連載小説
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四日目、午後

[もふもふ亭]


・・・あ、そろそろ3コマが始まる時間か。ま、俺は3コマないから関係ないが。

「・・・げっ!?もうこんな時間かよ!?」

「あ、お前は3コマあるんだっけか?」

「おぅ、行ってくるわ!ミルキィ先輩、ユキハナ先輩、失礼します!」

「じゃあね〜」

「しっかり勉強しなさいよ?一回生が一番楽なんだから」

ダッシュでロックが走って行った。

・・・ん?

「先輩方は次の授業は?」

「3コマはないよ〜」

「私たちは4コマ。ベルンくんは?」

「俺も4コマです。ちょっと疲れたんで、ここでゆっくりしていこうかと」

「そうなの〜?じゃ、私もここにいるね〜♪」

分かりましたから抱きつかないでください、とは言えない・・・男の本能が抗う・・・うぅ・・・

「えへへ〜♪」

「・・・いや、あの、抱きつくのはもう慣れたから・・・いや、慣れてはないんですが、頬すりをするのはやめていただけませんか」

「ほぇ?」

小首を傾げて見上げないでくれ。可愛い、萌えるから。

「あらあら、ベルンくん、ミルキィに色々されて顔真っ赤よ?」

ユキハナ先輩がにっこりと笑いながら言う。いや、そんな笑ってないで助けてくれないかなぁ・・・

「あれ?ベルンくん、照れてるの〜?」

「・・・ま、まぁ、そうです。ですから先輩、は、離れてくれませんか?」

「あ、先輩って呼んだ〜。ペナルティ〜。すりすり〜♥」

あああああミルキィさんの頬のぷにぷに肌が気持ちいい・・・じゃねぇ!!

「み、ミルキィお姉さん、頬すりをやめてくださ・・・」

「弟にお姉ちゃんがこれくらいするのは当たり前でしょ〜?すりすり〜♥」

ぬあぁぁぁっ!どっちに進んでもこれかよ!!
てかユキハナ先輩がニヤニヤしたまま助けてくれないんですけど!?ヘルプ!ヘェルプ!

「・・・羨ましいわね・・・チッ」

あっれぇ!?マトモだと思ったらこの人微妙にずれた人だった!!?
だ、誰か助けてくれぇっ!!恥ずかしすぎて死ぬぅぅぅっ!!



『そこまでだ!!ミルキィ様から離れろ!!』



「・・・へ?」
「・・・ふにゅ?」(すりすり)
「・・・ん?」

・・・なんだ、この三人組は?
あれ?こいつら、どっかで・・・あ?

「あんたら、賢者学科でいなかったか?」

「いたさ!そして、貴様を危険視し、マークしていたのだ!!」

「へ・・・?」

ど、どゆこと・・・?




『バッ!』(巨漢の男がポーズをとる)

「ひとり!ミルキィ様にお触りしようとするクソ野郎は許さない!無双の筋肉『ガーティ・カーネス』!」

『ババッ!』(細身の男がポーズをとる)

「ひとり!ミルキィ様をつけ狙う輩に正義のを弾丸を!スーパーレンジャー『フンメル・ジョー』!」


『そして、我らが頭領!!』


『ババッ!』(男二人が最後の女の横でポーズをとる)

「ミルキィ様こそ神・・・イエス崇拝、ノータッチ。暗黙の規則を守らぬものは、死、あるのみ・・・クノイチ忍者『夕蔭』」

『シャッキィーン!!』

「我ら、『ミルキィ様親衛隊』!!ミルキィ様に近づく不届きな野郎を成敗する!!」

『ズバァーンッ!』




・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・・・えーと?

「わぁ、かっこいい〜♪」

『パチパチパチ・・・』


(よっしゃ!ミルキィ様にかっこいいって言われたぞ!)
(当たり前だ!去年のものからポージングをミルキィ様好みに変えたんだからな!)
(・・・ミルキィ様・・・ハァハァ・・・)


・・・誰なのこの人たち?

「なに?また貴方たちなの?落第三人組?」

・・・らく、だい?

「やかましい!我らは『ミルキィ様親衛隊』だと言ってるだろうが!氷殺華!」

「・・・その渾名、私は嫌いだってこと、知ってて言ってる?上等ね、斬り棄てるわよ、ガーティ・カーネス?」


「我が筋肉を!」

『ムキッ!』

「斬れるものなど!」

『ムキッ!』

「あぁんむぁりないッ!」

『ムキッ!』



キモッ。しゃべるたびにポージングしてるし、服がピッチピチだから筋肉すげぇ強調されてるし、ていうか、あんまりないのかよ。ないって断言しちまえよ、嘘でもよ。

「・・・で?今日はなんなのよ、落第三人組。言っとくけど、この子はミルキィのお気に入りなんだから、手を出すと私が容赦しないわよ?」

「我らはそこのミルキィ様のお身体を汚す輩に正義の鉄槌をぬぁんだとぉぅ!?

「ミルキィ様のお気に入りィ!?」

「おっそ!?一番最初にユキハナ先輩言ったのに、反応くそ遅っ!?」

つい声に出してつっこんじまったよ!ていうかミルキィ先輩はいいかげん離れなさいよ!まだ頬すりを続けようとしてるし!!

「・・・見損なったわ、氷殺華。ミルキィ様親衛隊元隊員である貴女がいながら・・・ミルキィ様を野郎の毒牙にかけてしまうなんて」

「いつ私が貴方たちの仲間になったのよ?なってないわよ。貴方たちみたいな落第集団と一緒にしないでくれる?迷惑だから」

「・・・隊員内秘密配布のブロマイドをもらったくせに・・・」(ボソッ

「ちょぉっとそのおしゃべりな口を閉じましょうか?えぇ?オイコラ」

こわっ!?なんかユキハナ先輩が怖いオーラを発し始めた!?あのクノイチの先輩がなんか言ったのか!?聞こえなかったけど・・・

「ていうか、ミルキィ先輩、あの人たちは知り合いなんですか?」

「・・・ぶ〜」

あ、あれ?あからさま不機嫌な顔に・・・
・・・あぁ、ホントめんどくさいなこの人は・・・

「・・・ミルキィお姉さん。あの人たちは知り合いですk」


『お姉ちゃん』だとぉぉぉっ!!?キィィィサマァァァ!!『ミルキィ先輩を呼ぶ際に言いたい呼び方』第2位の呼び方である『お姉ちゃん』で軽々しくミルキィ様をぉぉぉっ!!断固許すまじ!!このガーティ様が制裁の鉄拳を食らわせてくれるるるるるぅっ!!!」(最後すごい巻き舌)

えーーー!?そっちが反応しちまうのかよ!!?

「くぅらぇい!超スーパーギガントカミカゼ黄金の右腕ナックォォォォォォ!!!

「無駄に長っ!?」

ってしまっ!?ツッコミ入れちまったら避けられな・・・



「喧嘩はダメーッ!」



『ぶぉん!』

・・・へ?

「あ」(雪華)

「・・・バカ」(夕蔭)


「おぉぉぉぉぉぉっ!!?」(ガーティ)


『ドンガラガッシャーン!!!』

・・・え?え、えぇ???

「同志ぃぃぃぃぃぃっ!!!」(フンメル)

な、なんだ?気づいたらガーティ先輩が宙を舞ってたんだが・・・

「ぐふぅ・・・そ、そうか・・・み、ミルキィ様の、『舞闘術』か・・・す、素晴らしい、うで、まえ・・・ガクッ・・・」

「同志ィィィィィィッ!」(フンメル)

・・・あ、いつのまにかミルキィ先輩が離れてた・・・え?まさか、ミルキィ先輩が?超のほほんなミルキィ先輩が??

「もぉ〜!ダメだよっ!喧嘩なんかしちゃぁ〜。夕蔭ちゃん!ガーティくんに言っておいてよ〜?」

「・・・御意。しかしミルキィ様、そのようn」

「ベルンくん〜、どう?私、かっこよかった?」

「え?あの・・・はい、かっこ、良かったです?」

「ホント!?えへへ〜♪」

「・・・・・・死ねばいいのに」(ボソッ

うわぁ・・・明らかにあのクノイチさんから恨み買ってるよ、俺・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「・・・とりあえず、我々はガーティを回収し、此度は失せます」

「うん、夕蔭ちゃん、またね〜♪」

「もう来なくていいわよ」

「・・・・・・一年、死ね」(ボソッ

・・・こえぇ・・・なんなんだよ・・・

「あの、ユキハナ先輩・・・あの人たちは一体・・・あと、さっきミルキィ先輩はなにをしたんですか?」

「・・・あの三人は、さらっと言えばストーカーもどき集団よ。手を出してこないだけマシだけどね。ちなみに、ミルキィを守るって名目でミルキィと同じ授業取りまくって、単位落として留年してる先輩たちよ。見習わないようにしなさい」

・・・どういうことなの?

「あと、さっきミルキィがやったのは『舞闘術』の中の『当身投げ』よ。ミルキィ、ダンサーだから」


『職業:ダンサー(踊り子)
格闘家系の中で至近距離戦闘に特化した職業。
格闘家の技『投げ』を強化し、相手を締め上げる『関節技』や瞬時にカウンターをとる『当身投げ』などを習得でき、さらに固有スキル『ダンス』により味方や自分を強化したり、敵を誘惑したりできる。
投げにより強力な攻撃に引き換え、攻撃可能距離が極端に短くなっており、装備可能防具も限られる。

評価レベル
近距離戦闘 ★★★★★
遠距離戦闘
サポート面 ★★★』


「・・・そうだったんですか・・・へぇ・・・」

「・・・ま、あいつらには注意しなさい。ムダにうざったいから。あ、ミルキィ。そろそろ次の授業よ」

「え〜?もっとベルンくんとお話ししたい〜」

「ダ、メ。ほら、行くわよ」

「あぁ〜ん・・・ベルンくぅ〜ん・・・」

ずりずりと引きずられて行くミルキィさんに手を振りながら見送り、俺はゆっくり席に座ってちょっとため息を吐いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

[希望の森、第1層]
(ダンジョンLevel 1)


「は〜い、皆さん、集まりましたねー?それでは、皆さんには仮拠点の代表、テントを立ててもらいまーす!」

ゴブリンの先生を中心に俺たちは集まっていた。

「皆さんにはくじを引いてもらいまして、三人単位でグループを作ってもらいましたー。その三人グループでテントを立ててください。テント一式は皆さんに渡した地図に書いてある、ばってん印しのとこにありまーす。作ったあと、私が見回った時に三人揃ってれば、合格です。頑張ってくださいねー!」

・・・そうかい、あぁ、そうかい。


俺はくじを作った先生も恨むぜ


「・・・グループだってよ」

「・・・そうらしいわね」

「あわわわわ・・・」(オロオロ・・・


「よろしくな」
「よろしくね」


俺とシルクはお互い、にっこり笑って言いあった。
・・・お互い、青筋を浮かべてな・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


『ガサガサ・・・』


「もうすぐだな・・・」

「あんた、道間違えてないわよね?」

「大丈夫だ。そこらへんは安心しろ、ナナ」

「え?あ、はい」

「聞いたのは私なんだけど?変態」

「知ってるよ、妄想女」

マッピング技術のある俺が地図を片手に、森の中を進んでゆく。なんとか喧嘩はせずに進んでいるが・・・そぉろそろ限界だぜ・・・

「・・・あ!あれじゃない!?テント一式!」

お、結構広めの草木がない場所に、布に巻かれた白い長細いものがある。あれだろうな。

「多分そうだな」

「やったねシルクちゃん!テントが作れるよ!」

「・・・なんだろう、激しくなんかツッコミたい気分だ、そのセリフ」

「ナナに何を突っ込む気よ!この変態!」

「意味ちげぇよ!!」

あーもう、ったく・・・さっさと物品確認だ。布を解いて・・・えーと、テントの屋根布に、梁が4本、支柱が4本・・・ありゃ?

「おかしい。物品がたんねーぞ」

「え?なに?」

「支柱は5本あるはずだ。真ん中に置く支柱(大)が1本、周りに支柱(小)四本を立てて、梁で支柱4本を固定して作るのに、支柱が1本足りねぇ・・・」


その時・・・



「へいへい、にーちゃん。お探しものはこれかー?」



後ろを振り向くと、オーガがニヤニヤと笑っており、後ろでふたりのオークが支柱であろう木を抱えていた。

「なっ、なんだお前ら!?」

「アタイたちが誰だって関係ないだろう?これが欲しけりゃ、有り金全部出しな!」(オーガ)
「姉貴の言うこと聞いときな!女は痛い目見るぜ!」(オークA)
「男は気持ちいい目を見るよ!」(オークB)

え?ちょ?どういう状況なの、これ?

「これ、授業の一環?」(シルク)
「わ、わかんない」(ナナ)

「さぁ!有り金出すのかい!?痛い目にあいたいのかい!?」

う〜ん・・・授業の一環だとしてはなんか違和感があるが・・・

(・・・どうする?反抗するか?)
(う〜ん・・・反抗したら評価はどうなんだろ?)
(ちょっと!勝手にナナとヒソヒソ話すんじゃないわよ!穢れる!)

「オイ!どっちなんだい!!」

(穢れるってなんだよ!どうせテメェに相談したら殴ったりすんだろうが!)
(それだったらナナを穢すって言うの!?わけわかんない!!)
(ちょっと、シルク・・・)

「・・・おーい?」

(んだとテメェ!?そんなこと言ってねぇだろうが!テメェの頭はバカか!?)
(誰がバカよこの変態ストーカーロリコン犯罪者!)
(色々付け加えんじゃねぇよ!!)

「・・・・・・」

「お前らー!姉貴がいじけちゃったじゃないか!」
「姉貴を無視するなーっ!」

・・・え?



「・・・ぐすっ・・・どうせアタイなんか、アタイなんか威厳のない野盗首領ですよーだ・・・」



・・・えー・・・?

「そんなことないっすよ、姉貴ーっ!」
「姉貴はかっこ良くて、スタイル良くて、強い首領ですよー!」

「・・・ホント?」

『ホントホント!!』(オークふたり)

(・・・無視されただけで泣く首領もどうかと思うけどね)

(シーッ、黙っといてやれ。またいじけられたら、支柱が取り返せねぇ)

なんか、これ、ガチなイレギュラーな気もするが・・・とりあえず支柱を取り返さないと・・・

「ぐすっ・・・よくもアタイを無視してくれたな!こうなったら無理やり襲ってやる!」

やっぱそういう方向っすか。


〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜

[戦闘開始!!!]

オーガが現れた!』
オークAが現れた!』
オークBが現れた!』

オーガ「お前ら、行くよ!」
オークたち『へい、姉貴!』

ベルン「来るぞ!」
シルク「分かってるわよ!」
ナナ「が、頑張る!」


〜〜俊敏点〜〜
1、シルク 15
2、ベルン 15
3、オーガ 12
4、ナナ 10
5、オークA 8
6、オークB 8
〜〜〜〜〜〜〜


〜〜〜〜〜〜
[ターン1]
〜〜〜〜〜〜

[シルクの行動]

シルク「くらえ!」

シルクは弓を引き絞り、放った!

『シュパン!』

オークAに命中!
盾で4ダメージ軽減!
6のダメージ!
(弓攻撃のダメージは10で固定です。クリティカルは発生します。
また、ゴーレムやガーゴイルなどの硬い敵にはダメージが5になります)

オークA「いったーい!」


[ベルンの行動]

ベルン「ほらよ!」

ベルンはヴィンギナーでオークBを狙った!

『ガゥーン!ガゥーン!ガゥーン!』

2発命中!
野盗の軽鎧で各2ダメージ軽減!
13*2=26ダメージ!
(拳銃ダメージは15で固定。クリティカルは発生しません。
前回よりダメージ減らしました。20は強すぎる。
ただし、スライムなどの軟体の敵には5ダメージになります)

オークB「うわわ!?あの男、銃持ってるー!?」

オーガ「全員、男を狙いな!」

シルク「私が狙ったのを狙いなさいよ!この能無し!」

ベルン「フルで当てたのになんで文句言われんだよ!?」


[オーガの行動]

オーガはベルンにボディブローを仕掛けた!

オーガ「おぅらっ!」

ベルン「うぐっ!?」

命中!
マジアンベストで3ダメージ軽減!
5のダメージ!
(近接武器のダメージは
武器のダメージ+自分の筋力ー相手の筋力
で計算します。
この場合、オーガは素手、筋力が23です)

ーーーーーーーーー
ベルン体力 25→20
ベルン精神 15→10
ーーーーーーーーー

オーガ「お前ら!畳み掛けな!」


[ナナの行動]

ナナ「やらせない!」

ナナは矢に毒を付け、弓を引き絞った!

ナナ「当たって!」

『シュパン!』

オーガに命中!
10のダメージ!

オーガ「くっ・・・やってくれたね!」

ナナ「あ、あれ!?効いてない!?」


[オークAの行動]

オークA「お眠しちゃえー!」

オークAは片手鎚でベルンを狙う!

『スカッ』

オークA「あれれっ!?」

ベルン「あっぶね!?」

ベルンは回避した!


[オークBの行動]

オークB「ボクを忘れたなー?」

避けたベルンに向かい、オークBが両手鎚を振り上げた!

ベルン「しまっ!?」

オークB「どっかーん!」

『ゴギンッ!』

クリティカル!
ベルンの頭部にヒット!精神点減少2倍!
10のダメージ!

ーーーーーーーーーーーーーー
ベルン体力 20→10
ベルン精神 10→0<スタン>
ーーーーーーーーーーーーーー

(クリティカルヒットではダメージが増大するとは限りません。ヒットした場所により効果が変わります。

胴体にクリティカルヒット→ダメージ増加
頭にクリティカルヒット→精神ダメージ増加
腕にクリティカルヒット→筋力点減少
足にクリティカルヒット→俊敏点減少

などがあります。防具を装備しておくと、ダメージだけでなくクリティカル率も減少します。

打撃攻撃を受けると、精神点にダメージを受けます。
精神点が0になるとスタン状態になります。次の自分のターンが回って来るか、敵に攻撃されないと治りません。スタン状態ではダメージが増えてしまいます。
1ターン経つと精神点は10回復、スタンから治ると精神点は全回復します。回復魔法を受けても回復します)

ベルン「やべ・・・膝、が・・・」


〜〜〜〜〜〜
[ターン2]
〜〜〜〜〜〜

[シルクの行動]

シルク「ちょっと!しっかりしなさいよ!」

シルクは回復魔法を唱えた!
ベルンの体力が10回復した!

ーーーーーーーーー
ベルン体力 10→20
ベルン精神 0→15
ーーーーーーーーー

ベルン「わ、わりぃ・・・」

シルク「頑張ってよ!三人いないと点にならないんだから!」

ベルン「そ、そっちかよ・・・」


[ベルンの行動]

ベルン「くそ、マトモに狙えねぇ・・・やけっぱちだ!」

ベルンはヴィンギナーを両手に構えた!

ベルン「数撃ちゃ当たるだ!当たれ!」

『ガゥーン!ガゥーン!ガゥーン!』
『ガゥーン!ガゥーン!ガゥーン!』

オーガに2発当たった!
30のダメージ!

オークAに1発当たった!
盾で4ダメージ軽減!
11のダメージ!

オークBに2発当たった!
野盗の軽鎧で2ダメージ軽減!
13*2=26ダメージ!
オークBは倒れた!

オークB「きゅう・・・」

オークA「あぁっ!『ビィブ』が倒れた!?」

オーガ「テメェ!よくもアタイの妹分を!」


[オーガの行動]

オーガ「テメェ、ぶっ飛ばしてやる!」

オーガは『オーガのチカラ』を使った!
怒気に包まれた拳がベルンを襲う!

オーガ「オラぁッ!」

『ドゴォz_ン!』

ベルン「がっ、あっ・・・」

ヒット!
ベルンに15のダメージ!
オーガの筋力が10減った!(1ターン持続)

ーーーーーーーーーーーーーー
ベルン体力 20→5<瀕死!>
ベルン精神 15→0<スタン>
ーーーーーーーーーーーーーー

ベルン「も・・・や、べ・・・」

ベルンは膝をついた!


[ナナの行動]

ナナ「ベルンくん!しっかり!」

シルク「・・・ッ」

ナナが慌ててベルンに駆け寄った!


[オークAの行動]

オークA「女の子邪魔ーっ!くらえーっ!」
23
オークAがナナに向かって片手鎚を振り上げた!

ナナ「きゃっ!?」

ベルン「ッ、ぐ、おぉっ!」

ベルンがナナを突き飛ばした!

『ゴンッ!』

ヒット!
マジアンベストで3ダメージ軽減!
5ダメージ!

ーーーーーーーーーーーーーー
ベルン体力 5→0<気絶!>
ーーーーーーーーーーーーーー

ベルン「が・・・あ・・・ぁ・・・」

ベルンは気絶してしまった!



〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜・〜〜〜


「ベルンさん!?」

「あ、ちょ、ちょっと!?」


・・・ダメだ・・・から、だが・・・うごか、ねぇ・・・


「あ、あんたら!・・さない・・!」

「ベル・・・!しっか・・・!・・・くん・・・ルン・・・」


・・・声が・・・遠く・・・な、る・・・


「みなさーん・・・できまし・・・なんです・・・貴方た・・・は!?」

「ち・・・まず・・・げるよ!」

「あい・・・き!」


・・・あ・・・せん・・・せい・・・?


「しっ・・・く・・・べ・・・」

「はや・・・ん・・・い!」

「ちょ・・・きなさ・・・っと!」



・・・よか・・・った・・・

・・・こい、つら・・・だけ・・・でも・・・ぶ、じ・・・で・・・・・・


・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・・・


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


・・・・・・・・・・・・

・・・・・・

・・・


「・・・・・・ん?」


あれ・・・ここは?

「・・・お!気がついたか?」

「・・・ロック?」

ここは・・・寮?

「大変だったぜぇ?お前、実践授業で、トラブルに巻き込まれたんだってな・・・先生から呼び出されて、なんだと思ったらお前を寮の部屋で休ませてやってくれって・・・」

・・・あぁ、そうか・・・俺、気絶したのか・・・

「・・・お、俺の、グループの、ふたりは・・・?」

「あ?あぁ、あの女の子とエルフの子か?お前を心配して、俺がお前を回収するまで、ずっと保健室につきっきりでいたっぽいぜ?怪我とかはなさそうに見えたが・・・」

「・・・そうか・・・よかった・・・」

あぁ、くそ。身体いてぇ・・・

「薬と治癒魔法で明日になれば完治するらしいが、今日は安静にしとけってよ」

「おぅ・・・すまねぇ・・・」

「いいってことよ。俺たちは親友だろ?」

「・・・ありがとよ」

俺はまた、ゆっくり目を閉じた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

明日は冒険講習です。

パーティに加えたい人を4人まで選択できます。

1、クラリア
(サキュバス、マナファイター)
2、サティア
(メドゥーサ、マギファイター)
3、ベーゼ
(ベルゼブブ、エアーボーン)
4、ラトラ
(ラージマウス、シーフ)
5、ネフィア
(人間(男)、???)
6、ファロー
(ミノタウロス、ガンナー)
7、フェラン
(ドワーフ、???)
8、シルク
(エルフ、ハンター)
9、ナナ
(人間(女)、ハンター)
A、ミルキィ
(ホルスタウロス、ダンサー)
B、茜
(刑部狸、シーフ)
C、カンバス
(ダークエルフ、エレメンタラー)


(ただし、今回は2回生の選択(アルファベット)はひとりまでとし、かつ、2回生を混ぜる場合は3人までの選択とします。

選択例:(1.2.3.4)(1.2.A)など

12/04/13 23:52更新 / ganota_Mk2
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■作者メッセージ

今回は、お詫びを申し上げなくてはなりません。

今回、放課後の選択肢が1.3.4.6とひとつずつ選ばれ、それ以上差がつくことがなかったため、悩みに悩んだ結果、ベルンが負傷するという形で放課後イベント自体を無くしました。
放課後イベントを期待していた方々には、本当に申し訳ありません。

ここで読者の皆さんに質問したいのですが、選択肢が複数同票となり、どうしてもストーリーが練れない場合、作者の勝手に選んだ選択肢で話を作ってもよろしいでしょうか?

今回の選択肢と合わせて、これについての回答をお願いします。

ちなみに、今回の冒険講習パーティ決めに関して、複数同票になり、パーティ人数が過剰に多くなった場合、私の好みで絞り込みます。ご理解のほど、お願いします。

・・・また、名無しの方の選択肢も募集してます。選択肢自体が少ないと、こちらも決めにくいため、皆さん遠慮せずに選択肢入り感想をお願いします。選択肢のみの感想でも、作者は大歓迎です。ただ、おひとり選択肢は一回のみにしてください。お願いします。

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