけ彼女の顔を見上げる。
そして、視線を彼女のワレメに戻すと、口を開け、舌を出したまま、顔を彼女のワレメに押し付ける。
「(あぁぁ…僕、ぼく…シスターのお股舐めちゃってる…変態さんになっちゃった…)」
ぺちゃり、くちゅ、と少年の舌が彼女のワレメをなぞる。
なぞる舌が彼女のワレメを開き、そこから溢れ出る発情した彼女の愛液を舐めとる。
ワレメの下から上の突起までを丹念に、丁寧に何度も少年の小さな舌がなぞる。
その度に、声を噛み殺しながらも、彼女の口からは甘い喘ぎが零れ落ちていた。
「(シスターの…おまた…お汁いっぱい出て…ちょっとだけしょっぱい…でも…)」
溢れ出る彼女の愛液を、何度も何度も舌で舐め取っては飲み込む。
少し塩っぱくて、でもやめることが出来ない、魔性の蜜に少年は酔いしれる。
口の中が彼女の愛液の味で満たされても、なおその味を求め舐め続ける。
むわりと香る匂いは更に濃くなり、少年の脳髄へと深く深く刻まれる。
何度も何度も舐めとるうちに、突起部を舐めると彼女の喘ぎが漏れることに少年が気づく。
「(…しすたー…ここ"気持ちいい"のかな…もっと、舐めなきゃ…)」
舌の舐めとる範囲を彼女の突起部に集中させ、押し当てるように舐めとる。
少年がそうする度に彼女の喘ぎが更に漏れ出し、愛液も更にとぷとぷとワレメから溢れ出てくる。
次第に彼女の身体がぴくぴくと震え始め、開いていた足を閉じようとしては必死に開く。
それでも少年は舐めることを止めず、更に激しく彼女を責め立てる。
瞬間、彼女が大きく体をのけぞらせ、その足をギュッと閉じた瞬間だった。
彼女の大きな喘ぎとともに、少年の顔にかかる生暖かい液体。
「(しすたぁの…これ…おしっこ?…あ…あぁぁぁっだめ、だめっ!僕…あああっ!)」
同時に、彼もまた大きく身体を震わせる。
ずっと固く勃起したままの少年のペニスに感じる、何度も味わったこみ上げてくる感覚。
少年の意思とはもはや関係なく、限界を迎えたそれは暴発し白濁をズボンの中で吐き出す。
ぎゅっと彼女の秘所に顔を押し付けたまま、ビクンッビクンッと身体が震える。
びゅぐびゅぐとズボンの中で放たれる少年の白濁。
お漏らしをしてしまったかのような感覚に、少年の目には涙が浮かぶ。
「し、すたぁ…ごめん、なさいぃ…ひっく、僕、僕勝手に、出ちゃって…」
暴発したことがお漏らしに近い感覚だったのか、少年は怒られてしまうのではないかと思い泣き出してしまう。
そんな少年を、絶頂後の余韻に包まれたままの彼女が優しく微笑みかける。
すぐに綺麗にしてあげるから、と快感に蕩けながらも、暴発してしまったことに涙をうかべる少年に、彼女は優しく言葉を投げかける。
ズボンとパンツを脱いだ少年のペニスは、射精後だと言うのにその硬さを失っていなかった。
彼女は恍惚とした笑みを浮かべると、少年の下腹部へと顔を近づける。
「しす、たぁ…」
平静を装いながらも、彼女は少年の濃い精の匂いを堪能する。
そして見せつけるかのように大きく口を開けると、舌を出しながら少年の身体に付着した精液を舐めとる。
れぅ、ぢゅぱ、とわざと音を立てる用にしながら彼女は舐めとっていく。
最初は下腹部に付いた精子から舐め取り、徐々に少年のペニスへと顔を近づけていく。
だがピクンピクンと震えるペニスを避けるように、今度は周囲を丹念に舐め取っていく。
少年の身体に顔を押し当てるようにして太ももの内側を舐め取り、玉袋を舌で転がす。
「(ああぁぁ…なんで、なんでちんちんじゃないところばっかりペロペロするのぉ…)」
少年の悶える姿を彼女が上目遣いで見つめる。
自分の思う通りの反応をしてくれる少年に、思わずにんまりと笑みを浮かべてしまう。
そして、玉袋を舐めていた舌を少年のペニスに合わせて上へと沿わせていく。
裏筋を垂れる精子を舐め取り、亀頭部まで舌をゆっくりと這わせる。
亀頭部まで達した後は一度舌を離し、再び玉袋まで戻ると、同じ動作を繰り返す。
少年の身体を震わせ悶えるをのを見ながら、刺激しすぎないように調整をする。
裏筋を舐め終わった後は、唇全体を使って亀頭部を丹念に舐めとる。
カリ首まで咥えた後、すぐに先端部まで唇を戻し、そしてまたカリ首までを繰り返す。
2度3度と繰り返した後、これでおしまいと、彼女は少年のペニスから顔を離す。
刺激を与え続けた少年のペニスはガチガチに固くなり、再び射精しそうな程になっていた。
「しすたぁ…僕のちんちん…限界…壊れちゃうよぉ…お願い、です。助けてぇ…」
身体を震わせながら、ギリギリの快感を与え続けられ少年は涙を浮かべながら彼女へと乞う。
そんな少年に、彼女は優しく頭を撫でながら微笑みかける。
吐き出す出口を求め、ぐるぐると少年の身体中の中で駆け巡る快感という名の嵐を受け止めるために。
何もわからない少年のために、彼女は優しく手ほどきをする。
全ての衣服を脱ぐように少年へと伝えると、少年は素直にその指示に従い己の衣服を慌ただしく脱ぎ散らかす。
自分と同じく裸になった少年に、彼女はこれで儀式の準備が整ったと伝える。
「しすたぁ…早く…早くぅ…」
ガチガチに固くなった少年のペニスは、今にも再び暴発してしまいそうだった。
衣服を脱いだことで興奮したのか、それとも単純に興奮が治まらない故か。
そんな少年の反応を表面上は冷静に受け止めている彼女だったが、内心では今にも絶頂しそうなほどに興奮していた。
はやる気持ちを抑えながらも、彼女は少年をベッドへ横たわるように、そして自身は彼の上に跨る。
「(あたって…っ!シスターの、お股に、ぼくのちんちん…当たって…きもちいぃよぉ…)」
くちゅり、にゅくと彼女の手が少年のペニスを握り、それを彼女自身のワレメへと擦り付ける。
先程まで少年が必死に舐めていたそのワレメは、彼の唾液と彼女の愛液が混ざり濃密な蜜が滴る。
彼の亀頭部にその蜜を塗りたくるように何度も何度も擦り付ける。
そうしながらも、彼女は艶めかしい笑みを浮かべながらそのワレメの呼称を少年へと伝える。
壊れた機械のように、少年はその言葉を心の内で何度も何度も繰り返していた。
「(はぁっ!はぁっ!…おま、んこ…おまんこ…シスターのおまんこ…ああぁっ!!)」
その言葉の響きに、更に少年の興奮は膨らんでいく。
ガチガチに勃起し、先端からはとぷとぷと先走りの汁が溢れる少年のペニス。
そのペニスを、自身のワレメ、その穴へとぐっと彼女はあてがう。
彼女がゆっくりと腰を落とす度に飲み込まれていく少年のペニス。
包み込まれる部分が増えていく度に、全身の神経がペニスに集約される感覚を味わう。
亀頭部が彼女の膣に包み込まれる頃、少年はもはや言葉を発することすら出来ないほど快感に溺れていた。
「ぁ…か……ひっ……ぁぁ……ぃぎ…」
自分の存在の全てがペニスに集約された様な、抗うことすら出来ぬほどの快感。
そんな彼と同じく、彼女もまた異常なまでの興奮と快感を味わっていた。
だが、ゆっくりと挿入されていくペニスに、彼女の我慢に限界が訪れる。
もう我慢ができない、そう彼女は呟くと、少年のペニスを一気に根本まで飲み込む。
「ひぃっ……ぁが…かは……な、にこれ……ちんち…溶けちゃ……っ!!」
己のペニスが、ぎゅっと優しくみっちりと包み込まれる感触。
火傷をしてしまうのではないかと思うくらいに熱く絡みつく彼女の膣壁に、少年の身体は大きく仰け反る。
あまりの快感に挿れたまま互いに動くことができなかった。
しかし、ぐちゅりと、無意識の内に膣内は蠢き、身体を動かさずとも少年に絶え間なく快感を与える。
抗いようのない快感に意識すらも押しつぶされそうになり、少年の手は何かを掴もうとする。
最初に彼が掴んだのは彼女の柔らかな胸。
ぎゅっと形が変わってしまうほど強く握って居るにも関わらず、彼女は悦びの声を上げる。
彼女が大きく仰け反り胸から手が離れると、今度は彼女のお尻に手を伸ばす。
そんな少年の必死な行動も、彼女の更に悦ばせるだけだった。
興奮した彼女は、その身体をゆっくりと動かし始める。
「ふーっ!ふーっ!ああああぁっ!」
少年の喘ぐ声も彼女の興奮に火をつけるだけだった。
少年を更に快楽に溺れさせるかのように、わざと結合部を見せつけるように身体を大きく揺らす。
何度も彼女の膣に出入りを繰り返す己のペニスに少年の目が釘付けになる。
出入りを繰り返す己のペニスに感じる、幾重ものヒダヒダの感触。
結合部では出入りを繰り返したせいで白濁と化した2人の蜜がぐちゅり、ぐじゅと音を立てる
視覚、触覚の2つを同時に犯され、少年の頭ではもはや快感を処理しきれなくなる。
ぬちゅ、ぢゅ、ぬちゃと、彼女の腰が動く度に響き渡る水音。
何度も味わった、下腹部の奥深くからこみ上げてくる感覚に、彼が思わず叫ぶ。
「でちゃうっ!でるっでるぅ!シスター、僕飛んじゃうぅ、おねが、ぎゅってしてぇっ!」
己の存在全てが出ていくような感覚から思わず出た言葉に、彼女は嬉しそうに応える。
ぎゅっと抱きつかれ、身体中が柔らかな温かさに包まれた瞬間、少年は目の前にある彼女の唇に己の唇を重ねた。
「んんぅ…ぁむ…んむ…んんんぅっ!」
瞬間、身体の中の全てが、比喩でなく、自分のペニスから出ていくような感覚に包まれる。
視界は白く染まり、快感だけが感じることが出来る不思議な感覚。
身体は少年の意思とは関係なくビクンッビクンッと跳ね、脳天からつま先までの全てが快感に染まる感覚を味わっていた。
壊れた蛇口、そんな表現が当てはまるかのように少年のペニスからは精子が溢れ出る。
少年と同じように身体を震わせる彼女に合わせ、彼女の膣がぎゅぷ、じゅぷりと締り、少年に更なる射精を促す。
子宮までもを満たす少年の精子に、彼女もまた深い快感に支配される。
互いに唇を話せないまま、身体を震わせ、終わりのない快感に互いに酔いしれていた。
2分、5分、10分と離れることも出来ぬまま、ただただ快感が治まる事をひたすらに待つことしかできなかった。
「はぁっ…はぁっ…あ、ぼく…飛んじゃって…ここ…」
意識が半分以上飛んでいた少年は、今自分がいる場所が何処なのかも分からぬほどだった。
彼女は嬉しそうに笑うと、今いる場所を、そして初めて経験した交わりの感想を問う。
「すごい…きもちよくて…途中から、よくわかんないくらいすごくて…」
そんな彼の返答を彼女は嬉しそうに頷く。
本当はもっと続けたかったが、少年の負担が大きいと判断した彼女はゆっくりと身体を動かす。
未だビクンと震える身体で、少年の身体から離れようとすると、少年が口を開く。
「まって…あの…しすたぁ……も、もう少し…このままでいさせて…ください…」
一瞬驚いた表情を浮かべながらも、すぐにいつもの優しい笑みに戻った彼女は嬉しそうに頷く。
そのまま己の膣の中で硬さを失っていく少年のペニスを、抜けるその瞬間まで彼女は堪能することにした。
………………
事が終わってしまえば、まるで夢の中の出来事だったのではないかと思ってしまう。
だが目の前で修道服を着直す彼女の姿が、それは夢でなかったと少年へと告げていた。
風邪をひく前に服を着るように、そう彼女に言われ、少年もまた脱ぎ散らかした服を拾い着直す。
服を着た少年に、彼女が念押しのように質問する。
「うん…誰にも言わない。僕と…シスターだけの秘密って」
そう答えた少年に、彼女は満足そうに頷くと優しく彼の頭を撫でながら言葉を紡ぐ。
――約束を守れる子は、好きですよ。
その意味は、彼女にとっては深い意味など無かった。
軽く口から出た言葉だったが、その言葉を受け取った少年は別の意味で捉えていた。
「ぼ、僕もっ!シスターのことが好きですっ!」
思わぬ少年の返答に目をぱちくりとし驚く彼女だったが、すぐにいつもの笑顔に戻る。
無意識のうちに口から出た言葉は、もしかすると彼女の心の中にずっと在った言葉だったのかもしれない。
くすくすと笑いながら、彼女は自分が発した言葉の意味を考え直す。
そう、きっとそうに違いないと。
嬉しそうな笑顔を浮かべる少年の頬に優しくキスをすると、少年に言葉を投げかける。
――次はもっと素敵な儀式を、と。
そして、少年を教会の入り口まで見送ると、少年が見えなくなるまで手を振っていた。
夕闇の中、影だけが彼女の真の姿を映し出していた。
………………………………………………………………………………………………
少年が彼女と交わってから、2週間近くが経過していた。
もはやあの日から、少年は毎日教会へと向かい彼女と共に欲望に溺れていた。
手で、胸で、そして彼女の膣で。
日に2度、3度と増えていく射精回数に比例するように、少年の理性は崩れていった。
それはもはや学校に居ることが、家に居ることが苦痛になるほどだった。
彼女の匂いを、柔らかな感触を、彼女の温かな笑みを常に求めるほどに。
頭の中には彼女のことしか浮かばず、教会に居ない時間はぼーっと虚空を見つめる時間が増えていった。
今日も、朝から体調が優れないように見える少年を心配し、友人や教師が語りかけるが、
少年は何処か他人事のように、適当な返事を返すだけだった。
そしてその日、少年は休み時間になった瞬間学校を飛び出し教会へと向かっていた。
「(シスターに会いたい…シスターにぎゅってしてもらって…)」
もう彼女の事以外考えられなかった。
この世の全てを捨てて、彼女の側に居たいと思うほどに、少年の中で彼女の存在は大きくなっていた。
そしていつものように教会に向かうと、早すぎたのか彼女は教会の外には居なかった。
閉じている教会の扉を開けると、彼女は教会の中を掃除していたところだった。
扉が開いたことに気がついた彼女は、思わぬ時間の来訪に驚きながらも少年を笑顔で迎えた。
そんな彼女の胸に、少年は飛び込み抱きつく。
突然のことに驚きながらもしっかりと受け止める彼女を余所に、少年は己の心の内を彼女へと伝える。
「ぼく、僕もう我慢できなくて…シスターのことで頭いっぱいになってっ!」
抱きつきながら、彼女の匂いを胸いっぱいに吸う。
たった一度の深呼吸。
それだけで朝から続いた息苦しさも、頭の痛みも、胸の苦しさも、全てが容易く霧散する。
「(シスターの匂い…いい匂い…もっとずっと…こうしてたい…)」
少年を優しく受け止めた彼女は、嬉しそうな笑みを浮かべながら少年の背中を優しくさする。
ゆっくり深呼吸を、と彼女の言葉に少年は素直に従う。
「(あぁ……いい匂い…柔らかくて…もう……離れたくない…)」
ぎゅっと彼女の胸に顔を埋め、胸いっぱいに彼女の匂いを吸い込む。
少年を取り巻いていた、不安や焦燥は瞬く間に消えていく。
何度も深呼吸を繰り返すうちに、次第に頭の中で渦巻いていた靄が晴れていくのを感じていた。
落ち着いたかという彼女の問いに、素直に少年は頷く。
「あの…ごめんな、さい…もう、大丈夫だと思います…」
ぎゅっと抱きついていた力が緩まるも、少年はどこか上の空に見えた。
部屋で休むという彼女の提案に少年は素直に応じると、
彼女に手を惹かれながら、彼女の部屋へと入っていった。
…………
部屋に入ると、彼女は少年に座って待つようにと伝え、そのまま隣の部屋へと消えていった。
椅子に座った少年は待っている間、部屋にほんのりと香る彼女の匂いを堪能していた。
「(ここも、シスターの匂いがする……帰りたくない…ずっとここに…)」
匂いを嗅ぐ度に、頭の靄は晴れていくのにクラクラとする不思議な感覚に包まれていた。
やがて彼女が戻ってくると、自分と少年用の紅茶、不思議な果物を机の上に置いた。
「これ……果物?初めて見るけど…なんて名前ですか?」
彼女曰く、" 天使の涙"という果物らしい。
切込みを入れずそのままの形をしたそれは、青い皮と形状から名前通り"涙"を連想させる。
彼女によって4等分にされたものは、皮とは異なる真っ白な果肉が詰まっていた。
その中心には黒い種が散りばめられており、彼女が言うには種も一緒に食べれるとのことだった。
見た目を楽しんだ後、少年は紅茶を一口飲むと果実へ手を伸ばそうとしたが、
それを静止するかのように、彼女が嬉しそうに果肉をスプーンで掬い少年へと差し出す。
「ぁ‥えっと…恥ずかしいよ…」
顔を真っ赤にして恥ずかしがる少年を見て彼女がくすくすと笑うが、スプーンは引いてくれない。
観念した少年は、少し躊躇った後、大きく口を開ける。
「あ、あーん……」
口の中に入った果肉はあっという間に溶けるように消え、ほんのりとした甘さを口の中に残す。
口の中に残った種は、ゆっくりと溶け出すとチョコレートを何倍も甘くしたような味わい。
嬉しそうに微笑む彼女の笑顔が、少年の口の中の甘さを更に甘くする。
お返しと言わんばかりに、少年は同じようにスプーンで果肉を掬うと、彼女へと差し出す。
顔を赤くし恥ずかしがりながらも、少年は先程の彼女してくれたように、彼女にも食べさせる。
嬉しそうに微笑み少年のスプーンを咥える彼女につられ、少年も嬉しそうな笑みを浮かべる。
「(なんか…恋人みたい……えへへ)」
…………
何度も食べさせ合いながら、気がつけば3個あった" 天使の涙"は全て平らげていた。
食べている途中から次第に身体が熱くなる感覚を覚えていた少年は、顔は赤く上気し、吐息は荒くなっていた。
そんな少年を見た彼女はベッドで休むように伝えると、器を片付けに隣の部屋へと消えていく。
言われたとおり彼女のベッドに横になるが、頭の中では次から次へと劣情が湧いていた。
「(はぁっ…はぁっ…身体が熱い…なんで、えっちなことばかり浮かぶんだろ…)」
苦しさを覚えるほどに怒張した少年の性器は、今にも暴発してしまいそうだった。
荒い呼吸は、する度にベッドに染み込んだ彼女の匂いを吸い込み、更に少年は発情させる。
自分の手が気づかぬうちに己の性器に触れ、苦しさから開放されることを望んでいた。
そんな時、彼女が部屋へと戻ってくる。
苦しそうな少年を見ると、彼女はベッドの縁へ腰を掛け、少年へと優しく声をかける。
苦しみから救うために、心の内に秘める己の欲望の全てを曝け出すように、と。
「はぁっはぁっ!僕、僕っ!」
起き上がり、ギュッと彼女に抱きつくと、隠すこと無く己の欲望を打ち明ける。
「挿れ、たい。はぁっはぁっ!シスターの、おまんこ、挿れて、びゅーって出したい、僕っ!!」
抱きついてきた少年を優しく抱きしめ返す彼女は、少年の言葉に笑みを浮かべる。
にんまりと、心の底から満足したような艶めかしい笑みを。
彼女は嬉しそうに少年のズボンを脱がすと、そのいきり勃つ少年のペニスにうっとりとした表情を浮かべた。
はち切れん程に怒張した少年のペニスは、今までの中で最も大きく固くそそり勃っていた。
ドクドクと脈打つペニスに合わせ、先走り汁が先端から零れ落ちベッドにシミを作る。
「お願い、です。シスターっ挿れて、挿れさせて下さい!早く、早くぅ!」
彼女は嬉しそうに頷きながらベッドに横になると、修道服の裾を両手で捲る。
"いつも通り"下着を着けていない彼女の秘所は、少年同様にトロトロと愛液を溢れ出していた。
何時になく顔を赤らめた彼女が、自分の秘所の状態を口にする。
言葉通り、溢れんばかりの愛液と雌の匂いを撒き散らすそれは、少年の興奮に更に火をつける。
「はぁっ!はぁっ!ここ、ここで、いんだよね!挿れ、挿れますっ!!」
いつも彼女がリードしていた所為か上手く挿れれず、彼女の割れ目に沿って何度もペニスを擦り付ける。
くにゅ、くちゅ、と水音が少年を耳から犯し、今にも暴発してしまいそうだった。
挿れるべき場所はわかっているのに、という思いが少年の心を更に焦らせ、挿れるべき場所へ中々入らない。
そんな少年を愛おしそうに見ていた彼女が、少年のペニスに手を添えると優しく入れるべき場所を教える。
そのまま少年は腰を押し付けると、少年のペニスはまるで吸い込まれるように彼女の膣に包み込まれた。
にゅぷ、ずぷぷ…ちゅくと溢れ出る愛液を押し分ける音を零しながら。
「ぁ…ぁあぁっ…!入っ…たぁ…温か、熱いぃ…しすたぁ…凄いよぉ…」
根本まで挿れるとそのまま彼女へと倒れ込み、ぎゅっと抱きつく。
ふーっ、ふーっ、と荒い吐息が、必死に射精を堪えていることを伝えていた。
少年の身体が揺れる度に、ぐっぐっと彼女の膣内でペニスが擦り付けられ、彼女にも強い快感を与える。
いつも以上に張りつめた少年のペニスが圧迫感与えるが、今の彼女にはそれすら快感だった。
射精感が落ち着くまで、ぎゅっと抱きつき動かなかった少年だが、一転して今度は激しく腰を前後する。
ぱちゅん、ぱじゅん、と身体がぶつかりあう音、結合部から溢れ出る蜜の音が部屋に響き渡る。
「(気持ちいぃ…きもちいぃよぉ…腰が止まんなくて、いっぱい気持ちよくなって…ふあぁっ)」
いつもの様なこみ上げてくる感覚とは一味違う、濁流が押し寄せてくる様な感覚。
いつも以上に熱く蠢く彼女の膣壁は、出し挿れする度に絡みつき少年のペニスに快感を与える。、
ゾクゾクとした、寒気にもにた感覚が背筋を走り抜け、そのまま下腹部へ突き進んでいく。
今までの快感が全てまとまって押し寄せるようなその感覚に、少年はぎゅっと力一杯彼女に抱きつく。
それでも腰の動きは止めることはない、いや止めれない。
「ああぁっ出る、出るぅぅっ!シスター、シスタぁっ!!あ、ひ、あぁぁっ!!」
大きな叫びとともに、少年が力いっぱい彼女にしがみつく。
びゅぐん、びゅるると比喩でなく射精の音が少年と彼女の耳に届く。
彼女もまた、果実の効果で昂った身体を貫く快感に、思わず声をあげてしまう。
勢いも、濃さも何もかもが今までにないほどの射精に、互いにぎゅっと強く強く抱きしめ合う。
「うぅぅっ…止まんない…出る…まだ、まだ出るぅ…」
その瞬間だった。
一際大きな声で彼女が喘ぐ声を上げた後、彼女の身体が一瞬光を放つ。
ぎゅっと抱きついていた所為か、最初は何が起こったか少年には理解できなかった。
だが光が収まった次の瞬間、彼女の様子は一変していた。
先程まで着ていた修道服は、胸元が大きくはだけているのは変わりなかったが、
腰のあたりまで大きくスリットが入っており、両足が大きく露出するような形になっていた。
ゆったりめだった修道服は、今は身体のラインを浮かせるタイトな感じに変わっている。
また、腰からは大きな漆黒の羽を何枚も重ねた様な翼生えており、
その翼に隠れるように、先端部がハート型をした禍々しい尻尾が腰の付け根部分から生えていた。
クネクネと揺れていた尻尾は、少年の足に優しく巻き付く。
今までベールの下にあった耳は、エルフ種を思わせるような長く尖った耳に変わっていた。
隠していた姿が顕になった彼女が思わず呟いた言葉を、少年が繰り返す。
「ぁ…え…じんか…術?……シスター?」
長い射精が終わり、漸く落ち着きを取り戻した少年は彼女の変化に驚きを隠せなかった。
少年の頭を優しく撫でながら、彼女はゆっくりと自分の正体を明かす。
堕落神に仕えるダークプリーストであると。
だが決して少年を騙し続けるつもりはなく、いつかは言わねば為らぬと思っていたと。
いつもの様な優しい笑顔を浮かべながらも、その顔はどこか少しだけ様子が違っていた。
今にも泣いてしまいそうで、恐れを感じている、そんな表情だった。
そしてそれは彼女の口から言葉として放たれる。
――――私が怖いですか?……隠し事を怒りますか?まだ……好きでいてくれますか?
少年はじっと彼女の目を見つめていた。
姿は変わってしまったが、その目はいつも優しく少年を包み込んでくれていたシスターに変わりない。
ぎゅっと彼女を抱きしめ返すと、少年はその問いに、己の正直な気持ちを伝える。
「怖く、ないです…ちょっとだけ驚いたけど」
そこで少年は一度言葉を区切る。
目をつぶり、そしていま一度彼女と目を合わせると、言葉を続けた。
「好きです、シスターのこと。初めて見た時から今も好きです。大好きです!だから…」
そして、己の心の芯の部分を告げる。
「ずっと、ずっとシスターと一緒に居たいです。もう、もうずっと離れたくないですっ!」
その言葉に彼女は一筋の涙を零しながら、いつも以上の笑顔を少年へと向ける。
そして、彼女もまた己の心の芯の部分を伝え、優しく少年に口づけをする。
互いの全てを曝け出し受け入れた今、もうこの仮初の場所は不要だった。
今こそ終わりなき永久なる楽園で、終わることのない愛を紡ぐ時なのだと。
そして彼女は愛しき存在を抱きしめながら、1つの魔法を唱える。
世界を隔つ扉は彼女の魔法によって開かれ、教会ごと世界線を超える。
地響きとともに周囲の景色が変わる中であっても、少年に顔に不安は無かった。
大好きな、いや愛する人の腕の中で、怖い物など何一つとしてあるはずがなかった。
やがて世界を隔つ壁が閉じる頃、かつて教会が在った場所はまるで最初から何もなかったかのように荒れ地となっていた。
そして、そのことを誰も気づくことはなかった。
それを知っているのはただ二人だけ。
そしてその二人も、今やこの世界にはいない。
………………………………………………………………………………………………
ここへ来てからどれくらいの時間が経過したのか。
1時間か、10時間か、5年か20年か、あるいはまだ1分も経っていないのではないかと錯覚する。
だが、今の少年にとってそれはあまりに些細な事だった。
目の前にいる愛しの人がいれば、他には何も要らないのだから。
「おねぇちゃん…僕またおっぱい欲しい…」
ぎゅっと彼女に抱きつくと、大きく柔らかい、彼だけの乳房に吸い付く。
ツンと固くなった乳首を少年の唇が、舌が優しく吸い付き転がす。
母乳は出ていないはずなのに、少年の口の中には甘いミルクの様な味が広がる。
「ん…ちゅぅ…あふ…おいし。…おねぇちゃん、僕…」
この場所へ来てから、見た目以上に幼さが出るようになってしまった少年だが、
彼女は嬉しそうに頷くと、優しく彼のペニスを握る。
「ふああぁ…気持ちいぃ…おねぇちゃんっ…あぅぅ」
再びぎゅっと乳房に顔を押し当て、ちゅう、ちゅうと吸い付く。
ビクンビクンと震えるペニスは、すぐにでも射精することだろう。
蕩けきった幸せそうな顔を浮かべる少年を見て、彼女もまた心から幸せを感じていた。
永久に終わることのない時の中で、彼らはいつまでも愛に蕩ける。
17/05/28 22:39更新 / クヴァロス
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