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その手に告げる事無かれ |
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NURIKABEさんから頂きました!ありがとうございます! スヴェン=グリューネヴァルト 嘗て、南洋において大量虐殺の罪で投獄された、ある男の名である 彼は暗い牢獄の中で一人、手の届かぬ格子窓から空に浮かぶ月を眺めていた…… 「……」 冷たい空気が薄い布を貫いて肌を刺す 「どうして……」 不意に口を突いて出る言葉。それを飲み込んで、男はまた月を眺める ( 見上げる月に目で問う姿は、大罪を背負う暴虐さを漂わせず、只自身の痛みに慟哭しているかのように、冷たい壁に影として映るのみだった |
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