連載小説
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じゅうっ!:意外な強さっ!
えー、ここで唐突、『主神ちゃんのお便りこぉなぁ』の時間でーす。
このコーナーは、なにやら幼女と言う事が判明してからやけに感想で人気が出てきた主神が感想にお答えすると言うコーナーだよ!
ちなみにこのコーナーのタイトルでコーナーがこぉなぁになってるのは主審が横文字苦手だから。
未だにパンデモニウムの事ぱんでもにゅうむって言ってるのよ? あの子。

でも言いにくそうに横文字言ってる主神も可愛いから、実は万魔殿とも呼ばれていると言うことを私はあえて教えないっ(キリッ

ッつー訳で、早速感想へのお答えをしていただきましょう!


えー、まずは『ganota_Mk2』さんからの感想について。
さて、主神よ、返答をどうぞ!

「むぐむぐ……うむ? えもんあめありはほー!(レモン飴ありがとー!)」

だそうです。
うむ、大玉サイズの飴をほお張りながらのお礼、じつにGood。
今ならたぶんなでくりしても問題ないと思うんで、どうぞご自由に。
ただしその際にはその鼻息は隠そうね? この状態の主神(命名:ロリ神状態)だったらガチで怯えると思うから。

さて、次は……名前が無いから12/08/09 19:59さんと呼ばせていただきます。
ぶっちゃけ、これに関しては私はむしろしてくれたほうがいいと思うんだけど。
魔物にとっても主神にとっても。
そこらへんはいかに?

「うむ…、そうしたいのはやまやまなのだがな……やはりワシは主神な訳であって、せめてワシが作り上げた世界の一応の終わりが来るまでは主神でいたいんじゃよ」

つまり魔王が完全に世界書き換えたら堕落しても無問題?

「そうなりゃ、その後の世界の創造主は魔王じゃからな。ワシが堕落しようが自由じゃろ? ジパングの将軍とやらが代替わりし、以前の将軍が隠居するのと似たようなものじゃ」

ま、つまり今はまだ主神としての意地があるから、せめて魔王が世界を完全に書き換えるまでは主神の堕落はお待ちくださいって事みたい。
しかし主神が堕落したらどんな神様なるのやら。
……ロリ痴女?

さて、最後は……ありゃりゃ、これも名前が無いわね。
12/08/09 21:24さんとでも呼ばせてもらいますね?

なんか最近うちにクロバネヤマトの宅急便(ブラックハーピーがやってる運送会社ね)を使って主神へのプレゼントが良く届くのよねぇ。
で、バケツプリンもらったみたいだけど、どうよ?

「……ふぇ」

ちょっ!? 何で泣いてるの!!?

「あのね、このぷりんおいしいよ? おいしいけど……こんなにいっぱい食べきれないよぉ……」

ありゃりゃ、いくら神様とは言え体に入れれる容量は見た目相応かぁ……
幼女だもんね。
でも、それだけで泣いたって訳じゃないでしょうに。

「だって、だって、このまま残しちゃったら、悪くなっちゃって捨てるしかないよぉ……そんな事したらせっかくくれた人が悲しくなっちゃう……」

あぁ、大丈夫大丈夫。だったらパンデモニウムにある方の私の家で保管しておきましょ。
あそこ時間の流れ止まってるから食べ物とかも一生腐らないし。
と言うか時間って概念無いから一生って言う概念も無いか。


さて、これで今回の『主神ちゃんのお便りこぉなぁ』は終了よ。
このコーナーは筆者の気が向いたら不定期で行うし、もしかしたら次は別のキャラクターが答えてくれるかも。
運がよければあなたの感想に誰かが答えてくれるかもね?
それじゃ、また次のお便りコーナーまで、ばいば〜い♪


……あ、ここから下が本編ね?




今、私の目の前では世紀の大勝負が繰り広げられている。
しかし、その戦いはあまりに激しく、うちの幼女組(主神とダークマター。なんか居つかれた)は私が背中にかばうようにして隠している。
そしてその大勝負を繰り広げているのが……

「ぐぬぅ……たかが球体の分際でぇ……」
「(`・ω・´) クイックイッ」

自身の進路に立ちふさがる黒い球体を睨みつける毎度おなじみアフォと、そのアフォに対して触手の先端を上下に動かしている……ぶっちゃけアフォを挑発しているダークマター(球体)だった。

「……どうでもいいんだけどさ……ここ私の家だから! そういうバトルはよそでやってくれないかなぁ!?」

当然、私の叫びは聞き入れてもらえるはずが無かった。
……どうしてこうなった。




その日は特に何事も無く平和な日だった。
ただうちにロリの居候が一人増えた事以外は。

「つーかなんであんたここに居つくかな?」
「へぅ!? 迷惑ですかっ!?」

あー悪かった悪かった。
私が悪かったからそんな捨てられそうな子犬ないし子猫のような無垢な瞳で私を見つめないで。
『捨てちゃうの?』って瞳で語らないで、私がなんだか泣けてくるから。
と言うか闇の太陽がペット枠かよ、ほんとに闇の太陽(笑)になってきてないか?

……いや、まぁ別に迷惑じゃないのよねぇ。
だって、

「(・ω・) パッパッ」
「はい、洗った食器の片付けありがとね」

このダークマターの触手がめっちゃ有能でね。
家事手伝いぐらいならお手の物なのよ。
触手いっぱいあるから複数の事もしっかりこなしてくれるし。

「……乗っかってる幼女はなんも出来ないのにねぇ」
「(*´ω`*)」
「なに?『愛らしいから問題は無い』? ……それには大いに同意するが、こいつベアード様に似てるくせにロリコン容認派か」
「(`・ω・´)」
「『ロリコンの何が悪だ、私はこの子を純粋に愛でている』? 魔物の純粋なんざ純粋とは言わないわよ」

要するにあれでしょ?
幼女を頭に乗っけて性の手ほどきでしょ?
ドロッドロじゃないのよ。
世間一般の純粋とは正反対じゃないのよ。

「(´゚д゚`)」
「『マジで!?』? マジよ。でも何も悪い事ではないわ。魔物は魔物らしくドロネチョに相手を愛すべし。これ私の持論ね。清い交際とか言うのはがっちがちの頭が固い反魔物派の人たちがやってりゃいいのよ」
「*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・*」
「『そういう考えもあるのか、感動した』? よせやい、照れちゃうでしょ」
「おぬしらまてや」

何よ主神?

「何故そうも意思の疎通ができるのじゃ!?」
「え? むしろなんで出来ないの?」
「えっ」
「えっ」
「(゚д゚)」

ほら、触手も驚いてる。

「いや、それ驚いてるのか!? ワシには全然わからんし!」
「何で分からないのかしら、ねぇ?」
「(*´・ω・)(・ω・`*)ネー」
「おい、今やっぱり触手しゃべったぞコラ」
「まだ言ってるの? いい加減諦めなさいよ」

最近主神がこればっかり言ってくるんだけど、どうしてかしら?

そんな事を考えながらダークマター(球体)と一緒にやっていた食器洗いを終えた瞬間だった。

ズガンッ!

「おっねぇさむぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!」
「いやぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!? 壁突き破ってなんかでたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?!?」

つか鉄格子ついたブタ箱から帰ってきやがったぁぁぁぁぁぁぁ!!

「んふふ、確かに気がついたら鉄格子の中でちょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っとばかし驚きましたが、しかし! しかしですよ!? この私のお姉さまへのあふれんばかりでもうあふれていっそお姉さま限定で入場可な私のワンダーランドになっておしまい! な愛をもってすればあのような鉄格子なんら障害にはなりえないのです!!」
「ダークマターの魔力よりタチ悪いもんを垂れ流すな。公害問題で訴えるぞ!」

具体的には堕落神を通じて魔王様あたりに!
……いや、だめだ!
あの人たちに話をしてもむしろ面白がって余計煽るだけだっ!

「……はっ!? いきなり壁がぶち抜かれて何かが入ってきたせいで暫く意識が飛んでいたが、いったい何が起こった!? 産業で頼む!!」

アフォ
壁破って
登場←今ここ

「把握。と言うか生きておったのかこのアフォは……」

私の説明に、主神は大きなため息をつきながら呟く。
その呟きに、アホが主神の方を向く。
もうグリンッ! って感じに、首の稼動域の常識を超えて。

「あら? あらあらあらあら? これはこれは、なんとまぁ」

そう言うとアホは口の端からよだれを垂らしながら言う。

「これまたおいしそうな青い果実ちゃんですこと、ジュルリ」
「ぴぃ?!」

その顔のおぞましさと来たら、それを見てしまったダークマター(幼女)が思わず悲鳴を上げてしまうほどであった。
私もちょっと怖かったわ。
そして、その声も聞いたアホは、再び首をグリンッと動かし今度はダークマター(幼女)を見る。
おかげでただでさえ泣きかけていた幼女、ついにガン泣き。

「まぁまぁまぁ! こちらにも青い果実が……ここが楽園(ヴァルハラ)か」
「ぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?」
「こ、こやつがここまでとは……」

さすがの主神もドン引きである。
これを毎回相手している私の苦労を少しでも知っていただけたようでなにより。
……とか言ってる場合じゃない! あのアホが今度は二人をターゲットにしやがった!?

その移動速度たるや、傍にいたはずの私ですら反応できない。
このままでは二人があのアホの餌食になってしまう!!

「ちょっと、あんたやめ……っ!」

私が伸ばした手をすり抜けたアホは、そのまま二人へその手を伸ばし……

「オウフ」
「えぇ!?」

まるで巻き戻しをしたかのように吹っ飛んでいった。
見ると、二人をかばうように浮いているダークマター(球体)が……

「もしかして、今のあんたが?」
「(゚д゚#)」
「なになに? 『あいつだけは許してはおけない。奴の五臓六腑を引き裂き冥府へ叩き落してやる』……っていきなり旧魔物の片鱗見せんな! さすがに怖いわ!!」

つかなんでそこまで怒ってる……って。

「そういやあんたロリコンだったわね」
「この子たちを守るためなら、私は悪鬼や修羅さえも超えて見せます」

やだ、このロリコン(球体)ったら紳士的
私思わずときめいちゃうわ トゥンク

「まてやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 今しゃべった! 絶対この触手しゃべったぁぁぁぁぁ!!」

この期に及んでまだそれを言うか主神よ。
そんな事より自身の貞操を心配してなさい、冗談抜きで。




ってな訳でなんか球体vsアホってなったんだけど、球体マジつよすww
ことギャグやエロ方面に走れば無敵なアホとギャグ補正なしで互角に渡り合うとか。
でもやはり力が互角なためかどうにも決定打に欠ける。
このままじゃ千日戦争が起こるわよ。

「……というわけで行って来るわ。ちょっと時間かかると思うから、お腹がすいたら冷蔵庫の中に入れて置いたゼリー食べて待ってて」
「うむ分かった。ほれ行くぞ、だぁくまたぁ」
「……うん」

このまま家の中で千日戦争やられても困るんで、相棒のクロバットを担ぎ私は球体に加勢しに行った。
12/08/12 22:44更新 / 日鞠朔莉
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■作者メッセージ
久しぶりにあの子登場の巻。
今回の被害者は黒天家のロリっ娘どもでした。

小説とかって、一端勢いがつくとスルスルと書けますよね。
書けない時はどれだけがんばっても書けないのに。

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