連載小説
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出会い・・・・・(前編)
やば・・・遅刻しそうじゃねぇか??

バスから降りて、走り始める。

ここの高校はさかのぼったところにあるから正直ツライ。

まぁ、鍛えてるから多少は問題ないけど。

ここは福岡県の一番北にある都市。

俺はその一番北の関門橋の見える家からバスで高校に行ってる。

うまく乗り継げば高校の前までバスは通るけど、今回は速攻なので

別ルートでやってきた。

ああ、今日は朝練なくてよかった・・・本当にまじで。


俺の名は佐々木康太。

普通高校に通う高校2年の普通の学生・・・といいますか。

剣道ではとりあえず・・・・強い・・・かなぁ。

まぁ、高校総体、国体ともベスト4なんですけど・・

自慢になるからいやだけどね。




最近この市内で変なことが起こってるらしい・・・・。

俺の友達は夜中空を飛んでる人を見かけたとか

羽の手を持った女の子を見たとか・・・

牛女がいたとか、狼少女とか・・・・。

まさか・・・そんなことありえないよ

まるでなにかのRPGの世界が、現代にあらわれるって。

ありえない、そんなのありえない・・・・


しかし、そのことが実際自分の目の前で展開されるなんて。




部活やってるので帰りは帰宅部連中より十二分に遅い

バスの中で今日は好きなマンガのコミックの発売日に気付く。

途中でバスを降りて、本屋に駆け込み1冊買ってくる。

今日はたまーに港を回って帰るか・・・・・・。

なぜかそんな気になった。

駅の前を通り、港まで出る。

俺の町は観光都市を目指して、駅近辺を整備しているところ。

だから夜でも、人もいるし、割と歩ける状態にある。

まぁ、ちょっと外れたら暗いばしょなんだけどね。

跳ね橋を通り、俺は家に向かって帰るところであった。



出会いは・・・突然やってくる

「そこのニンゲン、まつのだ!!」

少女の声が聞こえる。さすがに幼さを感じるが

きつい視線を感じた・・・殺気???

「ニンゲン・・・て俺のことデスカ???」

「当たり前なのだ。ここにいるニンゲンはお前だけなのだ」

俺はその視線の感じた方向を見やる。

暗くてよく分からないが、確かにそこに人がいる・・・

でも・・おれを「ニンゲン」と言った・・・人じゃないのか?

昼休みの会話を一瞬思い出した・・・

狼少女、牛女・・・鳥女・・・しかしみんな女だな(^^;;

用心しながら歩み寄る。

「大丈夫なのだ、ほかの魔物と違って襲わないのだ。」

え??まもの???

「リザードの戦士はせーせーどーどーなのだ!」

リザード・・・・え?とかげ???



そこに少女がいた・・・・

しかし、それは人間に近いが人間ではなかった

ピンと伸びた耳はエルフを思い出させるが先が緑がかり

両手足がうろこに覆われてしかも緑色。

なにより、後ろから緑の尻尾がゆらゆら振られていた。

確かにトカゲ系の特徴を持っている・・・・。

が、それよりもなにも・・・・・。

「警察、呼ぶか?」

「ケイサツ?なんなのだ?」

「ってお前、なんですっぽっぽんなんだよ!!」

腰のベルトとか首輪腕輪以外、なにも着てません

上から下見事に丸見えです・・・。

しかもどう見ても少女なので・・・

ここでだれかに見つかると・・・すごくヤバイ状況です。

「下が固いから足が痛くて仕方ないのだ?」

「っていうか恥ずかしくないか?素っ裸で・・」

「テイルのぶぞく、みんなこんなかんじなのだ。恥ずかしくないのだ」

なんちゅう部族じゃい・・・。

目の置き場に困った俺を尻目に、彼女はいきなりこう言った。

「ニンゲン。テイルと勝負なのだ!!」

剣を抜き出すトカゲ少女。

「え??ええええ???」

俺、何か悪いことやりましたっけ・・・・。

戸惑ってる俺を尻目に彼女はやる気マンマン。

竹刀もってればなんとかなるけど今は何もない。

ヤバイ、超ピンチ。

逃げるにしても、ここまで近づくとどうしようもない。

さぁ、俺・・・どうする???

(後編に続く。)










09/12/16 01:35更新 / Gすと・くま
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■作者メッセージ
物語の舞台を今の北九州市にちかい感じにしました。
本当は東京を舞台にしたかったんですけど。
超ショートの続き物をこんな感じで続ける予定です。
よろしくお願いします。

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