22 久しぶりに嫉妬しないのか？
ようやく橋での戦闘が終わり、俺たちは里に入ることが出来たわけだが…
この里の中にも、橋同様に霧が立ち込めているということは無かった。
本音、本当にここに谷に霧が立ち込めている原因がいるのか……？
などと疑いたくもなってしまうぜ…
「メリィ…本当にここに谷の霧の原因があると思う？俺は思わないんだけど…」
「しらべてみないと何も分からないでしょう？後であそこにある宿屋【宵闇】に集合するから各自で情報収集でもしましょう？じゃ…」
…各自別々に行動するのか…？まぁ、手っ取り早く探すのにはいいと思うが…
え？なんで今回は微妙にいつもと雰囲気が違うのかって？
俺だってかっこつけたいときがあるんだよぉ！！
あっ！？こんなことを思っている間にみんなもういない…
結局、仕方が無く俺も町を捜索することにした。
町の探索って事は、必要なのは地図か？やっぱり…
などと思いながら噴水広場を歩いている俺！でも、地図を手に入れようにも地図屋分からないし…
ん？あれは…
俺が見つけたのは、ピーナッツを食べているズールーだったんだ！
あいつなら…俺と一緒に町をうろついてくれるって…そんな気がする！！
「おーい！ズールー！ちょっとー！」
「ん？あれー？お前確か橋の所で隠れてたやつじゃねーの？どした？」
「ちょっと探し物をしててさ…この里にもそれが目的で来てたんだけど、里の全容を知らないと駄目だし…」
「それでこの里に来たのか…いや、わりぃな？いきなり爆撃なんてしちゃってさぁ…ずっと前に旅人に人さらいがいてさ、村の子供をさらおうとする事件があったんだ。それで、外から来るやつらに対しては警戒しててさ…」
「いや、俺は別に戦いに参加してないからいいんだけど…そういえば、あのノームの女性は？」
「あ…カトのこと？カトはあの時、君の仲間の機械のビームを全身で受けてさぁ…今医者が見てるとこ。だから俺っち暇なわけよー！」
「そうか？だったらこの里の全容を紹介してくれないか？」
「いいぜぇ？じゃ、さっそく行くかぁ！えっと…お前はなんて呼べばいいんだ？」
「デメトリオって言うんだ、よろしく」
ズールー…話して見ると裏表も無く、いいやつじゃないか！
まず俺はズールーが教えてくれた祠とやらにやってきた。
「ここが俺らの里の聖なる祠ってやつさ！中には昔この里を造った人の残したものが祭られてるんだ。入ってみるか？」
……明らかに重要文化財みたいな見た目だが…入っていいのか本当に！？
「待て！ここから先は旅人は通ってはいけない場所だ！そうそうに帰っていただきたい！」
ほらなー！？やっぱり入れないんだよ…まぁ、中身を見てみたかったんだがね？
「待てよ！俺がいるから大丈夫だろ？」
「ん？ズールーか？いくらお前がいてもここは領主様の土地だから通すことは…」
「おいおい…つれないこというなよー！な？そんなお堅いことばっかり言ってるから結婚できないんだぞ？」
「貴様…気にしてることを…」
……わかるよ、その気持ちは凄く良く分かる！
俺だって今現在そんな気持ちを抱いたぜ！
「門番さん…今のあなたの気持ち、強く分かりますよ…！」
「……まさかあなたも、未婚者ですか！？今のご時勢にまだ清い体でいる…さすがです！」
「そういう門番さんも凄いですよ！まだ結婚してないなんて！」
やばい…俺、この人となら仲良く出来る気がする…
「……いいですよ！あなたなら入っても！ズールーだけなら通しませんでしたが、あなたは気に入ったので…今晩ついでに飲みません？」
「いいですねぇ〜！俺、【宵闇】って宿にいるので後から来ていただけるとありがたいです！」
「わかりました！ではまた夜にでも…」
俺は、この里で新しい友達を手に入れた！
よっし！今夜は飲むぞーー！
洞窟の中は、凄くいろいろな機械が投げ捨てられていた…
昔の遺物かこれが…なるほど、壮大だな…
「どうよ？デメトリオ？これが祠の内部になってるんだ！まぁ、ここにあるものの９割が何に使うか分からんものだが、それでも稀に動くものとかあるし！これとか…」
「この台座は？」
「ここにカプセルが置かれててよ？中にあの橋にいたゴーレムの女の子いたろ？彼女がいたって訳さ！」
俺は即座に過去の回想シーンへと飛んで思い出す作業に入った…
あぁ〜…あの…
「あの子が当時は結構クリーンヒットしてさ、結婚してくれってロリコン共が結構いたわけ…まぁ、俺はもうそのときにはカトと結婚してたわけだけどなぁ？あっひゃっひゃっひゃ！」
腹立つなこいつ…俺が結婚していないことを尻目に空き放題言いやがって…
「とまぁ、お前の神経を逆なでする行為はここまでにしておいて、彼女は何と！すでに旦那さんにしたいって思ってた人がいたらしいんだ！で、男どもの夢、幻の如くって感じになったって訳！その思ってた人が今から２００年前に彼女を作った研究者らしいんだ！」
「へぇーー…そうなのか？」
「あれ？反応薄いなー…どした？」
…いや、そこまで俺はそんな恋愛話が好きなわけじゃないからさ？
俺もまるでフラグのような恋愛が出来れば尚良しって思ってる口だから…さ？
「で、そう言った話に女性の方々は敏感なんだろうね？結構食いついた訳だ。そして空前絶後の結婚ブーム到来！！今じゃこの里で結婚してないのは変に真面目だったここの場所の門番って訳」
あの人…未結婚状態で最後の男だったのか…境遇が似てるきがするなぁ…
ま、俺はあそこまで真面目じゃないけど…でも、仕事してるときはあんな感じかもなぁ…
そしてあらかた見て周り、そろそろ祠から出るかー…といったときだった。
俺の目線の少し横で変な球体の何かを見つけた俺がそこにいた。
「ズールー…これなんだ？」
「ん？しらねぇー…まぁ、変な機械だろ？欲しいならもらっとけよ！」
「いいのか？結構大切そうなオーラが…」
「いいって！どうせ誰も使わないんだしさ…お前が使ったほうが世の中のためになるってやつだぜ！」
…そこまで言われると、返す行動が変に思えたため俺はちゃっかりその機械を拝借した。
名前は【コラボレーター】、使い方不明という、一見ガラクタのようだが…
この球体にはなぜかひきつけられてしまったぜ…
そうして祠から出ると、あの門番が話しかけてきた。
「あれ？もういいのか？」
「あぁ！夜に会おうぜー！えっと…名前は…？」
「俺はヤマトって言うんだ！まぁ、気楽に読んでくれてもかまわねぇよー！」
「じゃあ、ヤマトリオンで…」
「逆に言いにくくないか？ヤマトでいいよ！あんたは？」
「俺はデメトリオって言うんだ！よろしく！で、今晩の話なんだけど…どこで飲むんだ？」
「俺があんたを迎えに行くから、その後で俺の家で二人で飲もう！」
……二人で酒飲むのかー…華がねえなぁ…ま、いいけど
「またなーー！」
「じゃあ次は領主様の家だな…？まぁ、別にここは大したことはないだろうからパスの方向でいいと思うけど…」
「いや、まぁ一応案内でもしてくれよ…な？」
「いいけど…領主様は盛んにヤってるからなぁ〜奥さんと…」
…非常に言いたいことがあるが、まあいい！
その俺の敵である領主の下に…連れて行ってもらおうかぁ！！
「こ、怖い目で俺を見んなよー！！俺、悪くないんだからさー！」
しばらく歩くと、あからさまに【領主宅】といいたそうな家が建っている場所に着いた。
予想以上に小さな家だが…それでも、周りの家より若干大きいな…
あっ！？家の扉の前に謎のテーブルが…
このあからさまに置かれているテーブル…これは、あの行動をしろと神が言っているに違いないぜ！
「おぉぉぉぉっ！！DQ勇者！DQ勇者ーー！！」
そして俺は、自分の欲望が赴くままにテーブルの棚をオープンした！
てってれ〜♪
[デメトリオは誰かがHなことをしている写真を手に入れた！！]
………
「いるかぁーーーー！！誰だよこいつ！！この変なカメラ目線とこの勝ち誇った顔が許せねぇ！！奥さんであろうこの魔物の女性も、この幸せそうな顔…くそーーーー！！」
俺が一人で夜中に、２年前に封印したマスターベーションをするために用意された餌か！？餌だというのかーーー！！
そんなものに俺が釣られるか…でも欲しい！！
「なにやってんだ？ん？」
「はっ！？な、なんでもない！」
俺は、ズールーが見ていたことを思い出すと、即座にテーブルの棚に写真を戻した。
危ない…危うく吊り上げられてしまうところだったぜ…
「さて…俺はここで待ってるよ…デメトリオだけで行けよ〜！」
「はぁ？ズールー…なんでついてこないんだ？」
「いや…後がいろいろ面倒なんだよなぁー…カトにばれると」
「大丈夫だって！ばれないばれない！」
「いやいや、そう思っているときが一番危険なんだ！昔、一回カトに内緒でお邪魔したときに…後で酷い目にあったんだ！」
用心深いなぁ…そんなに何度もフラグって立たないものだぜ？
と思いながらも、まぁ行きたくないのならそれでいいだろと割り切った。
「すいませーん！領主様いますかー？」
そう言いながら、領主宅の前で一人、飛び跳ねている青年…
第三者の目線だとただの馬鹿にも見えるかも知れないが、それが俺だ！
それにしても…留守か？こんなに呼び鈴を鳴らしても出てこないなんて変だが…
そう思いながら時間は経過していき、３０分したときだろうか…
一人、村人（？）が歩いてきた。
「…どうしたんですか？」
「あぁ！村の人ですか！いやね？領主様のお宅にお邪魔しようと思ったら出てこなくて…」
「…そうですか、村の人から聞いたんですが領主様は今、村の一番端にある温水って人の家にいるらしいですよ？」
そうか…だから３０分待っても返事が無かったんだな！？
それより…村の人から聞いたって事は、この人も冒険者か？
珍しい服着てるなぁ〜…こんな服見たこと無いぞ？
まぁ、情報が手に入ったわけだ、他人の服装のことなんていちいち言ってたらきりないよな！
「ありがとうございました！」
「…あの、ここらに変な機械のチップ落ちてませんでした？」
……？チップ？分からないなぁ…
拾ったって言えば、この領主宅前で拾った黒い板くらいだが…
「…あ、それです。もし良かったらくれません？俺に」
「あ、いいですよ…領主様の居場所教えてもらいましたし…」
あんな黒い板、何に使うんだろうな？
そう思いながら、俺の元から去っていく青年を俺は見つめていた。
…あっ！！
あいつ…イケメンだと思ったら、やっぱり彼女いたのか！？
いや…もしかしたら俺の勘違いという可能性も…
「隼…あった？」
「あぁ、しっかり見つけたよ。JAXAに戻るとするかいミネバ？」
「ええ…早めに戻りましょ！」
……確信したぜ、あいつらカップルに違いない！！
あの後ろにJAXAと書かれた服もきっとあの男…隼とかいったか？にもらったに違いないんだ！！
くそっ…どいつもこいつも…！
そう思いながら憤慨している俺に近づいてくる謎の影…ではなく、ズールー…
「どしたの？そんなに怒った顔しちゃってさぁ…気にしたら疲れるぜ〜？」
「いや……それより、領主は今、温水さんの家に行ってるようだよ」
「…またか、よくいくんだ領主様は奥さんと…まだ野外でヤル気か？」
……くそっ、領主もか！あぁ、あの写真を見てからなんだか全てそっち系のことに捕らえてしまうじゃないか！
俺の頭…ただいまバースト中
などと言いながら、そのテンションで里を一通り回った俺はズールーとわかれ、今【宵闇】の中にいる。
俺の目の前にはだらしなくぐたーっとしているリバティーの姿が…
「なぁ、他のみんなは？」
「知らないー、まだ帰ってきてないんじゃないかなー？」
「…なんでそんなに適当な答えしか…」
「おなかすいたー…何か食い物ない？」
……こいつ、たまには自分で食堂に行って飯でも取って来いよ！
たまにはって言ったけど、そういえば俺、こいつとあって２日しかたってねえや…
ま、まぁいい！！他のみんなは霧についてどんな情報を集めてきたのか…
非常に気になるところだぜ…うん。
そして、他のみんなも大した情報を持ってくることも無く帰ってきたわけですよ。
いやまぁ、俺も情報はつかめなかったから文句をいうわけではないんだ。
勘違いしないでくれ。
まぁ、いいか…夜になったらヤマト来るし、あいつから何か聞けばいいだろ。
非常に何とかなるさムードの俺…
ま、コレは心の余裕から来る究極のゆとりだと……
すみません、調子に乗りました。
「遅いなー…キャンセルか？まさかの…」
もうすっかり夜になったところでも、一向に来る気配の無いヤマト…
俺は微妙にあいつのことを疑い始めてきた。
さらに３０分…もう下の階でじっとしているのもつらいと思い始めたころだった…ようやく、ようやく来たよ…
「悪い悪い！待ったか？」
「遅いって！何やってたんだよ？」
「いや…槍の先端部分落としちゃってさぁ…探してたんだよなー」
……まぁいい、さーて…飲みに行くぞーー！
まぁ、俺は酒に弱いって知ってるから、長時間会話に花を咲かせるためにもそんなに飲まないけどな？
「行こうぜ！」
「おぅよ！！」
こうして、未結婚者の男たちが酒を飲んで会話する状況が出来た…って所か？
とにかく、早く会話したいぜ！
「あれ…？デメトリオじゃん…となりの男誰だろ…？」
「……カモが一匹釣れたわね…」
「うわぁ！リーダー…最強のあたいの近くにいると、やけどしますよ！」
「…みんなで盗み聞きにでも行きましょ…裏でデメトリオが私達のことをどういってるか気になるし、メンバーの中の結婚相手になるかも知れないし…あの男が」
うおぅ…さ、寒気がしたぜ…夜は冷えるからなー…
そして里の中をヤマトの後をついて周り、俺はようやくヤマトの家に来た。
見事に普通の一軒家だ。ヤマトの後をついて来なかったら絶対に分からなかったな…
「まぁ…男だけの家だから少し荒れてるけどさ…入ってくれよ！」
「あ…邪魔するよ……そんなに部屋は荒れてないぜ？」
まぁ…職業柄この部屋よりも自分の宿屋の一室一室のほうが朝になると荒れてること多いしな、この程度なら荒れてるとは言えないぜ！
……本当に、メリィの羽を掃除しているときのほうが部屋の中は荒れてたし…
「さて、早速飲むか？」
「OK！！俺、カスタニアワイン持ってきたんだ！飲もう」
「おぉっ！！いや、悪いな…俺、門番やってるだろ？基本的に里から出ないからカスタニアワイン飲んでみたかったんだ！デメトリオも後で、焼酎でも飲むか？結構美味いぞ？」
「もらうよ！」
「よしわかった！待ってな！今すぐ食い物何か持ってくるからよ！」
…いやぁ、本当に悪いな…食い物まで用意してくれるなんて…
よし！帰る前にカスタニアチーズを一切れやろうっと！
そして、酒を飲み合って男同士の話をし始めて数分…
結構話って続くもんだなー…と自分自身感心しながらも俺は一つ、気になることを聞いてみた。
そう…谷を覆っている霧についてだよ！
まぁ、当初の目的はコレだったわけだしな？
「なぁなぁヤマト…ここに来る前にさ、結構な霧に覆われたんだよね、でもここは霧が立ち込めてない…旅の途中でこの里に原因があるって聞いたんだけど、何か知らないか？」
「あぁーー…多分それは温水さんのせいだな…」
温水…？そういえば、里を回っているときにその名前聞いたぞ！？
確か…領主も遊びに行ってる家だとか…
「温水さんは結構強い精霊使いだったんだけどなぁ…しかも、結構冷静に物事を判断する人だったけど、領主のロンメル様が結構な遊び人でさ…奥さん連れて遊びに良く行くんだよ」
ほぅ…やはりロンメルが悪だったか…
まぁ、男としては正しいと言えば正しいんだけど…
「でな？これは領主様には内緒にしておいて欲しいんだが…」
「ん？どうした？」
内緒話かぁ…俺って結構信頼されたんだな！
絶対に裏切らないように聞いたことは黙っておくことにしよう…
俺はそう決意し、ヤマトの近くに顔を持っていく…
「本音、領主様には爆発して欲しいとそう思ってる…」
「ばっ…ふふっ…あっはっはっは！！内緒ってそれかよ？」
「あぁ…結構ばれたら後が厄介な台詞なんだぜさっきの…」
まぁ、俺も一瞬思ったけど…そうか、爆発かぁ…
内心、ニヤニヤが止まらないのだが、気にしないでくれよ？
「で…えっと、霧の原因の話だったな？」
「あ…そうそう！」
危ない危ない…爆発しろですっかり頭から抜け落ちてたぜその事…
「多分、温水さんの奥さんのコキノさんとセブレさんが、光一さん…あ、温水さんのことだぜ？とHなことをするときにさ…コキノさんはイグニス、セブレさんはウンディーネで、属性が正反対だったことにより生じる液体が蒸発する現象あるだろ？あれが大規模でおこっているのが原因だな…」
「そうか……いいな、奥さんがいて…」
「いうなよ…泣きたくなるからさ…」
……そうだな、細かいところは突っ込まないほうがいいよな…
「コキノさんもセブレさんも昔は真面目な精霊だったんだぜ？俺のようなザコの門番に話しかけてくれてたし…」
「だった…？じゃあ、今は違うのか？」
「あぁ…領主様であるロンメル様の奥様のハオファ様が五尾から六尾になられた時に生じた魔力に一瞬で汚染されてしまってな？今じゃきれいに悪堕ちしてるよ」
……なるほどな、それで領主がハオファさんと一緒に温水さんの家に毎日のように遊びに行き妖気に当てられたコキノさんとセブレさんが毎晩の如くヤるのが霧の原因…か…
「そうだ！！霧蒸散器が確か蔵にあったな…明日出発するときにでもあげるよ！もう夜も遅くなってきたし…」
「え！？もうこんな時間か…早いなー…」
「俺、明日も仕事はやいし、今日はここまでで切り上げだな！ありがとよ！」
「ああ！！お前のことは…忘れないぜ！」
そして俺は、寝るために宿屋【宵闇】にヤマトからもらった焼酎とスモークサーモンとやらをもって行き、自分の部屋でゆっくりと眠ったわけだな。
明日…霧蒸散器の効果で楽に谷を突破できればいいけど…
………
「おや…デメトリオはもう寝たようじゃのぉ…ではいつものようにこの機械で精を絞るとするか…おや？これは……焼酎ではないか♪デメトリオめ…このようないい酒を独り占めしておくとは……機械の効果をいつもの１０倍に設定して今夜は一滴も絞れない状態にしてやろうかのぅ…スイッチ…オン！」
この里の中にも、橋同様に霧が立ち込めているということは無かった。
本音、本当にここに谷に霧が立ち込めている原因がいるのか……？
などと疑いたくもなってしまうぜ…
「メリィ…本当にここに谷の霧の原因があると思う？俺は思わないんだけど…」
「しらべてみないと何も分からないでしょう？後であそこにある宿屋【宵闇】に集合するから各自で情報収集でもしましょう？じゃ…」
…各自別々に行動するのか…？まぁ、手っ取り早く探すのにはいいと思うが…
え？なんで今回は微妙にいつもと雰囲気が違うのかって？
俺だってかっこつけたいときがあるんだよぉ！！
あっ！？こんなことを思っている間にみんなもういない…
結局、仕方が無く俺も町を捜索することにした。
町の探索って事は、必要なのは地図か？やっぱり…
などと思いながら噴水広場を歩いている俺！でも、地図を手に入れようにも地図屋分からないし…
ん？あれは…
俺が見つけたのは、ピーナッツを食べているズールーだったんだ！
あいつなら…俺と一緒に町をうろついてくれるって…そんな気がする！！
「おーい！ズールー！ちょっとー！」
「ん？あれー？お前確か橋の所で隠れてたやつじゃねーの？どした？」
「ちょっと探し物をしててさ…この里にもそれが目的で来てたんだけど、里の全容を知らないと駄目だし…」
「それでこの里に来たのか…いや、わりぃな？いきなり爆撃なんてしちゃってさぁ…ずっと前に旅人に人さらいがいてさ、村の子供をさらおうとする事件があったんだ。それで、外から来るやつらに対しては警戒しててさ…」
「いや、俺は別に戦いに参加してないからいいんだけど…そういえば、あのノームの女性は？」
「あ…カトのこと？カトはあの時、君の仲間の機械のビームを全身で受けてさぁ…今医者が見てるとこ。だから俺っち暇なわけよー！」
「そうか？だったらこの里の全容を紹介してくれないか？」
「いいぜぇ？じゃ、さっそく行くかぁ！えっと…お前はなんて呼べばいいんだ？」
「デメトリオって言うんだ、よろしく」
ズールー…話して見ると裏表も無く、いいやつじゃないか！
まず俺はズールーが教えてくれた祠とやらにやってきた。
「ここが俺らの里の聖なる祠ってやつさ！中には昔この里を造った人の残したものが祭られてるんだ。入ってみるか？」
……明らかに重要文化財みたいな見た目だが…入っていいのか本当に！？
「待て！ここから先は旅人は通ってはいけない場所だ！そうそうに帰っていただきたい！」
ほらなー！？やっぱり入れないんだよ…まぁ、中身を見てみたかったんだがね？
「待てよ！俺がいるから大丈夫だろ？」
「ん？ズールーか？いくらお前がいてもここは領主様の土地だから通すことは…」
「おいおい…つれないこというなよー！な？そんなお堅いことばっかり言ってるから結婚できないんだぞ？」
「貴様…気にしてることを…」
……わかるよ、その気持ちは凄く良く分かる！
俺だって今現在そんな気持ちを抱いたぜ！
「門番さん…今のあなたの気持ち、強く分かりますよ…！」
「……まさかあなたも、未婚者ですか！？今のご時勢にまだ清い体でいる…さすがです！」
「そういう門番さんも凄いですよ！まだ結婚してないなんて！」
やばい…俺、この人となら仲良く出来る気がする…
「……いいですよ！あなたなら入っても！ズールーだけなら通しませんでしたが、あなたは気に入ったので…今晩ついでに飲みません？」
「いいですねぇ〜！俺、【宵闇】って宿にいるので後から来ていただけるとありがたいです！」
「わかりました！ではまた夜にでも…」
俺は、この里で新しい友達を手に入れた！
よっし！今夜は飲むぞーー！
洞窟の中は、凄くいろいろな機械が投げ捨てられていた…
昔の遺物かこれが…なるほど、壮大だな…
「どうよ？デメトリオ？これが祠の内部になってるんだ！まぁ、ここにあるものの９割が何に使うか分からんものだが、それでも稀に動くものとかあるし！これとか…」
「この台座は？」
「ここにカプセルが置かれててよ？中にあの橋にいたゴーレムの女の子いたろ？彼女がいたって訳さ！」
俺は即座に過去の回想シーンへと飛んで思い出す作業に入った…
あぁ〜…あの…
「あの子が当時は結構クリーンヒットしてさ、結婚してくれってロリコン共が結構いたわけ…まぁ、俺はもうそのときにはカトと結婚してたわけだけどなぁ？あっひゃっひゃっひゃ！」
腹立つなこいつ…俺が結婚していないことを尻目に空き放題言いやがって…
「とまぁ、お前の神経を逆なでする行為はここまでにしておいて、彼女は何と！すでに旦那さんにしたいって思ってた人がいたらしいんだ！で、男どもの夢、幻の如くって感じになったって訳！その思ってた人が今から２００年前に彼女を作った研究者らしいんだ！」
「へぇーー…そうなのか？」
「あれ？反応薄いなー…どした？」
…いや、そこまで俺はそんな恋愛話が好きなわけじゃないからさ？
俺もまるでフラグのような恋愛が出来れば尚良しって思ってる口だから…さ？
「で、そう言った話に女性の方々は敏感なんだろうね？結構食いついた訳だ。そして空前絶後の結婚ブーム到来！！今じゃこの里で結婚してないのは変に真面目だったここの場所の門番って訳」
あの人…未結婚状態で最後の男だったのか…境遇が似てるきがするなぁ…
ま、俺はあそこまで真面目じゃないけど…でも、仕事してるときはあんな感じかもなぁ…
そしてあらかた見て周り、そろそろ祠から出るかー…といったときだった。
俺の目線の少し横で変な球体の何かを見つけた俺がそこにいた。
「ズールー…これなんだ？」
「ん？しらねぇー…まぁ、変な機械だろ？欲しいならもらっとけよ！」
「いいのか？結構大切そうなオーラが…」
「いいって！どうせ誰も使わないんだしさ…お前が使ったほうが世の中のためになるってやつだぜ！」
…そこまで言われると、返す行動が変に思えたため俺はちゃっかりその機械を拝借した。
名前は【コラボレーター】、使い方不明という、一見ガラクタのようだが…
この球体にはなぜかひきつけられてしまったぜ…
そうして祠から出ると、あの門番が話しかけてきた。
「あれ？もういいのか？」
「あぁ！夜に会おうぜー！えっと…名前は…？」
「俺はヤマトって言うんだ！まぁ、気楽に読んでくれてもかまわねぇよー！」
「じゃあ、ヤマトリオンで…」
「逆に言いにくくないか？ヤマトでいいよ！あんたは？」
「俺はデメトリオって言うんだ！よろしく！で、今晩の話なんだけど…どこで飲むんだ？」
「俺があんたを迎えに行くから、その後で俺の家で二人で飲もう！」
……二人で酒飲むのかー…華がねえなぁ…ま、いいけど
「またなーー！」
「じゃあ次は領主様の家だな…？まぁ、別にここは大したことはないだろうからパスの方向でいいと思うけど…」
「いや、まぁ一応案内でもしてくれよ…な？」
「いいけど…領主様は盛んにヤってるからなぁ〜奥さんと…」
…非常に言いたいことがあるが、まあいい！
その俺の敵である領主の下に…連れて行ってもらおうかぁ！！
「こ、怖い目で俺を見んなよー！！俺、悪くないんだからさー！」
しばらく歩くと、あからさまに【領主宅】といいたそうな家が建っている場所に着いた。
予想以上に小さな家だが…それでも、周りの家より若干大きいな…
あっ！？家の扉の前に謎のテーブルが…
このあからさまに置かれているテーブル…これは、あの行動をしろと神が言っているに違いないぜ！
「おぉぉぉぉっ！！DQ勇者！DQ勇者ーー！！」
そして俺は、自分の欲望が赴くままにテーブルの棚をオープンした！
てってれ〜♪
[デメトリオは誰かがHなことをしている写真を手に入れた！！]
………
「いるかぁーーーー！！誰だよこいつ！！この変なカメラ目線とこの勝ち誇った顔が許せねぇ！！奥さんであろうこの魔物の女性も、この幸せそうな顔…くそーーーー！！」
俺が一人で夜中に、２年前に封印したマスターベーションをするために用意された餌か！？餌だというのかーーー！！
そんなものに俺が釣られるか…でも欲しい！！
「なにやってんだ？ん？」
「はっ！？な、なんでもない！」
俺は、ズールーが見ていたことを思い出すと、即座にテーブルの棚に写真を戻した。
危ない…危うく吊り上げられてしまうところだったぜ…
「さて…俺はここで待ってるよ…デメトリオだけで行けよ〜！」
「はぁ？ズールー…なんでついてこないんだ？」
「いや…後がいろいろ面倒なんだよなぁー…カトにばれると」
「大丈夫だって！ばれないばれない！」
「いやいや、そう思っているときが一番危険なんだ！昔、一回カトに内緒でお邪魔したときに…後で酷い目にあったんだ！」
用心深いなぁ…そんなに何度もフラグって立たないものだぜ？
と思いながらも、まぁ行きたくないのならそれでいいだろと割り切った。
「すいませーん！領主様いますかー？」
そう言いながら、領主宅の前で一人、飛び跳ねている青年…
第三者の目線だとただの馬鹿にも見えるかも知れないが、それが俺だ！
それにしても…留守か？こんなに呼び鈴を鳴らしても出てこないなんて変だが…
そう思いながら時間は経過していき、３０分したときだろうか…
一人、村人（？）が歩いてきた。
「…どうしたんですか？」
「あぁ！村の人ですか！いやね？領主様のお宅にお邪魔しようと思ったら出てこなくて…」
「…そうですか、村の人から聞いたんですが領主様は今、村の一番端にある温水って人の家にいるらしいですよ？」
そうか…だから３０分待っても返事が無かったんだな！？
それより…村の人から聞いたって事は、この人も冒険者か？
珍しい服着てるなぁ〜…こんな服見たこと無いぞ？
まぁ、情報が手に入ったわけだ、他人の服装のことなんていちいち言ってたらきりないよな！
「ありがとうございました！」
「…あの、ここらに変な機械のチップ落ちてませんでした？」
……？チップ？分からないなぁ…
拾ったって言えば、この領主宅前で拾った黒い板くらいだが…
「…あ、それです。もし良かったらくれません？俺に」
「あ、いいですよ…領主様の居場所教えてもらいましたし…」
あんな黒い板、何に使うんだろうな？
そう思いながら、俺の元から去っていく青年を俺は見つめていた。
…あっ！！
あいつ…イケメンだと思ったら、やっぱり彼女いたのか！？
いや…もしかしたら俺の勘違いという可能性も…
「隼…あった？」
「あぁ、しっかり見つけたよ。JAXAに戻るとするかいミネバ？」
「ええ…早めに戻りましょ！」
……確信したぜ、あいつらカップルに違いない！！
あの後ろにJAXAと書かれた服もきっとあの男…隼とかいったか？にもらったに違いないんだ！！
くそっ…どいつもこいつも…！
そう思いながら憤慨している俺に近づいてくる謎の影…ではなく、ズールー…
「どしたの？そんなに怒った顔しちゃってさぁ…気にしたら疲れるぜ〜？」
「いや……それより、領主は今、温水さんの家に行ってるようだよ」
「…またか、よくいくんだ領主様は奥さんと…まだ野外でヤル気か？」
……くそっ、領主もか！あぁ、あの写真を見てからなんだか全てそっち系のことに捕らえてしまうじゃないか！
俺の頭…ただいまバースト中
などと言いながら、そのテンションで里を一通り回った俺はズールーとわかれ、今【宵闇】の中にいる。
俺の目の前にはだらしなくぐたーっとしているリバティーの姿が…
「なぁ、他のみんなは？」
「知らないー、まだ帰ってきてないんじゃないかなー？」
「…なんでそんなに適当な答えしか…」
「おなかすいたー…何か食い物ない？」
……こいつ、たまには自分で食堂に行って飯でも取って来いよ！
たまにはって言ったけど、そういえば俺、こいつとあって２日しかたってねえや…
ま、まぁいい！！他のみんなは霧についてどんな情報を集めてきたのか…
非常に気になるところだぜ…うん。
そして、他のみんなも大した情報を持ってくることも無く帰ってきたわけですよ。
いやまぁ、俺も情報はつかめなかったから文句をいうわけではないんだ。
勘違いしないでくれ。
まぁ、いいか…夜になったらヤマト来るし、あいつから何か聞けばいいだろ。
非常に何とかなるさムードの俺…
ま、コレは心の余裕から来る究極のゆとりだと……
すみません、調子に乗りました。
「遅いなー…キャンセルか？まさかの…」
もうすっかり夜になったところでも、一向に来る気配の無いヤマト…
俺は微妙にあいつのことを疑い始めてきた。
さらに３０分…もう下の階でじっとしているのもつらいと思い始めたころだった…ようやく、ようやく来たよ…
「悪い悪い！待ったか？」
「遅いって！何やってたんだよ？」
「いや…槍の先端部分落としちゃってさぁ…探してたんだよなー」
……まぁいい、さーて…飲みに行くぞーー！
まぁ、俺は酒に弱いって知ってるから、長時間会話に花を咲かせるためにもそんなに飲まないけどな？
「行こうぜ！」
「おぅよ！！」
こうして、未結婚者の男たちが酒を飲んで会話する状況が出来た…って所か？
とにかく、早く会話したいぜ！
「あれ…？デメトリオじゃん…となりの男誰だろ…？」
「……カモが一匹釣れたわね…」
「うわぁ！リーダー…最強のあたいの近くにいると、やけどしますよ！」
「…みんなで盗み聞きにでも行きましょ…裏でデメトリオが私達のことをどういってるか気になるし、メンバーの中の結婚相手になるかも知れないし…あの男が」
うおぅ…さ、寒気がしたぜ…夜は冷えるからなー…
そして里の中をヤマトの後をついて周り、俺はようやくヤマトの家に来た。
見事に普通の一軒家だ。ヤマトの後をついて来なかったら絶対に分からなかったな…
「まぁ…男だけの家だから少し荒れてるけどさ…入ってくれよ！」
「あ…邪魔するよ……そんなに部屋は荒れてないぜ？」
まぁ…職業柄この部屋よりも自分の宿屋の一室一室のほうが朝になると荒れてること多いしな、この程度なら荒れてるとは言えないぜ！
……本当に、メリィの羽を掃除しているときのほうが部屋の中は荒れてたし…
「さて、早速飲むか？」
「OK！！俺、カスタニアワイン持ってきたんだ！飲もう」
「おぉっ！！いや、悪いな…俺、門番やってるだろ？基本的に里から出ないからカスタニアワイン飲んでみたかったんだ！デメトリオも後で、焼酎でも飲むか？結構美味いぞ？」
「もらうよ！」
「よしわかった！待ってな！今すぐ食い物何か持ってくるからよ！」
…いやぁ、本当に悪いな…食い物まで用意してくれるなんて…
よし！帰る前にカスタニアチーズを一切れやろうっと！
そして、酒を飲み合って男同士の話をし始めて数分…
結構話って続くもんだなー…と自分自身感心しながらも俺は一つ、気になることを聞いてみた。
そう…谷を覆っている霧についてだよ！
まぁ、当初の目的はコレだったわけだしな？
「なぁなぁヤマト…ここに来る前にさ、結構な霧に覆われたんだよね、でもここは霧が立ち込めてない…旅の途中でこの里に原因があるって聞いたんだけど、何か知らないか？」
「あぁーー…多分それは温水さんのせいだな…」
温水…？そういえば、里を回っているときにその名前聞いたぞ！？
確か…領主も遊びに行ってる家だとか…
「温水さんは結構強い精霊使いだったんだけどなぁ…しかも、結構冷静に物事を判断する人だったけど、領主のロンメル様が結構な遊び人でさ…奥さん連れて遊びに良く行くんだよ」
ほぅ…やはりロンメルが悪だったか…
まぁ、男としては正しいと言えば正しいんだけど…
「でな？これは領主様には内緒にしておいて欲しいんだが…」
「ん？どうした？」
内緒話かぁ…俺って結構信頼されたんだな！
絶対に裏切らないように聞いたことは黙っておくことにしよう…
俺はそう決意し、ヤマトの近くに顔を持っていく…
「本音、領主様には爆発して欲しいとそう思ってる…」
「ばっ…ふふっ…あっはっはっは！！内緒ってそれかよ？」
「あぁ…結構ばれたら後が厄介な台詞なんだぜさっきの…」
まぁ、俺も一瞬思ったけど…そうか、爆発かぁ…
内心、ニヤニヤが止まらないのだが、気にしないでくれよ？
「で…えっと、霧の原因の話だったな？」
「あ…そうそう！」
危ない危ない…爆発しろですっかり頭から抜け落ちてたぜその事…
「多分、温水さんの奥さんのコキノさんとセブレさんが、光一さん…あ、温水さんのことだぜ？とHなことをするときにさ…コキノさんはイグニス、セブレさんはウンディーネで、属性が正反対だったことにより生じる液体が蒸発する現象あるだろ？あれが大規模でおこっているのが原因だな…」
「そうか……いいな、奥さんがいて…」
「いうなよ…泣きたくなるからさ…」
……そうだな、細かいところは突っ込まないほうがいいよな…
「コキノさんもセブレさんも昔は真面目な精霊だったんだぜ？俺のようなザコの門番に話しかけてくれてたし…」
「だった…？じゃあ、今は違うのか？」
「あぁ…領主様であるロンメル様の奥様のハオファ様が五尾から六尾になられた時に生じた魔力に一瞬で汚染されてしまってな？今じゃきれいに悪堕ちしてるよ」
……なるほどな、それで領主がハオファさんと一緒に温水さんの家に毎日のように遊びに行き妖気に当てられたコキノさんとセブレさんが毎晩の如くヤるのが霧の原因…か…
「そうだ！！霧蒸散器が確か蔵にあったな…明日出発するときにでもあげるよ！もう夜も遅くなってきたし…」
「え！？もうこんな時間か…早いなー…」
「俺、明日も仕事はやいし、今日はここまでで切り上げだな！ありがとよ！」
「ああ！！お前のことは…忘れないぜ！」
そして俺は、寝るために宿屋【宵闇】にヤマトからもらった焼酎とスモークサーモンとやらをもって行き、自分の部屋でゆっくりと眠ったわけだな。
明日…霧蒸散器の効果で楽に谷を突破できればいいけど…
………
「おや…デメトリオはもう寝たようじゃのぉ…ではいつものようにこの機械で精を絞るとするか…おや？これは……焼酎ではないか♪デメトリオめ…このようないい酒を独り占めしておくとは……機械の効果をいつもの１０倍に設定して今夜は一滴も絞れない状態にしてやろうかのぅ…スイッチ…オン！」
12/03/09 20:00更新 / デメトリオン
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