読切小説
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悪魔の休日
今日は誰もが待ちに待ったクリスマス。ある者は家族と共にテレビを見ながらごろごろと過ごし、ある者は町中で恋人とイチャつきながら過ごし、ある者は一人寂しく自宅でこたつに入り、蜜柑を食べながら「クリスマスなんて大嫌いだ!」と恨みながら過ごす。
この3つの中からどうやって過ごすか選べ、と言われたら、僕は迷わず「一人寂しく自宅でこたつに入りながら過ごす」を選ぶだろう。
なぜなら、僕は今大学生活を一人で満喫しており、到底家族がいる実家には帰れそうにない。というか、帰りたくない。
それに、僕は大学に入ってから2年間、誰とも付き合ったことがない。まぁ、女性を遠ざけた生活をしていたから当然の結果なのだろう。友達と遊ぶ選択肢もあるが、休日や祝日は一人で過ごしたいのだ。
なので、僕こと大学生の岸辺稔(きしべみのる)はこたつに入り、美甘を食べながら一人寂しくテレビのクリスマス特別企画の番組を見ていたのだった。
しかし、その番組は一向に面白くも何ともなかった。最初は僕も笑っていたのだが、徐々に笑う数が減り、今では真顔でその番組を見ていた。

「全然...面白くないなぁ...。」

そこで、僕はテレビを消す。面白くないのなら、見ても見ていなくても同じだ。しかも電力がもったいないし。
こたつの上に置いていた美甘が底を尽き、暇になった僕は、こたつの上に十枚ぐらい重ねて置いてあるクリスマスセールのチラシを適当に取って見る。しかし、クリスマスになると、なんでこんなに一気にチラシが来るのだろうか?普通に考えて、資源の無駄だと思うんだ。
そのチラシを流し読みしていくと、僕はある単語に視線が止まる。それは、でっかく大きい文字で書かれた「X’mas」という単語だった。
何故、みんな「X-mas」や「Xmas」という表記をせず、「X’mas」という表記をするんだろうか?
もちろん、「X’mas」という表記自体が間違っているわけではない。けど、「X」だけで「キリスト」を意味するので、別にいらないと思う。まぁ、個人の勝手だが。
そんな意味がないことを考えて読んでいったが、徐々に飽きてきたので、僕は両腕を枕代わりにし寝転ぶ。
すると不意にあくびをしたくなり、目尻に涙を溜めながら、大口を開ける。けど、僕は眠くとも何ともなかった。

「...暇だなぁ〜。」

そうぼやきながら、僕は暇を潰す方法を模索する。
クリスマスの夜の町へ行ってみようか。そうすれば暇つぶしにはなるのかもしれない。
けど、冬の夜はとても寒い。行くとしても相手もいないし、あちこちでイチャついているカップルを眺めて妬むだけの寂しい夜になってしまう。
それに、最近のクリスマスはどこへ行ってもクリスマスの装飾やクリスマスの音楽が溢れていて、正直うざい。いつか自分の中でゲシュタルト崩壊が起きそうである。
けど、クリスマス自体は嫌いではない。最近のクリスマスは、ほとんどの人が有難味を感じていないことに不満を持っているだけだ。
さて、外には出ないということになると、何をして過ごそうか?最近発売された某戦争ゲームでもして過ごそうか?これぞ「戦場のメリークリスマス」、なんつって。

「プッ...!」

そんな下らないギャグを思い付き、思わず失笑してしまう。こんな下らないギャグで笑うなんて、我ながら寂しい奴だなー、と思う。
しばらくして、僕はあることを思い出す。

「そういや、友達が言ってたなぁ...。クリスマスだけにでる不気味なサイトがあるって...。」

それは、冬休みに入る前に友達から言われたある噂だった。
なんでも、クリスマスの24日、その1日だけネット上に現れるサイトがあるという。
そのサイトを見ると災いが起きたり、最悪、死んでしまうとも言われたが、別に気にしてはなかった。
だが、クリスマスの1日だけという期間限定ということと、その不気味なサイトにちょっとした興味があったからだ。そうでもなければこんな下らない噂、すっかり忘れているところだ。
よし、折角だから見てみよう。うん、そうしよう。
そう思った僕は、こたつから離れたくない思いと、部屋の中に充満する寒さに耐えつつ、いつも勉強する机の上に置いてあるノートパソコンを取りに行った。






「さて...これでいいかな。」

ノートパソコンのプラグをコンセントに刺し、電源を付けこたつの上に置く。これをやるのは久しぶりだな。最近はやれてなかったからな。

「よし、調べるか。」

そう言ってパスワードを入力し、某検索サイトを開く。

「しかし...不気味なサイトなんて見つかるんだろうか...?」

先程調べるなんて言ったけど、僕は正直その噂に半信半疑だった。だって、クリスマスという目出度い日に死ぬかもしれないサイトが出てくるなんて...。そのサイトを立てた奴はよっぽどクリスマス嫌いだと思える。
さぁ、いざ調べようとした時、僕は肝心な事を思い出す。

「...そういや、なんて調べればいいのだろうか?」

よく考えたら友達にその噂を聞かされただけで、どういうキーワードで調べればいいのか、全く見当も付かなかった。

「...まぁ、行き当たりばったりで調べるかな。」

そう高を括り、僕はキーボードをカタカタと鳴らしながらその噂を調べていった。




1時間後...。色々なキーワードで検索してみたが、その噂のサイトはまったく見つからず、僕は途方に暮れて、左手で頬杖を突きながらノートパソコンの画面を見つめ続けていた。

「全然見つからないなぁ.....。」

やっぱり、単なる噂だったか。まぁ、暇も潰せたし、良しとしよう。
そう思い、用済みになったノートパソコンを閉じようとする。
すると、急に強い眠気に襲われた。なんだ...?さっきまで眠くなかったのに...。もしかすると、あの噂が単なる噂だと知って、興が冷めたのだろう。
そう思い、僕はノートパソコンを閉じずに、そのまま大の字に寝転ぶ。電力が無駄になってしまうが、こたつの暖かさと相まって、この眠気を我慢することは到底出来なかった。

「少し....、眠ろうかな....。」

そう言い、僕は目を瞑る。こんなに強い眠気ならば、すぐさま眠れるだろう。
そして、1分も経たない内に僕は意識を手放した。
意識を手放す前にノートパソコンが動作する音が聞こえたが、僕は眠るのを優先し、それに気付くことなく眠った。




「........んん。」

まぶた全体に広がる明かりを目にし、僕は目を覚まし、体を起こす。あれから....何時間が経っただろうか?

「ふぁ〜〜......。今、何時だ?」

背中を逸らし、大あくびをした後、僕は寝ぼけ眼でテレビの上に掛かっている電波時計を見る。
時計は、短針が9と刻印された所を指しており、長針は6と刻印されている所を指していた。つまり、9時30分。あれから随分と寝てたもんだなぁ。

「おはよう!よく寝てたね!」
「ああ、そうだな。けど、おかげで気持ち良く寝られた...。」

待て、マテマテマテマテマテマテ!待つんだ僕!
今、僕は誰に話しかけられて、誰に返事をしたんだ?ここは僕以外はいない僕だけの場所。誰も呼んでいないし、ドアにも窓にも鍵を掛けたはずだから、不法侵入なんてありえるはずがない。

「あれ、どうしたの?そんなに難しい顔して?」

再度、声が聞こえる。声の感じからすると、幼い女の子だろう。
そこで、その声の主を確かめようとその声がした方向にゆっくりと首を横に動かす。
そこには、白い髪と赤い目、人間とは到底思えない青白い肌と悪魔のような羽と尻尾、申し訳程度に隠しているビキニパンツを着こなす幼女が蜜柑を食べながらこちらを見つめていた。
.....どういうことだ?ていうか、なんだこの状況。人間とは思えない奴と隣り合ってこたつに入っている状況は。
僕は混乱した頭を整理させようと必死に考えを巡らすが、起きたばかりなのでうまく頭が動かない。
そこで、僕はこう結論付けた。

「.....なんだ、夢か...。」

そう言ってこたつに潜り込み、二度寝をしようとする。だって、こうしないとまったく説明が付かない。

「えぇ〜!折角起きたのに寝るのぉ〜?一緒に遊ぼうよ〜。折角のクリスマスなんだから〜!」

だが、その夢の中の存在は一向に消えてくれない。それどころか僕の体を揺さぶり、眠るのを邪魔してくる。最近の夢はこんなにリアルなんだな〜。それとも僕が溜まっている所為でこんな夢を見たのかな。しかし、悪魔幼女とは。どうやら、僕はそうとう溜まっているらしい。まぁ、最近抜いてなかったからな。
などと考えていると、急に僕の腕から痛みが走った。

「いつ!?」
「もう!起きてくれなきゃずっとつねってやるんだから!」

どうやら彼女が僕の右腕をつねり続けているらしい。しかしこれでこの夢が覚める。いや〜良い夢だったんだけどな〜。
ん?ちょっと待つんだ僕。夢の中で自分をつねると目が覚めるというのは聞いた事があるが、夢の中で他人からつねられて夢から覚めるなんて、聞いた事が無い。
つまり.....これは....。

「夢じゃない!」

勢いよく体を起こし、そう叫んだ。

「わぁ!?びっくりしたぁ〜!ちょっと!いきなり起きないでよ!!」

僕が勢いよく体を起こした所為で、その悪魔幼女が驚いてしまったらしい。彼女が僕の睡眠を妨げたのだが、文句を言うとひどいことをされかねない。ここは素直に謝っておくか...。

「あ、ごめん。いきなり起きちゃって...。」
「もう!次から気をつけてね!」

そう言い、悪魔幼女は頬を膨らまして、こちらを睨み付ける。その表情はどこか可愛らしく思え、僕の中の何かが変わっていくような感覚を覚えた。いかんいかん、僕はロリコンではないというのに......多分。
そう自分を落ち着かせ、一度深呼吸をする。落ち着いた後、改まって彼女に質問することにした。

「それで、君は一体誰なんだい?」

いきなりだが、僕は彼女の正体を知る必要がある。まぁ、彼女の身なりからして予想はできるが...。

「わたし?わたしはデビル。あなた達の世界でいう「悪魔」よ。」

悪魔。まさに僕が予想していた通りの返答だ。しかし、本当に悪魔がいるなんて...。
その事実に僕は頭が痛くなり、俯く。

「あれ、どうしたの?何かいけなかった?もしかして、「わたしはサンタでーす。」てボケた方がよかった?」
「いや、そんなことしなくていいよ...。ていうか、君はサンタじゃなくてサタンだと思うんだけどな...。」
「じゃあ、サンタクローズ。」
「同じ意味だよ...。それに、君はサンタクローズじゃなくてサンディクローズだと思うんだけどな...。」
「じゃあ、なんて言えばよかったの?」
「知らないよ....。」

いかん、いかん。僕が質問したいのに、完全にこの悪魔幼女のペースになっている。とりあえず話を戻すか...。
そう思い、僕は頭を上げ、彼女と向き合う。そして、質問を再開させた。

「...で、君はなんでここに来たの?ていうかどうやって来たの?」
「なんでって、わたしがあなたを選んだから。後、このパソコンから来た。」
「パソコンからどうやって来たんだ?」
「それはね...。」

以下、僕が彼女から聞いたことを要約する。
悪魔達はこのクリスマスの一日だけにパソコンを利用してサイトを開くのだという。
そのサイトを開く者がいるときは、パソコンを触媒に移動し、こちら側に来るのだという。
そして、強制的に性交させられ、そのまま強制的に夫婦になってしまうのだという。
色々ツッコミ所があるが、これが悪魔なりの婚約の仕方らしい。

「要するに、僕の所に勝手に押し掛けて来て、そのまま犯すつもりだったんだな。」
「うん。」

素直に頷く悪魔幼女。さすが悪魔。悪びれる気持ちが微塵も感じられない。

「でも、僕は開いてないぞ。」
「うん、勝手に開かせてもらった。」
「え、そんな事出来るの!?」
「そのサイトを開いてなくても、捜そうとする気持ちが強ければ、あなた達の所へ押し掛けられる。」
「ええ...。」

つまり、僕は見つけたい気持ちが強かったから押し掛けられた訳だ。しかし、押し掛けてくるなんて、さすが悪魔だ、傲慢だ。

「...何で僕を選んだの?」
「あなたを気に入ったから。それに、寂しそうだったから。」

寂しそうだったから。その言葉を言われて僕は愕然とし、項垂れる。
ハハ...悪魔からもそう見られたのか....。もう....僕にモテ期は来ないのかもしれないな....。
そう思っていると泣きそうになってくる。

「あれ?どうしたの?わたし、何かした?」

彼女が心配そうな顔でこっちの様子を伺ってくる。

「あ、いや....何でもないよ...。心配してくれて、ありがとう...。」

僕は彼女に心配させまいと強がりを言う。あのまま悪魔幼女に心配されていたら、僕は再起不能になっていたことだろう。

「そう....。良かった♥」
「う。」

彼女は安心して、満面の笑みでこちらを見つめてくる。その可愛らしい笑顔を見た僕は、心臓に強い衝撃が起こるのを感じ、彼女を視線から外す。やばい。僕はロリコンになってしまうのかもしれない!
そんな気持ちを振り払い、再度深呼吸をして、心を落ち着かせる。
大分落ち着いた後、彼女と向き合おうと、顔を上げる。

「それで、君はこれからどうする....。」

そう僕が言い掛けた時だった。いつの間にか近づいていた彼女の唇に、僕の唇が振り向きざま当たってしまったのだ。
その事実に気付いた僕は、すぐさま彼女に離れようとする。
だが、彼女は僕の頭を両手で固定し、離れないようにしてくる。

「ん!!んんん!」

僕が離れようと頭を動かそうとすると、それを感じ取ったのか、彼女は僕の口内に柔らかく湿った小さい何かを入れてくる。
それは、彼女の舌だった。

「んん!?」
「ん....んん...。」

その事実に驚いた僕は、その場から動けなくなってしまう。
その隙を見逃さないように、彼女は入れた舌を縦横無尽に動かし、僕の口内を掃除するかのように舐めとっていく。歯、歯茎、舌。それら全てを舐めとられる。女性経験のない僕は、その熱烈なキスによって、体中の力が抜けてしまい、背中から床に倒れ込む。

「んんん....んん、プハァ!」

1分か2分ぐらい口の中を蹂躙され、やっと彼女の唇と舌が僕の唇から離れる。その表情はとても満足そうだった。
対して僕は、口から漏れた唾液を拭おうともせず、ただ、ボーっとしていた。

「どう?悪魔のキスは?とっても気持ちが良いでしょ?」

そう訊かれ、僕は我に返り、痺れてあまり動かない舌をなんとか動かし、彼女に質問する。

「な...なんで...こんなことを....?」
「質問は質問で返さないの♥まぁ、答えて上げる。あなたが悲しそうな表情をしたことと、わたしの目的があなたとの性交だからよ♥」

確か....彼女は....当初の目的が「押し掛けた男と性交をする」だったはず....。

「いや...でも...こういうことは....いっ!?」

突如、下半身から強い快感が走る。
頭を少し浮かせて下を見ると、彼女が先程のキスで大きくなってしまった僕の息子を、ズボン越しに愛おしそうに撫でていた。

「あなたのここ...♥もう、大きくなってる♥さっきのキスだけでこんなに大きくしちゃったの?♥」
「ちょ、そこは...!ああ!」

僕が言い掛ける前に、彼女は優しく上下に撫でていく。ズボン越しだというのにとても気持ちが良い!なんて快感なんだ!

「うあぁ...!なんで....こんなに....上手いんだ....?」
「ふふふ♥私は「悪魔」よ?男を手玉にする方法なんて、いくらでも知っているわ♥」

な、なるほど!伊達に悪魔語ってない訳か...!それでも上手すぎる!
そんな彼女の絶妙なテクに僕は顔をしかめ、嬌声を発しながら感じることしか出来なかった。

「ハァ...!ハァ...!そう、その顔!その声!それがわたしが求めていたもの!♥もっと聞かせて頂戴!♥」
「うああぁ!あああぁ!」

幼女とは思えない妖艶な表情をしながらズボンを膝まで下げられ、僕の息子を直に触る。外気に触れて冷たくなった手で触られたため、僕は体を震わせる。
そして、徐々に撫でる速度を速くしていく。やばい....ズボン越しで撫でられていた時とはまるで違う.....!もうイキそうだ...!

「ハァ、ハァ!どう?♥そろそろイキそうでしょ?♥」
「うああ....!」

僕の思考を読んだかのように、そう言ってくる。なんで分かったんだ....!?

「なんで分かったか聞きたそうな顔しているわね?♥だって、あなたのが先程よりも大きくなってるし、それにビクビクしてるんだもん♥」
「うああぁぁ!もう....出る!」

もはや限界だった僕は、射精づすることを宣告する。
だが、僕に待っていたのは射精の快感ではなく、僕の息子に何かがきつく締め付けられる痛みだった。

「ああ!?」

その謎の痛みに、僕は思わず間抜けな声を上げてしまう。一体何だ....!?
僕は痛みに耐えつつゆっくりと頭を上げる。見ると、僕の息子の根本に彼女の尻尾が2、3重巻き付いていた。

「な、なんで...!?」
「だ〜め♥まだ出しちゃダメなんだから♥」

楽しそうに言いながら、尻尾の締め付けを強くし、射精感を遠のかせる。なんてことをしてくれるんだ...!この悪魔幼女....!

「それにぃ...♥出すんだったらこの中に...頂戴...?♥」

彼女は立ち上がり、履いていたビキニパンツを脱ぐ。
そして。青く染まった秘所を広げ、こちらに見せつけてくる。秘所の周りは彼女の肌と同じく青く染まっていたが、中は赤いピンク色に染まっており、愛液が糸を引いていた。
それを見た僕は、一気に興奮が高まっていくのを感じた。

「ねぇ...?♥いいでしょぉ...?♥」
「あ、ああ.....。」
「フフフ....♥あなたの今の顔、とっても素敵♥」

彼女は僕の息子の根本を尻尾で強く締め付けながら動かし、角度を調整する。その動作だけでも出そうになったが、締め付けられているため何もではしなかった。
そして、ゆっくりと腰を下ろしていく。よかった...これで苦痛から抜け出せる....。
そう安堵した直後だった。彼女は秘所に入れはせず、裏筋に押しつけてきて擦り始めたのだ。

「うあぁ!な、なにを...!?」
「そう簡単に入れてくれると思ってたぁ?♥残念ねぇ〜♥」

舌なめずりをしながら勝ち誇った表情で見つめてくる彼女。
僕はその表情を見て更に興奮が高まっていくのを感じた。ドMに目覚めようとしているのか、僕!?

「ホラ、ホラ!♥どう?出せないもどかしさってのは?♥」
「うああぁ!ああああ!」

彼女の秘所の愛液が潤滑油の働きをして、引っ掛かることなく上下に擦りつけられる。こんな弱い刺激では満足出来ない....!この先の事をしたい....!
出せないもどかしさの中、彼女は擦りつけてくるのをやめる。
そして、僕の耳元まで顔を近づけ、こう囁いてきた。

「出したいの?♥じゃあ〜、「僕のおちんちんを、デビル様のおまんこに入れて下さい!」て言ってみて?」
「な、何だって!?」

そんな事、言えるはずがない!!僕だって男なんだ!多少のプライドがある!

「い、言えるわけがないだろ!そんな台詞!」
「じゃあ、ずぅ〜と、出さないままでいる?♥」
「うああぁ....!」

彼女は擦りつけるのを再開させる。うう、出したい...!けど、あんな恥ずかしいセリフ、すぐに言えるわけがない!
だけど、言ってしまえば僕はこの苦痛から解放される。そして、僕が望む快感を得ることができる。しかし、僕の中に残る僅かなプライドがその決断を渋らせている。一体....どうすればいいんだ!?
どうするか悩んでいる僕に対し、彼女は再度耳元に顔を近づけ、まさに悪魔の囁きと言える言葉を囁いてきた。

「悩んでいるの?大丈夫...♥この世に生まれてくる生物は、みんな欲望には勝てはしないのだから...♥」

そう囁かれた瞬間、僕の中の何かが切れた。

「....れてください。」
「ん?何か言った?」

彼女は本当に聞こえていないのか、それとも聞こえないフリをしているのか。多分後者の方だと思うけど、そんな意地悪をしてくる。
そこで、僕は恥ずかしさを押し殺し、彼女に聞こえるようにはっきりと声を張り上げ、叫んだ。

「僕のおちんちんを、デビル様のおまんこに入れて下さい!!」

僕がそう言った瞬間、彼女は悦楽な表情を浮かべ、両手を頬に当て、身をよじる。ああ....。これで僕の尊厳は確実に失われたな....。まぁ、いいや....。快楽を得ることが出来るのだから。

「ふふふふ♥♥よく言えました♥」

彼女はいやらしく笑い、尻尾で締め付けることと、擦りつけることをやめる。
そして、僕の息子の角度を調節し、ゆっくりと腰を下ろす。これで...やっと...解放される....。
彼女がある程度腰を下ろしていくと、僕の息子の先端に、秘所の入り口が水音を立てて当たった。

「ああ!?」
「あんっ♥キスしちゃった♥」

その当たった感触は、生まれて初めての感触であり、どこか安心感をもたらしてくる感触だった。
僕はその快感に耐えかねていたが、彼女はそんな僕を尻目に、どんどん腰を下ろしていく。

「ほら...♥入っていくよ...?♥」
「うあああぁ....!」

僕の息子を通じて彼女の秘所の柔らかさや熱さが伝わってくる。なんて....熱さと柔らかさなんだ....!それに締め付けてくる...!
そして、彼女の秘所が、僕の息子の全てを呑み込んだ。

「はああああああぁぁぁん!!♥♥♥」
「うあああああああああぁぁぁ!!!」

遂に、彼女の中に僕の全て入った。悪魔といえでも幼女の中に入っている背徳感、女性の膣がもたらす圧倒的な快感、前から我慢していた射精感が全て重なった。
僕は我慢できずに、彼女の中に全てをぶちまけていった。

「ああああああああぁぁぁ!!!」
「ああああああああぁぁぁぁん!!!♥♥♥」

僕達は共に絶叫し、結合部から広がる快感を享受していった。

「あぁん...♥すっごい出てる...♥」
「うああぁぁ....。」

僕は彼女の中に、1分近く精液を注ぎ続けた。しかし、こんなに出すなんて...。一人でする時にはこんなに出したことなかったのに....。
そんなことを思い、快感の余韻に浸る。が、そんな息を吐く間もなく、不意に彼女が腰を上下させる。

「うはぁあ!?」

あまりにも突然な出来事に、僕は情けない声を上げてしまう。

「ハァ、ハァ♥あなただけ、イッちゃうんじゃあだめぇ〜♥」
「ちょっと....待って...!まだ...イったばかり....うはぁ!」

僕がそう言い掛ける間にも、彼女は激しく上下に腰を動かす。結合部から、彼女の愛液と僕の精液が混じり合った液が出てきてとてもエロい!

「ハァ、ハァ!わたしだって、イキたいのにぃ〜♥」
「だからって...ああ!すぐに.....やらなくても....!」
「わたしはすぐイキたいのぉ〜♥♥」

なんて傲慢なんだ!これが悪魔の傲慢さというものか!とてつもないものだ!
そんなことを考えている内に、さっきまで遠のいていた射精感が、また募ってきた。

「アァン!♥おちんぽがまた大きくなってビクビクしてるぅ〜!♥イキそうなのねぇ〜!!♥」
「うああぁ!あああ!」

彼女の問いに対し、僕は喘ぐことしかできなかった。

「いいよ!♥派手に私の中にぶちまけてぇぇぇーーーー!!!♥♥♥」

彼女がその一言をいった途端、膣が急に締め付けてきて僕の精液を絞りだそうと蠢いてくる。こんなの、耐えられるはずがない!!
僕はあっけなくその快感に降参し、彼女の中に精液をぶちまけた。

「あああああああああああぁぁぁぁ!!!!♥♥♥」
「ああああああああああああああああああああああ!!!!」

快感からの絶叫が部屋に木霊した。近所にも聞こえたと思うが、そんなことは全く気にせず叫んだ。

「あああぁぁ.....♥2回目なのに....こんなにいっぱい.....♥」
「あ.....ああ....。」

本日2回目だというのに、先程よりも長い時間を掛けて彼女の中に出していた。
そして、彼女の中で出し終わると、彼女は疲れたのか、僕の胸に体を預けてきた。

「ハァ、ハァ....。どう....?気持ち.....良かった...?」
「あ、ああ......とても....気持ち良かったよ....。」

そう言うと、彼女は安心したかのように口角を上げ、そのまま眠るように目を閉じる。僕も....寝ようかな....。とても...疲れたから.....。
そう思い、僕も目を瞑る。僕の意識はまどろみの中に溶け込んでいった。




「これ、面白いね!」
「ふーん....。この映画、本物の悪魔でも面白いと思うんだな。」

あの後、目覚めた僕達は後片付けをし、風呂に入って体を綺麗にした。風呂は彼女と一緒に入り、そのまま一回ヤってしまった。でも気持ち良かったから良しとしよう。
そして今、彼女と一緒にこたつに入りながら、名作の「ナイトメアビフォアクリスマス」を見ていた。クリスマスで思い付く映画と言えば、これと「ダイ・ハード」だろう。
「ダイ・ハード」は彼女には刺激が強すぎると思い、僕は子供でも楽しめる「ナイトメアビフォアクリスマス」を選んだ。内容も悪魔と関係があるからな。

「ジャック、かっこいいね!」
「そうだろ?全身骨っていうデザインが最高だろ?それに面白いしかっこいいんだよなぁ〜。」

映画に出てくるパンプキン・キング「ジャック・スケリントン」が出てくるワンシーンを見ながら、僕は魅力を語る。
ジャックは紳士的なんだけど純粋すぎる部分があるんだよな。それがいいんだけど。

「さらったサンディ・クロース♪とじこめて♪90年たったら見てみよう♪」

二人で楽しく見続けていると、映画はあの悪ガキ3人組のシーンを写していた。けっこうエグい歌詞だけど、思わず口ずさんでしまう歌だ。

「ねぇ?そういやあなた、名前は?」

悪ガキ3人組のシーンが終わると、彼女がそう訊いてきた。そういや、僕の名前を教えていなかったな。

「ああ、僕の名前は岸部稔。」
「岸辺、稔。」

覚えるように復唱する彼女。
僕はその姿を微笑ましく思い、口角を上げて見守った。

「ねぇ?稔?」

僕の名前を覚えたのか、復唱するのをやめ、再び僕と向き合う。

「ん?何だい?」

僕が口角を上げながらそう言うと、彼女がいきなり近づいてきた。
そして、唇と唇が触れあうだけの簡単なキスをしてきた。

「ん!?」

そんな行動をしてきた彼女に僕は驚いた。いきなりしてくるとは思わなかった。
そんな僕を尻目に、彼女はにこやかに笑い、こう言った。

「大好き♥」
「ああ、僕も大好きだよ。」

そう言って、映画を尻目に、互いに笑いあった。
二人の聖夜は、まだこれからなのだ。
13/12/24 21:25更新 / こりき

■作者メッセージ
出来ました!第8弾です!
楽しい楽しいクリスマスが近づいてきたので、それにふさわしいデビルを題材に書いてみました!
え、「クリスマスにデビルはふさわしくない」?またまた、ご冗談を。
一説によると、クリスマスは「悪魔の休日」ともいうそうです。つまり、クリスマスは聖なる夜でもあり、デビル達の性なる夜でもあるのです。
後、誤字脱字あればご連絡お願いします。

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