幼女の街の情事と情事
「はーめるうぅ……っ♪」
くっきりと目の奥にハートマークを浮かべたウィルが、ハーメル様の唇を塞ぎました。それは先程まで私とハーメル様が交わしていたような、優しく穏やかに、お互いの気持ちを確かめ合うようなものではなく……魔物の本能の赴くままに舌を絡め、貪るような激しいもの。
「んっ……っ……」
ハーメル様は、始めこそそんなウィルの熱烈なキスに驚いていた様子でしたが……すぐに私に加えてウィルをその腕の中に抱きくるめ、自らも舌を絡め返し始めます。
……つまりは、私の目と鼻の先でハーメル様とウィルの熱い口付けが行われているわけで……た、他人のキスをこんなに間近で見るのは初めての経験ですが、ちょっとえっち過ぎませんかね、これ……?
ハーメルさまもウィルも、互いの身体に手を這わせながら、とろんと蕩けたような目で見つめ合っていて……それを見ている私の胸と下腹部に、じくじくと切ない疼きが走ります。
お、お掃除するだけなら、大丈夫ですよね……?
「ちゅ……あーっ、ズルいよマスター、今は私の番なのにっ!?」
「き、綺麗にするだけですから!ウィルの邪魔はしないですからっ」
変身が解除された事により、先程以上にひっかかっているだけのような状態の衣服を脱ぎ捨てた私は、ハーメル様の腕の中を抜け。
ハーメル様の足元に跪いた私に非難の声を上げるウィルにそう返し、ハーメル様のおちんちんとご対面します。
「っ……♥」
私の愛液とハーメル様の精液に塗れ、窓から差し込む月の光にてらてらと輝くそれは、先程私の中に甘くて温かな精を沢山出してくれたばかりだというのに、少しも萎える様子がありません。ああ、なんて素敵なんでしょう……っ♥
「……あの、リュガ君……?あまりじっと見られると恥ずかしいかな……」
「あっ、す、すみませんっ!?」
苦笑気味のハーメル様に、慌ててそう返して。
「で、では、失礼して……」
私はその根元にそっと手を添えて。ちろちろと、肉棒に付着した二人分の体液を舐めとるように舌を動かしてゆきます。
「んっ、ちゅっ……♥」
「っ、くっ…………!!」
口の中に広がる甘く芳醇な精の味と香り。私の小さな舌がハーメル様の舌をなぞるたび、ウィルとキスを交わすハーメル様の口からは切なげな声が漏れて。
さらにハーメル様のペニスをぱくりと咥え、小さい頬の裏側と舌全体を使ってその全体をピカピカに磨き上げながら、ちゅうちゅうと尿道に残っている精液を吸い出してあげます。
そのまま大きく口を開け、唾液を絡めてにゅぷ、にゅぷと音をたてながら、その幹を唇でしごいてあげれば――
「あーっ、やっぱり口で搾り取る気じゃんマスター!?」
「……はっ!?あ、つ、つい……」
頬を膨らませたウィルの抗議に、慌てて我に返ります。うう……か、完全に我を忘れて、射精させる気満々になってしまっていました……。
私がハーメル様のおちんちんから口を離した事を確認したウィルは、悪戯っ子のような顔でハーメル様に向き直って。
「えへへ、じゃあ、ハーメルのおちんちん、いただきま〜す……っ♪」
「っ…………!」
そんな私を尻目に、ウィルは少し腰を浮かせ。既に準備万端となっている自らの秘所で、ハーメル様の物を飲み込んでゆきます。
ハーメル様は、そんなウィルから与えられる快感に耐えるように歯を食い縛り。その隙間からは微かな声が漏れていて。
「あはっ、すごーい♪ハーメルのおちんちん、さっきと比べても全然萎えてない……っ♪」
ウィルが身体を上下に動かし、その小さな膣がハーメル様のペニスで押し広げられる度に、二人の結合部からは淫靡な水音が漏れています。
先程ハーメル様と繋がっていた時の快感と、全てが満たされる幸せ。それをすぐにでもまた求めようとする本能を、必死に押し止めます。私の可愛い使い魔は、自分もハーメル様と繋がりたいのを我慢して(自慰はしてしまいましたが)、私に最初を譲ってくれたのです。
ここで私が我慢しなければ、マスターとしての示しが――
(…………ん?)
あれ?
今この子、『さっきと比べて』って言いませんでした……?
「っ!?そういえばウィルっ、あなたおちんちん挿れて貰うの実質的に二回目じゃないですか!?」
「――っ、にししっ、ばれちゃった〜……っ?」
私の問いかけに、身体をハーメル様に擦り付けるように上下させながら、ぺろりと舌を出して笑うウィル。
そうです。そうですそうですそうです!先程まで私とウィルは感覚を共有していた訳ですから――そして変身を解除した今は、感覚を共有していない訳ですから!私の方が一回少なくなっているじゃないですか!?
くっ……私に恩を着せつつ、ハーメル様と実質一回分多く交わる。恐らく、ウィルにとって全ては完全に計算ずくの事。ハーメル様と結ばれた喜びと、ウィルの健気オーラ全開の演技に、我が使い魔の腹黒さを完全に失念していましたっ……!
「っ、まぁまぁマスター、そんなにカッカしないでよー♪」
「え、ちょっ…………」
ばんばん!と叩く机が無いので、虚空で上下させた私の手を。
私の使い魔は、悪びれる様子もなく引き寄せて。
「ほら、ハーメル。私とマスターのおっぱい、触り比べしたくないー……?」
「…………っ」
そうして再び、ハーメル様の隣に座ると……目の前にはウィルの膣を味わいながら、眼前に妹二人の裸体を並べ。その理知的な瞳の奥に、かすかな獣性を宿らせたハーメル様の姿。
そ、そんな目で見られながら、片手でウィルと胸の感触の違いを確かめるみたいに、ふにふにって触られると……っ!
「あのね、ハーメルっ。マスターはきゅっ、て乳首を強くつねってあげて、切なくなったおっぱいをぺろぺろ舐めて慰められるのが好きなんだよー?……私がマスターを慰める時も、そうしてあげたらすぐイッちゃうんだ……♪」
「っ、ウィルっ!そ、それは――ひぁっ!?」
「んっ、恥ずかしがらなくてもいいじゃんマスター、使い魔持ちで独身の魔物なら、皆やってる事だって……っ♪」
ウィルの言葉通りに、ハーメル様の指に力が籠り。軽くひっぱりあげながら摘ままれた指の間で乳首が強く押しつぶされ、思わず悲鳴のような嬌声が漏れてしまいます。
「っ、ふぁ、はー、める、さま……っ♥♥」
そうして、じんじんと疼きが残るそれを、ハーメル様は顔を寄せて口に含み……温かい咥内で、優しく、ほぐすようにねっとりと舐って。
さらに、さっきしてたみたいにっ、クリトリスを、二本の指で、にゅるにゅる、って……っ!?
「あはっ、ハーメル、マスターまたイっちゃうみたい……っ♪」
ウィルは、そんなハーメル様の頭をよしよし、と撫でながら。
「ねぇ、ハーメルもそろそろ限界でしょ?……っ、折角だから、また三人で一緒にイこう……っ♪」
「っ、っ…………♥」
そうして――ウィルが、ぱちゅんっ!と、一際深くまで腰を打ち下ろすのと同時に。
私達は、絶頂を迎えました。
「っ………♥♥」
頭の中でちかちかと火花が瞬き、頭の中が真っ白に塗り潰されます。
「ぁ、ぁぁぁ…………っ♪」
そんな朦朧としたした視界に映るのは、だらしなく口を開け、恍惚の表情でハーメル様の精を受け止めている、ウィルの姿。
その姿は、心底幸せそうで……使い魔たる彼女のマスターとして。そして、同じお兄様を愛する妹として。感覚共有は解除されている筈なのに、その幸せが私の中にも流れ込んで来ているかのような気さえします。
「はぁ、はぁ…………っ」
ウィルと二人、くたりと力の抜けた全身をハーメル様の身体に預けます。
私達の頭を、優しく撫でてくれる大きな手。ぽーっとする頭に、その感触が気持ち良くて……私達は、しばらくの間。そうしてハーメル様の胸に、すりすりと頬を擦り付けていたのでした。
――――――――――――――――――――
「んっ、ちゅっ……♥」
「はむ、ぺろ…………♪」
ソファから場所を変え、部屋の中央でその存在感を主張している、大きな大きな天蓋付きベッドの上。私たち二人は、一糸纏わぬ姿でベッドに仰向けになっているハーメル様の足の付け根辺りに顔を埋め、共にハーメル様への奉仕を行っていました。
あれから交代交代に交わりを求める私達に答え続け――既に幾度の精を放ち、愛して頂いた事でしょうか。体力の限界を迎え荒い息の、そんな愛しいお兄様の頑張りを労うように、私達は睾丸や腰回り、足の付け根の筋肉を優しく揉み解しながら、硬さを取りしつつあるハーメル様の肉棒へと舌を這わせます。
「っ、ちゅ……ハーメル様、リラックスしたまま、好きな時にびゅー、ってして下さいね……?」
「っ……あ、ああ……」
そうして、奉仕を続けていると……ふにふにと優しく揉み解している睾丸の中で、ぐつぐつと次に打ち出される精液が作り出されているのが分かります。
ハーメル様になるべく気持ち良く、それでいて負担の少ない射精を迎えて頂けるように。ウィルはハーメル様のペニスを、その小さな口でぱくりと咥え、亀頭にぺとりと舌を張り付けるような舌使いと、その唇でゆるゆると肉幹を扱きあげていて。私もその根元に、舌を優しく這わせます。
そして。
「っ…………!」
「んんっ……っ♪」
ハーメルさまの身が、大きく震えると同時。びゅるびゅると音が聞こえてきそうな程の勢いの射精が、ウィルの咥内へと注がれました。
射精の間、強張り続ける身体をよしよし、と撫でてあげると……その射精は、どくどくと、何時までも続いて。
「っ、きゃっ♪」
そんな射精を、小さな口で受け止め切れなくなったウィルの顔に熱い精液が降り注ぎました。今度は自由になったおちんちんを、今度は私がぱくりと咥えて。優しく唇で扱き上げながら、最後の一滴まで丁寧に吸い出してあげます。
「……っ、はぁ、はぁ……っ!」
ようやくその射精が終われば、ぐったりと力が抜け、荒い息をついているハーメル様の姿。その満足そうな様子と、喉を通り抜ける甘くどろどろとした精の味に、例えようもない達成感と幸福感が沸き上がってきます。
「ぺろ、っ、ん……お疲れさまです、ハーメル様」
「ちゅ、ん……えへへ。ハーメルっ、気持ち良かったー?」
「はぁ、はぁ、っ……っ、ああ、天にも昇るような気分だったよ……」
最後に、二人がかりでハーメル様のおちんちんに舌を這わせ、綺麗にお掃除して。
そうして……ウィルと二人、ハーメル様の左右の腕を枕にして寄り添えば、その頭を優しく撫でて下さいます。
……そんな、ハーメル様の温もりと、香りに包まれていると。
(っ……うう、また、したくなってきちゃいました……)
それも仕方のない事といえば、仕方のない事なのかもしれません。私達にとって、ハーメル様はずっとずっと憧れていたお兄様であり……そうしてお互いが想い合っている事が判明してからも、少ないながらお預けを受けていた期間があるのですから。
「あ、あの、ハーメル……」
「ん、何だいウィルマ君?」
「……っ、ううん、何でもない……」
どうやら、それはウィルも同じようで。落ち着きなく内股をもじもじと擦り合わせ、その尻尾は切なげにしなをつくっています。
……そんな私達がハーメル様を求めないのは、ひとえにその体調を慮っての事です。数ヶ月の間、ハーメル商会の会長と怪人ロリコーンという二重生活を送っていたハーメル様の過密スケジュールっぷりは、ミリア様から軽く聞いただけでも想像に余りあるものでした。さらには、先程も私達と共に夜空を駆けたばかりです。
ある程度日常的に魔界の食物を摂取しているだろうとはいえ……恐らくはまだ完全なインキュバス化をしていないハーメル様は、私達の魔物の魔力を直接その糧に変換する事は不可能で。そんな状態で私達二人の衝動に付き合って……それだけでも、十分に超人的な事だと言えるでしょう。もはや今のハーメル様に、これ以上の体力など残っていよう筈もありません。
「………………」
ですから、これ以上は我慢しないと……。
優しく私達の頭を撫で続けるハーメル様の手の感触に集中し、少しでも気を紛らわせようと、私達が四苦八苦していると。
「っ、ひゃっ!?」
そんな私達の姿を、じっと見ていたハーメル様の手が……私達の胸元に伸び始めました。
「え、あのっ、ハーメル、様……?」
「……ごめん、二人共。またしたくなっちゃったんだけど……付き合ってくれるかな?」
そう言って、苦笑を浮かべるハーメル様。しかし、このタイミング。私達の様子に気が付いての行動なのは、火を見るよりも明らかで。
「っ、んっ……わ、私達の事は気にしないでいいんだよハーメルっ!?今日は流石にハーメルももうくたくたでしょ!?」
「ぁ、っ……そ、そうですっ!それに、ハーメル様はまだ完全なインキュバスじゃないんですから……っ!」
私達は、その手の動きに反応してしまいつつも、慌ててハーメル様にそう返すのですが……ハーメル様は、静かに首を横に振ります。
「違うんだ。二人に気を使ってとかじゃなくて……僕自身が、もっともっと二人と繋がっていたいんだよ」
二人の察しの通り、体力の限界なのも確かなんだけどね。と、ハーメル様は、そう静かに微笑んで。
「だから……そうだね。もっともっと、二人を愛する事が出来る様に……今晩中に、二人の手で僕を完全なインキュバスにして欲しい」
「…………っ」
それは、言い換えてしまえば。
今宵は、完全に私達二人の気が済むまで……ハーメル様の事を絞り尽くしてもいいという宣言に、他ならなくて。
「……ハーメル、様……」
「……ハーメル……」
「あ、ああ。でも今日はもう僕からはあまり動けそうにないし、無理にとは――」
嗚呼、なんて。なんて――
「「――大好きいぃぃぃぃっ♥♥」」
――なんて、素敵なお兄様なのでしょうっ!ウィルと二人首筋に抱きついて、そのほっぺたにキスの嵐を振らせます!
あ、あああああ……っ!駄目です、完全に惚れ直してしまいました!もう今晩は、自分を止められそうにありません……っ!!
「あはぁ……っ♥では早速、ハーメル様のおちんちん、いただきます……っ♥♥」
「っ、ん、ふ…………っ!?」
同じく再び完全に火が付いてしまったウィルに咥内を蹂躙され、くぐもった声を上げるハーメル様の下腹部に跨れば……そこにはハーメル様の言葉通り、限界の筈の身体とは裏腹に、硬くそそり立ったハーメル様のモノが。それを、くちくちと数回秘所に擦り付けて……愛液が馴染んだ所で、ゆっくりと腰を下ろしてゆきます。
「っ……はーめる、ひゃまぁ……っ♥」
自らの体躯に対して、明らかに不釣り合いな大きさのハーメル様の肉棒に、下腹部をごりごりと押し広げられる感覚。腰を上下させるたびに、頭の中では快楽の火花がバチバチと弾けて。
子宮口をその鈴口が突き上げる度、熱い愛液が潤と溢れ、ハーメル様の肉棒をより強くきゅうきゅうと締め上げます。
「んっ、ちゅぅぅぅ…………っ♪」
ウィルはハーメル様の上半身に覆い被さり、尻尾をハーメル様の腕に絡みつかせて。ぷにぷにの毛皮に包まれた手と、その小さな口で、ハーメル様の両乳首を丁寧に愛しています。
「っ……ぁ、ぁ……っ!?」
ああ、ハーメル様。もう表情を取り繕う余裕も無いのですね♥お兄様としての余裕たっぷりの姿も素敵でしたが……今の快感に翻弄されるお兄様も、同じくらいに素敵ですぅ……っ♥
私の中で、ハーメル様のおちんちんが、びくびくと大きく震え始めます。出ちゃいそうなんですね?……いいんですよね。私達の気が済むまで、いーっぱい搾りつくしちゃって、いいんですよね。いえ、駄目だと言ってももう止まれませんよ?好きです、ハーメル様。好き好き好きすきすきすきぃ…………っ♥♥
「っ……………♥♥」
びゅるびゅると。ハーメル様と同時に絶頂を迎えた私の、小さな膣を押し広げている肉棒を駆け上った精液が、子宮口へと勢いよく叩きつけられます。
その度に、私の意識はより高い場所、高い場所へと押し上げられて……全身を快感で震わせながら、頭の中が真っ白に塗りつぶされてしまいます。
「あ、あ……♥」
「っ……!はぁ、はぁ………」
歓喜の余韻に浸りながら、その身からにゅぷ、とハーメル様の肉棒を引き抜けば……こぽりとあふれ出す程の精液を吐き出しながらも、未だ硬さを失っていない様子で。
「っ、はーめるぅぅ……っ♪」
そしてそれは、休む間も無く、私と交代でハーメル様の下腹部に跨ったウィルの膣内へと飲み込まれていって――そうして、私達の初夜は、三人の意識が続く限り続けられたのでした。
くっきりと目の奥にハートマークを浮かべたウィルが、ハーメル様の唇を塞ぎました。それは先程まで私とハーメル様が交わしていたような、優しく穏やかに、お互いの気持ちを確かめ合うようなものではなく……魔物の本能の赴くままに舌を絡め、貪るような激しいもの。
「んっ……っ……」
ハーメル様は、始めこそそんなウィルの熱烈なキスに驚いていた様子でしたが……すぐに私に加えてウィルをその腕の中に抱きくるめ、自らも舌を絡め返し始めます。
……つまりは、私の目と鼻の先でハーメル様とウィルの熱い口付けが行われているわけで……た、他人のキスをこんなに間近で見るのは初めての経験ですが、ちょっとえっち過ぎませんかね、これ……?
ハーメルさまもウィルも、互いの身体に手を這わせながら、とろんと蕩けたような目で見つめ合っていて……それを見ている私の胸と下腹部に、じくじくと切ない疼きが走ります。
お、お掃除するだけなら、大丈夫ですよね……?
「ちゅ……あーっ、ズルいよマスター、今は私の番なのにっ!?」
「き、綺麗にするだけですから!ウィルの邪魔はしないですからっ」
変身が解除された事により、先程以上にひっかかっているだけのような状態の衣服を脱ぎ捨てた私は、ハーメル様の腕の中を抜け。
ハーメル様の足元に跪いた私に非難の声を上げるウィルにそう返し、ハーメル様のおちんちんとご対面します。
「っ……♥」
私の愛液とハーメル様の精液に塗れ、窓から差し込む月の光にてらてらと輝くそれは、先程私の中に甘くて温かな精を沢山出してくれたばかりだというのに、少しも萎える様子がありません。ああ、なんて素敵なんでしょう……っ♥
「……あの、リュガ君……?あまりじっと見られると恥ずかしいかな……」
「あっ、す、すみませんっ!?」
苦笑気味のハーメル様に、慌ててそう返して。
「で、では、失礼して……」
私はその根元にそっと手を添えて。ちろちろと、肉棒に付着した二人分の体液を舐めとるように舌を動かしてゆきます。
「んっ、ちゅっ……♥」
「っ、くっ…………!!」
口の中に広がる甘く芳醇な精の味と香り。私の小さな舌がハーメル様の舌をなぞるたび、ウィルとキスを交わすハーメル様の口からは切なげな声が漏れて。
さらにハーメル様のペニスをぱくりと咥え、小さい頬の裏側と舌全体を使ってその全体をピカピカに磨き上げながら、ちゅうちゅうと尿道に残っている精液を吸い出してあげます。
そのまま大きく口を開け、唾液を絡めてにゅぷ、にゅぷと音をたてながら、その幹を唇でしごいてあげれば――
「あーっ、やっぱり口で搾り取る気じゃんマスター!?」
「……はっ!?あ、つ、つい……」
頬を膨らませたウィルの抗議に、慌てて我に返ります。うう……か、完全に我を忘れて、射精させる気満々になってしまっていました……。
私がハーメル様のおちんちんから口を離した事を確認したウィルは、悪戯っ子のような顔でハーメル様に向き直って。
「えへへ、じゃあ、ハーメルのおちんちん、いただきま〜す……っ♪」
「っ…………!」
そんな私を尻目に、ウィルは少し腰を浮かせ。既に準備万端となっている自らの秘所で、ハーメル様の物を飲み込んでゆきます。
ハーメル様は、そんなウィルから与えられる快感に耐えるように歯を食い縛り。その隙間からは微かな声が漏れていて。
「あはっ、すごーい♪ハーメルのおちんちん、さっきと比べても全然萎えてない……っ♪」
ウィルが身体を上下に動かし、その小さな膣がハーメル様のペニスで押し広げられる度に、二人の結合部からは淫靡な水音が漏れています。
先程ハーメル様と繋がっていた時の快感と、全てが満たされる幸せ。それをすぐにでもまた求めようとする本能を、必死に押し止めます。私の可愛い使い魔は、自分もハーメル様と繋がりたいのを我慢して(自慰はしてしまいましたが)、私に最初を譲ってくれたのです。
ここで私が我慢しなければ、マスターとしての示しが――
(…………ん?)
あれ?
今この子、『さっきと比べて』って言いませんでした……?
「っ!?そういえばウィルっ、あなたおちんちん挿れて貰うの実質的に二回目じゃないですか!?」
「――っ、にししっ、ばれちゃった〜……っ?」
私の問いかけに、身体をハーメル様に擦り付けるように上下させながら、ぺろりと舌を出して笑うウィル。
そうです。そうですそうですそうです!先程まで私とウィルは感覚を共有していた訳ですから――そして変身を解除した今は、感覚を共有していない訳ですから!私の方が一回少なくなっているじゃないですか!?
くっ……私に恩を着せつつ、ハーメル様と実質一回分多く交わる。恐らく、ウィルにとって全ては完全に計算ずくの事。ハーメル様と結ばれた喜びと、ウィルの健気オーラ全開の演技に、我が使い魔の腹黒さを完全に失念していましたっ……!
「っ、まぁまぁマスター、そんなにカッカしないでよー♪」
「え、ちょっ…………」
ばんばん!と叩く机が無いので、虚空で上下させた私の手を。
私の使い魔は、悪びれる様子もなく引き寄せて。
「ほら、ハーメル。私とマスターのおっぱい、触り比べしたくないー……?」
「…………っ」
そうして再び、ハーメル様の隣に座ると……目の前にはウィルの膣を味わいながら、眼前に妹二人の裸体を並べ。その理知的な瞳の奥に、かすかな獣性を宿らせたハーメル様の姿。
そ、そんな目で見られながら、片手でウィルと胸の感触の違いを確かめるみたいに、ふにふにって触られると……っ!
「あのね、ハーメルっ。マスターはきゅっ、て乳首を強くつねってあげて、切なくなったおっぱいをぺろぺろ舐めて慰められるのが好きなんだよー?……私がマスターを慰める時も、そうしてあげたらすぐイッちゃうんだ……♪」
「っ、ウィルっ!そ、それは――ひぁっ!?」
「んっ、恥ずかしがらなくてもいいじゃんマスター、使い魔持ちで独身の魔物なら、皆やってる事だって……っ♪」
ウィルの言葉通りに、ハーメル様の指に力が籠り。軽くひっぱりあげながら摘ままれた指の間で乳首が強く押しつぶされ、思わず悲鳴のような嬌声が漏れてしまいます。
「っ、ふぁ、はー、める、さま……っ♥♥」
そうして、じんじんと疼きが残るそれを、ハーメル様は顔を寄せて口に含み……温かい咥内で、優しく、ほぐすようにねっとりと舐って。
さらに、さっきしてたみたいにっ、クリトリスを、二本の指で、にゅるにゅる、って……っ!?
「あはっ、ハーメル、マスターまたイっちゃうみたい……っ♪」
ウィルは、そんなハーメル様の頭をよしよし、と撫でながら。
「ねぇ、ハーメルもそろそろ限界でしょ?……っ、折角だから、また三人で一緒にイこう……っ♪」
「っ、っ…………♥」
そうして――ウィルが、ぱちゅんっ!と、一際深くまで腰を打ち下ろすのと同時に。
私達は、絶頂を迎えました。
「っ………♥♥」
頭の中でちかちかと火花が瞬き、頭の中が真っ白に塗り潰されます。
「ぁ、ぁぁぁ…………っ♪」
そんな朦朧としたした視界に映るのは、だらしなく口を開け、恍惚の表情でハーメル様の精を受け止めている、ウィルの姿。
その姿は、心底幸せそうで……使い魔たる彼女のマスターとして。そして、同じお兄様を愛する妹として。感覚共有は解除されている筈なのに、その幸せが私の中にも流れ込んで来ているかのような気さえします。
「はぁ、はぁ…………っ」
ウィルと二人、くたりと力の抜けた全身をハーメル様の身体に預けます。
私達の頭を、優しく撫でてくれる大きな手。ぽーっとする頭に、その感触が気持ち良くて……私達は、しばらくの間。そうしてハーメル様の胸に、すりすりと頬を擦り付けていたのでした。
――――――――――――――――――――
「んっ、ちゅっ……♥」
「はむ、ぺろ…………♪」
ソファから場所を変え、部屋の中央でその存在感を主張している、大きな大きな天蓋付きベッドの上。私たち二人は、一糸纏わぬ姿でベッドに仰向けになっているハーメル様の足の付け根辺りに顔を埋め、共にハーメル様への奉仕を行っていました。
あれから交代交代に交わりを求める私達に答え続け――既に幾度の精を放ち、愛して頂いた事でしょうか。体力の限界を迎え荒い息の、そんな愛しいお兄様の頑張りを労うように、私達は睾丸や腰回り、足の付け根の筋肉を優しく揉み解しながら、硬さを取りしつつあるハーメル様の肉棒へと舌を這わせます。
「っ、ちゅ……ハーメル様、リラックスしたまま、好きな時にびゅー、ってして下さいね……?」
「っ……あ、ああ……」
そうして、奉仕を続けていると……ふにふにと優しく揉み解している睾丸の中で、ぐつぐつと次に打ち出される精液が作り出されているのが分かります。
ハーメル様になるべく気持ち良く、それでいて負担の少ない射精を迎えて頂けるように。ウィルはハーメル様のペニスを、その小さな口でぱくりと咥え、亀頭にぺとりと舌を張り付けるような舌使いと、その唇でゆるゆると肉幹を扱きあげていて。私もその根元に、舌を優しく這わせます。
そして。
「っ…………!」
「んんっ……っ♪」
ハーメルさまの身が、大きく震えると同時。びゅるびゅると音が聞こえてきそうな程の勢いの射精が、ウィルの咥内へと注がれました。
射精の間、強張り続ける身体をよしよし、と撫でてあげると……その射精は、どくどくと、何時までも続いて。
「っ、きゃっ♪」
そんな射精を、小さな口で受け止め切れなくなったウィルの顔に熱い精液が降り注ぎました。今度は自由になったおちんちんを、今度は私がぱくりと咥えて。優しく唇で扱き上げながら、最後の一滴まで丁寧に吸い出してあげます。
「……っ、はぁ、はぁ……っ!」
ようやくその射精が終われば、ぐったりと力が抜け、荒い息をついているハーメル様の姿。その満足そうな様子と、喉を通り抜ける甘くどろどろとした精の味に、例えようもない達成感と幸福感が沸き上がってきます。
「ぺろ、っ、ん……お疲れさまです、ハーメル様」
「ちゅ、ん……えへへ。ハーメルっ、気持ち良かったー?」
「はぁ、はぁ、っ……っ、ああ、天にも昇るような気分だったよ……」
最後に、二人がかりでハーメル様のおちんちんに舌を這わせ、綺麗にお掃除して。
そうして……ウィルと二人、ハーメル様の左右の腕を枕にして寄り添えば、その頭を優しく撫でて下さいます。
……そんな、ハーメル様の温もりと、香りに包まれていると。
(っ……うう、また、したくなってきちゃいました……)
それも仕方のない事といえば、仕方のない事なのかもしれません。私達にとって、ハーメル様はずっとずっと憧れていたお兄様であり……そうしてお互いが想い合っている事が判明してからも、少ないながらお預けを受けていた期間があるのですから。
「あ、あの、ハーメル……」
「ん、何だいウィルマ君?」
「……っ、ううん、何でもない……」
どうやら、それはウィルも同じようで。落ち着きなく内股をもじもじと擦り合わせ、その尻尾は切なげにしなをつくっています。
……そんな私達がハーメル様を求めないのは、ひとえにその体調を慮っての事です。数ヶ月の間、ハーメル商会の会長と怪人ロリコーンという二重生活を送っていたハーメル様の過密スケジュールっぷりは、ミリア様から軽く聞いただけでも想像に余りあるものでした。さらには、先程も私達と共に夜空を駆けたばかりです。
ある程度日常的に魔界の食物を摂取しているだろうとはいえ……恐らくはまだ完全なインキュバス化をしていないハーメル様は、私達の魔物の魔力を直接その糧に変換する事は不可能で。そんな状態で私達二人の衝動に付き合って……それだけでも、十分に超人的な事だと言えるでしょう。もはや今のハーメル様に、これ以上の体力など残っていよう筈もありません。
「………………」
ですから、これ以上は我慢しないと……。
優しく私達の頭を撫で続けるハーメル様の手の感触に集中し、少しでも気を紛らわせようと、私達が四苦八苦していると。
「っ、ひゃっ!?」
そんな私達の姿を、じっと見ていたハーメル様の手が……私達の胸元に伸び始めました。
「え、あのっ、ハーメル、様……?」
「……ごめん、二人共。またしたくなっちゃったんだけど……付き合ってくれるかな?」
そう言って、苦笑を浮かべるハーメル様。しかし、このタイミング。私達の様子に気が付いての行動なのは、火を見るよりも明らかで。
「っ、んっ……わ、私達の事は気にしないでいいんだよハーメルっ!?今日は流石にハーメルももうくたくたでしょ!?」
「ぁ、っ……そ、そうですっ!それに、ハーメル様はまだ完全なインキュバスじゃないんですから……っ!」
私達は、その手の動きに反応してしまいつつも、慌ててハーメル様にそう返すのですが……ハーメル様は、静かに首を横に振ります。
「違うんだ。二人に気を使ってとかじゃなくて……僕自身が、もっともっと二人と繋がっていたいんだよ」
二人の察しの通り、体力の限界なのも確かなんだけどね。と、ハーメル様は、そう静かに微笑んで。
「だから……そうだね。もっともっと、二人を愛する事が出来る様に……今晩中に、二人の手で僕を完全なインキュバスにして欲しい」
「…………っ」
それは、言い換えてしまえば。
今宵は、完全に私達二人の気が済むまで……ハーメル様の事を絞り尽くしてもいいという宣言に、他ならなくて。
「……ハーメル、様……」
「……ハーメル……」
「あ、ああ。でも今日はもう僕からはあまり動けそうにないし、無理にとは――」
嗚呼、なんて。なんて――
「「――大好きいぃぃぃぃっ♥♥」」
――なんて、素敵なお兄様なのでしょうっ!ウィルと二人首筋に抱きついて、そのほっぺたにキスの嵐を振らせます!
あ、あああああ……っ!駄目です、完全に惚れ直してしまいました!もう今晩は、自分を止められそうにありません……っ!!
「あはぁ……っ♥では早速、ハーメル様のおちんちん、いただきます……っ♥♥」
「っ、ん、ふ…………っ!?」
同じく再び完全に火が付いてしまったウィルに咥内を蹂躙され、くぐもった声を上げるハーメル様の下腹部に跨れば……そこにはハーメル様の言葉通り、限界の筈の身体とは裏腹に、硬くそそり立ったハーメル様のモノが。それを、くちくちと数回秘所に擦り付けて……愛液が馴染んだ所で、ゆっくりと腰を下ろしてゆきます。
「っ……はーめる、ひゃまぁ……っ♥」
自らの体躯に対して、明らかに不釣り合いな大きさのハーメル様の肉棒に、下腹部をごりごりと押し広げられる感覚。腰を上下させるたびに、頭の中では快楽の火花がバチバチと弾けて。
子宮口をその鈴口が突き上げる度、熱い愛液が潤と溢れ、ハーメル様の肉棒をより強くきゅうきゅうと締め上げます。
「んっ、ちゅぅぅぅ…………っ♪」
ウィルはハーメル様の上半身に覆い被さり、尻尾をハーメル様の腕に絡みつかせて。ぷにぷにの毛皮に包まれた手と、その小さな口で、ハーメル様の両乳首を丁寧に愛しています。
「っ……ぁ、ぁ……っ!?」
ああ、ハーメル様。もう表情を取り繕う余裕も無いのですね♥お兄様としての余裕たっぷりの姿も素敵でしたが……今の快感に翻弄されるお兄様も、同じくらいに素敵ですぅ……っ♥
私の中で、ハーメル様のおちんちんが、びくびくと大きく震え始めます。出ちゃいそうなんですね?……いいんですよね。私達の気が済むまで、いーっぱい搾りつくしちゃって、いいんですよね。いえ、駄目だと言ってももう止まれませんよ?好きです、ハーメル様。好き好き好きすきすきすきぃ…………っ♥♥
「っ……………♥♥」
びゅるびゅると。ハーメル様と同時に絶頂を迎えた私の、小さな膣を押し広げている肉棒を駆け上った精液が、子宮口へと勢いよく叩きつけられます。
その度に、私の意識はより高い場所、高い場所へと押し上げられて……全身を快感で震わせながら、頭の中が真っ白に塗りつぶされてしまいます。
「あ、あ……♥」
「っ……!はぁ、はぁ………」
歓喜の余韻に浸りながら、その身からにゅぷ、とハーメル様の肉棒を引き抜けば……こぽりとあふれ出す程の精液を吐き出しながらも、未だ硬さを失っていない様子で。
「っ、はーめるぅぅ……っ♪」
そしてそれは、休む間も無く、私と交代でハーメル様の下腹部に跨ったウィルの膣内へと飲み込まれていって――そうして、私達の初夜は、三人の意識が続く限り続けられたのでした。
16/04/07 02:29更新 / オレンジ
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