五日目、午後(前編)
・・・青いくじ?名前は・・・『アクリウム』先生?
「アクリウム先生ですか?彼女は今、『精霊学』の研究室にいるはずですよー。行って、手続きしてくださーい」
・・・精霊学?
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[アクリウムの研究室]
・・・ここか。
「・・・なんか俺、wktkするぞ」(ロック)
「そうか?」
とりあえず、ノックして・・・
『コンコン、ガチャ・・・』
「お邪魔しまーす」
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
「あら?こんにちわ」(ニコッ)
「全裸美人ウンディーネお姉さんキターーーー(°∀°)ーーーーーーッ!」(ロック)
「うるせぇ!耳元で叫ぶな!」
耳がキーンってした・・・
「あらあら、元気な一年生ね。貴方たちが私の依頼を聞いてくれるのかしら?」
「はい!よろこんで!」(ロック)
ロックが鼻息荒く答える・・・リーダーは俺なんだがな・・・
「それじゃあ、パーティ表を見せてください。担任に渡された書類です」
「あ、はい・・・これです」
俺はみんなのことを書いたあの書類を渡した。
「ふむふむ・・・バランスのいいチームですね。前衛三人、後衛三人。うん、ちゃんと依頼を任せそうですね♪」
なるほど。あの書類を見て依頼を任せられるか見るのか・・・
「それじゃ、私の依頼を説明しますね。
私が頼みたい依頼は、『始まりの森丘』の水質検査を手伝って欲しいのです。
皆さんはまだ学生。ですから、皆さんが行くダンジョンの泉の水は飲み水として使えるよう、一ヶ月に一回は検査しなければなりません。でも、正直に言っちゃうと、全ての水源に出向いて調査するのはとても疲れちゃうんです。
そこで、皆さんには『始まりの森丘』の奥地にある泉の水源に行ってもらい、私の渡す試験管に水を入れてきてください。お願いしますね♪」
そう言ったアクリウム先生は、俺に10本の試験管を渡してくれた。これに入れてくればいいんだな。
「分かりました。取りに行ってきます」
「日曜日の6時までに、持ってきてくださいね♪」
「もちろんです!先生!ところで早めに依頼を終えたら週末俺とデー」
「はいはい。行くぞ、ロック」
俺は変なことを口走らせ始めたロックの首根っこを引っ掴み、ずるずると引きずって行った。
「あ、ちょ、ベルン、てめっ、あぁぁぁ・・・」
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[転移門前]
「おはようございます、一回生の皆様。といっても、もう昼ですが」
転移門に行くと、いつぞやのゴーレムさんがいた。
「皆様が行くのは『始まりの森丘』ですね?一番右にある転移門から行くことができます。行ってらっしゃい。安全な旅を」
・・・『安全な』旅って・・・引っかかるものいいだな・・・さて。
「みんな、必要な道具は持ってるよな?」
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ベルンの所持品
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武器:ヴィンギナー(2個)、ダガー
防具:マジアンベスト
道具:ヴィンギナーの弾丸(39発)、マーキング用紙、ペン、方位磁石、非常用試作閃光爆弾(2個)、非常食
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「もちろんよ」(サティア)
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サティアの所持品
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武器:アイアンナックル
防具:アイアンベスト
道具:魔法回復薬(5個)、非常食
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「準備万端だよ」(ベーゼ)
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ベーゼの所持品
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武器:ランシャマー(軽機関銃)
防具:マジックベスト
道具:ランシャマーの弾(200発)、救急セット、おやつ、非常食
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「ラトラも大丈夫ー!」(ラトラ)
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ラトラの所持品
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武器:ダガー(2個)
防具:なし
道具:自家製煙玉、自家製閃光爆弾、救急セット、非常食
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「大丈夫です」(ネフィア)
「・・・・・・」(ゴーレム)
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ネフィアの所持品
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武器:ショートソード、ゴーレム(ロングソード所持)
防具:マジアンベスト
道具:砥石、救急セット、非常食
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「・・・なぁ、なんで俺だけ異常に持ち物重いんだよ?」(ロック)
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ロックの所持品
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武器:バスタードソード
防具:アイアンベスト
道具:砥石、救急セット、救急セット(大)、テント用品、非常食、料理キット
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「荷物持ちのジャンケンに負けたから」(サティア)
「にしてもこの量ひどくね!?もうちょい分担のしようがあったんじゃね!?」(ロック)
・・・お疲れ、ロック・・・
「・・・それじゃ、出発するか」
『おーっ!』(ロック以外)
「・・・お〜・・・」(ロック)
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(注:しばらく作者視点です)
[始まりの森丘]
(ダンジョンLevel 2〜5)
『リクラスト学園・転移門→始まりの森丘・転移門』
始まりの森丘。
希望の森と並び、新リクラスト学園生徒が通うことになるダンジョン。
モンスターの強さもそれほど強くなく、腕慣らしに適したダンジョンである。
そのダンジョンの入り口にある転移門から、ベルンたちが姿を表した。
「お・・・おぉ・・・」
ダンジョンと言うと、多くの人が鬱蒼とした森や、薄暗い洞窟を思い描くだろう。
それを予想していたベルンは、転移門をくぐった景色に驚いた。
「うぉーっ!すげーっ!」
「綺麗・・・」
「わー・・・」
「へぇ・・・」
「わぁ・・・」
続いて出てきたメンバーたちも、それぞれ感嘆の声をあげる。
転移門を出たところは小さな草原だった。
小さな、というのは、草原を丸く巨大な河が囲っており、一本だけ道を残しているだけだからだ。
しかし大河の向こうには大きな山脈が連なり、山頂部に雪を被った幻想的な景色が広がっていた。
「ははは。感動している暇があるのかな?」
ベルンが声のした方を見ると、そこにはひとりのケンタウロスが立っていた。
「新入生の諸君、初の冒険講習へようこそ!私はこの入り口見張り役兼、誘導役、生徒会の『サクラ・トルミ』だ」
「生徒会?」
ベルンが首を傾げると、サクラは自慢げに左腕を見せた。左腕には腕章があり『生徒会』と書いてあった。
「これから諸君は世話になるだろう。生徒会のことはしっかり覚えておくといい。
さて、誘導と言っても、簡単な説明だけだ。あの一本道が、始まりの森丘に行く道だ。たどり着くのは始まりの森丘、フィールドAだ。フィールドAからモンスターが出始める。十分注意するんだ。君たちの中でマッピング技能を持ってる者がいるなら、しっかり記録しておけば楽だぞ。
・・・以上だ。頑張りたまえ!」
(・・・そんだけかよ・・・)(全員)
誇らしく
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『始まりの森丘・転移門→始まりの森丘・フィールドA』
フィールドAはまだ見晴らしのいい草原エリアだった。
そこには複数の生徒たちがいた。
「ありゃ。他のグループだな」(ロック)
「みんな、なんか探してるわね」(ベーゼ)
ふと興味が湧いたベルンは、必死に何かを探している生徒のひとりに話しかけた。
「よぅ、なにを探してるんだ?」
「ん?あぁ・・・俺たちのグループは盗賊学科のリーフ先生の依頼に当たったんだけど・・・『森丘に生える「ヤミキノコ」を20個採取してこい』って言われてさ・・・必死こいて探してんのさ・・・」
「・・・つかぬことを聞くが、くじの色はどんなんだった?」
「くじ?あぁ、最初の依頼決めのか?どうだったっけ・・・暗い色だった気がするよ」
「ふーん・・・サンキュ、頑張れよ」
会話を終えたベルンたちは、目指すは森丘奥地と、さらに道を進んで行った・・・
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『始まりの森丘・フィールドA→始まりの森丘・フィールドB』
フィールドBにたどり着いたメンバーは、ふと、何かの音を聞いた気がした・・・
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[何かの物音?、難度 20]
[ラトラ察知点 30、成功!]
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「・・・ね、ね、いい人」
「どうした?」
「あそこの茂み、なんかいる」
ラトラが指差した茂みが、小さくカサッと揺れた。
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
[戦闘開始!!!]
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[モンスター判定 難度15]
[ベルン知識点 19、成功!]
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『オオカミAが現れた!』
『オオカミBが現れた!』
『オオカミCが現れた!』
オオカミたち「ガァルルル・・・グルルル・・・ヴァウワウ!」
ロック「げっ!?イキナリかよ!?」
ベルン「みんな構えろ!来るぞ!」
〜〜〜俊敏点〜〜〜
1:ラトラ、30
2:オオカミA、25
3:オオカミB、25
4:オオカミC、25
5:ベーゼ、30(ー10)
(ランシャマーによるペナルティ)
6:ベルン、15
7:ロック、17(ー4)
(バスタードソードによるペナルティ)
8:ネフィア、13
9:サティア、10
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜
[ターン1]
〜〜〜〜〜〜
[ラトラの行動]
ラトラは二本のダガーを振り回した!
ラトラ「だりゃりゃりゃりゃーっ!」
『ズバババッ!』
三回斬りつけた!
筋力が足りない!
オオカミAは1ダメージを受けた!
ラトラ「あ、あれれー?」
ベルン「バカ!お前は前線に出なくていいんだよ!」
[オオカミAの行動]
オオカミAはラトラに襲いかかった!
オオカミA「ガァウ!」
ラトラ「わわゎわわわーーー!?」
ラトラは逃げ回る!オオカミAはラトラを追いかけ始めた!
[オオカミBの行動]
オオカミBはロックに襲いかかった!
オオカミB「ガァウ!」
『ガブッ!』
ロック「いっで!!?」
オオカミBはロックの腕に噛み付いた!
ロックは3ダメージを受けた!
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ロック体力 30→27
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オオカミBは顎に力を込める!
ロックにさらに1ダメージ!
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ロック体力 27→26
ーーーーーーーーー
ロック「こんのっ、離せ、こいつっ!」
ロックはオオカミBをひっぺがそうと試みた!
しかし、筋力が足りない!
[オオカミCの行動]
オオカミCはベーゼに襲いかかった!
オオカミC「ガァウ!」
ベーゼ「当たんないよーだ!」
ベーゼは避けた!
[ベーゼの行動]
ベーゼ「それ!当たりな!」
ベーゼはランシャマーを振り回した!
『ギャガガガガガガガガガガ!』
ベーゼは弾を10発放った!
オオカミA「ギャイン!?」
オオカミAに1発当たった!
15*1=15ダメージ!
オオカミB「ギャイン!?」
オオカミBに2発当たった!
15*2=30ダメージ!
オオカミBはロックから離れた!
ロック「いっでぇ!?」
ロックに流れ弾が当たった!
アイアンベストで3ダメージ軽減!
12*1=12ダメージ!
オオカミC「ギャイン!?」
オオカミCに2発当たった!
15*2=30ダメージ!
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ロック体力 26→14
ーーーーーーーーー
ベーゼ「あ、ごめん・・・」
ロック「ごめんじゃねぇよ!激しくいてぇよ!」
[ベルンの行動]
ベルン「さっきの傷ついたヤツから・・・当たれ!」
ベルンはヴィンギナーを抜き、オオカミAを狙った!
『ガゥーン!ガゥーン!ガゥーン!』
オオカミA「ギャイーン!」
オオカミAに2発当たった!
15*2=30ダメージ!
オオカミAは倒れた!
[ロックの行動]
ロック「さっきはよくもやってくれやがったな!」
ロックはバスタードソードを思いっきり振り下ろした!
『ズバッ!』
クリティカルヒット!
オオカミBの身体を切り裂いた!
クリティカルボーナス、10ダメージ!
7+10=17ダメージ!
オオカミBは絶命した!
[ネフィアの行動]
ネフィア「ゴーレム!」
ゴーレム「・・・!」
ゴーレムはロングソードでオオカミCを斬った!
『ズバッ!』
オオカミC「ぎゃうん!!!」
命中!
オオカミCに10ダメージ!
オオカミCは倒れた!
[ベルンたちは勝利した!]
[狼の肉(3個)]を手に入れた!
〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜
「みんな無事か!?」
ベルンがみんなを見回して聞いた。
「大丈夫だよー!」(ラトラ)
「無事だよ」(ベーゼ)
「大丈夫です」(ネフィア)
「・・・あたし、実はなんもしてない・・・」(サティア)
「・・・そうか、よかった・・・」
ホッと息を吐くベルン。
「よかったじゃねぇぇぇぇぇぇっ!!!」
忘れられていたロックが絶叫をかました。
「あ、悪い」
「悪いじゃねーよ!俺結構重傷だぞチキショォ!」
ロックはバスタードソードを杖にしてギリギリ立っている状態だった。
「あ、私が治癒魔法で治したげるわよ」(サティア)
「救急キットも使いなよ」(ベーゼ)
「うぅ・・・久しぶりに他人の暖かみに触れた気がする・・・」(ロック)
ロックをサティアとベーゼが治療している間に、ベルンは辺りを見回した。
フィールドBは先の草原エリアだけでなく、森林エリアも混じっていた。どうやら森林エリアからオオカミたちが出てきたようだ。
(・・・うぅむ・・・)
森丘の水源に行くのはどちらに進めばいいのか、ベルンは考えた・・・
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1、草原エリアをもっと探そう
(フィールドCへ)
2、森林エリアに行ってみよう
(フィールドDへ)
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12/04/23 01:32更新 / ganota_Mk2
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