連載小説
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脳さえ弄れば触手を食べる
話せるようになって、僕の一日は大きく変わりました。
レンカと、僕を初日に射精させた太い舌つき触手のトニアという娘が、アーティの家に来るようになったのが一番大きいでしょうか。

これは話せるようになった次の日、初めて二人が来たときのことです。

「地上で公開オナニーしてたってホントなの?」

僕のお腹の上に乗ったトニアは酷く小柄で、まだまだ子供に見えました。
僕は肯定しました。

「ホントだよ。むしろしない方がおかしいからね」

「トニア、話半分に聞けよ。ドエロ童貞ビッチだぞ」

酷い呼び名です。
これはアーティが僕の性癖を公開したら、自然とついてしまったらしい呼び名です。
レンカはふん、と鼻を膨らませました。

「慎ましい男を弄る方が好みなんだが」

「でもさっきからずっとおちんちん見てるじゃん」

アーティが本質を突いてしまい、レンカはうっと言葉に詰まりました。

性癖を鑑みて、僕は服を着せられずにいるのです。ただ、それでは流石に寒いので、彼女らに身体に乗ってもらい下半身の触手を巻きつけてもらって服がわりにするのです。その時に、どさくさに紛れて挿入されるのを防ぐために陰茎は隠さないこと、というルールが定められたのでした。
贅沢な話です。

その後、トニアがそういえば、と目を輝かせました。

「お尻に入れるの好きなの?」

「う、うん。まあね」

思った以上のド直球な質問で僕は狼狽えました。
というか、まるで好奇心旺盛な子供でした。
一応成人しているらしいのですが、その辺りの扱いは教育機関が違うから説明が複雑になる、とまだ聞いていなかったので。

トニアが頭の触手の先端をぬるりと持ち上げます。太く、長い。それに舌も付いていて、さらに直径を増しています。

「入るかな?」

流石に入らないんじゃないかな、と僕は思いました。少なく見積もっても手首ぐらいの太さはあります。舌を広げたら腕より太そうでした。
僕が首を振ると、トニアは僕にしなだれかかってきました。見た目のせいで甘えているだけに見えます。そして僕の首に触手を巻きつけてくるのです。

「ダメぇ?」

「ダメ」

なんせ僕は人間ですから、尻が裂けたりしようものなら大変なのです。
じゃあ、とトニアは触手を僕の口にぴたりと当てました。粘液がぬるりと唇を濡らしてきて、僕は興奮していました。

「食べて」

実は、ここでの僕の主食は触手なのです。このときにはもうそれを聞いていました。
それは僕や彼女らの趣味嗜好を抜きにして、ただ単に彼女らがあまり食事をしないことに起因します。一応人間用に食料は用意してあるらしいのですが、実際に使われたという話は聞いたこともないそうです。
脳さえ弄れば触手を食べるのに抵抗がなくなるからです。ちなみに僕の場合はほとんど弄ってないとアーティが言っていたので、やはり適性が高かったということでしょう。少し誇らしく思っていました。

僕はトニアの触手の大きな舌を一枚吸って、そのまま噛み切ります。口の中に肉の味が広がりました。

「……あは」

トニアが両頬に手を当てていやらしく微笑んだのが印象的でした。
尋ねてみると、彼女らにとって、触手が食べられて胃の中に入るというのは妙に興奮することだそうです。流石に胃まで入れて直接嬲る方が良いとのことですが、呼吸のことを考えると僕は少し抵抗を覚えました。

僕はそのまま三人の触手を食べて昼食を終えました。
それぞれ食感も味も違うため、なかなか飽きなさそうだと思っていました。

ただ。

「じゃあ、口開けて?」

食事後に歯磨きと称して口に触手を入れられるのは困りました。これがまた気持ちよくて、僕はだらだらと射精してやりきれない思いをすることになるので。

「次は私だな」

一番困るのはレンカの触手が口を荒らす時です。レンカの触手が分泌する粘液は、媚薬効果が顕著だとこの時に知りました。
マインドフレイアの粘液には多かれ少なかれ媚薬の効果を持つのですが、レンカのは特に凄いと聞きました。舐めてるだけで全身気持ちよくなってしまうし、なんなら喉がムズムズしてきます。
なのであまり飲みたくはなかったのですが、ミックスジュースのような味で非常に美味しいのです。かなりの量を飲んだと思います。

レンカは股間からぐちゅぐちゅと水音をさせながら、僕の口を触手で犯しつくしました。
レンカは背が高くて、触手はトニアほどではないものの太いのです。そして形状が特殊で、返しがいくつも付いています。わかりやすく言うと、カリがいくつもついた陰茎です。ですが、触手だと思えば特に抵抗もなく、僕は躊躇わず口に入れていました。

発情を処理できずぼけーっとしていると、つんつんとアナルがつつかれます。このときはまだ拡張前なので、アーティの触手ですね。
アナルどころか口に入れるのも大変であろう触手を持つトニアが抱きついたまま愚痴っていました。

「アーティさんはいいなぁ、触手細くて」

「うっ……複雑な気分」

触手が細いのはありがちなコンプレックスらしいのですが、それでもアーティほどのものは珍しいとのことです。
アーティなど、遠目に見ると普通の眼鏡っ娘ですから。下半身に触手のスカートが生えてますし全体的に紫色ですがね。あと服も着てないので間違えることはそうそうないと思いますが。

アーティの触手がするするとアナルに入って来て、広げてきます。力は入らないので、全く抵抗できませんでした。
頭から力を抜いて快感に喘いでいると、唇ににぴたりと滑る感触がしました。美人のレンカがニヤニヤと笑っています。

「口開けてよ」

ゆっくり口を開けると、レンカが触手を侵入させてきました。とろとろとした粘液を口中に塗りつけられるのを楽しんでいると、そのまま喉まで入れられました。反射で喉が嚥下するように動きましたが、粘液が食道を敏感にしていくばかりなのです。

「ここも、入れられるようにしような」

喉が内側から押されるのがわかりました。何故か息苦しくなくて気持ちいいばかりで、僕はこれ幸いとされるがままにしていました。

しばらくそのままでいると、本格的にばちばちと視界が白く光るようになってきました。
気持ちよくてうめき声を上げるたびに、レンカが喉を強く擦ってきて、気持ち良さが増していきます。キーンという耳鳴りが響いて、他の音は聞こえていませんでした。

暇そうにしていたトニアがへそに触手を突っ込んできたのを見届けて、僕はそのまま気を失いました。





目が醒めると、まだじんじんと快感を訴えてくる身体は、どこか暖かいような心地がするのですが、何やらお腹の辺りに涼しい感覚がしました。
見てみると、へその辺りから内臓のようなものが飛び出ていて、それをアーティが弄っていました。二人は心配そうに見守っています。
眼鏡と細いメスがよく似合っていて、アーティを医師だとそのとき再認識しました。

僕がどういう状況か尋ねると、アーティがちまちまと手術を続けながら説明してくれました。
僕のへそは筒型の触手に寄生されていたのです。あの、落ちてきたときに突っ込んだ粘液は、触手植物の山だったのです。内臓のように見えるのは、筒型の触手を裏返しているからだそうです。
それで、そこを改造して、お互いに気持ち良くなるようにするための手術をしているとのことでした。

へそから伸びる触手は三十センチはあります。ここまで大型のものに寄生されるのは珍しいとアーティが興奮していました。

それで、明言するのは少し恥ずかしいのですが、僕は身体を改造されることに性的興奮を覚えるタイプなので、喜んで改造されることにしました。

「魔物娘と同じぐらい気持ちいい穴にして」

と言ったときの三人のぽかんとした顔は、今でも忘れられません。
そこから三人がヒートアップして、僕のへその改造はぐんぐん進んでいきました。彼女らの触手が埋め込まれたり、小さく刻まれてひだができたりと。
途中で寝てしまったので最後どうなったのかはわかりませんでしたが、後々知ることになるので後述します。





目を醒ますと、レンカとトニアはもういないようでした。アーティが僕のへそに指を突っ込んで、その感触を確かめています。
へその中で、何かが蠢いているのがわかりました。

二人きりになると、アーティの雰囲気が変わりました。みんな揃っていたときは、落ち着いた感じだったのですが。

「ねえ、キスしよ」

アーティがぺったりと僕に重なり、酷く恋人らしいことを繰り返し要求してくるようになったのです。
そのまま動かない僕の手と恋人繋ぎをしてえへえへ笑ったりするので、変態的なことをしているときよりも恥ずかしくなります。

しばらくそうしていちゃいちゃしていると満足したのか、アーティが身体を起こしました。
とろとろとクレバスから洪水のように愛液が流れていました。

そして、アーティが無言のまま肉棒についたコンドームを取ったかと思うと、裂け目を当てて腰を下ろしました。
たちまち肉のひだと触手がべたべたと群がって、射精をねだってきます。抵抗できない僕は、そのまま精を放ちますが、いつもと様子が違います。コンドーム型の触手が吸いついてこないのです。

僕は首を傾げました。アーティが蕩けた顔で「い、医者の特権だから」とか言いながら、また身体を合わせてきます。

ぺったりと張り付く肌が、熱いほどの媚肉に包まれた肉棒が気持ち良くて、しばらく動かないでいるうちに、僕はそのまま眠ってしまいました。

「いちゃらぶセックスも好きになろうね……」

そんなアーティの声が聞こえた気がしました。
19/08/08 23:19更新 / けむり
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■作者メッセージ
健常な性癖をしているから隙あらばいちゃらぶを挟んでしまうのだ

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