後編・PanPanジパング
〇草食系
魔物二人がジパングについて話している。
魔物1「ジパングの男は草食系って言われてるけど、あれウソよね?」
魔物2「わかる」
魔物1(スキュラ)
「あいつら私を見るとヨダレたらしそうな目つきでじっと見てくるもの」
魔物2(クラーケン)
「私もこの前“君、美味しそうだね”って声かけられた」
─────────────────────────
〇慎ましい
男二人がジパングについて話している。
男1「ジパングの女がつつましいってウソだよな?」
男2(ジパング人)「斬り捨て御免って知ってる?」
男1「だって見ろよコレ。コレでつつましいなんて言えるか?」
そう言って男1はジョロウグモの挿絵を見せた。男2はため息をつき、
男2「あのな・・・それは夜、夫の前でだけ見せる姿だから」
男1「えっ!? 昼間、旦那がいないところではしぼむのか!?」
─────────────────────────
〇48の殺人技
ジパングには魔物を殺す48の秘伝があるという。
教団はその秘伝を学ぶため、凄腕の剣士を送り込んだ。
秘伝の48手を目の当たりにした剣士はすぐに自分たちの間違いを悟り、本国に手紙を書いた。
『我々は大変な思い違いをしていました
剣士ではなく格闘家を送って下さい』
─────────────────────────
〇トウキョー生まれ ブループラム育ち
時は現代、ジパング最大の都市トウキョー。
人々曰く、
『トウキョーは人が冷たい』
『人間の住むところじゃない』
雪女「やっとみんな、わたすがトウキョー生まれのシテーガールだって気づいたみてえだな」
♪野山の動物 だいたい友達
─────────────────────────
〇いま何してる?
龍の彼女に電話したけど出ないので、電話を切ったら少したってメールが来た。
『ごめん、お風呂入ってた。いま神と化してるから終わったら電話するね』
─────────────────────────
〇それが一番大事
Q.あなたが人生で一番影響を受けた本はなんですか?
形部狸「預金通帳」
〇それで一大事
Q.旦那さんは?
狸の夫「預金通帳」
─────────────────────────
〇Knock Knock タヌキ
―Knock Knock―
刑部狸「どちらさん?」
夫『あなたがもっとも愛する者です』
刑部狸「アホか。金は喋らんわ」
〇Knock Out タヌキ
さすがに金の方が大事と言われ腹が立った夫は、妻をギャフンと言わせようと頭をひねった。
―Knock Knock―
刑部狸「誰や」
夫『あなたをこの世で最も愛する者です』
刑部狸「アホか。そんなもんおらん」
夫『え?』
刑部狸「ウチは、一番大事な人ですら札ビラで頬ひっぱたいて言うこと聞かすような女や・・・そんな女、誰が愛するっていうねん・・・」
このあと滅茶苦茶ポンポコした。
─────────────────────────
〇虹の彼方には
―コンコン―
「はい、どなた?」
『となりの稲荷です』
「はて、なんの御用で?」
扉を開けると白無垢姿の稲荷。
「嫁入りに来ました」
「なんで!?」
「お天気雨が降ったので♪」
〇雨あがる
〜稲荷との事後〜
―コンコン―
「はい、どなた・・・?」
『従姉妹の妖狐です』
─────────────────────────
〇稲荷と妖狐の見分け方?
稲荷「語尾にアルとつけたら妖狐」
妖狐「語尾にドスとつけたら稲荷」
クロスカウンターが炸裂した。
─────────────────────────
〇稲荷と妖狐の見分け方・・・
稲荷「豊穣を司るのが稲荷」
妖狐「欲情を司るのが妖狐」
―もうちょっと具体的にお願いします―
二人「子作りが得意なのが{稲荷・妖狐}」
─────────────────────────
〇稲荷と妖狐の見分け方ァ!
稲荷と妖狐を見分けるなら、炒飯を作らせればいい。
炒飯をうまく作れなければ稲荷、
炒飯をうまく作れたら稲荷。
―妖狐は?―
妖狐は料理を作らない。
〇稲荷と妖狐の手料理
手料理を食べたいと頼んで、
「はい、いなり寿司です♪」
炭水化物を出すのが稲荷。
「で、できたわよ」
炭化物を出すのが妖狐。
─────────────────────────
〇王権神授説
二人の魔物が喧嘩した。
ファラオ「我こそが王だ!神がそう定めたのだ!」
龍「私はそんなこと言ってません!」
─────────────────────────
〇ペンは拳より強し
二人の魔物が喧嘩した。
オーガの一撃でラタトスクは大きなたんこぶを作った。
ラタトスクは去っていくオーガの尻に正の字を書いた。
─────────────────────────
〇なれそめ
結婚式において、二人の馴れ初めをぼかすことはよくある。
サキュバスの場合:
『新郎と新婦の馴れ初めは友人の紹介で――』(合コン)
グレムリンの場合:
『二人は共通の趣味で出会い――』(ネトゲのオフ会)
サテュロスの場合:
『星の数ほどある出会いの中から運命的な出会いを果たし――』(ナンパ)
コカトリスの場合:
『新郎の熱烈なアプローチにより――』(レ〇プ)
デュラハンの場合:
『職場同士の交流会で――』(戦場)
─────────────────────────
〇プロポーズ大作戦
既婚の魔物たちに質問。
Q.プロポーズの言葉はどんなでしたか?
ユニコーンの場合:
『ぼく、おおきくなったらおねーちゃんとけっこんする!』
ゲイザーの場合:
『ダイスキ デス ボクト ケッコン シテクダサイ』
つぼまじんの場合:
『女、犯ス アナ、イれル!』
アマゾネスの場合:
『我が夫(つま)となれ』
続いて質問。
Q.そのとき返事はなんと?
ユニコーンの場合:
『大きくなったらなんて、お姉ちゃんそんなに待てません!ぐふふ!』
ゲイザーの場合:
『キヒヒ、だったらお前の“大好き”なひとつ目を見ながら誓いのキスをしろ。キヒヒヒヒむぐぅ!』
つぼまじんの場合:
『ダレカー、タスケテー!(棒)』
アマゾネスの場合:
『誰かー!助けてー!!』
─────────────────────────
〇賢者の贈り物
あるところに清い関係のユニコーンのカップルがいた。
二人は聖なる夜、お互いに贈り物をした。
ユニコーンは彼に男性用貞操帯を贈った。
彼はユニコーンに童貞を殺す服を贈った。
─────────────────────────
〇愚者の行進
魔物と結婚する男はみんな愚か者だ。
だってみんな理性を奪われているもの。
─────────────────────────
〇必ずあたる
結婚はギャンブルだ、なんていう奴がいる。
俺に言わせりゃ結婚はギャンブルじゃない。
猛毒だ。
だってギャンブルには“はずれ”があるだろ?
─────────────────────────
〇心ない天使
ある既婚の魔物が言い寄ってきた男に対して、ゾッとするほど冷たい態度で追い返した。
それを目撃した夫は「あそこまで言うことはないじゃないか」と妻をたしなめた。
「だって・・・私の心はあなたに奪われてしまったんだもの」
─────────────────────────
〇合成精液推進委員会
人間の男性が分泌する自然精液は、魔物の健康に甚大な悪影響を及ぼすことを科学的に解明したのでここに報告する。
詳細は以下の通り。
・自然精液を摂取した魔物のうち、20%が体調を理由に仕事を辞める。
・自然精液を日常的に摂取する魔物のうち、50%以上が100年以内に健康上の理由で万魔殿へと去ってしまう。
・ベッドでの寝たきり生活を経験した魔物のうち、98%に自然精液の過剰摂取が認められた。
・自然精液を摂取する魔物のうち100%が、心から信頼していた上司や同僚・友人から『〇ね』『爆発しろ』などの心ない言葉をかけられた経験がある。
─────────────────────────
〇合成精液はいいぞ
合成精液には以下のような効用があります。
・合成精液を愛飲するデュラハンは、魔王軍の最前線で30年間精力的に働き続けています。
・アントアラクネの食事を合成精液に切り替えたところ、次の日には外に出て働き始めました。
・合成精液を口にするたび、夫への愛と感謝があふれてくる。
─────────────────────────
〇ボディーガード
ある男が野生の魔物に目をつけられ、幼馴染のサイクロプスにボディーガードを依頼した。
サイクロプス「私なんかより、もっと可愛い子か強い子に頼めばいいのに」
男「いや、お前が一番いいんだ。理由は聞くな」
サイクロプス「え・・・」
彼を狙っていた魔物がハーピー種だと知ったのは、結婚して子供が産まれた後の事である。
─────────────────────────
〇アイ スパイ
ある男が魔物に目をつけられ、クラスメイトのゲイザーにボディーガードを依頼した。
登下校の際は常にゲイザーが寄り添い、周囲を監視した。
男「さすが上級魔族のゲイザーだね。君にボディーガードを頼んで以来、いつも感じてた視線がぱったり消えたよ」
ゲイザー「へへっ、だろ?」
─────────────────────────
〇ある男がサイクロプスに言った言葉
「鏡はウソをつかない。だから安心していい。彼らは君を笑ったりしないから」
〇ゲイザーの場合
男「鏡はウソをつかないんだ。だから安心して目を開いてごらん。彼らは君を笑ったりしないから」
ゲイザー「ウソつき!デレデレしたアホみたいな顔で笑ってんじゃねーか!」
男「いまは顔をまっ赤にして怒ってる」
─────────────────────────
〇子供は何人ほしい?
オーク「野球チームが組めるくらい」
ゴブリン「サッカーチームが組めるくらい」
ケンタウロス「ポロのチームが組めるくらい」
―ケンタウロスさん、それ、どっち?―
※ポロ:馬に乗って行なう球技。人間1人につき4頭の馬が必要。
─────────────────────────
〇こどもはどれくらいほしい?
スライム「たくさん」
バブルスライム「いっぱい」
クイーンスライム「プールいっぱい」
─────────────────────────
〇あるいは欲望で一杯の海
魔界の遊園地に、何かを叫びながら飛び込むと叫んだ物で一杯になるプールが設置された。
最初に飛び込み台に立ったのはサテュロス。
彼女は「ワイン!」と叫びながら飛び込み、ワインで一杯のプールを楽しんだ。
そのうち次の人の順番が来たが、サテュロスは酔っ払って出ようとしない。
飛び込み台に立ったバフォメットはかまわず「ホルミルク!」と叫んで飛び込み、サテュロスは全身からミルクをしたたらせながらプールから上がった。
そのうち次の人の順番が来たが、バフォメットはミルクを飲み、かつ浴びるのに夢中で気づかない。
飛び込み台に立った形部狸は構わず「金貨!」と叫んで飛び込み、バフォメットは口から金貨を吐き出しながらプールから上がった。
やがて次の人の順番が来たが、形部狸は恍惚の表情で金貨とたわむれ出ようとしない。
飛び込み台にサキュバスが立った瞬間、形部狸はすごい勢いでプールから飛び出した。
「〇ーメン!」
─────────────────────────
〇ゴーレム最終チェック
3体のゴーレムを前に、男が出荷前の最後のチェックをしている。
「この試験はお前たちがどんな嗜好を持っているか調べるテストだ。興奮したことを感知したらアラームがなるからな」
そう言って彼は一枚の絵を見せた。絵には筋骨隆々のたくましい男が描いてあった。
ビービービー!
左のゴーレムのアラームが鳴った。
「よし、ではお前の派遣先は炭鉱街だ」
左のゴーレムは嬉しそうに転送されていった。
残ったゴーレム達に男は2枚目の絵を見せた。絵には幼い少年が描いてあった。
ビービービー!
右のゴーレムのアラームが鳴った。
「・・・犯罪にならんようにな」
右のゴーレムは鼻息荒く転送されていった。
その後もチェックは続いた。しかし最後に残った中央のゴーレムは、どんな絵を見せてもアラームは反応しなかった。
「どういう事だ? ・・・まてよ、まさか!」
男はとつぜん服を脱ぎだした。
しかしアラームは鳴らなかった。
そのとき急にゴーレムが口を開き、
『バカにしないでください。あなたのような貧相な体に興奮する女なんて居ません』
男はついカッとなってゴーレムを叩いた。
ビービービー!
─────────────────────────
〇愛の価値
大学に入学した魔物娘。
さっそくイケメンからテニスサークルに勧誘されたが、彼女はそれを断ってしまった。
「だって、彼にとってラブは無価値(0)なんでしょ?」
─────────────────────────
〇ちょっとあれ見な
勧誘の名のもとに上級生が新入生を追い回す4月の学内。二人の男子生徒が会話している。
A「なぜか幼馴染のつぼまじんがしきりにサッカー部に入るよう勧めてくるんだ」
B「へえ、お前サッカーの経験でもあんの?」
A「いや、俺もアイツもまったく無い。そのくせ『練習にはボクも付き合うから!』なんて言うんだ。どうも何か勘違いしてるらしい」
B「勘違い?どんな?」
A「友達をおもいっきり蹴っ飛ばすスポーツだと思ってるらしい」
─────────────────────────
〇『普段はツンツンとしているが、ある条件下になるとデレデレといちゃつく状態、またはそのような人物のこと』
メデューサ「ツンデレツンデレって、正直ツンデレの代表例みたいに扱われるのはもう飽きた」
―じゃあもっと良い例を挙げてください―
メデューサ「教団兵」
─────────────────────────
〇罵って!
オーク「わたしのこと、きつく罵って下さい!(興奮)」
男『お前の父親は泣いている』
オーク「そういう心にくるのは止めて下さい(真顔)」
─────────────────────────
〇罵ってみろ
ハイオーク「ちょっとアタシの事を罵ってくれ。マゾじゃないって証明してやる」
男『生きてて恥ずかしくないの?』
ハイオーク「そういう股間にくるのはやめてくれ(ドキドキ)」
─────────────────────────
〇恋のABC
「ジパングの魔物って慎ましいよな。恋人がいても結婚するまではHしないんだろ?」
「最近はそうでもないけど」
「でもこないだ、オイランみたいなド助平な格好した女が『昨日、彼とCまでやっちゃった♪』って自慢げに言ってるのを聞いたぞ」
─────────────────────────
〇オイラとあの子はAまで
ぬらりひょん「昨日、彼とCまでやっちゃった♪」
友人の自慢げな表情に大百足はムッとして、
大百足「ふ、ふん!なによそれぐらい、私だって彼とAまでしたわ」
ぬらりひょん「ウソ!?」
友人の驚いた顔に、大百足は気を良くした。
ぬらりひょん「どうやってAで止めたの!?」
─────────────────────────
〇変なABC
ぬらりひょん「昨日、彼とCまでやっちゃった♪」
サキュバス「すごい、私なんてやっと手をつないだとこだよ」
ぬらりひょん「え?こないだ彼とセックスしたって言ってなかったっけ?」
サキュバス
「うん。だから、
A=セックス(出会って)
B=手をつなぐ(恋をして)
C=キス(結婚する)
でしょ?」
─────────────────────────
〇♪ひとり ふたり さんにんの♪
新大陸を旅行している男。
駅でヴァージニアへの切符を買いたいのだが、『ヴァージニアへ行きたい』と伝える場合、toと言うのかforと言うのかわからなくなってしまった。
ともあれ切符は買わなければならない。男は意を決して駅員に声をかけた。
「to Virginia, please」
それを聞いた駅員はフーリーを2人連れてきた。
男はどうも言い間違えたらしいと思い、
「No. for Virginia please」
フーリーが4人に増えた。
〜男がジパング人の場合〜
4人のフーリーに囲まれ、どうしたもんかと困った男。
「No,No, えーっと・・・」
すったもんだの末、男は8人のフーリーと一緒にヴァージニア行きの列車に乗り込んだ。
─────────────────────────
〇魔物の限界
魔物は自分が幸せにできる男しか愛さない。
神が乗り越えられる試練しか与えないように。
魔物二人がジパングについて話している。
魔物1「ジパングの男は草食系って言われてるけど、あれウソよね?」
魔物2「わかる」
魔物1(スキュラ)
「あいつら私を見るとヨダレたらしそうな目つきでじっと見てくるもの」
魔物2(クラーケン)
「私もこの前“君、美味しそうだね”って声かけられた」
─────────────────────────
〇慎ましい
男二人がジパングについて話している。
男1「ジパングの女がつつましいってウソだよな?」
男2(ジパング人)「斬り捨て御免って知ってる?」
男1「だって見ろよコレ。コレでつつましいなんて言えるか?」
そう言って男1はジョロウグモの挿絵を見せた。男2はため息をつき、
男2「あのな・・・それは夜、夫の前でだけ見せる姿だから」
男1「えっ!? 昼間、旦那がいないところではしぼむのか!?」
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〇48の殺人技
ジパングには魔物を殺す48の秘伝があるという。
教団はその秘伝を学ぶため、凄腕の剣士を送り込んだ。
秘伝の48手を目の当たりにした剣士はすぐに自分たちの間違いを悟り、本国に手紙を書いた。
『我々は大変な思い違いをしていました
剣士ではなく格闘家を送って下さい』
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〇トウキョー生まれ ブループラム育ち
時は現代、ジパング最大の都市トウキョー。
人々曰く、
『トウキョーは人が冷たい』
『人間の住むところじゃない』
雪女「やっとみんな、わたすがトウキョー生まれのシテーガールだって気づいたみてえだな」
♪野山の動物 だいたい友達
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〇いま何してる?
龍の彼女に電話したけど出ないので、電話を切ったら少したってメールが来た。
『ごめん、お風呂入ってた。いま神と化してるから終わったら電話するね』
─────────────────────────
〇それが一番大事
Q.あなたが人生で一番影響を受けた本はなんですか?
形部狸「預金通帳」
〇それで一大事
Q.旦那さんは?
狸の夫「預金通帳」
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〇Knock Knock タヌキ
―Knock Knock―
刑部狸「どちらさん?」
夫『あなたがもっとも愛する者です』
刑部狸「アホか。金は喋らんわ」
〇Knock Out タヌキ
さすがに金の方が大事と言われ腹が立った夫は、妻をギャフンと言わせようと頭をひねった。
―Knock Knock―
刑部狸「誰や」
夫『あなたをこの世で最も愛する者です』
刑部狸「アホか。そんなもんおらん」
夫『え?』
刑部狸「ウチは、一番大事な人ですら札ビラで頬ひっぱたいて言うこと聞かすような女や・・・そんな女、誰が愛するっていうねん・・・」
このあと滅茶苦茶ポンポコした。
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〇虹の彼方には
―コンコン―
「はい、どなた?」
『となりの稲荷です』
「はて、なんの御用で?」
扉を開けると白無垢姿の稲荷。
「嫁入りに来ました」
「なんで!?」
「お天気雨が降ったので♪」
〇雨あがる
〜稲荷との事後〜
―コンコン―
「はい、どなた・・・?」
『従姉妹の妖狐です』
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〇稲荷と妖狐の見分け方?
稲荷「語尾にアルとつけたら妖狐」
妖狐「語尾にドスとつけたら稲荷」
クロスカウンターが炸裂した。
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〇稲荷と妖狐の見分け方・・・
稲荷「豊穣を司るのが稲荷」
妖狐「欲情を司るのが妖狐」
―もうちょっと具体的にお願いします―
二人「子作りが得意なのが{稲荷・妖狐}」
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〇稲荷と妖狐の見分け方ァ!
稲荷と妖狐を見分けるなら、炒飯を作らせればいい。
炒飯をうまく作れなければ稲荷、
炒飯をうまく作れたら稲荷。
―妖狐は?―
妖狐は料理を作らない。
〇稲荷と妖狐の手料理
手料理を食べたいと頼んで、
「はい、いなり寿司です♪」
炭水化物を出すのが稲荷。
「で、できたわよ」
炭化物を出すのが妖狐。
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〇王権神授説
二人の魔物が喧嘩した。
ファラオ「我こそが王だ!神がそう定めたのだ!」
龍「私はそんなこと言ってません!」
─────────────────────────
〇ペンは拳より強し
二人の魔物が喧嘩した。
オーガの一撃でラタトスクは大きなたんこぶを作った。
ラタトスクは去っていくオーガの尻に正の字を書いた。
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〇なれそめ
結婚式において、二人の馴れ初めをぼかすことはよくある。
サキュバスの場合:
『新郎と新婦の馴れ初めは友人の紹介で――』(合コン)
グレムリンの場合:
『二人は共通の趣味で出会い――』(ネトゲのオフ会)
サテュロスの場合:
『星の数ほどある出会いの中から運命的な出会いを果たし――』(ナンパ)
コカトリスの場合:
『新郎の熱烈なアプローチにより――』(レ〇プ)
デュラハンの場合:
『職場同士の交流会で――』(戦場)
─────────────────────────
〇プロポーズ大作戦
既婚の魔物たちに質問。
Q.プロポーズの言葉はどんなでしたか?
ユニコーンの場合:
『ぼく、おおきくなったらおねーちゃんとけっこんする!』
ゲイザーの場合:
『ダイスキ デス ボクト ケッコン シテクダサイ』
つぼまじんの場合:
『女、犯ス アナ、イれル!』
アマゾネスの場合:
『我が夫(つま)となれ』
続いて質問。
Q.そのとき返事はなんと?
ユニコーンの場合:
『大きくなったらなんて、お姉ちゃんそんなに待てません!ぐふふ!』
ゲイザーの場合:
『キヒヒ、だったらお前の“大好き”なひとつ目を見ながら誓いのキスをしろ。キヒヒヒヒむぐぅ!』
つぼまじんの場合:
『ダレカー、タスケテー!(棒)』
アマゾネスの場合:
『誰かー!助けてー!!』
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〇賢者の贈り物
あるところに清い関係のユニコーンのカップルがいた。
二人は聖なる夜、お互いに贈り物をした。
ユニコーンは彼に男性用貞操帯を贈った。
彼はユニコーンに童貞を殺す服を贈った。
─────────────────────────
〇愚者の行進
魔物と結婚する男はみんな愚か者だ。
だってみんな理性を奪われているもの。
─────────────────────────
〇必ずあたる
結婚はギャンブルだ、なんていう奴がいる。
俺に言わせりゃ結婚はギャンブルじゃない。
猛毒だ。
だってギャンブルには“はずれ”があるだろ?
─────────────────────────
〇心ない天使
ある既婚の魔物が言い寄ってきた男に対して、ゾッとするほど冷たい態度で追い返した。
それを目撃した夫は「あそこまで言うことはないじゃないか」と妻をたしなめた。
「だって・・・私の心はあなたに奪われてしまったんだもの」
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〇合成精液推進委員会
人間の男性が分泌する自然精液は、魔物の健康に甚大な悪影響を及ぼすことを科学的に解明したのでここに報告する。
詳細は以下の通り。
・自然精液を摂取した魔物のうち、20%が体調を理由に仕事を辞める。
・自然精液を日常的に摂取する魔物のうち、50%以上が100年以内に健康上の理由で万魔殿へと去ってしまう。
・ベッドでの寝たきり生活を経験した魔物のうち、98%に自然精液の過剰摂取が認められた。
・自然精液を摂取する魔物のうち100%が、心から信頼していた上司や同僚・友人から『〇ね』『爆発しろ』などの心ない言葉をかけられた経験がある。
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〇合成精液はいいぞ
合成精液には以下のような効用があります。
・合成精液を愛飲するデュラハンは、魔王軍の最前線で30年間精力的に働き続けています。
・アントアラクネの食事を合成精液に切り替えたところ、次の日には外に出て働き始めました。
・合成精液を口にするたび、夫への愛と感謝があふれてくる。
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〇ボディーガード
ある男が野生の魔物に目をつけられ、幼馴染のサイクロプスにボディーガードを依頼した。
サイクロプス「私なんかより、もっと可愛い子か強い子に頼めばいいのに」
男「いや、お前が一番いいんだ。理由は聞くな」
サイクロプス「え・・・」
彼を狙っていた魔物がハーピー種だと知ったのは、結婚して子供が産まれた後の事である。
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〇アイ スパイ
ある男が魔物に目をつけられ、クラスメイトのゲイザーにボディーガードを依頼した。
登下校の際は常にゲイザーが寄り添い、周囲を監視した。
男「さすが上級魔族のゲイザーだね。君にボディーガードを頼んで以来、いつも感じてた視線がぱったり消えたよ」
ゲイザー「へへっ、だろ?」
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〇ある男がサイクロプスに言った言葉
「鏡はウソをつかない。だから安心していい。彼らは君を笑ったりしないから」
〇ゲイザーの場合
男「鏡はウソをつかないんだ。だから安心して目を開いてごらん。彼らは君を笑ったりしないから」
ゲイザー「ウソつき!デレデレしたアホみたいな顔で笑ってんじゃねーか!」
男「いまは顔をまっ赤にして怒ってる」
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〇子供は何人ほしい?
オーク「野球チームが組めるくらい」
ゴブリン「サッカーチームが組めるくらい」
ケンタウロス「ポロのチームが組めるくらい」
―ケンタウロスさん、それ、どっち?―
※ポロ:馬に乗って行なう球技。人間1人につき4頭の馬が必要。
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〇こどもはどれくらいほしい?
スライム「たくさん」
バブルスライム「いっぱい」
クイーンスライム「プールいっぱい」
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〇あるいは欲望で一杯の海
魔界の遊園地に、何かを叫びながら飛び込むと叫んだ物で一杯になるプールが設置された。
最初に飛び込み台に立ったのはサテュロス。
彼女は「ワイン!」と叫びながら飛び込み、ワインで一杯のプールを楽しんだ。
そのうち次の人の順番が来たが、サテュロスは酔っ払って出ようとしない。
飛び込み台に立ったバフォメットはかまわず「ホルミルク!」と叫んで飛び込み、サテュロスは全身からミルクをしたたらせながらプールから上がった。
そのうち次の人の順番が来たが、バフォメットはミルクを飲み、かつ浴びるのに夢中で気づかない。
飛び込み台に立った形部狸は構わず「金貨!」と叫んで飛び込み、バフォメットは口から金貨を吐き出しながらプールから上がった。
やがて次の人の順番が来たが、形部狸は恍惚の表情で金貨とたわむれ出ようとしない。
飛び込み台にサキュバスが立った瞬間、形部狸はすごい勢いでプールから飛び出した。
「〇ーメン!」
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〇ゴーレム最終チェック
3体のゴーレムを前に、男が出荷前の最後のチェックをしている。
「この試験はお前たちがどんな嗜好を持っているか調べるテストだ。興奮したことを感知したらアラームがなるからな」
そう言って彼は一枚の絵を見せた。絵には筋骨隆々のたくましい男が描いてあった。
ビービービー!
左のゴーレムのアラームが鳴った。
「よし、ではお前の派遣先は炭鉱街だ」
左のゴーレムは嬉しそうに転送されていった。
残ったゴーレム達に男は2枚目の絵を見せた。絵には幼い少年が描いてあった。
ビービービー!
右のゴーレムのアラームが鳴った。
「・・・犯罪にならんようにな」
右のゴーレムは鼻息荒く転送されていった。
その後もチェックは続いた。しかし最後に残った中央のゴーレムは、どんな絵を見せてもアラームは反応しなかった。
「どういう事だ? ・・・まてよ、まさか!」
男はとつぜん服を脱ぎだした。
しかしアラームは鳴らなかった。
そのとき急にゴーレムが口を開き、
『バカにしないでください。あなたのような貧相な体に興奮する女なんて居ません』
男はついカッとなってゴーレムを叩いた。
ビービービー!
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〇愛の価値
大学に入学した魔物娘。
さっそくイケメンからテニスサークルに勧誘されたが、彼女はそれを断ってしまった。
「だって、彼にとってラブは無価値(0)なんでしょ?」
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〇ちょっとあれ見な
勧誘の名のもとに上級生が新入生を追い回す4月の学内。二人の男子生徒が会話している。
A「なぜか幼馴染のつぼまじんがしきりにサッカー部に入るよう勧めてくるんだ」
B「へえ、お前サッカーの経験でもあんの?」
A「いや、俺もアイツもまったく無い。そのくせ『練習にはボクも付き合うから!』なんて言うんだ。どうも何か勘違いしてるらしい」
B「勘違い?どんな?」
A「友達をおもいっきり蹴っ飛ばすスポーツだと思ってるらしい」
─────────────────────────
〇『普段はツンツンとしているが、ある条件下になるとデレデレといちゃつく状態、またはそのような人物のこと』
メデューサ「ツンデレツンデレって、正直ツンデレの代表例みたいに扱われるのはもう飽きた」
―じゃあもっと良い例を挙げてください―
メデューサ「教団兵」
─────────────────────────
〇罵って!
オーク「わたしのこと、きつく罵って下さい!(興奮)」
男『お前の父親は泣いている』
オーク「そういう心にくるのは止めて下さい(真顔)」
─────────────────────────
〇罵ってみろ
ハイオーク「ちょっとアタシの事を罵ってくれ。マゾじゃないって証明してやる」
男『生きてて恥ずかしくないの?』
ハイオーク「そういう股間にくるのはやめてくれ(ドキドキ)」
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〇恋のABC
「ジパングの魔物って慎ましいよな。恋人がいても結婚するまではHしないんだろ?」
「最近はそうでもないけど」
「でもこないだ、オイランみたいなド助平な格好した女が『昨日、彼とCまでやっちゃった♪』って自慢げに言ってるのを聞いたぞ」
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〇オイラとあの子はAまで
ぬらりひょん「昨日、彼とCまでやっちゃった♪」
友人の自慢げな表情に大百足はムッとして、
大百足「ふ、ふん!なによそれぐらい、私だって彼とAまでしたわ」
ぬらりひょん「ウソ!?」
友人の驚いた顔に、大百足は気を良くした。
ぬらりひょん「どうやってAで止めたの!?」
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〇変なABC
ぬらりひょん「昨日、彼とCまでやっちゃった♪」
サキュバス「すごい、私なんてやっと手をつないだとこだよ」
ぬらりひょん「え?こないだ彼とセックスしたって言ってなかったっけ?」
サキュバス
「うん。だから、
A=セックス(出会って)
B=手をつなぐ(恋をして)
C=キス(結婚する)
でしょ?」
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〇♪ひとり ふたり さんにんの♪
新大陸を旅行している男。
駅でヴァージニアへの切符を買いたいのだが、『ヴァージニアへ行きたい』と伝える場合、toと言うのかforと言うのかわからなくなってしまった。
ともあれ切符は買わなければならない。男は意を決して駅員に声をかけた。
「to Virginia, please」
それを聞いた駅員はフーリーを2人連れてきた。
男はどうも言い間違えたらしいと思い、
「No. for Virginia please」
フーリーが4人に増えた。
〜男がジパング人の場合〜
4人のフーリーに囲まれ、どうしたもんかと困った男。
「No,No, えーっと・・・」
すったもんだの末、男は8人のフーリーと一緒にヴァージニア行きの列車に乗り込んだ。
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〇魔物の限界
魔物は自分が幸せにできる男しか愛さない。
神が乗り越えられる試練しか与えないように。
21/08/03 02:22更新 / なげっぱなしヘルマン
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