連載小説
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なんか、これ逆レイプじゃないな
それから何日か経ちました。
僕が目を醒ますと、アーティがベッドの横に立って、コンドームのようなものを肉棒から取り外していました。だからズボンが濡れていないのか、と納得しました。

「これは医療行為……医療行為だからセーフ……」

そして、アーティ自身のだらだら涎を垂らす秘裂に肉棒を当てて、そのまま飲み込んでいきます。

その内部を説明する前に、マインドフレイアについて説明せねばなりません。
彼女らは総じて薄紫の肌と黒紫の触手を持つ魔物娘ですが、その様子は個体ごとにかなり異なるのです。
全体的に小柄なのですが、レンカのように大柄な個体や、僕が地上で追いかけた幼女のような(それでも大人だとのこと)個体もいます。
アーティが僕の手に擦り付けてオナニーしながら教えてくれた情報では、触手がある分体重は人より明らかに重いが、身体そのものは人より柔らかいためあまり重くは感じないはず、だそうです。魅力的ですね。
そして触手ですが、これが最も個性の出る部分と言っていいかもしれません。形状は様々で、アーティのように細いものから太いもの、明らかに陰茎の形をしたものやタコのような吸盤のついたもの、筒のような形をしたものなど多岐に渡ります。

そう、触手です。彼女らを象徴する触手は膣内にも生えており、受け入れた僕にゆるゆると纏わり付いてきました。
そして先端が吸われたかと思うと、にゅるにゅると呑み進んで根本まで吸い込んでしまったのです。

アーティが腰を浮かせると、再びコンドームがつけられたような肉棒が現れました。
コンドームは触手だったのです。

そのまま肉棒を見つめていたアーティは、ずらしていただけのズボンを完全に脱がしきり、シャツも脱がしてしまいました。そのときは、アーティの目が据わっていて、もう逆レイプが始まるとドキドキしていた気がします。

ひゅるひゅると抜ける空気がまた冷たいのです。なにぶん地下ですから、気温はかなり低めです。彼女らの身体は常に火照っているため問題ないそうですが、僕は人間なので全裸のままは堪えます。
彼女らは普段から全裸の上に触手を纏っているだけなのですが、僕の服はあるのでしょうか。そんなことを思っていました。

「じゃあ、あったかくなろうか」

アーティがのしかかり密着してきます。これがまた、少し重いが、その分密着感があってぷにぷにもちもちした肌が張り付いて心地いいのです。
彼女は僕とあまり背が変わらないので、顔が目の前にありました。

「万が一暴れられたら困るから、一応頭固定するね」

動かせないと思うけど、動かないでね、とアーティが言い、触手が頭に巻きついてきます。これでもかと巻かれて、しっかりと固定されたことを確認したアーティがうんうんと頷いていました。
その頃でしょうか。僕がなんか、これ逆レイプじゃないな、と気付いたのは。
真っ直ぐに僕を見た、アーティの瞳が眼鏡越しにきらんと光りました。錯覚かもしれません。

「じゃあ、行くよー」

ずご、と音がしました。
耳に触手が入ってきていました。それがやたら気持ちよくて、頭を動かそうとしても動きません。僕はあへあへと快感を享受していました。
垂れた涎をアーティが舐めたり吸ったりと忙しくしていました。

脳をそのまま犯されているような、神経をべとべとに穢されているような背徳感と共に、どうしようもないほどの気持ち良さが僕を襲いました。

「おお、これはまた歪んでて良い性癖してるねぇ」

視界がチカチカしてよく見えないのですが、アーティが僕の口元をぺろぺろと舐めているのはわかりました。

「露出癖は……うーん、吸い取った方が良いのかな」

ずずっと、何かが吸われます。全身を射精したような感覚が襲うのですが、僕の身体はピクリとも動きません。逃せない快感が、身体の中をぐるぐると回っていました。

「異物肛虐、妊娠願望にマゾって、凄……若干アルプ向けだけど、なんとかなるのかなこれ。まあいいや。置いとこ」

そしてアーティはなにかを言いながら、笑っていたのだと思います。
僕はぐるぐると頭の中をかき混ぜられるような感覚が気持ち良くて酔っていたので、あまり覚えていません。

「そんなとこ弄ってもしょうがないしね」

変態だよね人間って、と一言で流してアーティは脳を、精神を弄ってきます。
精神を弄られるのが気持ちいいと感じるのは別に変なことではないそうです。

「丸呑み、水没、排尿……エロすぎ……体格差……まあ、体重差はあるし……触手あるし……」

ただただ気持ちいい。

「眼鏡っ娘好きになろうね……えへへ……」

「触手と……四肢欠損!? こんな……」

「脚フェチはいらな……」

「…………」



僕は気を失っていたようです。

目が醒めると、アーティが目の前でニコニコしていました。くっついたままです。肌がぴっとりと密着していて、興奮した肉棒がアーティの下半身の触手に絡め取られてとても気持ち良かったことはよく覚えています。

「変態だねぇ……思ったより変態だったね」

流石に僕も照れて、顔を背けました。
そう、顔を背けられたのです。僕があれ? と思っているとアーティがほっと息を吐きました。甘い匂いがしました。

「良かった、ちょっと弄って無理やり中和進めたんだよ。首から上は動かせると思う。もう喋れるはずだから、喉慣らしていこうね」

それだけ言うと、アーティはそういえば、と指を立てました。
するすると触手が口に入ってきて、動かして喉を無理矢理広げて甘い粘液でべとべとにします。これは正直興奮しました。

「はい、これで話してもいいよ」

「あ゛っ……あ、ありがとうございます」

「ううん、別に大したことじゃないから」

僕は固まっていた喉が思ったよりスムーズに動いたことに驚いていました。このときはまだ彼女らの生態について、あまり知らなかったのです。

そこから、アーティがベッドを降りて、奇妙な問診が始まりました。
奇妙な、というのは、尋ねてくるのが病状ではなく性的嗜好だったからです。もしかすると、問診のふりをしたプレイだった可能性はあります。

「飲尿は?」「飲むのぐらいなら……」

とか。

「触手好きってどのくらい?」「お腹いっぱい詰め込まれたいですね」「うん。えっ? もう一回言って?」

とか、こう言った具合のものです。
一部で首を傾げられはしたものの、アーティは僕の返答をカルテに書き込んで行きました。

しばらくそうして、最後に、と前置きしてアーティが尋ねてきます。

「眼鏡っ娘ってどう思う?」

その顔は酷く淫らで、僕は即座に言いました。

「どろどろにしたいですね」

それを聞いたアーティさんがてれてれしながら口内を触手で弄ってくるものだから、とろとろと射精してしまいました。
こうなると、首が動かせるようになった分、力の入らない身体がもどかしいのです。しばらくはこの悩みが付きまといました。
アーティは僕の射精を確認するとうんうんと頷いていました。

「君の趣味は大体わかったから、きっとこれからは満足してもらえると思うよ」
19/08/07 00:02更新 / けむり
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■作者メッセージ
耳から触手を入れて脳、精神を弄るのは大変危険な行為です。
冒涜的な触手をご用意の上で、医師免許を取得し実行してください。

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