連載小説
[TOP][目次]
18
ある時は卓球だった。
またも無骨なビルのエレベーターに乗り込み、コン、カコンと小気味よい音が響く空間へと辿り着く。
正直、俺の方が上手いゲームを持ち掛けられ「ホントにいいのか?」なんてことを聞いたが……

「そんなこと言ってたら、ボクは一生君に勝てないじゃないか」

なんて返される。
そして、互いにジャケットをハンガーにかけ、ワイシャツ姿で軽く打ち合い、ポイント制で練習するものの……

「うぅん、流石に卓球だと君に分があるようだね」

「ボクもなかなかに上手くなったとは思っていたのだけど……それでも先輩さんには敵わないなぁ」

やはり、俺の方に分があって、だいたいのゲームは取れてしまった。
とはいえ、薫の上達具合も尋常ではなく、気を抜いてプレーをしたら負けてしまいそうなぐらいには実力差が無くなっていた。

「ふぅ……本気でやると思いのほか汗ばんでしまうね、ほら見て、ワイシャツが透けてしまいそうだよ」

自然と話し掛けるような声。
その言葉に視線が導かれ……確かに薄っすらと透けたワイシャツ、その奥にブラジャーの中に押し込められた乳肉が、見えてしまう。

「それに中の熱気も籠るから……ちょっと、ボタンを外させて貰うね」

「ふぅー……色んなところが汗ばんでしまって……とりあえずハンカチで……」

プチンと外したボタンから、むわぁ……と蒸気が湧いた、気がした。
意識的か、無意識か、分からかなかったが……膝に手を当て、やや屈んで、ハンカチで首筋を拭う姿があまりに扇情的で、目に焼き付いてしまう。
肌蹴たワイシャツから覗く深い谷間の始まり、じっとり汗ばんだ腋、妖艶に汗が滴る首筋、透けるブラジャーの色……

「……あぁ、もうこんな時間か、それじゃあ賭けをしようか」

「でも……流石にボクと先輩さんとの間にはかなりの実力差があるから、出来ればハンデが欲しいな」

「そうだね、ルールは4ゲーム先取で……」

そして、汗の香り。性欲が湧き上がってしまう、あの匂い。

そんなフェロモンを発してるとは思えない、滴る汗すら爽やかに感じる立ち振る舞いと、顔の良さ。
だから、互いに汗ばんでいるのを意に介さずに近づいてきても、離れる選択肢が思い浮かばずに……至近距離まで詰められ、ずいと顔を寄せられる。

「ハンデとして、ボクに2ゲーム欲しいんだけど、どうかな?」

何度も魅了されたあの匂いに包み込まれ、何度も屈服させられた赤い瞳に覗き込まれる。

……正直、2ゲームのハンデでも勝てない訳ではない。むしろ実力をしっかり出せれば、こちらが勝つ可能性の方が高いだろう。
けれども……

「……もし、ハンデをくれたら、良いことを沢山してあげるからさ」

「ふふふっ……ボクの汗の匂いが好きなんだろう?今すぐ抱きついてたっぷり吸いたい、甘えたい、なんて考えてるのは分かってるよ……♡♡ハンデをくれたら、その願いを叶えてあげようじゃないか……♡」

その先に、待ちきれないほどのご褒美をぶら下げられてしまったら、話は別。

「大丈夫、たった2ゲーム……ボクが君から2ゲーム取れたことなんて、そんなに無い……そうだっただろう?」

「仮に負けてしまったとしても、ボクも鬼ではないからね、命令と称して、君をあまーく抱きしめて身も心もトロトロに溶かしてあげるからさ……♡♡もちろん、マゾっ気もたっぷり満たしてあげよう……♡♡」

寄せられた顔は、正面を通りすぎ、耳元近くに唇を合わせられる。
そこから吹き込まれた囁きは、理想的すぎて欲望が膨らんでしまう。早く、はやく、ソレになりたい、と……

「あははっ♡流石は先輩さんだね、後輩の言う事を聞いてくれる優しい先輩さんだ」

そんな想いが溢れてしまったのか、いつの間にか返事をしてしまったようで

「それじゃ、前払い、をしてあげようか」

気が付いたら、じっとりとした汗が染みた、ぱつぱつのワイシャツが眼前に広がっていて、その奥に透けた密度たっぷりの乳肉が見えて……

「ほぉら、ぎゅー……♡♡」

幸せな弾力が、顔いっぱいに押し付けられた。

「ふふふっ……ボクのおっぱい、いつもよりじっとり汗ばんで、甘ったるいだろう?練乳よりも甘くて濃厚な匂いが、脳に入り込んで……♡」

「ほら、遠慮なんてしなくいいんだよ?好きなだけ深呼吸しようじゃないか……♡♡ボクだって、こうして君の匂いを堪能してるからお互い様さ……♡♡」

「はい、吸って〜……吐いて……♡もっと吸って……吐いて〜……♡♡」

弾力たっぷりの乳肉に顔を埋め込まれ、甘いフェロモンがたっぷり籠った密室へと閉じ込められてしまい……簡単に脳が蕩けてしまった。とろり、と。火で炙ったチーズのように。
じくじくと疼く股間の膨らみが、無視できないぐらい膨張してきて、ひと刺激あれば臨界点を迎えられそうなところで

「……はい、前払い分はコレで終わり」

パッと放され、終わりを告げられ

「それじゃあ、早速始めようか」

平然とした様子で、開始の合図を言われてしまう。

もう、どういうつもりかは分かっていた。色欲で弱らせて勝とう、という魂胆なのは。
それが分かっていても、火照った頭は、さっきの事ばかりを反芻してしまう。
あの匂いをもっと……♡汗ばんだ身体をもっと……♡なんで射精させてくれないっ……♡

そんな欲望をぐつぐつと滾らせつつも、スマッシュを打つ度に揺れる胸を視界に入れないよう、何とか、何とか集中して1ゲームを死守したものの

「流石は先輩さんだね、対策も考えていたんだけど、キッチリと対応されてしまったよ」

「……ねぇ、どうやったら、君を崩せることが出来るのかな?何度打ち込んでも、丁寧に丁寧にカットして返して……そんなことされたら、ボクは困ってしまうよ……♡あんなに動かされたから、さっきよりも汗ばんで、胸の中も……ほら、こんなにじっとりと籠ってしまった……♡♡」

サイドチェンジの隙を突かれ、また抱き寄せられる。
プツンと解かれた第二ボタン、そこから広がった乳肌からは籠った匂いが漂って……じく、じく、と欲望が疼く。
抱きつきたい、顔を埋めたいっ……♡という思いが膨らんで、身動き取れなくなる前に、離れようと心掛けるも

「あぁそうだ、お礼をしなくちゃいけなかった、2ゲーム分のお礼、たっぷり愉しんでね♡♡」

まさか、もう一回されるなんて思ってなくて、後頭部に回されてた腕から逃れられず、そのままぎゅっと深く抱きしめられてしまった。
先ほどよりも強く、早く沈めっ、と言わんばかりに力を籠められ、ずぶずぶと沈んで胸奥の甘ったるい匂いで燻されて……
じっとり籠ったフェロモン。男を狂わす匂いが脳いっぱいに広がり、前立腺がキュンキュン疼いて……♡

「くくくっ……どうしたのかな?顔がとろんと蕩けて、覇気が無くなってしまっているよ?」

解放された頃には視界が薄ピンク色に染まってしまい、目の前で勝気に微笑む薫に……勃起が収まらなくなってしまった。
淫欲にまみれた妄想が頭の大半を支配され、我慢汁がぴゅくぴゅくと溢れ、パンツの中が濡れてしまうほどに。

「あはっ♡何やら注意力散漫になっているね、視線はボールに合わせないとダメじゃないか……♡」

ゆさっ……♡ゆさっ……♡
たぽん……♡♡

どれだけ集中しようと努めても、動く度に揺れる胸、その奥に透ける黒色のブラジャーに目を奪われ、汗ばんだ肌に意識が囚われる。
わずかに漂ってくる汗の甘い香りが、脳を疼かせ、股間に響く。
カンコン、カンコンと小気味よく跳ねる球の音の途切れが、次第に早くなっていって

「ふぅ、何とか1ゲーム取れることが出来たよ、これでボクはあと1ゲーム取れば良くて、君は3ゲーム取らなければならない」

「でーも……」

あっさりと1ゲームを取られてしまう。それでもまだ、夢うつつのまま。
もはや、この勝負が前戯のように思えて、またもサイドチェンジでこちらに近寄ってくる薫から、逃れるどころか自ら近寄って

「ぎゅー……♡♡」

また抱きしめられる。

「……逆に考えてみなよ?君は後1ゲーム取られたら、ボクとの甘い蜜月を過ごすことが出来るってことだよ?こうやって抱き合って、いい思いをたっぷり味わう時間を……♡」

さっきよりもじっとりと湿ったワイシャツの膨らみ。
「早くシようよ♡」と言外に伝えてくるかのように、鼻腔に甘いフェロモンが我が物顔で侵入して、脳をミルク漬けにしていく。
ドクンドクンと睾丸がフルに充填され、あまりの射精欲で理性が決壊してしまい、みっともなく腰を押し付けてカクカク震わせようと……した瞬間に

「……ほら、まだ勝負は終わってないさ、お楽しみはこの後に、ね……♡」

また、すんでのところで解放されてしまう。
……もう勝負は付いていた。フェロモンたっぷりの汗で、強制的に発情期を迎えさせられ、完全に集中力を欠いた状態で勝てる訳も無く

「はぁー……今回はボクの勝ち、だね、ハンデ有りだけど勝ちは勝ち、ボクの言いなりになって貰おうか」

残る1ゲームも取られてしまった。
そして、コン、コン、コン……と卓上に残されたピンポン玉の音を置き去りにして、ヘリをなぞりつつコチラ近寄ってくる薫に呆然と見惚れて……

「それじゃあ……ほら、景品の抱き枕として、ぎゅぅっと抱きしめさせて欲しいな♡♡」

まるで、待望のクリスマスプレゼントを目の前にした少年のように、愛嬌たっぷりの満面の笑みで、両腕をいっぱいに広げて待ち構えられる。
そんな、期待が詰め込まれたポーズをされてしまっては、大好きな薫に応えたいと、そのままたっぷりあの匂いを堪能したい……♡と、身体が勝手にフラフラ動いて

むぎゅぅ〜……♡♡

「くふっ……♡そうそう、身体がぴっちりと密着し合うように、思いっ切り抱きしめて……匂いもたっぷり堪能していいさ……♡♡」

じっとり汗ばんだ双乳に、顔を遠慮なく埋め込んで、抱きついてしまった。
生殖本能を狂わすミルク臭が、じくじくと脳を削り取っていき……おっぱいの一番奥、外気に触れずに籠り切った純度100%の乳汗フェロモンをめいっぱい吸い込んで、全身が痙攣するほどの快感に襲われるのが、ひどく気持ちいい……♡

「ここも我慢しきれ無さそうだね……♡早く二人きりのとこに行って、外聞も気にせずにヘコヘコしたい、大好きな汗の匂いをオカズに射精したい……そう思ってるんじゃないかな?」

スリ……と微かに触れた太ももの感触だけで、びくんっと身体が震えて、うぁっ♡っという声が喉奥から漏れ出てしまう。

「あはっ♡可愛い返事をありがとね♡♡じゃあ、早速連れ込んであげるよ……♡ここのエレベーターもホテルに直結しているから、そこで長い時間を過ごそうじゃないか……♡」

そのままエレベーター内でも、ひたすら抱きついて堪能してしまった。

「……もう我慢なんてしなくていいんだよ♡♡好きなだけ抱き付いて、欲望を吐き出してしまおう……♡♡ボクの匂いをオカズに、沢山びゅーびゅーしていいよ……♡♡」

くんくん、と嗅ぐたびに、我慢汁がぴゅるり、ぴゅるり、と無尽蔵に吐き出て、終わりのない甘イキオナニーを堪能できてしまい、甘えるように腰を押し付けて……びゅるるる。

「ふふふっ……♡♡目的地に着くまで少々時間があるからね、ボクも手伝ってあげるよ……♡♡」

時に、すべすべの手で優しく撫で扱かれて、時にむっちりした太もも感触で圧し潰されて……至福の射精を何度も堪能し……♡

到着をつげる音が鳴り響くと、現れたのは……どこかも分からないホテルの一室。
その中を歩み、シャワーも浴びずに真っ直ぐベッドに向かい、フェロモンの香水を振り撒きつつ、寝転がった薫に

「ほぉら、おいで、ボクの可愛い抱き枕さん♡」

両腕を広げられ、愛嬌たっぷりに誘われる。
その行為に抗うことすら考えず、一回り大きな身体にぽすんと身体を沈めてしまった。
ぎゅぅぅ……と鼻先がワイシャツ越しの谷間にどこまでも沈んでいき、身体全体もじっとりと熱を帯びた女体に沈んで……極楽の泥沼に沈んで沈んで……びゅるるる……と精液が漏れ出てしまう。

「さて、と……今日は先輩さんに、ボクの匂いを覚えて貰おうかな……♡♡心ゆくまで堪能させてあげるよ……♡♡」

ぽんぽん、と赤子をあやすように二回、後頭部を優しく叩かれたのをよく覚えている。
慈愛に満ちた行為が、心のタガを外してしまい、そのまま子供のように何度も胸に甘えて、脚に腰を押し付けて……♡

そんなひと時を味わっても、まだ終わらない。
今度は後ろから抱きつかれるような体勢にさせられ……ぷちん、と外れる音がしたかと思ったら、背中に当たる感触が重く、大きく、少し柔らかくなり

「もうちょっと待ってね……んしょ……」

ズルリ、と何かを取り出すような音が聞こえ……カンカンに頭が沸き立ってしまう。
もう、分かってしまったから、何を嗅がされるのか。

「ほら、見て見て、ボクのブラジャー……裏側がこんなにも濡れてしまっているね♡♡」

後ろからブランとぶら下げるように見せつけられるおっきなブラジャーの裏地。
クッション性の良さそうな生地が薄暗く変色していて……そこから、甘ったるいメスの匂いが漂ってくる。

「まあ、それも当然さ……♡この大っきなおっぱいから分泌された甘ったるい汗は、一滴残らず、このブラジャーが受け止めていたのだから……♡♡」

はぁはぁと荒くなる息を抑えられない。
こんなのを被せられたら、脳が真白く染まってイき狂うなんて分かりきっているから。

「これはハンデをくれた優しい先輩さんへのプレゼントさ……♡♡たっぷり顔をずっぽり埋めて、あまーい乳汗で脳まで犯されるといいよ……♡♡ココはボクが扱いてあげるから、君はひたすら汗ばんだブラジャーを堪能すればいいさ……♡♡」

もはや処刑、と称した方が相応しい行為なのに、ささやかなサプライズプレゼントを渡すように、こんなデカブラを被せられるなんてっ……あぁ、その柔らかそうな裏地が眼前に広がって……フェロモンで顔中が包み込まれてっ……♡♡あっま……♡♡

びゅーっ♡♡
びゅるるるっ♡♡

「あはははっ♡♡あっという間に出してしまったね♡♡ほんの数コキしてあげただけで、全身を震わせて……すっごく息が荒いけど大丈夫かい……♡」

「そんなにはしたなく吸ってしまったら、肺の中までぜーんぶ、この匂いで満たされておかしくなってしまうからね……♡♡だから、ちゃんと息を整えないと……脇腹をこちょこちょされても、我慢さ、がーまーん……♡♡」

口先だけは心配しつつも、症状を確実に悪化させようと、更にギュッとじっとり湿ったブラジャーを巻き付けて……脇や首筋をくすぐられて、呼吸を強制させられて、じっとり入り込む濃厚な乳臭に脳まで犯されつつ、手でねちっこく扱かれて……♡♡

びゅーっ♡♡びゅるる……♡♡

「あーあ……♡♡そんなに出したらダメなのに……♡♡ボクの乳汗が脳に染み付いてしまって、顔よりでっかいおっぱいに想いを馳せてマゾ妄想膨らませることしか考えられなくなってしまうのに……♡♡」

「ダメだよー……♡♡だーめ、がまんしないと……♡♡ブラジャーに負けたらダメさ、ボクのおっぱいフェロモンがいくら染み付いてるからって、前立腺疼かせてびゅーって射精なんかしたらダメだよ……♡♡びゅーっ、びゅーっ……♡♡は禁止さ♡」

「ほら、びゅーっ、びゅるる……♡♡」

びゅーっっ♡♡
びゅるる……♡♡

「……あはっ♡また出た出た……♡♡」

身を案じるフリをして着実に射精へと導く囁きに、身も心も侵され……。
もう、薬物に溺れた廃人のように、ふすー……♡と嗅ぐことしか出来なくなったのに……まだ終わらない。

「さてと、次はコレを嗅いで貰おうかな♡」

パッと、巻き付けられてたブラジャーが外され、一瞬だけ侵されてない空気が入ったかと思うと、すぐさまナニカで口と鼻を塞がれてしまう。
じっとりと湿って、ちょっと饐えて……強制的に脳が刺激されるような匂い。このままだと堪らなく病み付きになってしまいそうで、忌避感すら覚えるほどの……♡

「コレ、なんだと思うかな?ブラジャーの甘ったるい匂いと比べるとちょっと饐えて甘酸っぱいような……でも、クセになって、性欲が搔き立てられてしまう……違うかな?」

「正解は……ボクの靴下さ……♡そう、たっぷり動いたからじっとり汗ばんでいるだろう……?」

ビクンっ、とその答えに理性が反応し、反射的に拒絶しようとするも……心身はとっくに屈服しており、むしろ息を荒くしてしまう。
その毒が、全身に回ってしまい……

「くくくっ……♡普通なら、他人の靴下だなんて忌避感が働くはずだけど……ボクと君の相性はバツグンさ……♡♡もう、脳にキいてしまってるようだね……♡♡」

「おっぱいの匂いは、赤子をあやしたり、愛する人を抱きしめたり……そんな時に嗅かがせる、いわば甘く安心させて心を蕩かす匂いだけど、足の匂いというは、そういうモノじゃない……♡」

「だって、跪いて踏んづけられたりしないと嗅ぐことがないからね……だから、目的も違うのさ、こっちの匂いは屈服させて支配するためのフェロモン……♡♡」

屈服させるための匂い……その言葉が深層心理まで染み入り、じわじわと頭の中が染め上げられてしまう。
支配される、負ける、負ける〜……♡なんて、植え付けられたマゾ心が湧き上がって……

「足蹴にされてるって脳が認知して警鐘を鳴らすけど、ピンチの際に子を残すための生存本能も搔き立てられてしまい……理性がダメダメしても、脳が勝手に疼いて、屈服感、敗北感に呑み込まれて……♡♡」

本能が抵抗しようと働くも、ふすーっ♡と靴下を濾して入り込む空気は、脳を屈服させる足裏フェロモンたっぷりで……♡自我が削り取られるような背徳感で白い一戦がじわじわと昇り詰めてっ……♡

「イくっ……♡イっちゃう……♡♡靴下の匂いで屈服射精してしまうっ……♡♡うぅ〜……♡♡」

情けない代弁に思考がっ、やめっ……♡♡
あっ、ぅあっ……♡♡イくっ、屈服するっ、うぅ〜〜っっ♡♡

「びゅー、びゅるる……♡♡あはっ、射精してしまったね……♡♡ブラジャーで堪能した射精とはまた違った趣があって、とても良いモノだろう……?こっちも病み付きになりそうなぐらい……♡♡」

──なんて風に、完全に支配されて味わされた射精は、脳が弾けて止まらないぐらい激しく、背中が反りあがって呼吸を求めようとするも……入り込むのは饐えたフェロモン。
絶頂で弾けている脳に、追い打ちをかけるように、匂いが侵略してくる。

「まあ、こんなのクセにさせられたら、従属させられたも同然だけどね、蒸れた足裏を向けられるだけで、そのフェロモンの虜になって跪いてしまうのだから……♡♡」

想像しただけで、負けてしまう。
あのローファーを脱いで、蒸れた足を向けられながら「ほら、嗅いでいいよ」なんて言われたら、もう跪かない自信がない……♡

「ふふふっ……でもまあ、相手がボクだから安心だね♡そんな変態性癖植え付けられても、奴隷ごっこで可愛がってあげよう……♡♡足でナデナデしたり、汗ばんだ足裏で顔をぴちっと塞いでやったり……」

「ま、ホントにごっこ遊びかどうかは、分からないけど……♡」

くすくす、と静かに嘲笑されるのが、心を搔き立てる。
そんなことにされたら、もう、立ち直れない。

「おっと、息を止めようとしたらダメだよ……そんな反抗心が湧き上がらないくらい、これで負けさせてあげよう……♡♡」

そうして靴下も延々と嗅がされて、何度も激しい脳イキを味わされて……

「次はココを嗅いで貰おうかな……こーこ、ボクの腋だよ……♡♡」

「どうかな?ここからも濃い匂いを感じるだろう?生殖欲が疼いて、オスとして交尾することで頭がいっぱいになってしまう……いわゆる、メスの匂い……♡想い人を欲情させて、子種を搾り取るために発せられるフェロモンさ……♡♡」

「変態的な欲求が抑えられないだろう?あそこに顔を埋めたい、抱きつきたい、あのフェロモンを堪能しながらエッチしたい……って♡」

今度は、腕を上げ、じっとりと蒸れた腋を見せつけられる。
もう、薫の匂いならどこでも興奮してしまう……なんて確信してるから、全ての意識がその腋に向いてしまう。
でも、自らは動けない。完全に屈服した心身が、彼女からの命令を待ってしまうから。待てをされた犬のように。

「くくくっ……♡ほら、おいで、君はボクの抱き枕、どこで挟まれようと文句は言えないはずさ。例え、このムンムンとメスのフェロモンが漂う腋で、顔をきゅっと絞められてしまったとしても……♡♡」

その言葉が耳に入り、素直に従って顔を差し出し、籠った蒸気が漂う腋に……

「はい、きゅぅぅ……♡ふふふっ、ボクの腋がこんなにジトジト籠ってるとは思わなかったかな?心の準備が出来てなくて、あっという間に中てられてしまったね……♡♡メスの匂いに……♡♡」

絞められた瞬間、鼻腔に入り込む濃厚なメスの匂い。生殖欲を疼かせる純粋なフェロモン。
あんな、立ち振る舞いはイケメンで、気さくに接してくる彼女の腋が、オスを狂わせるためにじっとり籠っているなんて……そのギャップと股間に直にキく匂いが相まって……♡

「びゅるるる……♡♡あはっ♡♡また出してしまった……♡こんなことを続けられたら、匂いフェチの変態さんにされてしまうよ……♡ボクが少し汗ばんだだけで、淫らな妄想が止まらなくなる変態さんに……♡♡」

「でーも、今の君は抱き枕だからね、どこで挟まれようと受け入れるのが役目さ……ボクの匂いで頭をいっぱいにして幸せを堪能することしか許さないよ……♡」

それでもまだ許されない。許されないという名目で、好きなだけ快感を貪ることを許されるのが、あまりに理想的。
もうずっと、薫の匂いを嗅がされて、極上の射精を何度も味わって……ナメクジが絡み合うように体位も代わる代わるになり……

「すぅー……ふふっ、君の匂いも濃くなってきてるね、発情フェロモンたっぷりで子種が沢山溜まっていることを教えてくれてる、ボクに貢ぐための精液用意したからイジメてください〜って媚びているみたいだ……♡♡」

「おおっと、くすぐったいのかな?けど、ジタバタ動いたらいけないよ。ほら、ボクのブラジャーもあげるから、大人しくしておくんだよ……♡♡次暴れたら靴下を嗅がせるからね……♡♡」

互い違いになるように乗っかられ、しなやかな脚で絞められじっとり蒸らされつつ……股間を触られ、舐められ、擽られて……♡

「あはぁ……♡あぁ、濃いなぁ、とっても濃いよ……♡何度搾っても萎えずに、こんないやらしい匂いを放ってボクを誘惑するなんて……♡♡ホントにえっちな人だ……♡♡」

「おやおや、そんなとこで呻き声なんかあげたら子宮に響いてしまうじゃないか……♡♡まだ止めてあげないよ……♡♡ボクの身体に溺れてしまうまで、ずぅっと……♡♡」

顔に乗せられたブラジャーや靴下の匂いに脳が犯されたまま、ひたすらに快感でよがり狂わされ……

「ちゅぅ……じゅるるるっ……♡♡ぷはっ……あーあ、精液が止まらないね、ボクのフェロモンで脳が壊されてしまったようだ……♡♡このままだとベッドが汚れてしまうから、おっぱいの中にしまっておくね……♡♡」

「ふふっ……♡♡とぷとぷ……♡とくとく……♡♡かわいいなぁ……♡♡」

しまいには、全身が豊かな肉感と濃厚なフェロモンで包み込まれたまま、精液が止まらないナニをジトジトなおっぱいの中にしまわれ……もう、絶え間なく襲い来るオーガズムと、薫の匂いに魂まで犯されきってしまった。

そして、あの晩を過ごした後からは、ちょっと汗ばむことがあると……

「……嗅ぐかい?」

なんて誘われるようになってしまった。あぁもうだめだ、あの匂いが好物すぎて、最高のオカズすぎて、人生すら投げ出すドラッグで……♡
24/02/03 00:16更新 / よね、
戻る 次へ

TOP | 感想 | RSS | メール登録

まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33