5.初めての。
エトナはゆっくりと、シロの服を脱がしてゆく。
彼の名前の由来となった白い肌が露となると、エトナはシロの身体を両手で擦った。
「・・・すごく、綺麗だな。それに、きっちり引き締まってる」
ゆっくりと、手を上方へ動かす。
指が乳首に触れ、シロは声を上げる。
「んっ・・・」
「・・・へへっ。男も感じるんだよな、ここ」
人差し指と中指で軽く挟み、上下に動かす。
「脱がせた時からちょっと尖ってたし、もしかして期待してたか?」
「自分でした事はないですけど、気持ちいいのかな、って」
「その通り。たっぷり気持ちよく・・・いや、優しくするのが前提か」
乳首を転がす手の動きをそのままに、エトナはシロにそっと口付ける。
舌を入れない、触れるだけのキス。それだけで、二人は満たされた。
「こういうの、いいですね。無理矢理された事なら、何回かありましたけど」
望まぬ力を持って生まれてしまったが故に、両親に捨てられ、教団に道具扱いされ、
魔物に一方的に襲われ続け・・・それでも考える事は、他者の心配。
何も言わず、エトナはもう一度シロの薄い唇に触れる。
男を襲っている時とはまた違う、深く、それでいて静かな充足感。
「アタシも、こういった感じの・・・好きかもしれない」
啄ばむように、何度も、何度も、唇を合わせる二人。
しかし、エトナは少し物足りなさを感じ始めていた。
「あのさ、シロ・・・」
シロの手を取り、自身の大きな胸に持っていくエトナ。
「アタシも・・・頼む。シロの好きなようにしていいから」
「えっと、はい」
手に力を入れ、エトナの乳房をそっと揉む。
ゆっくりと指が沈んでゆき、シロはその柔らかさに酔いしれた。
「柔らかい・・・それに凄く綺麗です」
「脂肪の下に胸筋がしっかり付いてるから、垂れないんだよ。
ま、鍛えてるからな」
「確かに、凄く柔らかいけど、奥の方から押し返される感じもします。
・・・ずっと、揉んでたいです」
恍惚とした表情を浮かべるシロ。
完全に、エトナの乳房の虜になったようである。
「この街救った奴とは思えねぇ面してるな。
シロ、揉むだけじゃなくて、吸ったりしたらどうだ?」
左胸を持ち上げ、先端を口に含ませるエトナ。
ほぼ反射的に、シロはその突起を舐めた。
「んんっ!」
ぞくぞくとした快感が駆け上がり、思わず声を出す。
それを見て、シロは舌を小刻みに震わせた。
「ああっ・・・んっ、いいぞ、シロ・・・」
今度はそっと吸い上げながら、先端を舌でつつく。
「赤ん坊みたいだな・・・あぁ、お前って本当に可愛いな!
流石にミルクは出ねぇけど、好きなだけしゃぶっていいからな」
シロの頭をぐしゃぐしゃと撫でながら、エトナは色々な意味で興奮する。
シロも、依然としてぼんやりとした表情のまま、エトナの胸を味わう。
そのまましばらく、時間が流れる。
一度、舐める乳房の左右を変えたときを除き、シロはずっとエトナの胸を口に含んでいた。
「あはは、本当に赤ん坊だな。
でもいいか。ずっと、頑張ってきたんだもんな」
こちらも相変わらず、シロの頭をやや乱雑に撫で回しながら、エトナはシロに思いを馳せる。
物心ついた頃には親はなく、誰とも知れない大人達に囲まれた生活。
山奥で一人、自分の過去に苦しみながら、自給自足で命を繋ぐ。
(本当に・・・頑張りすぎだ、馬鹿・・・)
一度、頭を撫でる手を止める。
それに反応して、シロはエトナの胸から口を離す。
「あ・・・ごめんなさい。やりすぎましたよね・・・」
「全然。気持ちよかったし、何も謝る必要なんてないっての。
それじゃ、そろそろこっちも行きますか」
そっと、シロの股間にパンツ越しに触れるエトナ。
僅かにではあるが、そこは膨らんでいた。
「あの、エトナさん、本当に大丈夫ですよね?
呪文の効果、出てませんか?」
「全く。シロこそ大丈夫か?」
「僕も大丈夫です。エトナさん、その・・・優しくして下さい、ね」
「勿論。っていうかそれ、普通女が言うセリフな」
笑いながらパンツに手を掛け、そのまま下に下ろす。
少しだけぴょこんと跳ねながら、シロの陰茎が顔を出した。
「おー、当たり前だけどしっかり皮被り」
包皮の先端を摘み、ぐにぐにと指を動かす。
ほのかに痛気持ちいい感覚が、シロに伝わる。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
「これだと挿れるのは無理だな。それじゃ、手でやるか」
右手の親指と人差し指で輪を作り、陰茎の中ほどの位置を包む。
そのまま、エトナはシロの陰茎を扱き始めた。
指を雁首に引っ掛けるようにして、包皮越しに刺激する。
恐怖感を与えないようにゆっくりと。
快楽を感じさせるようにしっかりと。
「痛くないか?」
「大丈夫、です・・・はぁっ・・・ああっ・・・」
少しずつ、扱くスピードを速める。
それに伴なって強まる股間の甘い痺れに、シロの頬は上気し、息遣いも荒くなった。
扱く手をそのままに、エトナは空いた左手でシロの睾丸を優しく触った。
「ふぇっ!?」
「あ、悪い!」
「いえ、そこは触られた事無かったので、びっくりしただけです。
今はなんか・・・気持ちいいですし」
「ごめんな。怖がらせて」
袋を軽く上げたり、継ぎ目をなぞったり、揺らしてみたり。
じわじわと湧き上がってくるような、甘美な快楽。
シロは、今にも絶頂を迎えそうだった。
「エトナさん、僕、もう・・・」
「イキそうか?」
「はい、あの、エトナさん。もう一度キスしてくれませんか?
僕がイっている間、ずっと―――!」
少年特有の高く、上ずった声で接吻をねだられる。
返答する間さえ惜しいかのように、エトナはその行為をする事で応えた。
深く舌を入れ、シロの口内を味わいつくすエトナ。
シロもエトナの唇や歯列を舐め、少しでも一体感を高めようとする。
お互いが無我夢中になって数秒。
シロの陰茎が大きく脈打った。
「―――っっ! ―――っん!!」
絶頂と共に上げられた声は、エトナの身体の奥へと飲み込まれていく。
精通を経験していないが故に、迸りは体内で渦巻く。
それは、年端も行かない少年にはあまりに強すぎる悦楽だった。
密着した唇。
押し付けられた胸。
快楽を生み続ける手。
エトナを全身で感じ、シロは、生まれて初めて『愛』の中で絶頂に達した。
その時だった。
「・・・っ!」
―――この子を、犯しちゃいけない!
シロにかけられた、呪文の効果。
それが突如、エトナに襲い掛かった。
・・・が。
(・・・あれ、でも・・・)
気持ちが苦しくならない。
手の動きが止まらない。
呪文の効果は感じる。
しかし、何故かほとんど、それを無視する事が出来ていた。
「―――んんっ! んっ!!!」
その間に、シロは二度目の絶頂を迎える。
射精経験の無い精通前の子供は、陰茎を刺激すればするだけ、連続ででも達する。
(シロ・・・)
もっと、気持ち良くなってほしい。
もっと、シロを感じさせたい。
エトナは、手を動かし続ける。
三回、四回、五回、幾度と無く湧き上がる悦楽の波。
シロは、その海に溺れ続けた。
「ふぁ・・・はぁ・・・」
呆然とするシロ。
息は荒く、数秒前までいかに壮絶な体験をしたかを物語っている。
「シロ、怖くなかったか?」
「イきそうになった時、少しだけ。その後はずっと気持ちよくて頭が真っ白でした。
それより、エトナさんは大丈夫ですか?」
「実を言うと、シロがイってた時にあの感覚はあった。
けど、不思議と止める気にはならなかったな」
「無理だけは絶対にしないで下さいね。エトナさんに何かあったら、僕・・・っ!」
言葉を遮るように、シロの口を塞ぐエトナ。
「安心しろ。アタシはオーガ。オーガは強いんだ。
だからシロは心配なんてしなくていい。ほら、見てみろ」
右腕を曲げ、力こぶを作ってみせる。
鍛えられた肉体によって生み出される、二の腕の隆起。
それは、オーガらしい逞しさを感じさせた。
「アタシが全力でシロを守る。そして全力で愛する」
両腕を背中に回し、強くシロを抱きしめる。
「だから、笑ってくれ。今まで笑えなかった分、たくさん笑ってくれ。
それが、アタシの願いだ」
ゆっくりと、目を閉じる。
そのまま、抱き合って二人は眠りについた。
・・・と、なるはずだった。
エトナは忘れていた。
自分がオーガである事、オーガは強い事。
問:そんなオーガが、人を全力で抱きしめたらどうなるか?
「・・・・・・きゅう」
「・・・あっ! シロ!? おいシロ!? シローッ!
えっ、ちょっ、どうしよ、えっ、えっ、とっ、とりあえず人工呼吸!」
答:エトナは、シロの心肺を心配する事となった。
彼の名前の由来となった白い肌が露となると、エトナはシロの身体を両手で擦った。
「・・・すごく、綺麗だな。それに、きっちり引き締まってる」
ゆっくりと、手を上方へ動かす。
指が乳首に触れ、シロは声を上げる。
「んっ・・・」
「・・・へへっ。男も感じるんだよな、ここ」
人差し指と中指で軽く挟み、上下に動かす。
「脱がせた時からちょっと尖ってたし、もしかして期待してたか?」
「自分でした事はないですけど、気持ちいいのかな、って」
「その通り。たっぷり気持ちよく・・・いや、優しくするのが前提か」
乳首を転がす手の動きをそのままに、エトナはシロにそっと口付ける。
舌を入れない、触れるだけのキス。それだけで、二人は満たされた。
「こういうの、いいですね。無理矢理された事なら、何回かありましたけど」
望まぬ力を持って生まれてしまったが故に、両親に捨てられ、教団に道具扱いされ、
魔物に一方的に襲われ続け・・・それでも考える事は、他者の心配。
何も言わず、エトナはもう一度シロの薄い唇に触れる。
男を襲っている時とはまた違う、深く、それでいて静かな充足感。
「アタシも、こういった感じの・・・好きかもしれない」
啄ばむように、何度も、何度も、唇を合わせる二人。
しかし、エトナは少し物足りなさを感じ始めていた。
「あのさ、シロ・・・」
シロの手を取り、自身の大きな胸に持っていくエトナ。
「アタシも・・・頼む。シロの好きなようにしていいから」
「えっと、はい」
手に力を入れ、エトナの乳房をそっと揉む。
ゆっくりと指が沈んでゆき、シロはその柔らかさに酔いしれた。
「柔らかい・・・それに凄く綺麗です」
「脂肪の下に胸筋がしっかり付いてるから、垂れないんだよ。
ま、鍛えてるからな」
「確かに、凄く柔らかいけど、奥の方から押し返される感じもします。
・・・ずっと、揉んでたいです」
恍惚とした表情を浮かべるシロ。
完全に、エトナの乳房の虜になったようである。
「この街救った奴とは思えねぇ面してるな。
シロ、揉むだけじゃなくて、吸ったりしたらどうだ?」
左胸を持ち上げ、先端を口に含ませるエトナ。
ほぼ反射的に、シロはその突起を舐めた。
「んんっ!」
ぞくぞくとした快感が駆け上がり、思わず声を出す。
それを見て、シロは舌を小刻みに震わせた。
「ああっ・・・んっ、いいぞ、シロ・・・」
今度はそっと吸い上げながら、先端を舌でつつく。
「赤ん坊みたいだな・・・あぁ、お前って本当に可愛いな!
流石にミルクは出ねぇけど、好きなだけしゃぶっていいからな」
シロの頭をぐしゃぐしゃと撫でながら、エトナは色々な意味で興奮する。
シロも、依然としてぼんやりとした表情のまま、エトナの胸を味わう。
そのまましばらく、時間が流れる。
一度、舐める乳房の左右を変えたときを除き、シロはずっとエトナの胸を口に含んでいた。
「あはは、本当に赤ん坊だな。
でもいいか。ずっと、頑張ってきたんだもんな」
こちらも相変わらず、シロの頭をやや乱雑に撫で回しながら、エトナはシロに思いを馳せる。
物心ついた頃には親はなく、誰とも知れない大人達に囲まれた生活。
山奥で一人、自分の過去に苦しみながら、自給自足で命を繋ぐ。
(本当に・・・頑張りすぎだ、馬鹿・・・)
一度、頭を撫でる手を止める。
それに反応して、シロはエトナの胸から口を離す。
「あ・・・ごめんなさい。やりすぎましたよね・・・」
「全然。気持ちよかったし、何も謝る必要なんてないっての。
それじゃ、そろそろこっちも行きますか」
そっと、シロの股間にパンツ越しに触れるエトナ。
僅かにではあるが、そこは膨らんでいた。
「あの、エトナさん、本当に大丈夫ですよね?
呪文の効果、出てませんか?」
「全く。シロこそ大丈夫か?」
「僕も大丈夫です。エトナさん、その・・・優しくして下さい、ね」
「勿論。っていうかそれ、普通女が言うセリフな」
笑いながらパンツに手を掛け、そのまま下に下ろす。
少しだけぴょこんと跳ねながら、シロの陰茎が顔を出した。
「おー、当たり前だけどしっかり皮被り」
包皮の先端を摘み、ぐにぐにと指を動かす。
ほのかに痛気持ちいい感覚が、シロに伝わる。
「はぁっ・・・はぁっ・・・」
「これだと挿れるのは無理だな。それじゃ、手でやるか」
右手の親指と人差し指で輪を作り、陰茎の中ほどの位置を包む。
そのまま、エトナはシロの陰茎を扱き始めた。
指を雁首に引っ掛けるようにして、包皮越しに刺激する。
恐怖感を与えないようにゆっくりと。
快楽を感じさせるようにしっかりと。
「痛くないか?」
「大丈夫、です・・・はぁっ・・・ああっ・・・」
少しずつ、扱くスピードを速める。
それに伴なって強まる股間の甘い痺れに、シロの頬は上気し、息遣いも荒くなった。
扱く手をそのままに、エトナは空いた左手でシロの睾丸を優しく触った。
「ふぇっ!?」
「あ、悪い!」
「いえ、そこは触られた事無かったので、びっくりしただけです。
今はなんか・・・気持ちいいですし」
「ごめんな。怖がらせて」
袋を軽く上げたり、継ぎ目をなぞったり、揺らしてみたり。
じわじわと湧き上がってくるような、甘美な快楽。
シロは、今にも絶頂を迎えそうだった。
「エトナさん、僕、もう・・・」
「イキそうか?」
「はい、あの、エトナさん。もう一度キスしてくれませんか?
僕がイっている間、ずっと―――!」
少年特有の高く、上ずった声で接吻をねだられる。
返答する間さえ惜しいかのように、エトナはその行為をする事で応えた。
深く舌を入れ、シロの口内を味わいつくすエトナ。
シロもエトナの唇や歯列を舐め、少しでも一体感を高めようとする。
お互いが無我夢中になって数秒。
シロの陰茎が大きく脈打った。
「―――っっ! ―――っん!!」
絶頂と共に上げられた声は、エトナの身体の奥へと飲み込まれていく。
精通を経験していないが故に、迸りは体内で渦巻く。
それは、年端も行かない少年にはあまりに強すぎる悦楽だった。
密着した唇。
押し付けられた胸。
快楽を生み続ける手。
エトナを全身で感じ、シロは、生まれて初めて『愛』の中で絶頂に達した。
その時だった。
「・・・っ!」
―――この子を、犯しちゃいけない!
シロにかけられた、呪文の効果。
それが突如、エトナに襲い掛かった。
・・・が。
(・・・あれ、でも・・・)
気持ちが苦しくならない。
手の動きが止まらない。
呪文の効果は感じる。
しかし、何故かほとんど、それを無視する事が出来ていた。
「―――んんっ! んっ!!!」
その間に、シロは二度目の絶頂を迎える。
射精経験の無い精通前の子供は、陰茎を刺激すればするだけ、連続ででも達する。
(シロ・・・)
もっと、気持ち良くなってほしい。
もっと、シロを感じさせたい。
エトナは、手を動かし続ける。
三回、四回、五回、幾度と無く湧き上がる悦楽の波。
シロは、その海に溺れ続けた。
「ふぁ・・・はぁ・・・」
呆然とするシロ。
息は荒く、数秒前までいかに壮絶な体験をしたかを物語っている。
「シロ、怖くなかったか?」
「イきそうになった時、少しだけ。その後はずっと気持ちよくて頭が真っ白でした。
それより、エトナさんは大丈夫ですか?」
「実を言うと、シロがイってた時にあの感覚はあった。
けど、不思議と止める気にはならなかったな」
「無理だけは絶対にしないで下さいね。エトナさんに何かあったら、僕・・・っ!」
言葉を遮るように、シロの口を塞ぐエトナ。
「安心しろ。アタシはオーガ。オーガは強いんだ。
だからシロは心配なんてしなくていい。ほら、見てみろ」
右腕を曲げ、力こぶを作ってみせる。
鍛えられた肉体によって生み出される、二の腕の隆起。
それは、オーガらしい逞しさを感じさせた。
「アタシが全力でシロを守る。そして全力で愛する」
両腕を背中に回し、強くシロを抱きしめる。
「だから、笑ってくれ。今まで笑えなかった分、たくさん笑ってくれ。
それが、アタシの願いだ」
ゆっくりと、目を閉じる。
そのまま、抱き合って二人は眠りについた。
・・・と、なるはずだった。
エトナは忘れていた。
自分がオーガである事、オーガは強い事。
問:そんなオーガが、人を全力で抱きしめたらどうなるか?
「・・・・・・きゅう」
「・・・あっ! シロ!? おいシロ!? シローッ!
えっ、ちょっ、どうしよ、えっ、えっ、とっ、とりあえず人工呼吸!」
答:エトナは、シロの心肺を心配する事となった。
12/11/15 20:52更新 / 星空木陰
戻る
次へ