荷造り、できたか？

「う、うん・・・き、緊張するよぅ・・・」

安心しろよ。出発は明日の夕方だし・・・ん？

〜♪〜〜♪

誰だ？はい。

あ？成竜？
え？明日？昼？なに？え？ちょ、おい？
・・・真闇、明日の昼、ダチに会ってくるわ


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ふぅ。ここの喫茶店のコーヒーは美味いな。


さぁ。軽く死のうか。


「なにトチ狂ったこと言ってんだよ、成竜」

うっせぇ！リア充爆発しろ！

「数ヶ月前にも同じこと言わなかったか？スーパーかどっかで」

ちくしょうテメェ昨日も真闇ちゃんとイチャイチャしやがって・・・

「あ、そういやよぉ。真闇の料理スキルがぐんぐん上がってやべぇんだが。もう昨日の夕食なんてさぁ・・・」

自慢話乙！ニヤニヤすんな！お前、最近なんでも真闇ちゃんの話に繋げるよな。

「当たり前だ。四六時中、寝てる時以外、真闇のことを想ってなにが悪い(キリッ」

・・・寝てる時は？

「必然、真闇の夢だ。あ、この前よ、真闇と繋がったまんま寝ちまったんだがよ、そん時の夢がまた・・・おい、聞けよ」

聞きたくねぇーよ！このロリコンが！頭ん中にウジ湧いて死ね！つーか、そろそろ本題にいこう！
ここに呼んだのは！俺が！テメェに！相談したいことが！あるから！なんだよ！！

「はいはい。で？相談ってなんだよ？あ、ここの代金は持ってくれるんだろうな？」

そんくらい持つよ。

「おい、ちょっとー！チーズケーキとチョコケーキとショートケーキ、持ち帰りでー！あ、全部ホールで！」

ふざっけんな！頭悪い注文すんな！払わねぇぞ！？

「チッ・・・あ、すいません。さっきの注文、チーズケーキだけでいいです」

どっちにしてもホールかよ！？

「それくらい払え。さもなくば帰る」

くっ・・・だが、背に腹はかえられないか・・・

「・・・おいおい？いいのかよ？」

構わん。お前に帰られたら、俺が死ぬ・・・

「・・・ただごとじゃねぇな。なんだ？ヤクザに喧嘩でも売られたか？加勢ならしてやるぜ？」

・・・近いかもだし、遠すぎでもない、かな・・・これを見てくれ・・・

「なんだ？二つ折りの紙きれ？」

今朝、玄関の戸に挟まってたんだ。中身を見てくれ・・・

「ん、開けるのか？あ、なんか書いてる？えーと・・・？」



『明日、行きます。
逃げないでね？』



・・・まだあるんだ。

「・・・どんな？」

こんなの。



『アナタが好きです。
逃がしません』



「・・・成竜」

・・・なんだ。

「俺なりに、推測していいか」

・・・どうぞ。

「これ、アブナイ人の手紙だよな？」

・・・うん。

「お前、誰になにをした！？」

わかんねぇよぉぉぉっ！！！分かったら苦労ないんだよぉぉぉ！！！

「てか俺にどうしろと！？」

守ってくれ！！明日、来るはずだから！！お前ならとっちめられるだろ！？

「・・・あ、ごめん、無理」

なぁぁぁぜだぁぁぁっ！？

「いや、実は・・・今日の夕方から、俺・・・実家に行くんだ。真闇連れて」

ちょ、親に挨拶イベントか！？

「ただでさえ親父が真闇の話聞いたところでいい印象持ってないらしくて・・・日にち変更もできん・・・」

ぐぉぉぉ・・・

「てか警察行けよ！？」

行ったさ！そしたら『最近、この手のイタズラ多いから。気にしなくていいよ』って言われたんだよ！！

「ま、マジ使えねぇ・・・しょうがねぇ。出来るだけ早く帰ってくる」

うぅ・・・頼む。

「それじゃ、今日はもう早く帰れ。家ん中に、なんか仕掛けられてないかとか、見とけ」

ッ！そ、そうだな！

「じゃ、俺も早めに出発して、急いで帰ってくるから」

ありがとよ！やっぱり持つべきは親友だぜ！



「失礼します。こちら当店特製チーズケーキ、ホールＬサイズとなっております」

「あ、伝票はこいつに。そいじゃな！頑張れよ！金ヅル！」

オイ親友！オイ親友ぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ！！？

「お客様、コーヒー２つ、当店特製チーズケーキ（数量限定）で、7400円です」

高っ！？


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うぅ、くそ。怖い・・・もはや家に帰るのが怖い・・・

独り暮らしはホントにこんなトラブル起こると怖いな・・・ん？

・・・・・・待て、待ってくれ？

・・・な、なんで、鍵開いてんの？

いや。ていうか。



鍵穴ボロボローっ！！？



完全に誰かこじ開けただろ、これ！？大家さんに叱られ、いやいや、そーゆう問題じゃない！

だ、誰か中にいるってこと、だよな・・・

『・・・キィ』（扉を開けた）

っ！？

へ、部屋には、誰もいない？

き、キッチンにも？

す、すると、あとは風呂場、だけ・・・

ゴクッ・・・

『カチャリ・・・』

っ！？

お、お湯が張ってある！？

『ぱちゃん』

っ！！！？



「・・・おかえり、なさい」



くぁwせdrftgyふじこlp！？

ぎゃーっ！？

『ぶぉん！』（洗面器を投げた）

「え？」

『ガンッ！！！』

「きゅう・・・ぶぐぶぐぶぐ・・・」

・・・え？あ、あれ？

ちょ、ちょっと！？おい！？しっかりしろ！？

『ザパァッ！』

こ、こんな子供が、なんで・・・いや！？言ってる場合じゃねぇ！

えっと、こういうときは・・・そうだ！人工呼吸だ！すぅっ・・・

「う・・・ん・・・」

・・・ぷぅーっ！！

「ッ！！」

・・・ぷはーっ！もういっか・・・ん？

「んーっ・・・」

・・・オイ。

「んぅーっ・・・んぅ？」

んぅ？じゃ、ねぇ。キス体制で待ってるんじゃないよ。

「・・・・・・ちっ」

舌打ちすんなし。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・・・えーと？つまり、鍵を壊したのは、君なのか。

「・・・・・・（コクン）」

で、このちょっと危ないこと書いたのも、君？

「・・・・・・（コクン）」

・・・で、君は誰なんだ。

「・・・・・・貴方の」

・・・俺の？

「・・・・・・お嫁さん（ポッ）」

意味わからん。名前を教えろ。

「・・・天河（あまかわ）・・・あーたんって、呼んで？」

えーと？天河ちゃん？なんでうちの風呂場にいたの？

「・・・・・・（ぷいっ）」

・・・天河ちゃん？

「・・・・・・（つーん）」

・・・あーたん？

「・・・なに？ダーリン」

誰がダーリンか。

「・・・・・・貴方」

うぉい。君と恋人関係になった覚えはないぞ。

「・・・・・・これから、なる（ポッ）」

・・・なんなんだ、この子は・・・
ていうか、どうやって俺を知った？

「・・・まーやんに、紹介された」

・・・まーやん？

「・・・ドッペルゲンガーの、まーやん。真闇って、女の子」

あの子かいぃぃぃぃぃぃっ！！！

「・・・住所とか、全部、聞いた」

あの子何様だ！？結構ヤバイことやってるぞぉぃ！？
・・・よ、よくはないが、まぁいい。いったん置いとこう。
でだ、君はなんなんだ。なんでスク水と水かきのコスプレなんだ。なんで風呂場にいたんだ？

「・・・・・・こすぷれ？」

そうだよ、この水かきとｋ・・・

「・・・・・・あっ」

ちょっと待て・・・これホンモノか！？

「・・・・・・（ポッ）」

つ、継ぎ目とかないし、触感もまるで魚みたいな・・・っ、そ、そうか！君も魔物・・・

「・・・・・・（ポポッ）」

・・・？
なんで、紅くなってんの？

「・・・手。ずっと、握ってくれてる・・・」

えっ。あっ・・・

「・・・・・・うふふ」

・・・なんかさ、君は俺を好いてくれてるようだけどさ・・・

「・・・・・・？」

正直、俺は君のことをなんにも知らない。そして、知ろうとも思わない。

「・・・・・・」

俺は、君みたいな幼い子は好みじゃない。君が俺になにを求めているか知らないけど、ごめん。応えられないよ。

「・・・・・・や」

そうか、わかって・・・くれてない！？

「・・・そんなこと、言うなら」

いや、ちょ・・・うぉ！？見た目より腕力が！？

『ドタンッ！』

ま、マウント、とられた！？

「・・・無理やり、私の、ダーリンにする♪」

いや、ちょ！？んむ！？

「あむっ、ちゅるっ、ちゅーっ♪」

むっ、んむむっ・・・ぷはっ！？

「・・・気持ちいい、でしょ？」

な、なんで、こんな、手馴れて・・・

「・・・・・・ダーリン♪」

え、ちょ、その槍、どっから出した！？ちょ、なんで振りかぶっ！？危ない危ないあぶなっ！！

「・・・・・・ていっ♪」

ひぃっ！？

『ビリリッ！』

う、うぇっ？ふ、服が！？

「・・・うふふ♪ダーリンは、じっとしてて♪」

うぇっ、ちょ・・・うぅっ！？

「・・・まだ、柔らかい。もっと、固くして・・・」

ちょ、やめ、うぉ、水かきの感触が・・・

「・・・あ、おっきくなってきた♪」

うぐぐ・・・こ、こんな娘におっ勃てるわけには・・・

「・・・細かいこと、気にしない。れぇるっ」

うぉっ！？ち、乳首をっ！？

「れるっ、ちゅっ、じゅるるっ♪」

うっ、うぅっ・・・その、二点責めは・・・キツい・・・

「ぷはっ・・・だいぶ大っきくなった♪」

ふぅっ、ふぅっ・・・え、お、おい？

『ぐっ・・・』

「・・・私、頑張るから、ね。ダーリン♪」

いっ！？ちょ、ま、待て！

「んん・・・っ！」

『めりっ、めりめりっ！ぶちっ！』

「いっ・・・つぅ・・・」

うぉ・・・キツ・・・！？

お、おい！？血が出てるぞ！？

「・・・い、た・・・く、ない、よ・・・」

おまっ、嘘つくな！涙ポロポロ流してるじゃないか！

「ふっ、ぐぅ・・・うぅ・・・」

よ、よしよし・・・落ち着け？な、落ち着け。痛いなら、待ってあげるから。な？

「・・・もう、嫌がらない？」

え？

「・・・もう、私の、ダーリンに、なってくれる？」

・・・どうして、そんなに俺に執着するんだ？理由を聞きたい。

「・・・私、不器用で、粘着質だから」

・・・ん？

「・・・まーやんと知り合った、とあるレースの司会者が、好みだったけど、気持ちの伝え方がわかんなくて、槍で突いたり、しゃべれなくて、嫌われた・・・」

・・・・・・

「・・・そこで、まーやんが、貴方なら、私を受け入れられるくらい、女に飢えてるって、聞いたから・・・」

うん。途中までいい話だったのに、最後で俺、真闇ちゃんにげんこつしたくなったよ。

「・・・やっぱり、いや？私は、嫌い？」

・・・・・・

「・・・嫌い、だよね。ごめんね、無理やりやって・・・！？」

おりゃ！

『ごりっ！』

「かっ、ひゅ・・・？」

もう、痛くなさそうだな。

「あ、あぅ？」

こういうのは言ってもわかんないだろ？だから、ヤる。

「え、あぅ、ひゃあぁっ！？」

そらっ、そらっ！どうだっ！待ちに待ったダーリンのモノだぞ！

「あひっ！ひゃっ！ひぃぃっ！」

くっ。うぉぉっ・・・すげぇキツい・・・う、おぉっ！

「はひっ！きもひ、きもひいぃっ！」

くぁっ！？そんなに、締めっ、つけるなぁっ！？

「あぅっ！？」

くぁ・・・おぅぅ・・・

「あはぁ・・・あったかいぃ・・・」

ふはぁ・・・久しぶり、マジ久しぶりにヤった・・・

「・・・うふふ♪ダーリン♪」

ん？

「・・・うふ♪」

なんだよ、まったく・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・・・で？いつまで繋がってるおつもりですか？

「・・・ねぇ、ダーリン」

スルーかい。
なんだ？



「・・・『久しぶり』って、さっき、言った？」



・・・おぅ？

「・・・・・・うふ」

え、ちょ、待って？なんで目がレイプ目になってるの？

「・・・・・・うふふ」

ちょ、ま、怖い。あーたん？怖いよ？怖いって。

「うふふふふふふふふふふふ・・・」

おぅっ、ちょ、腰！なんで腰振り始めてるの！？

「他ノ女ノ臭イ、消サナキャイケナイデショ？」

ちょ、アブナイのはマジだったのかよ！！！



「逃ガサナイカラネ？ダーリン♪」



うぉぉぉいっ！！！バッドエンドかよォォォッ！！？

■作者メッセージ
〜護之宮家、実家〜


「はっはっはっ！さぁさ、真闇ちゃん、飲んで飲んで！はっはっはっ！」

「あ、はい、い、いただきます」

おい真闇、無理に飲まなくていいんだぞ？うちのバカ親父の言うとおり飲んでたら、すぐ酔うぞ。

「何を言うか、貞春。お前が酒に弱いだけだ」

うるせぇアル中親父。テメェ基準でモノ言うな。

「真闇ちゃぁん。貞春はのぅ、腕力で勝てないから、いつもこうやってワシを口でいじめるんじゃよぅ」

「え、あ、お義父様。そんな、抱きつかなくても・・・」

オラ！バカ親父！真闇にひっつくな！泣き見るぞ！

「へっへーん。真闇独り占めされて悔しいなら、ワシを倒してみせらせぇい！」



「・・・貴方？おいたが過ぎるわよ？」



「げぇっ！？か、母さん！？」

「お、お義母様・・・」

母さん、遠慮なくやっちまってくれ。

「わかったわ」

「さ、貞春！きさｍ、ぐえっ！？母さん！？首！首入って・・・ぬぉぉぉっ！ギブギブギブ！」

「・・・あ、あはは。楽しい両親だね」

どこが。こんなんと四六時中いたら、疲れるだけだ。

『〜♪〜〜♪』

ん？ケータイ？

「ぬぉぉぉ・・・さ、貞春っ、あ、謝るからっ、た、助け、て・・・」

あ、わり。親父、電話出てくる。

「貞春ぅぅぅっ！！」

あ、真闇も、止めなくていいから。ほっとけ。

「え？えぇ？」

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・


まったく、こんな時間に・・・はい、誰だ？

『・・・よ、よぅ、貞春』

ッ、成竜！？お前、どうした！？息絶えだえじゃねぇか！？

『いやー・・・ははは・・・ハッスル、しすぎてよ・・・』

はぁ？ハッスルだぁ？

『あ、あのよ、ストーカー疑惑なんだがよ。もう、大丈夫だ・・・』

え？な、なんで・・・？

『いや、ねぇ・・・？へへへ・・・これで俺も立派なロリコ・・・あ、あーたん？ちょ、マテ。もう立たんて。１０も出したら我慢汁も出ないて。ちょ、舐めるなって、やめなさ・・・おふぅ・・・』

お、おい？成竜？

『と、とりあえず、今度、彼女紹介すっから・・・あ、あと、真闇ちゃんに、今度会ったらげんこつだって言っといて・・・じゃな』

はぁ！？おい！真闇にげんこつってなんだよ！？おい！？成竜！？成竜！！

・・・切れてやがる・・・

・・・なんなんだ、あいつ・・・