覚醒って醒めて覚えるって書くけど何から醒めて何を覚えたんだ? <さぁ?
「あたしね、インプじゃないみたいなの…」
衝撃の告白。言い回しを聞くに本人も知らなかったみたいだが…
「どういう…ことだよ?」
「…あのね…?」
ーーーエトリアギルドーーー
『ん、待たせたな。アールグレイでいいか?ん、気をつけろ、熱いぞ?』
クロードはライラに紅茶を持ってきた
『で、どうした。少し様子が変だが…?』
こくりと頷きポツリと話始める、昨日には伝えなかった事実を
『純粋な魔王の娘には特殊な力が宿る…』
『純粋な魔王の娘の力?』
聞き慣れない単語にクロードが聞き返す
『そう、あの人は言ってた。魔王の娘、その力故に姿形は様々でサキュバスからのスタートも居るらしいけど最終的に皆姿はリリムに落ち着くらしいの…』
『じゃあ、お前さんも?』
『そこなの、少なくとも魔王の娘にはインプからスタートしてインプのまま30年以上過ごす前例はない…あたしは出来損ないみたい』
言ってライラは顔をふせる
『ふむ、だがアイツが、リリーがお前さんのことを出来損ないと言ったわけではあるまい?あいつは口は悪いが冷たい人間…いまは魔王か、ではないと思ったが』
ライラはこくりと頷き続けた
『馬鹿みたいなのはわかってる。でもその事実を知らず自分がインプなことに悩み、今度はインプですらない事にまた悩み、リリムになれないことに劣等感を感じちゃう』
天井を見上げ呟くように言う
『あたしはどうすればいいんだろ…インプですらないなんて…魔物自体の出来損ないだったなんてね…』
暫しの沈黙、後にクロードが口を開いた
『なぁ、インプですらないってんならまずインプになってみたらどうだ?』
ライラは驚いてクロード見た
『…どういうこと…?』
『簡単なことさ、魔物という種において不完全なら今一番近い魔物の真似をすればいい』
いままでのお前さんのように、と付け加えた
『一番近い魔物の真似…インプ…契約?』
ハッと気がつく、自らが主人と呼ぶものを口で慰めたあとの高揚感を
『そういうこと、まぁあんま悩んでもしかたないさ。完璧なんかない。どっかしら欠けてる方が案外良さげに見えるもんさ』
そういって自らに持ってきた紅茶を啜った
そして前を見た、ソファにはもうライラは居なかった
ーーー宿の前ーーー
「ってことなの、だから」
ライラの言葉を先回りする
「俺と契約して何かしらの変化がほしいと」
「そう、勿論それだけじゃないんだけど…ゴニョゴニョ…」
なにかモゴモゴ言ってるがよう聞こえん
「ん?どしたよ?」
「い、いやっなんでもないっでっす!!」
何で敬語、でも緊張してるのはわかる
今までのがっつき様はもしかしたらインプとしての自覚からなるものだったのかもしれない
勿論真実は本人の心のなか…いや本人にも分からないかもしれない
「…で、御主人はいつ襲ってくれるの?」
上目遣いの涙目、がっつかないライラもまた可愛いな
風に靡く肩まで伸びた灰色の髪、色白だが健康的な肌。
臍を出すデザインのワンピースに包まれた体は華奢で壊れてしまいそう
赤い瞳は潤んでこちらを見つめる。
「人目につかないところまでは我慢するさ…」
俺たちは手を繋いで歩き始めた
ーーーヘラ湖ーーー
しばらく二人で歩いたところ湖に出た
まだ冬場だったはずだがやはり寒くはない
ここで色々することにした
チャプ…いつの間にかライラは裸で湖に入っていた
「来てよ、御主人」
「様をつけろよ使い魔」
「えへへ、怒られちゃった。ちゃんと契約したら様をつけてあげる」
ま、怒ってるわきゃ無いんだがな。本人も分かってるらしい
「…前戯はいるか?」
「んー、まずは口でするね…あの時みたいに」
幼く少し顔を赤らめて微笑う、その顔に男としてはグッと来る
「じゃ、頼むよ…」
湖の岩場に座りライラが膝のあいだに顔を埋める
「誓いのキッス、なんちゃって…んっ」
小さく微笑み股間のモノに唇を当てた
そのままチロチロと小さい舌で舐め回す
「ん、んむレロ…ちゅ、んちゅる」
竿の付け根から上がっていき、カリを丹念に舐め快感を高めるように舌を動かす
「むぐ、ちゅっ…ぇろれろ…」
裏筋にキスをして吸いつき鈴口に舌を僅に潜らせグリグリと刺激した
「えぁ、ろぉ?きもひいい?」
「うっ、くぅ…ああ、ヤバいわ」
その言葉に満足そうにし、更に刺激を続ける
こんどは亀頭をくわえ少しづつ喉奥へと飲み込んでいく
「はむ、んっんっ…んぐぅじゅっじゅる…」
喉の圧迫感と暖かさ、擦れ具合に思わず達してしまう
ビュルルッビュッビュルルッ…
喉を鳴らしそれをライラが飲み込んで行く。
達したばかり、尚且つまだ出している途中だというのにライラは刺激を再開した
乱暴に唇を上下させ搾り取るように動かす
「んぐっんぐっ…んごぉ…んん…!」
「ライラっそれマズッ…」
もう数回擦られたらあうとだった、といったところでライラがモノを解放する
「んふー、ごしゅじんのせーえき濃い〜」
ろくに呼吸をできず酸欠なのか頭の回っていなさそうな呂律と目でそう溢した
「ライラ、よしよし…」
初めて会ったときそうしたように頭を撫でる
ライラはそれに気持ち良さそうに目を閉じ水の波紋を体に受けながら暫し精液の味と頭に置かれた手を楽しんだ。
そんなこともつかの間、ライラがギリギリで寸止めした竿はいきり立ち次の刺激を待ち望む
それを思いだし幼い顔で意地悪く微笑む
「ごしゅじんのおちんちん元気だねぇ…」
そういって岩場に座る俺をライラが押し倒した
寝そべる俺の上にライラが跨がる
「体、冷えちゃったね…暖めないとお腹壊しちゃう…」
そういい水ではない液体で濡れた秘所に亀頭を宛がう
「いくね御主人様、いい?」
「ああ、受け止めてやる」
「…うれしいなぁ、うッんんん…!!!」
宛がった亀頭を一気に腰をおとし受け入れる
真の意味で受け止めているのはどちらかと言えば俺よりライラの方であろう
「痛く…ないッ…のかッ?」
ライラが腰を振るリズムに合わせて言葉が途切れる
「んッ、ふっ、ぁん…大丈、夫みたい…き、きもちいよっ♪」
なんども抽挿を繰り返す。不完全ながらインプに近いせいか、魔物なら皆そうなのか
ライラの膣はキツく締め付けそれでいて軟らかく絞るように蠢く
「いッ…きそ…んっ、ふっ、んんっ♪」
口から喘ぎ声とともに漏れた言葉に興奮しこちらも下から突き上げる
「ふっ…ほらっ…イッても、良いぞッ…?」
こちらもそろそろ限界が近づく
「はんッ…んっあんっ!やぁっまだァッ!!」
「何ッ…がだッ…?」
「んっ、っひゃん!…まらイかないもん、んっ!!…ごしゅじんと、ぁんっ…いっしょにイクのっ!!」
乱れに乱れ灰色の髪を振り乱しながらいわゆるトロ顔というのが正しいか、焦点の合わぬ呂律の回らない口調でうわ言のように洩らす言葉が俺を限界へ導く
「可愛いやつめっ…良いぞっイクからな…!!いっしょにイクぞ!!」
「うん…あぅん!うんっ!イくのっ…いっしょに…イクよおっ!!」
「くぅっ、出すぞッ」
ビュルルッビュルッビリュルルルルッ
「ふぁ、んんんんんッッッ!!!?」
ビクン…ビクン…大きく痙攣を起こしライラは絶頂を迎えた
と同時にこちらも溜まった欲望を全てライラに吐き出した。
ライラが虚ろにこちらをみる
「えへへ…これでホントにごしゅじんさま、だねぇ…しあわせぇ…」
ライラはこの幸せをリーゼやヴェルエ、自らの母も味わったのだろうか?と考えた。
「ああ。俺が、お前のご主人様だ…」
暫くふたり倦怠感に微睡(まどろ)みそしてソレは起きた
「え、なに…これ…!?」
驚きに声を挙げるライラ、その声に俺もまた驚きライラを見る
ライラの身長が伸びていたのだ。
「お、おお…すっげぇ…」
「で、でも御主人様っ」
自らの変化が何かおかしいことに気づいたライラが不安そうに問う
「何か、変じゃない…?インプでもリリムでもないし…これって…」
どの魔物ともにつかない特徴を彼女は持った、いや。混ざりすぎてどれが近いのか分からないと言うのが正しいか。
その背に生える翼は少し小さいがドラゴンのように力強く紅い。
その身はサキュバスやリリムのように豊満で艶かしく。
肌は浅黒く月に照らされ輝く銀の髪がよく似合う。
そして頭には少し上に曲がった角が二本。
「ライラ、どうなっちまったんだ?」
綺麗にまとまった変化だったがいまいちどの魔物が近いのか分からない
ドラゴンのようでありサキュバス種のようであり
ダークエルフのようでありまたインプのようでもある
「分かんないよ、どうしたら良いのかな…」
戸惑い、問うが。答えは見えない。
「ライラさ、魔王の娘は姿が変えられるんだろ?思い浮かべて見ろよ、今のお前が成りたいもの」
ライラの今の状況がどうしてこうなったのかは分からない、が
きっとなりたいものに成る力がいまのライラにはある。直感でそう感じた。
「あたしの…なりたいもの…あたしは、今…」
ライラは目を閉じて息を吸い込んだ。
するとライラにまた変化が表れた。
今度はその変化の過程をしっかり見届けた
翼は赤紫色のコウモリ羽に、肌は健康的な白へ。身長も少し縮み髪は灰色へ。
「エヘヘ、戻っちゃった…」
彼女はインプに戻った、ライラの在りたい姿なのだろう
「でも、今までとは少し違うな…」
「足手まといにはなりたくないからね、御主人様に魔力もたぁーっぷり頂いたしね?」
違いが分かりづらいがライラから感じる雰囲気というか感じが変わった
確固とした存在感を感じる、これが魔力の増加の影響なのか
「アークインプってやつか?」
「そうなんじゃない?」
悩みの種が消えたせいか、インプとして完全になったからか、またライラは軽いノリになった
少し残念ではある
しおらしいライラも良かったな…などと考えていたせいでライラの顔が目の前にあることに気がつかなかった
「…御主人様さ」
ズイとこっちに寄ってくる
「なんだよ?」
「キス…」
きす?鱚?
「キースー、まだしてない!!」
ああ、キス…か何だか自らの思考能力の低さに可笑しく思う
「ん、すまんすまん」
今にもキスしてしまいそうな距離、してしまう訳だが
目を閉じたのは俺、唇を重ねてきたのはライラ
これではどちらが主人なのかわからないな
「んっ…ふっ、ん…」
どちらのかわからない息づかい
しばらくして二人は顔を離した
「正に誓いのキスだね」
月を背に笑うライラの顔は少し赤くなっていた
「ああ、そうだな。これからも、よろしくなライラ」
「うん、御主人様がくれたこの名前と共に、着いてくよ」
「っくしゅん、ああーっすまん、ムードもへったくれもないが流石に寒い」
二人は水辺で真っ裸だ、風邪を引いてしまう
ソレをみてくすりと微笑いライラが立ち上がる
「帰ろっか」
「真っ裸でか?」
「バカ御主人め」
俺たちは服を着て宿屋に帰ることにした
ーーー???ーーー
二人の男が月の照す教会の広場に歩いていく
「良いところだなここは」
「そうでしょう?出来れば旅の方、我々に力を貸して頂けませんか」
「やだ」
露骨に嫌そうな顔をして即答した
「んなっ、いやそう言わずにお願いしますよ…」
慌てるメガネの男
「報酬次第だな」
そう付け加えた、よほど戦力が欲しいらしい
「武器を差し上げます。それもこの世に数本あるか無いかの銘剣をね」
貰えるものは貰っておく
「しかたねぇ、今回だけだぞ。俺は仲間との合流が最優先なんだからな」
「心得ております」
to be nantoka...
衝撃の告白。言い回しを聞くに本人も知らなかったみたいだが…
「どういう…ことだよ?」
「…あのね…?」
ーーーエトリアギルドーーー
『ん、待たせたな。アールグレイでいいか?ん、気をつけろ、熱いぞ?』
クロードはライラに紅茶を持ってきた
『で、どうした。少し様子が変だが…?』
こくりと頷きポツリと話始める、昨日には伝えなかった事実を
『純粋な魔王の娘には特殊な力が宿る…』
『純粋な魔王の娘の力?』
聞き慣れない単語にクロードが聞き返す
『そう、あの人は言ってた。魔王の娘、その力故に姿形は様々でサキュバスからのスタートも居るらしいけど最終的に皆姿はリリムに落ち着くらしいの…』
『じゃあ、お前さんも?』
『そこなの、少なくとも魔王の娘にはインプからスタートしてインプのまま30年以上過ごす前例はない…あたしは出来損ないみたい』
言ってライラは顔をふせる
『ふむ、だがアイツが、リリーがお前さんのことを出来損ないと言ったわけではあるまい?あいつは口は悪いが冷たい人間…いまは魔王か、ではないと思ったが』
ライラはこくりと頷き続けた
『馬鹿みたいなのはわかってる。でもその事実を知らず自分がインプなことに悩み、今度はインプですらない事にまた悩み、リリムになれないことに劣等感を感じちゃう』
天井を見上げ呟くように言う
『あたしはどうすればいいんだろ…インプですらないなんて…魔物自体の出来損ないだったなんてね…』
暫しの沈黙、後にクロードが口を開いた
『なぁ、インプですらないってんならまずインプになってみたらどうだ?』
ライラは驚いてクロード見た
『…どういうこと…?』
『簡単なことさ、魔物という種において不完全なら今一番近い魔物の真似をすればいい』
いままでのお前さんのように、と付け加えた
『一番近い魔物の真似…インプ…契約?』
ハッと気がつく、自らが主人と呼ぶものを口で慰めたあとの高揚感を
『そういうこと、まぁあんま悩んでもしかたないさ。完璧なんかない。どっかしら欠けてる方が案外良さげに見えるもんさ』
そういって自らに持ってきた紅茶を啜った
そして前を見た、ソファにはもうライラは居なかった
ーーー宿の前ーーー
「ってことなの、だから」
ライラの言葉を先回りする
「俺と契約して何かしらの変化がほしいと」
「そう、勿論それだけじゃないんだけど…ゴニョゴニョ…」
なにかモゴモゴ言ってるがよう聞こえん
「ん?どしたよ?」
「い、いやっなんでもないっでっす!!」
何で敬語、でも緊張してるのはわかる
今までのがっつき様はもしかしたらインプとしての自覚からなるものだったのかもしれない
勿論真実は本人の心のなか…いや本人にも分からないかもしれない
「…で、御主人はいつ襲ってくれるの?」
上目遣いの涙目、がっつかないライラもまた可愛いな
風に靡く肩まで伸びた灰色の髪、色白だが健康的な肌。
臍を出すデザインのワンピースに包まれた体は華奢で壊れてしまいそう
赤い瞳は潤んでこちらを見つめる。
「人目につかないところまでは我慢するさ…」
俺たちは手を繋いで歩き始めた
ーーーヘラ湖ーーー
しばらく二人で歩いたところ湖に出た
まだ冬場だったはずだがやはり寒くはない
ここで色々することにした
チャプ…いつの間にかライラは裸で湖に入っていた
「来てよ、御主人」
「様をつけろよ使い魔」
「えへへ、怒られちゃった。ちゃんと契約したら様をつけてあげる」
ま、怒ってるわきゃ無いんだがな。本人も分かってるらしい
「…前戯はいるか?」
「んー、まずは口でするね…あの時みたいに」
幼く少し顔を赤らめて微笑う、その顔に男としてはグッと来る
「じゃ、頼むよ…」
湖の岩場に座りライラが膝のあいだに顔を埋める
「誓いのキッス、なんちゃって…んっ」
小さく微笑み股間のモノに唇を当てた
そのままチロチロと小さい舌で舐め回す
「ん、んむレロ…ちゅ、んちゅる」
竿の付け根から上がっていき、カリを丹念に舐め快感を高めるように舌を動かす
「むぐ、ちゅっ…ぇろれろ…」
裏筋にキスをして吸いつき鈴口に舌を僅に潜らせグリグリと刺激した
「えぁ、ろぉ?きもひいい?」
「うっ、くぅ…ああ、ヤバいわ」
その言葉に満足そうにし、更に刺激を続ける
こんどは亀頭をくわえ少しづつ喉奥へと飲み込んでいく
「はむ、んっんっ…んぐぅじゅっじゅる…」
喉の圧迫感と暖かさ、擦れ具合に思わず達してしまう
ビュルルッビュッビュルルッ…
喉を鳴らしそれをライラが飲み込んで行く。
達したばかり、尚且つまだ出している途中だというのにライラは刺激を再開した
乱暴に唇を上下させ搾り取るように動かす
「んぐっんぐっ…んごぉ…んん…!」
「ライラっそれマズッ…」
もう数回擦られたらあうとだった、といったところでライラがモノを解放する
「んふー、ごしゅじんのせーえき濃い〜」
ろくに呼吸をできず酸欠なのか頭の回っていなさそうな呂律と目でそう溢した
「ライラ、よしよし…」
初めて会ったときそうしたように頭を撫でる
ライラはそれに気持ち良さそうに目を閉じ水の波紋を体に受けながら暫し精液の味と頭に置かれた手を楽しんだ。
そんなこともつかの間、ライラがギリギリで寸止めした竿はいきり立ち次の刺激を待ち望む
それを思いだし幼い顔で意地悪く微笑む
「ごしゅじんのおちんちん元気だねぇ…」
そういって岩場に座る俺をライラが押し倒した
寝そべる俺の上にライラが跨がる
「体、冷えちゃったね…暖めないとお腹壊しちゃう…」
そういい水ではない液体で濡れた秘所に亀頭を宛がう
「いくね御主人様、いい?」
「ああ、受け止めてやる」
「…うれしいなぁ、うッんんん…!!!」
宛がった亀頭を一気に腰をおとし受け入れる
真の意味で受け止めているのはどちらかと言えば俺よりライラの方であろう
「痛く…ないッ…のかッ?」
ライラが腰を振るリズムに合わせて言葉が途切れる
「んッ、ふっ、ぁん…大丈、夫みたい…き、きもちいよっ♪」
なんども抽挿を繰り返す。不完全ながらインプに近いせいか、魔物なら皆そうなのか
ライラの膣はキツく締め付けそれでいて軟らかく絞るように蠢く
「いッ…きそ…んっ、ふっ、んんっ♪」
口から喘ぎ声とともに漏れた言葉に興奮しこちらも下から突き上げる
「ふっ…ほらっ…イッても、良いぞッ…?」
こちらもそろそろ限界が近づく
「はんッ…んっあんっ!やぁっまだァッ!!」
「何ッ…がだッ…?」
「んっ、っひゃん!…まらイかないもん、んっ!!…ごしゅじんと、ぁんっ…いっしょにイクのっ!!」
乱れに乱れ灰色の髪を振り乱しながらいわゆるトロ顔というのが正しいか、焦点の合わぬ呂律の回らない口調でうわ言のように洩らす言葉が俺を限界へ導く
「可愛いやつめっ…良いぞっイクからな…!!いっしょにイクぞ!!」
「うん…あぅん!うんっ!イくのっ…いっしょに…イクよおっ!!」
「くぅっ、出すぞッ」
ビュルルッビュルッビリュルルルルッ
「ふぁ、んんんんんッッッ!!!?」
ビクン…ビクン…大きく痙攣を起こしライラは絶頂を迎えた
と同時にこちらも溜まった欲望を全てライラに吐き出した。
ライラが虚ろにこちらをみる
「えへへ…これでホントにごしゅじんさま、だねぇ…しあわせぇ…」
ライラはこの幸せをリーゼやヴェルエ、自らの母も味わったのだろうか?と考えた。
「ああ。俺が、お前のご主人様だ…」
暫くふたり倦怠感に微睡(まどろ)みそしてソレは起きた
「え、なに…これ…!?」
驚きに声を挙げるライラ、その声に俺もまた驚きライラを見る
ライラの身長が伸びていたのだ。
「お、おお…すっげぇ…」
「で、でも御主人様っ」
自らの変化が何かおかしいことに気づいたライラが不安そうに問う
「何か、変じゃない…?インプでもリリムでもないし…これって…」
どの魔物ともにつかない特徴を彼女は持った、いや。混ざりすぎてどれが近いのか分からないと言うのが正しいか。
その背に生える翼は少し小さいがドラゴンのように力強く紅い。
その身はサキュバスやリリムのように豊満で艶かしく。
肌は浅黒く月に照らされ輝く銀の髪がよく似合う。
そして頭には少し上に曲がった角が二本。
「ライラ、どうなっちまったんだ?」
綺麗にまとまった変化だったがいまいちどの魔物が近いのか分からない
ドラゴンのようでありサキュバス種のようであり
ダークエルフのようでありまたインプのようでもある
「分かんないよ、どうしたら良いのかな…」
戸惑い、問うが。答えは見えない。
「ライラさ、魔王の娘は姿が変えられるんだろ?思い浮かべて見ろよ、今のお前が成りたいもの」
ライラの今の状況がどうしてこうなったのかは分からない、が
きっとなりたいものに成る力がいまのライラにはある。直感でそう感じた。
「あたしの…なりたいもの…あたしは、今…」
ライラは目を閉じて息を吸い込んだ。
するとライラにまた変化が表れた。
今度はその変化の過程をしっかり見届けた
翼は赤紫色のコウモリ羽に、肌は健康的な白へ。身長も少し縮み髪は灰色へ。
「エヘヘ、戻っちゃった…」
彼女はインプに戻った、ライラの在りたい姿なのだろう
「でも、今までとは少し違うな…」
「足手まといにはなりたくないからね、御主人様に魔力もたぁーっぷり頂いたしね?」
違いが分かりづらいがライラから感じる雰囲気というか感じが変わった
確固とした存在感を感じる、これが魔力の増加の影響なのか
「アークインプってやつか?」
「そうなんじゃない?」
悩みの種が消えたせいか、インプとして完全になったからか、またライラは軽いノリになった
少し残念ではある
しおらしいライラも良かったな…などと考えていたせいでライラの顔が目の前にあることに気がつかなかった
「…御主人様さ」
ズイとこっちに寄ってくる
「なんだよ?」
「キス…」
きす?鱚?
「キースー、まだしてない!!」
ああ、キス…か何だか自らの思考能力の低さに可笑しく思う
「ん、すまんすまん」
今にもキスしてしまいそうな距離、してしまう訳だが
目を閉じたのは俺、唇を重ねてきたのはライラ
これではどちらが主人なのかわからないな
「んっ…ふっ、ん…」
どちらのかわからない息づかい
しばらくして二人は顔を離した
「正に誓いのキスだね」
月を背に笑うライラの顔は少し赤くなっていた
「ああ、そうだな。これからも、よろしくなライラ」
「うん、御主人様がくれたこの名前と共に、着いてくよ」
「っくしゅん、ああーっすまん、ムードもへったくれもないが流石に寒い」
二人は水辺で真っ裸だ、風邪を引いてしまう
ソレをみてくすりと微笑いライラが立ち上がる
「帰ろっか」
「真っ裸でか?」
「バカ御主人め」
俺たちは服を着て宿屋に帰ることにした
ーーー???ーーー
二人の男が月の照す教会の広場に歩いていく
「良いところだなここは」
「そうでしょう?出来れば旅の方、我々に力を貸して頂けませんか」
「やだ」
露骨に嫌そうな顔をして即答した
「んなっ、いやそう言わずにお願いしますよ…」
慌てるメガネの男
「報酬次第だな」
そう付け加えた、よほど戦力が欲しいらしい
「武器を差し上げます。それもこの世に数本あるか無いかの銘剣をね」
貰えるものは貰っておく
「しかたねぇ、今回だけだぞ。俺は仲間との合流が最優先なんだからな」
「心得ております」
to be nantoka...
14/02/28 01:23更新 / キムカヤ
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