連載小説
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久々の依頼
不死者の国から帰ってきて数日後、久々の依頼が来た

和也「で、今回は?」

リリム『彼女よ』

和也「…」

彼女は、病気でもなければ怪我人というわけでもなさそうだ

???「貴方が…」

和也「なにがあった?」

???「実は…」

彼女が言うには、親の残した借金のカタに売られそうになったところを助けられたらしい

和也「子は親を選べん、典型例だな…」

???「はい…」

とりあえず、魔物になりたいのか聞く

???「今までの自分を壊したいので…」

和也「わかった、ならこっちだ」

そのまま件の花のところに案内する

???「この花が?」

和也「ああ、そうだ」

???「なら…」

和也「お前さん、名前は?」

???「私は、水野優子」

和也「優子ね、了解」

そのまま彼女は花へと入っていったので優子と名前をプレートに書く

和也「親はどうなった?」

リリム『更正所行きよ』

和也「更正所?」

リリム『えぇ…』

和也「教団兵更正所なら知ってるが」

リリム『あそこまで苛烈ではないわよ…』

和也「そうか」

リリム『まあ、更正しないと出られないのは同じだけどね』

和也「なるほど…」

それから雫たちも彼女の親に怒りを見せていた

雫『親としては最低の部類ですね』

楓『私たちなら…』

リリム『貴女方が言うと洒落にならないわ』

瑠璃『子供を生け贄扱いって…』

和也「寧ろそいつら人柱とかにするべきかもな」

リリム『本当に落ち着いて…』

和也「そいつらの内臓ばらして売れば借金くらい返せるだろうに」

リリム『元人間だからこその思考…』

和也「まあ、いいや。彼女は責任もって俺たちが相手を探す」

リリム『頼んだわ…』

そのままリリムは去っていった

和也「さて…」

それから二日たち、彼女は転生を終えたようだ

和也「おお…」

優子『これが私…』

彼女は幼虫の期間をすっ飛ばして蝶の魔物になっていた

和也「彼女は…」

調べるとパピヨンという魔物になったらしい

和也「まあ、おめでとう」

優子『はい♪』

そのまま彼女は元々得意だったらしくどんどん家事のレベルが上がっていく

和也「これなら大丈夫だな」

優子『ありがとう♪』

和也「問題は相手だな」

瑠璃『確かに』

サイトの依頼を見てみるが男性の依頼は今のところない

和也「残念」

優子『気長に待ちますよ♪』

和也「まあ、じっくり行こうか」

優子『はい♪』

それから数日は依頼そのものが来なかった

和也「…」

雫『早く来てほしいですね』

和也「だな…」

瑠璃『どうなるかな』

和也「さあ、な…」

楓『まあ、こればかりは運と縁ですからね…』

和也「そうだな…」

久々の依頼 おわり
20/08/04 00:10更新 / サボテン
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■作者メッセージ
どうも、サボテンです。

久々の依頼の話です、いかがだったでしょうか?

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