連載小説
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アリスな国からお帰りなさい●
貴方はこれから住む事になった家を見回る。


ジャブジャブのジャフこと彼女も付いてくる、右腕にしがみ付きながら。



「好きな人にはこうやって引っ付くのがいいんだって!きのこが言ってた!」



貴方は茸がなんなのか、そもそも魔物娘とは何か、ここはどういった国なのかを彼女から聞きながら探索する事にした。



「でね!ばーっと来て、ガーンなんだよ!」



・・・彼女の解説は濁音や半濁音の抽象的効果音表現が多かったが概ね理解した。


何より貴方に一生懸命説明してくれるので微笑みながら聞く事が出来る、こんな穏やかな気分は久しぶりだ。



家の裏には水がさほど甘くは無い川。

近くの池には少し手を加えれば食べれる野草が。

全く甘くない水の井戸も。

樹木にも大小様々な果実もある。



「ね!食べる物に困らないでしょうー」



同意しながら貴方は大きな胸の感触を腕に感じながら、今度は家の中を探索する。



地下はさっきの保存室、1階は客間と台所、暖炉や浴槽、手洗いに寛げるスペースもある。


2階は家具を置いてあり、バルコニーに繋がる部屋。


3階は寝室・・・の様だ、布団やベッドもある。



・・・
・・



3階を確認して階段を降りようとすると彼女がモジモジしているのが判る。


貴方はどうしたのかを尋ねる。




「あのさ、一緒に暮らす事だし。私も・・・こう初めてだし」


ハッキリと大きな声で発言する彼女が初めて歯切れの悪い言葉を呟く。


「・・・・」


彼女はやや赤みを帯びた顔が少し俯いた。



ここはやや暗い寝室、彼女は腕を掴んで動こうとしない。



・・・!!!


貴方は察して悔やんだ、自分は何という愚か者だろう!



感情が、昂ぶりが、本能が、そして本心が導いた。



貴方はゆっくりと彼女の手を引いて寝室へ入った。



・・
・・・



ゆっくりと彼女を寝かせる。


「・・・初めてだし、判らないかもしれないし・・・・」


消え入りそうな声がやっとで聞こえる。



貴方は自分も経験が殆ど無い事を告げる、それ以上はどうなるか判らなかった。





寝そべる彼女と口を重ねる、もう本能に任せるしかない。


互いに絡み合う舌、甘い唾液が貴方を襲う。


貴方も彼女もお互いの口腔内を舌で確認し合い、やっと放した時には唾液の糸を引いていた。


彼女は一切抵抗しなかった、貴方は服を脱がせると豊満な胸に飛びついた。


貴方は手で揉みまわし、吸い付き、顔をうずめ、その柔らかさと弾力に虜になった。


彼女からは少しずつ荒くなっていく呼吸音が聞こえる、顔を確認するともっと好きにしていいという笑顔を見せる。



貴方は彼女のメスの臭いがする股間へステージを移す。


よくよく見ると羽に合わせた薄いピンク色の下着はあそこが染みで汚れている。


貴方は嗅いでみる、ツンとした刺激臭がする。


しかし何度も嗅いでいたくなるような臭いだ。


「・・・いや」彼女は小さな声で貴方の行為に抵抗する。


しかし貴方は止まらない、臭いだけでは足りない、貴方は思い切って下着の上から舐めてみる。


「・・・汚いよ、ダメだよ」小さな声が届くが聞き入れる事は出来ない。


貴方はひとしきり舐めると下着のクロッチ部分を確認するべく裏返す。


汚れがはっきりと確認でき、更に臭いは強くなる、液体が糸を引いている。


髪と同じ色をした陰毛も確認出来た、彼女は羞恥心で涙を浮かべる。


むしろ心理を煽る、貴方は彼女の下着を脱がせる。



甘い蜜が溢れる様な彼女の性器に貴方はむしゃぶり付く。


フサフサとした陰毛が顔に当たる、キツい臭いが溜らなく貴方を昂らせる。


彼女は顔を腕の羽毛で隠している。


舌で舐める度に何度か彼女の身体が痙攣し、愛液が溢れる。


貴方はそれをまた丁寧に嘗め尽くし、再びしゃぶりつく。



もはや貴方の理性が限界に近い。



・・・が貴方は直ぐさま手洗いに行き肉棒の汚れをぬるま湯で洗い流し、直ぐにまた彼女の元へ戻る。


辛うじて残った理性が汚れた肉棒を彼女へと差し出すのを止めた。



貴方は全裸になる、そそり立つものを顔を覆う腕を解き、彼女に確認させる。


何も言わず貴方と肉棒を見つめる彼女、ただ呼吸が長く荒く、生唾を飲む。




脇腹を掴み、愛液と唾液で濡れた彼女の性器へ貴方の肉棒をゆっくりと挿入する。


少しずつ、少しずつ、丁寧に。


直ぐに絶頂しそうな貴方は我慢しながら奥へと入っていく。


彼女は声にならない声を上げ、痙攣する。


貴方はゆっくり、ゆっくりのつもりがいつしか前後する速度を上げていく。



出入りする度に軽く痙攣する彼女、可愛い顔は快楽に負けて緩んでいる。



貴方は性行為は映像や画像でしか知らなかったが本能が彼女に前後行動する。



お互いが喘ぎ声を出す、耳には届いていない。


彼女から噴き出す汗も臭いも声も全て自分のものにするのだと、彼女の濡れた身体を舐める。


そして彼女の上下に揺れる胸を再び貴方は揉みしだき、吸い、再び口を重ねる。



身体と身体がぶつかり合う音が寝室に響く。



お互いの性交の動きと呼吸音が激しくなった時、貴方は絶頂を迎え、彼女の中へ射精した。



息もたえだえになる貴方、自慰では出るはずもない量が出ている。


彼女の意識は大量の快楽で飛んでしまってるようだ・・・




しかし貴方は治まらない肉棒を再び彼女の中へ挿入する・・・






・・・
・・



「んもー!んもー!」


全裸の彼女は半泣きになりながら柔らかい羽毛で拳を作り、貴方をポコポコと叩いてくる。


しかし痛いどころか気持ちいい。



怒るのも無理はない、意識を飛ばす程に一方的に性交をしたのだから。



「んもー!何度も何度も絶頂したのに!!」(ポコポコ)



あの彼女の痙攣は絶頂でイッた時のものだったと貴方は理解する。



合計で貴方は3回、彼女は約30回以上はイッたらしい、ゆうに十倍である、十倍。



ごめん、ごめんよと謝る貴方、初めてで乱暴にしてしまった事を反省する。



「・・・うぐーん!そうじゃないよ!イカせてくれてるのは嬉しいんだけど・・・」


怒っているポイントはそこでは無いらしく、言わば。



彼女が絶頂してイッた時に貴方も同時に絶頂してイッて欲しいらしい。



そういうのに憧れていたようだ、この助兵衛鳥は。



少しあっけに取られていると彼女が立ち上がる。



「よしっ!とりあえず水浴びをしてくる!まずはそれから!」


そう言うと彼女は浴槽では無く、裏の川へと行ってしまった。



貴方も浴槽で身体を清める。


そういえば何も食べていない事を思い出し、食事の用意をする。



地下からベーコンを取り出し、フライパンで軽く焼く。

調味料の類も豊富なので少量のスパイスを振る、カリカリよりも少し柔らかい方が好き。

粗熱を取る間、次に池の野菜を井戸水で洗い、均等に切ってドレッシングを少量掛けてサラダにする。

裏で採れた、果実では無くパンの実を十分に火が通る様蒸し焼きにする。

パンの様な味がするらしいが実際はサツマイモに近いのだとか。


貴方が用意し終わった頃、彼女が戻ってきた。




「うわー!!食べていいの?いただきまーす!!」


貴方は簡単にだけどと、そこそこ満足した出来栄えだった。


貴方は彼女が食事にがっつくかと思いきや、器用にナイフとフォークで食べている。


「んふふー、実は貴方よりもおねえさんだからね。これくらいは淑女の嗜みなんだよ」


淑女はドヤ顔で舌鼓を打たないと思うが・・・とあえて言わなかった。



歳も実際に自分より少しだけ年上だった事も判った、今更だがホッとする、自分のパートナーは実は二回り年下でしたーなんてあったらもう・・・


貴方は考えるのを止めて、食事を終え、食器を片付ける。





一通り終わらせるとドヤ顔自称淑女が可愛い声で言い放つ。


「さぁ!2回戦目だよ!!!」



・・・と威勢の良い事を言いつつも寝室に上がるとモジモジし始める。



彼女は受け身体質らしい。




結果・・・・

どこかで(チーン)と鳴る音が聞こえる気がする


しかもこちら4回、あちら35回で同時は失敗。いやこれ増えてない?経過した時間は同じなのに。


度重なる性交で貴方の身体はインキュバス化していってるようだ、手や口から炎は出ないが色々強くなるようだ。



「さっ、3回戦目!」


(チーン)

こちら6回であちら50回、段々と絶頂させる回数自体が増えているが同時には至らない。



(ポコポコポコポコ)



彼女が叩いてくるが全く痛くは無い、むしろ可愛い。



貴方は彼女を諭す。


いったん落ち着いて、ずっと貴女と居れるのだから大丈夫。と


我ながら口下手だとは思うが、彼女は疲れているのも手伝って黙って抱き着いてくる。



貴方は一緒にお風呂に入ろうと促す、彼女もコクンと頷く。



・・・
・・




お互いの身体をお湯で流し、一緒に湯船に浸かる。


貴方に背中を預ける形で彼女は座る。


貴方は両腕を彼女のお腹に来るように抱く。



そのまま、彼女の胸に触れる。


抵抗が無いのでそのまま揉み続ける。



彼女の呼吸が荒くなる、左手はそのままで右手をその下へ伸ばす。



彼女の性器を優しくいじる、同時に自分のものも大きくなるのが判る。



貴方が回していた手を彼女が外すと貴方と向かい合うように身体の位置を変えて抱き着く。



同時にお互いの性器が入り合う、貴方は彼女を抱きしめながら立ち上がる。



そのお互いの姿はまるで昔に有った駅のホームで弁当を売り歩く姿に似ていた。




貴方と彼女はゆさゆさとお互いがお互いを加えこむ事で今度こそ同時に絶頂する事に成功した。




・・・
・・





貴方と彼女は真新しい服に着替える。



風呂から出た後も、着替えた後もずーっとニコニコしながら彼女は貴方を抱きしめている。


よほど嬉しかったに違いない、しかし貴方も彼女もウトウトとし始める。



同じ寝床で今度こそ、眠りの為に目を閉じるのでした。

18/09/21 04:27更新 / ひいらぎさん@
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■作者メッセージ
とりはこれで終わり、またきのこの方にに戻りたい。

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