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食堂での回想{監査長との遭遇}
出会いと遭遇の違いは予期しているかしていないかの違いである。
出会いとはあらかじめ設定されている事を指す場合が多い・・・・
出会いを通して得たものは良いか悪いかの確率が生じる・・・
何故ならあらかじめ設定されている場合が多いからだ・・・・・
その点遭遇は予期せぬ時に出会うことを指すため・・・・
遭遇を通して得たものは自分の直感にすべてをゆだねるため
少なくとも悪いことはない(良いとも言えないが・・・)・・・・
しかし自我がなっていなければ直感が働かないため、意味はないが・・・・・
                   
                      Z部隊士官表から抜粋




「艦長!もう一杯!」

そう食堂で声を張り上げるフレイヤの姿があった・・・・

(午後の任務大丈夫かな・・・・・・・)

「酔っているな・・・・」

そう呆れるザバサの姿と

「教官・・・水を・・・・・・・」

そうフレイヤの身を案ずるヘレーナの姿と

「ん・・・・んぁ・・・・・・・・・・」

フレイヤに飲まされて今にも落ちそうなエルナの姿があった・・・・

時刻は7時00分・・・

野戦調理部隊の訓練で、朝食を作りほかの隊員たちに食べさせた後

今度は自分たちで食べているわけだが・・・・フレイヤが酒を持ち出して

飲み始め・・・それにつられヘレーナ・エルナも加わり朝食どころか

軽い飲み会になっている最中であった・・・・

「少しは控えろよ・・と・・・言っても無駄か・・・・・・・・」

そうザバサが頭を抱えているが・・そんなこと気にせず楽しんでいる

(まあ・・最近任務続きだったし・・たまには良いか・・・)

そう思っていると酔ってはいないヘレーナがザバサの方を見ていた・・・

「どうした・・何か聞きたい事があるのか?」

そうザバサが機転を利かすと・・・ヘレーナは

「いえ・・・何でも無いです・・艦長・・・・・・・」

そう返したヘレーナに対してザバサは・・・・・・

「酒がある時は無礼講だ!気にするな聞きたいことは今の内に聞いとけ・・・               部下の問いに答える事も連携の内だ・・・」

そうザバサが言ったので・・ヘレーナが少し笑顔になった・・・・

「それでは・・・改めて・・・・」

「よし・・・何でも聞いてくれ・・・・・」
           
「艦長・・Z部隊には私のような一般的な魔物も多く所属していますが・・・
     エキドナやヴァンパイアの様な人材・・・どうやって・・・・?」

えらく断片的ではあるが理解はできる・・・・

「ずいぶんと掘り下げた質問をするな・・・・」

ザバサは少し苦笑いをした・・・・・

確かにZ部隊には人間以外にもフレイヤ達の様に魔物が所属している

しかしリザードマンやエルフなどの魔物は他の魔物に比べ武芸に

長けている事は確かだが・・・魔物としては中級位の魔物・・・

それに比べてエキドナ・ヴァンパイア(特定の条件下ではあるが)などは

上級の魔物に分類される・・・と言うことは一応ザバサが艦長であるZ部隊

それらの上級の魔物を従えていることになる

対等な立場(夫として)になる事は不可能なことも無いが・・・

従えるのは普通にあり得ない事である・・・・・・

(魔物あるうえのアッチの事でも勝っていないといけない=超絶倫)

  ※Z部隊にはほかの種族ももっと居ます・・・・

「すいません・・・なんか触れてはいけない話に・・・・・・・・」

そうヘレーナは下を向いた・・・・

確かにZ部隊は創設目的だけあって互いに過去必要以上にを詮索しないのが

暗黙の了解である・・・・・・・

(まあ・・・彼女らとは遭遇しただけだったからな・・・・・)

そうザバサは思うとヘレーナに・・・・

「まあ・・・彼女たちのであったのは過去でも忌々しい物ではないからな・・
        時間もあるし・・・聞きたいのなら話してもいいぞ・・・」

「本当ですか!」

そうヘレーナが笑顔と共に顔を上げた・・・

「別に構わんよ・・だがあまり話さないようにしてくれよ?」

「大丈夫です・・・そこについては・・・・・・」

そうヘレーナが念押しした・・・・・

「それでは・・・初めにエキドナとの遭遇について・・・・・
             ちなみにエキドナは監査長一人だけだぞ・・・」

「へ〜そうなんですか・・・」

興味深くヘレーナが聞いている・・・

「俺の能力は知っているな・・・?」

そうザバサが聞くとヘレーナは

「はい・・・嫌な世界から次元レベルで逃避できる能力ですよね!」

(なんか・・・少し違う気がするが・・・・重要な所は抜けていないから良いか・・・・)

「そうだ・・しかしな彼女と遭遇した頃はまだ能力と気づいてなくてな・・・ いつの間にか勝手に能力が発動してしまう様な状態だったんだ・・・・・
 今はちゃんと制御出来ているぞ?・・・・」

「ふむふむ・・・・・・・・」

真剣にヘレーナが聞いている・・・・・

「そんな感じだから俺はいつ勝手に飛ばされても良いように武器・装備品・あらゆる物質の作り方や採集方法を書いたノート・使えそうな物の作り方を書いたノート・あらゆる言語・民俗学を書いたノートを常に肌身離さず持っていたんだ・・・・・・」

「準備万端ですね!・・・・・」

そう待ちきれない感じでヘレーナが聞いている・・・・・・・

「で・・・まあ話の途中で話すが・・・・・俺は日本・・・・用は
お前達の言い方だとジパング地方の人間でそこでとある部隊に居た・・・・」

「むむむ・・・・・・・」

焦らすなよ!と言う顔でヘレーナが聞いている・・・・・

「で・・・Z部隊はさっき言ったある部隊から構成していった・・・・
 その時は魔物は一人もいなかった・・・・そしてエキドナが魔物の
 隊員第1号・・・というわけだ・・・・・」

「そうなんですか・・・・・・・・・・・・・・・」

ものすごく以外だ・・・と言う顔でヘレーナが聞いている・・・・・・・・

「まあ・・・飛ばされた先でエキドナと遭遇したわけだが・・・・
飛ばされたのはもちろん元居た次元と違う次元なわけで・・・もちろん普通の無線では通信は出来ない・・・そして今のように次元間を結ぶ無線も開発されていない・・それでもって魔物と対面したのもその時が初めてだった・・・」

「初めて能力を使ったのがその時ですか?・・・・・」

そう聞いてきたヘレーナにザバサは

「いや・・・・それまでに何回か能力は発動したが・・・・次元越しにワープ
見たないな現象が起きただけで異次元に降りたのはその時が初めてだな・・」

「そうなんですか・・・・・」

「まあ俺の能力は嫌悪などをすればするほど強くなるものでな・・・・
 制御するのはさほど難しくなかった・・・・・・
 まあ今では巨大ではあるが次元転換装置があるから良いが・・・・・・・」

「嫌悪と言うと・・・・恨みやら憎しみですよね?」

そう少し暗い顔で言うヘレーナだった・・・・・

「ああ・・・Z部隊の創設理由が理由だからな・・・・・
      まあ・・・・今では魔力があるから代用出来るけど・・・・・」

「艦長は人間?それとも・・・・インキュバス?・・・・・・・・」

そうあまりの不可解さにヘレーナは疑問を乱舞してきた

「ふふふ・・・まあそれは副艦長と一緒に居る時に話してあげよう・・・・」

そうザバサが怪しく笑いヘレーナは・・・

「はい・・・・」

というしかなかった・・・・・・

「さてと・・・あらかた説明したが・・・・お前が知りたいのは
                    監査長と出会った経緯だろう?」

そうザバサが聞くとヘレーナは心を読まれたかのように・・・・

「はい・・・監査長のような人材を従えるような方法を・・・・・あっ!」

ぼろが出た・・・・強者を従える方法を聞き出そうとした自分をさらけ出した

流石にヘレーナはマズイと思ったのだろう・・・・背筋が凍った・・・・

「まあ・・・戦士たるもの強者を従えたい気持はわかるぞ・・・・・」

しかしザバサはヘレーナの考えとは裏腹に共感するような発言だった・・・

「本当ですか!・・・・」

驚いてヘレーナの声が大きくなった・・・・・

「ああ・・・・だが今回は俺と監査長の遭遇の歴史を聞く・・・と言う
                       前提で聞いてもらうぞ」
        
「はい・・・・わかりました・・・・・・・」

また少しヘレーナは暗くなった・・・・・・

「歴史と意思と意志を残すことは重要だからな・・・・
                  それらは残せれば永久だ・・・・・」

少しヘレーナは考え・・・・凛々しい顔つきで

「艦長の歴史は・・・意思と意志は・・・
               私以外の隊員も皆後世の残しますよ・・・」

「そうか・・・私は・・・・・・幸せ者だな・・・・・・・・・・・」

そうザバサがつぶやく・・・・・

食堂には酔って寝ているエルナとフレイヤ・・・自分の歴史を伝えている

ザバサ・・・それを受け継ごうとしているヘレーナ・・・・・・

(ふふふ・・・・・いつでもこんな感じで・・・・・・・・・・な・・・・)

そう心の中でザバサは思いをめぐらす・・・・・

「さて・・・・それでは私と監査長の遭遇について話そうか・・・・」

「楽しみにしていますよ・・・・?」

そう会話を交わす二人・・・・そんなの関係なしに眠る二人・・・・・・・

「後でエルナにも教えてやれよ・・・・連携の一つだ・・・・・」

「了解・・・艦長・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

たしかあれは私が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




その人自身を構成するのは肉体と歴史と意思と意志である
肉体は歴史・意思・意志を作りそれを伝えるための物・・・・・・
歴史と意思と意志は肉体を伝えるための物である・・・・
それを間違ってはいけない・・・
それ以外で作られたものやひとつでも欠けていたら
それらはすべてまやかしである・・・・
          
             ザバサ作戦報告書(端の走り書き)より抜粋

10/08/10 20:01更新 / クロニカル
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■作者メッセージ
いよいよ回想開始(続きますよ)・・・・ヤッター!!!!!!!!!

副艦長についてはまた今度詳しく

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